JPH1127774A - パラメトリックスピーカー - Google Patents
パラメトリックスピーカーInfo
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- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
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- Transducers For Ultrasonic Waves (AREA)
- Circuit For Audible Band Transducer (AREA)
- Measurement Of Velocity Or Position Using Acoustic Or Ultrasonic Waves (AREA)
Abstract
囲に限定された単独あるいは複数の可聴音場を設定し、
可聴音場内に進入した人を検出してその人だけに対して
音声情報を伝達する。また、可聴音場の位置,方向を容
易に調節可能とし、その範囲を視覚的に指示する。 【構成】 伝達する音声情報を変調した超音波あるいは
無変調の超音波を放射する超音波振動子と、回転楕円面
あるいは回転放物面から成り超音波振動子から放射され
る超音波を反射する反射板と、反射板を介して放射され
た超音波の人体による反射波を検出する反射波検出手段
と、反射波検出手段に与えられ超音波に対する音声情報
変調有無を切り換える変調切換手段とを備える。また、
可聴音場であるパラメトリックアレイ効果による可聴音
復調範囲を照光装置で指示する。
Description
効果により可聴音信号などで振幅変調された超音波を媒
体(例えば空気中)に放射した際、音波の非線形伝搬特
性の結果、超音波伝搬路に沿って変調信号が可聴音とし
て復調される現象を利用したパラメトリックスピーカー
に関する。
の伝達範囲や方向を制御することは重要な課題のひとつ
である。例えば、大勢の人が集まるイベント会場では一
度に大勢の人に対して音声情報を伝える必要があるが、
美術館,博物館などの展示物ガイダンスでは限られた範
囲に存在する人に対して音声情報を伝達できれば充分で
あり不必要な範囲の人にまで音声を伝えることは騒音に
つながる。また、銀行などの現金支払機の場合は更に範
囲が限定され、利用者一人に対して情報伝達する必要が
ある。しかし、音声は元来無指向性であり、特定範囲の
人にのみ音声情報を伝達するには大型のホーンを備えた
スピーカーを用いるか、通常のスピーカーを目的とする
方向に向けると同時に音量を下げるのが一般的である。
また、近年になって一部ではアクティブノイズコントロ
ール技術や大型のドーム状反射板を用いて特定の範囲に
音声情報を伝達する装置が提案されてきている。これら
は指向性を備えた可聴音を放射し、特定範囲に音声情報
を伝達するものである。
ーンを備えるスピーカーの場合、ある程度限定された可
聴音場を得ることが可能であるが、低周波成分の音漏れ
は避けられず装置が大型化してしまうという問題があ
る。通常のスピーカーを用いて音量を下げる場合には、
なおのこと目的とする範囲外への音漏れが避けられず、
音量を下げることで本来の目的である情報伝達効果が失
われる可能性がある。また、アクティブノイズコントロ
ール技術や大型のドーム状反射板を用いる場合は、ある
程度限定された範囲に音声情報を伝達する効果はある
が、もともと可聴音を放射しているために境界部がはっ
きりせず、異なった内容の狭い可聴音場範囲を近距離に
設定したり隣接させたい場合には不都合が生じ、装置も
大型かつ複雑でコストアップにつながり、いったん設置
すると可聴音場の位置を変更することが困難である。
するために本発明では、超音波のパラメトリックアレイ
効果を利用する。パラメトリックアレイ効果は、例え
ば、可聴域信号で振幅変調された超音波を超音波振動子
などのトランスジューサから放射した際、空気中におけ
る音波の非線形伝搬特性の結果、超音波伝搬路に沿って
変調信号が自己復調される現象であり、復調場所が超音
波の進行方向にアレイ状に分布することから復調波は音
波の進行方向に鋭い指向性を持つ。本発明では、無変調
の超音波あるいは可聴音信号で変調された超音波を放射
する超音波振動子と、回転楕円面あるいは回転放物面か
ら成り超音波振動子から放射される超音波を反射する反
