JPH1128088A - 乳頭腫ウィルス及びその診断方法 - Google Patents

乳頭腫ウィルス及びその診断方法

Info

Publication number
JPH1128088A
JPH1128088A JP10116349A JP11634998A JPH1128088A JP H1128088 A JPH1128088 A JP H1128088A JP 10116349 A JP10116349 A JP 10116349A JP 11634998 A JP11634998 A JP 11634998A JP H1128088 A JPH1128088 A JP H1128088A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dna
hpv
hpv49
papillomavirus
probe
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10116349A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3207389B2 (ja
Inventor
Gerard Orth
オルス・ジェラルド
Michel Favre
ファブレ・ミシェル
Dina Kremsdorf
クレムスドルフ・ディナ
Gerard Pehau-Arnaudet
ポー−アルノード・ジェラルド
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Institut Pasteur de Lille
Original Assignee
Institut Pasteur de Lille
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from FR8806486A external-priority patent/FR2631341B1/fr
Application filed by Institut Pasteur de Lille filed Critical Institut Pasteur de Lille
Publication of JPH1128088A publication Critical patent/JPH1128088A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3207389B2 publication Critical patent/JP3207389B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K14/00Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
    • C07K14/005Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from viruses
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K16/00Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies
    • C07K16/08Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies against material from viruses
    • C07K16/081Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies against material from viruses from DNA viruses
    • C07K16/084Papovaviridae, e.g. papillomavirus, polyomavirus, SV40, BK virus, JC virus
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12QMEASURING OR TESTING PROCESSES INVOLVING ENZYMES, NUCLEIC ACIDS OR MICROORGANISMS; COMPOSITIONS OR TEST PAPERS THEREFOR; PROCESSES OF PREPARING SUCH COMPOSITIONS; CONDITION-RESPONSIVE CONTROL IN MICROBIOLOGICAL OR ENZYMOLOGICAL PROCESSES
    • C12Q1/00Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions
    • C12Q1/70Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions involving virus or bacteriophage
    • C12Q1/701Specific hybridization probes
    • C12Q1/708Specific hybridization probes for papilloma
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K38/00Medicinal preparations containing peptides
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K39/00Medicinal preparations containing antigens or antibodies
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N2710/00MICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA dsDNA viruses
    • C12N2710/00011Details
    • C12N2710/20011Papillomaviridae
    • C12N2710/20022New viral proteins or individual genes, new structural or functional aspects of known viral proteins or genes

