JPH11277567A - 閉塞した穴の製造方法 - Google Patents

閉塞した穴の製造方法

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JPH11277567A
JPH11277567A JP8180298A JP8180298A JPH11277567A JP H11277567 A JPH11277567 A JP H11277567A JP 8180298 A JP8180298 A JP 8180298A JP 8180298 A JP8180298 A JP 8180298A JP H11277567 A JPH11277567 A JP H11277567A
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JP
Japan
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hole
molded product
film
molded article
mold
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JP8180298A
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English (en)
Inventor
Kenji Watanabe
健二 渡辺
Yoichi Agata
洋一 阿我田
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Showa Denko Materials Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 成形品としての自由度が高く、安定して小径
の穴の閉塞を可能にする閉塞した穴の製造方法を提供す
る。 【解決手段】 図2に示すように、貫通穴又は凹状穴
(穴2)を有する第1の成形品1を下型に固定させ、次
に前記貫通穴又は凹状穴(穴2)を覆うようにフィルム
3を前記第1の成形品1上に載置し、その後前記貫通穴
又は凹状穴(穴2)の開口部面積よりも広い面積を有
し、且つ、その内部にガス抜きを行う穴6又は隙間を備
えた凸部5が設けられた上型により前記第1の成形品1
及びフィルム3を加圧し、前記凸部5以外のキャビティ
部分(第2の成形品4)に射出成形により第2の成形品
を形成することにより前記貫通穴又は凹状穴(穴2)を
フィルム3により閉塞させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、血液分析に用いる
マイクロチャンネルキャビラリー電気泳動装置のカセッ
ト等に用いられる閉塞した穴の製造方法に関し、詳しく
は、成形品としての設計自由度が高く、安定して小径の
穴の閉塞を可能にした閉塞した穴の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、閉塞穴を製造する方法としては、 1)穴の開いた樹脂製成形品の開口部に、熱融着、振動
溶着、超音波溶着といった方法で、蓋となる成形品又は
フィルムを貼り付ける方法 2)穴の開いた樹脂製成形品の開口部に接着剤で蓋とな
る成形品又はフィルムを貼り付ける方法 が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの方法
は比較的大きな穴を閉塞させる場合には十分対応できる
が、直径1mm程度以下の比較的小さい穴の場合には細
かい精度や特定の成形品形状が要求されるため、下記の
理由により対応が十分にできなかった。
【0004】1)開口穴に対し成形品を貼り付ける場合
は、まず熱融着振動溶着及び超音波溶着といった種々の
接合方法があるが、該接合方法は接合する材料同士を局
部的に溶融するため、例えば1mm径程の断面の小さい
穴の場合は、穴外周の溶融部の影響で簡単に穴形状が変
形してしまい、また、溶着代の溶着高さで成形品の接合
面が不陸となり、全体の体積が大きく変化し、安定した
閉塞穴が得られない。
【0005】接着剤を用いて貼り付ける場合は、接着剤
のはみ出し、流れ込み等の問題があるが、特に上記方法
と同様に小径の穴においては、接着剤の塗布量と位置を
制御するのが困難となり、穴の容積や形状を大きく変化
させてしまうため、やはり安定した閉塞穴が得られな
い。
【0006】開口穴に対しフィルムを貼り付ける場合
は、まず熱圧着でフィルムを融着させて貼り付ける方法
