JPH11280367A - 偏芯型孔曲げ機構を有する指向性ボ−リング装置および同装置を用いる指向性ボ−リング方法 - Google Patents

偏芯型孔曲げ機構を有する指向性ボ−リング装置および同装置を用いる指向性ボ−リング方法

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JPH11280367A
JPH11280367A JP9992298A JP9992298A JPH11280367A JP H11280367 A JPH11280367 A JP H11280367A JP 9992298 A JP9992298 A JP 9992298A JP 9992298 A JP9992298 A JP 9992298A JP H11280367 A JPH11280367 A JP H11280367A
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pipe
leading
clutch
inner pipe
eccentric
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JP9992298A
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English (en)
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Junzo Kato
淳三 加藤
Hiroshi Isshiki
弘 一色
Seiji Minami
誠治 南
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TOHO CHIKA KOKI KK
Raito Kogyo Co Ltd
Original Assignee
TOHO CHIKA KOKI KK
Raito Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】小口径管穿孔工事において、管推進を利用し簡
単な機構と操作方法によって、穿孔位置の精度を確保す
るため、直進、孔曲げを自由に選択できるボ−リング装
置を提供する。 【解決手段】外管11及び先導管刃先2を有する先導管
1の内側に、先端に内管刃先21を有する内管14を備
えてなる小口径推進穿孔用ボ−リング装置において、先
導管は給水孔22aを有する先導管軸受22を備え、外
管との接続部分には内管方向制御クラッチ20及び内管
偏芯クラッチ19、先導管方向制御クラッチ3、先導管
偏芯クラッチ4、先導管傾斜軸受6及び先導管ピン5、
傾斜ピ−ス7を備え、外管は外管固定用クラッチ13及
び外管軸受24を備えて成り、傾斜ピ−スの内周面は先
導管傾斜軸受の外周面と摺動自在に密接すると共に、外
周面は先導管ピンと摺動自在に密接している偏芯型孔曲
げ機構を有する指向性ボ−リング装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、薬液注入工事等の注入
孔穿孔において、後続の鋼管が有する弾性の範囲内で自
由に直進或は孔曲げを行うことができる指向性ボ−リン
グ装置及び同装置を用いる指向性ボ−リング方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】薬液注入は注入孔の周辺に一定の半径の
範囲に薬液の浸透を行うことによりその地盤強度を改善
し、又はその地盤に不透水性の性質を与えるものであ
る。注入孔を中心に一定の半径を想定して注入を行うも
のであるため、注入孔の掘削制度は工事の成果に多大な
影響を及ぼすものといわれている。従来の注入孔穿孔
は、比較的曲がりが少ないとされる垂直のボ−リングに
よる工事施工が中心であった。しかしながら、注入範囲
が深さ方向に比較的薄く、一定の面積の広がりを持つ場
合には、垂直ボ−リング孔による注入孔掘削は掘削本数
が多くなり無駄が多く経済的でない。この場合において
は最も長い辺の方向の水平ボ−リングに沿った薬液注入
域の形成が経済的であることは自明の理である。また、
予定地域の地上に稼働している工場等が存在し、上部か
らの注入孔穿孔が不可能な場合には、水平、又は傾斜し
