JPH11278046A - 車両用空気吹出口構造 - Google Patents

車両用空気吹出口構造

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JPH11278046A
JPH11278046A JP8118898A JP8118898A JPH11278046A JP H11278046 A JPH11278046 A JP H11278046A JP 8118898 A JP8118898 A JP 8118898A JP 8118898 A JP8118898 A JP 8118898A JP H11278046 A JPH11278046 A JP H11278046A
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丈浩 寺井
Hiroyuki Fujiya
宏之 藤屋
Shigeru Kobayashi
茂 小林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 空気吹出口をルーバーを利用して空気吹出口
を完全に閉塞することができる構成とする共に、そのル
ーバーによる空気吹出口の完全閉塞時においては、空気
吹出口フィニッシャの表面とルーバーの表面とが面一と
なるようにすること。 【解決手段】 横ルーバー43の左右両側縁と送風ケー
ス本体21との間に設けられている軸支構体は、横ルー
バー43の表面と平行方向に延びる支軸44と、該支軸
を挿通支持する支持枠45とからなり、さらに上記支持
枠45による支軸44の支持位置は、各横ルーバー43
によるエア吹出口22の閉塞時において、それら横ルー
バー43の表面と、フィニッシャ23の表面とが面一と
なるように位置設定している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車に設備され
る空調装置の空気吹出口構造に係り、特に空気吹出口を
ルーバーを利用して空気吹出口を完全に閉塞することが
できる構成とする共に、そのルーバーによる空気吹出口
の完全閉塞時においては、空気吹出口フィニッシャの表
面とルーバーの表面とが面一となるように構成した車両
用空気吹出口構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車に設備されている空調装置の駆動
力により生じる空気を、必要に応じて車室内の所望方向
へ吹き出させ、また空気の吹き出しを要しないときは、
空気吹出口を閉塞することができるように構成されてい
る従来の車両用空気吹出口構造(車両用シャット式ベン
チレータグリル)として、例えば図7乃至図10で示す
構成のものがある。
【0003】この従来の空気吹出口構造の概略を説明す
ると、1は空気吹出口のグリルベースであって、このグ
リルベース1の正面には、左右それぞれの空気吹出口2
が形成されており、これら空気吹出口2の内部には、複
数枚の横ルーバー3が回動可能に軸支されている。また
これら横ルーバー3よりも奥側には不図示である複数枚
の縦ルーバーが軸支されており、さらにこの縦ルーバー
3よりも奥側には本体ケース4内で回動可能に軸支され
るダンパー5が位置されている。
【0004】さらに上記グリルベース1の正面より一部
が突出されているダイヤル6には、リングギヤ7が形成
されており、このリングギヤ7に噛合される遊星歯車8
を介してギヤ結合されるインナーダイヤル9が上記ダイ
ヤル6と同軸支持されている。上記のダイヤル6には、
ダンパー開閉用のカム溝10が形成されており、そのカ
ム溝10には、く字状に形成されている第1のリンク1
1の一端がピン12を介して係合されており、またこの
第1のリンク11の他端には長孔13が形成されてい
て、この長孔13には、第2のリンク14の一端に突設
されているガイドピン15が遊嵌されている。上記第2
のリンク14の他端は、ダンパー5の支軸16を介して
ダンパー5と一体に結合されている。
【0005】上記インナーダイヤル9には、略く字形の
横ルーバー開閉用のカム溝17が形成されており、この
カム溝17には各横ルーバー3を連結しているリンク1
8に突設されているガイドピン19が遊嵌されている。
そして上記ダイヤル6を図9において反時計方向に回動
すれば、第1のリンク11は、その支軸20支点として
時計方向へ回動し、この第1のリンク11の回動力は、
第2のリンク14を介してダンパー5を反時計方向に回
動させ、該ダンパー5による通気路の閉塞がなされる。
上記ダイヤル6の反時計方向の回動に伴なってインナー
ダイヤル9が時計方向に回動するために、このインナー
ダイヤル9に設けられているカム溝17に遊嵌されてい
るガイドピン19は押し下げられ、その結果、各横ルー
バー3によりグリルベース1の空気吹出口2が閉塞され
る。
【0006】上記ダイヤル6を逆方向、つまり図10に
おいて時計方向に回動すれば、上記動作と逆動作により
各横ルーバー3により空気吹出口2が開口されると共に
ダンパー5により通気路が開き、空調装置からの送風が
空気吹出口2を経て車室内へ吹き出される構造となって
いる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところがかかる従来の
空気吹出口構造では、グリルベース1の内部で回動する
各横ルーバー3により、そのグリルベース1に設けられ
ている空気吹出口2を閉塞するとき、その各横ルーバー
3の表面3′と、グリルベース1の表面1′との間で段
差R(図8参照)を生じる構造となっていることから、
空気吹出口構造の外観上の見栄えが悪い。また上記段差
Rを有することから、空気吹出口2の特に下縁部で塵埃
が積り易く、送風初期時に空気吹出口2下縁で積もって
いる塵埃が、車室内へ飛散されてしまい衛生的にも好ま
しくない等の問題点があった。
【0008】さらに従来の空気吹出口構造では、ダイヤ
ル6とダンパー5との間の動力伝達構造が、第1のリン
ク11と、第2のリンク14とからなる3節構造となっ
ており、さらにダイヤル6と横ルーバーとの間の動力伝
達構造には、遊星歯車8及びインナーダイヤルを介装し
ている等のことから、部品点数が嵩み、これが原因で経
済性が悪いといった問題点もあった。
【0009】本発明は、かかる従来の問題点に着目して
なされたもので、空気吹出口を穿設しているグリルベー
スの表面と、上記空気吹出口を閉塞する各横ルーバーの
表面とが面一となるように構成して、上記空気吹出口の
縁辺部に塵埃が積らないようにすることを第1の目的と
する。
【0010】また本発明では、ダイヤルとダンパーとの
間の動力伝達構造を2節構造となし、さらにダイヤルと
横ルーバーとの間の動力伝達構造を簡素化して、車両用
空気吹出口構造の経済性と組立作業性を高めることを第
2の目的としている。
【0011】また本発明では、横ルーバーが開放した状
態のときに該横ルーバーの支軸が車両乗員から見えない
ようにしさらなる外観向上を図ることを第3の目的とし
ている。
【0012】また本発明では、ダイヤルの構造を簡素化
することを第4の目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成さ
せるために請求項1では、エア吹出口を有しかつ送風ケ
ース本体の吐気口に被着されるフィニッシャと、上記エ
ア吹出口から吹き出される風向を変更する複数の平板状
横ルーバーを備えており、該各横ルーバーは、上記エア
吹出口を開閉しうるように軸支構体により回動可能に支
持されている車両用空気吹出口構造において、上記軸支
構体は、上記横ルーバーの表面と平行に離間する支軸
と、該支軸を挿通支持する支持部とからなり、さらに上
記支持部による上記支軸の支持位置は、上記各横ルーバ
ーによる上記エア吹出口の閉塞時に、該各横ルーバーの
表面と上記フィニッシャの表面とが面一となる位置に設
定されている車両用空気吹出口構造であることを特徴と
している。
【0014】また、上記第2の目的を達成するために請
求項2では、上記送風ケース本体内に設備されている送
風遮断用のダンパーを開閉駆動することができるダイヤ
ルを備え、該ダイヤルには、上記ダンパーと一体に回転
結合されているアームの回動先端に設けられているガイ
ドピンが遊嵌されて、該ダイヤルの回動に連動して上記
ダンパーを全閉位置から全開位置まで回動せしめるため
の第1のガイド溝と、上記横ルーバーに設けられている
ガイドピンが遊嵌されて、上記ダイヤルの回動に伴ない
上記ダンパーが全開位置となった後の該ダイヤルのさら
なる回動で、上記横ルーバーを上記エア吹出口の閉塞位
置から開放位置まで回動せしめるための第2のガイド溝
とを設けた車両用空気吹出口構造であることを特徴とし
ている。
【0015】また、上記第3の目的を達成するために請
求項3では、上記横ルーバーの支軸は、該横ルーバーの
開放時に下面となる面側に設けられている車両用空気吹
出口構造であることを特徴としている。
【0016】さらに、上記第4の目的を達成するため請
求項4では、支軸は、横ルーバーからの離間分だけフィ
ニッシャの表面から奥まった位置で支持されると共に、
上記ガイドピンは、横ルーバーの水平状態において上記
支軸の上記支持位置からフィニッシャ表面側に離間する
ように設けたことを特徴としている。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に本発明を図1乃至図6に示
す実施形態に基づいて詳細に説明するが、先ずは、本発
明の空気吹出口構造を構成する構成部材を図1で説明す
る。
【0018】21は不図示である車載空調装置のエアダ
クトに接続される筒状の送風ケース本体であって、この
送風ケース本体21は、前後両方向が開口して、その後
方開口部が上記のエアダクトに接続される導入口21A
になっており、また前方開口部は吐気口21Bに形成さ
れていて、該吐気口21Bには、エア吹出口22を有す
るフィニッシャ23が、そのフィニッシャ23に設けら
れている係止片24と送風ケース本体21に設けられて
いる係止部25との係止作用によって被着される構成と
なっている。
【0019】上記送風ケース本体21の内部における後
方開口部近傍には、送風ケース本体21の内部の通風路
を開閉し風量制御を行なうためのダンパー26が軸支さ
れている。このダンパー26の周縁には、送風ケース本
体21の内面との気密性を高めるための枠状シール片2
7が接着保持されている。さらに上記のダンパー26の
回動軸上に設けられている角孔26A内には、送風ケー
ス本体21の外側に位置されるアーム28の一端に設け
られている角軸29が、送風ケース本体21に穿設され
ている貫通孔21Cを貫通して係合されており、このア
ーム28の他端にはガイドピン30が穿設されている。
【0020】31は、送風ケース本体21の外側面に形
成されている支軸32により回転可能に軸支される軸孔
33を有しているダイヤルであって、このダイヤル31
の内側面には、図1(ロ)で示すように上記のガイドピ
ン30が遊嵌される略L字状の第1のガイド溝34が形
成されているが、この第1のガイド溝34は、上記軸孔
33を中心とする円弧形状の第1の溝部34Aと、この
第1の溝部34Aの一端から軸孔33方向へ延びる第2
の溝部34Bとで形成されている。
【0021】また上記ダイヤル31の片側面において、
軸孔33を境とするガイド溝34との対称位置に、上記
軸孔33を中心とする円弧形状の第1の溝部35Aと、
この第1の溝部35A一端から軸孔33と反対方向へ延
びる第2の溝部35Bとからなる第2のガイド溝35が
形成されている。
【0022】36は、複数枚の縦ルーバーであって、こ
れらの縦ルーバー36の上下両端は支軸を介して支持板
37により、左右に変向可能に軸支されていて、各縦ル
ーバー36は支持板37と共に、送風ケース本体21内
に配置固定される。各縦ルーパー36は連結杆38によ
り連結されていて、各縦ルーバー36の変向が同時に同
一方向へ動作されるようになっている。またそれら縦ル
ーバー36の中の一枚の縦ルーバーの下端に突出ピン3
9が突設されており、この突設ピン39が、送風ケース
本体21の下面に突設されて支持ピン40により回動可
能に軸支されている左右風向調整ダイヤル41に設けら
れている係止軸42に係止されていて、この左右風向調
整ダイヤル41を回動操作することにより各縦ルーバー
36を所望の向きへ動作させることができる。
【0023】43は、複数枚の横ルーバーであって、こ
れらの横ルーバー43の左右両端は、支軸44を介して
支持枠(支持部)45により上下に変向可能に軸支され
ており、各横ルーバー43は、支持枠45及び各横ルー
バー43を同時かつ同方向へ連動せしめるための連結杆
46と共に送風ケース本体21内の吐気口21B近傍位
置に配置固定されている。またそれら横ルーバー43の
中の一枚の横ルーバーの一端には、突出ピン47が突設
されておりこの突出ピン47が前記ダイヤル31に形成
してある第2のガイド溝35内に遊嵌されるようになっ
ている。各横ルーバー43の両端で、その横ルーバーの
表面と平行に突出されている支軸44の突設位置につい
て具体的に述べると、この実施形態にあっては、その支
軸44の軸心が横ルーバー43の裏面よりもその横ルー
バー43の裏方向へずらしている。つまり複数の横ルー
バー43により送風ケース本体吐気口21Bが閉塞され
ているとき、その各横ルーバ43の表面が、フィニッシ
ャ23の表面と面一となるように、しかも各横ルーバー
の回動が阻害されない位置に支軸44と、その支軸44
を支持する送風ケース本体21側の軸受け45aの位置
が設定されているものである。
【0024】具体的には、支軸44の横ルーバー43の
裏面よりずらした離間分だけ、軸受け45aの位置は、
フィニッシャ23の表面から奥まった位置に設定されて
いる。また、突出ピン47は、横ルーバー43の水平状
態において、支軸44の軸受け45aからフィニッシャ
23の表面側に、前記ずらした離間分だけ支軸44から
オフセットして形成されている。
【0025】なお48は、その突出ピン47と第2のガ
イド溝35との離脱を防ぐために、ダイヤル31の内側
面に取付けられるダイヤルカバーを示す。
【0026】以上が本実施形態の部材構成であるが、次
にその組立について述べると、先ずは、送風ケース本体
21の内部に、枠状シール片27を取付けてなるダンパ
ー26を位置させ、そのダンパー26に設けられている
角孔26A内に、送風ケース本体21の外部より貫通孔
21Cを経て挿入される角軸29を係合させる。
【0027】次いでその送風ケース本体の吐気口21B
側より、上下の支持板37により変向可能に支持されて
いるそれぞれの縦ルーバー36を、連結杆38と共に送
風ケース本体21の内部に組付け、しかる後左右の支持
枠45により変向可能に支持されているそれぞれの横ル
ーバー43の支軸44を、連結杆46と共に送風ケース
本体21の吐気口21Bに設けられている軸受け45a
に入るように組付ける。
【0028】次に縦ルーバー36の突出ピン39に係止
軸42を係合した左右風向調整ダイヤル41を支持ピン
40に支持させ、さらにダイヤル31の内側面に形成さ
れている第1のガイド溝34に、横ルーバー43に設け
られている突出ピン47を係合させると共に第2のガイ
ド溝35に、アーム28に設けられているガイドピン3
0を係合されるようにして、そのダイヤル31を支軸3
2に軸支させる。最後に上記送風ケース本体21の吐気
口21Bにフィニッシャ23を被着することで目的とす
る空気吐出口構造が完成する。
【0029】次に上記空気吹出口構造の作用について図
2乃至図5に基づいて説明する。図2では、ダンパー2
6及び横ルーバー43が開放状態にあって、送風可能時
を示す。この状態では各種ルーバー43の表面が、水平
に位置されていることから、フィニッシャ23のエア吹
出口22から吐出される空気の吐出方向は水平となる。
【0030】そこでその空気の吐出方向を上向きにした
い場合は、図3(ロ)において、ダイヤル31を時計方
向に回動すると、横ルーバー43の支軸44に対して偏
心されている突出ピン47が、第2の溝部35Bに案内
されて時計方向へ回動し、その結果横ルーバー43の表
面は送風方向に対し斜め上方へ傾き、風向きを上向きと
することができる。
【0031】次にその空気の吐出方向を下向きにしたい
場合には、図4で示すようにダイヤル31を反時計方向
へ回動する途中で、第2の溝部35Bに案内される突出
ピン47が降下しながら反時計方向へ回動し、横ルーバ
ー43の表面は風送方向に対して下向き勾配となって風
向を下向きとすることができ、さらにそのダイヤル31
を反時計方向へ回動すれば突出ピン47が、第2のガイ
ド溝35の第2の溝部35Bと第1の溝部35Aの境部
に位置され、このとき横ルーバー43は、図4(イ)で
示すように、エア吹出口22を完全に閉塞する。
【0032】この各横ルーバー43によるエア吐出口2
2の完全閉塞時においては、それら横ルーバー43の表
面と、エア吹出口22を形成しているフィニッシャ23
の表面とが面一となるために、エア吹出口22の口縁段
差部が横ルーバー43により隠蔽されることになり、従
ってエア吹出口22の口縁に塵埃が蓄積されるといった
不具合が防止できる。
【0033】上記のようにダイヤル31の回動操作によ
り各横ルーバー43を動作してエア吹出口22を完全閉
塞させた後、さらにそのダイヤル31を反時計方向へ回
動させると、ガイドピン30が第1のガイド溝34の第
2の溝部34B内へ移行するために、この動作に伴なっ
てダンパー26の閉塞動作が開始し、そのダイヤル31
の反時計方向への回動が進むことにより図5で示すよう
に、ダンパー26により送風ケース本体21内の通気路
が完全閉塞され、通気が遮断される。
【0034】このように本実施形態にあっては、複数の
横ルーバー43によりフィニッシャ23に設けられてい
るエア吹出口22が完全閉塞されたとき、それら横ルー
バー43の表面とフィニッシャ23の表面とが面一とな
るように、それら横ルーバー43の軸支構体が構成され
ている。従って、横ルーバーによるエア吹出口22の閉
塞時において、そのエア吹出口22の口縁で段差を生じ
ることがなく、塵埃の蓄積が未然に防止できる。
【0035】またダイヤル3の動作をダンバー26へ伝
達せしめるための連動機構は、2節構造である、つまり
ダイヤル31とダンパー26とは、アーム28を介して
連結せしめている構成であるので、その連結構造が従来
のものに比して連結部品構造が少なくてすみ、これによ
り組立の作業性及び経済性が高められる。
【0036】
【発明の効果】以上のように本発明の請求項1によれ
ば、エア吹出口22を閉塞した各横ルーバーの表面が、
エア吹出口22を形成しているフィニッシャ23の表面
と面一となるので、エア吹出口22の口縁に段差を生じ
させることがなく、塵埃の蓄積等が未然に防止できる。
【0037】また本発明の請求項2によれば、ダイヤル
31の動作をダンパー26へ伝達せしめるための動作伝
達機構が2節構成であるので、その動作伝達機構が簡素
化でき、組立作業性及び経済性の点で有利である。
【0038】また、本発明の請求項3によれば、横ルー
バーが開放した状態のときに該横ルーバーの支軸が車両
乗員から見えないので、見栄えの優れたものとなる。
【0039】さらに、本発明の請求項4によれば、ダイ
ヤルの動き方向と横ルーバーの動き方向が一致する上
に、一枚というダイヤルでしかも簡素化した形状でダン
パーもあわせて回動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(イ)は、本発明よりなる空気吹出口構造の分
解斜視図、(ロ)はダイヤルの内側面を示した側面図。
【図2】(イ)は、本発明よりなる空気吹出口構造のダ
ンパー及び横ルーバーの全開時を示した断面図、(ロ)
はその時のダイヤル位置を示す要部側面図、(ハ)はそ
の時の要部正面図。
【図3】(イ)は、本発明よりなる空気吹出口構造のダ
ンパーの全開時及び横ルーバーの斜め上向き時を示した
断面図、(ロ)はその時のダイヤル位置を示す要部側面
図、(ハ)はその時の要部正面図。
【図4】(イ)は、本発明よりなる空気吹出口構造のダ
ンパーの全開時及び横ルーバーの全閉時を示した断面
図、(ロ)はその時のダイヤル位置を示す要部側面図、
(ハ)はその時の要部正面図。
【図5】(イ)は、本発明よりなる空気吹出口構造のダ
ンパー及び横ルーバーの全閉時を示した断面図、(ロ)
はその時のダイヤル位置を示す要部側面図、(ハ)はそ
の時の要部正面図。
【図6】本発明よりなる空気吹出口構造の横ルーバーと
ダイヤルとの係合を示す要部断面図。
【図7】従来の空気吹出口構造を示し斜視図。
【図8】従来の横ルーバーとエア吹出口との関係を示し
た断面図。
【図9】従来のダンパー及び横ルーバーの閉塞時を示し
た要部断面図。
【図10】従来のダンパー及び横ルーバーの開放時を示
した要部断面図。
【符号の説明】
21…送風ケース本体 22…エア吹出口 23…フィニッシャ 24…係止片 25…係止部 26…ダンパー 27…枠状シール片 28…アーム 29…角軸 30…ガイドピン 31…ダイヤル 32…支軸 33…軸孔 34…第1のガイド溝 35…第2のガイド溝 36…縦ルーバー 37…支持板 38…連結杆 39…突出ピン 40…支持ピン 41…左右風向調整ダイヤル 42…係止軸 43…横ルーバー 44…支軸 45…支持枠 46…連結杆 47…突出ピン 48…ダイヤルカバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 茂 埼玉県大宮市日進町2丁目1910番地 株式 会社カンセイ内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エア吹出口(22)を有しかつ送風ケー
    ス本体(21)の吐気口(21B)に被着されるフィニ
    ッシャ(23)と、上記エア吹出口(22)から吹き出
    される風向を変更する複数の平板状横ルーバー(43)
    を備えており、該各横ルーバー(43)は、上記エア吹
    出口(22)を開閉しうるように軸支構体により回動可
    能に支持されている車両用空気吹出口構造において、上
    記軸支構体は、上記横ルーバー(43)の表面と平行に
    離間する支軸(44)と、該支軸(44)を挿通支持す
    る支持部(45)とからなり、さらに上記支持部(4
    5)による上記支軸(44)の支持位置は、上記各横ル
    ーバー(43)による上記エア吹出口(22)の閉塞時
    に、該各横ルーバー(43)の表面と上記フィニッシャ
    (23)の表面とが面一となる位置に設定されているこ
    とを特徴とする車両用空気吹出口構造。
  2. 【請求項2】 上記送風ケース本体(21)内に設備さ
    れている送風遮断用のダンパー(26)を開閉駆動する
    ことができるダイヤル(31)を備え、該ダイヤル(3
    1)には、上記ダンパー(26)と一体に回転結合され
    ているアーム(28)の回動先端に設けられているガイ
    ドピン(30)が遊嵌されて、該ダイヤル(31)の回
    動に連動して上記ダンパー(26)を全閉位置から全開
    位置まで回動せしめるための第1のガイド溝(34)
    と、上記横ルーバー(43)に設けられているガイドピ
    ン(47)が遊嵌されて、上記ダイヤル(31)の回動
    に伴ない上記ダンパー(26)が全開位置となった後の
    該ダイヤル(31)のさらなる回動で、上記横ルーバー
    (43)を上記エア吹出口(22)の閉塞位置から開放
    位置まで回動せしめるための第2のガイド溝(35)と
    を設けたことを特徴とする請求項1記載の車両用空気吹
    出口構造。
  3. 【請求項3】 上記横ルーバー(43)の支軸(44)
    は、該横ルーバー(43)の開放時に下面となる面側に
    設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載の
    車両用空気吹出口構造。
  4. 【請求項4】 上記支軸(44)は、横ルーバー(4
    3)からの離間分だけフィニッシャ(23)の表面から
    奥まった位置で支持されると共に、上記ガイドピン(4
    7)は、横ルーバー(43)の水平状態において上記支
    軸(44)の上記支持位置からフィニッシャ(23)表
    面側に離間するように設けたことを特徴とする請求項2
    記載の車両用空気吹出口構造。
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