JP2000098930A - ディスプレイデバイス - Google Patents

ディスプレイデバイス

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JP2000098930A
JP2000098930A JP11164503A JP16450399A JP2000098930A JP 2000098930 A JP2000098930 A JP 2000098930A JP 11164503 A JP11164503 A JP 11164503A JP 16450399 A JP16450399 A JP 16450399A JP 2000098930 A JP2000098930 A JP 2000098930A
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JP
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substrate
electrodes
display device
signal
electrode
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JP11164503A
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English (en)
Inventor
Ritsuo Inaba
律夫 稲葉
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10KORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
    • H10K59/00Integrated devices, or assemblies of multiple devices, comprising at least one organic light-emitting element covered by group H10K50/00
    • H10K59/80Constructional details
    • H10K59/805Electrodes

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  • Liquid Crystal (AREA)
  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 大面積または高精細な画面を実現するディス
プレイデバイスを提供する。 【解決手段】 ディスプレイデバイス1は、第1基板1
0と、第1基板10に対向する第2基板15と、第1基
板10と第2基板15との間に設けられた機能材料層1
2とを備えている。共通の信号線に接続された複数の信
号電極11が第1基板10上に形成されている。走査電
極13が複数の信号電極11に対向するように第2基板
15上に形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディスプレイデバ
イスに関し、特に、大面積または高精細な画面を実現す
ることに適したディスプレイデバイスに関する。
【0002】
【従来の技術】平面型のディスプレイを走査する方法と
しては、点走査とライン走査とが知られている。
【0003】点走査は、平面を点で走査する方法であ
る。例えば、ブラウン管のように発光点を走査すること
により、その残光を利用して平面全体を発光させること
ができる。ライン走査は、平面を1ラインごとに走査す
る方法である。例えば、ある列に配列された複数の発光
素子を発光させた後に次の列に配列された複数の発光素
子を発光させるという動作を順次繰り返すことにより、
平面全体を発光させることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】大面積または高精細な
画面を実現するためには、発光領域を広くしたり、発光
線の密度を増加させたりする必要があった。そのために
は、点走査またはライン走査のいずれの場合でも発光部
のエネルギーを増加させる必要があった。しかし、発光
部のエネルギーを増加させることは、熱の発生、信号の
リーク、電圧の増加、発光の飽和などという種々の問題
を引き起こす。
【0005】また、大面積または高精細な画面を実現す
るためには、点走査またはライン走査のいずれの場合で
も走査線の数を増加させる必要があった。しかし、走査
線の数を増加させることは、表示の応答速度が遅くなる
という問題を引き起こす。
【0006】従来、単純マトリックス構造を有するディ
スプレイデバイスと、アクティブマトリックス構造を有
するディスプレイデバイスとが知られている。現在の技
術では、以下の理由から、単純マトリックス構造のディ
スプレイデバイスを用いて大面積または高精細な画面を
実現することは限界があるとされている。
【0007】 1.ディスプレイデバイスの発光面積の限界 2.発光サイズと素子密度の限界 3.発光輝度 4.発光効率 5.画素間のクロストーク このため、大面積または高精細な画面を実現するディス
プレイデバイスとしては、アクティブマトリックス構造
のディスプレイデバイスが主流となっている。
【0008】しかし、アクティブマトリックス構造のデ
ィスプレイデバイスは、画素ごとにスイッチング素子や
サンプルホールド素子などの素子を必要とするため、単
純マトリックス構造のディスプレイデバイスに比べて構
造が複雑であり、コストが増大するという問題を有して
いる。
【0009】本発明は、大面積または高精細な画面を実
現するディスプレイデバイスを提供することを目的とす
る。特に、本発明は、単純マトリックス構造を利用し
て、低コストで大面積または高精細な画面を実現するデ
ィスプレイデバイスを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のディスプレイデ
バイスは、第1基板と、前記第1基板に対向する第2基
板と、前記第1基板と前記第2基板との間に設けられた
機能材料層とを備え、共通の信号電圧によって駆動され
る複数の信号電極が前記第1基板上に形成されており、
走査電極が前記複数の信号電極に対向するように前記第
2基板上に形成されており、これにより、上記目的が達
成される。
【0011】前記第1基板は透明基板であり、前記信号
電極は透明電極であってもよい。
【0012】前記第2基板は透明基板であり、前記走査
電極は透明電極であってもよい。