たボ−リング穿孔を行うことが良い方法である。
【0003】水平、又は傾斜したボ−リング穿孔は、重
力の影響や地質の変化等により比較的曲がり易い傾向が
ある。従来の方向修正を伴う穿孔方法は、一定の方向に
斜めにそぎ落とした刃先を有する先端ビットを直進時に
は回転させて穿孔し、方向修正時には回転を止めて先端
ビットを押込み、斜めの楔効果により方向を変える修正
機能を有する回転式ボ−リングや、比較的大きな口径管
を推進する場合には、油圧等を利用したパワ−レンチ等
の方向制御機能を有する装置による推進掘削が水平穿孔
方法の主流であった。前者の場合は、方向修正時に回転
を止めて押し込むため能率が悪く、又、偏芯させた刃先
が貫入できない強度を有する地盤には適用できず、後者
の油圧等を利用したパワ−レンチ等の方向制御機能は直
径400mm以上の比較的大きな口径を有する推進管の
推進に用いられる機能であり、薬液注入用に用いられる
口径200mm以下の小口径ボ−リング装置には適用さ
れなかった。
【0004】従来のオ−ガ式軟質地盤推進装置を図5に
示す。このオ−ガ式軟質地盤推進装置は直径400mm
以上の比較的大きな口径を有する推進管の推進に用いら
れる。この装置により水平ボ−リングを行うには、先ず
ボ−リング装置を縦坑内に設置し、周囲を鋼矢板35で
囲み、オ−ガロッド28を回転機30で回転させること
によりオ−ガロッド先端のオ−ガ刃先38を回転させ、
推進ジャッキ(図示せず)により推進管25及びオ−ガ
ロッド28を推進させて地盤21を掘削するものであ
る。推進方向を修正する必要が生じた場合には、パワ−
レンチ27により推進管25を回して推進管25の方向
を修正する。しかしながら、薬液注入用の口径200m
m以下のボ−リングにおいては、パワ−レンチ27によ
る方向修正はあまり効果がないという問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】管推進は穿孔掘削作業
の中では比較的曲がりが少ない方法である。しかしなが
ら、口径100mm程度の鋼管を用い、長さ100m程
度穿孔や推進管の推進を行うと、その径長比は1000
倍となり、指向性を持たさなければ直進性を保証できる
状態ではない。一方、地盤の性質にもよるが、期待され
る薬液注入の範囲は注入孔を中心とした直径約1m程度
のため、注入孔の穿孔精度は設計位置から100mm程
度以内を保たないと工事自体の効果に影響すると考えら
れる。このような用途にボ−リング孔を利用する場合に
は、垂直性を期待されている垂直ボ−リング以外の穿孔
では何らかの穿孔位置測定手段と方向修正手段を備える
必要がある。本発明は、薬液注入等に使用する小口径管
穿孔工事において、管推進を利用し比較的簡単な機構と
操作方法によって、薬液等の注入工事が要求する穿孔位
置の精度を確保するため、直進、孔曲げを自由に選択で
きるボ−リング装置及びボ−リング方法を提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めに、本発明に係る指向性ボ−リング装置は、推進ジャ
ッキにより推進する外管及び先導管刃先を有する先導管
の内側に、給進シリンダにより前進及び後進し、且つ回
転機により回転すると共に、先端に内管刃先を有する内
管を備えてなる口径が200mmを越えない小口径推進
穿孔用ボ−リング装置において、前記先導管は先端部分
にユニバ−サルジョイントを備えた内管を軸支すると共
に給水孔を有する先導管軸受を備え、外管との接続部分
には内管の外周に固定される内管方向制御クラッチ及び
内管偏芯クラッチに、前記内管の前進又は後退により接
続又は離脱する先導管方向制御クラッチ、先導管偏芯ク
ラッチと、先導管傾斜軸受及び先導管ピンを備え、前記
接続部分には前記先導管及び外管内面に対しパッキング
を介して摺動自在な傾斜ピ−スを備え、前記外管は前記
傾斜ピ−スの後端側に固定される傾斜ピ−ス固定クラッ
チに接続又は離脱する外管固定用クラッチ及び給水孔を
有する外管軸受を備えて成り、前記傾斜ピ−スの内周面
は前記先導管傾斜軸受の外周面と摺動自在に密接すると
共に、外周面は前記先導管ピンと摺動自在に密接してい
ることを特徴とし、また、前記内管刃先が破砕屑と共に
給水を吸入する吸入孔を備えていることを特徴とする。
