JPH11279144A - ε−カプロラクタムの製造方法 - Google Patents

ε−カプロラクタムの製造方法

Info

Publication number
JPH11279144A
JPH11279144A JP10080964A JP8096498A JPH11279144A JP H11279144 A JPH11279144 A JP H11279144A JP 10080964 A JP10080964 A JP 10080964A JP 8096498 A JP8096498 A JP 8096498A JP H11279144 A JPH11279144 A JP H11279144A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reaction
catalyst
caprolactam
cyclohexanone oxime
weight
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10080964A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsunemi Sugimoto
常実 杉本
Hiroyuki Fukushima
博之 福嶋
Tokuo Matsuzaki
徳雄 松崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ube Corp
Original Assignee
Ube Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ube Industries Ltd filed Critical Ube Industries Ltd
Priority to JP10080964A priority Critical patent/JPH11279144A/ja
Publication of JPH11279144A publication Critical patent/JPH11279144A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

Landscapes

  • Other In-Based Heterocyclic Compounds (AREA)
  • Catalysts (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、即ち、気相でシクロヘキサノンオ
キシムを固体触媒と接触させて、触媒の寿命を向上させ
且つ高選択率でε−カプロラクタムを製造する方法を提
供することを課題とする。 【解決手段】 本発明の課題は、ホウ素化合物及びアル
コールを供給しながら、気相でシクロヘキサノンオキシ
ムを固体触媒と接触させることを特徴とするε−カプロ
ラクタムの製造方法によって解決される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、気相におけるシク
ロヘキサノンオキシムからε−カプロラクタムの製造方
法に関する。ε−カプロラクタムは、化学製品の出発原
料又は中間体として有用な化合物であり、例えば、6-ナ
イロンの原料であるなど、工業的用途を種々有してい
る。
【0002】
【従来の技術】従来、6-ナイロンのモノマーとして使用
されている大部分のε−カプロラクタムは、当モルの発
煙硫酸を用いた液相でのシクロヘキサノンオキシムのベ
ックマン転位によりε−カプロラクタムの硫酸塩を合成
した後、アンモニアで中和することで工業的に製造され
ている。しかしながら、この方法では大量の硫酸アンモ
ニウムが副生されることから、その処理に問題があり、
発煙硫酸のような鉱酸を使用しない方法が望まれてい
る。このような問題点を解決する手段として、触媒とし
て固体酸を使用し、気相でシクロヘキサノンオキシムを
ベックマン転位させる方法が種々提案されている。例え
ば、ホウ酸系触媒を用いる方法(特公昭48-12754号公
報)、リン酸系触媒を用いる方法(特公昭45-23549号公
報)、ジルコニア系触媒を用いる方法(特公昭49-6317
号公報)、シリカアルミナ系触媒を用いる方法(特公昭
48-39952号公報、特公昭51-33914号公報)、ゼオライト
系触媒を用いる方法(特開昭57-139062号公報、特開昭6
2-123167号公報)等が開示されている。しかしながら、
これらの方法では、反応中に触媒活性成分の揮散により
触媒が劣化したり、またε-カプロラクタムの選択率が
不十分であったり、或いは高い選択率が得られてもなお
触媒寿命が短かったりと多くの問題点が残っており実用
化されるに至っていない。更に、触媒寿命を改善するこ
とを目的としても様々な検討がなされている。例えば、
ゼオライト触媒を有機金属化合物で表面処理する方法
(特開昭62-281856号公報)、反応系にエーテル化合物
を共存させる方法(特開平2-250866号公報)、反応系に
低級アルコールを共存させる方法(特開平2-275850号公