【0013】本発明の他のディスプレイデバイスは、第
1基板と、前記第1基板に対向する第2基板と、前記第
1基板と前記第2基板との間に設けられた機能材料層と
を備え、複数の信号電極群が前記第1基板上に形成さ
れ、前記複数の信号電極群のそれぞれは所定の第1の方
向に配列された複数の信号電極を含み、複数の走査電極
群が前記複数の信号電極群に対向するように前記第2基
板上に形成され、前記複数の走査電極群のそれぞれは所
定の第2の方向に延びる複数の走査電極を含み、前記複
数の走査電極群から選択された複数の走査電極に走査電
圧が印加されるとともに、前記複数の信号電極群のうち
の1つに含まれる前記複数の信号電極に信号電圧が印加
される。これにより、上記目的が達成される。
【0014】前記第1基板は透明基板であり、前記信号
電極は透明電極であってもよい。
【0015】前記第2基板は透明基板であり、前記走査
電極は透明電極であってもよい。
【0016】前記ディスプレイデバイスは、前記第1基
板上に形成された複数の信号線をさらに含み、前記複数
の信号線のうちの1つは、前記複数の信号電極群のうち
の1つに含まれる前記複数の信号電極に接続されていて
もよい。
【0017】前記複数の信号線は、隣接する信号電極の
間に設けられていてもよい。
【0018】前記複数の走査電極のうち隣接する走査電
極の隙間に対応する前記第1基板上の位置にパッドが形
成され、前記複数の信号線のうちの1つは、前記パッド
を介して取り出されてもよい。
【0019】前記信号電極の面抵抗は、100オーム/
平方センチメートルから10キロオーム/平方センチメ
ートルであってもよい。
【0020】前記信号電極は、酸化スズまたは酸化亜鉛
の単体材料あるいはこれらの混合材料からなっていても
よい。
【0021】前記信号線は、アルミニウムまたは銅を含
む二元合金材料からなっていてもよい。
【0022】本発明の他のディスプレイデバイスは、多
層構造を有する基板と、前記基板の上に形成された複数
の第1電極と、前記複数の第1電極の上に形成された機
能材料層と、前記機能材料層の上に形成された複数の透
明な第2電極とを備え、前記第1電極および前記第2電
極のそれぞれが、前記多層構造を有する前記基板内に設
けられた配線に電気的に接続されている。これにより、
上記目的が達成される。
【0023】本発明の他のディスプレイデバイスは、第
1面と前記第1面に対向する第2面とを有する基板と、
前記基板の前記第1面上に形成された複数の第1電極
と、前記複数の第1電極の上に形成された機能材料層
と、前記機能材料層の上に形成された複数の透明な第2
電極とを備え、前記複数の第1電極に印加される電圧と
前記複数の第2電極に印加される電圧とがいずれも前記
基板の前記第2面から供給される。これにより、上記目
的が達成される。
【0024】前記複数の第1電極と前記複数の第2電極
とを駆動する手段が前記基板の前記第2面に設けられて
いてもよい。
【0025】前記機能材料層は、液晶層であってもよ
い。
【0026】前記機能材料層は、有機エレクトロルミネ
ッセンス発光層であってもよい。
【0027】前記機能材料層は、無機エレクトロルミネ
ッセンス発光層であってもよい。
【0028】前記基板は、可撓性を有する材料からなっ
ていてもよい。
【0029】前記基板の前記第2面から前記第2電極に
至る前記ディスプレイデバイスの厚さが、50ミクロン
から150ミクロンであってもよい。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態を説明する。
【0031】(実施形態1)図1は、本発明の実施形態
1のディスプレイデバイス1の構造を示す。
【0032】ディスプレイデバイス1は、第1基板10
と、第1基板10に対向する第2基板15と、第1基板
10と第2基板15との間に設けられた機能材料層12
とを含む。ディスプレイデバイス1は、単純マトリック
ス構造を有している。
【0033】複数の信号電極11が第1基板10上に形
成されている。複数の走査電極13が複数の信号電極1
1に対向するように第2基板15上に形成されている。
信号電極11には信号電圧が印加される。走査電極13
には走査電圧が印加される。信号電圧が印加されている
信号電極11と走査電圧が印加されている走査電極13
とに対応する位置にある機能材料層12の画素領域が駆
動される。
【0034】第1基板10は透明基板であり、かつ、複
数の信号電極11のそれぞれは透明電極であり得る。こ
の場合には、ディスプレイデバイス1からの出力光は、
透明な信号電極11を介して透明な第1基板10から出
力される。あるいは、第2基板15が透明基板であり、
かつ、複数の走査電極13のそれぞれが透明電極であっ
てもよい。この場合には、ディスプレイデバイス1から
の出力光は、透明な走査電極13を介して透明な第2基
板15から出力される。
【0035】透明基板は、例えば、ガラス基板またはプ
ラスティック基板である。透明基板に対向する対向基板
は、電極保持材料からなる。
【0036】複数の信号電極11が第1基板10上に形
成された信号線16−1に電気的に接続されている。同
様にして、複数の信号電極11が信号線16−2、16
−3、16−4、・・・に電気的に接続されている。信
号線16−1、16−2、16−3、16−4、・・・
のそれぞれは、複数の信号電極11に信号電圧を印加す
るために使用される。
【0037】機能材料層12は、様々な材料によって構
成され得る。機能材料層12の材料を変更することによ
って、本発明を任意のタイプのディスプレイデバイスに
適用することができる。例えば、本発明を液晶ディスプ
レイデバイスに適用する場合には、機能材料層12とし
て液晶層を使用すればよい。本発明を有機発光デバイス
に適用する場合には、機能材料層12として有機エレク
トロルミネッセンス発光層を使用すればよい。本発明を
無機発光デバイスに適用する場合には、機能材料層12
として無機エレクトロルミネッセンス発光層を使用すれ
ばよい。
【0038】なお、ディスプレイデバイス1が液晶ディ
スプレイデバイスである場合には、偏向フィルタやカラ
ーフィルタなどの構成がさらに必要であるが、図1では
これらの構成は省略されている。
【0039】図2は、第1基板10の平面図である。第
1基板10上には複数の信号電極11が配列されてい
る。複数の信号電極11のそれぞれは、画素に対応する
大きさを有している。例えば、信号電極11の大きさは
画素の大きさに一致していてもよいし、画素の大きさよ
り大きくてもよい。画素の大きさは、例えば、100ミ
