JPH11279678A - 清浄性に優れた缶用鋼板用の鋳片および缶用鋼板 - Google Patents

清浄性に優れた缶用鋼板用の鋳片および缶用鋼板

Info

Publication number
JPH11279678A
JPH11279678A JP10215598A JP10215598A JPH11279678A JP H11279678 A JPH11279678 A JP H11279678A JP 10215598 A JP10215598 A JP 10215598A JP 10215598 A JP10215598 A JP 10215598A JP H11279678 A JPH11279678 A JP H11279678A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oxide
inclusions
steel sheet
based inclusions
making
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10215598A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3677994B2 (ja
Inventor
Hiroshi Shimizu
宏 清水
Kentaro Mori
健太郎 森
Atsushi Kubota
淳 久保田
Eiju Matsuno
英寿 松野
Takeshi Murai
剛 村井
Takatoshi Ono
隆俊 小野
Atsushi Hoshino
淳 干野
Katsumi Tanigawa
克己 谷川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NKK Corp, Nippon Kokan Ltd filed Critical NKK Corp
Priority to JP10215598A priority Critical patent/JP3677994B2/ja
Publication of JPH11279678A publication Critical patent/JPH11279678A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3677994B2 publication Critical patent/JP3677994B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Treatment Of Steel In Its Molten State (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 厳しい製缶加工条件下でも酸化物系介在物に
起因する製缶欠陥が生じにくく、且つ安価に製造が可能
な缶用鋼板用の鋳片及び缶用鋼板を提供する。 【解決手段】 製缶欠陥の発生と圧延により破砕、伸延
される酸化物系介在物の組成及び割合、さらには特定の
粒径以上の酸化物系介在物の個数との間に良好な相関関
係があることを見い出しなされたもので、(A):0.
25≦CaO/Al23≦2.0、SiO2≦25wt
%、(B):0.5≦CaO/SiO2≦1.5、SiO
2>25wt%、Al23≦40wt%、のうちのいず
れかの組成を満足する酸化物系介在物の合計量が全酸化
物系介在物量の20wt%以下であることを特徴とし、
さらに好ましくは粒径が10μm以上の酸化物系介在物
の個数を、鋳片にあっては2.0×104個/g以下、
鋼板にあっては1.0×104個/g以下とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、製缶加工の際にピ
ンホールや胴割れなどの酸化物系介在物に起因する製缶
欠陥が生じにくい、清浄性に優れた缶用鋼板用の鋳片及
び缶用鋼板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】缶用素材鋼板は、所定の化学成分の連続
鋳造鋳片を熱間圧延した後、冷間圧延、連続焼鈍、調質
圧延または二次圧延(DR圧延)を順次施し、次いでク
ロメート処理等の表面処理を施すことにより製造され
る。缶用素材鋼板のなかでも、特にAlキルド鋼より製
造される鋼板は、上工程での脱酸時に生じる酸化物系介
在物(脱酸生成物)や転炉、取鍋でのスラグ及び連続鋳
造時に使用する種々のフラックスが鋼中に取り込まれる
ため、これらが原因となって製缶加工時にピンホールや
胴割れなどの製缶欠陥が引き起こされる問題がある。
【0003】従来、酸化物系介在物に起因する製缶欠陥
を低減させるため、鋳片中での酸化物系介在物の粒径、
個数密度、特性を限定し、圧延後の酸化物系介在物の存
在形態または分布状態を制御する、以下のような方法が
開示されている。特開平6−172925号公報(以
下、先行技術1という)では、鋳片において、粒径20