と、片面に接着剤層を有するフィルムを使用した熱圧着
ラミネート法があり、共に穴の形状の安定性は良好であ
るが、安定した密着を得るためには貼り付け面の平坦度
が必要なため、平坦面に形成された穴を閉塞することし
かできない。
【0007】本発明は、前記課題を鑑み、成形品として
の設計自由度が高く、安定して小径の穴の閉塞を可能に
する閉塞した穴の製造方法を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、図2に示すように、貫通穴
又は凹状穴(穴2)を有する第1の成形品1を下型に固
定させ、次に前記貫通穴又は凹状穴(穴2)を覆うよう
にフィルム3を前記第1の成形品1上に載置し、その後
前記貫通穴又は凹状穴(穴2)の開口部面積よりも広い
面積を有し、且つ、その内部にガス抜きを行う穴6又は
隙間を備えた凸部5が設けられた上型により前記第1の
成形品1及びフィルム3を加圧し、前記凸部5以外のキ
ャビティ部分(第2の成形品4)に射出成形により第2
の成形品を形成することにより前記貫通穴又は凹状穴
(穴2)をフィルム3により閉塞させることを特徴とす
る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係わる閉塞した
穴の製造方法の実施の形態を添付図面を参照して詳細に
説明する。
【0010】図1は、この発明に係る閉塞した穴の製造
方法で使用する第1の成形品1と第1の成形品1の穴2
を覆うように配置されたフィルム3を示した概念図であ
る。
【0011】図1において、1は穴2を有する第1の成
形品である。この第1の成形品1の穴2は第1の成形品
1の形成時に容易に設けられるが、特に貫通穴でなく凹
形穴でも構わない。
【0012】3は、第1の成形品1の穴2を、型内で樹
脂製の第1の成形品1上の穴2の開口部を覆うように配
置されたフィルムである。
【0013】図2は、図1に示した第1の成形品1とフ
ィルム3とを用いて第2の成形品4を成形する第2の成
形品4用の金型及び第2の成形品4を示す断面図であ
る。
【0014】図2において、第2の成形品4用の金型
は、第1の成形品1の穴2の径よりも大きな径(大きな
面積)の先端形状を持つ凸部5を有しており、該凸部5
と第1の成形品1とでフィルム3を挟み込む。
【0015】なお、第2の成形品4用の金型の凸部5の
先端形状は円形に限定されないが、第1の成形品1の穴
2の径より大きな面積を加圧できる大きさが必要であ
る。
【0016】また、第2の成形品4用の金型の凸部5の
中央部には、第1の成形品1の穴2の径よりも小さな径
(小さな面積)の穴6が設けられており、第1の成形品
1とフィルム3とを第2の成形品4用の金型の凸部5に
より加圧しながら第2の成形品4を成形する。
【0017】ここで、第2の成形品4用の金型の凸部5
に設けた穴6は、第2の成形品4の成形時に発生する高
温ガスが凸部5とフィルム3の隙間に入り込み、さらに
第1の成形品1の穴2に逃げ込もうとしてフィルム3を
大きく変形させたり、破裂させたりするのを防ぐために
必要な構造である。従って、穴6は、図2に記載する構
造だけでなく、高温ガスを抜くことが可能なものであれ
ば、ガス抜き用の隙間等を適宜用いることができる。
【0018】第2の成形品4用の金型の凸部5に設けた
穴6の径は、特に限定されるものではないが、第1の成
形品1の穴2の径よりも小さい方が、加圧面積を多く取
れ、好ましい。さらに、金型精度の問題等から穴6と穴
2の径の差は0.2mm以上あった方が好ましい。
【0019】また、第1の成形品1及び第2の成形品4
の材質は特に限定するものではないが、各々は、第2の
成形品の射出成形で一体化されたときに、融着した方が
穴の閉塞に有利なため、第1の成形品1及び第2の成形
品4の材質は、その線膨張係数が近く相溶性があるもの
が好ましい。
【0020】本発明に用いるフィルム3は、第1の成形
品1と同系等の材料で相互が密着部で融着し合う必要が
あり、例えば第1の成形品1にポリメチルメタクリレー
ト(以下PMMA樹脂という)樹脂を使用した場合はフ
ィルム3も同じくPMMA樹脂を使用することが好まし
い。
【0021】一方フィルム3の厚みは、成形時の温度や
穴2周囲のフィルム加圧部の大きさとの関連で適切なも
のが選択されるが25〜200μmのものが適宜使用さ
れる。
【0022】なお、上記実施の形態において、第1の成
形品1の形成と第2の成形品4の形成との2ステージに
分けられるが、これらは多段成形機を使用して連続成形