クロン角である。また、複数の信号電極11のそれぞれ
は、画素に対応する位置に配置されている。
【0040】第1基板10上に形成されている複数の信
号電極11は、複数の信号電極群に区分されている。図
2に示される例では、複数の信号電極11は3つの信号
電極群11a、11b、11cに区分されている。しか
し、信号電極群の数は3に限定されない。複数の信号電
極11は、任意の数の信号電極群に区分され得る。
【0041】信号電極群11aは、X方向に配列された
複数の信号電極11−11(例えば、64個の信号電極
11−11)と、X方向に配列された複数の信号電極1
1−12(例えば、64個の信号電極11−12)と、
X方向に配列された複数の信号電極11−13(例え
ば、64個の信号電極11−13)と、X方向に配列さ
れた複数の信号電極11−14(例えば、64個の信号
電極11−14)とを含む。複数の信号電極11−11
〜11−14は、Y方向に隣接して配列される。
【0042】なお、X方向は、図2に示される矢印Xの
方向である。Y方向は、図2に示されてる矢印Yの方向
である。X方向とY方向とは典型的には直交するが、必
ずしも直交しなくてもよい。
【0043】信号電極群11bおよび信号電極群11c
の構成は、信号電極群11aの構成と同様である。
【0044】なお、図2では、簡単のため、各信号電極
群において4列分の信号電極のみを示し、5列目以降の
信号電極を省略している。各信号電極群において、Y方
向に配列される信号電極の数は任意の数であり得る。
【0045】信号線16−1は、3本の信号線16−1
1〜16−31を含む。信号線16−11〜16−31
は、複数の信号電極11−11〜11−31に隣接して
設けられている。信号線16−11は、信号電極群11
aに含まれる複数の信号電極11−11に電気的に接続
されている。信号線16−21は、信号電極群11bに
含まれる複数の信号電極11−21に電気的に接続され
ている。信号線16−31は、信号電極群11cに含ま
れる複数の信号電極11−31に電気的に接続されてい
る。
【0046】信号線16−12〜16−32は、複数の
信号電極11−11〜11−31と複数の信号電極11
−12〜11−32との間に設けられている。同様にし
て、信号線16−13〜16−33および信号線16−
14〜16−34も、Y方向に隣接した信号電極の間に
設けられている。
【0047】図3は、第2基板15の平面図である。第
2基板15上には複数の走査電極13が配列されてい
る。なお、走査電極13は図3の紙面の裏側に形成され
るため、走査電極13は図3では破線で示されている。
【0048】第2基板15上に形成されている複数の走
査電極13は、複数の走査電極群に区分されている。図
3に示される例では、複数の走査電極13は、3つの信
号電極群11a、11b、11cにそれぞれ対応するよ
うに3つの走査電極群13a、13b、13cに区分さ
れている。しかし、走査電極群の数は3に限定されな
い。複数の走査電極13は、信号電極群の数に対応して
任意の数の走査電極群に区分され得る。
【0049】走査電極群13aは、X方向に配列された
複数の走査電極13(例えば、64個の走査電極13)
を含む。複数の走査電極13のそれぞれは、Y方向に延
びている。
【0050】走査電極群13bおよび走査電極群13c
の構成は、走査電極群13aの構成と同様である。
【0051】なお、図3では、簡単のため、走査電極群
13aに含まれる複数の走査電極13のうち3本の走査
電極13−11〜13−13のみを示し、走査電極群1
3bに含まれる複数の走査電極13のうち3本の走査電
極13−21〜13−23のみを示し、走査電極群13
cに含まれる複数の走査電極13のうち3本の走査電極
13−31〜13−33のみを示している。
【0052】以下、図2および図3を参照して、ディス
プレイデバイス1の動作を説明する。
【0053】第1の走査期間において、走査電極群13
aに含まれる走査電極13−11と、走査電極群13b
に含まれる走査電極13−21と、走査電極群13cに
含まれる走査電極13−31とに走査電圧が印加され
る。
【0054】次に、第2の走査期間において、走査電極
群13aに含まれる走査電極13−12と、走査電極群
13bに含まれる走査電極13−22と、走査電極群1
3cに含まれる走査電極13−32とに走査電圧が印加
される。
【0055】次に、第3の走査期間おいて、走査電極群
13aに含まれる走査電極13−13と、走査電極群1
3bに含まれる走査電極13−23と、走査電極群13
cに含まれる走査電極13−33とに走査電圧が印加さ
れる。
【0056】このように、各走査期間において、複数の
走査電極群からそれぞれ1本ずつ選択された複数の走査
電極に同時に走査電圧が印加されるように、走査電極が
駆動される。このような駆動は、走査電極駆動回路(図
示せず)によって制御される。
【0057】信号電極群11aに含まれる複数の信号電
極11−11、11−12、11−13、11−14に
は、それぞれ、信号線16−11、16−12、16−
13、16−14を介して信号電圧が印加される。信号
電極群11bに含まれる複数の信号電極11−21、1
1−22、11−23、11−24には、それぞれ、信
号線16−21、16−22、16−23、16−24
を介して信号電圧が印加される。信号電極群11cに含
まれる複数の信号電極11−31、11−32、11−
33、11−34には、それぞれ、信号線16−31、
16−32、16−33、16−34を介して信号電圧
が印加される。
【0058】信号電圧の値は、走査期間の変更に同期し
て更新される。信号電圧の信号電極への印加は、信号電
極駆動回路(図示せず)によって制御される。
【0059】走査電圧が印加される走査電極と信号電圧
が印加される信号電極とに挟まれた機能材料層12の画
素領域が駆動される。従って、各走査期間において、3
つの画素領域が同時に駆動される。例えば、機能材料層
12が有機エレクトロルミネッセンス発光層である場合
には、各走査期間において、3つの画素領域が同時に発
光することになる。
【0060】例えば、第1の走査期間においては、走査
電極13−11と信号電極11−11、11−12、1
1−13、11−14、・・・とに挟まれた機能材料層
12の画素領域と、走査電極13−21と信号電極11
−21、11−22、11−23、11−24、・・・
とに挟まれた機能材料層12の画素領域と、走査電極1
3−31と信号電極11−31、11−32、11−3
3、11−34、・・・とに挟まれた機能材料層12の
