JPH11280864A - 動力伝達機構 - Google Patents

動力伝達機構

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Publication number
JPH11280864A
JPH11280864A JP8352098A JP8352098A JPH11280864A JP H11280864 A JPH11280864 A JP H11280864A JP 8352098 A JP8352098 A JP 8352098A JP 8352098 A JP8352098 A JP 8352098A JP H11280864 A JPH11280864 A JP H11280864A
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JP
Japan
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pulley
belt
tension
transmission mechanism
power transmission
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP8352098A
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English (en)
Inventor
Akira Suzuki
彰 鈴木
Kazuhiko Tsuji
和彦 辻
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は動力伝達機構に関し、動力伝達機構
の大型化を防止し、塵の発生をなくし、ステンレスベル
トの寿命を長くすると共に、振動が発生することのない
動力伝達機構を提供するものである。 【解決手段】 駆動プーリ13と従動プーリ14間に2
本のステンレスベルト15a、15bを設置し、一方の
ステンレスベルト15aは一端が調整金具を介して駆動
プーリ13に固定され、他端が従動プーリ14に固定さ
れている。また、他方のステンレスベルト15bも一端
が調整金具を介して駆動プーリ13に取り付けられ、他
端が従動プーリ14に固定されている。また、上記2個
の調整金具間には張力調整ねじ26が設けられ、この張
力調整ねじ26を調整することにより、ステンレスベル
ト15a、15bの張力を適切に設定し、例えばモータ
の回転力を伝達する。しかも、本発明は例えばテンショ
ンプーリ等の他のプーリを使用することなく、適切な張
力のステンレスベルトを使用して動力伝達機構を構成す
るものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ステンレスベルト
等のベルトを用いた動力伝達機構に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の製造に使用するウエハ等の
加工や搬送は、塵の少ないクリーンな環境で行う必要が
ある。また、半導体装置の製造には蒸着処理やエッチン
グ処理等において、真空処理室が利用される。しかも、
半導体の製造工程は多く、ウエハを多数回真空処理室に
出し入れする必要がある。このため、ウエハの加工を効
率よく行う目的で、予備真空室を設け、この予備真空室
からロボットアームを用い、各真空処理室との間でウエ
ハ等の出し入れを行っている。
【0003】図9は上述のようなロボットアームの駆動
に使用されるステンレスベルトを用いた動力伝達機構で
ある。同図において、1は駆動プーリであり、2は従動
プーリであり、両プーリ1、2間にはステンレスベルト
3が掛け渡されている。また、駆動プーリ1と従動プー
リ2間にはテンションプーリ4が設けられ、このテンシ
ョンプーリ4を矢印方向に一定の圧力で押しつけること
によってステンレスベルト3に一定の張力を加えてい
る。
【0004】上記動力伝達機構は、駆動プーリ1を回転
軸1aを中心に回転させることによって、ステンレスベ
ルト3を介して回転力が従動プーリ2に伝達され、従動
プーリ2の不図示の回転軸に固設された、例えばウエハ
載置台を移動するものである(以下、上記従来例を
(イ)という)。
【0005】一方、従来ロボットアームの駆動に使用さ
れるベルト形式の動力伝達機構において、ベルトの張力
調整に調整棒を使用する提案もある。特開平7−122
620の発明である。この発明は、スチールベルトの端
部にステンレス性の調整棒を取り付け、該調整棒の両端