0μm以下の酸化物系介在物を1kg当たり103個以
下に分散させ、且つ鋳片に含まれる酸化物系介在物の融
点を1350℃以下または1650℃以上とすることに
より、圧延時に破砕される酸化物系介在物の厚みを5μ
m以下に抑え、ピンホールとフランジクラックを低減さ
せる方法が開示されている。
【0004】また、特開平7−207403号公報(以
下、先行技術2という)では、鋳片において、粒径20
0μm以下の酸化物系介在物を1kg当たり103個以
下に分散させ、且つ、鋳片に含まれる酸化物系介在物中
にMgOを4wt%以上含有させることにより、圧延時
に破砕される酸化物系介在物の厚みを5μm以下に抑え
るとともに、酸化物系介在物を難伸延性のものとし、圧
延後に破砕された酸化物系介在物が長く伸延して連続的
な分布状態になることを防止することで、ピンホールと
胴割れを低減させる方法が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年、
飲料缶や食缶などの軽量化及び低コスト化のニーズか
ら、製缶加工技術の進展に併せて、缶用素材には高強度
化・薄肉化と高速製缶性が要求されるようになり、従来
にも増してより厳しい加工が施されるようになってき
た。このような状況下においては、先行技術1や先行技
術2で開示された鋳片を基に製造される鋼板では、ピン
ホールや胴割れなどの製缶欠陥を十分に低減させること
ができなくなってきた。
【0006】また、先行技術1や先行技術2では、製鋼
段階において粒径200μm以下の酸化物系介在物を1
kg当たり103個以下に分散させた鋳片を製造すると
しているが、仮に粒径200μmのAl23系介在物の
個数を103個/kgとするためには、全酸素量が約8
ppm程度の鋼を製造する必要がある。しかし現状の精
練技術で達成できる鋼中の全酸素量の下限はせいぜい5
ppm程度であるため、実操業ベースで全酸素量を8p
pm程度まで低減させることは困難であり、したがっ
て、大量生産を前提とした場合、製鋼段階で先行技術1
や先行技術2が規定するレベルまで酸化物系介在物を低
減させることは現実的に不可能に近い。
【0007】さらに、Alキルド鋼中のアルミナを中心
とする酸化物個数は1g当たり107〜109個程度であ
るため、仮に製鋼段階で先行技術1や先行技術2が規定
するレベルまで酸化物系介在物を低減させると操業性や
歩留りが著しく低下し、且つそのようなレベルまで低減
させることは現実的にも不可能に近い。さらに、粒径の
大きな介在物は粒内において偏析が生じやすく、平均組
成では先行技術の条件を満足できるかもしれないが、局
所的には伸延性の高い組成が残存し、その部分から欠陥
が発生してしまう。
【0008】したがって本発明の目的は、このような従
来技術の課題を解決し、厳しい製缶加工条件下において
も酸化物系介在物に起因するピンホールや胴割れなどの
製缶欠陥が生じにくく、しかも安価に製造が可能な清浄
性の優れた缶用鋼板用の鋳片及び缶用鋼板を提供するこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るための本発明は、製缶加工時におけるピンホールや胴
割れなどの製缶欠陥の発生と、鋳片を熱間圧延ならびに
冷間圧延することで破砕、伸延される酸化物系介在物の
組成及び割合、さらには特定の粒径以上の酸化物系介在
物の個数との間に良好な相関関係があることを見い出
し、かかる知見に基づきなされたもので、その特徴は以
下の通りである。
【0010】[1] 下記(A)または下記(B)のうちの
いずれかの組成を満足する酸化物系介在物の合計量が全
酸化物系介在物量の20wt%以下であることを特徴と
する清浄性に優れた缶用鋼板用の鋳片。 (A):0.25≦CaO/Al23≦2.0、SiO
2≦25wt% (B):0.5≦CaO/SiO2≦1.5、SiO2
25wt%、Al23≦40wt% [2] 上記[1]の鋳片において、粒径が10μm以上の酸
化物系介在物の個数が2.0×104個/g以下である
ことを特徴とする清浄性に優れた缶用鋼板用の鋳片。
【0011】[3] 下記(A)または下記(B)のうちの
いずれかの組成を満足する酸化物系介在物の合計量が全
酸化物系介在物量の20wt%以下であることを特徴と
する清浄性に優れた缶用鋼板。 (A):0.25≦CaO/Al23≦2.0、SiO
2≦25wt% (B):0.5≦CaO/SiO2≦1.5、SiO2
25wt%、Al23≦40wt% [4] 上記[3]の缶用鋼板において、粒径が10μm以上
の酸化物系介在物の個数が1.0×104個/g以下で
あることを特徴とする清浄性に優れた缶用鋼板。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の詳細をその限定理
由とともに説明する。先ず、本発明者らが製缶欠陥部の
生成形態に関する調査を行った結果、ピンホール欠陥
は、製缶加工時において缶胴部分のうち圧延方向に対し