画素領域とが発光する。
【0061】このように、複数の画素領域を同時に駆動
することにより、単純マトリックス構造のディスプレイ
デバイスを用いて、大面積または高精細な画面を実現す
ることが可能になる。
【0062】なお、信号電極11に信号電圧を供給する
ための信号線は、必ずしも、隣接する信号電極11の間
に配置する必要はない。
【0063】図4は、第1基板10上に設けられた信号
線の改良された配置を示す。隣接する走査電極13の隙
間に対応する第1基板10上の位置に取り出しパッド3
1が設けられている。取り出しパッド31のそれぞれか
ら隣接する走査電極13の隙間に沿って1本の信号線が
引き出される。取り出しパッド31から引き出された信
号線は、取り出し電極32に接続される。取り出し電極
32は、第2基板15の走査電極13に対応する位置に
設けられる。取り出し電極32は、例えば、機械的な応
力による方法によって互いに接続され得る。
【0064】図4に示される配置によれば、隣接する信
号電極の間には1本の信号線を設けるだけで済む。これ
により、複数の信号線が信号電極(または発光画素)の
間を通ることの煩雑さを避けることができる。
【0065】なお、ディスプレイデバイスによっては、
走査電極13を第1基板10の上に設けることも可能で
ある。この場合には、第1基板10に走査電極13用の
取り出しパッドを設け、その取り出しパッドを介して走
査電極13に走査電圧を供給するようにしてもよい。
【0066】なお、第1基板10上に形成されている複
数の信号電極11は、必ずしも、複数の信号電極群に区
分されている必要はない。
【0067】図5は、第1基板10上に形成される複数
の信号電極11の配置を示す平面図である。複数の信号
電極11のそれぞれは、画素に対応する大きさを有して
いる。例えば、信号電極11の大きさは画素の大きさに
一致していてもよいし、画素の大きさより大きくてもよ
い。画素の大きさは、例えば、100ミクロン角であ
る。また、複数の信号電極11のそれぞれは、画素に対
応する位置に配置されている。
【0068】図5に示される例では、複数の信号電極1
1−1がX方向に配列されており、複数の信号電極11
−1のそれぞれは共通の信号線16−1に接続されてい
る。同様にして、複数の信号電極11−2、11−3、
11−4がそれぞれX方向に配列されている。複数の信
号電極11−2のそれぞれは共通の信号線16−2に接
続されている。複数の信号電極11−3のそれぞれは共
通の信号線16−3に接続されている。複数の信号電極
11−4のそれぞれは共通の信号線16−4に接続され
ている。
【0069】なお、図5では、簡単のため、4列分の信
号電極のみを示し、5列目以降の信号電極を省略してい
る。第1基板10上にY方向に配列される信号電極の数
は任意の数であり得る。
【0070】図5に示されるように複数の信号電極11
が配置された第1基板10は、図1に示されるディスプ
レイデバイス1における第1基板10として使用され得
る。すなわち、第1基板10に対向するように第2基板
15が設けられ、第1基板10と第2基板15との間に
機能材料層12が設けられる。
【0071】複数の走査電極13が第2基板15上に形
成される。複数の走査電極13のそれぞれはY方向に延
びている。複数の走査電極13のうちの1つに選択的に
走査電圧が印加される。信号線16−1、16−2、1
6−3、16−4、・・・のそれぞれに信号電圧が印加
される。その結果、1本の信号線に共通に接続されてい
る複数の信号電極11に共通の信号電圧が印加される。
信号電圧が印加されている信号電極11と走査電圧が印
加されている走査電極13とに対応する位置にある機能
材料層12の画素領域が駆動される。
【0072】図1を参照して既に説明したように、第1
基板10は透明基板であり、かつ、複数の信号電極11
のそれぞれは透明電極であり得る。この場合には、ディ
スプレイデバイス1からの出力光は、透明な信号電極1
1を介して透明な第1基板10から出力される。あるい
は、第2基板15が透明基板であり、かつ、複数の走査
電極13のそれぞれが透明電極であってもよい。この場
合には、ディスプレイデバイス1からの出力光は、透明
な走査電極13を介して透明な第2基板15から出力さ
れる。
【0073】なお、走査電極13が、信号電極11と同
様に、画素に対応する大きさを有していてもよい。この
場合には、複数の走査電極13が1本の共通の走査線に
接続され、その共通の走査線に接続された複数の走査電
極13に共通の走査電圧が印加される。
【0074】図6は、本発明の実施形態1のディスプレ
イデバイス1aの構造を示す。ディスプレイデバイス1
aは、有機発光デバイスに適した構造を有している。
【0075】ディスプレイデバイス1aは、メタル基板
51と、メタル基板51の上に形成された絶縁層52と
を含む。絶縁層52から各画素に対応する部分を取り除
くことにより、メタル基板51をカソード電極として用
いることができる。カソード電極の上に有機機能材料層
が形成され、有機機能材料層の上に透明電極が形成され
る。出力光が透明電極から取り出される。
【0076】メタル基板51の金属材料としては、アル
ミニウム(アルミニウム−リチウム合金などを含む)や
ステンレスなどが使用され得る。メタル基板51の上に
有機機能材料層として電子輸送層とホール輸送層とが形
成される。ホール輸送層の上に透明電極が形成される。
透明電極は、蒸着スパッタリングなどの方法で作製され
る。
【0077】有機発光デバイスは、発光の各部で発光に
よらない熱の発生を避けることができないため、大面積
化には常に熱の問題を考慮しなければならない。金属基
板を導入することにより、熱の放熱条件が良くなるこ
と、薄くすることが可能でフレキシブルな発光素子が可
能となること、水分の透過率が低いことなどの利点が得
られる。
【0078】なお、金属基板をカソード電極として用い
てもよいし、金属基板の上にカソード電極を形成するよ
うにしてもよい。金属基板の上に絶縁膜を設け、その絶
縁膜上に配線を形成してもよい。
【0079】透明基板として使用され得るガラス基板
は、例えば、0.7mm厚のソーダガラスであり得る。
そのソーダガラスの上にソーダ等のイオンの拡散防止の
ために拡散防止膜が形成され、その拡散防止膜の上に透
明電極が形成される。透明電極は、例えば、0.05ミ
クロン厚のインジウムスズの酸化物である。
【0080】信号線は、例えば、アルミニウムで作製さ
れる。信号線は、2ミクロンの線幅と1ミクロンの厚さ