を相互に逆方向にネジ切し、対応するネジ螺合部材に螺
合して掛け渡すことにより、この調整棒を適宜回転させ
てスチールベルトの張力を調整する構成である(以下、
上記従来例を(ロ)という)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の動力伝達機
構では以下の問題が発生する。先ず、(イ)の機構で
は、駆動プーリ1と従動プーリ2間にテンションプーリ
4を使用するため、動力伝達機構が大型化する。また、
後述する逆曲げによるステンレスベルト3の寿命低下を
防ぐため、テンションプーリ4を大きく構成する必要も
あり、動力伝達機構の大型化の更なる原因となる。
【0007】また、テンションプーリ4の使用により、
テンションプーリ4を駆動するためのベアリングやシャ
フト、バネ部材が必要になり、特にベアリングの数が増
加することでより多くの塵が発生し、クリーンルームの
使用に不利となる。
【0008】さらに、テンションプーリ4を使用するこ
とによって、ステンレスベルト3には駆動プーリ1や従
動プーリ2に巻装する場合の曲げ方向と逆の曲げ(いわ
ゆる逆曲げ)が発生し、ステンレスベルト3の寿命を短
くする。
【0009】一方、(ロ)の機構では、調整棒を回転さ
せるため両側のスチールベルトの平行が出しにくく、捻
れ易くなる。この捻れはスチールベルトの寿命に悪影響
を及ぼす。
【0010】また、ベルトの途中に重い調整棒が使用さ
れるため、ベルトの振動の原因となり、特にこの振動は
アーム従動側の振動につながる。さらに、動力伝達機構
がケースに収納される場合、調整棒を操作するための大
きな開口が必要になり、また、スチールベルトを掛け渡
したプーリ間の距離が充分ではない時、調整棒がプーリ
に当たる危険があり、プーリ回動角度を大きくとれな
い。
【0011】本発明は上記課題に鑑み、動力伝達機構の
大型化を防止し、塵の発生を低減し、ベルトの寿命を長
くすると共に、振動が発生することのない動力伝達機構
を提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は上
記課題を解決するため、駆動プーリと、従動プーリと、
前記駆動プーリと従動プーリ間に設けられたベルトより
成る動力伝達機構において、前記ベルトは第1、第2の
ベルトから成り、前記第1のベルトは一端が第1の調整
ブロックを介して前記駆動プーリに取り付けられ、他端
が前記従動プーリに取り付けられ、前記第2のベルトは
一端が第2の調整ブロックを介して前記駆動プーリに取
り付けられ、他端が前記従動プーリに取り付けられ、前
記第1の調整ブロックと前記第2の調整ブロック間には
張力調整ねじが設けられ、該張力調整ねじを調整するこ
とによって、前記第1の調整ブロックと前記第2の調整
ブロック間の距離を調整する動力伝達機構を提供するこ
とによって達成できる。
【0013】ここで、上記駆動プーリにはモータ等の駆
動機構から回転力が伝達され、駆動プーリを回転させ
る。この駆動プーリの回転力は、例えばステンレスベル
ト等で構成されるベルトを介して従動プーリに伝達さ
れ、この従動プーリの回転に従ってウエハの載った例え
ばエンドエフェクタを駆動する。
【0014】本発明は、上記駆動プーリと従動プーリ間
に張設された2本のベルトの端部に固設された第1、第
2の調整ブロック間に張力調整ねじを設け、この張力調
整ねじを調整することによって、上記第1、第2の調整
ブロック間の距離を調整し、駆動プーリと従動プーリ間
に張設されたベルトの張力を適切に設定するものであ
る。
【0015】請求項2記載の発明は上記課題を解決する
ため、駆動プーリと、従動プーリと、前記駆動プーリと
従動プーリ間に設けられたベルトより成る動力伝達機構
において、前記駆動プーリは第1、第2の駆動プーリか
ら成り、前記ベルトは第1、第2の2本のベルトから成
り、前記第1のベルトは一端が前記第1の駆動プーリに
取り付けられ、他端が前記従動プーリに取り付けられ、
前記第2のベルトは一端が前記第2の駆動プーリに取り
付けられ、他端が前記従動プーリに取り付けられ、前記
第1の駆動プーリと前記第2の駆動プーリ間には張力調
整ねじが設けられ、該張力調整ねじを調整することによ
って、前記第1の駆動プーリに対して第2の駆動プーリ
の位置を調整する動力伝達機構を提供することによって
達成できる。
【0016】本発明は、上記第1、第2の駆動プーリの
周方向に対する配設位置を張力調整ねじを調整すること
によって調整し、例えば第1の駆動プーリに対して第2