て直角方向の部位で小さな亀裂が発生したものであるこ
とが、また胴割れは、ピンホール欠陥の亀裂が起点とな
って破断に至ったものであることが判った。これらの欠
陥部位では、圧延工程において酸化物系介在物が非常に
微細に破砕されたことにより生じたと推定される微細な
酸化物系介在物が、圧延方向に沿って一直線状に且つ互
いに重なり合うことなく、ミシン目のような形態で存在
していることが判明した。
【0013】さらに、ピンホールや胴割れなどの製缶欠
陥部位に内在する酸化物系介在物の成分を局所的にX線
回折または電子線回折を用いて調査した結果、約6割は
Al23単独の介在物であるが、残り約4割はAlを主
成分として、残部がMg、Ca、Si、Fe、Mn等を
含む多元系のAl23であり、部分的にはSi、Ca濃
度が高いものであった。これらの介在物はスラグ系、タ
ンディッシュフラックス系、またはモールドフラックス
系の介在物であり、破砕、伸延しやすいために製缶欠陥
部のサイトとなったものと推定された。さらに、本来鋼
中に含まれている窒化物系介在物、炭化物系介在物、硫
化物系介在物は製缶欠陥にはほとんど関与しないことも
判った。
【0014】本発明者らは上記知見を基に、製缶欠陥と
圧延によって破砕、伸延しやすい酸化物系介在物の組
成、割合、個数に関連性があることに着目して、さらに
以下に述べるような調査を行った。先ず、種々の条件で
製造した鋳片から缶用冷延鋼板コイルを作製し、これを
表面処理して得られた缶用素材を用い、実験室での製缶
試験を行った。この試験では、酸化物系介在物の含有量
が30〜60ppm程度の通常の清浄度を有する鋳片を
用いた。なお、連続製缶ラインにおける加工条件を考慮
し、この試験では一応の目標とする製缶欠陥発生率を1
%以下(通常の加工条件で問題を生じないレベル)、好
ましくは0.7%(特に厳しい加工条件で問題を生じな
いレベル)として、試験結果の評価を行った。
【0015】製缶試験に使用した冷延鋼板及びこれを製
造した鋳片からサンプリングした試料について酸溶解法
及びスライム法による介在物抽出を行った。酸溶解法の
場合は、抽出した酸化物系介在物を光回折法を用いて粒
径及びその個数を測定した(“まてりあ”第35巻、第
4号(1996)等の記載を参照)。一方、スライム法
では、より粒径の小さな酸化物系介在物について粒径、
個数を測定すべく使用するフィルター等に留意し、抽出
した酸化物系介在物について粒径、個数を測定した。
【0016】酸溶解法及びスライム法で得られた酸化物
系介在物について、X線または電子線回折による組成分
析を行い、両者の比較を行うことで、組成別の介在物構
成比率を求めた。ここで、上記2種類の介在物抽出を実
施した理由は、Al23系介在物の抽出、測定には酸溶
解法と光回折法が簡便且つ正確であり、一方、スラグ系
やフラックス系介在物の抽出にはスライム法が適してい
るためである。これらの手法を組み合わせることで、鋼
中の介在物個数、粒径、組成などを正確に把握すること
ができる。
【0017】以上のようにして得られた鋳片及び鋼板中
の酸化物系介在物の分析と製缶実験における製缶欠陥の
結果に基づき、欠陥発生率を支配する鋼の清浄性に関す
る指標を得るために検討を行った結果、下記(1)、(2)の
ような指標を設定することができ、これらを所定の数値
範囲内に規制することにより製缶欠陥発生率を効果的に
低減できることが判った。 (1) 下記(A)または下記(B)のうちのいずれかの組
成を満足する酸化物系介在物が全酸化物系介在物中に占
める合計割合Xa(wt%) (A):0.25≦CaO/Al23≦2.0、SiO
2≦25wt% (B):0.5≦CaO/SiO2≦1.5、SiO>
25wt%、Al23≦40wt% (2) 粒径が10μm以上の酸化物系介在物の存在密度
(鋼1g当たりの個数)
【0018】ここで、上記(A)の組成を有する酸化物
系介在物とは、CaOとAl23を0.25≦CaO/
Al23≦2.0を満足する割合で含み、これに0〜2
5wt%のSiO2及び不可避的な残成分を含む介在物
であり、この酸化物系介在物は主にスラグ系介在物(連
続鋳造工程で鋼中に取り込まれたスラグによる介在
物)、タンディッシュフラックス系介在物(鋼中に取り
込まれたタンディッシュフラックスによる介在物)、ス
ラグやタンディッシュフラックスにAl23系介在物が
吸着した介在物である。
【0019】また、上記(B)の組成を有する酸化物系
介在物とは、CaOとSiO2を0.5≦CaO/Si
2≦1.5、SiO2>25wt%を満足する割合で含
み、これに0〜40wt%のAl23及び不可避的な残
成分を含む介在物であり、この酸化物系介在物は主にモ
ールドフラックス系介在物(鋼中に取り込まれたモール
ドフラックスによる介在物)、モールドフラックスにA
23系介在物が吸着した介在物である。
【0020】これらの酸化物系介在物は熱間圧延や冷間
圧延時に破砕、伸延しやすく、その割合を規制すること
で製缶時に発生するピンホールや胴割れなどの製缶欠陥