することも可能である。
【0023】図3は、この発明に係る穴を製造する方法
で成形した第1の成形品1(図2参照)と第2の成形品
4(図2参照)とが接合された接合体16を示す斜視図
である。
【0024】また、図4は、図3に示した接合体16の
A−A断面図である。
【0025】また、図5は、図3に示した接合体16を
成形するための金型の断面図である。
【0026】図3乃至図5において、まず、射出成形法
にて外形が20mm×50mm×1mm(縦×横×高
さ)のPMMA樹脂製の第1の成形品8を得る。
【0027】第1の成形品8には穴径が最大部で直径2
mmのテーパ付き貫通穴9が2個と位置決め用の直径3
mmの位置決め用の貫通穴10が2個設けてあり、直径
2mmのテーパ付き貫通穴9、9の間は、開口部幅1m
m、底部幅0.5mmで深さ0.2mmの溝11で連通
している。
【0028】次に、第1の成形品8(図4参照)は、第
2の成形品12用の金型内に設けられた位置決め用の貫
通穴10を嵌合させる位置決めピン13(図5参照)で
正確に配置され、同時に位置決め用の貫通穴10と同様
の位置に穴を有した厚さ50μmのPMMA樹脂製フィ
ルム14(図4参照)を第1の成形品8のテーパ付き貫
通穴9及び溝11を覆うように配置させ、第2の成形品
12を形成する金型の凸部15で挟み込み、第1の成形
品8とPMMA樹脂製フィルム14を加圧しながら第2
の成形品12(図4参照)を射出成形により成形する。
【0029】ここで、凸部15には直径1mmの穴17
が開いており、図5に示すようにキャビティ18内のガ
スが逃げる構造となっている。最終的に第1の成形品8
及び第2の成形品12は一体化され、外形が20mm×
50mm×2mm(縦×横×高さ)の接合体16(図3
参照)が得られる。
【0030】上述した構成によれば、閉塞した穴部を持
つ樹脂製成形品を容易に得ることができる。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
貫通穴又は凹状穴を有する第1の成形品を下型に固定さ
せ、次に前記貫通穴又は凹状穴を覆うようにフィルムを
前記第1の成形品上に載置し、その後前記貫通穴又は凹
状穴の開口部面積よりも広い面積を有し、且つ、その内
部にガス抜きを行う穴又は隙間を備えた凸部が設けられ
た上型により前記第1の成形品及びフィルムを加圧し、
前記凸部以外のキャビティ部分に射出成形により第2の
成形品を形成することにより前記貫通穴又は凹状穴をフ
ィルムにより閉塞させるように構成したので、成形品と
しての設計自由度が高く、安定して小径の穴の閉塞を可
能にした閉塞した穴を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る閉塞した穴の製造方法で使用す
る第1の成形品と第1の成形品の穴部を覆うように配置
されたフィルムを示した概念図。
【図2】図1に示した第1の成形品とフィルムを用いて
第2の成形品を成形する第2の成形品用の金型及び第2
の成形品の断面図。
【図3】本発明に係る閉塞した穴の製造方法で成形した
第1の成形品と第2の成形品とを接合した接合体を示す
斜視図。
【図4】図3に示した接合体のA−A断面図。
【図5】図3に示した接合体を成形するための金型の断
面図。
【符号の説明】
1 第1の成形品 2 穴 3 フィルム 4 第2の成形品 5 凸部 6 穴 8 第1の成形品 9 テーパ付き貫通穴 10 置決め用の貫通穴 11 溝 12 第2の成形品 13 位置決めピン 14 PMMA樹脂製フィルム 15 凸部 16 接合体 17 穴 18 キャビティ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貫通穴又は凹状穴を有する第1の成形品
    を下型に固定させ、次に前記貫通穴又は凹状穴を覆うよ
    うにフィルムを前記第1の成形品上に載置し、その後前
    記貫通穴又は凹状穴の開口部面積よりも広い面積を有
    し、且つ、その内部にガス抜きを行う穴又は隙間を備え
    た凸部が設けられた上型により前記第1の成形品及びフ
    ィルムを加圧し、前記凸部以外のキャビティ部分に射出
    成形により第2の成形品を形成することにより前記貫通
    穴又は凹状穴をフィルムにより閉塞させることを特徴と
    する閉塞した穴の製造方法。
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