の駆動プーリの周方向の位置をずらし、ベルトの張力を
適切に設定するものである。
【0017】請求項3記載の発明は上記課題を解決する
ため、駆動プーリと、従動プーリと、前記駆動プーリと
従動プーリ間に設けられたベルトとより成る動力伝達機
構において、前記ベルトは一端が第1の調整ブロックを
介して前記駆動プーリに取り付けられ、他端は第2の調
整ブロックを介して前記駆動プーリに取り付けられ、前
記従動プーリには前記ベルトが掛け渡され、前記第1の
調整ブロックと前記第2の調整ブロック間には張力調整
ねじが設けられ、該張力調整ねじを調整することによっ
て、前記第1の調整ブロックと前記第2の調整ブロック
間の距離を調整する動力伝達機構を提供することによっ
て達成できる。
【0018】本発明は、上記駆動プーリと従動プーリ間
に張設された1本のベルト、例えばステンレスベルトに
よって構成され、このベルトの両端を第1又は第2の調
整ブロックを介して駆動プーリに取り付け、第1の調整
ブロックと第2の調整ブロック間の距離を張力調整ねじ
で調節することによって、ステンレスベルトの張力を適
切に設定するものである。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態例につい
て、図面を参照して詳細に説明する。 <第1実施形態例>図2は本実施形態例の動力伝達機構
が適用されるシステムの構成図である。本システムはロ
ボットアーム5を収納する予備真空室6と、予備真空室
6の周りに仕切を介して配設された真空室7a〜7d
と、加減圧室8a、8bで構成されている。ロボットア
ーム5は矢印a方向に回転可能に構成され、ロボットア
ーム5のエンドエフェクタ9を矢印b方向の駆動するこ
とによって、エンドエフェクタ9に載置されたウエハ1
0を真空室7a(7b〜7d)に出し入れする。
【0020】尚、加減圧室8a、8bはウエハを予備真
空室6に搬入する際減圧し、真空状態に設定した後ウエ
ハ10を予備真空室6に搬入し、またウエハ10を外部
に搬出する際加圧する室である。また、8cは加減圧室
8a又は8bと外部間でウエハ10の出し入れを行う機
構である。
【0021】図3は、上述のロボットアーム5の構成を
説明する図である。ロボットアーム5は、同図に示すよ
うに第1アーム11、第2アーム12、エンドエフェク
タ9の多関節アームで構成されている。第1アーム11
は駆動プーリ13、従動プーリ14、ベルトとしてのス
テンレスベルト15で構成され、これらはアームケース
16に収納されている。また、第2アーム12も不図示
のプーリと、ステンレス性のベルトで構成され、これら
もアームケース17に収納されている。さらに、エンド
エフェクタ9は前述の不図示のプーリに回動自在に取り
付けられている。
【0022】図1は、上述のアームケース16内の駆動
プーリ13、従動プーリ14、及びステンレスベルト1
5で構成される動力伝達機構の構成図である。また、同
図(a)はその平面図であり、同図(b)はその正面図
であり、同図(c)はその右側面図である。駆動プーリ
13は例えば直径120mmの金属プーリで形成され、
従動プーリ14は例えば直径60mmの金属プーリで形
成されている。また、ステンレスベルト15は本実施形
態例では例えば厚さ0.1mmで形成され、同図(b)
に示すように、上下2枚の第1及び第2のベルトとして
のステンレスベルト15a、15bで構成されている。
【0023】例えば、上側のステンレスベルト15aは
一端を第1の調整ブロックとしての調整金具21に溶接
され、他端を金具22に溶接され、また調整金具21は
ねじ21c、21dによって該ステンレスベルト15a
の一端が駆動プーリ13の周面に位置するように取り付
けられ、金具22はねじ22a、22bによって従動プ
ーリ14の周面に取り付けられている。一方、下側のス
テンレスベルト15bは一端を第2の調整ブロックとし
ての調整金具23に溶接され、他端を金具24に溶接さ
れ、また調整金具23はねじ23c、23dによって該
ステンレスベルト15bの一端が駆動プーリ13の周面
に位置するように取り付けられ、金具24はねじ24
a、24bによって従動プーリ14の周面に取り付けら
れている。
【0024】尚、ねじ21a、21b、ねじ23a、2
3b、は各々ステンレスベルト15a、15bを調整金
具21、23に固定するためのものであり、プーリ13
への固定には関与しない。又、本実施例では両ステンレ
スベルト15a、15bの一端を調整金具21、23に
各々溶接しているが、前記ねじ21a、21b、23
