JPH09241236A - ε−カプロラクタムの製造法 - Google Patents

ε−カプロラクタムの製造法

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JPH09241236A
JPH09241236A JP8047312A JP4731296A JPH09241236A JP H09241236 A JPH09241236 A JP H09241236A JP 8047312 A JP8047312 A JP 8047312A JP 4731296 A JP4731296 A JP 4731296A JP H09241236 A JPH09241236 A JP H09241236A
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JP
Japan
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zeolite
caprolactam
cyclohexanone oxime
reaction
type zeolite
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JP8047312A
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English (en)
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Takashi Tatsumi
敬 辰巳
Renkin Tai
連欣 戴
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Ube Corp
Original Assignee
Ube Industries Ltd
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
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    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

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  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、シクロヘキサノンオキシムから気
相反応によりε−カプロラクタムを製造する方法におい
て、製造が容易でかつ細孔径の大きいゼオライトを用い
て、ε−カプロラクタムを高転化率及び高選択率で製造
する方法を提供することを課題とする。 【解決手段】 本発明の課題は、シクロヘキサノンオキ
シムを気相でβ型ゼオライトと接触させることを特徴と
するε−カプロラクタムの製造法によって達成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ナイロン原料とし
て非常に有用なε−カプロラクタムを、シクロヘキサノ
ンオキシムから気相反応により製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】シクロヘキサノンオキシムから気相反応
(気相ベックマン転位反応)によりε−カプロラクタム
を製造する方法としては、シクロヘキサノンオキシムを
気相で固体酸触媒と接触させる方法が知られている。こ
の触媒としては、例えばホウ酸系触媒(特公昭47−4
1909号公報など)、リン酸系触媒(特公昭45−2
3549号公報)、シリカアルミナ系触媒(特公昭48
−39952号公報など)、ゼオライト系触媒(特開昭
57−139062号公報、特開昭62−123167
号公報)などが挙げられる。
【0003】しかしながら、ホウ酸系及びリン酸系の触
媒では反応中に活性成分が揮発して触媒が劣化するとい
う問題があり、シリカアルミナ系触媒では選択性が充分
に高くないという問題がある。
【0004】ゼオライト系触媒を用いる方法では、特開
昭57−139062号公報記載のシリカ対アルミナの
比が少なくとも12で、かつ拘束指数が1〜12である
ゼオライト(ZSM系ゼオライト)や、特開昭62−1
23167号公報記載の制御指数が1〜12であって、
Si/Al原子比が500以上でかつ細孔外酸量が5μ
当量/g以下である結晶性ゼオライト(ZSM系ゼオラ
イト、シリカライト系ゼオライトなど)が触媒として使
用されている。
【0005】しかし、シリカ対アルミナの比が12以上
で、拘束指数が1〜12である結晶性ゼオライト(Si
/Al原子比=500以下)を用いて実際に気相ベック