を低減できる。また、加工条件がより厳しい材料に関し
ては、上記のように特定組成の酸化物系介在物の割合X
aを規制することに加え、粒径10μm以上の酸化物系
介在物の個数を規制することで、製缶時に発生するピン
ホールや胴割れなどの製缶欠陥を低減できる。
【0021】上記(1)、(2)の要素について、製缶欠陥発
生率との関係を具体的に整理した。図1及び図2は、鋳
片及び鋼板(酸化物系介在物の含有量が30〜60pp
m程度の通常の清浄度を有する鋳片及び鋼板)における
上記(1)に示した特定組成の酸化物系介在物が全酸化物
系介在物中に占める合計割合Xa(wt%)と製缶欠陥
発生率との関係を示すもので、図1は鋳片、図2は鋼板
の結果を示している。これによれば、上記(1)で規定さ
れる特定組成の酸化物系介在物の割合Xaと製缶欠陥発
生率は良好な相関を有し、Xaが20wt%以下におい
て一応の目標である製缶欠陥発生率(1%以下)が達成
されている。このため本発明では、缶用鋼板用の鋳片及
び缶用鋼板において上記(1)で規定される酸化物系介在
物の割合Xaを20wt%以下と規定する。
【0022】図3は、鋳片における鋼1g当りの粒径1
0μm以上の酸化物系介在物の個数と製缶欠陥発生率と
の関係を示している。なお、図3ではXaが1〜4wt
%、8〜10wt%、17〜20wt%、24〜28w
t%である各鋳片についての結果を示している。図3に
よれば、上記(2)に示した酸化物系介在物の個数と製缶
欠陥発生率は良好な相関を有し、Xaが20wt%以下
の鋳片の場合には、粒径10μm以上の酸化物系介在物
の個数が2.0×104個/g以下において、特に厳し
い加工条件に対応するための一応の目標である製缶欠陥
発生率(0.7%以下)が達成されている。なお、Xa
が20wt%を超えると、粒径10μm以上の酸化物系
介在物の個数を規制しても目標とする製缶欠陥発生率
(1%以下)は得られていない。
【0023】図4は、鋼板における鋼1g当りの粒径1
0μm以上の酸化物系介在物の個数と製缶欠陥発生率と
の関係を示している。なお、図4ではXaが1〜4wt
%、8〜10wt%、17〜20wt%、23〜25w
t%である各鋼板についての結果を示している。図4に
よれば、上記(2)に示した酸化物系介在物の個数と製缶
欠陥発生率は良好な相関を有し、Xaが20wt%以下
の鋼板の場合には、粒径10μm以上の酸化物系介在物
の個数が1.0×104個/g以下において、特に厳し
い加工条件にも対応するための一応の目標である製缶欠
陥発生率(0.7%以下)が達成されている。なお、X
aが20wt%を超えると粒径10μm以上の酸化物系
介在物の個数を規制しても目標とする製缶欠陥発生率
(1%以下)は得られていない。
【0024】以上の結果から本発明では、より厳しい加
工条件を満足するために、缶用鋼板用の鋳片の場合には
粒径10μm以上の酸化物系介在物の個数を2.0×1
4個/g以下とすることが、また、缶用鋼板の場合に
は粒径10μm以上の酸化物系介在物の個数を1.0×
104個/g以下とすることが好ましい。なお、本発明
でいう酸化物系介在物の粒径とは、介在物の平面上への
投影面積を円換算したときの、当該円の直径である。
【0025】本発明が対象とする缶用鋼板用の鋳片およ
び缶用鋼板の成分組成や製造条件等は特に限定されない
が、一般にはC:0.01〜0.12wt%、Si:
0.05wt%以下、Mn:0.10〜0.60wt
%、P:0.03wt%以下、S:0.03wt%以
下、sol.Al:0.02〜0.10wt%、残部が
Feおよび不可避的不純物からなる組成を有し、鋼中の
全酸素量は最大でも40ppmレベルのものである。
【0026】なお、本発明において達成できる製缶欠陥
発生率のレベルは、鋳片及び鋼板の酸化物系介在物の含
有レベルに応じて或る程度の差を生じるが、本発明条件
に従うことにより、それぞれの酸化物系介在物の含有レ
ベルに応じて製缶欠陥発生率を十分に低く抑えることが
できる。但し、製缶欠陥発生率の絶対的なレベルを十分
に低くし、本発明の効果をより実効のあるものとするに
は、鋳片及び鋼板における酸化物系介在物の含有量を6
0ppm以下、特に好ましくは40ppm以下とするこ
とが望ましい。
【0027】一般に缶用鋼板用の鋳片は連続鋳造鋳片で
あり、また、缶用鋼板は鋳片を熱間圧延し、冷間圧延、
連続焼鈍、調質圧延または二次圧延(DR圧延)を経た
後、表面処理(例えば、電解クロメート処理等)を施す
ことにより製造される鋼板が主たる対象となる。
【0028】本発明が規定する介在物条件を満足する缶
用鋼板用の鋳片及び缶用鋼板を得るためには、例えば以
下のような方法が有効である。 (1) 製鋼工程で使用するスラグ、タンディッシュフラッ
クス、モールドフラックス等の溶鋼への取り込み防止 (2) 製鋼工程で発生する脱酸生成物の除去促進 (3) 製鋼工程での溶鋼中のsol.Al成分の再酸化に
伴う介在物発生の抑制 これらのうち、(1)については、各々が関与するプロセ