また、本発明に係る指向性ボ−リング方法は、口径が
200mmを越えない小口径推進穿孔において、穿孔先
端位置を計測する方法を併用し、穿孔予定線との偏差に
より、直進穿孔と偏芯型曲げ機構による方向修正機能を
利用した偏芯穿孔とを選択的に採用し、内管の外管に対
する掘進方向を内管の前進又は後退及び正転又は逆転に
より先導管を直線的に又は屈曲させて、直進穿孔と偏芯
穿孔とを選択的に行うことを特徴とし、また、先導管を
直進させる場合において、先ず内管を後退させて内管偏
芯クラッチと先導管偏芯クラッチ及び傾斜ピ−ス固定ク
ラッチと外管固定用クラッチとを噛み合わせ、内管を正
回転させることにより先導管ピンを傾斜ピ−ス外周面の
傾斜ピ−ス回転溝に導入固定し、次に外管を推進させな
がら内管を前記各クラッチが離脱する位置まで前進させ
た状態で内管を正転させながら推進ジャッキにより外管
と同じ速度で推進させることにより直進穿孔を行うこと
を特徴とし、また、先導管を偏芯させる場合において、
先ず内管を徐々に回転させながら前進させて内管方向制
御クラッチを先導管方向制御クラッチに噛み合わせて先
導管を徐々に回転させることにより先導管ピンを傾斜ピ
−ス先端部の鍔に設けられた唯一の修正方向特定溝に導
入し、次にこの状態で内管を徐々に回転させて前記先導
管ピンの偏位を計測することにより傾斜ピ−ス内周面の
傾斜方向を所定方向に定め、次に回転を止めた状態で内
管を後退させて内観偏芯クラッチと先導管偏芯クラッチ
を噛み合わせ、更に後退させることにより傾斜ピ−ス固
定クラッチと外管固定用クラッチとを噛み合わせて傾斜
ピ−スをその位置で固定させ、次にこの状態で内管を逆
転させて先導管を180度回転させることにより先導管
を所定方向に偏芯させ、次にこの状態で内管を前進及び
後退させて各クラッチを離脱させた後、内管を逆転させ
ながら推進ジャッキにより外管と同じ速度で推進させて
させることにより偏芯穿孔を行うことを特徴とする。
【0007】
【作用】本発明に係る指向性ボ−リング装置において、
先導管の方向を曲げる方式を図3及び図4により説明す
る。図3において左側の筒体は先導管傾斜軸受が固着さ
れた先導管に相当し、右側の筒体は傾斜ピ−スがこの位
置で固定された場合における外管に相当する。左側の筒
体の右端には先導管傾斜軸受に相当する傾斜した筒体が
固着されており、右側の筒体の左端には前記傾斜した筒
体を回動自在に嵌合する傾斜ピ−スに相当する凹部が設
けられている。図3に示す状態で嵌合している場合は、
両方の筒体は直線状である。しかしながら、右側の筒体
を固定し、左側の筒体を180度回すことにより、図4
に示すように左側の筒体を曲げることができる。右側の
筒体の傾斜ピ−スに相当する凹部が常にこの位置である
と、左側の筒体は下方向にのみ曲がることになるが、後
述するように右側の筒体を回して所定の位置で固定する
ことにより、左側の筒体は下方向のみでなく、所定方向
へ曲げることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき説明する。図1は本実施例において先導管を直
進させる場合における先導管及び外管の内部機構を示す
断面図、図2は本実施例において先導管を偏芯させる場
合における先導管及び外管の内部機構を示す断面図、図
3は本実施例の先導管を直進させる場合の説明図、図4
は本実施例の先導管を偏芯させる場合の説明図、図5は
従来のオ−ガ式軟質地盤推進装置を示す一部切欠き立面
図である。図において符号1は先導管、2は先導管刃
先、3は先導管方向制御クラッチ、4は先導管偏芯クラ
ッチ、5は先導管ピン、6は先導管傾斜軸受、7は傾斜
ピ−ス、7aは傾斜ピ−ス回転溝、8は修正方向特定
溝、9はパッキング、10は傾斜ピ−ス固定クラッチ、
11は外管、12は外管ピン、13は外管固定用クラッ
チ、14は内管、15は内管カップリング、16は内管
カップリングピン、17は内管カップリングクラッチ、
18は内管パッキング、19は内管偏芯クラッチ、20
は内管方向制御クラッチ、21は刃先、21aは吸入
孔、22は先導管軸受、22aは給水孔、23はユニバ
−サルジョイント、24は外管軸受、24aは給水孔、
25は推進管、26はトランシット、27はパワ−レン
チ、28はオ−ガロッド、29は中空回転軸、30は回
転機、31はタ−ゲットランプ、32は給進シリンダ、
33はベ−ス固定ジャッキ、34は反力鋼材、35は鋼
矢板、36はコンクリ−ト、37は地盤、38はオ−ガ
刃先を示す。
【0009】本実施例の指向性ボ−リング装置は、図5
に示す従来のオ−ガ式軟質地盤推進装置を管口径に合わ
せて小型化し、パワ−レンチ27を取り除き、オ−ガロ
ッド28及び推進管25に代えて、図1に示すように先
端に吸入孔21aを有する内管刃先21を有し、且つユ
ニバ−サルジョイント23、内管方向制御クラッチ2
0、内管偏芯クラッチ19及び外管固定用クラッチ13
を有する内管14と、ユニバ−サルジョイント23より
先端側に内管を軸支し、且つ給水孔22aが設けられた
先導管軸受22を有し、前記ユニバ−サルジョイント2
3の後端側には先導管方向制御クラッチ3、先導管偏芯
クラッチ4、先導管傾斜軸受6及び先導管ピン5を有す
る先導管1と、先導管1の後端側には外管固定用クラッ
チ13と給水孔24aが設けられ、且つ内管14を軸支
する外管軸受24を有する外管11が傾斜ピ−ス7を介
して接続される構成を有するものである。なお、ボ−リ
ングする場合には、内管刃先21を回転させながら内管
14及び先導管1を推進させるが、この場合図示されな
い給水ポンプにより、給水孔24a及び22aを経由し
て液体を内管刃先21迄送り掘削を容易にすると共に、
液体に混合した掘削屑を内管刃先21に設けられた吸入
孔21a、ユニバ−サルジョイント23の内部及び内管
14の内部を経由して排出し循環させるものである。
【0010】本発明は図示されていない計測方法により
先導管刃先2の位置と、先導管1の偏芯方向及び内管1
4の回転角度を計測し、この情報によりボ−リング方向
の修正を行うものである。上記の如く構成された本実施
例の指向性ボ−リング装置により、先導管1を直進させ
る方法を図1を参照して説明する。先ず内管14を後退
させると、内管14に固定されている内管偏芯クラッチ
19も後退し、先導管1に固定されている先導管傾斜軸
受6の前面側に固定される先導管偏芯クラッチ4に当接
する。更に内管14を後退させると、先導管傾斜軸受け
6が固定された先導管1も後退し、先導管傾斜軸受6の
後面が傾斜ピ−ス7の前面に当接し、傾斜ピ−ス7を後
退させる。更に内管14を後退させると傾斜ピ−ス7の
後面に固定されている傾斜ピ−ス固定クラッチ10が、
外管11の外管軸受24の前面に固定されている外管固
定用クラッチ13に当接し、外管11に対し傾斜ピ−ス
7が固定される。一方、先導管1の後端部近傍に固定さ
れている先導管ピン5は傾斜ピ−ス7の外周面に設けら
れた傾斜ピ−ス回転溝7aに入る。この回転溝7aは傾
斜ピ−ス外周面の半分、即ち180度に亘り設けられて
いる。
【0011】この状態で内管14を正回転させると、先
導管1も回転し、先導管ピン5も傾斜ピ−ス回転溝7a
内を摺動して回転溝7aの溝の終点、即ち180度回動
する。この状態において、先導管1と外管11が直線状
態である。この状態で外管11を推進させると、外管1
1の外管固定用クラッチ13と傾斜ピ−ス7の後面側に
固定されている傾斜ピ−ス固定クラッチ10が離れる。
一方、内管14を前記先導管1の先導管方向制御クラッ
チ3と先導管偏芯クラッチ4の中間部位迄前進させると
各クラッチは全て離反した状態となる。この状態で内管
14及び内管刃先21を回転させながら外管11と共に
推進させると直進穿孔を行うことができる。なお、穿孔
を行う場合には回転する内管刃先21において発生する
切削熱を冷却し、掘削した掘削屑を除去するために循環
流体が用いられる。循環流体としては水または粘性によ
って掘削屑を搬出するため、泥水を利用することが多
く、外管11と内管14との間の環状部分を通じて地上
から供給され、外管軸受24の給水孔24a及び先導管
軸受22の給水孔22aを経由して内管刃先21部分に
供給され、掘削屑を混入して、内管刃先21の側面に設
けられた吸入孔21a及び内管14の内部を通じて地上
に回収される。
【0012】次に孔曲げ穿孔を行う場合について、図2
を参照して説明する。先ず、図示されていない計測方法
により管の先端位置と先導管1の偏芯方向を測定し、偏
芯量が許容範囲を超えた場合には孔曲げ穿孔を行う。先