マン転位反応を行ったところ、触媒の活性及び選択性と
も満足のいく結果が得られず、また数時間の反応で実質
的な触媒活性の低下が起こることが判明した。
【0006】一方、制御指数が1〜12であって、Si
/Al原子比が500以上でかつ細孔外酸量が5μ当量
/g以下である結晶性ゼオライトを用いた場合には、前
記のSi/Al原子比が小さいゼオライトに比べ、活性
及び選択性とも高く、活性の低下傾向も少ないが、この
系のゼオライトには、製造上の問題が存在している。即
ち、Al含有量の少ない結晶性ゼオライトを製造するた
めには、不純物Al含有量の少ない高純度原料をSi源
として使用することが必要となり、またこのようなゼオ
ライトを工業的に製造する際には、Si源以外からのA
l等の不純物の混入を防がなければならないなど、工業
的な生産が容易ではなく、製造コストも高くなるという
問題がある。更に、ゼオライトの細孔外酸量を減少させ
るためには、有機金属化合物で表面処理するなどの操作
を行うことも必要になり、製造工程をより煩雑にすると
共に製造コストも高くしている。このような状況から、
製造が容易で製造コストも高くならないゼオライトを用
いて、気相反応により、シクロヘキサノンオキシムから
高転化率及び高選択率でε−カプロラクタムを製造する
方法が望まれていた。
【0007】また、ZSM系ゼオライトは5.3Å×
5.6Åのサイズの細孔を有しているが、この細孔径は
原料であるシクロヘキサノンオキシムの分子径と同程度
であって、生成物であるε−カプロラクタムの分子径よ
りも小さい。このため、原料や生成物の細孔内拡散が遅
くなって、この系のゼオライトは不利になる。これを克
服するためには触媒の粒子径を小さくすることが必要で
あるが、ZSM系ゼオライトではその工業的な生産が困
難になるという問題がある。このような状況から、細孔
径の大きいゼオライトを用いて、気相反応により、シク
ロヘキサノンオキシムから高転化率及び高選択率でε−
カプロラクタムを製造する方法が望まれていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、シクロヘキ
サノンオキシムから気相反応によりε−カプロラクタム
を製造する方法において、製造が容易でかつ細孔径の大
きいゼオライトを用いて、ε−カプロラクタムを高転化
率及び高選択率で製造する方法を提供することを課題と
するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の課題は、シクロ
ヘキサノンオキシムを気相でβ型ゼオライトと接触させ
ることを特徴とするε−カプロラクタムの製造法によっ
て達成される。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明で触媒として使用されるβ
型ゼオライトは、例えば米国特許3308069号に記
載されている方法によって製造されるゼオライトであ
る。このβ型ゼオライトは5.7Å×7.5Åのサイズ
の細孔を有していて、その制御指数は0.6と小さいも
のである。
【0011】β型ゼオライトは、Si源、Al源、結晶
化調整剤としての有機アンモニウム塩を混合し、適当な
塩基又は酸でpHを調整した後、水熱合成することによ
って製造される。水熱合成後のβ型ゼオライトには有機
アンモニウム塩や、Na+ 、K+ 等の金属カチオンが含
まれるので、このゼオライトを、空気中で焼成して有機
アンモニウム塩を分解・除去した後に、硝酸アンモニウ
ム水又は希塩酸等でイオン交換し、次いで焼成すること
によって、Na+ 、K+ 等を除いてH+ 型に変換して使
用することが好ましい。
【0012】なお、Si源としては、ケイ酸エチル、ケ
イ酸ソーダ、コロイダルシリカ等が用いられ、Al源と
しては、アルミン酸ソーダ、コロイダルアルミ等が用い
られるが、特に限定されるものではない。また、有機ア
ンモニウム塩としては、テトラエチルアンモニウムクロ
ライド、テトラエチルアンモニウムブロマイド、テトラ
エチルアンモニウムヒドロキサイドなどが用いられる。
【0013】β型ゼオライトのSi/Al原子比は通常
1以上である。また、その細孔外表面積は特に限定され
ない。β型ゼオライトのサイズは、粉末であっても、粉
砕したものであっても、また一定の大きさに成型したも
のであっても、固定床又は流動床で使用できる範囲であ
れば特に限定されない。
【0014】次に、気相反応によりε−カプロラクタム
を製造する方法について説明する。反応は、前記触媒を
充填した通常の固定床又は流動床の反応器(反応管)
に、原料気化器で気化させたシクロヘキサノンオキシム
を、重量空間速度(WHSV)0.01〜100h
-1、好ましくは1〜10hr-1で供給することによっ
て行われる。なお、反応温度は200〜500℃、特に
は300〜400℃であることが好ましい。
【0015】このとき、シクロヘキサノンオキシムは、
単独又は反応に悪影響を与えない有機溶媒に溶解・希釈
して原料気化器に導入されて気化される。この有機溶媒
としては、例えばベンゼン、トルエン等の非極性の芳香
族炭化水素が挙げられる。また、気化させたシクロヘキ
サノンオキシムは、単独又は反応に悪影響を与えないキ
ャリアーガスと共に反応器に導入される。このキャリア
ーガスとしては、例えば窒素ガス、炭酸ガス、水素ガス
が挙げられる。なお、キャリアーガス及び有機溶媒の量
は、シクロヘキサノンオキシムが前記の重量空間速度
(WHSV)で供給されるならば特に制限されるもので
はない。
【0016】生成したε−カプロラクタムは、反応器
(反応管)から導出された反応ガスを冷却・凝縮させた
後、蒸留あるいは再結晶等により、未反応原料や副生物
と分離されて精製される。
【0017】
【実施例】次に、実施例及び比較例を挙げて本発明を具
体的に説明する。なお、シクロヘキサノンオキシムの転
化率及びε−カプロラクタムの選択率(生成物中の割
合)はモル基準で求めた。
【0018】実施例1 長さ55cm、内径0.7mmのステンレス製反応管
に、Si/Al原子比が12.8(Si/Al2 =2
5.6)のH+ 型のβ型ゼオライト(東ソー製)を20
〜30メッシュに破砕したもの1ml(0.8g)を充
填し、窒素ガス気流中、400℃で30分加熱した。次
いで、常圧下、窒素ガス(24ml/min)と共に、
シクロヘキサノンオキシムを10モル%含有するベンゼ
ンを気化器を通して供給し(シクロヘキサノンオキシ
ム:ベンゼン:窒素(モル比)=1:9:10)、35
0℃で反応させた。なお、シクロヘキサノンオキシムは
WHSV0.83hr-1で供給した。反応管から導出さ
れた反応ガスを氷冷して得られた凝縮物を1時間ごとに
ガスクロマトグラフィーにより分析した。その結果を表
1に示す。
【0019】
【表1】
【0020】実施例2 実施例1において窒素ガスを炭酸ガス(24ml/mi
n)に代えたほかは、実施例1と同様に反応と分析を行
った。その結果を表2に示す。
【0021】
【表2】
【0022】実施例3 実施例1において窒素ガスを水素ガス(24ml/mi
n)に代えたほかは、実施例1と同様に反応と分析を行
った。その結果を表3に示す。
【0023】
【表3】
【0024】比較例1 実施例1において、β型ゼオライトをSi/Al原子比
が625(Si/Al 2 =1250)のH+ 型のシリカ
ライト−1に代えたほかは、実施例1と同様に反応と分
析を行った。その結果、反応後2時間目のシクロヘキサ
ノンオキシム転化率が99.8%、ε−カプロラクタム
の選択率が78.5%であった。
【0025】
【発明の効果】本発明により、β型ゼオライトを用い
て、シクロヘキサノンオキシムから気相反応により、高
転化率及び高選択率でε−カプロラクタムを製造するこ
とができる。本発明のβ型ゼオライトは、ZSM型ゼオ
ライトなどに比較して、製造が容易であり、更に細孔径
も大きいことから、本発明により、ZSM型ゼオライト
などを触媒とする方法よりも工業的に好適なε−カプロ
ラクタムの製造法を提供することができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シクロヘキサノンオキシムを気相でβ型
    ゼオライトと接触させることを特徴とするε−カプロラ
    クタムの製造法。
JP8047312A 1996-03-05 1996-03-05 ε−カプロラクタムの製造法 Pending JPH09241236A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6051706A (en) * 1998-05-14 2000-04-18 Degussa-Huls Aktiengesellschaft Method of producing ε-caprolactam

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6051706A (en) * 1998-05-14 2000-04-18 Degussa-Huls Aktiengesellschaft Method of producing ε-caprolactam
BE1012507A3 (fr) * 1998-05-14 2000-11-07 Degussa Procede pour la preparation de e-caprolactame.

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