a、23bはこれを補強するためのものである。従っ
て、ステンレスベルト15a、15bの調整金具21、
23への溶接強度が十分であれば、ねじ21a、21
b、23a、23bは省略しても良い。或いは溶接を省
略し、該ねじ21a、21b、23a、23bのみで調
整金具21、23へ固定してもよい。
【0025】ここで、図4(a)は駆動プーリ13側の
拡大図であり、上述の調整金具21と23間には張力調
整ねじ26が介装されている。この張力調整ねじ26に
はその両側に立設された凸部26a、26bにねじが切
られており、調整金具21及び23に設けられたネジ穴
21’、23’に張力調整ねじ26の凸部26a、26
bをねじ込むことによって介装されている。また、凸部
26a、26bに形成されたねじは逆方向に形成されて
おり、凸部26a、26bのねじ込みの深さを調整する
ことによって調整金具21と23間の距離を調整する。
尚、本実施形態例ではこの張力調整ねじ26(凸部26
a、26b)のネジ込みの深さの調整は、張力調整ねじ
26の周面に形成された一定間隔の孔26cを利用し、
例えば棒状工具の先端を該孔26cに挿入した上で該棒
状工具の他端を操作し、張力調整ねじ26を回転させる
ことによって行う。
【0026】また、調整金具23側に形成された穴23
eは長穴で形成されているため、ねじ23c、23dを
緩めれば調整金具23は駆動プーリに対してスライド可
能となるので、この状態で張力調整ねじ26によって調
整金具23の位置を設定した後、上述の長穴23eを介
してねじ23c、23dを締着する。以上の作業を行う
ことによって、調整金具21と23間の間隔を張力調整
ねじ26で調整し、ステンレスベルト15a、15bの
張力調整を行うことができる。
【0027】以上のようにして、張力調整ねじ26によ
ってステンレスベルト15a、15bの張力が調整さ
れ、両プーリ13、14間に所定の張力を有する状態で
ステンレスベルト15a、15bが掛け渡された動力伝
達機構は、本実施形態例では図4に示す状態を中位の状
態として、時計方向、反時計方向に60度まで回転可能
である。すなわち、同図に示す+60度〜−60度まで
回転可能に構成されている。
【0028】例えば、図4に示す状態から駆動プーリ1
3を+60度回転すると調整金具21、23は21L、
23Lで示す位置に達し、−60度回転すると調整金具
21、23は21L’、23L’の位置に達する。ロボ
ットアーム5が真空処理室7a等にウエハ10を出し入
れする際には、駆動プーリ13を上述の+60度〜−6
0間で回転駆動し、ウエハ10の出し入れを行う。
【0029】尚、前述のように従動プーリ14の直径は
駆動プーリ13の半分であるため、本例では駆動プーリ
13が+60度〜−60度まで回転移動する時、従動プ
ーリ14は+120度〜−120度の回転移動を行う。
【0030】図5は、上述の従動プーリ14の回転を説
明する図である。例えば、駆動プーリ13が−60度ま
で回動した時、金具22は22’の位置まで移動し、金
具24は24’の位置まで移動する。一方、駆動プーリ
13が+60度まで回動した時、金具22は22”の位
置まで移動し、金具24は24”の位置まで移動する。
【0031】図6(a)〜(f)は、上述の駆動プーリ
13の回転角に対するロボットアーム5の動作状態を説
明する図である。先ず、図6(a)は前述の図3に示す
状態であり、この状態において駆動プーリ13は−60
度の位置にあり、この時調整金具21、23の位置は図
4に示す21L’、23L’の位置にある。尚、図6
(a)には、駆動プーリ13の位置を一点鎖線で示す線
から55度の角度を有して示しているが、駆動プーリ1
3の中位の位置は図6(c)に示すように駆動プーリ1
3が5度傾いた位置であるためである。
【0032】次に、この状態から不図示のモータを駆動
し、駆動プーリ13を反時計回りに回動すると、駆動プ
ーリ13は図4に示す矢印h方向(図1、図4参照)に
回動し、この回転力はステンレスベルト15a、15b
によって従動プーリ14に伝達され、従動プーリ14を
h’方向(図1参照)に回動する。この従動プーリ14
の回動によって第2アーム12を駆動し、エンドエフェ
クタ9を矢印h”方向(図6参照)に移動し、ロボット
アーム5を図6(b)に示す状態とする。
【0033】次に、駆動プーリ13を回動し、例えば駆
動プーリ13が中位の位置に達すると、ロボットアーム
5は図6(c)に示す位置となる。この位置は上述のよ
うに、一点鎖線で示す線から5度傾いた状態である。