ず、内管14をゆっくり回転させながら前進させると、
内管14に固定されている内管方向制御クラッチ20が
先導管1に固定されている先導管方向制御クラッチ3に
当接し先導管1を前進させる。先導管1に固定されてい
る先導管ピン5も傾斜ピ−ス7の外周面を摺動しながら
前進し、傾斜ピ−ス7の先端部に設けられているフラン
ジに当接し傾斜ピ−ス7を前進させるが、先導管ピン5
はゆっくり回転しているため、前記フランジ部い設けら
れている1個の溝である修正方向特定溝8に嵌合する。
この嵌合した位置が傾斜ピ−ス7の傾斜方向基準点であ
る。次に、内管14をゆっくり回転させて、図示されて
いない計測方法により嵌合した先導管ピン5の位置、即
ち基準点を知り、この位置からの回転角度により先導管
ピン5の位置を任意の位置に定める。図3の場合は先導
管ピン5の位置を最上点に定めた状態であり、傾斜ピ−
ス7の傾斜方向も図3の如く規定される。
【0013】先導管ピン5の位置を規定後、回転を止
め、回転せずに内管14を後退させると先ず内管偏芯ク
ラッチ19が先導管偏芯クラッチ4に当接し、先導管1
を後退させる。このことにより先導管1に固定されてい
る先導管傾斜軸受6の後面側が傾斜ピ−ス7の前記フラ
ンジ部を押圧し、傾斜ピ−ス7の後端に固着している傾
斜ピ−ス固定クラッチ10が外管固定用クラッチ13に
当接し、この位置で傾斜ピ−ス7が固定される。この状
態で内管14を180度逆転すると、傾斜ピ−ス7は回
転しないが、先導管1は回転し図4に示す如く屈曲す
る。なお、図4に示す場合は先導管ピン5の位置を最上
点に定めた場合であり、先導管ピン5の位置を最上点よ
り時計回りに90度の位置に定めれば、先導管1は下方
ではなく、手前側に屈曲する。この状態で内管14を少
し前進させ、図1又は図2に示す如く内管方向制御クラ
ッチ20及び内管偏芯クラッチ19を他のクラッチから
離脱した状態で、内管14を回転させながら、内管14
及び外管11を推進させると、先導管1が屈曲した状態
で穿孔することができる。なお、内管14及び内管刃先
21の回転は途中にユニバ−サルジョイント23を設け
ているため、図2に示す如くスム−スに行うことができ
る。
【0014】
【発明の効果】本発明の偏芯型孔曲げ機構を有する指向
性ボ−リング装置および同装置を用いる指向性ボ−リン
グ方法によれば、次のような顕著な効果を奏する。 1)比較的曲がり易いとされる垂直でないボ−リングに
おいて、直進穿孔と、修正を施す偏芯穿孔とを選択的に
利用して、正確なボ−リングを行うことができる。 2)地中に平面的な広がりのある場合や、構築物があり
上部から穿孔できない地盤の改良工事において、正確な
穿孔が行うことにより薬液の注入効率を上げ、工事費の
低減を図ることができる。 3)内管と内管刃先の途中にユニバ−サルジョイントを
設けているため、屈曲穿孔もスム−スに行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例において先導管を直進させる場合にお
ける先導管及び外管の内部機構を示す断面図。
【図2】本実施例において先導管を偏芯させる場合にお
ける先導管及び外管の内部機構を示す断面図。
【図3】本実施例の先導管を直進させる場合の説明図。
【図4】本実施例の先導管を偏芯させる場合の説明図。
【図5】従来のオ−ガ式軟質地盤推進装置を示す一部切
欠き立面図。
【符号の説明】
1 先導管 2 先導管刃先 3 先導管方向制御クラッチ 4 先導管偏芯クラッチ 5 先導管ピン 6 先導管傾斜軸受 7 傾斜ピ−ス 7a 傾斜ピ−ス回転溝 8 修正方向特定溝 9 パッキング 10 傾斜ピ−ス固定クラッチ 11 外管 12 外管ピン 13 外管固定用クラッチ 14 内管 15 内管カップリング 16 内管カップリングピン 17 内管カップリングクラッチ 18 内管パッキング 19 内管偏芯クラッチ 20 内管方向制御クラッチ 21 刃先 21a 吸入孔 22 先導管軸受 22a 給水孔 23 ユニバ−サルジョイント 24 外管軸受 24a 給水孔 25 推進管 26 トランシット 27 パワ−レンチ 28 オ−ガロッド 29 中空回転軸 30 回転機 31 タ−ゲットランプ 32 給進シリンダ 33 ベ−ス固定ジャッキ 34 反力鋼材 35 鋼矢板 36 コンクリ−ト 37 地盤 38 オ−ガ刃先