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
  • Virology (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Gastroenterology & Hepatology (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)
  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 新しいタイプの乳頭腫ウィルスを原因とする
又はこれらのタイプの作用の下で発生しうるさまざまな
カテゴリーの感染をより高度に診断し、より確実に識別
する方法を提供する。 【解決手段】 新たに分離された乳頭腫ウィルス、そこ
から抽出可能なゲノムDNA又はこれらのゲノムDNA
のフラグメント(断片)ならびにこれらのDNA−HP
V又はそのフラグメントから形成されうる新しいハイブ
リダイゼーションプローブを提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乳頭腫ウィルス
(HPV49、HPV50、HPV54、HPV55)
のDNA又はこれらの乳頭腫ウィルスの変異体に関する
ものであり、さらに限定的に言うとこれらの乳頭腫ウィ
ルス(HPV49、HPV50、HPV54、HPV5
5)から誘導されたプローブに関するものである。ま
た、本発明は、この乳頭腫ウィルスに遺伝学的及び免疫
学的に関連する生成物、ならびに乳頭腫ウィルス感染の
試験管内検出及びそのうちのいくつかのものについては
これらの同じ乳頭腫ウィルス又は乳頭腫ウィルス変異体
に対するワクチン注射のためにこれらのさまざまな生成
物を利用する方法にも関するものである。
【0002】「乳頭腫ウィルスに遺伝学的又は免疫学的
に関連する生成物」というのは、初期DNAの全て又は
一部を含む組換え型DNAであるか、対応するRNAで
あるかに関わらず、その初期DNAから誘導されたさま
ざまな生成物、ならびに有効な細胞宿主の中で場合によ
っては組換え型のこれらのDNAの発現の結果として得
られる「免疫学的」生成物のことである。したがってこ
こで問題となるのは、初期DNAのさまざまなオープン
リーディングフレームの全て又は一部の転写及び翻訳の
結果生じたポリペプチドである。さらに、かかるポリペ
プチドにより生体内に誘導された抗体でもある。
【0003】「乳頭腫ウィルス」という表現は、比較的
良性の皮ふゆうぜい又は粘膜ゆうぜいから、上皮内腫瘍
及び皮ふガンに悪化する可能性のある過形成に至るまで
段階的に広がった複数のウィルス感染形態の原因とされ
ているという共通点をもつ多数のウィルスを網羅してい
る。
【0004】乳頭腫ウィルス感染としては、さらに限定
的に言うと、皮ふゆうぜい(特に尋常性ゆうぜい及び足
底ゆうぜい)、いぼ状表皮異形成、皮ふ扁平又は中間ゆ
うぜい、上皮内腫瘍及び皮ふガン、いぼ状表皮異形成ガ
ン、生殖器腫瘍及び子宮頸ガン、コンジローム及び乳頭
腫を挙げることができる。
【0005】
【従来の技術】これまですでにいくつかのタイプの乳頭
腫ウィルスが開示されてきた。例えば、フランス原特許
第84.18369号/2578.267号及びその追
加特許第85.07073号/2581.655号及び
第86.01425号/2593.828号に記述され
ているものがそれであるが、これらは全て、侵された患
者の皮ふの早期のガン進行を生じさせる可能性が他のも
のよりもさらに大きいものをいくつか含む、広がった斑
点状患部すなわちゆうぜいから分離された新しいタイプ
及びサブタイプの乳頭腫に関するものである。
【0006】同様にヒト乳頭腫(HPV)のさまざまな
タイプのウィルスの主要な役割そして免疫因子の重要性
も知られている。これらの因子は、乳頭腫感染の病因論
における化学線及びさまざまな遺伝因子に関する文献中
にすでに記されている役割に対し追加を行なうものであ
る。
【0007】原特許及びその追加特許に基づく発明は、
規定された主要なゲノム特性をもつ新たに分離された大
量の乳頭腫ウィルスの相対的挙動に関してなされた観察
から導き出されたものである。
【0008】原特許及び追加特許内では複数のタイプ及
びサブタイプの新しい乳頭腫ウィルスが記述されてい
た。また、より詳しい試験管内診断技術において、既知
のHPVのDNAと組合わせた状態及び/又は互いの間
で組合わせた状態或いは又単独の形でのこれらの新しい
乳頭腫ウィルスのDNAの使用についても同様であっ
た。
【0009】一般的に言って、原特許においては、乳頭
腫ウィルスは互いに非常に異なるものの約7000〜8
000の塩基対のサイズをもつゲノムを有していた。そ
の上、そのゲノムはなお、「ストリンジェントでない」
又は逆に「ストリンジェントな」ハイブリダイゼーショ
ン条件の下で行なわれたハイブリダイゼーション試験に
おいて、相同性として評価された或る一定の相同性を呈
している可能性がある。
【0010】ストリンジェントな条件下で50%未満の
相同性を示す乳頭腫ウィルスは、異なるタイプに属して
いると言われていた。このようなストリンジェントな条
件の下で50%を超える相同性を示すウィルスは、同一
タイプに属するものとみなされる。これらはこの同じタ
イプの中で異なるサブタイプを形成することができる。
【0011】ストリンジェントでない条件下でのハイブ
リダイゼーション試験というのは、HEILMAN C.A.他〔1
980年、J. Virol、36巻、395〜407頁〕及び
CROISSANT他〔1982年、C.R. Acad. Sc. Paris 、
294巻、581〜586頁(ヘテロ二本鎖分子)〕に
記されている以下の条件下における2つのウィルス単離
株からのDNAの相互接触を暗に意味するものである。
特に、「ストリンジェントでない」条件は、研究対象で
ある乳頭腫ウィルスのDNA、この乳頭腫ウィルスの変
異体又はこのDNAのクローンを、ハイブリッドの融合
温度(Tm)よりも約40℃低い温度で基準の乳頭腫ウ
ィルスDNAと接触させる作業を意味している。
【0012】ストリンジェントな条件でのハイブリダイ
ゼーション試験というのは、KREMSDORF. D. 他〔(19
82年)、J. Virol、43巻、436〜447頁及び1
983年、J. Virol、48巻、340〜351頁)〕及
びDavis R.W.他〔1971年、Methods Enzymol.、21
巻、413〜418頁(ヘテロ二本鎖分子)〕により記
述されている条件の下で、2つのウィルス単離株からの
DNAを互いに接触させることを暗に意味している。特
に「厳しい(ストリンジェントな)」条件というのは、
研究対象である乳頭腫ウィルスのDNA、この乳頭腫ウ
ィルスの変異体又はこのDNAのクローンを、ハイブリ
ッドの融合温度(Tm)より約20℃低い温度で基準の
乳頭腫ウィルスのDNAと接触させることを意味してい
る。
【0013】原特許及び追加特許の中では複数のウィル
スが開示されている。また同様に、これらのウィルスの
ゲノム(DNA−HPVsと呼ばれる)を全て又は一部
分含む遺伝的組換え体も開示されている。したがって、
原特許及び追加特許に基づく発明は、7000〜800
0の塩基対というサイズを共通点として有し、しかもこ
れらの特許の図面中に示されている制限酵素開裂地図を
その特徴とするDNA−HPVに関するものであった。
特に、図面には、乳頭腫ウィルスから得られ、HPV2
d、HPV10b、HPV14a、HPV14b、HP
V15、HPV17a、HPV17b、HPV19、H
PV20、HPV21、HPV22、HPV23、HP
V24、HPV28、HPV29、HPV32(旧HP
V31)、HPV33(旧HPV32又はHPV−IP
2)、HPV34(旧HPV−IP3)、HPV36
(旧HPV−IP4)、HPV39(旧IP5)及びH
PV42(旧IP6)という呼称に相応するDNA−H
PVの制限酵素開裂地図を提供している。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】原特許及びその追加特
許に基づく発明は同様に、当時新規の乳頭腫ウィルス及
び/又は相応する表題の出願の日より以前に知られてい
た乳頭腫ウィルスから分離されたDNA−HPVの混合
物すなわち「カクテル」、又はさまざまなカテゴリーの
感染ひいては患者における一定の乳頭腫ウィルスの発見
に付随する危険性のレベルの診断のためにより効果的に
利用することのできる、これらを含むハイブリダイゼー
ションプローブの「カクテル」にも関するものであっ
た。したがって、新しい乳頭腫ウィルス又はそれから誘
導されたDNAの発見は、さまざまなタイプの乳頭腫ウ
ィルスを原因とする又はこれらのタイプの作用の下で発
生しうるさまざまなカテゴリーの感染をより高度に診断
し、特により確実に識別する可能性、そして一定のカテ
ゴリーの感染においては、これらの感染がより恐ろしい
病気に変わる危険度をより良く予後判定する可能性を提
供する。
【0015】
【課題を解決するための手段】この点において、本発明
は、新たに分離された乳頭腫ウィルス、そこから抽出可
能なゲノムDNA又はこれらのゲノムDNAのフラグメ
ント(断片)ならびにこれらのDNA−HPV又はその
フラグメントから形成されうる新しいハイブリダイゼー
ションプローブに関する。本発明は同様に、同一のサブ
タイプにそれぞれ属しており、したがって以下に厳しい
条件の下でその制限酵素開裂地図を参照することによっ
て識別されている対応する乳頭腫ウィルスとハイブリダ
イゼーションしうるような、これらの乳頭腫ウィルスの
全ての変異体にも関するものである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下にHPV49、HPV50、
HPV54、HPV55と名付けられているDNA−H
PVは、添付の図面(第1図から第4図)に示されてい
る制限酵素開裂地図をその特徴とする。
【0017】該地図は、さまざまな制限エンドヌクレア
ーゼによる切断部位の位置を示している。各地図の原点
は、唯一の切断部位で構成されている。原点との関係に
おけるその他の部位の距離は、ゲノム長の百分率単位で
表わされている。
【0018】本発明はさらに、原特許又は追加特許内に
すでに記載されているものの本発明に基づく乳頭腫ウィ
ルスの1つから誘導された1つのプローブで補完された
プローブの「カクテル」のうちのいくつかを含む新しい
プローブ「カクテル」、したがってさらになお一層完成
された形の診断用「キット」にも関するものである。
【0019】HPV(HPV49、HPV50、HPV
54、HPV55)のゲノムで構築されたハイブリダイ
ゼーションプローブは、原特許及び追加特許内に記され
ており、しかも本書中以下に再び記される条件下におけ
る、特に以下のような、危険性を構成する乳頭腫ウィル
スのタイプの試験管内診断及び/又は発見にとって極め
て有効である: − HPV49については:皮ふゆうぜい(特に尋常性
ゆうぜい及び足底ゆうぜい)の検出及びいぼ状表皮異形
成の鑑別診断; − HPV50については:いぼ状表皮異形成、上皮内
腫瘍及び皮ふガン; − HPV54については:生殖器腫瘍及び子宮頸ガ
ン; − HPV55については:生殖器腫瘍及び子宮頸ガ
ン、コンジローム及び乳頭腫。
【0020】これらのハイブリダイゼーションプローブ
は、上に再度喚起した同一タイプの疾患の診断用「カク
テル」に包含されると有利である。この点において、こ
れらの診断用混合物のその他のいくつかの構成要素の制
限酵素開裂地図が記されている原特許及び追加特許を再
度参照することになる。この点において、原特許及び追
加特許は、これらの「カクテル」の組成の中に入るその
他のDNA−HPVの識別に関して、本記述の一部を成
すものとみなされなくてはならない。
【0021】本発明は同様に、先行するDNA−HP
V、特に厳しい条件下でこれとハイブリダイゼーション
することのできる各々のDNA−HPVのフラグメント
にも関するものである。同様に、本発明は、上述のDN
A−HPVの全て又は一部を含む組換え型DNA、さら
に限定的に言うとそれぞれ遺伝子E1、E2、E6〜E
7、L1、L2及び遺伝子間領域、NC、に相当するフ
ラグメント、又は上述のDNA−HPVの各々の遺伝子
間領域に相当する配列を含むフラグメントを含む組換え
型DNAにも関する。さらに本発明は、これらのDNA
−HPV又は相当するフラグメントで構成されうるプロ
ーブ、及びかかるプローブ又はこれらを含む混合物を用
いた試験管内診断方法にも関する。
【0022】ウィルス性DNAの調製物は、以下に記さ
れている技法に従って抽出された。
【0023】以下では、さらに正確な形で、本発明に基
づく乳頭腫ウィルスの各々を分離した条件、そして次に
この乳頭腫ウィルスからDNA−HPVを得た条件を記
すことにする。
【0024】免疫抑制患者のゆうぜい内に見られる新し
いHPVタイプ(HPV49)の分子クローニングと特
徴づけ:腎臓移植を受けた患者の手の中間ゆうぜいから
抽出されたDNAで、HPV5の特異的放射性DNAプ
ローブとの厳しい条件下でのハイブリダイゼーションに
より、新しいタイプのHPVが明らかにされた。制限酵
素に対するこのHPVのDNAの感受性について調べた
ところ、エンドヌクレアーゼEcoRIがウィルスDN
Aを1ヵ所切断することがわかった。エンドヌクレアー
ゼEcoRIによる腫瘍性DNAの処理の後、消化生成
物を、EcoRI処理したプラスミドベクターpGem
4のDNA内に挿入した。組換え型プラスミドに組込ま
せた後、新しいHPVのDNAを、厳しくない条件の下
でHPV5の特異的放射性DNAプローブを用いて、コ
ロニーハイブリダイゼーション技法(Benton及びDavis)
により選択した。ウィルス配列の全てを含む1つの組換
え型プラスミドを分離した。エンドヌクレアーゼEco
RI及びHind IIIの混合物による、ゆうぜいから抽
出されたDNAの調製物と組換え型DNAの切断によ
り、乳頭腫ウィルスのゲノムの分子量(約8キロ塩基
(Kb))に相当する分子量をもつウィルスDNAの同じ
4つのフラグメントが生み出される。
【0025】新しいHPVのDNAの制限酵素開裂地図
は、18の制限エンドヌクレアーゼに対するこのDNA
の感受性の研究に基づいて作られた。27の切断部位が
位置決定された(補遺1)。この地図は、これまでに分
離されたあらゆるHPVのものと異なるものである。こ
れまでに識別されたHPVのDNAと新しいHPVのD
NAの間の相同性を、新しいHPVの特異的放射性DN
Aプローブを用いて、多少の差こそあれ厳しい条件の下
で、レプリカに対するハイブリダイゼーション実験によ
って分析した。これまでに識別されたHPVのDNAと
新しいHPVのDNAとの間に、厳しくないハイブリダ
イゼーション条件下で、唯一の配列相同性を検出した。
いぼ状表皮異形成に特異的に結びつけられているHPV
のDNAで、最大の交差ハイブリダイゼーションが見ら
れた。したがって、免疫抑制された患者のゆうぜいから
特徴づけされた新しいウィルスは、暫定的にHPV49
と呼ばれる新しいタイプのHPVを構成する。
【0026】HPV49のDNAとHPV5のDNAの