【0034】さらに、駆動プーリ13を回動すると、図
6(d)→(e)→(f)と順次移動し、この間エンド
エフェクタ9は図6の左方向に延び、エンドエフェクタ
9上に載置されたウエハ10を例えば真空処理室7aに
移動する。尚、この状態では駆動プーリ13は図4の+
60度の位置であり、この時調整金具21、23は、2
1L、23Lの位置にある。上述の状態においてウエハ
10を、例えば真空処理室7aに置く。
【0035】一方、真空処理室7aにあるウエハ10を
取り出す場合には、図6(f)の状態から駆動プーリ1
3を矢印g方向に回動するので、この回転力をステンレ
スベルト15a、15bを介して従動プーリ14に伝達
し、従動プーリ14をg’方向に回動する。この従動プ
ーリ14の回動によってエンドエフェクタ9は矢印g”
方向に移動し、図6(e)の状態となる。
【0036】さらに、駆動プーリ13を矢印g方向に回
動すると、前述とは逆に図6(d)→(c)→(b)と
移動し、最後に前述の図6(a)の状態に戻る。したが
って、以上の処理を繰り返すことによって、エンドエフ
ェクタ9に載せたウエハ10を真空処理室7aに搬送
し、また真空処理室7a内のウエハ10を搬出すること
ができる。しかも、本例で使用する動力伝達機構はステ
ンレスベルト15a、15bの張力調整に張力調整ねじ
26を使用し、従来例の場合に比べて塵の発生が少な
く、またベルトの捻れやベルトの振動も発生しない。 <第2実施形態例>次に、本発明の第2実施形態例を説
明する。
【0037】図7は本例の動力伝達機構を説明する図で
あり、前述の図1に対応する図である。尚、図7(a)
は本例の動力伝達機構の平面図であり、同図(b)はそ
の正面図であり、同図(c)はその右側面図である。本
例においても、上側のステンレスベルト15aと下側の
ステンレスベルト15bの2本のステンレスベルトで構
成され、2本のステンレスベルト15aと15bが駆動
プーリ13と従動プーリ14間に張設されている。ま
た、張力調整ねじ30が使用される点も第1実施形態例
と同じである。但し、本例が前述の第1実施形態例と異
なる構成は、駆動プーリ13が上下2枚の駆動プーリで
構成され、例えば第1の駆動プーリとしての上側の駆動
プーリ13aにはステンレスベルト15aの一端がねじ
31によって取り付けられ、他端を前述の実施形態例と
同様の金具22に溶接されている。また、第2の駆動プ
ーリとしての下側の駆動プーリ13bにはステンレスベ
ルト15bの一端がねじ32によって取り付けられ、他
端を前述の実施形態例と同様の金具24に溶接されてい
る。尚、上側のステンレスベルト15aの他端が溶接さ
れた金具22は前述の実施形態例と同様、ねじ22a、
22bによって従動プーリ14の周面に取り付けられ、
下側のステンレスベルト15bの他端が溶接された金具
24は、ねじ24a、24bによって従動プーリ14の
周面に取り付けられている。
【0038】また、上側の駆動プーリ13aには4個の
長穴33a〜33dが周方向に等間隔で形成され、また
下側の駆動プーリ13bには対応する位置にねじ切りさ
れた不図示のねじ穴が形成されている。そして、上下の
駆動プーリ13a、13bを固定する際、例えば下側の
駆動プーリ13bに対して上側の駆動プーリ13aを回
転させながらステンレスベルト15a、15bを所定の
張力に設定し、ねじ34a〜34dで固定する。
【0039】ここで、本例で使用する張力調整ねじ30
は、頭部30aと調整部30bとネジ部30cで構成さ
れている。頭部30aは半球面であり、その球面部が上
述の駆動プーリ13bの一側端面に当接する。また、ネ
ジ部30cは上述の駆動プーリ13aの一側端部に形成
されたネジ穴13a’に螺合し、調整部30bを調整す
ることによってネジ部30cのネジ穴13a’に対する
深度を可変する。すなわち、調整部30bの周面に設け
られた穴30b’に前述のような棒状工具の先端を挿入
し、調整部30bを回動することによって深度を可変
し、駆動プーり13aと13bの間隔Mを調整する。
【0040】例えば、調整部30bを右回りに回動する
ことによって上述の間隔Mを狭め、ステンレスベルト1
5a、15bの張力を下げる。また、逆に調整部30b
を左回りに回動することによって間隔Mを広げ、ステン
レスベルト15a、15bの張力を上げる。このように
張力調整ねじ30を調整することによって間隔Mを適切
に調整し、調整後駆動プーり13aと13bを前述のね
じ34a〜34dで固定する。
【0041】以上のように調整することによって、ステ
ンレスベルト15a、15bの張力を適切に設定でき、
前述の図6に示すようにエンドエフェクタ9上に載せた
ウエハ10を真空処理室7aに搬送し、また真空処理室
7a内のウエハ10搬出することができる。しかも、本
例の場合にも動力伝達機構はステンレスベルト15a、
15bの張力調整に張力調整ねじ30を使用し、従来に
比べて塵の発生が少なく、またベルトの捻れやベルトの
振動も発生しない。 <第3実施形態例>次に、本発明の第3実施形態例を説
明する。
【0042】図8は本例の動力伝達機構を説明する図で
あり、前述の図1、図7に対応する図である。本例は1
本のステンレスベルト36によって動力伝達機構を構成
するものであり、図8(a)はその平面図であり、同図
(b)はその正面図であり、同図(c)はその右側面図
である。
【0043】本例においては、ベルトとしてのステンレ
スベルト36は一端を第1の調整ブロックとしての調整
金具37に溶接され、他端を第2の調整ブロックとして
の調整金具38に溶接されている。尚、ステンレスベル
ト36の一端は上述の調整金具37に溶接されると共に
固定を確実にするため、ねじ37a、37bによって締
着され、またステンレスベルト36の他端も上述の調整
金具38に溶接されると共に、ねじ38a、38bによ
って締着されている。
【0044】また、調整金具37はねじ37c、37d
によってステンレスベルト36の一端が駆動プーリ13
の周面に位置するように取り付けられ、調整金具38は
ねじ38c、38dによってステンレスベルト36の他
端が駆動プーリ13の周面に位置するように取り付けら
れている。
【0045】また、張力調整ねじ39は上述の調整金具
37、38間に設けられている。この張力調整ねじ39
にはその両側に立設された凸部39a、39bにねじが
切られており、調整金具37及び38に設けられたねじ
穴37’、38’に上述の凸部39a、39bをねじ込
むことによって介装されている。また、張力調整ねじ3
9の両側に形成されたネジ切りは逆方向に形成されてお
り、前述の第1実施形態例と同様、張力調整ねじ39の
ネジ込みの深さを変えることによって調整金具37と3
8間の距離を調整し、ステンレスベルト36の張力を調
節する。尚、本例の場合、ステンレスベルト36と従動
プーリ14は所定の張力を有して圧接し、従動プーリ1
4を回動する。
【0046】以上のように調整することによって、1本
のステンレスベルト36によって構成される動力伝達機
構において、ステンレスベルト36の張力を適切に調整
し、図6に示すようにエンドエフェクタ9上に載せたウ
エハ10を真空処理室7aに搬送し、また真空処理室7
a内のウエハ10搬出することができる。本例において
も、従来に比べて塵の発生が少なく、またベルトの捻れ
やベルトの振動も発生しない。
【0047】張力調整ねじの形状は各実施例に限定はさ
れず、同様の作用が得られれば他の形状であってもよ
い。例えば、孔26cを省略しても良いし、或いは、孔
の代わりに突起を設けてもよい。或いは、張力調整ねじ
の中央部分は、円盤状である必要は無く、例えば六角板
形状などであっても良い。
【0048】ベルトの材質も、ステンレスに限定はされ
ず、他の金属は勿論、樹脂、ゴム等の他の材質を用いる
ことが可能である。又、種類も平ベルトに限定はされ
ず、Vベルト、タイミングベルト等の他の種類を用いる
ことが可能である。ベルトの形態に応じて、プーリの種
類も変更可能である。
【0049】各実施例では、張力調整機構を駆動プーリ
側に設けているが、従動プーリ側に設けても良い。或い
は、両方のプーリに設けても良い。各実施例では、駆動
プーリが従動プーリよりも大きい場合について記述して
いるが、これに限定はされず、両プーリが同じ大きさで
あっても良いし、従動プーリの方が大きい場合に適用し
ても良い。
【0050】プーリの回動角度は±60°に限定はされ
ず、それ以上或いはそれ以下であっても良いし、±方向
に等角度である必要も無い。ベルトの、プーリ或いは調
整ブロックに対する固定方法は実施例に限定されず、他
の方法によっても良い。例えば、溶接等により直接固着
する方法であっても良いし、リベットや螺旋着する方法
であっても良いし、接着する方法であっても良い。或い
は、何れかの方法を組み合わせても良い。
【0051】第1、第3実施形態においては、調整用長
穴を調整金具23、38にのみ設けたがこれには限定さ
れず、もう一方の調整金具21、37に設けても良い
し、或いは両方の調整金具に設けても良い。
【0052】第2実施形態においては、調整用長穴を駆
動プーリ13a側に設けたがこれには限定されず、長穴
を駆動プーリ13b側に設けても良い。本発明の動力伝
達機構は、半導体ウエハ用に限らず、ベルトを用いた同
様の機構であれば、他のあらゆる例にも適用可能であ
る。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば動
力伝達機構を小型化することができる。
【0054】また、塵の発生の少なく、ベルトの捻れや
ベルトの振動も発生しない。さらに、本発明は必ずしも
複数本のステンレスベルトを使用する必要はなく、1本
のステンレスベルトで構成することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態例を説明する動力伝達機構の構成
図である。
【図2】本発明の動力伝達機構が適用されるシステムを
説明する図である。
【図3】ロボットアームの動作説明図である。
【図4】駆動プーリの拡大図である。
【図5】従動プーリの拡大図である。
【図6】ロボットアームの動作説明図である。
【図7】第2実施形態例を説明する動力伝達機構の構成
図である。
【図8】第3実施形態例を説明する動力伝達機構の構成
図である。
【図9】従来例の動力伝達機構を説明する図である。
【符号の説明】
5 ロボットアーム 6 予備真空室 7a〜7d 真空処理室 8a、8b 加減圧室 9 エンドエフェクタ 10 ウエハ 11 第1アーム 12 第2アーム 13 駆動プーリ 14 従動プーリ 15 ステンレスベルト 15a 上側のステンレスベルト 15b 下側のステンレスベルト 16、17 アームケース 21、23、37、38 調整金具 22、24 金具 21a〜21d、22a、22b、23a〜23d ね
じ 26、30、39 張力調整ねじ 21’、23’ ねじ穴 26c 孔 23e 長穴 33、34 長穴 33a、33b、34a、34b、37a、37b、3
8a、38b ねじ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動プーリと、従動プーリと、前記駆動
    プーリと従動プーリ間に設けられたベルトより成る動力
    伝達機構において、 前記ベルトは第1、第2のベルトから成り、 前記第1のベルトは、一端が第1の調整ブロックを介し
    て前記駆動プーリに取り付けられ、他端が前記従動プー
    リに取り付けられ、 前記第2のベルトは、一端が第2の調整ブロックを介し
    て前記駆動プーリに取り付けられ、他端が前記従動プー
    リに取り付けられ、 前記第1の調整ブロックと前記第2の調整ブロック間に
    は張力調整ねじが設けられ、該張力調整ねじを調整する
    ことによって、前記第1の調整ブロックと前記第2の調
    整ブロック間の距離を調整することを特徴とする動力伝
    達機構。
  2. 【請求項2】 駆動プーリと、従動プーリと、前記駆動
    プーリと従動プーリ間に設けられたベルトより成る動力
    伝達機構において、 前記駆動プーリは第1、第2の駆動プーリから成り、前
    記ベルトは第1、第2の2本のベルトから成り、 前記第1のベルトは、一端が前記第1の駆動プーリに取
    り付けられ、他端が前記従動プーリに取り付けられ、 前記第2のベルトは、一端が前記第2の駆動プーリに取
    り付けられ、他端が前記従動プーリに取り付けられ、 前記第1の駆動プーリと前記第2の駆動プーリ間には張
    力調整ねじが設けられ、該張力調整ねじを調整すること
    によって、前記第1の駆動プーリに対して第2の駆動プ
    ーリの位置を調整することを特徴とする動力伝達機構。
  3. 【請求項3】 駆動プーリと、従動プーリと、前記駆動
    プーリと従動プーリ間に設けられたベルトとより成る動
    力伝達機構において、 前記ベルトは、一端が第1の調整ブロックを介して前記
    駆動プーリに取り付けられ、他端は第2の調整ブロック
    を介して前記駆動プーリに取り付けられ、 前記従動プーリには前記ベルトが掛け渡され、 前記第1の調整ブロックと前記第2の調整ブロック間に
    は張力調整ねじが設けられ、該張力調整ねじを調整する
    ことによって、前記第1の調整ブロックと前記第2の調
    整ブロック間の距離を調整することを特徴とする動力伝
    達機構。
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