スにおける溶鋼への取り込みを防止することが肝要であ
り、例えばスラグの流入については、取鍋スラグのタン
ディッシュ内溶鋼への懸濁を防止する、モールドフラッ
クスの流入については、鋳型内の溶鋼流動制御による溶
鋼への取り込みを防止する等の方法が有効である。ま
た、(2)については、例えば、二次精錬時での介在物の
凝集合体、浮上分離の促進、(3)については、取鍋内ス
ラグ中の酸化度を小さくする、注入系における空気酸化
を抑制する等の方法が有効である。
【0029】
【実施例】[実施例1]C:0.03〜0.05wt
%、Si:0.01〜0.03wt%、Mn:0.15
〜0.25wt%、P:0.01〜0.02wt%、
S:0.01〜0.02wt%、sol.Al:0.0
3〜0.06wt%の溶鋼を精練するため、転炉におい
て吹錬して所定の炭素濃度に調整した後、スラグ固化用
CaOを投入し、スラグストッパーを使用して転炉スラ
グの流出防止を行いつつ、出鋼した。
【0030】次いで、RHにおいて真空脱ガス処理を実
施し、Alを投入して脱酸し、さらにArガスバブリン
グを行いながら還流することにより、脱酸生成物である
Al23粒子を凝集合体、浮上除去した。その後、この
溶鋼を垂直曲げ型連続鋳造機にて、220〜250mm
厚の鋳片に鋳造した。この際モールドにおけるフラック
スの溶鋼への巻き込みが極力排除されるような条件で鋳
造を行った。
【0031】得られた鋳片から試料約1000gをサン
プリングして、酸溶解法、スライム法による介在物抽出
を行い、介在物個数、組成を測定した。鋳片を1200
℃に再加熱して、1.8〜2.0mm厚に熱間圧延し、
酸洗した後、冷間圧延、連続焼鈍、調質圧延または二次
圧延(DR圧延)を順次実施することにより最終的に
0.2mm厚の冷延鋼板コイルを作製した。さらに、前
記冷延鋼板コイル表面に電解クロメート処理を行った
後、ポリエチレンテレフタレート樹脂フィルムを熱融着
して、実験室において製缶試験を実施した。
【0032】なお、試験材として使用した鋳片は、RH
での真空脱ガス処理を通常条件で行ったのものと、脱酸
生成物であるAl23粒子の凝集合体、浮上除去を促進
すべく強化した処理条件で行ったものの2水準を使用
し、且つスラグ系介在物の影響を調査するために、鍋交
換部相当部と定常部(ミドル部)相当部の鋳片を使用し
た。各試験例について、試験材中の特定の酸化物系介在
物の割合Xa、粒径10μm以上の酸化物系介在物の個
数および製缶欠陥発生率等を表1に示す。この試験の結
果では、本発明条件を満足したものは定常部相当部の鋳
片となった。一方、比較例は鍋交換部相当部の鋳片とな
った。
【0033】表1によれば、比較例1〜8はXaが20
%を超えるため、製缶欠陥発生率が高い。これに対して
本発明例1〜9はXaが20%以下であるため、製缶欠
陥発生率が非常に小さく、良好な製缶結果が得られてい
る。また、本発明例6〜9のように鋳片中の粒径10μ
m以上の酸化物系介在物の個数を2.0×104個/g
以下とすることにより、製缶欠陥発生率はより低くな
り、このため特に厳しい加工条件が要求される場合にも
良好な製缶結果が得られることが判る。
【0034】
【表1】
【0035】[実施例2]C:0.03〜0.05wt
%、Si:0.01〜0.03wt%、Mn:0.15
〜0.25wt%、P:0.01〜0.02wt%、
S:0.01〜0.02wt%、sol.Al:0.0
3〜0.06wt%の溶鋼を精練するため、転炉におい
て吹錬して所定の炭素濃度に調整した後、スラグ固化用
CaOを投入し、スラグストッパーを使用して転炉スラ
グの流出防止を行いつつ、出鋼した。
【0036】次いで、RHにおいて真空脱ガス処理を実
施し、Alを投入して脱酸し、さらにArガスバブリン
グを行いながら還流することにより、脱酸生成物である
Al23粒子を凝集合体、浮上除去した。その後、この
溶鋼を垂直曲げ型連続鋳造機にて、220〜250mm
厚の鋳片に鋳造した。この際、取鍋やタンデッシュにお
けるスラグやフラックスの溶鋼への懸濁、巻き込みが極
力排除されるような条件で鋳造を行った。
【0037】得られた鋳片から試料約1000gをサン
プリングして、酸溶解法、スライム法による介在物抽出
を行い、介在物個数、組成を測定した。鋳片を1200
℃に再加熱して、1.8〜2.0mm厚に熱間圧延し、
酸洗した後、冷間圧延、連続焼鈍、調質圧延または二次
圧延(DR圧延)を順次実施することにより最終的に
0.2mm厚の冷延鋼板コイルを作製した。さらに、前
記冷延鋼板コイル表面に電解クロメート処理を行った
後、ポリエチレンテレフタレート樹脂フィルムを熱融着
して、実験室において製缶試験を実施した。
【0038】なお、試験材として使用した鋳片は、RH
での真空脱ガス処理を通常条件で行ったのものと、脱酸
生成物であるAl23粒子の凝集合体、浮上除去を促進
すべく強化した処理条件で行ったものの2水準を使用
し、且つモールドフラックス系介在物の影響を調査する