射板と、反射板を介して放射された超音波の反射波を検
出する反射波検出手段と、反射波検出手段に与えられ超
音波振動子から放射される超音波の変調有無を切り換え
る変調切換手段とを備える。
超音波を放射する複数の超音波振動子と、各超音波振動
子に対応する反射波検出手段とを備え、それぞれの超音
波振動子に応じて所定の可聴音信号を変調する。
に、パラメトリックアレイ効果による可聴音復調範囲を
照光装置で指示する。
報を伝達する場合に、特定の領域に向けてパラメトリッ
クアレイ効果による鋭い指向性を持った可聴音波を放射
することができ、異なった内容の音声情報をスポット的
に近距離で設定したり、隣接させることができる。ま
た、反射板を介して放射した超音波の反射波を検出し、
超音波に対して可聴音信号の変調有無を切り換えるの
で、目的とする領域内に人が存在する場合は伝えたいメ
ッセージに関する可聴音信号で変調してメッセージを伝
え、人が存在しない場合は変調を行わないことにより領
域内であっても静粛な環境を提供することができる。
超音波を放射する複数の超音波振動子と、各超音波振動
子に対応する反射波検出手段とを備え、それぞれの超音
波振動子に応じて所定内容の可聴音信号で変調するの
で、人の存在する場所に応じて異なる内容のメッセージ
を伝えることができる。例えば、博物館や美術館などで
展示されている作品の至近距離に人が接近した場合など
は、注意を促すメッセージを伝えることができる。
囲すなわちメッセージを流している範囲をスポットライ
ト等の照光装置で指示するので、そこに存在する人は聞
くことができる範囲を目で確認しながらメッセージを受
けることができる。従って博物館や美術館などでは、展
示作品の説明を受けながら鑑賞したい人も、説明を望ま
ない人も戸惑わずに鑑賞位置を決めることができる。そ
れと同時に、通常体験する機会のないパラメトリック効
果のもたらす音響感を視覚面からも感じることができ
る。
説明する。図1は本発明実施例のスピーカー部構成を示
す説明図である。1aは超音波振動子で、無変調の超音
波あるいは可聴音信号で振幅変調された超音波を空中に
放射する。2は回転放物面あるいは回転楕円面から成る
反射板で、超音波振動子1から放射される超音波をその
内面で反射する。この反射板は、超音波振動子から放射
される超音波の反射方向を左右し可聴音場を決定するも
ので、形状が回転放物面であればその焦点が1カ所決ま
り、焦点位置から回転放物面内面に超音波を放射すれば
反射波は互いに交差することなく一定の幅で平行に進
む。図示するように超音波振動子の位置を焦点Fから離
れた位置に配置すると反射波に収束点が生じ、一旦収束
した反射波は交差して広がる。この場合の収束点位置は
超音波振動子の配置位置により変化するもので、焦点F
よりも曲面に対して遠い距離で調節することで可聴音場
を調節することができる。つまり、パラメトリックアレ
イ効果による可聴音は超音波の進行方向に沿って生じる
ので、反射した超音波の収束点を適宜調節することで人
の存在する位置における超音波の広がり幅を調節し、発
生した可聴音を聞き取ることができる範囲を設定するこ
とができる。一方、反射板形状が回転楕円面であればそ
の焦点は2カ所決まり、第一の焦点位置から回転楕円面
内面に超音波を放射すれば、反射波は第二の焦点で収束
しその後広がりつつ進行する。目的とする可聴音場に応
じて回転放物面,回転楕円面のどちらを採用しても良い
が、収束点の調節という点での自由度の高さから本実施
例では回転放物面形状の反射板を用いた場合について説
明をする。3aは反射波検出手段である狭指向性の超音
波センサーで、反射板2を介して超音波振動子1から放
射した超音波が人体に当たって反射し、再び戻ってくる
超音波を検出する。なお、反射板を介して放射する超音
波は通常床面あるいは壁面などに向けられるが、超音波
が当たる部分には吸音材を配置し、人が存在しない時は
超音波センサー3aに反射波が到達しないよう構成す
る。
ブロック図である。4は超音波振動子から放射する超音
波の搬送波(例えば40KHz)を発振する発振回路、
5aは可聴音場内に存在する人に伝達するメッセージを
発生する音声信号発生部、6aは発振回路4から出力さ
れる搬送波に音声信号発生部5aから出力される音声信
号を変調する変調部である。7aは変調部6aからの出
力信号を増幅する増幅回路であり、超音波振動子1aを