間で形成されたヘテロ2本鎖分子を電子顕微鏡で分析す
ることにより、HPV49のDNAによりさまざまな遺
伝子の理論的位置を規定することが可能となった。同様
に、HPV49のDNAの1フラグメントのヌクレオチ
ド配列を決定することにより、HPV5の遺伝子地図と
HPV49のDNAの物理的地図を整列させることが可
能となった。
【0027】HPV49の病原性能力を、このウィルス
のDNAから調製された放射性プローブを用いて探究し
た。免疫抑制された患者(27例)、肉屋(26例)又
は一般母集団(21例)から採取されたゆうぜい、EV
(いぼ状表皮異形成)にかかった31人の患者の良性病
変、角化棘細胞腫18例、ボウエン皮ふ病20例、光線
性角化症25例、基底細胞上皮腫25例、棘細胞上皮腫
23例、においてHPV49を探究した。他の2名の免
疫抑制患者にHPV49が発見された。
【0028】HPV49は、稀ではあるものの、ゆうぜ
いに結びつけられたもう1つのタイプの皮ふHPVを構
成する。特に免疫抑制された被検者におけるゆうぜいに
関連するHPVタイプを診断するためには、分子プロー
ブの調製のためのHPVのDNAのあらゆる混合物に対
しこれを取り入れることが望ましい。
【0029】以下の表には、HPV49の主要な遺伝
子、及び遺伝子間領域の、このゲノムの地図上の推定上
の位置づけが明示されている: 末端の座標(%) 5´ 3´ E6−E7 2 12.5 E1 11 34.5 E2 34 54 L2 54.5 76 L1 76 97 遺伝子間領域 97 2
【0030】光線性角化症の病巣に結びつけられた新し
いタイプのHPV(HPV50)の分子クローニング及
び特徴づけ HPV5特異的放射性DNAプローブとの厳しくない条
件下でのハイブリダイゼーションにより、いぼ状表皮異
形成(EV)にかかった患者から採取した光線性角化症
の病巣の混合物から抽出されたDNAにおいて、新しい
タイプのHPVが明らかになった。この腫瘍性DNAの
調製物は、予めHPV5、20、23及び36のDNA
を含んでいることが示されていた。制限エンドヌクレア
ーゼEcoRIによる病巣から抽出されたDNAの消化
の後、新しいHPVのDNAに相当する約1.9KbのD
NAフラグメントが観察された。腫瘍性DNAを酵素E
coRIで処理し、消化生成物を、7Kb未満のサイズの
DNAフラグメントのクローニングを可能にするバクテ
リオファージλgt10のDNA内に、EcoRI部位
に挿入した。組換え型DNAの包膜及び大腸菌(Escher
ichia coli)K12(菌株C600)の感染の後、1.
9KbのDNAフラグメントを挿入した組換え型バクテリ
オファージを、厳しくない条件の下でHPV5の特異的
放射性DNAバンドを用いて、溶菌プラークのハイブリ
ダイゼーション技法により選択した。複数の組換え型バ
クテリオファージを分離し、1.9KbのDNAフラグメ
ントを含むものであることを実証した。このDNAフラ
グメントをファージDNA配列から切り出し、プラスミ
ドSP65に再クローニングした。プラスミド配列から
切り出され、純化された1.9KbのDNAフラグメント
から調製された放射性プローブは、厳しい条件の下でH
PV5、20、23及び36のDNAとの交差ハイブリ
ダイゼーションを全く示さなかった。その代り、このプ
ローブは、酵素EcoRIにより処理された病巣から抽
出されたDNA内の1.9KbのDNAフラグメント、な
らびに未処理の腫瘍性DNA内のI型(超らせんの環
状)及びII型(開環状)のHPVのDNA分子を実証す
ることを可能にした。複数の制限酵素に対するこの新し
いHPVのDNAの感受性を研究することにより、酵素
SacIがウィルス性DNAを1ヵ所切断することがわ
かった。酵素SacIによる腫瘍性DNAの消化の後、
8Kb(HPVのゲノムのサイズ)のDNA分子をショ糖
濃度勾配遠心分離法により純化し、次にSacI部位に
よりプラスミドSP65のDNA内に挿入した。新しい
HPVのDNAを組込んだ組換え型プラスミドを、厳し
い条件の下で1.9Kbのフラグメントの特異的放射性D
NAプローブを用いることによりコロニーに対するハイ
ブリダイゼーション法により選択した。ウィルス性配列
を全て含む複数の組換え型プラスミドを分離した。エン
ドヌクレアーゼSacIによる組換え型プラスミドのD
NAの切断は、厳しい条件下で1.9KbのDNAフラグ
メントとハイブリダイゼーションする8Kbのフラグメン
トを生み出す。酵素SacI及びPvuIIの混合物によ
る、組換え型プラスミドのDNA及び病巣から抽出され
たDNA調製物の切断は、乳頭腫ウィルスのゲノムのも
の(8Kb)に相当する全分子量をもつ同じ4つのフラグ
メントを生成する。
【0031】新しいHPVのDNA制限酵素開裂地図
を、16の制限酵素に対するこのDNAの感受性の研究
に基づいて作成した。28の切断部位が位置決定され
た。こうして作成された地図は、今日識別されているH
PVのゲノムの地図と異なる。今日特徴づけされている
HPVのDNAと新しいHPVのDNAの間の配列相同
性を、厳しい条件又は厳しくない条件の下で行なわれた
レプリカに対するハイブリダイゼーション実験により分
析した。厳しい条件の下ではいかなる配列相同性も発見
されなかった。それに対して、厳しくない条件の下で
は、弱いものではあるものの有効な交差ハイブリダイゼ
ーションが、EVの特異的HPVのDNAと新しいHP
VのDNAとの間のみで観察された。したがって、EV
にかかった患者において観察された光線性角化症の患部
から分離されたウィルスは、新しい1つのタイプのHP
Vを構成し、これを暫定的にHPV50と呼ぶ。
【0032】HPV8のヌクレオチド配列及びHPV5
0のゲノムの小さな領域を比較分析することにより、H
PV50の物理的地図をHPV8の遺伝子地図と整列さ
せ、HPV50のDNAがもっている異なる遺伝子の理
論的位置を規定することができた。
【0033】純化されたHPV50のDNAから調製さ
れた放射性プローブを使用して、このウィルスの病原性
能力を決定することができた。HPV50は、一般集団
(分析例22件)、免疫抑制患者(27例)及び肉屋
(26例)について観察されたゆうぜい、角化棘細胞腫
18例、ボウエン皮ふ病20例、光線性角化症25例、
基底細胞上皮腫24例及び棘細胞上皮腫22例において
発見されなかった。逆に、研究対象となった31人のう
ち、EVにかかった3人の患者の良性病巣の擦過から抽
出されたDNA内には、HPV50のDNAが検出され
た。
【0034】したがって、HPV50は、EVに関連す
るもう1つのタイプの皮ふHPVを構成する。EVに関
連するタイプのHPVの診断を目的とした、分子プロー
ブの調製のためのあらゆるHPVのDNAの混合物に、
これを取り入れるこることが望ましい。
【0035】以下の表には、HPV50の主要な遺伝子
及び遺伝子間領域の、このゲノムの地図上の推定上の位
置づけが明示されている: 末端の座標(%) 5´ 3´ E6−E7 1.8 12.6 E1 10.2 36 E2 35 54.8 L2 55.8 76.2 L1 75.2 96.6 遺伝子間領域 96.6 1.8
【0036】ブシュケ−レーヴェンシュタイン腫瘍内で
発見された新しいタイプのHPVの分子クローニングと
特徴づけ 陰茎のブシュケ−レーヴェンシュタイン腫瘍から抽出さ
れたDNAにおいて、HPV18の特異的放射性プロー
ブとの厳しくない条件の下でのハイブリダイゼーション
によって、新しいタイプのHPVが明らかにされた。複
数の制限エンドヌクレアーゼに対するこのHPVのDN
Aの感受性を研究したところ、エンドヌクレアーゼBa
mHIがウィルスDNAを1ヵ所切断することがわかっ
た。エンドヌクレアーゼBamHIによるこの腫瘍から
抽出されたDNAの消化の後、8Kb(HPVゲノムのサ
イズ)のDNA分子を包含する画分を、ショ糖濃度勾配
下の遠心分離により純化した。BamHI部位により、
8Kbの分子をバクテリオファージラムダのDNA内に挿
入した。組換え型DNAの包膜及び宿主細菌(大腸菌、
菌株LA101)のトランスフェクションの後、新しい
HPVのDNAを挿入した組換え型バクテリオファージ
を、厳しくない条件の下でHPV18の特異的放射性D
NAプローブを用いて溶菌プラークに対するハイブリダ
イゼーション技法(Benton及びDavis)により選択した。
ウィルス配列を全て含む複数の組換え型バクテリオファ
ージを分離した。エンドヌクレアーゼBamHI及びP
stIの混合物による、腫瘍から抽出されたDNAの調
製物及び組換え型バクテリオファージのDNAの切断
は、1HPVゲノムの分子量に相当する全分子量を有す
る同じフラグメントを生み出す。新しいHPVのDNA
をファージDNA配列から切り出し、プラスミドSP6
4内に再クローニングした。
【0037】新しいHPVSP64のDNAの制限酵素
開裂地図を、20の制限エンドヌクレアーゼに対するこ
のDNAの感受性の研究に基づいて作成した。33の部
位が位置決定された。この地図は、これまでに分離され
た全てのHPVのものと異なっている。新しいHPVの
特異的放射性DNAプローブを用いて、厳しい又は厳し
くない条件の下でレプリカに対するハイブリダイゼーシ
ョン実験によって、既知のHPVタイプのDNAと新し
いHPVのDNAとの間の相同性を分析した。厳しくな
いハイブリダイゼーション条件下で、弱い配列相同が1
つだけ観察された。わずかに重要な交差ハイブリダイゼ
ーションが、粘膜の病巣に関連するHPVのDNAと新
しいHPVのDNAとの間に検出された。したがって、
ブシュケ−レーヴェンシュタイン腫瘍から分離されたウ
ィルスは、新しいタイプのHPVすなわちHPV54を
構成する。
【0038】HPV54のDNAとHPV16のDNA
との間に形成されたヘテロ2本鎖分子の電子顕微鏡での
分析ならびにHPV54のDNAフラグメントのヌクレ
オチド配列の確認により、HPV54の物理的地図をH
PV16の遺伝子地図と整列させ、HPV54のDNA
が有するさまざまな遺伝子の理論的位置を規定すること
が可能となった。
【0039】179人の患者の生殖器の病巣から得たD
NA調製物で、HPV54のDNAを探究した。尖圭の
67の標本、ブシュケ−レーヴェンシュタイン腫瘍の1
0の標本、ボーエン病性丘疹症の14の標本、ボーエン
病の17の標本、侵食ガンの40の標本そして頸上皮内
腫瘍の28の標本において、HPV54は発見されなか
った。
【0040】HPV54は、これまで特徴づけされてき
た生殖器HPVに対する類似性がほとんどない新しいタ
イプのHPVである。生殖器病巣に関連するタイプのH
PVの診断を目的とした、分子プローブの調製のための
全ての混合物に、これを取り入れることが望ましい。
【0041】以下の表には、HPV54の主要な遺伝子
及び遺伝子間領域の、このゲノムの地図上での推定上の
位置づけが明示されている: 末端の座標(%) 5´ 3´ E6−E7 1.8 10.8 E1 10.8 35.6 E2 34.5 48.7 L2 52.3 71.5 L1 69.9 90.5 遺伝子間領域 90.5 1.8
【0042】尖圭コンジロームに結びつけられた新しい
タイプのHPV(HPV55)の分子クローニングと特
徴づけ HPV6の特異的放射性DNAプローブとの厳しくない
条件の下でのハイブリダイゼーションにより、陰茎の尖
圭コンジロームから抽出されたDNAにおいて、新しい
タイプのHPVが明らかにされた。複数の制限エンドヌ
クレアーゼに対する感受性の研究により、このHPVの
DNAがエンドヌクレアーゼEcoRIにより2ヵ所切
断され、合計がHPVゲノム1つのサイズに相当する
(8Kb)、5.65キロ塩基(Kb)と2.15Kbの分子
量の2つのDNAフラグメントを生み出すことがわかっ
た。酵素EcoRIによる腫瘍DNAの消化の後、Ec
oRI部位によりバクテリオファージラムダgt10内
に7Kb未満のサイズのDNA分子を挿入した。組換え型
DNAの包膜及び大腸菌K12(菌株C600)の感染
の後、新しいHPVのサブゲノムフラグメントを含む組
換え型バクテリオファージを、厳しくないハイブリダイ
ゼーション条件の下でHPV6のDNAプローブを用い
て、溶菌プラークに対するハイブリダイゼーション技法
(Benton及びDavis)により選択した。新しいHPVのゲ
ノムに相当する2つのフラグメントのいずれか一方を含
む複数の組換え型バクテリオファージを特徴づけした。
エンドヌクレアーゼEcoRIによる組換え型バクテリ
オファージ及び病巣から抽出された腫瘍DNAの処理
は、5.65Kbと2.15Kbの期待通りの2つのフラグ
メントを生み出した。これら2つのフラグメントをファ
ージDNA配列から切り出し、プラスミドpGem4内
に再クローニングした。15の制限エンドヌクレアーゼ
に対するこのDNAの感受性の研究に基づいて、新しい
HPVのDNAの制限酵素開裂地図を作成した。19の
切断部位を位置づけした。この地図は、これまでに特徴
付けされてきたあらゆるHPVのものと異なっている。
新しいHPVの特異的放射性DNAプローブを用いて厳
しい条件下で行なったレプリカに対するハイブリダイゼ
ーション実験により、既知のHPVのDNAと新しいH
PVのDNAとの間の配列相同性を分析した。新しいH
PVのDNAとHPV13のDNAで部分的ハイブリダ
イゼーションがみられ、HPV6及び11のDNAでさ
らに小さい交差ハイブリダイゼーションが発見された。
飽和液体媒質中のハイブリダイゼーション実験とそれに
続くヌクレアーゼS1によるハイブリッドの消化で、D
NAの相同性を評価した。HPV13、6及び11のD
NAと新しいHPVのDNAとの間での相同性は、それ
ぞれ20、10及び10%と見積られた。したがって、
陰茎のコンジロームから分離されたウィルスは、新しい
タイプのHPVすなわちHPV55を構成する。
【0043】HPV11のDNAとHPV55のDNA
との間で形成されたヘテロ2本鎖分子の電子顕微鏡での
分析及びHPV55のDNAフラグメントのヌクレオチ
ド配列の決定により、HPV55のDNAの物理的地図
とHPV11の遺伝子地図を整列させ、HPV55のD
NAが有するさまざまな遺伝子の理論的位置を規定する
ことが可能となった。
【0044】純化されたHPV55のDNAから調製さ
れた放射性プローブを使用することでこのウィルスの病
原性能力を研究することが可能となった。HPV55の
DNAは、調査した67例のうちもう一人の女性の患者
の肛門コンジローム内においてのみ明らかにされた。さ
らに96人の患者について採取されたその他のタイプの
生殖器病巣から抽出されたDNA内には、HPV55は
検出されなかった。
【0045】HPV55は、稀ではあるが、生殖器病巣
に関連するHPVタイプの診断を目的とした、プローブ
の調製用のあらゆるHPV混合物に取り入れなくてはな
らない。
【0046】以下の表には、HPV55の主要な遺伝子
及び遺伝子間領域の、このゲノムの地図上での推定上の
位置づけが明示されている: 末端の座標(%) 5´ 3´ E6−E7 1.3 10.4 E1 9 35 E2 34 48.2 L2 55.6 72.9 L1 71.4 91.7 遺伝子間領域 91.7 1.3
【0047】一般に、本発明は同様に、上述のDNA−