とを有するように形成され得る。
【0081】1本の信号線の線幅を2ミクロン、信号線
間のギャップを2ミクロンとすることができる。この場
合、3本の信号線を平行して設けるために必要とされる
幅は、 (2+2)ミクロン×3本+2ミクロン=14ミクロン となる。このように、3本の信号線を平行して設けても
3本の信号線の幅は十分に小さいので、それらの信号線
により発光領域が制限されるおそれはない。
【0082】走査電極の幅は、信号線の幅に比べて広
い。従って、走査電極は、信号線に比べて容易に作製さ
れ得る。走査電極には1ラインに対応する比較的大きな
電流を流す必要がある。走査電極は、アルミニウムなど
の金属で作製される。走査電極の幅は、画素の大きさに
対応して決定される。例えば、画素の大きさが0.1m
m角である場合には、走査電極の幅は0.1mmであり
得る。
【0083】ディスプレイデバイス1、1aが有機発光
デバイスである場合には、走査電極の材料選択は重要で
ある。この場合、一般的には、走査電極の材料としてア
ルミニウムとリチウムの合金、または、マグネシウムと
銀の合金などが使用されている。本実施の形態では、走
査電極は、アルミニウム−リチウム合金を材料として抵
抗加熱法によりメタルマスクを用いて作製されている。
【0084】従来のディスプレイデバイスでは、リード
線部における電圧損失をできるだけ低減するために、透
明電極の抵抗値をできるだけ低く抑える必要があった。
このため、本来の画素部分の機能で必要とされる抵抗値
より桁違いに小さい抵抗値が求められていた。その結
果、透明電極の抵抗値を下げるために他のマイナス要因
を犠牲にして透明電極の構造、材料を決定する必要があ
った。
【0085】具体的には、透明電極の材料をインジウム
スズの酸化物化合物に限定したり、その厚さを限定した
りする必要があった。このような限定は、電力損失の増
加、クロストークの発生、信号の遅れという問題を生じ
させる原因となっていた。
【0086】これに対し、本発明のディスプレイデバイ
スでは、透明電極の大きさを画素の大きさに対応するよ
うにできるため、透明電極の抵抗値を低く抑える必要が
ない。これは、本発明のディスプレイデバイスによれ
ば、透明電極を流れる電流経路の長さを従来に比べて格
段に短くすることができるからである。例えば、透明電
極の大きさが0.1mm角である場合には、透明電極を
流れる電流経路の長さはたかだか0.1mmにすぎな
い。このことは、透明電極の材料選択を自由に行うこと
を可能にし、透明電極の膜厚を2桁薄くすることを可能
にする。
【0087】透明電極の膜厚を薄くすることにより、透
明電極の材料コストを低減することができる。特に、透
明電極としてインジウム電極を使用する場合には、透明
電極のコストを全体のコストの10分の1以下にするこ
とが可能となった。このことは、材料プロセスコストの
低減、スパッタリングなどのプロセス時間の短縮、信頼
性の向上などにつながる。
【0088】透明電極の材料と信号線の材料とは、ディ
スプレイデバイスの寿命に影響する。一般に、材料に電
気を流すことにより、その材料がイオン化して物質の移
動(いわゆるマイグレーション)が生じるとディスプレ
イデバイスの特性の維持が妨げられる。上述したよう
に、本発明では、透明電極の材料選択を自由に行うこと
ができる。従って、透明電極の材料と信号線の材料とを
適切に選択することにより、マイグレーションによる特
性劣化の影響をなくすことができる。これにより、ディ
スプレイデバイスの長寿命化を図ることが可能になる。
【0089】なお、透明電極の抵抗値を比較的高い値に
設定する場合には、透明電極の面抵抗(幅1cm、距離
1cmあたりの電気抵抗)が100オーム/平方センチ
メートルから10キロオーム/平方センチメートルであ
ることが好ましい。
【0090】透明電極は、酸化スズまたは酸化亜鉛など
の単体材料あるいはこれらの混合材料からなっていても
よい。
【0091】信号線は、アルミニウムまたは銅を含む二
元合金材料からなっていてもよい。例えば、信号線の材
料は、アルミニウムに他の金属(例えば、銅、スズ、
銀、ニッケル、亜鉛など)を混合した二元合金材料であ
り得る。あるいは、信号線の材料は、銅に他の金属(例
えば、アルミニウム、スズ、ニッケル、銀、亜鉛など)
を少量混合した二元合金材料であってもよい。
【0092】(実施形態2)図7は、本発明の実施形態
2のディスプレイデバイス2の構造を示す。
【0093】ディスプレイデバイス2は、基板211
と、基板211の上に形成された複数のカソード電極2
12と、複数のカソード電極212の上に形成された機
能材料層213と、機能材料層213の上に形成された
複数の透明なアノード電極215とを含む。ディスプレ
イデバイス2は、単純マトリックス構造を有している。
【0094】複数のカソード電極212に印加される電
圧と複数のアノード電極215に印加される電圧とはい
ずれも、基板211の面のうち、カソード電極212が
形成されている面と反対側の面(以下、基板211の裏
面という)から供給される。
【0095】このように、カソード電極212に印加さ
れる電圧(マイナスの電源電圧)とアノード電極215
に印加される電圧(プラスの電源電圧)とを基板211
の裏面から供給することにより、それらの電圧を取り出
すための取り出し電極をディスプレイデバイス2の側面
部に配置する必要がなくなる。このことは、ディスプレ
イデバイス2を2次元的にタイリングすることを可能に
する。
【0096】例えば、N×M個の画素を有するディスプ
レイデバイス2を縦横3個ずつ合計9個配列することに
より、3N×3M個の画素を有するディスプレイデバイ
スを構成することが可能になる。これにより、単純マト
リックス構造のディスプレイデバイスを用いて、大画面
または高精細な画面を実現することが可能になる。
【0097】また、カソード電極212に印加される電
圧(マイナスの電源電圧)とアノード電極215に印加
される電圧(プラスの電源電圧)とを基板211の裏面
から供給することにより、開口率の低下を防止すること
ができる。
【0098】さらに、アノード電極(透明電極)215
を保持するための基板が不要となるため、基板211の
裏面からアノード電極215に至るディスプレイデバイ
ス2の積層構造の厚さを薄くすることができる。例え
ば、その厚さを50ミクロン〜150ミクロンにするこ
とが可能である。
【0099】なお、図7では、複数のカソード電極21
2と機能材料層213とが空間的に離れているように示
されているが、これは説明の便宜のためである。実際に
は、複数のカソード電極層212と機能材料層213と
は、互いに接触するように形成されている。同様にし
て、図7では、機能材料層213と複数のアノード電極
215とが空間的に離れているように示されているが、
これは説明の便宜のためである。実際には、機能材料層
213と複数のアノード電極215とは、互いに接触す
るように形成されている。
【0100】図8は、図7に示されるA−B線に沿った
ディスプレイデバイス2の断面を示す。図9は、図7に
示される基板211の裏面の構造を示す。
【0101】カソード電極212は、導入線218aを
介して基板211の裏面に設けられている配線219a
に電気的に接続される。導入線218aは、基板211
を貫通するように形成されている。配線219aは、カ
ソード電極212を駆動するためのカソード電極駆動回
路220aに電気的に接続される。カソード電極駆動回
路220aは、基板211の裏面に設けられている。こ
れにより、カソード電極駆動回路220aから出力され
る電圧が基板211の裏面から導入線218aを介して
カソード電極212に供給される。
【0102】アノード電極215は、導入線218bを
介して基板211の裏面に設けられている配線219b
に電気的に接続される。導入線218bは、有機材料層
213および基板211を貫通するように形成されてい
る。特に、導入線218bは、基板211上に形成され
ている隣接するカソード電極212の間を通るように形
成されている。配線219bは、アノード電極215を
駆動するためのアノード電極駆動回路220bに電気的
に接続される。アノード電極駆動回路220bは、基板
211の裏面に設けられている。これにより、アノード
電極駆動回路220bから出力される電圧が基板211
の裏面から導入線218bを介してアノード電極215
に供給される。
【0103】なお、カソード電極駆動回路220aおよ
びアノード電極駆動回路220bの代わりに、カソード
電極212およびアノード電極215を駆動する単一の
駆動回路を基板211の裏面に設けるようにしてもよ
い。その単一の駆動回路には、配線219aおよび配線
219bが接続される。
【0104】なお、アノード電極215を基板211の
裏面からではなく、発光素子の表面から取り出すように
してもよい。
【0105】カソード電極212とアノード電極215
との間に電圧が印加されている場合には、そのカソード
電極212とそのアノード電極215とが交差する位置
にある機能材料層213の画素領域が駆動される。例え
ば、機能材料層213が有機エレクトロルミネッセンス
発光層である場合には、そのカソード電極212とその
アノード電極215とが交差する位置にある画素領域が
発光する。
【0106】基板211は、樹脂、セラミック、金属の
いずれかの材料またはそれらの材料を複合化した材料か
ら作製される。セラミック、金属は、熱伝導の点では優
れている。セラミックは絶縁性であり、金属は導電性で
あるからそれぞれの特徴を活かして基板設計を行う必要
がある。一方、基板材料として有機材料を使用する場合
には、熱伝導は悪いかわりに、デバイス構成の容易さと
電極の入出力の容易なことなどが利点として挙げられ
る。
【0107】基板211として金属基板を使用する場合
には、金属表面に絶縁層を設けることにより、基板21
1としてセラミック基板を使用する場合と同様に基板2
11を扱うことができる。例えば、基板211がアルミ
ニウム基板である場合には、そのアルミニウムの表面に
シュウ酸アルミニウムなどの絶縁層を設ければよい。
【0108】基板211は、可撓性を有していることが
好ましい。例えば、ポリイミドと銅箔とを接着すること
により、可撓性を有する基板211を作製することがで
きる。あるいは、ガラスエポキシ樹脂と銅箔とを接着す
ることにより、可撓性を有する基板211を作製しても
よい。基板211の材料は、画素ピッチにおける穴形成
加工を精度よく行うことができる材料であることが好ま
しい。このような観点から、基板211の材料として、
ポリエステル、アラミドその他の各種の汎用フィルムを
広く用いることができる。
【0109】カソード電極212は、例えば、AlLi
合金またはMgAg合金から成り、1500オングスト
ロームの厚さを有するように形成される。アノード電極
(透明電極)215は、例えば、ITO、ZnOまたは
Auなどから成る。アノード電極215の上には、パッ
シベーション膜216が形成され、パッシベーション膜
216の上には外部カバー217が形成される。
【0110】なお、基板211は、単一層構造を有して
いてもよいが、多層構造を有していることが好ましい。
多層構造の異なる層に、信号線と走査線とを分離して形
成することができるからである。多層構造における各層
は、樹脂、セラミックまたは金属から成る。
【0111】図10は、基板211の多層構造の例を示
す。図10に示される例では、基板211の内部に中間
配線層223a、223bが形成されており、基板21
1の裏面に裏面配線層219a、219bが形成されて
いる。
【0112】中間配線層223a、223bには、信号
線、走査線、アース線、電源線などの線のうち1つない
し2つが形成される。例えば、中間配線層223aに信
号線を形成し、中間配線層223bに走査線を形成する
ことにより、基板211の内部において信号線と走査線
とを分離することができる。裏面配線層219a、21
9bには、中間配線層223a、223bに形成されな
い他の線が形成され得る。
【0113】特に、基板211の上にアクティブマトリ
ックス素子を形成する場合には、基板211を多層構造
とすることが好ましい。アクティブマトリックス素子
は、電力供給線を必要とするからである。
【0114】なお、基板211が3層以上の多層構造を
有し得ることはいうまでもない。特に、基板211の内
部に2層以上の中間配線層を設けるようにしてもよい。
【0115】なお、基板211が多層構造を有する場合
には、図9に示されるカソード電極駆動回路220a、
アノード電極駆動回路220bの一方または両方を基板
211の多層構造内に形成するようにしてもよい。例え
ば、カソード電極駆動回路220aは、基板211の内
部に設けられた中間配線層223aを介してカソード電
極212に電気的に接続され得る。アノード電極駆動回
路220bは、基板211の内部に設けられた中間配線
層223bを介してアノード電極215に電気的に接続
され得る。基板211の多層構造内にカソード電極21
2およびアノード電極215を駆動するために必要なす
べての回路が形成される場合には、基板211の裏面に
裏面配線層を形成する必要はない。
【0116】基板211の多層構造内には、カソード電
極駆動回路220a、アノード電極駆動回路220bの
他に、ディスプレイデバイス2を動作させるためのメモ
リ素子、制御素子、メモリ表示コントローラ、ドライバ
などの任意の素子が設けられ得る。
【0117】機能材料層213は、様々な材料によって
構成され得る。機能材料層213の材料を変更すること
によって、本発明を任意のタイプのディスプレイデバイ
スに適用することができる。例えば、本発明を液晶ディ
スプレイデバイスに適用する場合には、機能材料層21
3として液晶層を使用すればよい。本発明を有機発光デ
バイスに適用する場合には、機能材料層213として有
機エレクトロルミネッセンス発光層を使用すればよい。
この場合には、機能材料層213は、電子輸送層213
aと、ホール輸送層213bとを含む。本発明を無機発
光デバイスに適用する場合には、機能材料層213とし
て無機エレクトロルミネッセンス発光層を使用すればよ
い。
【0118】なお、ディスプレイデバイス2が液晶ディ
スプレイデバイスである場合には、偏向フィルタやカラ
ーフィルタなどの構成がさらに必要であるが、図7およ
び図8ではこれらの構成は省略されている。
【0119】図11は、基板211の裏面にアクティブ
マトリックス素子を形成した例を示す。アクティブマト
リックス素子(例えば、MOSトランジスタ)は、基板
211上にアモルファスシリコンまたはポリシリコンな
どの薄膜やゲート層をCVD、スパッタリングなどの方
法を用いて形成することによって形成される。
【0120】アクティブマトリックス素子を形成する際
には、高温プロセスが必要である。従って、基板211
の材料は300度以上の耐熱性を有するセラミックまた
は金属であることが好ましい。
【0121】アクティブマトリックス駆動を行うために
は、画素に供給する信号を走査線の1周期に相当する期
間中メモリし、その1周期に相当する時間信号に応じた
電流をその画素に送り続ける必要がある。そのために
は、メモリ機能(すなわち、信号をメモリして、そのメ
モリ量に応じた電流を画素に供給する機能)を有するメ
モリ素子と、逆流防止機能(すなわち、特定の画素のみ
に電力が供給され、他の画素に電力が供給されることを
防止するスイッチング機能)を有する制御素子とが少な
くとも必要になる。
【0122】このような機能を有するメモリ素子と制御
素子とは、公知のプロセスを用いて基板211の上に直
接的に形成され得る。
【0123】図11において、231は電流のゲート回
路素子、232は電流のコントロール回路素子を示す。
233は時定数を決めるためのコンデンサを示す。さら
に、電力を供給するための電力線234とグランド線2
35(アース)とが設けられている。なお、236はド
レイン、237はゲート、238はソース、239は信
号線、240は走査線を示す。
【0124】図12は、図11に示される回路素子の回
路構成を示す。
【0125】このように、ディスプレイデバイス2の発
光面と反対側の面(すなわち、基板の裏面)に、ディス
プレイデバイス2を動作させるためのメモリ素子、制御
素子、メモリ表示コントローラ、ドライバなどを設ける
ことにより、配線の長さの短縮化とシステムのコンパク
ト化とを図ることができる。配線の長さを短縮すること
により、配線の低抵抗化を図ることができる。さらに、
上述したように、基板の裏面に配線および素子を設ける
ことは、大面積または高精細な画面を実現する上で非常
に有効である。
【0126】
【発明の効果】本発明によれば、複数の画素領域が同時
に駆動される。これにより、単純マトリックス構造のデ
ィスプレイデバイスを用いて、大面積または高精細な画
面を実現することが可能になる。
【0127】本発明では、単純マトリックス構造を利用
するため、アクティブマトリックス構造に比較して、デ
ィスプレイデバイスの作製に要するプロセスが短く、か
つ、その作製プロセスにおいて高温プロセスが不要であ
るという利点がある。これにより、コストの低減を図る
ことができる。
【0128】また、本発明によれば、透明電極の抵抗値
を低く抑える必要がない。これにより、透明電極の材料
選択を自由に行うことができる。また、透明電極の厚さ
を薄くすることができる。このことは、コストを低減
し、かつ、信頼性を向上させる。
【0129】このように、本発明は、低コストで、大面
積または高精細な画面を実現するディスプレイデバイス
を提供することを可能にする。さらに、本発明は、様々
なディスプレイに適用可能な共通の基本技術である。従
って、本発明による複合的な効果が大きい。
【0130】また、本発明では、複数の画素領域を同時
に駆動するため、走査すべき画面の面積を低減すること
ができる。その結果、ディスプレイデバイスの応答速度
が向上する。また、走査すべき画面の面積が低減される
ため、走査電極および信号電極に印加される電圧を低く
することができる。これにより、クロストークの発生を
抑制することが可能になる。その結果、ディスプレイデ
バイスの品質が向上する。また、走査電極および信号電
極に印加される電圧の低下によって、消費電力の低下、
信頼性の向上、駆動回路のコストの低減を図ることがで
きる。
【0131】さらに、本発明によれば、カソード電極を
駆動する駆動回路とアノード電極を駆動する駆動回路と
が基板の多層構造内に設けられる。あるいは、カソード
電極に印加される電圧とアノード電極に印加される電圧
とが基板の裏面から供給される。これにより、それらの
電圧を取り出すための取り出し電極をディスプレイデバ
イスの側面部に配置する必要がなくなる。このことは、
ディスプレイデバイスを2次元的にタイリングすること
を可能にする。その結果、単純マトリックス構造のディ
スプレイデバイスを用いて、大画面または高精細な画面
を実現することが可能になる。
【0132】また、それらの電圧を基板の裏面から供給
することにより、開口率を大きくすることができる、配
線の作業と発光素子の作製作業とを分離することができ
る、アクティブマトリックス素子を基板上に直接的に作
製することができる、基板を多層構造にすることにより
多層配線を実現することができるという利点が得られ
る。
【0133】また、基板材料をガラス以外のセラミッ
ク、金属とすることにより、放熱特性を改善することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1のディスプレイデバイス1
の構造を示す図である。
【図2】図1に示される第1基板10の平面図である。
【図3】図1に示される第2基板15の平面図である。
【図4】第1基板10上に設けられた信号線の改良され
た配置を示す図である。
【図5】第1基板10上に形成される複数の信号電極1
1の配置を示す平面図である。
【図6】本発明の実施形態1のディスプレイデバイス1
aの構造を示す図である。
【図7】本発明の実施形態2のディスプレイデバイス2
の構造を示す図である。
【図8】図7に示されるA−B線に沿ったディスプレイ
デバイス2の断面を示す図である。
【図9】図7に示される基板211の裏面の構造を示す
図である。
【図10】基板211の多層構造の例を示す図である。
【図11】基板211の裏面にアクティブマトリックス
素子を形成した例を示す図である。
【図12】図11に示される回路素子の回路構成を示す
図である。
【符号の説明】 1、1a、2 ディスプレイデバイス 10 第1基板 11 信号電極 12 機能材料層 13 走査電極 15 第2基板

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1基板と、前記第1基板に対向する第
    2基板と、前記第1基板と前記第2基板との間に設けら
    れた機能材料層とを備え、 共通の信号電圧によって駆動される複数の信号電極が前
    記第1基板上に形成されており、 走査電極が前記複数の信号電極に対向するように前記第
    2基板上に形成されている、ディスプレイデバイス。
  2. 【請求項2】 前記第1基板は透明基板であり、前記信
    号電極は透明電極である、請求項1に記載のディスプレ
    イデバイス。
  3. 【請求項3】 前記第2基板は透明基板であり、前記走
    査電極は透明電極である、請求項1に記載のディスプレ
    イデバイス。
  4. 【請求項4】 第1基板と、前記第1基板に対向する第
    2基板と、前記第1基板と前記第2基板との間に設けら
    れた機能材料層とを備え、 複数の信号電極群が前記第1基板上に形成され、前記複
    数の信号電極群のそれぞれは所定の第1の方向に配列さ
    れた複数の信号電極を含み、 複数の走査電極群が前記複数の信号電極群に対向するよ
    うに前記第2基板上に形成され、前記複数の走査電極群
    のそれぞれは所定の第2の方向に延びる複数の走査電極
    を含み、 前記複数の走査電極群から選択された複数の走査電極に
    走査電圧が印加されるとともに、前記複数の信号電極群
    のうちの1つに含まれる前記複数の信号電極に信号電圧
    が印加される、ディスプレイデバイス。
  5. 【請求項5】 前記第1基板は透明基板であり、前記信
    号電極は透明電極である、請求項4に記載のディスプレ
    イデバイス。
  6. 【請求項6】 前記第2基板は透明基板であり、前記走
    査電極は透明電極である、請求項4に記載のディスプレ
    イデバイス。
  7. 【請求項7】 前記ディスプレイデバイスは、前記第1
    基板上に形成された複数の信号線をさらに含み、前記複
    数の信号線のうちの1つは、前記複数の信号電極群のう
    ちの1つに含まれる前記複数の信号電極に接続されてい
    る、請求項4に記載のディスプレイデバイス。
  8. 【請求項8】 前記複数の信号線は、隣接する信号電極
    の間に設けられている、請求項7に記載のディスプレイ
    デバイス。
  9. 【請求項9】 前記複数の走査電極のうち隣接する走査
    電極の隙間に対応する前記第1基板上の位置にパッドが
    形成され、前記複数の信号線のうちの1つは、前記パッ
    ドを介して取り出される、請求項7に記載のディスプレ
    イデバイス。
  10. 【請求項10】 前記信号電極の面抵抗は、100オー
    ム/平方センチメートルから10キロオーム/平方セン
    チメートルである、請求項1から請求項9のいずれかに
    記載のディスプレイデバイス。
  11. 【請求項11】 前記信号電極は、酸化スズまたは酸化
    亜鉛の単体材料あるいはこれらの混合材料からなる、請
    求項1から請求項10のいずれかに記載のディスプレイ
    デバイス。
  12. 【請求項12】 前記信号線は、アルミニウムまたは銅
    を含む二元合金材料からなる、請求項7から請求項11
    のいずれかに記載のディスプレイデバイス。
  13. 【請求項13】 多層構造を有する基板と、 前記基板の上に形成された複数の第1電極と、 前記複数の第1電極の上に形成された機能材料層と、 前記機能材料層の上に形成された複数の透明な第2電極
    とを備え、 前記第1電極および前記第2電極のそれぞれが、前記多
    層構造を有する前記基板内に設けられた配線に電気的に
    接続されている、ディスプレイデバイス。
  14. 【請求項14】 第1面と前記第1面に対向する第2面
    とを有する基板と、 前記基板の前記第1面上に形成された複数の第1電極
    と、 前記複数の第1電極の上に形成された機能材料層と、 前記機能材料層の上に形成された複数の透明な第2電極
    とを備え、 前記複数の第1電極に印加される電圧と前記複数の第2
    電極に印加される電圧とがいずれも前記基板の前記第2
    面から供給される、ディスプレイデバイス。
  15. 【請求項15】 前記複数の第1電極と前記複数の第2
    電極とを駆動する手段が前記基板の前記第2面に設けら
    れている、請求項14に記載のディスプレイデバイス。
  16. 【請求項16】 前記機能材料層は、液晶層である、請
    求項14に記載のディスプレイデバイス。
  17. 【請求項17】 前記機能材料層は、有機エレクトロル
    ミネッセンス発光層である、請求項14に記載のディス
    プレイデバイス。
  18. 【請求項18】 前記機能材料層は、無機エレクトロル
    ミネッセンス発光層である、請求項14に記載のディス
    プレイデバイス。
  19. 【請求項19】 前記基板は、可撓性を有する材料から
    なる、請求項14に記載のディスプレイデバイス。
  20. 【請求項20】 前記基板の前記第2面から前記第2電
    極に至る前記ディスプレイデバイスの厚さが、50ミク
    ロンから150ミクロンである、請求項14に記載のデ
    ィスプレイデバイス。
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