駆動する。10aは超音波センサー3aの出力を増幅す
る増幅回路である。8は入出力装置、9は制御部であ
る。狭指向性の超音波センサー3aで人体からの反射波
(搬送波周波数)を検出すると、検出している間、制御
部9は変調部6aで搬送波に音声信号を変調し、反射波
を検出しなくなったら所定時間経過した後(数十秒〜数
分位)に音声信号の変調を中止して搬送波のみ出力する
よう制御する。従って、予めセッティングした可聴音場
内に人が存在する場合のみメッセージが可聴音として発
生し、人が存在しない場合は音として感じられない超音
波のみが放射されることとなる。
た例を示す。図3は天井付近に超音波振動子と反射板を
設置した例を示しており、超音波振動子1aから放射さ
れた超音波は、反射板2で反射したのち床方向に進み、
円錐状の可聴音場を形成する。可聴音場は、展示されて
いる作品の鑑賞位置に合わせて超音波振動子の角度及び
位置を調節して予め設定する。床面には超音波成分を吸
収するポリウレタン等の吸音材11を敷設し、設定した
可聴音場内に人体が存在しない場合には超音波センサー
3aに反射波が到達しないよう構成する。従って、展示
作品を鑑賞している人がいなければ可聴音場内に音声は
発生せず、静粛空間を提供する。作品鑑賞のために人が
近づくと、人体で反射された超音波の一部が超音波セン
サー3aに到達して、予め音声信号発生部5aに記憶さ
れた作品に関する説明が変調されて可聴音として可聴音
場内に発生する。この場合、設定した可聴音場から離れ
ると説明が聞こえなくなるため、例えば「この説明が聞
こえる範囲内で作品をご鑑賞ください。」といったコメ
ントを説明音声に追加することで、展示作品への近付き
過ぎを防ぐことにもつながる。
カー部構成を示す説明図である。前記超音波振動1aと
は別の超音波振動子1bを焦点Fと反射板2の中心とを
結ぶ線からずらし、かつ焦点Fよりも反射板に対して遠
い位置に配置することにより、超音波振動子1aによる
可聴音場とは別の、1bによる第2の可聴音場を構成す
る。超音波振動子1bの位置を適宜調節することにより
第2の可聴音場の位置を設定することが可能であり、そ
れぞれの可聴音場を隣接することや距離をおいて離間す
ることもできる。つまり、ひとつの反射板で異なる方向
に独立した可聴音場を構成するものであり、狭指向性の
超音波センサーを独立した可聴音場ごとに配置すること
で人の立つ位置によって異なる音声メッセージを伝える
ことができる。この場合、駆動回路は図2に示すように
配置した超音波振動子に応じて変調部,音声信号発生
部,増幅回路を設け、また、配置した超音波センサーに
応じて増幅回路を設ければよい。
術館で使用した例を示す。触れることを禁止している展
示作品の場合は、作品近傍に可聴音場Bを設定し、立入
禁止範囲である旨の注意メッセージを与える。あるい
は、近付いて触れても支障の無い作品の場合は、見る位
置に応じた適切な説明を流すことができる。なお、注意
メッセージを与える場合は、人体による反射波を超音波
センサーで検出してから注意を与えるのではなく、常に
注意メッセージを流すように構成しても良い。
aはスポットライト等の照光装置であり、設定した可聴
音場と床面に対するその可聴音場範囲を照光装置でスポ
ット的に照らすよう設置する。照光装置12aは可聴音
場範囲Aを照らし、作品を鑑賞している人に作品に関す
る説明を聞くことができる範囲を視覚的に案内する。ま
た、照光装置12bは図5に示す可聴音場範囲Bを照ら
すように設置し、鑑賞している人が作品に近付き過ぎた
場合に、常時流している注意メッセージに加え、超音波
センサーで人体を検知して注意を与える色彩のスポット
ライトを照射する。
あるいは可聴音信号で変調された超音波を放射する超音
波振動子と、回転楕円面あるいは回転放物面から成り超
音波振動子から放射される超音波を反射する反射板と、
反射板を介して放射された超音波の反射波を検出する反
射波検出手段と、反射波検出手段に与えられ超音波振動
子から放射される超音波の変調有無を切り換えるもので
ある。
の立体空間領域内のみに可聴音を発生する可聴音場をつ
くり出すことが可能になり、周囲の静粛環境を壊すこと
なく、音声情報を必要とする人に対してだけ伝達するこ
とができる。しかも人体検知センサー等を設けることな
くスピーカーのみで可聴音場内における人体の有無を検
知し、人が存在する場合のみ音声情報を流すことができ
る。従って、音声情報を受ける人は、それまで静粛な空
間であった場所で突然特定空間内に満ちる音声情報を聞
くことになるので、新鮮な感覚で興味をもって情報を聞
くという効果が得られる。
なる方向に超音波を放射する複数の超音波振動子と、各
超音波振動子に対応する反射波検出手段とを備え、それ
ぞれの超音波振動子に応じて所定の可聴音信号を変調す
るので、可聴音場を複数隣接して設け、それぞれの可聴
音場ごとに異なった内容の音声メッセージを流すことが
できる。従って、博物館や美術館などに設置した場合に
展示作品への接近に注意を促したり、あるいは鑑賞する
位置に応じた作品ガイドを流すことができる。更に反射
板に対する超音波振動子の角度を調節するだけで可聴音
場の方向及び位置を変えることができるので、設置の際
の手間が軽減できると共に装置の汎用性が高くなる。
射時に、パラメトリックアレイ効果による可聴音復調範
囲すなわち可聴音場をスポットライト等の照光装置で指
示するので、可聴音場内に存在する人は音声情報を聞く
ことができる範囲を視覚的に確認しながら聞くことがで
き、パラメトリック効果のもたらす不思議な音響感覚を
視覚面からも感じることができる。一方、可聴音場内に
進入したものの音声情報を必要としない人は音声情報の
流れていない静粛空間にスムースに移動することができ
る。また更に、可聴音場内で流している音声情報の内容
に応じて光の明るさや色を変えることができるので、注
意や警告を与える場合など、より効果的に音声情報を伝
達することができる。
る。
Claims (3)
- 【請求項1】 無変調の超音波あるいは可聴音信号で変
調された超音波を放射する超音波振動子と、回転楕円面
あるいは回転放物面から成り超音波振動子から放射され
る超音波を反射する反射板と、反射板を介して放射され
た超音波の反射波を検出する反射波検出手段と、反射波
検出手段に与えられ超音波振動子から放射される超音波
の変調有無を切り換える変調切換手段とを備えることを
特徴とするパラメトリックスピーカー。 - 【請求項2】 請求項1記載のパラメトリックスピーカ
ーにおいて、互いに異なる方向に超音波を放射する複数
の超音波振動子と、各超音波振動子に対応する反射波検
出手段とを備え、それぞれの超音波振動子に応じて所定
の可聴音信号を変調することを特徴とするパラメトリッ
クスピーカー。 - 【請求項3】 パラメトリックアレイ効果を用いたパラ
メトリックスピーカーにおいて、可聴音信号で変調され
た超音波の放射時に、可聴音復調範囲を照光装置で指示
することを特徴とするパラメトリックスピーカー。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP19322497A JP4035208B2 (ja) | 1997-07-02 | 1997-07-02 | パラメトリックスピーカー |
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JP19322497A JP4035208B2 (ja) | 1997-07-02 | 1997-07-02 | パラメトリックスピーカー |
Publications (2)
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JPH1127774A true JPH1127774A (ja) | 1999-01-29 |
JP4035208B2 JP4035208B2 (ja) | 2008-01-16 |
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ID=16304391
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19322497A Expired - Lifetime JP4035208B2 (ja) | 1997-07-02 | 1997-07-02 | パラメトリックスピーカー |
Country Status (1)
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JP (1) | JP4035208B2 (ja) |
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