HPV又はこのDNA−HPVのフラグメントを含む全
ての組換え型DNA、特に、これらの組換え型DNAで
形成され、本発明に基づく乳頭腫ウィルス又はこの乳頭
腫ウィルスの変異体による感染の検出に特に適合させた
ハイブリダイゼーションプローブにも関するものであ
る。これらのプローブは、特に全く別の遺伝標識との直
接的又は間接的なカップリングのため一定のヌクレオチ
ドレベルで変更されてもよいし、あるいはそれ自体標識
づけされてもよい。当然のことながら、これらのプロー
ブの中で、乳頭腫ウィルスのDNAに相当するヌクレオ
チド配列とは無関係で通常クローニングベクターからく
る部分は、対応する乳頭腫ウィルス又はその変異体の1
つのDNAの含有量についてテストされる試料中に場合
によって含まれているその他の核酸とは、厳しい条件の
下でハイブリダイゼーションする危険性のないものであ
る。
【0048】したがって、乳頭腫ウィルス(HPV4
9、HPV50、HPV54、HPV55)又はその変
異体による感染に関するテストすべき生物学的試料に対
する試験管内診断のための方法は、上述のもののような
プローブを、好ましくは厳しいハイブリダイゼーション
条件の下で、場合によってはこのプローブに対しアクセ
ス可能な状態にされたこの試料の核酸と接触させるこ
と、そして場合によって試料中に存在する求められてい
るウィルスDNAと前記プローブとの間で形成されるハ
イブリッドを検出すること、をその特徴としている。
【0049】このような方法は、次のものの検出にとっ
て特に有利である: − HPV49:皮ふゆうぜい(特に尋常性ゆうぜい及
び足底ゆうぜい)における検出ならびにいぼ状表皮異形
成の鑑別診断; − HPV50:いぼ状表皮異形成、上皮内腫瘍及び皮
ふガンにおける検出; − HPV54:生殖器腫瘍及び子宮頸ガンにおける検
出; − HPV55:生殖器腫瘍及び子宮頸ガン、コンジロ
ーム及び乳頭腫における検出。
【0050】一つの実施態様としては、プローブは、そ
の他の乳頭腫ウィルス、特に以下に記されているものか
ら誘導されたプローブと組み合わされている: − HPV49の場合、HPV1、2d、4と組み合わ
せて、又は変形態様としてHPV3、10a、10b、
28、29と組み合わせて; − HPV50の場合、HPV5、17a、24と組み
合わせて、又は変形態様としてHPV5、8、14b、
36と組み合わせて; − HPV54の場合、HPV16、18、33、39
と組み合わせて、又は変形態様としてHPV6、11、
42と組み合わせて;そして − HPV55の場合、HPV6、11、42と組み合
わせて
【0051】本発明に基づくプローブの各々又はこのプ
ローブを含む混合物は、特に、以下のようにして用いる
ことができる。ただし、当然のことながら、ここに記さ
れている診断試験は、本発明に基づくプローブ又はその
混合物の使用条件を制限するものとしてみなされてはな
らない。
【0052】考慮されている例において問題となってい
るのは、例えば生検において、病巣の擦過により得られ
た細胞、又はカルノワ混合液(エタノール、クロロホル
ム、酢酸を6:3:1)により固定され、パラフィン内
に包埋された生検切片内で、HPVを識別することにあ
る。この検査は、既知の原理の方法に従った採取物から
のDNAの事前抽出を必要とし、本発明に基づくHPV
或いはDNA又はHPVの混合物から調製された放射性
プローブ(32P又は35Sで標識づけされている)を用い
て、厳しい又はさほど厳しくない条件の下で行なわれる
分子ハイブリダイゼーション実験によるこのDNAの分
析を利用するものである。
【0053】複数のハイブリダイゼーション方法が利用
できる。例えば、ドットハイブリダイゼーション法を利
用してもよい。この方法には、DNAの変性の後、膜
(ニトロセルロース又は「Genescreen plus」)の上に一
定量のDNAアリコートを沈積させること、プローブ混
合物と通常の条件下で各膜をハイブリダイゼーションさ
せること、そして、放射線写真フィルムと接触させて膜
を露光することにより放射性ハイブリッドを検出するこ
とが含まれている。同様に、レプリカハイブリダイゼー
ション方法を用いることもできる。この方法には、制限
酵素によるDNAの処理の後、生み出されたDNAフラ
グメントをアガロースゲルで電気泳動して分離するこ
と、アルカリ変性の後、フラグメントを膜(ニトロセル
ロース、「Genescreen plus」)上に転移させること、そ
してさまざまなプローブ混合物と通常の条件下でこれら
をハイブリダイゼーションすることが含まれている。放
射性ハイブリッド形成は、放射線写真フィルムと接触さ
せて膜を露光した後、検出される。
【0054】放射性プローブは、「ニック翻訳(nick-t
ranslation)」法により標識づけされたHPVのDNA
によって、あるいは、例えばSP6タイプのベクター内
に挿入されたウィルスDNAの転写により調製されたR
NAによって、構成されている。放射性プローブの使用
には、感受性が高いという利点があるが、だからといっ
て、非放射性プローブ、例えば、自ら標識づけされてい
るか又はそれ自体酵素、標識などの蛍光をもつ抗体によ
り認識されうるビオチニル化されたものを使用すること
が排除されるわけではない。
【0055】本発明は同様に、上述のタイプの組換え型
DNAで形質転換された細胞培養物、特に、かかる細胞
培養物の中で、乳頭腫ウィルスのDNAに相当するヌク
レオチド配列がこのヌクレオチド配列の転写及び調節要
素の制御下に置かれている組換え型DNAで形質転換さ
れたものにも関するものである。
【0056】したがって、本発明は同様に、これらの組
換え型DNAの発現生成物ならびにかかる発現生成物に
対して生成されうる対応する抗体にも関する。
【0057】この点において、本発明は、このようにし
て生成でき、それぞれ乳頭腫ウィルスの各々に対応す
る、特に遺伝子E1、E2、E6、E7、L1、L2の
発現の結果として得られるポリペプチドに関する。
【0058】したがって、これらのポリペプチドの生成
のための本発明に基づく方法には、上述のタンパク質の
1つに相当するヌクレオチド配列がかかる細胞宿主内で
発現されうるような形で、上述のような組換え型DNA
の1つでコンピテント細胞培養物を形質転換させるこ
と、この細胞宿主により合成された生成物からこれらの
ポリペプチドを回収すること、そして純化すること(例
えば、細胞培養物又はそれを生育させた媒質から予め抽
出した発現生成物を、かかるポリペプチドに対して予め
形成させた抗体と接触させることによる)が含まれてい
る。
【0059】しかしながら、本発明に基づく乳頭腫ウィ
ルスのゲノムの各々の配列L2の発現生成物は、それら
がそれ自体、対応する乳頭腫ウィルスに侵され、異なる
タイプの乳頭腫ウィルスには侵されていない生物学的採
取物の中で遺伝子L2の発現生成物を認識することので
きる抗体の生体内生成のために用いられうるものである
という点において(そして特に、問題となっている種類
の調製物が予め固定されている場合)、特に有利なもの
である。
【0060】さらに本発明は、他のポリペプチド配列が
タンパク質L2の免疫原特性を甚しく変えないかぎりに
おいて、他のポリペプチド配列に融合されたタンパク質
L2のような、それぞれ対応する乳頭腫ウィルスから誘
導された上述のポリペプチドを含むハイブリッドポリペ
プチドにも関するものである。これらのその他のポリペ
プチドフラグメントの存在は、特に、遺伝子工学方法に
よる、使用されたこれらのハイブリッドポリペチドの生
成様式の結果であると考えられる。例えば、これらのハ
イブリッドポリペプチドは、ベータ−ガラクトシダーゼ
から誘導された配列を含んでいる。このような生成物
は、特に、ラクトースオペロンの全て又は一部分により
変更され、しかもラクトースオペロンのプロモーター
(又はラムダファージのような他の適当な全てのプロモ
ーター)の下流に挿入された形で、本発明に基づく関係
する乳頭腫ウィルスからの遺伝子L2から誘導されたヌ
クレオチド配列を有するような適切なベクター(ファー
ジ又はプラスミド)で、大腸菌を形質転換することによ
り、得ることができる。また、ラクトースオペロンのベ
ータ−ガラクトシダーゼの遺伝子の少なくとも一部分を
含むこのタイプのプラスミド又はファージを利用すると
有利である。
【0061】本発明に従ったポリペプチドはまた、それ
が純化されている場合、特にこれらのポリペプチドによ
り免疫された動物の血清からのそれらに対応する抗体の
純化技法において利用することができる。特にこれらの
ポリペプチドは、アフィニティカラム上で固定されるこ
とができる。このとき抗体の純化作業は、これらを含む
血清を、上述のポリペプチドを有するアフィニティカラ
ムと接触させて通過させることから成る。これらのカラ
ム上に選択的に固定された抗体は、次に、酢酸アンモニ
ウムのような塩の溶液などの適当なイオン強度を呈する
適切な緩衝液を用いて、抗原−抗体複合体を解離させる
ことより回収する。同様に酸性化された溶液を利用する
こともできる。
【0062】本発明は同様に、上記ポリペプチドに対す
る、特に本発明に基づく乳頭腫ウィルスの各々の遺伝子
E6、E7又は好ましくはL2の発現生成物に対する、
抗体の生成方法にも関するものである。かかる方法に
は、前記ポリペプチドで適切な生体宿主を免疫するこ
と、そして特に純化された状態での対応するポリペプチ
ドとこれらの血清の接触及び形成された抗原−抗体複合
体からのこれらの抗体の回収により、免疫された宿主の
血清から形成された抗体を回収すること、が含まれてい
る。
【0063】最後に、本発明は、本発明に基づく抗体
(又はその他の乳頭腫ウィルスからの抗体と共にこれら
の抗体を含むグループ)を利用した混合物、特に以下に
再度言及されるような上述のDNA−HPVの「カクテ
ル」又は混合物から誘導された抗体(又は対応する抗体
のグループ)を含む混合物にも関する。
【0064】特に、本発明は、与えられた一定のタイプ
の疾患において往々にして存在するとみなされている対
応する抗体又は抗体の混合物に関するものである。関係
する患者からの組織学的及び細胞学的採取物に対する試
験管内診断試験の後、一定の病気が臨床的に診断された
場合あるいは生体内診断試験によりその感染乳頭腫ウィ
ルスが上述の全体の中の乳頭腫ウィルスの1つのものと
同様なタイプに属していることが立証された場合、直ち
に、予め純化されたこれらの抗体は、適当な薬学的賦形
剤と共に、一定の病気の治療において、当該患者への、
特に非経口的な、投与によって利用することが可能であ
る。このとき、これらの血清は、本発明に基づく乳頭腫
ウィルスにより誘発された感染の退行をひき起こすこと
ができる。
【0065】これらの抗体は、さらに限定的に言うと、
感染者からの組織学的切片に、同じ乳頭腫ウィルス又は
対応する変異種の構造遺伝子のいくつか、特にL2の発
現生成物も含まれている可能性があるかぎりにおいて、
本発明に基づく乳頭腫ウィルス又はこれらのウィルスの
変異体に関する感染の診断試験において利用することが
できる。
【0066】同様に、有利なことに、上述の条件下でそ
の他の乳頭腫ウィルスから誘導される抗体と場合によっ
て共にあるこれらの抗体は、特に次のような試験管内診
断のために用いることができる: − HPV49:皮ふゆうぜい(特に尋常性ゆうぜい及
び足底ゆうぜい)において、及びいぼ状表皮異形成の鑑
別診断; − HPV50:いぼ状表皮異形成、上皮内腫瘍及び皮
ふガンにおいて; − HPV54:生殖器腫瘍及び子宮頸ガンにおいて; − HPV55:生殖器腫瘍及び子宮頸ガン、コンジロ
ーム及び乳頭腫において。
【0067】したがって、本発明はさらに、乳頭腫ウィ
ルスのうちの1つにより、対象であるヒトの体内で誘発
された病巣からの組織学的切片を、抗原−抗体複合体の
生成を可能にする条件下で、選ばれた単数又は複数の抗
体と接触させること、そしてこの抗原−抗体複合体を検
出することを含む、試験管内診断方法にも関する。有利
なことに、検出は、例えば上述のカルノワ混合液又は媒
質(同様に、「aniumal組織化学及び細胞化学」という題
のL. LISONの著書にも記述されている)を用いて解離性
の条件の下で予め固定された調製物について行なわれ
る。
【0068】場合によって固定された抗L2抗体は、こ
れらの抗体に対して形成されたその他の抗体により認識
されうる。これらのその他の抗体は、適切な標識、好ま
しくは非放射性の標識を有している。これらの標識は、
例えば酵素又は蛍光性のものである。
【0069】したがって、選択された抗体は、こうして
対応する上述のハイブリダイゼーションプローブとし
て、対応するタイプの疾患を試験管内で診断するために
用いることができる。
【0070】最後に、本発明は、対応する乳頭腫を原因
とする疾患に侵されうる危険性の高いヒトを防護するた
めに用いることのできる、選択された投与様式、特に非
経口投与様式に適合させた薬学的に受入れることのでき
る賦形剤と共に、単数又は好ましくは複数のタンパク質
L2を含む、対応するワクチン混合物に関するものであ
る。
【0071】上述のDNA−HPVの菌株は、以下の寄
託番号にて、1988年5月6日CNCMに寄託され
た: − PGEM 4HPV49:I−754 − PSP 65HPV50:I−755 − PSP 64HPV54:I−756 − PGEM 4HPV55A:I−757 − PGEM 4HPV55B:I−758
【0072】本発明はまた、上述のDNAから誘導され
た、より短いフラグメント、例えば15〜25ヌクレオ
チドのフラグメントにも関する。これらのさらに短いフ
ラグメントは、前記ハイブリダイゼーション方法の1変
形実施態様の使用のためのプライマーを構成すべく用い
ることができる。なおかかる変形実施態様では、米国特
許第4,683,202号及び第4,683,195号
ならびにヨーロッパ特許出願明細書第200,362号
に記述されているようなPCR(ポリメラーゼ連鎖反
応、英語で「Polymerase Chain Reaction」)と呼ばれる
技法が利用されている。
【図面の簡単な説明】
【図1】DNA−HPV49の制限酵素開裂地図であ
る。
【図2】DNA−HPV50の制限酵素開裂地図であ
る。
【図3】DNA−HPV54の制限酵素開裂地図であ
る。
【図4】DNA−HPV55の制限酵素開裂地図であ
る。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C12P 21/00 C12P 21/00 C 21/08 21/08 C12Q 1/68 C12Q 1/68 A G01N 33/53 G01N 33/53 S 33/569 33/569 L 33/574 33/574 C //(C12N 15/09 C12R 1:92) (C12N 7/00 C12R 1:92) (C12P 21/00 C12R 1:92) (C12P 21/08 C12R 1:92) (C12Q 1/68 C12R 1:92) (72)発明者 クレムスドルフ・ディナ フランス国、75013 パリ、リュー・エス キロール 35 (72)発明者 ポー−アルノード・ジェラルド フランス国、93100 モントルーユ、ブル バール・ア・ブリャンド 16