ために、モールドフラックス系介在物が混入し易いボト
ム部相当部と定常部(ミドル部)相当部の鋳片を使用し
た。各試験例について、試験材中の特定の酸化物系介在
物の割合Xa、粒径10μm以上の酸化物系介在物の個
数および製缶欠陥発生率等を表2に示す。この試験の結
果では、本発明条件を満足したものは定常部相当部の鋳
片となった。一方、比較例はボトム部相当部の鋳片とな
った。
【0039】表2によれば、比較例1〜8はXaが20
%を超えるため、製缶欠陥発生率が高い。これに対して
本発明例1〜9はXaが20%以下であるため、製缶欠
陥発生率が非常に小さく、良好な製缶結果が得られてい
る。また、本発明例6〜9のように鋳片中の粒径10μ
m以上の酸化物系介在物の個数を2.0×104個/g
以下とすることにより、製缶欠陥発生率はより低くな
り、このため特に厳しい加工条件が要求される場合にも
良好な製缶結果が得られることが判る。
【0040】
【表2】
【0041】[実施例3]C:0.03〜0.05wt
%、Si:0.01〜0.03wt%、Mn:0.15
〜0.25wt%、P:0.01〜0.02wt%、
S:0.01〜0.02wt%、sol.Al:0.0
3〜0.06wt%の溶鋼を精練するため、転炉におい
て吹錬して所定の炭素濃度に調整した後、スラグ固化用
CaOを投入し、スラグストッパーを使用して転炉スラ
グの流出防止を行いつつ、出鋼した。
【0042】次いで、RHにおいて真空脱ガス処理を実
施し、Alを投入して脱酸し、さらにArガスバブリン
グを行いながら還流することにより、脱酸生成物である
Al23粒子を凝集合体、浮上除去した。その後、この
溶鋼を垂直曲げ型連続鋳造機にて、220〜250mm
厚の鋳片に鋳造した。この際、モールドにおけるフラッ
クスの溶鋼への巻き込みが極力排除されるような条件で
鋳造を行った。
【0043】鋳片を1200℃に再加熱して、1.8〜
2.0mm厚に熱間圧延し、酸洗した後、冷間圧延、連
続焼鈍、調質圧延または二次圧延(DR圧延)を順次実
施することにより最終的に0.2mm厚の冷延鋼板コイ
ルを作製した。このようにして得られた冷延鋼板コイル
から、試料約1000gをサンプリングして、酸溶解
法、スライム法による介在物抽出を行い、介在物個数、
組成を測定した。さらに、前記冷延鋼板コイル表面に電
解クロメート処理を行った後、ポリエチレンテレフタレ
ート樹脂フィルムを熱融着して、実験室において製缶試
験を実施した。
【0044】なお、試験材として使用した缶用鋼板は、
RHでの真空脱ガス処理を通常条件で行ったのものと、
脱酸生成物であるAl23粒子の凝集合体、浮上除去を
促進すべく強化した処理条件で行ったものの2水準を使
用し、且つスラグ系介在物の影響を調査するために、鍋
交換部相当部と定常部(ミドル部)相当部の鋼板を使用
した。各試験例について、試験材中の特定の酸化物系介
在物の割合Xa、粒径10μm以上の酸化物系介在物の
個数および製缶欠陥発生率等を表3に示す。この試験の
結果では、本発明条件を満足したものは定常部相当部の
鋼板となった。一方、比較例は鍋交換部相当部の鋼板と
なった。
【0045】表3によれば、比較例1〜8はXaが20
%を超えるため、製缶欠陥発生率が高い。これに対して
本発明例1〜9はXaが20%以下であるため、製缶欠
陥発生率が非常に小さく、良好な製缶結果が得られてい
る。また、本発明例6〜9のように粒径10μm以上の
酸化物系介在物の個数を1.0×104個/g以下とす
ることにより、製缶欠陥発生率はより低くなり、このた
め特に厳しい加工条件が要求される場合にも良好な製缶
結果が得られることが判る。
【0046】
【表3】
【0047】[実施例4]C:0.03〜0.05wt
%、Si:0.01〜0.03wt%、Mn:0.15
〜0.25wt%、P:0.01〜0.02wt%、
S:0.01〜0.02wt%、sol.Al:0.0
3〜0.06wt%の溶鋼を精練するため、転炉におい
て吹錬して所定の炭素濃度に調整した後、スラグ固化用
CaOを投入し、スラグストッパーを使用して転炉スラ
グの流出防止を行いつつ、出鋼した。
【0048】次いで、RHにおいて真空脱ガス処理を実
施し、Alを投入して脱酸し、さらにArガスバブリン
グを行いながら還流することにより、脱酸生成物である
Al23粒子を凝集合体、浮上除去した。その後、この
溶鋼を垂直曲げ型連続鋳造機にて、220〜250mm
厚の鋳片に鋳造した。この際、取鍋やタンデッシュにお
けるスラグやフラックスの溶鋼への懸濁、巻き込みが極
力排除されるような条件で鋳造を行った。
【0049】鋳片を1200℃に再加熱して、1.8〜
2.0mm厚に熱間圧延し、酸洗した後、冷間圧延、連
続焼鈍、調質圧延または二次圧延(DR圧延)を順次実
施することにより最終的に0.2mm厚の冷延鋼板コイ
ルを作製した。このようにして得られた冷延鋼板コイル
から、試料約1000gをサンプリングして、酸溶解
法、スライム法による介在物抽出を行い、介在物個数、