報)又は反応系にメチルアミン類を共存させる方法(特
開平6-107627号公報)等が開示されている。しかしなが
ら、いずれの方法においても、触媒寿命に対する改善効
果が認められるものの、数時間の内に触媒活性の実質的
な低下が起こっているのが現状である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、即
ち、気相でシクロヘキサノンオキシムを固体触媒と接触
させて、触媒の寿命を向上させ且つ高選択率でε−カプ
ロラクタムを製造する方法を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、ホウ素
化合物及びアルコールを供給しながら、気相でシクロヘ
キサノンオキシムを固体触媒と接触させることを特徴と
するε−カプロラクタムの製造方法によって解決され
る。
【0005】
【発明の実施の形態】次に本発明を実施する際の反応方
法について説明する。本反応では、原料のシクロヘキサ
ノンオキシムを気相で固体触媒と接触させるが、反応は
固定床又は流動床のいずれかで行うことが出来る。
【0006】原料のシクロヘキサノンオキシムは、原料
気化器を通して気化させ、原料ガスのみ又はキャリアー
ガスで希釈した原料ガスを触媒床へ供給して固体触媒と
接触させる。前記キャリアーガスとしては、本反応に影
響を与えないものであれば制限されず、例えば、窒素、
ヘリウム、アルゴン、二酸化炭素又は水素等が挙げられ
る。
【0007】本発明の反応における原料シクロヘキサノ
ンオキシムの供給速度WHSV(重量空間速度)は、好まし
くは0.01〜100h-1、更に好ましくは0.1〜10h-1である。
反応温度は、好ましくは200〜500℃、更に好ましくは30
0〜400℃である。200℃より低いと十分な反応速度が得
られず、また500℃より高いとε-カプロラクタムの選択
率が低下する傾向がある。
【0008】本発明の反応ではホウ素化合物を供給す
る。使用されるホウ素化合物としては、二酸化二ホウ
素、三酸化四ホウ素、五酸化四ホウ素等の酸化ホウ素;
オルトホウ酸、メタホウ酸、四ホウ酸等のホウ酸;ホウ
酸メチル、ホウ酸エチル等のホウ酸エステル;トリメチ
ルホウ素、トリエチルホウ素等のトリアルキルホウ素;
三塩化ホウ素、三フッ化ホウ素等のトリハロホウ素等が
挙げられるが、特にホウ酸、ホウ酸エステルが好適に用
いられる。これらは単独でも、二種以上を混合して使用
することも出来る。
【0009】本発明の反応におけるホウ素化合物の供給
量は、原料であるシクロヘキサノンオキシム供給量に対
して、好ましくは0.01〜5重量倍、更に好ましくは0.05
〜1重量倍である。供給量が0.01重量倍より少なくなる
と触媒寿命の改善に対して効果をほとんど発現しなくな
り、また5重量倍よりも多くなると効果は得られるもの
のホウ素化合物の分離回収、リサイクルに多大なコスト
を要するため好ましくない。
【0010】本発明の反応において、ホウ素化合物は原
料シクロヘキサノンオキシムと予め混合して反応器に供
給しても良いし、別々に供給してもよい。また、ホウ素
化合物は連続的に供給するのが望ましい。反応後、ホウ
素化合物は、蒸留等で分離回収して、反応に再使用出来
る。
【0011】また、本発明の反応ではアルコールも供給
する。使用されるアルコールとしては、メタノール、エ
タノール、n-プロパノール、i-プロパノール、ベンジル
アルコール等が挙げられるが、特に融点が20℃以下のア
ルコールが、取り扱いや経済性の面から好適に用いられ
る。
【0012】本発明の反応におけるアルコールの供給量
は、原料であるシクロヘキサノンオキシム供給量に対し
て、好ましくは0.01〜100重量倍、更に好ましくは0.1〜
10重量倍である。供給量が0.01重量倍より少なくなると
原料供給ラインや生成物捕集ラインで原料又は生成物が
固化してラインが閉塞する危険性を生じ、また100重量
倍よりも多くなるとアルコールの分離回収等に多大なコ
ストが生ずるため好ましくない。
【0013】本発明の反応において、アルコールは原料
シクロヘキサノンオキシムと予め混合して反応器に供給
しても良いし、別々に供給してもよい。反応後、アルコ
ールは、蒸留等で分離回収して、反応に再使用出来る。
【0014】本発明の反応で使用される固体触媒として
は、例えば、シリカ−アルミナ、シリカ−チタニア等の
無定型複合酸化物;アルミノシリケート、ボロシリケー
ト、チタノシリケート等の結晶性メタロシリケート;β
型ゼオライト、モルデナイト、Y型ゼオライト、L型ゼオ
ライト、オフレタイト型ゼオライト、結晶性アルミノホ
スフェート、Al格子の一部を金属で置換した結晶性アル
ミノホスフェートといった酸性の結晶性ゼオライト等が
挙げられるが、特に酸性の結晶性ゼオライトが好適に用
いられる。
【0015】反応混合物からのε-カプロラクタムの分
離精製は、例えば、触媒床を通過した反応混合ガスを冷
却して凝縮せしめて、捕集した液体を蒸留又は再結晶等
によって行われる。
【0016】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0017】実施例1 長さ50cm、内径1.0cmの石英製反応管中に、触媒として1
4〜20メッシュに破砕したアルミノシリケート(Si/Al(原
子比)=1100)1ml(0.42g)を充填し、窒素雰囲気下、340℃
まで昇温した。次いで、常圧下、窒素ガス(20ml/min.)
と共にシクロヘキサノンオキシム10重量%及びホウ酸0.5
重量%を含有するメタノールを気化器に通して気化させ
て、シクロヘキサノンオキシムの重量空間速度(WHSV)=
0.62h-1で反応管に供給した。反応管から導出されたガ
スを氷冷して得られた凝縮物を1時間毎にガスクロマト
グラフィーで分析した。得られた結果を表1に示す。
【0018】
【表1】
【0019】比較例1 実施例1において、反応系にホウ酸を供給しなかったこ
と以外は、実施例1と同様に反応を行った。結果を表2
に示す。
【0020】
【表2】
【0021】実施例2 実施例1において、ホウ酸0.5重量%を含有するメタノー
ルの代わりに、ホウ酸メチル1.0重量%を含有するメタノ
ールを使用した以外は、実施例1と同様に反応を行っ
た。結果を表3に示す。
【表3】
【0022】実施例3 実施例1において、触媒をアルミノシリケート(Si/Al
(原子比)=7800)に変えたこと以外は、実施例1と同様に
反応を行った。結果を表4に示す。
【0023】
【表4】
【0024】実施例4 実施例3において、ホウ酸の含有割合を2重量%に変えた
こと以外は、実施例3と同様に反応を行った。結果を表
5に示す。
【0025】
【表5】
【0026】実施例5 実施例3において、ホウ酸の含有割合を5重量%に変えた
こと以外は、実施例3と同様に反応を行った。結果を表
6に示す。
【0027】
【表6】
【0028】実施例6 実施例1において、触媒をβ型ゼオライト(Si/Al(原子
比)=12)1ml(0.48g)に、シクロヘキサノンオキシムの溶
媒をn-ヘキサノールに変えたこと以外は、実施例1と同
様に反応を行った。結果を表7に示す。
【0029】
【表7】
【0030】実施例7 実施例1において、触媒をボロシリケート(Si/B(原子
比)=4200)1ml(0.50g)に変えたこと以外は、実施例1と
同様に反応を行った。結果を表8に示す。
【0031】
【表8】
【0032】比較例2 実施例7において、反応系にホウ酸を供給しなかったこ
と以外は、実施例7と同様に反応を行った。結果を表9
に示す。
【0033】
【表9】
【0034】実施例8 実施例6において、触媒をボロシリケート(Si/B(原子
比)=25)1ml(0.50g)に変えたこと以外は、実施例6と同
様に反応を行った。結果を表10に示す。
【0035】
【表10】
【0036】比較例3 実施例8において、反応系にホウ酸を供給しなかったこ
と以外は、実施例8と同様に反応を行った。結果を表1
1に示す。
【0037】
【表11】
【0038】実施例9 実施例6において、触媒をチタノシリケート(Si/Ti(原
子比)=55)1ml(0.45g)に変えたこと以外は、実施例6と
同様に反応を行った。結果を表12に示す。
【0039】
【表12】
【0040】比較例4 実施例9において、反応系にホウ酸を供給しなかったこ
と以外は、実施例9と同様に反応を行った。結果を表1
3に示す。
【表13】
【0041】
【発明の効果】本発明により、気相でシクロヘキサノン
オキシムを固体触媒と接触させて、触媒の寿命を向上さ
せ且つ高選択率でε−カプロラクタムを製造する方法を
提供することが出来る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C07D 223/10 C07D 223/10 // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ホウ素化合物及びアルコールを供給しなが
    ら、気相でシクロヘキサノンオキシムを固体触媒と接触
    させることを特徴とするε−カプロラクタムの製造方
    法。
  2. 【請求項2】前記固体触媒が結晶性ゼオライトであるこ
    とを特徴とする請求項1記載のε−カプロラクタムの製
    造方法。
JP10080964A 1998-03-27 1998-03-27 ε−カプロラクタムの製造方法 Pending JPH11279144A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10080964A JPH11279144A (ja) 1998-03-27 1998-03-27 ε−カプロラクタムの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10080964A JPH11279144A (ja) 1998-03-27 1998-03-27 ε−カプロラクタムの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11279144A true JPH11279144A (ja) 1999-10-12

Family

ID=13733210

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10080964A Pending JPH11279144A (ja) 1998-03-27 1998-03-27 ε−カプロラクタムの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11279144A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6252068B1 (en) Process for producing ε-caprolactam
EP1028108A1 (en) Process for producing epsilon-caprolactam
EP0379691B2 (en) Process for preparing unsaturated carboxylic acid or ester thereof
RU2177474C2 (ru) Способ получения амида никотиновой кислоты
CN102388019A (zh) 在Nb催化剂的存在下通过肟的贝克曼重排来制备内酰胺和羧酸酰胺
US5354859A (en) ε-caprolactam
CN101228122A (zh) 通过环十二酮肟的气相催化重排来合成十二烷基内酰胺(l12)的方法
KR20060041911A (ko) ε-카프로락탐의 제조 방법 및 ε-카프로락탐 제조용 촉매의 재생 방법
JPH11279144A (ja) ε−カプロラクタムの製造方法
KR101925168B1 (ko) ε-카프로락탐의 제조 방법
JPH04316558A (ja) ε−カプロラクタムの製造方法
JP4465731B2 (ja) ε−カプロラクタムの製造方法
KR101155354B1 (ko) ε-카프롤락탐의 제조방법
CN100383125C (zh) O-烷基-ε-已内酰亚胺转化为ε-已内酰胺的方法
JP3255002B2 (ja) ε−カプロラクタムの製造方法
KR20010014595A (ko) ε-카프로락탐의 제조 장치 및 제조 방법
JP2006508955A (ja) カプロラクタムの精製方法
JP2971428B2 (ja) アルキルビニルエーテルの回収方法
US5952493A (en) Method of purifying ε-caprolactam
JPH09241236A (ja) ε−カプロラクタムの製造法
KR20050074606A (ko) 카프로락탐의 정제 방법
JP2000256309A (ja) ε−カプロラクタムの製造方法
JP2003236394A (ja) ε−カプロラクタム製造用触媒の再生方法およびε−カプロラクタムの製造方法
JP3449629B2 (ja) メチルアミン類の製造方法
JP2008229403A (ja) ε−カプロラクタム製造用触媒の再生方法及びε−カプロラクタムの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070403

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070524

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20071002