JPH11277854A - プリンタ制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 プリンタ制御装置において、何らかの障害に
より印刷ジョブが停止したのち障害が復旧すると、自動
的に印刷ジョブを再開させ、障害により印刷が中断され
たページの先頭から再度印刷データを転送することで、
印刷データの補償を行うことである。 【解決手段】 障害が発生すると印刷ジョブの送出を一
時停止させる送信一時停止手段と、障害が復旧すると印
刷ジョブの送出を再開させる印刷ジョブ再送手段とを有
するプリンタ制御装置において、印刷ジョブ送信手段
は、プリンタから送られてくるステータス信号が異常で
あれば送信一時停止手段により印刷ジョブの送信を一時
停止させ、ステータス信号が正常に復帰すると印刷ジョ
ブ再送手段により印刷ジョブの送信を再開させる。ま
た、印刷ジョブ送信の再開時には、印刷ジョブを示すア
ドレスをページ先頭を示すアドレスに設定する手段を有
する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ホストコンピュー
タ上で印刷ジョブを処理し、双方向ポートをインタフェ
ースとして有するプリンタにジョブを送信するプリンタ
制御装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、ホストコンピュータより印刷ジョ
ブデータをプリンタに出力して印刷を行っている際、ホ
ストコンピュータとプリンタとの間で通信トラブル等の
何らかの障害が発生する場合がある。

【０００３】この時、プリンタ又は通信路が異常である
事を知らせるステータス信号がプリンタからホストコン
ピュータに送信されるので、操作者はプリンタ又は通信
路の異常を早期に発見でき、障害対応を迅速に行うこと
ができた。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、障害が
復旧した際、操作者が再び印刷ジョブを実行させなくて
はならず、自動で印刷ジョブの実行を再開することがで
きなかった。

【０００５】そこで本発明の目的は、何らかの障害によ
り印刷ジョブが停止したのち障害が復旧すると、自動的
に印刷ジョブを再開させることである。

【０００６】また、ホストコンピュータよりプリンタに
転送済みの印刷ジョブデータは、プリンタのスプーラ等
に残ったままとなり、再度印刷を行うと不完全な形で印
刷されることがあった。

【０００７】そこで、印刷ジョブの再開においては、プ
リンタのスプーラ等に残ったデータを排出すると共に、
障害により印刷が中断されたページの先頭から再度印刷
データを転送することで、印刷データの補償を行うこと
である。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のプリンタ制御装置は以下の構成を備える。
即ち、上位装置から送られてきたジョブを印刷できる形
式に変換するジョブ処理手段と、前記印刷ジョブ処理手
段によって変換された印刷ジョブをプリンタへ送出する
印刷ジョブ送信手段と、障害が発生すると前記印刷ジョ
ブの送出を一時停止させる送信一時停止手段と、障害が
復旧すると前記印刷ジョブの送出を再開させる印刷ジョ
ブ再送手段とを有するプリンタ制御装置において、前記
印刷ジョブ送信手段は、プリンタから送られてくる前記
プリンタ及び前記プリンタとの通信路の状態を示すステ
ータス信号を検出し、前記ステータス信号が異常であれ
ば前記送信一時停止手段により印刷ジョブの送信を一時
停止させ、前記ステータス信号が正常に復帰すると前記
印刷ジョブ再送手段により印刷ジョブの送信を再開させ
るように制御する手段を有する。

【０００９】また、本発明のプリンタ制御装置は以下の
構成を備える。即ち、前記ジョブ処理手段によって印刷
できる形式に変換された印刷ジョブを格納する印刷ジョ
ブファイルとを有し、前記印刷ジョブ送信手段は前記印
刷ジョブファイルにおける前記印刷ジョブの現在印刷し
ている印刷ジョブを示すアドレスと、現在印刷している
ページ先頭を示すアドレスとを保持し、前記ステータス
信号が異常になると前記印刷ジョブを示すアドレスを前
記ページ先頭を示すアドレスに設定する用に制御する手
段を有する。

【００１０】

【発明の実施の形態】次に発明の実施の形態について図
１を参照して説明する。

【００１１】図１はプリンタ制御システムの主要部を示
す図である。プリンタ制御システムはホストコンピュー
タにおいて、印刷を指示するアプリケーションソフト１
と、アプリケーションソフト１により印刷が指示される
と印刷ジョブデータをプリンタで印刷できる形式に変換
し、印刷時の文字の位置情報等を決定するジョブ処理手
段２と、ジョブ処理手段２によって変換された印刷ジョ
ブデータ及び位置情報等を格納しておく印刷ジョブファ
イル８と、印刷ジョブが複数発生した際に印刷の順番を
管理するジョブ管理手段３と、ジョブ管理手段３によっ
て印刷可となった印刷ジョブデータをプリンタ９に送信
するとともに、プリンタ９からのステータス信号を検出
する印刷ジョブ送信手段４と、プリンタ９と印刷ジョブ
送信手段４との双方向通信を行う双方向通信手段５と、
印刷ジョブ送信手段４において、プリンタ９からのステ
ータス信号の異常を検出すると印刷ジョブデータの送信
を一時停止する送信一時停止手段６と、送信一時停止手
段６によって印刷ジョブデータの送信が一時停止したの
ち、印刷ジョブ送信手段４において、プリンタ９からの
ステータス信号の正常を検出すると印刷ジョブを再送す
る印刷ジョブ再送手段７とによって構成される。

【００１２】次に正常状態の動作について説明する。ま
ず、アプリケーションソフト１によってジョブの印刷が
指示されると、ジョブ処理手段２によってジョブのデー
タ形式をプリンタが認識できる形式（印刷できる形式）
に変換するとともに、印刷する文字等の位置情報を決定
し、これらの印刷ジョブデータを印刷ジョブファイル８
に格納する。

【００１３】ジョブ管理手段３は、複数ある印刷ジョブ
の順番を管理するが、今回は印刷ジョブが一つの場合を
例にとり説明するので、送られてきた印刷ジョブデータ
をそのまま印刷ジョブ送信手段４に送出することとな
る。

【００１４】印刷ジョブ送信手段４は、双方向通信手段
５を介してプリンタ９からのステータス信号が正常であ
ることを確認すると（プリンタからは任意の時間毎にプ
リンタの状態、通信路の状態を示すステータス信号が送
られてくるようになっている。）、ジョブ管理手段３か
ら送られてきた印刷ジョブデータを１バイト単位でプリ
ンタ９に送出する。

【００１５】プリンタ９は、例えば１バイト単位で送ら
れてきたデータをそのまま印刷を実行するものや、ペー
ジ単位のバッファが設けられており１ページ分のデータ
が蓄積されると印刷を実行するものがあり、これらのプ
リンタによって印刷が実行される。

【００１６】なお、印刷処理を行っている際、印刷ジョ
ブ送信手段４は、印刷ジョブファイル８に格納されてい
る印刷ジョブデータの、現在送出している印刷データを
示すアドレスを保持すると共に、ページ先頭を示すアド
レスも保持しており、１ページが正常に印刷される毎
に、次ページ先頭であるアドレスに書き直す動作を行っ
ている。

【００１７】この様な処理により印刷ジョブファイル８
に格納されている印刷ジョブデータが何等問題なく全て
印刷が終了すると、一通りの印刷動作が終了する。

【００１８】次に、印刷実行中に何らかの障害により通
信異常となった場合を図２を参照して説明する。

【００１９】プリンタ９では障害を検出したので、異常
を示すステータス信号を、双方向通信手段５を介し印刷
ジョブ送信手段４に通知する。印刷ジョブ送信手段４は
異常を示すステータス信号を検出すると（Ｓ１）、送信
一時停止手段６に通信異常を知らせる。

【００２０】送信一時停止手段６はこの通知により印刷
ジョブデータの送信を一時停止させる（Ｓ２）。また、
これらの異常が通信異常によるものや、プリンタ異常に
よるものであるとプリンタ９内に一時停止した時のデー
タが残っている場合があるので、この様な場合は（Ｓ
３）、プリンタ９からのステータス信号によってデータ
が残っているかを確認し（Ｓ４）、残っている場合は印
刷ジョブ再送手段７は排出コマンドを送出して（Ｓ
５）、プリンタ９内のデータを廃棄する。

【００２１】その後通信異常が復旧し、正常を示すステ
ータス信号を、双方向通信手段５を介して印刷ジョブ送
信手段４で検出すると、印刷ジョブ再送手段７に通信の
正常を知らせる。

【００２２】印刷ジョブ再送手段７では正常を示すステ
ータス信号が通知されると、印刷ジョブ送出手段４で保
持されているページ先頭を示すアドレスから再度印刷デ
ータをプリンタ９に送出する。図３に示すように、印刷
ジョブ再送手段７は、印刷ジョブ送信手段４に保持され
ている、一時停止時に送出した印刷データを示すアドレ
スを取得し（Ｓ１０）、さらに一時停止時のページ先頭
を示すアドレスを取得し（Ｓ１１）、次に送出する印刷
データを示すアドレスをページ先頭を示すアドレスに設
定することで（Ｓ１２）、ページの先頭から印刷を再開
することができる。

【００２３】具体的には図４に示すように、ｎ−１ペー
ジ目が終了してｎページ目を印刷し始めたのち、ｎペー
ジ目の途中１１で示されるアドレスの所で障害等により
印刷が一時停止しても、１０で示されるアドレス、つま
りｎページの先頭から印刷が再開される。

【００２４】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、印
刷中に何らかの障害で印刷が中断された際、障害が復旧
するとプリンタからのステータス信号を検出することで
自動的に印刷を再開でき、しかも印刷の再開はページの
先頭から行えるので、印刷データが補償される。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の概要を示すブロック図。

【図２】本発明の動作を示すフローチャート。

【図３】本発明の印刷ジョブ再送処理の動作を示すフロ
ーチャート。

【図４】本発明の印刷データを示す概略図。

【符号の説明】

１ アプリケーションソフト ２ ジョブ処理手段 ３ ジョブ管理手段 ４ 印刷ジョブ送信手段 ５ 双方向通信手段 ６ 送信一時停止手段 ７ 印刷ジョブ再送手段 ８ 印刷ジョブファイル ９ プリンタ

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 上位装置から送られてきたジョブを印刷
   できる形式に変換するジョブ処理手段と、前記印刷ジョ
   ブ処理手段によって変換された印刷ジョブをプリンタへ
   送出する印刷ジョブ送信手段と、障害が発生すると前記
   印刷ジョブの送出を一時停止させる送信一時停止手段
   と、障害が復旧すると前記印刷ジョブの送出を再開させ
   る印刷ジョブ再送手段とを有するプリンタ制御装置にお
   いて、 前記印刷ジョブ送信手段は、プリンタから送られてくる
   前記プリンタ及び前記プリンタとの通信路の状態を示す
   ステータス信号を検出し、前記ステータス信号が異常で
   あれば前記送信一時停止手段により印刷ジョブの送信を
   一時停止させ、前記ステータス信号が正常に復帰すると
   前記印刷ジョブ再送手段により印刷ジョブの送信を再開
   させることを特徴とするプリンタ制御装置。
2. 【請求項２】 前記ジョブ処理手段によって印刷できる
   形式に変換された印刷ジョブを格納する印刷ジョブファ
   イルとを有し、 前記印刷ジョブ送信手段は前記印刷ジョブファイルにお
   ける前記印刷ジョブの現在印刷している印刷ジョブを示
   すアドレスと、現在印刷しているページ先頭を示すアド
   レスとを保持し、前記ステータス信号が異常になると前
   記印刷ジョブを示すアドレスを前記ページ先頭を示すア
   ドレスに設定することを特徴とする請求項１記載のプリ
   ンタ制御装置。