組成を測定した。さらに、前記冷延鋼板コイル表面に電
解クロメート処理を行った後、ポリエチレンテレフタレ
ート樹脂フィルムを熱融着して、実験室において製缶試
験を実施した。
【0050】なお、試験材として使用した缶用鋼板は、
RHでの真空脱ガス処理を通常条件で行ったのものと、
脱酸生成物であるAl23粒子の凝集合体、浮上除去を
促進すべく強化した処理条件で行ったものの2水準を使
用し、且つモールドフラックス系介在物の影響を調査す
るために、ボトム部相当部と定常部(ミドル部)相当部
の鋼板を使用した。各試験例について、試験材中の特定
の酸化物系介在物の割合Xa、粒径10μm以上の酸化
物系介在物の個数および製缶欠陥発生率等を表4に示
す。この試験の結果では、本発明条件を満足したものは
定常部相当部の鋼板となった。一方、比較例はボトム部
相当部の鋼板となった。
【0051】表4によれば、比較例1〜8はXaが20
%を超えるため、製缶欠陥発生率が高い。これに対して
本発明例1〜9はXaが20%以下であるため、製缶欠
陥発生率が非常に小さく、良好な製缶結果が得られてい
る。また、本発明例6〜9のように粒径10μm以上の
酸化物系介在物の個数を1.0×104個/g以下とす
ることにより、製缶欠陥発生率はより低くなり、このた
め特に厳しい加工条件が要求される場合にも良好な製缶
結果が得られることが判る。
【0052】
【表4】
【0053】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、製缶
加工の際のピンホールや胴割れなどの酸化物系介在物に
起因する製缶欠陥を大幅に低減させることができ、製缶
性の大幅な向上を達成できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】缶用鋼板用の鋳片において、本発明が規定する
特定組成の酸化物系介在物が全酸化物系介在物中に占め
る割合Xaと製缶欠陥発生率との関係を示すグラフ
【図2】缶用鋼板において、本発明が規定する特定組成
の酸化物系介在物が全酸化物系介在物中に占める割合X
aと製缶欠陥発生率との関係を示すグラフ
【図3】缶用鋼板用の鋳片に含まれる粒径10μm以上
の酸化物系介在物の個数と製缶欠陥発生率との関係を示
すグラフ
【図4】缶用鋼板に含まれる粒径10μm以上の酸化物
系介在物の個数と製缶欠陥発生率との関係を示すグラフ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松野 英寿 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 村井 剛 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 小野 隆俊 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 干野 淳 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 谷川 克己 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記(A)または下記(B)のうちのい
    ずれかの組成を満足する酸化物系介在物の合計量が全酸
    化物系介在物量の20wt%以下であることを特徴とす
    る清浄性に優れた缶用鋼板用の鋳片。 (A):0.25≦CaO/Al23≦2.0、SiO
    2≦25wt% (B):0.5≦CaO/SiO2≦1.5、SiO2
    25wt%、Al23≦40wt%
  2. 【請求項2】 粒径が10μm以上の酸化物系介在物の
    個数が2.0×104個/g以下であることを特徴とす
    る請求項1に記載の清浄性に優れた缶用鋼板用の鋳片。
  3. 【請求項3】 下記(A)または下記(B)のうちのい
    ずれかの組成を満足する酸化物系介在物の合計量が全酸
    化物系介在物量の20wt%以下であることを特徴とす
    る清浄性に優れた缶用鋼板。 (A):0.25≦CaO/Al23≦2.0、SiO
    2≦25wt% (B):0.5≦CaO/SiO2≦1.5、SiO2
    25wt%、Al23≦40wt%
  4. 【請求項4】 粒径が10μm以上の酸化物系介在物の
    個数が1.0×104個/g以下であることを特徴とす
    る請求項3に記載の清浄性に優れた缶用鋼板。
JP10215598A 1998-03-30 1998-03-30 清浄性に優れた缶用鋼板用の鋳片および缶用鋼板 Expired - Fee Related JP3677994B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10215598A JP3677994B2 (ja) 1998-03-30 1998-03-30 清浄性に優れた缶用鋼板用の鋳片および缶用鋼板

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10215598A JP3677994B2 (ja) 1998-03-30 1998-03-30 清浄性に優れた缶用鋼板用の鋳片および缶用鋼板

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11279678A true JPH11279678A (ja) 1999-10-12
JP3677994B2 JP3677994B2 (ja) 2005-08-03

Family

ID=14319851

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10215598A Expired - Fee Related JP3677994B2 (ja) 1998-03-30 1998-03-30 清浄性に優れた缶用鋼板用の鋳片および缶用鋼板

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3677994B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6636954B2 (en) 2000-06-02 2003-10-21 Fujitsu Limited Method and apparatus for inter-disk copy processing, and a computer product
US6726782B2 (en) 2000-11-27 2004-04-27 Sumitomo Metal Industries, Ltd. Ultra-low carbon steel sheet

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6636954B2 (en) 2000-06-02 2003-10-21 Fujitsu Limited Method and apparatus for inter-disk copy processing, and a computer product
US6726782B2 (en) 2000-11-27 2004-04-27 Sumitomo Metal Industries, Ltd. Ultra-low carbon steel sheet
US7247211B2 (en) 2000-11-27 2007-07-24 Sumitomo Metal Industries, Ltd. Method of manufacture of ultra-low carbon steel

Also Published As

Publication number Publication date
JP3677994B2 (ja) 2005-08-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH09263820A (ja) クラスターのないAlキルド鋼の製造方法
JP2019039021A (ja) Ni−Cr−Mo−Nb合金およびその製造方法
JPWO2003002771A1 (ja) 低炭素鋼板、低炭素鋼鋳片およびその製造方法
KR101199632B1 (ko) 저탄소강 주조편의 제조 방법
JPH11279678A (ja) 清浄性に優れた缶用鋼板用の鋳片および缶用鋼板
JPH09287015A (ja) 鋼中有害介在物の微細化方法
JP2002327239A (ja) 介在物性欠陥のない薄鋼板用鋳片およびその製造方法
JP3421942B2 (ja) 缶用冷間圧延鋼板を製造するための鋳片
JP3903603B2 (ja) 清浄性に優れた極低炭素鋼の溶製方法
JPH10152755A (ja) 欠陥の少ない缶用鋼板用鋼材および製造方法
KR910006640B1 (ko) 고청정강 제조방법
JPH07300611A (ja) 連続鋳造用溶鋼の製造方法
JP3421943B2 (ja) 缶用冷間圧延鋼板
JP4477971B2 (ja) 低炭素鋼板、低炭素鋼鋳片およびその製造方法
JP2000273525A (ja) 高清浄度鋼の製造方法
Ganguly et al. Ultra clean steel for anti-friction bearing applications
JP4025718B2 (ja) 表面性状、加工性および成形性に優れた極低炭素鋼板およびその製造方法
JPH0347910A (ja) 溶鋼の脱酸方法
JPH04329820A (ja) 低炭素アルミキルド鋼の製造方法
JP2023010179A (ja) 薄板用清浄鋼の製造方法
JPH07207403A (ja) 冷延薄板を製造するための鋳片
JP2002180122A (ja) 高清浄度鋼の製造方法
JPH1121614A (ja) 高清浄溶鋼の溶製方法
JPH05163517A (ja) 溶鋼の脱酸方法
JPH1136045A (ja) 缶用冷間圧延鋼板

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040226

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040309

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050419

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050502

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090520

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090520

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100520

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110520

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120520

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120520

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130520

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140520

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees