JPH11277535A - 樹脂表面の金属被膜の除去方法、金属被膜を有する樹脂材の再生処理方法、樹脂材、および金属被膜を有する樹脂材の再生処理装置 - Google Patents

樹脂表面の金属被膜の除去方法、金属被膜を有する樹脂材の再生処理方法、樹脂材、および金属被膜を有する樹脂材の再生処理装置

Info

Publication number
JPH11277535A
JPH11277535A JP8151098A JP8151098A JPH11277535A JP H11277535 A JPH11277535 A JP H11277535A JP 8151098 A JP8151098 A JP 8151098A JP 8151098 A JP8151098 A JP 8151098A JP H11277535 A JPH11277535 A JP H11277535A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin material
resin
cleaning
metal coating
pressure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8151098A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4047965B2 (ja
Inventor
Eikichi Yamaharu
栄吉 山春
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shibuya Corp
Original Assignee
Shibuya Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shibuya Kogyo Co Ltd filed Critical Shibuya Kogyo Co Ltd
Priority to JP8151098A priority Critical patent/JP4047965B2/ja
Publication of JPH11277535A publication Critical patent/JPH11277535A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4047965B2 publication Critical patent/JP4047965B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/62Plastics recycling; Rubber recycling

Landscapes

  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
  • Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】光ディスクやその他の物品の樹脂材の表面から
金属被膜を効率よくかつ適切に剥離除去できるようにし
て、樹脂材のリサイクル使用が適正に図れるようにす
る。 【解決手段】表面に金属被膜91が付着形成された樹脂
材90を具備して構成されている処理対象物9の樹脂材
90を再生処理するための方法であって、出口圧力が
0.3〜1.2kg/cm2 (ゲージ圧)とされた低圧
空気発生源により発生させられる低圧高速空気流に混入
させた研掃材mを金属被膜91の表面に吹きつける低圧
ブラスト処理を施し、樹脂材90の表面から金属被膜9
1を剥離除去する工程を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本願発明は、たとえばコンパクトディスク
(以下「CD」と略称する)などの光ディスク、自動車
の合成樹脂製のフロントグリルなどの自動車部品、ある
いはパソコンやファクシミリ装置などの各種OA機器の
合成樹脂製部品などの合成樹脂を有効にリサイクル使用
するための技術に関する。
【0002】
【発明の背景】周知のとおり、CDなどの光ディスク
は、音楽用、音響映像用、ゲーム機用、あるいはパソコ
ン用などの各種のデータの記憶媒体として広範に使用さ
れており、その生産量は増加の一途をたどっている。こ
のような光ディスクは、円板状または中空円板状の樹脂
材の表面に金属被膜を付着形成した構造を有している。
すなわち、図17にCDの一般的な構造を示す。同図に
示すように、CD9は、中央部に孔部93を有する樹脂
材90の片面に、アルミまたはアルミ合金を蒸着して形
成された金属被膜91が設けられており、またその金属
被膜91の表面は、透明な硬質樹脂からなるコーティン
グ層92によって覆われている。上記樹脂材90は、た
とえばポリカーボネートやアクリル系樹脂であり、この
樹脂材90の金属被膜91が蒸着される側の片面は凹凸
とされ(図示略)、データが書き込まれるピットを形成
している。上記金属被膜91は、上記ピットに照射され
る読み取り用のレーザビームを高い反射率で反射するた
めのものである。上記金属被膜91の厚みは0.1μm
程度であり、CD全体の厚みは1.2mmである。
【0003】従来では、上記構造のCDの品質を高め、
またその生産性を高めるための技術については、各種の
メーカなどにおいてその開発が進められているものの、
これをリサイクル使用するための有効な技術については
何ら提案されていないのが実情であった。すなわち、C
Dの原材料をリサイクル使用するためには、樹脂材90
から金属被膜91を効率良く適切に剥離除去することが
要請されるが、従来では、そのような要請に応え得る技
術は提案されていなかった。このため、従来では、CD
の生産過程において不良品などのロスが発生した場合、
あるいはCDを購入した一般需要者が家庭において廃棄
処分する場合などに、これを回収して処理することによ
って、CDの原材料である合成樹脂を再利用するといっ
たことはなされておらず、大きな損失を生じていた。
【0004】従来では、CDを再利用する手段として、
その樹脂材90に金属被膜91が付着したままCD全体
を細かく粉砕し、その粉砕物質をセメントに混入すると
いった利用方法も一部考えられている。ところが、セメ
ントにCDの粉砕物質を混入したのでは、セメントの強
度や物理的特性が合成樹脂の混入によって低下し、また
は悪化する不具合を生じ、その用途は著しく制限されて
しまう。したがって、CDをそのまま粉砕して他の物質
に混入する手段では、大量に生産されるCDの再利用用
途には適さず、合成樹脂の無駄を無くすことの根本的な
解決手段にはならない。
【0005】結局、従来では、CDを他の一般の産業廃
棄物と同様に廃棄処分にしている。ところが、CDを廃
棄処分する場合に、このCDを燃やしたのでは、二酸化
炭素や有害ガスが発生して大気汚染を生じさせ、自然環
境を悪化させる問題が発生する。また、アルミまたはア
ルミ合金製の金属被膜91を燃焼させることは、その問
題をさらに悪化させてしまう。したがって、従来では、
CDを廃棄処分する場合に、これを焼却処分することは
できず、その取扱いに苦慮するものとなっていた。CD
の生産過程においては、その品質基準が高く、非常に高
い品質のものが要求されるなどの理由から、その不良品
の発生率は、たとえば最高30%に達する実情がある。
このため、大量のCDが生産され、販売されている背景
には、それに伴ってやはり大量のCDが廃棄されている
実情があり、その再利用が図れないことは、省資源の観
点のみならず、自然保護の観点などからしても、非常に
大きなマイナス要因となっており、これを適切に解決す
る必要がある。
【0006】なお、従来では、上述したCDのみなら
ず、それ以外の光ディスクについても上記と同様な問題
を生じており、さらにはたとえば合成樹脂製の部材表面
に無電解メッキを施した自動車部品やその他の部品類に
おいても、その廃棄処理に際しては、上述したCDの場
合と同様な問題を生じていた。
【0007】本願発明は、このような事情のもとで考え
出されたものであって、光ディスクやその他の物品の樹
脂材の表面から金属被膜を効率よくかつ適切に剥離除去
できるようにして、樹脂材のリサイクル使用が適正に図
れるようにすることをその課題としている。
【0008】
【発明の開示】上記の課題を解決するため、本願発明で
は、次の技術的手段を講じている。
【0009】本願発明の第1の側面によれば、樹脂表面
の金属被膜の除去方法が提供される。この樹脂表面の金
属被膜の除去方法は、樹脂材の表面に付着形成されてい
る金属被膜を上記樹脂材の表面から除去するための方法
であって、出口圧力が好ましくは0.3〜1.2kg/
cm2 (ゲージ圧)、さらに好ましくは0.4〜0.9
kg/cm2 (ゲージ圧)とされた低圧空気発生源によ
り発生させられる低圧高速空気流に混入させた研掃材を
上記金属被膜の表面に吹きつける低圧ブラスト処理を施
すことに特徴づけられる。
【0010】本願発明の第2の側面によれば、金属被膜
を有する樹脂材の再生処理方法が提供される。この金属
被膜を有する樹脂材の再生処理方法は、表面に金属被膜
が付着形成された樹脂材を具備して構成されている処理
対象物の上記樹脂材を再生処理するための方法であっ
て、出口圧力が好ましくは0.3〜1.2kg/cm2
(ゲージ圧)、さらに好ましくは0.4〜0.9kg/
cm2 (ゲージ圧)とされた低圧空気発生源により発生
させられる低圧高速空気流に混入させた研掃材を上記金
属被膜の表面に吹きつける低圧ブラスト処理を施し、上
記樹脂材の表面から上記金属被膜を剥離除去する工程を
有していることに特徴づけられる。
【0011】上記処理対象物としては、円板状または中
空円板状の樹脂材の表面にアルミなどの金属の薄膜を付
着形成した光ディスクなどの情報記憶用のディスクを適
用することができる。また、これに代えて、上記処理対
象物は、所望の形状に樹脂成形された樹脂材の表面に金
属メッキが施された自動車部品またはOA機器部品を適
用することもできる。
【0012】本願発明においては、樹脂材の表面に金属
被膜が強固に付着し、さらにはその金属被膜の表面に他
の付着物が存在する場合であっても、低圧高速空気流に
混入させた研掃材を吹きつけるブラスト処理を施すこと
によって、上記金属被膜を樹脂材の表面から適切に剥離
除去することができる。ブラスト処理による金属被膜の
剥離除去作用は、剥離除去対象となる金属被膜に対して
研掃材が高速で衝突することによりなされるために、そ
の金属被膜の剥離除去を短時間で、かつ能率よく行うこ
とができる。とくに、特筆すべき効果として、本願発明
では、出口圧力が好ましくは0.3〜1.2kg/cm
2 、さらに好ましくは0.4〜0.9kg/cm2 (ゲ
ージ圧)の低圧空気発生源によって発生させた低圧高速
空気流に研掃材を混入させて吹きつける低圧ブラスト処
理手段を採用しているために、それよりも高圧の空気流
を利用する高圧ブラスト処理手段を採用する場合と比較
すると、その装置設備として高圧配管が不要である分だ
け、その設備コストを安価にできることは勿論のこと、
低圧空気を利用しているにも拘わらず優れた研掃効果が
得られることとなり、エネルギ効率が良好となる。高圧
ブラスト処理では、研掃材を含んだ空気流をブラストノ
ズルから吐出させた場合に、その圧力変動が急激に行わ
れるために、その空気流や研掃材はブラストノズルから
大きな角度で一挙に広がってしまい、研掃材の投射密度
が非常に低くなる。これに対し、本願発明が採用するブ
ラスト処理では、研掃材を含んだ低圧空気流はブラスト
ノズルから吐出しても大きな角度に一挙に広がるような
ことはなく、研掃材の投射密度を高くし、処理対象物の
表面に対して効率の良いブラスト処理が行えるのであ
る。また、高圧ブラスト処理では、研掃材が樹脂材の表
面を大きく削りとってしまう虞れが大きいが、これに対
して低圧ブラスト処理では、研掃材が金属被膜を通過し
て樹脂材の表面に衝突した場合に、金属被膜よりも弾性
変形し易い特性の樹脂材の表面に弾性変形を生じさせ
て、この樹脂材の表面が上記研掃材によって大きく削り
取られないようにすることも可能となる。したがって、
本願発明では、樹脂材についてはその表面が無駄に削り
取られないようにしつつ、その表面の硬質の金属被膜を
きわめて効率よく剥離除去することが可能となる。
【0013】このようにして、金属被膜の剥離除去を行
えば、上記樹脂材のボリュームの損失を抑制しつつ、こ
の樹脂材を新たな合成樹脂製製品の原材料として有効に
再利用することが可能となる。その結果、本願発明で
は、合成樹脂のリサイクル使用によって省資源化が図
れ、従来とは異なり、その廃棄処理に苦慮するといった
不具合を適切に解消し、自然環境保護にも役立つ。ま
た、樹脂材の表面から剥離除去された金属被膜について
は、この金属被膜をブラスト処理に用いられた研掃材か
ら分離することによって、やはり再利用することが可能
となる。
【0014】好ましい実施の形態では、上記金属被膜が
除去された樹脂材の表面を洗浄水を用いて洗浄する洗浄
工程と、この洗浄工程後に上記樹脂材を乾燥させる乾燥
工程とをさらに有している構成とすることができる。
【0015】このような構成によれば、ブラスト処理が
終了した後に、樹脂材の表面に残存付着しているブラス
ト処理用の研掃材や樹脂材の表面から剥離除去された金
属被膜の細片などを洗浄水を用いて洗い落とすことがで
き、樹脂材の表面を清浄な状態にできる。したがって、
不純物を有しない樹脂材を得る上で好都合なる。また、
その樹脂材の洗浄工程後に樹脂材を乾燥させるために、
ダスト類などが樹脂材表面に再付着する虞れも無くすこ
とができ、その後直ちにその樹脂材を加工し、あるいは
取扱うことができることとなる。
【0016】他の好ましい実施の形態では、上記洗浄工
程は、低圧空気発生源によって発生された高速空気流に
混入させた洗浄水を上記樹脂材の表面に吹きつけて行う
構成とすることができる。
【0017】このような構成によれば、低圧空気発生源
によって発生された高速空気流に混入させた洗浄水を細
かな水滴状(霧状)にして樹脂材の表面に高速で衝突さ
せることができ、いわゆるウォータブラストの効果が得
られる。このため、単に洗浄水をポンプで圧送して樹脂
材の表面に噴射させる場合とは異なり、霧状(粒状)の
洗浄水による洗浄効果が高く、樹脂材の表面を短時間で
清浄な状態にすることができる。また、洗浄水の消費量
も少なくできる。
【0018】他の好ましい実施の形態では、上記乾燥工
程の後に上記樹脂材をペレット状に粉砕する粉砕工程を
さらに有している構成とすることができる。
【0019】このような構成によれば、ペレット状の樹
脂材が得られることとなり、樹脂材を次の利用用途に供
する場合にその取扱いに際して便利となる。
【0020】本願発明の第3の側面によれば、金属被膜
を有する樹脂材の再生処理装置が提供される。この金属
被膜を有する樹脂材の再生処理装置は、表面に金属被膜
が付着形成された樹脂材を具備して構成されている処理
対象物の上記樹脂材を再生処理するための装置であっ
て、上記処理対象物を一定の経路で搬送するための搬送
装置と、高速空気流に混入した研掃材を上記搬送装置で
搬送される上記処理対象物の表面に吹きつけることによ
って上記金属被膜を上記樹脂材から剥離させるブラスト
処理を行うブラスト装置と、を備えていることに特徴づ
けられる。
【0021】本願発明によって提供される金属被膜を有
する樹脂材の再生処理装置においては、樹脂材の表面に
金属被膜を付着形成している多数の処理対象物を搬送装
置を用いて一定の経路で順次搬送させることにより、そ
れらの処理対象物にブラスト処理を施し、それら処理対
象物の樹脂材の表面から金属被膜を適切に剥離除去する
ことができる。したがって、樹脂材の再生処理が図れ
る。この再生処理装置で用いられるブラスト装置として
は、本願発明の第1の側面および第2の側面について上
述したような低圧ブラスト処理を行う構成とすることが
好ましい。
【0022】好ましい実施の形態では、上記処理対象物
が上記ブラスト装置によってブラスト処理されるときに
この処理対象物を上記搬送装置の搬送経路上において回
転させる機構を備えている構成とすることができる。
【0023】このような構成によれば、処理対象物を回
転させながらその表面に研掃材を衝突させてブラスト処
理を施すことができるために、上記処理対象物の表面の
全面に対して研掃材を一斉に吹きつける必要はない。処
理対象物の表面の一部分にのみ研掃材を吹きつけるよう
にした場合であっても、この処理対象物が回転すること
によってその表面の全面に研掃材を吹きつけてゆくこと
ができ、そのブラスト処理を効率良く、しかも各所均等
な状態に仕上げることが可能となる。
【0024】他の好ましい実施の形態では、上記ブラス
ト装置の後段には、上記金属被膜が剥離除去された樹脂
材の外面を洗浄水を用いて洗浄する洗浄装置がさらに設
けられている構成とすることができる。
【0025】他の好ましい実施の形態では、上記洗浄装
置は、低圧空気発生源によって発生された高速空気流に
混入させた洗浄水を洗浄水噴射ノズルから噴射するよう
にした構成とすることができる。
【0026】他の好ましい実施の形態では、上記洗浄装
置は、上記金属被膜が剥離除去された樹脂材を噴流状の
洗浄水中に進入させるようにした構成とすることができ
る。
【0027】他の好ましい実施の形態では、上記洗浄装
置の後段には、上記洗浄装置によって洗浄された樹脂材
に温風を供給してその乾燥処理を行う乾燥装置がさらに
設けられている構成とすることができる。
【0028】他の好ましい実施の形態では、上記乾燥装
置の後段には、上記乾燥処理が終了した樹脂材をペレッ
ト状に粉砕する粉砕装置がさらに設けられている構成と
することができる。
【0029】他の好ましい実施の形態では、上記ブラス
ト装置のブラスト処理によって金属被膜が剥離除去され
た樹脂材が、上記洗浄装置、上記乾燥装置、および上記
粉砕装置のそれぞれに順次搬送されるようにした構成と
することができる。
【0030】本願発明のその他の特徴および利点は、図
面を参照して以下に行う発明の実施の形態の説明からよ
り明らかになるであろう。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の好ましい実施の
形態について、図面を参照しつつ具体的に説明する。
【0032】図1は、本願発明に係る金属被膜を有する
樹脂材の再生処理装置の全体の概略構成の一例を示す説
明図である。
【0033】図1に示す再生処理装置Aは、先に図17
において説明したCD9の処理に適するように構成され
たものである。したがって、本実施形態では、処理対象
物として上記CD9を適用する場合について説明する。
この再生処理装置Aは、ストック装置1、投入装置2
A、第1の搬送装置3A、ブラスト装置4、第2の搬送
装置3B、移載装置2B、第1の洗浄装置5A、第2の
洗浄装置5B、エアノズル6B、乾燥装置6A、および
粉砕装置7を具備して構成されている。
【0034】図2は、上記ストック装置1を示す斜視図
である。このストック装置1は、処理対象物としてのC
D9を多数枚ストックしておくための装置であり、基台
10上に軸体11が起立状態に立設されているととも
に、この軸体11の一側方には、基台10に螺合したネ
ジ軸12が起立状態に設けられている。上記ネジ軸12
の下端部は、一対のプーリ13a,13bおよびベルト
13cを介してモータM1の駆動軸と駆動連結されてお
り、上記モータM1の駆動により正逆両方向に回転自在
である。上記ネジ軸12には、プレート14の一端部が
螺合しており、このプレート14の他端部の切り欠き部
14aに上記軸体11が貫通することによって、上記プ
レート14の水平方向の回転止めが図られている。した
がって、上記ネジ軸12をモータM1の駆動によって回
転させると、上記プレート14は上記ネジ軸12と軸体
11とに沿って昇降自在である。CD9は、上記軸体1
1に套嵌することにより、上下多数枚積み重ねた状態で
上記プレート14上にセッティングすることができる。
このストック装置1では、上記プレート14上にセッテ
ィングされた多数枚のCD9のうち、最上層のCD9を
その上方に取り出すことが可能であり、最上層のCD9
が取り出された後にはそのCD9の1枚の厚み分だけプ
レート14を上昇させることにより、次に最上層となっ
たCD9を先のCD9と同一の高さに配置することが可
能である。
【0035】図3は、上記再生処理装置Aの第1の搬送
装置3Aおよびその周辺部分の構造を示す要部概略斜視
図である。図4は、図3のIV−IV断面図である。図5
は、ブラスト装置4の概略構造を示す断面図である。図
6は、上記ブラスト装置4のブラストノズル40を示す
断面図である。
【0036】図3において、上記投入装置2Aは、上記
ストック装置1にセッティングされているCD9を第1
の搬送装置3Aのワーク移送経路に投入するための装置
である。この投入装置2Aは、アーム20の先端に吸着
ヘッド21を具備させた構造を有しており、上記アーム
20は、その基端部を中心として水平方向に回動自在で
あるとともに、昇降自在である。上記吸着ヘッド21
は、上記CD9の上面を着脱可能に吸着保持するもので
あり、たとえば真空ポンプ(図示略)と配管接続された
真空吸引ノズルを具備している。この投入装置2Aは、
上記ストック装置1にセッティングされている多数枚の
CD9のうち最上層のCD9を吸着ヘッド21によって
吸着保持して取り出してから、このCD9を第1の搬送
装置3Aの所定位置に移送して投入する動作を行うよう
に構成されている。
【0037】上記第1の搬送装置3Aは、図1によく表
れているように、複数のスプロケット30によってガイ
ドされて一定の経路で循環移動自在な2条の無端状のチ
ェーン31,31を具備するものである。図4によく表
れているように、この第1の搬送装置3Aは、上記2条
の無端状のチェーン31,31にプレート状の複数の支
持板32を掛け渡して、これらの支持板32のそれぞれ
に略円板状のジグ33を載設したものである。上記ジグ
33の略中央部には、CD9の孔部93に挿通可能なピ
ン33aが設けられている。したがって、CD9は、そ
の孔部93に上記ピン33aが挿通した状態で上記ジグ
33上に載置されることにより、この第1の搬送装置3
Aによって一定の経路で移送される。なお、この第1の
搬送装置3Aは、上記CD9を一定ピッチずつ間欠移送
するように構成されている。
【0038】図3によく表れているように、上記第1の
搬送装置3Aの上記CD9の移送経路の一側方には、C
D9を回転させるための補助機構34が設けられてい
る。この補助機構34は、プーリ34a〜34cによっ
てベルト34dをガイドさせたものであり、上記ベルト
34dは、モータM2の駆動によって循環移動自在であ
る。この補助機構34は、CD9が上記ベルト34dの
側方に移送されてきたときに、図4によく表れているよ
うに、このCD9の外周に上記ベルト34dが接触し、
このCD9を上記ベルト34dとの摩擦力によってピン
33aを中心に回転させるように構成されている。
【0039】図5において、上記ブラスト装置4は、い
わゆる低圧ブラスト処理を実行するためのものであり、
ケーシング41、このケーシング41内に設けられた複
数のブラストノズル40、およびルーツブロアなどの低
圧空気発生源42を具備して構成されている。上記ケー
シング41は、上記第1の搬送装置3AのCD9の搬送
経路の一部を囲むように設けられたものであり、ブラス
ト処理に用いられた研掃材や砕片などが外部へ飛散しな
いようにカバーするためのものである。上記複数のブラ
ストノズル40は、上記補助機構34によって回転され
るCD9の上方に位置するように設けられている。上記
各ブラストノズル40は、研掃材mを混入した低圧高速
空気流をCD9の上面に吹きつけ可能に構成されたもの
である。図6に示すように、上記ブラストノズル40
は、先端が開口した中空状のノズル本体40aの基端部
に、エア配管43と研掃材供給配管44とをそれぞれ接
続したものである。
【0040】上記低圧空気発生源42は、その出口圧力
が好ましくはゲージ圧で0.3〜1.2kg/cm2
さらに好ましくは0.4〜0.9kg/cm2 の低圧高
速大流量の空気流を発生させるものである。この低圧空
気発生源42には、上記エア配管43が接続されてい
る。上記研掃材供給配管44は、ケーシング41の上部
に設けられたサイクロン45の下端開口部に接続されて
いる。上記サイクロン45の内部には、研掃材mが収容
されており、低圧空気発生源42からノズル本体40a
内に低圧高速大流量の空気流が供給されると、研掃材供
給配管44を介してノズル本体40a内に供給される研
掃材mが、ノズル本体40aの開口部から上記空気流に
混じって高速で噴射されるようになっている。上記研掃
材mの種類などについては後述する。
【0041】上記ブラストノズル40から噴射される研
掃材mは、CD9の上面の全域に対して一斉に噴射され
る必要はなく、CD9の上面の一部領域に噴射されるよ
うに構成されていればよい。上記ブラストノズル40に
対向するCD9は、既述したとおり、補助機構34の動
作によって回転可能であり、CD9の上面の一部領域に
のみ研掃材mを吹き付けた場合であっても、上記CD9
が回転することによってCD9の上面の全面域に研掃材
mを均一に吹き付けることが可能である。
【0042】上記ケーシング41の下部は、ホッパー状
に形成されており、開口部41aが設けられている。一
方、上記サイクロン45の上部のダクト45aには、吸
引作用を発揮する集塵機(図示略)が配管接続されてい
る。上記ケーシング41の下部には、CD9に対して吹
き付けられた研掃材mが集まるが、その研掃材mは、上
記集塵機の吸引作用により配管46を介してサイクロン
45の吸引配管45b内に吸引される。すると、その研
掃材mは、上記研掃材供給配管44を介してブラストノ
ズル40に再度供給されることとなる。上記サイクロン
45内に戻された研掃材mに含まれている比重の小さな
ダスト類などは集塵機の吸引作用によってダクト45a
を介して集塵機に吸引され、除去される。したがって、
同一の研掃材mを多数回にわたって繰り返し使用しつ
つ、ブラスト処理によって発生したダスト類などについ
ては、集塵機に補集することができる。
【0043】図3において、上記移載装置2Bは、上記
第1の搬送装置3Aによって上記ブラスト装置4の下流
に移送されてきたワーク、すなわちブラスト装置4を用
いたブラスト処理によって金属被膜91やコーティング
層92が剥離除去されたCDの樹脂材90を、第2の搬
送装置3B上に移し替えるための装置である。この移載
装置2Bとしては、上記投入装置2Aと略同様な構造の
ものが採用されており、水平方向の回動動作と昇降動作
とが自在なアーム20aの先端部に、樹脂材90を着脱
可能に吸着保持するための吸着ヘッド21aを設けた構
成である。
【0044】図7は、上記再生処理装置Aの第2の搬送
装置と洗浄装置とを示す要部断面図である。図8は、第
2の搬送装置の要部平面図である。図9は、図8のIX−
IX断面図である。図10は、図8のX−X断面図であ
る。図11は、図7のXI−XI断面図である。図12は、
図7のXII −XII 断面図である。
【0045】図7ないし図9によく表れているように、
上記第2の搬送装置3Bは、一条の無端状のチェーン3
1aを複数のスプロケット30aによってガイドし、一
定の経路で循環移動自在に設けたものである。上記チェ
ーン31aの所定の移動経路の左右両側方には、樹脂材
90を支持ガイドするための一対の支持プレート35,
35が設けられている。これら一対の支持プレート3
5,35の相互に対向する内壁面には、樹脂材90の外
周縁先端94を嵌入可能な凹部35aが設けられてい
る。樹脂材90の外周縁先端94を上記支持プレート3
5,35の各凹部35a内に嵌入させれば、上記樹脂材
90を脱落させないように水平姿勢に支持することがで
きる。これは、後述するように樹脂材90の洗浄処理を
行う場合において樹脂材90が洗浄水の水圧などの影響
を受けて第2の搬送装置3Bから不用意に脱落しないよ
うにできる点で、好ましいものとなる。図10によく表
れているように、上記一対の支持プレート35,35の
一部には、上記各凹部35a内に対してその上方から樹
脂材90を進入可能とする切り欠き部35bが設けられ
ており、上記移載装置2Bが第1の搬送装置3Aから取
り出した樹脂材90を上記切り欠き部35bの位置へ投
入することにより、その樹脂材90が上記支持プレート
35,35に支持されるようになっている。
【0046】上記チェーン31aには、上記樹脂材90
の後方に接触してその樹脂材90を押動するためのプッ
シャ36,36が一定の間隔で複数取付けられている。
上記第2の搬送装置3Bは、支持プレート35,35に
よって樹脂材90を水平姿勢に保持させたまま、上記プ
ッシャ36,36によってその樹脂材90を一定の経路
で移送してゆくことが可能である。上記チェーン31a
の下方には、チェーン31aの撓みを防止するためのガ
イド部材37が設けられている。
【0047】図7において、上記第1の洗浄装置5A
は、第2の搬送装置3Bのワーク搬送経路の一部を囲む
ケーシング50、このケーシング50内に設けられた複
数の洗浄水噴射ノズル51、および洗浄水供給装置53
を具備して構成されている。
【0048】上記洗浄水供給装置53は、ルーツブロア
などの低圧空気発生源53aと、洗浄水Waを貯留する
タンク53bとを具備して構成されている。上記洗浄水
Waとしては、水道水あるいは蒸留水などが用いられ
る。上記低圧空気発生源53aの排気側に接続された分
岐配管53cは、上記タンク53b内に繋がっている。
上記タンク53bは、その内部を気密状態に設定できる
ものである。したがって、上記タンク53b内を低圧空
気発生源53aの出口圧力と同圧にすることができる。
一方、上記低圧空気発生源53aの排気側に接続された
他の分岐配管53dには、上記タンク53bの底部の排
水管53eが繋がっている。このため、上記タンク53
b内の清浄水Waについては、その自重によって上記分
岐配管53d内に送り込むことができる。この洗浄水供
給装置53では、上記排水管53eを通過した洗浄水W
aが上記分岐配管53dを流れる低圧高速大流量の空気
流に混じり、霧状になった状態で上記複数の洗浄水噴射
ノズル51に供給されるようになっている。また、上記
洗浄水Waは、配管53fを介して第2の洗浄装置5B
の各洗浄水噴射ノズル51aにも供給されるように構成
されている。
【0049】上記複数の洗浄水噴射ノズル51は、上記
樹脂材90の搬送経路の上方と下方とのそれぞれに設け
られており、図11によく表れているように、樹脂材9
0の上向きの表面と下向きの裏面とのそれぞれに対して
洗浄水を噴射できるようになっている。上記ケーシング
50は、上記洗浄水が周辺に飛散することを防止するた
めのものであり、その底部には使用済の洗浄水を回収す
るための開口部54が設けられている。この開口部54
を介して回収された洗浄水は、繰り返し使用が可能であ
る。
【0050】図7および図12において、上記第2の洗
浄装置5Bは、ケーシング50a、このケーシング50
aの内部に設けられた複数の洗浄水噴射ノズル51a、
および洗浄水噴流槽55を具備して構成されている。
【0051】上記洗浄水噴流槽55は、上記第2の搬送
装置3Bのワーク搬送経路の下方に設けられている。こ
の洗浄水噴流槽55は、洗浄水を一定圧で供給する洗浄
水供給管56をその底部に連結したものであり、この洗
浄水供給管56から洗浄水噴流槽55の内部に供給され
る洗浄水がこの洗浄水噴流槽55の上方へ噴流状態とな
って一定高さに盛り上がるように構成されている。上記
洗浄水の盛り上がり高さを大きくする手段として、上記
洗浄水噴流槽55の内部には、多数の孔を有する多孔プ
レート57aやチェーン31aへの洗浄水の衝突を回避
するための邪魔板57bなどが設けられている。第2の
搬送装置3Bは、上記洗浄水の噴流状の部分に樹脂材9
0を通過させるように構成されている。上記洗浄水噴流
槽55に供給される洗浄水としては、たとえば水道水や
蒸留水を加熱した湯が用いられる。具体的には、図7に
よく表れているように、水道水や蒸留水を貯留するタン
ク52aには、ヒータ58が設けられており、このヒー
タ58によって加熱された湯Wbがポンプ52によって
上記洗浄水噴流槽55に圧送されるように構成されてい
る。
【0052】上記複数の洗浄水噴射ノズル51aは、上
記洗浄水の噴流による樹脂材90の洗浄作用を補助する
ためのものであり、上記第1の洗浄装置5Aの洗浄水供
給装置53から供給されてくる洗浄水、すなわち低圧高
速大流量の空気流に混入することによって霧状となった
洗浄水を樹脂材90の表面に吹きつけ可能に設けられて
いる。上記ケーシング50aは、洗浄水の飛散などを防
止するためのものであり、第2の搬送装置3Bのワーク
搬送経路の一部を囲んでいる。上記洗浄水噴流槽55か
らオーバフローした洗浄水や洗浄水噴射ノズル51aか
ら噴射された洗浄水は、ケーシング50aの底部の開口
部54aを介して回収され、繰り返し使用が行えるよう
に構成されている。
【0053】図13は、上記再生処理装置Aの乾燥装置
6Aおよびその周辺の構造を示す要部断面図である。
【0054】同図において、上記エアノズル6Bは、上
記第2の洗浄装置5Bの後段に設けられており、ブロア
60から供給されてくる圧縮空気を第2の搬送装置3B
によって搬送される樹脂材90の表面に吹き付けること
ができるように構成されている。このエアノズル6B
は、樹脂材90の外表面に付着している洗浄水のいわゆ
る水切りを行うためのものである。樹脂材90の外表面
に圧縮空気を高速で噴射し、洗浄水の水切りを行えば、
その後乾燥装置6Aによってなされる乾燥処理の負担を
少なくすることができる。このエアノズル6Bの下方周
辺部にはケーシング64が設けられており、水切りされ
た洗浄水がケーシング64の外部へ飛散しないように構
成されている。
【0055】上記乾燥装置6Aは、第2の搬送装置3B
のワーク移送経路を囲むケーシング61の内部に温風を
供給可能に構成されたものである。温風発生供給手段と
しては、ブロア62とこのブロア62から吐き出される
空気を加熱するためのヒータ63とを組み合わせたもの
が適用される。上記ケーシング61内への温風供給を円
滑にする手段として、上記ケーシング61にはケーシン
グ61内の空気を外部に排出するためのエア排気口61
aが設けられており、このエア排気口61aから排気さ
れたエアはブロア62に再度戻され、繰り返して使用さ
れるようになっている。
【0056】上記粉砕装置7は、樹脂材90をペレット
状に粉砕するためのものであり、その上部に設けられた
ホッパ70から粉砕対象物が投入されると、その粉砕対
象物を駆動回転自在なロータリカッタなどによって粉砕
し、その粉砕物を外部に排出するように構成されてい
る。上記第2の搬送装置3Bの後端部には、乾燥装置6
Aを通過した樹脂材90を上記粉砕装置7のホッパ70
内にガイドするためのシュータ39が設けられている。
【0057】次に、上記再生処理装置Aを用いて、図1
7に示したCD9の樹脂材90の再生処理を行う場合に
ついて説明する。
【0058】図1において、まずストック装置1に多数
枚のCD9をセッティングしておくが、このセッティン
グ作業に際しては、金属被膜91やコーティング層92
が樹脂材90の上面に位置する姿勢にしておく。その後
は、投入装置2Aを動作させて、上記ストック装置1に
セッティングされている多数枚のCD9を1枚ずつ取り
出してから第1の搬送装置3A上に投入し、これらのC
D9をブラスト装置4の各ブラストノズル40の下方に
供給する。上記各ブラストノズル40の下方に配置され
たCD9は、補助機構34のベルト34dとの接触によ
って回転しながらその表面にブラスト処理が施されるこ
ととなる。
【0059】このブラスト処理は、図14に示すよう
に、所望の粒状の研掃材mを低圧高速大流量の空気流を
利用して上記CD9の表面に衝突させるものであるた
め、上記CD9のコーティング層92や金属被膜91を
極めて短時間で剥離除去することが可能である。上記研
掃材mの速度としては、たとえば200m/secとい
う高速を達成することが可能である。この低圧ブラスト
処理では、図6に示すように、ブラストノズル40から
吹き出される空気流の広がり角度θが小さく、この空気
流に含まれている研掃材mの投射密度を高くすることが
できる。したがって、ブラストノズル40から吹き出さ
れる研掃材mをCD9の表面に効率良く照射することが
できる。この点、ブラストノズル内外の大きな圧力差に
原因して上記角度θが大きくなって研掃材の投射密度が
低くなり、また大きな圧力損失を生じてしまうる高圧ブ
ラスト処理とは大きく相違する。
【0060】また、上記低圧ブラスト処理に際しては、
研掃材mが樹脂材90の表面に直接衝突する場合がある
が、上記樹脂材90はポリカーボネートやアクリル系樹
脂であるなど、比較的弾性に富む材質であるために、研
掃材mが衝突した部分が凹状に弾性変形することによっ
て、上記研掃材mによってはこの樹脂材90の表面が大
きく削り取られないこととなる。すなわち、所望の処理
面に対して研掃材を高速で衝突させるブラスト処理は、
その処理面が弾性変形し難く、その硬度が高いほどその
表面を研掃する効果を大きく発揮するが、これに対して
処理面が比較的軟質で弾性変形しやすい場合には、その
表面を研掃し難くなる。したがって、上記ブラスト処理
では、硬質の金属被膜91、およびこの硬質の金属被膜
91の表面に付着している比較的硬質なコーティング層
92については効率よく剥離除去できるものの、その下
地となる比較的軟質な樹脂材90についてはさほど激し
く研掃しないものとできる。とくに、低圧高速大流量の
空気流を利用する低圧ブラスト処理では、高圧の空気流
を利用する場合よりも、研掃材の衝突速度などの調整が
比較的容易であり、樹脂材90の表面が激しく研掃され
ないように制御することが一層簡単に行えることとな
る。その結果、上記樹脂材90の体積の減少を最少限度
に抑えることができる。
【0061】本願出願人は、上記ブラスト処理を種々の
条件下において試験したものであるが、その結果、上記
研掃材mとしては、80〜150メッシュの粒状のアル
ミナを用い、また低圧空気発生源42の出口圧力を0.
5kg/cm2 とした場合に、上記コーティング層92
や金属被膜91を剥離除去するのに好適となることが判
明した。この条件下では、延べ約30秒以下のブラスト
処理によって、コーティング層92や金属被膜91を樹
脂材90の表面から完全に除去することができた。した
がって、たとえば3個のブラストノズル40を用いるこ
とにより3回に分けたブラスト処理を行う場合には、1
個のブラストノズル40について10秒以下のブラスト
処理時間でよく、多数のCD9を迅速に処理してゆくこ
とが可能となった。ただし、本願発明はこれに限定され
ず、たとえば研掃材としては、アルミナ以外として、ガ
ーネット、重曹粒、ガラスビーズ、ポリプラスなど、種
々の研掃材を用いる可能である。
【0062】上記ブラスト処理が終了すると、図15に
示すように、金属被膜91やコーティング層92を有し
ない中空円板状の樹脂材90が得られることとなる。こ
の樹脂材90は、その後第1の搬送装置3Aによってさ
らに下流に搬送された後、移載装置2Bによって第2の
搬送装置3B上に供給される。次いで、上記樹脂材90
は、上記第2の搬送装置3Bによって、第1の洗浄装置
5A、第2の洗浄装置5B、エアノズル6Bの下方、お
よび乾燥装置6Aのそれぞれに順次供給されることとな
る。
【0063】上記第1の洗浄装置5Aでは、上記樹脂材
90の表裏両面が洗浄水によって洗浄処理される。この
洗浄処理では、上記樹脂材90の外面に付着していたブ
ラスト処理用の研掃材mやコーティング層92および金
属被膜91の砕片などが強制的に除去されることとな
る。とくに、上記洗浄水は、低圧空気発生源53aによ
って発生された低圧高速大流量の空気流に混入されるこ
とによって霧状または粒子状となって洗浄水噴射ノズル
51から高速で吹き出されるものであるために、樹脂材
90の外面の付着物を除去する効果が高いものとなる。
第2の洗浄装置5Bでは、洗浄水噴射ノズル51aから
の洗浄水噴射作用によって、上記第1の洗浄装置5Bに
よるのと同様な洗浄効果が期待できるのに加え、上記樹
脂材90が洗浄水の噴流領域に進入することにより、い
わゆる湯洗がなされる。したがって、このような一連の
洗浄処理により、上記樹脂材90の外表面は、研掃材m
はもとより金属被膜91やコーティング層92なども付
着していない清浄な外表面とすることができる。
【0064】次いで、このような洗浄処理が終了した樹
脂材90は、その後エアノズル6Bから吹き出されるエ
アによっていわゆる水切り処理がなされた後に乾燥装置
6Aによって温風供給による乾燥処理がなされる。した
がって、上記樹脂材90が洗浄水によって濡れたまま粉
砕装置7内に供給されることを回避できる。上記樹脂材
90が粉砕装置7内に供給されると、上記樹脂材90は
粉砕され、図16に示すような合成樹脂ペレット90a
が得られることとなる。
【0065】上記合成樹脂ペレット90aは、金属やダ
スト類を含まないポリカーボネートあるいはアクリル樹
脂のペレットである。したがって、この合成樹脂ペレッ
ト90aは、たとえばいわゆるバージン材としての他の
合成樹脂ペレットと混合するなどして、新たな樹脂成形
品を製造する場合の原材料として適切に使用することが
できる。
【0066】一方、上記樹脂材90の表面から剥離除去
された金属被膜91やコーティング層92の砕片は、研
掃材mと混じり合った状態で回収することができるが、
これらについては研掃材mとの粒径の差あるいは比重差
などを利用して、これらを研掃材mから分離することが
できる。とくに、研掃材mとして、水溶性の重曹などを
用いれば、回収物を水に入れて研掃材をその水に溶かし
てから濾過することによって、非水溶性の金属被膜91
やコーティング層92の砕片を研掃材から簡単に分離す
ることができる。また、金属被膜91とコーティング層
92とのそれぞれの砕片は、やはりその比重などが相違
するために、これらについてもたとえばサイクロン方式
の分離機を用いるなどして互いに分離することもでき
る。したがって、これら金属被膜91やコーティング層
92の砕片についてもそれらの種類ごとに纏めることが
でき、金属被膜91であったアルミまたはアルミ合金
や、コーティング層92であった樹脂の再利用も可能と
なる。
【0067】本願発明は、上述の実施形態に限定されな
い。上記実施形態では、CDの樹脂材を再生処理する場
合を一例として説明したが、本願発明は、これに限定さ
れず、いわゆるLDやDVDなどと称されるタイプの光
ディスク、あるいは光磁気ディスクなどの他の種類の情
報記憶用のディスクに適用することも可能である。さら
に、処理対象物は、情報記憶用のディスクに限定され
ず、たとえばABS樹脂の表面にクロムメッキなどの金
属メッキを施した自動車部品、あるいはABS樹脂やポ
リカーボネートなどの樹脂材の表面にニッケルなどの金
属メッキを施してからその表面に塗装を施したOA機器
用の部品などにおいて、その金属メッキを剥離除去する
ことによって、その樹脂材を再利用する場合にも適用す
ることができる。このように、本願発明では、処理対象
物の具体的な種類などはとくに限定されるものではな
い。
【0068】その他、本願発明に係る樹脂表面の金属被
膜の除去方法や、金属被膜を有する樹脂材の再生処理方
法の各作業工程の具体的な構成は、種々に変更自在であ
る。また、本願発明に係る再生処理装置の各部の具体的
な構成も種々に設計変更自在である。たとえば処理対象
物を搬送する搬送装置に処理対象物を1個ずつ投入させ
るのではなく、複数個の処理対象物を同時に投入できる
ようにするといった設計変更は自在である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係る金属被膜を有する樹脂材の再生
処理装置の全体の概略構成の一例を示す説明図である。
【図2】本願発明に係る貴族被膜を有する樹脂材の再生
処理装置のストック装置を示す斜視図である。
【図3】上記再生処理装置の第1の搬送装置およびその
周辺部分の構造を示す要部概略斜視図である。
【図4】図3のIV−IV断面図である。
【図5】ブラスト装置の概略構造を示す断面図である。
【図6】ブラスト装置のブラストノズルを示す断面図で
ある。
【図7】再生処理装置の第2の搬送装置と洗浄装置とを
示す要部断面図である。
【図8】第2の搬送装置の要部平面図である。
【図9】図8のIX−IX断面図である。
【図10】図8のX−X断面図である。
【図11】図7のXI−XI断面図である。
【図12】図7のXII −XII 断面図である。
【図13】再生処理装置の乾燥装置のおよびその周辺の
構造を示す要部断面図である。
【図14】ブラスト処理の状態を示す説明図である。
【図15】ブラスト処理によって得られた樹脂材を示す
断面図である。
【図16】最終的に得られる合成樹脂ペレット示す説明
図である。
【図17】CDの断面構造を示す説明図である。
【符号の説明】
2A 投入装置 2B 移載装置 3A 第1の搬送装置 3B 第2の搬送装置 4 ブラスト装置 5A 第1の洗浄装置 5B 第2の洗浄装置 6A 乾燥装置 6B エアノズル 7 粉砕装置 9 CD(処理対象物) 34 補助機構 90 樹脂材 91 金属被膜 92 コーティング層 m 研掃材 A 再生処理装置

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂材の表面に付着形成されている金属
    被膜を上記樹脂材の表面から除去するための方法であっ
    て、 出口圧力が0.3〜1.2kg/cm2 (ゲージ圧)と
    された低圧空気発生源により発生させられる低圧高速空
    気流に混入させた研掃材を上記金属被膜の表面に吹きつ
    ける低圧ブラスト処理を施すことを特徴とする、樹脂表
    面の金属被膜の除去方法。
  2. 【請求項2】 表面に金属被膜が付着形成された樹脂材
    を具備して構成されている処理対象物の上記樹脂材を再
    生処理するための方法であって、 出口圧力が0.3〜1.2kg/cm2 (ゲージ圧)と
    された低圧空気発生源により発生させられる低圧高速空
    気流に混入させた研掃材を上記金属被膜の表面に吹きつ
    ける低圧ブラスト処理を施し、上記樹脂材の表面から上
    記金属被膜を剥離除去する工程を有していることを特徴
    とする、金属被膜を有する樹脂材の再生処理方法。
  3. 【請求項3】 上記処理対象物は、円板状または中空円
    板状の樹脂材の表面にアルミなどの金属の薄膜を付着形
    成した光ディスクなどの情報記憶用のディスクである、
    請求項2に記載の金属被膜を有する樹脂材の再生処理方
    法。
  4. 【請求項4】 上記処理対象物は、所望の形状に樹脂成
    形された樹脂材の表面に金属メッキが施された自動車部
    品またはOA機器部品である、請求項2に記載の金属被
    膜を有する樹脂材の再生処理方法。
  5. 【請求項5】 上記金属被膜が除去された樹脂材の表面
    を洗浄水を用いて洗浄する洗浄工程と、この洗浄工程後
    に上記樹脂材を乾燥させる乾燥工程とをさらに有してい
    る、請求項2ないし4のいずれかに記載の金属被膜を有
    する樹脂材の再生処理方法。
  6. 【請求項6】 上記洗浄工程は、低圧空気発生源によっ
    て発生された高速空気流に混入させた洗浄水を上記樹脂
    材の表面に吹きつけて行う、請求項5に記載の金属被膜
    を有する樹脂材の再生処理方法。
  7. 【請求項7】 上記乾燥工程の後に上記樹脂材をペレッ
    ト状に粉砕する粉砕工程をさらに有している、請求項5
    または6に記載の金属被膜を有する樹脂材の再生処理方
    法。
  8. 【請求項8】 請求項2ないし7のいずれかに記載の金
    属被膜を有する樹脂材の再生処理方法によって再生処理
    されたことを特徴とする、樹脂材。
  9. 【請求項9】 表面に金属被膜が付着形成された樹脂材
    を具備して構成されている処理対象物の上記樹脂材を再
    生処理するための装置であって、 上記処理対象物を一定の経路で搬送するための搬送装置
    と、 高速空気流に混入した研掃材を上記搬送装置で搬送され
    る上記処理対象物の表面に吹きつけることによって上記
    金属被膜を上記樹脂材から剥離させるブラスト処理を行
    うブラスト装置と、 を備えていることを特徴とする、金属被膜を有する樹脂
    材の再生処理装置。
  10. 【請求項10】 上記処理対象物が上記ブラスト装置に
    よってブラスト処理されるときにこの処理対象物を上記
    搬送装置の搬送経路上において回転させる機構を備えて
    いる、請求項9に記載の金属被膜を有する樹脂材の再生
    処理装置。
  11. 【請求項11】 上記ブラスト装置の後段には、上記金
    属被膜が剥離除去された樹脂材の外面を洗浄水を用いて
    洗浄する洗浄装置がさらに設けられている、請求項9ま
    たは10に記載の金属被膜を有する樹脂材の再生処理装
    置。
  12. 【請求項12】 上記洗浄装置は、低圧空気発生源によ
    って発生された高速空気流に混入させた洗浄水を洗浄水
    噴射ノズルから噴射するように構成されている、請求項
    11に記載の金属被膜を有する樹脂材の再生処理装置。
  13. 【請求項13】 上記洗浄装置は、上記金属被膜が剥離
    除去された樹脂材を噴流状の洗浄水中に進入させるよう
    に構成されている、請求項11または12に記載の金属
    被膜を有する樹脂材の再生処理装置。
  14. 【請求項14】 上記洗浄装置の後段には、上記洗浄装
    置によって洗浄された樹脂材に温風を供給してその乾燥
    処理を行う乾燥装置がさらに設けられている、請求項1
    1ないし13のいずれかに記載の金属被膜を有する樹脂
    材の再生処理装置。
  15. 【請求項15】 上記乾燥装置の後段には、上記乾燥処
    理が終了した樹脂材をペレット状に粉砕する粉砕装置が
    さらに設けられている、請求項14に記載の金属被膜を
    有する樹脂材の再生処理装置。
  16. 【請求項16】 上記ブラスト装置のブラスト処理によ
    って金属被膜が剥離除去された樹脂材が、上記洗浄装
    置、上記乾燥装置、および上記粉砕装置のそれぞれに順
    次搬送されるように構成されている、請求項15に記載
    の金属被膜を有する樹脂材の再生処理装置。
JP8151098A 1998-03-27 1998-03-27 樹脂表面の金属被膜の除去方法、金属被膜を有する樹脂材の再生処理方法、樹脂材、および金属被膜を有する樹脂材の再生処理装置 Expired - Fee Related JP4047965B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8151098A JP4047965B2 (ja) 1998-03-27 1998-03-27 樹脂表面の金属被膜の除去方法、金属被膜を有する樹脂材の再生処理方法、樹脂材、および金属被膜を有する樹脂材の再生処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8151098A JP4047965B2 (ja) 1998-03-27 1998-03-27 樹脂表面の金属被膜の除去方法、金属被膜を有する樹脂材の再生処理方法、樹脂材、および金属被膜を有する樹脂材の再生処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11277535A true JPH11277535A (ja) 1999-10-12
JP4047965B2 JP4047965B2 (ja) 2008-02-13

Family

ID=13748363

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8151098A Expired - Fee Related JP4047965B2 (ja) 1998-03-27 1998-03-27 樹脂表面の金属被膜の除去方法、金属被膜を有する樹脂材の再生処理方法、樹脂材、および金属被膜を有する樹脂材の再生処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4047965B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009255274A (ja) * 2008-03-26 2009-11-05 Fuji Xerox Co Ltd 樹脂製外装材の表面の再生方法、及びそれを利用して表面が再生された樹脂製外装材を備える事務機器
JP2019209219A (ja) * 2018-05-30 2019-12-12 ミクロンメタル株式会社 透明カバー層分離回収方法、およびそれに利用する透明カバー層分離回収装置
CN112405285A (zh) * 2020-11-19 2021-02-26 刘斌 一种去除铝合金表面氧化膜的装置

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TW201236775A (en) * 2011-03-04 2012-09-16 shu-lang Huang Film peeling method and equipment thereof

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009255274A (ja) * 2008-03-26 2009-11-05 Fuji Xerox Co Ltd 樹脂製外装材の表面の再生方法、及びそれを利用して表面が再生された樹脂製外装材を備える事務機器
JP2019209219A (ja) * 2018-05-30 2019-12-12 ミクロンメタル株式会社 透明カバー層分離回収方法、およびそれに利用する透明カバー層分離回収装置
CN112405285A (zh) * 2020-11-19 2021-02-26 刘斌 一种去除铝合金表面氧化膜的装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4047965B2 (ja) 2008-02-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100890983B1 (ko) 건식 세정 장치 및 건식 세정 방법
JP6091057B2 (ja) ショットブラスト装置
JP2011101853A (ja) 乾式洗浄方法および装置
JP4073580B2 (ja) 塗膜付き樹脂部品の再生処理装置
TW201127557A (en) Apparatus for recovering abrasives, apparatus for blasting process comprising the apparatus for recovering abrasives and method of blasting process
JP2002200433A (ja) 廃プラスチックの洗浄粉砕方法及びその洗浄粉砕装置
JP4047965B2 (ja) 樹脂表面の金属被膜の除去方法、金属被膜を有する樹脂材の再生処理方法、樹脂材、および金属被膜を有する樹脂材の再生処理装置
JPH0615570A (ja) 平面研磨機
JP2001138241A (ja) ショットブラスト装置
JP4515998B2 (ja) 被膜剥離装置
JPH02160473A (ja) アルミニウム屑の塗料除去方法
JPH0773826B2 (ja) ブラスト装置
JP5198907B2 (ja) 付着物の剥離装置
JP2003200349A (ja) 塗装除去方法及びその装置
JPH03196973A (ja) 乾式ブラスト加工装置
JPH11198344A (ja) スクリーン枠の付着物除去装置及びスクリーン枠の付着物除去方法
JP2002066482A (ja) 遠心式剥離装置
JP3119466B2 (ja) 放射性金属廃棄物の除染方法
JPH11239973A (ja) 成形体の製造装置
JPH1034536A (ja) バレル研磨石のクリーニング方法
JP2002066924A (ja) 自動車用バンパーの塗膜剥離方法及びその装置
JP4082102B2 (ja) 皮膜研創除去方法及び皮膜研創除去装置
JP2003299970A (ja) 精米機における砥石ロールの目詰り除去方法
JP2024067076A (ja) エアーブラスト機、及びエアーブラスト方法
TWM654808U (zh) 噴丸拋光機

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040929

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040929

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070207

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070306

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070501

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20071120

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20071126

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101130

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111130

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111130

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121130

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees