JPH11281595A - 全自動極点図形測定装置 - Google Patents

全自動極点図形測定装置

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JPH11281595A
JPH11281595A JP8346198A JP8346198A JPH11281595A JP H11281595 A JPH11281595 A JP H11281595A JP 8346198 A JP8346198 A JP 8346198A JP 8346198 A JP8346198 A JP 8346198A JP H11281595 A JPH11281595 A JP H11281595A
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JP
Japan
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ray
angle
sample
diffraction
diffracted
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Withdrawn
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JP8346198A
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English (en)
Inventor
Masami Amamiya
雨宮将美
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Jeol Ltd
Jeol Engineering Co Ltd
Original Assignee
Jeol Ltd
Jeol Engineering Co Ltd
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Publication date
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  • Analysing Materials By The Use Of Radiation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 残留応力の大きな材料であっても、確実に全
回折X線強度を計測し、正確な極点図形を測定する。 【解決手段】 X線源1から試料2にX線を照射し、試
料面を順次傾け、各傾斜角毎に試料面の法線の回りに3
60°試料を回転し、各回転角における回折X線を検出
器3で検出し、検出器3からの出力により残留応力測定
回路5で回折X線角度シフト量を測定し、測定した回折
X線角度シフト量に基づいてX線検出器3の位置を制御
して全回折X線強度を計測できるようにしたものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は多結晶体を構成する
結晶粒の優先配向方位を求めるための極点図形を測定す
る装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】極点図形は多結晶体を構成する結晶粒の
優先配向方位の測定、すなわち集合組織の解析に用いら
れる。図3は極点図形を求めるシュルツ法(反射法)の
光学系を示す図で、試料面を斜め上方から見た図であ
り、図中、βは試料面の法線回りの回転角を、αは試料
面の傾斜角を示している。反射法による極点図形の測定
は、発散X線束を試料に入射し、試料面から出てくる回
折X線を計測することにより行われる。図3のFはX線
源を示しており、スリットS1はX線が試料からはみ出
さないように制限をする発散スリットで、シュルツスリ
ットS3は発散X線束の長手方向のX線束を制限する役
目をしている。このスリットS1,S3で試料に照射さ
れるX線が所定矩形領域に制限される。スリットS2は
回折X線を受光するスリットで、回折X線束の広がりを
考慮した幅の広い積分スリットが用いられ、ここを通っ
たX線がスリットS2と共に一体で移動する検出器Dで
検出される。極点図形を求める場合、α角をステップ状
に変えて試料面を段階的に傾け、α角度毎にβを変えて
試料をその法線の回りに360°回転し、β角度毎の回
折X線積分強度(スリットS2を通したX線強度)を計
測する。計測された積分強度をポーラネット上に円形状
に記録して極点図形(極密度分布)が作図される。測定
試料に大きな残留応力が存在すると、α角度を変えたと
き残留応力の大きさに比例して回折X線角度のシフト
(δ2θ)が生ずる。
【0003】図4は回折X線角度のシフト量から応力を
測定する測定光学系を示す図で、Nは試料に対する法線
方向を示し、破線で示すN′は試料面を角度ψ(ψ=9
0°−α)だけ傾けたときの法線を示している。ただ
し、図では試料面を傾斜させる代わりにX線照射スポッ
トは変えずにX線源と検出器Dを傾斜させて、試料面を
傾斜させたのと同等な状態を図示している。なお、θは
X線、法線N′、回折X線を含む面と試料面との交線と
入射X線、回折X線のなす角度である。ここで、試料の
残留応力をσ、E:ヤング率、ν:ポアソン比:θ0
標準ブラッグ角とすると、 で表される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】(1)式から分かるよ
うに、ψ(=90°−α)を変えると、残留応力σの大
きさに比例して回折X線角度(δ2θ)がシフトするこ
とになる。図3の積分幅スリットS2の最大幅は7mm
程度あり、回折X線の積分幅に換算すると、ゴニオメー
タ半径により若干異なるものの、2.7°に相当し、積
分幅が2.7°までの回折X線は全て計数できる。従っ
て、従来の圧延材料のように、残留応力が小さくαを変
えても回折X線角度のシフト量(δ2θ)が小さい材料
の場合には、全て回折X線は計数でき回折X線角度のシ
フトは問題にならなかった。しかしながら、残留応力が
大きく、シフト量が大きくなった場合、回折X線量の大
部分が計測されないことになる。例えば、CVD等で生
成した薄膜は生成過程で大きな残留応力が発生する場合
がある。
【0005】図5に示す窒化クローム(CrN)膜はス
テンレス基板の上に生成した薄膜であり、基板のステン
レスの回折X線はα角度を変えても回折X線角度(2
θ)と変化しないが、窒化クローム(CrN)、(22
0)面の回折X線角度は高角度側へ2.6°(δ2θ)
シフトしている。積分幅スリットS2に幅の広い7mm
を使用しても受光できる角度は2.7°相当である。α
角を30°にした時、回折X線角度は2.6°高角度側
へシフトするので、回折X線量の大部分が計測されず正
確な極点図形は測定されない。
【0006】本発明は上記課題を解決するためのもの
で、残留応力の大きな材料であっても、確実に全回折X
線強度を計測し、正確な極点図形を測定できるようにす
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の全自動極点図形
測定装置は、試料面にX線を照射するX線源と、試料の
格子面の回折角度位置に設けられた回折X線検出器とを
備え、試料面を所定角度毎順次傾け、各傾斜角毎に試料
面の法線の回りに360°試料を回転し、各回転角にお
ける回折X線を検出して極点図形を測定する測定装置に
おいて、前記回折X線検出器からの出力により回折X線
角度シフト量を測定するシフト量測定手段と、測定され
た回折X線角度シフト量に基づき、X線検出器の位置を
制御する制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。図1は本発明の極点図形測定装置の構成を
示す図、図2は試料傾斜角度とシフト量との関係を説明
する図である。なお、以下において、測定光学系自体は
図3、図4で説明したものと同様である。
【0009】前述したように、残留応力が大きく、回折
X線角度のシフト量が大きくなった場合、回折X線量の
大部分が計測されないことになるので、本発明では、α
角度毎にX線検出器(積分幅スリット)の角度(位置)
を補正して全回折X線強度を計測し、正確な極点図形を
測定するようにしたものである。
【0010】図1において、X線源1からのX線が図示
しないスリットで照射領域を制限されて試料2に照射さ
れ、試料からの回折X線が検出器3で検出される。この
時、試料2の傾斜角αをα角制御回路4で順次変更し、
図3で説明したように試料をその法線に対して360°
回転して順次回折X線を検出する。
【0011】まず、α=90°(ψ=0°に相当)で回
折X線角度2θを求め、次にαを45°〜15°(ψ=
45°〜75°に相当)傾け、回折X線角度2θを求め
る。試料が無歪み状態であれば、回折X線角度は変わら
ないため、図2(a)に示すように、横軸sin2 ψに
対して2θは一定である。一方、試料に残留応力が存在
すれば、(1)式で説明したように、応力の大きさに比
例して回折X線角度が変わる。すなわち、図2(b)に
おいて、2θ/sin2 ψの傾きで、2θが変化する。
【0012】そこで、本発明では前述の(1)式に基づ
き、残留応力測定回路5で回折X線角度(残留応力σ)
を測定し、回折X線角度補正回路6で回折X線角度のシ
フトリ量δ2θを補正量として検出器制御装置7に出力
し、検出器3(図3で示した積分幅スリット)の位置を
δ2θ移動制御する。このようにα角度毎の回折X線角
度のシフト量を補正量として求め、α角毎に検出器3
(積分幅スリット)を移動させることにより全回折X線
強度を捕捉し、正確な極点図形を得ることができる。な
お、回折X線角度はθーθ(X線源と検出器の移動)で
補正するが、δ2θが数度であるため、検出器の2θの
みの移動で補正するようにしてもよい。
【0013】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば試料面の
角度(α角度)に応じて積分幅スリットの角度(位置)
を補正し、全回折X線強度を確実に計測し、正確な極点
図形を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の極点図形測定装置の構成を示す図で
ある。
【図2】 試料傾斜角度とシフト量との関係を説明する
図である。
【図3】 極点図形を求めるシュルツ法の光学系を示す
図である。
【図4】 応力測定光学系を説明する図である。
【図5】 CrN膜(220)面の回折X線角度のシフ
トを説明する図である。
【符号の説明】
1…X線源、2…試料、3…検出器、4…α角制御回
路、5…残留応力測定回路、6…回折X線角度補正回
路、7…検出器制御装置。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料面にX線を照射するX線源と、試料
    の格子面の回折角度位置に設けられた回折X線検出器と
    を備え、試料面を所定角度毎順次傾け、各傾斜角毎に試
    料面の法線の回りに360°試料を回転し、各回転角に
    おける回折X線を検出して極点図形を測定する測定装置
    において、前記回折X線検出器からの出力により回折X
    線角度シフト量を測定するシフト量測定手段と、測定さ
    れた回折X線角度シフト量に基づき、X線検出器の位置
    を制御する制御手段とを備えた全自動極点図形測定装
    置。
JP8346198A 1998-03-30 1998-03-30 全自動極点図形測定装置 Withdrawn JPH11281595A (ja)

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Cited By (4)

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