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 図1に示す制限酵素地図を特徴とする、
    乳頭腫ウィルス(HPV49)のDNA。
  2. 【請求項2】 図2に示す制限酵素地図を特徴とする、
    乳頭腫ウィルス(HPV50)のDNA。
  3. 【請求項3】 図3に示す制限酵素地図を特徴とする、
    乳頭腫ウィルス(HPV54)のDNA。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載のD
    NAから誘導されたDNA又はそのDNAのフラグメン
    トを含み、かつ乳頭腫ウィルスのDNAを特異的に検出
    するハイブリダイゼーションプローブ。
  5. 【請求項5】 遺伝子E1、E2、E6、E7、L1、
    L2及びNCからなる群から選択された、請求項1〜3
    のいずれか1項に記載の乳頭腫ウィルスのDNAの構造
    遺伝子の発現生成物に相当するポリペプチド。
  6. 【請求項6】 該当する乳頭腫ウィルスのゲノムの配列
    L2の発現生成物からなることを特徴とする、請求項5
    に記載のポリペプチド。
  7. 【請求項7】 請求項5又は請求項6に記載のポリペプ
    チドのうちの1つに対する抗体。
  8. 【請求項8】 HPV49、HPV50、HPV54型
    の乳頭腫ウィルスによる感染を、試験対象である生物学
    的試料についてインビトロで検出する方法において、請
    求項4に記載の対応するプローブを、場合によっては、
    好ましくはストリンジュントなハイブリダイゼーション
    条件の下で、予めこのプローブに対しアクセス可能な状
    態にしておいた、かかる試料の核酸と接触させること、
    そして試料中に場合により存在している調査すべきウィ
    ルスのDNAと前記プローブとの間で形成されたハイブ
    リッドを検出すること、を特徴とする方法。
  9. 【請求項9】 プローブがHPV49から誘導されるこ
    と、そしてインビトロ診断が皮ふゆうぜい(特に尋常性
    ゆうぜい及び足底ゆうぜい)の検出及びいぼ状表皮異形
    成の識別診断を目的としていること、を特徴とする、請
    求項8に記載の方法。
  10. 【請求項10】 プローブがHPV50から誘導される
    こと、そしてインビトロ診断が、いぼ状表皮異形成、上
    皮内腫瘍及び皮ふガンの検出を目的としていること、を
    特徴とする、請求項8に記載の方法。
  11. 【請求項11】 プローブがHPV54から誘導される
    こと、そしてインビトロ診断が、生殖器形成及び子宮頸
    ガンの検出を目的としていること、を特徴とする、請求
    項8に記載の方法。
  12. 【請求項12】 HPV49、HPV50又はHPV5
    4型乳頭腫ウィルスによる感染のインビトロ診断に請求
    項7に記載の抗体を用いる方法であって、その診断にお
    いて、請求項7に記載の抗体をインビトロ診断に委ねら
    れたヒトからとった生物学的試料と接触させること、及
    び形成された抗原−抗体複合体を検出すること、さらに
    かかる検出が、用いる抗体に応じて、以下の: −HPV49から誘導された場合、皮ふゆうぜい(特に
    尋常性ゆうぜい及び足底ゆうぜい)のインビトロ診断及
    びいぼ状表皮異形成の識別診断、 −HPV50から誘導された場合、いぼ状表皮異形成、
    上皮内腫瘍及び皮ふガンの診断、 −HPV54から誘導された場合、生殖器腫瘍及び子宮
    頸ガンのインビトロ診断、 を可能にすることを特徴とする方法。
  13. 【請求項13】 用いる抗体が、該当する乳頭腫のゲノ
    ムの配列L2の発現生成物に対するものであることを特
    徴とする、請求項12に記載の方法。
JP11634998A 1988-05-13 1998-04-27 乳頭腫ウィルス及びその診断方法 Expired - Lifetime JP3207389B2 (ja)

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
FR8806486A FR2631341B1 (fr) 1988-05-13 1988-05-13 Sondes a papillomavirus hpv49, hpv50, hpv54, hpv55 et produits genetiquement et immunologiquement lies a ce papillomavirus hpv49, hpv50, hpv54, hpv55 et procede de diagnostic in vitro d'infections a papillomavirus et d'immunisation in vivo contre ces papillomavirus
FR8806486 1988-06-21
FR888808324A FR2632956B2 (fr) 1988-05-13 1988-06-21 Sondes a papillomavirus hpv49, hpv50, hpv54, hpv55; produits genetiquement et immunologiquement lies a ce papillomavirus hpv49, hpv50, hpv54, hpv55; procede de diagnostic in vitro d'infections a papillomavirus et d'immunisation in vivo contre ces papillomavirus
FR8808324 1988-06-21

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1118845A Division JPH0235086A (ja) 1988-05-13 1989-05-15 乳頭腫ウイルス(hpv49、hpv50、hpv54、hpv55)ゾンデ、この乳頭腫ウィルス(hpv49、hpv50、hpv54、hpv55)に遺伝的及び免疫学的に結びつけられた生成物、そして、乳頭腫ウィルス感染の試験管内診断とこれら乳頭腫ウィルスに対する生体内免疫化の方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1128088A true JPH1128088A (ja) 1999-02-02
JP3207389B2 JP3207389B2 (ja) 2001-09-10

Family

ID=26226663

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1118845A Pending JPH0235086A (ja) 1988-05-13 1989-05-15 乳頭腫ウイルス(hpv49、hpv50、hpv54、hpv55)ゾンデ、この乳頭腫ウィルス(hpv49、hpv50、hpv54、hpv55)に遺伝的及び免疫学的に結びつけられた生成物、そして、乳頭腫ウィルス感染の試験管内診断とこれら乳頭腫ウィルスに対する生体内免疫化の方法
JP11634998A Expired - Lifetime JP3207389B2 (ja) 1988-05-13 1998-04-27 乳頭腫ウィルス及びその診断方法

Family Applications Before (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1118845A Pending JPH0235086A (ja) 1988-05-13 1989-05-15 乳頭腫ウイルス(hpv49、hpv50、hpv54、hpv55)ゾンデ、この乳頭腫ウィルス(hpv49、hpv50、hpv54、hpv55)に遺伝的及び免疫学的に結びつけられた生成物、そして、乳頭腫ウィルス感染の試験管内診断とこれら乳頭腫ウィルスに対する生体内免疫化の方法

Country Status (8)

Country Link
US (5) US5342930A (ja)
EP (1) EP0342128B1 (ja)
JP (2) JPH0235086A (ja)
AT (1) ATE121749T1 (ja)
DE (1) DE68922336T2 (ja)
ES (1) ES2072308T3 (ja)
FR (1) FR2632956B2 (ja)
HK (1) HK185095A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003528595A (ja) * 2000-02-26 2003-09-30 エーバーハルト−カルルス−ウニヴェルズィテート テュービンゲン ウニヴェルズィテートクリーニクム ヒト乳頭腫ウイルスの検出

Families Citing this family (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5952015A (ja) * 1982-09-14 1984-03-26 Nippon Soiru Kogyo Kk グラウト注入工法およびその装置
FR2632956B2 (fr) * 1988-05-13 1991-07-12 Pasteur Institut Sondes a papillomavirus hpv49, hpv50, hpv54, hpv55; produits genetiquement et immunologiquement lies a ce papillomavirus hpv49, hpv50, hpv54, hpv55; procede de diagnostic in vitro d'infections a papillomavirus et d'immunisation in vivo contre ces papillomavirus
FR2661921B1 (fr) * 1990-05-11 1992-08-07 Pasteur Institut Sonde a papillomavirus (hpv66), notamment pour le diagnostic in vitro d'infections a papillomavirus, pouvant s'accompagner de neoplasies genitales, et produits genetiquement et immunologiquement lies a ce papillomavirus.
GB9113809D0 (en) 1991-06-26 1991-08-14 Cancer Res Campaign Tech Papillomavirus l2 protein
WO1994025627A1 (en) 1993-04-30 1994-11-10 Lorence Robert M Methods of treating and detecting cancer using viruses
US6365787B1 (en) * 1994-09-30 2002-04-02 The Johns Hopkins University Compounds for the suppression of HIV TAT transactivation
EP1131470A4 (en) 1998-10-28 2004-11-10 Vysis Inc CELLULAR ARRAYS AND METHOD FOR DETECTING AND USING MARKERS FOR GENETIC DISORDERS
JP2002541822A (ja) * 1999-04-14 2002-12-10 エム ユー エス シー ファンデーション フォー リサーチ ディベロップメント 組織特異的および病原体特異的毒性物質ならびにリボザイム
US20030059806A1 (en) * 2001-01-05 2003-03-27 Science & Technology Corporation @ Unm Probes for the detection of human papillomavirus
AU2003217413A1 (en) * 2002-02-14 2003-09-04 Novavax, Inc. Method for isolation and purification of expressed gene products in vitro
WO2004002416A2 (en) * 2002-06-26 2004-01-08 The Penn State Research Foundation Methods and materials for treating human papillomavirus infections
AU2004275865B2 (en) 2003-09-25 2008-09-25 Third Wave Technologies, Inc. Detection of HPV
EP1819835B1 (en) 2004-12-08 2010-08-04 Gen-Probe Incorporated Detection of nucleic acids from multiple types of human papillomaviruses
US20070031826A1 (en) * 2005-08-05 2007-02-08 My Gene Diagnostic kit for determining the genotype of a human papilloma virus and method of using thereof
US7972776B2 (en) * 2005-11-15 2011-07-05 Oncohealth Corporation Protein chips for HPV detection
US8080643B2 (en) * 2006-09-05 2011-12-20 Third Wave Technologies, Inc. HPV primers
US8968995B2 (en) * 2008-11-12 2015-03-03 Oncohealth Corp. Detection, screening, and diagnosis of HPV-associated cancers
US20100003704A1 (en) * 2008-06-13 2010-01-07 Shuling Cheng IN SITU detection of early stages and late stages HPV infection
US8257916B2 (en) * 2007-10-31 2012-09-04 Sysmex Corporation Method for detecting integrated HPV DNA
JP5306683B2 (ja) * 2007-10-31 2013-10-02 シスメックス株式会社 組み込み型ヒトパピローマウイルスの有無の判定方法
JP2012526286A (ja) 2009-05-07 2012-10-25 オンコヘルス コーポレーション ヒトパピローマウイルス(hpv)およびhpv関連癌の初期段階および後期段階の検出、スクリーニング、および診断のための高度または≧cin2の同定
WO2011084598A1 (en) 2010-01-08 2011-07-14 Oncohealth Corporation High throughput cell-based hpv immunoassays for diagnosis and screening of hpv-associated cancers
US9376727B2 (en) 2010-05-25 2016-06-28 Qiagen Gaithersburg, Inc. Fast results hybrid capture assay and associated strategically truncated probes

Family Cites Families (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2524487B1 (fr) * 1982-04-05 1985-11-22 Pasteur Institut Fragments d'adn codant pour des polypeptides contenant au moins un determinant antigenique des papillomavirus, notamment du type hpv 1a et polypeptides correspondants
JPS6089755A (ja) * 1983-07-01 1985-05-20 フイリツプ・ジヨン・ベア−ド 診断用試薬及びその製造法並びにそれを用いる診断法
FR2593828B2 (fr) * 1986-01-31 1990-05-04 Pasteur Institut Sonde a papillomavirus et procede de diagnostic in-vitro d'infections a papillomavirus
CA1276575C (fr) * 1984-11-30 1990-11-20 Sylvie Beaudenon Sondes a papillomavirus et procede de diagnostic in vitro d'infections a papillomavirus
DE3686304T2 (de) * 1985-04-04 1993-02-11 Univ Georgetown Typenspezifische papillomavirus-dns-sequenzen und peptide.
FR2586428B1 (fr) * 1985-08-26 1988-11-25 Pasteur Institut Polypeptides et anticorps, caracteristiques du papillomavirus et leurs applications au diagnostic in vitro, a la prevention et/ou la lutte contre des infections a papillomavirus
AU615159B2 (en) * 1986-03-21 1991-09-26 F. Hoffmann-La Roche Ltd Determined dna sequences derived from a papillomavirus genome, their uses for in vitro diagnostic purposes and the production of antigenic compositions
US4849331A (en) * 1987-06-09 1989-07-18 Life Technologies, Inc. Human papillomavirus 44 nucleic acid hybridization probes and methods for employing the same
US4849334A (en) * 1987-06-09 1989-07-18 Life Technologies, Inc. Human papillomavirus 43 nucleic acid hybridization probes and methods for employing the same
US4849332A (en) * 1987-05-26 1989-07-18 Life Technologies, Inc. Human papillomavirus 35 nucleic acid hybridization probes and methods for employing the same
US4908306A (en) * 1987-06-12 1990-03-13 Life Technologies, Inc. Human papillomavirus 56 nucleic acid hybridization probes and methods for employing the same
WO1989009940A1 (en) * 1988-04-04 1989-10-19 Oncor, Inc. Human papilloma virus typing method and nucleic acid probes used therein
FR2632956B2 (fr) * 1988-05-13 1991-07-12 Pasteur Institut Sondes a papillomavirus hpv49, hpv50, hpv54, hpv55; produits genetiquement et immunologiquement lies a ce papillomavirus hpv49, hpv50, hpv54, hpv55; procede de diagnostic in vitro d'infections a papillomavirus et d'immunisation in vivo contre ces papillomavirus
US5182377A (en) * 1988-09-09 1993-01-26 Hoffmann-La Roche Inc. Probes for detection of human papillomavirus
CA2052413C (en) * 1990-09-28 2004-07-13 Jeffrey L. Joseph Nucleotides sequences useful as type-specific probes, pcr primers and lcr probes for the amplifications and detection of human papilloma virus, and related kits and methods
IT1244462B (it) * 1990-12-06 1994-07-15 Sclavo Spa Oligonucleotidi sintetici utili per la diagnosi di infezione da tipi diversi di virus del gruppo papilloma e loro utilizzazione

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003528595A (ja) * 2000-02-26 2003-09-30 エーバーハルト−カルルス−ウニヴェルズィテート テュービンゲン ウニヴェルズィテートクリーニクム ヒト乳頭腫ウイルスの検出

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0235086A (ja) 1990-02-05
US5968522A (en) 1999-10-19
US5591574A (en) 1997-01-07
FR2632956A2 (fr) 1989-12-22
ATE121749T1 (de) 1995-05-15
ES2072308T3 (es) 1995-07-16
HK185095A (en) 1995-12-15
DE68922336D1 (de) 1995-06-01
EP0342128B1 (fr) 1995-04-26
US5824466A (en) 1998-10-20
DE68922336T2 (de) 1995-11-09
US5342930A (en) 1994-08-30
EP0342128A1 (fr) 1989-11-15
US5534439A (en) 1996-07-09
JP3207389B2 (ja) 2001-09-10
FR2632956B2 (fr) 1991-07-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3207389B2 (ja) 乳頭腫ウィルス及びその診断方法
JP2742257B2 (ja) 乳頭腫ウイルスに対するプローブ及び乳頭腫ウイルス感染の検出法
US6344314B2 (en) Determined DNA sequenced derived from a papillomavirus genome, their uses for in vitro diagnostic purposes and the production of antigenic compositions
JP3056502B2 (ja) ヒトパピローマウイルス16型のe7タンパク質上の免疫原性領域
JP2755574B2 (ja) 乳頭腫ウイルスの特徴を示すポリペプチドを含む組成物
JPH08322580A (ja) 乳頭腫ウイルス型特異的抗体
JPH06504672A (ja) 乳頭腫ウイルスhpv39のゲノムから誘導されるdna配列、in vitro診断及び免疫原組成物の生成への前記配列の応用
JPH09500285A (ja) 乳頭腫ウイルス、その検出試薬、並びにそれにより引き起こされる疾病の治療薬
EP0458668A1 (fr) Sonde à papillomavirus (HPV66), notamment pour le diagnostic in vitro d'infections à papillomavirus, pouvant s'accompagner de néoplasies génitales, et produits génétiquement et immunologiquement liés à ce papillomavirus
JPH05502792A (ja) 生殖器腫瘍を伴い得るパピローマウイルス感染のインビトロ診断に主として使用されるパピローマウイルス(hpv63)プローブ、並びにこのパピローマウイルスに遺伝的且つ免疫学的に関連した産物
CA1341100C (en) Determined dna sequences derived from a papilloma virus genome, their uses for in vitro diagnostic purposes and the production of antigenic compositions
FR2631341A1 (fr) Sondes a papillomavirus hpv49, hpv50, hpv54, hpv55 et produits genetiquement et immunologiquement lies a ce papillomavirus hpv49, hpv50, hpv54, hpv55 et procede de diagnostic in vitro d'infections a papillomavirus et d'immunisation in vivo contre ces papillomavirus

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070706

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080706

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080706

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090706

Year of fee payment: 8

EXPY Cancellation because of completion of term