フロントページの続き (72)発明者 南 誠治 福岡市博多区上月隈用中633番地東邦地下 工機株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 推進ジャッキにより推進する外管及び先
    導管刃先を有する先導管の内側に、給進シリンダにより
    前進及び後進し、且つ回転機により回転すると共に、先
    端に内管刃先を有する内管を備えてなる口径が200m
    mを越えない小口径推進穿孔用ボ−リング装置におい
    て、前記先導管は先端部分にユニバ−サルジョイントを
    備えた内管を軸支すると共に給水孔を有する先導管軸受
    を備え、外管との接続部分には内管の外周に固定される
    内管方向制御クラッチ及び内管偏芯クラッチに、前記内
    管の前進又は後退により接続又は離脱する先導管方向制
    御クラッチ、先導管偏芯クラッチ、先導管傾斜軸受及び
    先導管ピンを備え、前記接続部分には前記先導管及び外
    管内面に対しパッキングを介して摺動自在な傾斜ピ−ス
    を備え、前記外管は前記傾斜ピ−スの後端側に固定され
    る傾斜ピ−ス固定クラッチに接続又は離脱する外管固定
    用クラッチ及び給水孔を有する外管軸受を備えて成り、
    前記傾斜ピ−スの内周面は前記先導管傾斜軸受の外周面
    と摺動自在に密接すると共に、外周面は前記先導管ピン
    と摺動自在に密接していることを特徴とする偏芯型孔曲
    げ機構を有する指向性ボ−リング装置。
  2. 【請求項2】 前記内管刃先が破砕屑と共に給水を吸入
    する吸入孔を備えている請求項1に記載の偏芯型孔曲げ
    機構を有する指向性ボ−リング装置。
  3. 【請求項3】 口径が200mmを越えない小口径推進
    穿孔において、穿孔先端位置を計測する方法を併用し、
    穿孔予定線との偏差により、直進穿孔と偏芯型曲げ機構
    による方向修正機能を利用した偏芯穿孔とを選択的に採
    用し、内管の外管に対する掘進方向を内管の前進又は後
    退及び正転又は逆転により先導管を直線的に又は屈曲さ
    せて、直進穿孔と偏芯穿孔とを選択的に行うことを特徴
    とする指向性ボ−リング方法。
  4. 【請求項4】 先導管を直進させる場合において、先ず
    内管を後退させて内管偏芯クラッチと先導管偏芯クラッ
    チ及び傾斜ピ−ス固定クラッチと外管固定用クラッチと
    を噛み合わせ、内管を正回転させることにより先導管ピ
    ンを傾斜ピ−ス外周面の傾斜ピ−ス回転溝に導入固定
    し、次に外管を推進させながら内管を前記各クラッチが
    離脱する位置まで前進させた状態で内管を正転させなが
    ら推進ジャッキにより外管と同じ速度で推進させること
    により直進穿孔を行う請求項3に記載の指向性ボ−リン
    グ方法。
  5. 【請求項5】 先導管を偏芯させる場合において、先ず
    内管を徐々に回転させながら前進させて内管方向制御ク
    ラッチを先導管方向制御クラッチに噛み合わせて先導管
    を徐々に回転させることにより先導管ピンを傾斜ピ−ス
    先端部の鍔に設けられた唯一の修正方向特定溝に導入
    し、次にこの状態で内管を徐々に回転させて前記先導管
    ピンの偏位を計測することにより傾斜ピ−ス内周面の傾
    斜方向を所定方向に定め、次に回転を止めた状態で内管
    を後退させて内観偏芯クラッチと先導管偏芯クラッチを
    噛み合わせ、更に後退させることにより傾斜ピ−ス固定
    クラッチと外管固定用クラッチとを噛み合わせて傾斜ピ
    −スをその位置で固定させ、次にこの状態で内管を逆転
    させて先導管を180度回転させることにより先導管を
    所定方向に偏芯させ、次にこの状態で内管を前進及び後
    退させて各クラッチを離脱させた後、内管を逆転させな
    がら推進ジャッキにより外管と同じ速度で推進させてさ
    せることにより偏芯穿孔を行う請求項3に記載の指向性
    ボ−リング方法。
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