JPH11277410A - 研磨装置 - Google Patents
研磨装置Info
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- JPH11277410A JPH11277410A JP10033098A JP10033098A JPH11277410A JP H11277410 A JPH11277410 A JP H11277410A JP 10033098 A JP10033098 A JP 10033098A JP 10033098 A JP10033098 A JP 10033098A JP H11277410 A JPH11277410 A JP H11277410A
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- Japan
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- polishing
- platen
- cloth
- temperature
- silicon wafer
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- Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
- Mechanical Treatment Of Semiconductor (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 半導体ウェーハ表面をより高平坦度にする
研磨装置を提供する。 【解決手段】 シリコンウェーハ14表面の研磨時に
は、研磨液を供給しながら、研磨ヘッド12を、上面に
研磨布13が展張された研磨定盤11上で自転および公
転させて、シリコンウェーハ14の研磨面を研磨布13
により表面研磨する。この際、研磨布13の表面温度を
略均一化するので、この研磨布13の表面とシリコンウ
ェーハ14との摺接面において反応速度(研磨速度)が
均一となり、これにより研磨液の研磨砥粒による研磨が
シリコンウェーハ14の全面において略均一となって、
研磨後のシリコンウェーハ14表面をさらに高平坦度化
できる。
研磨装置を提供する。 【解決手段】 シリコンウェーハ14表面の研磨時に
は、研磨液を供給しながら、研磨ヘッド12を、上面に
研磨布13が展張された研磨定盤11上で自転および公
転させて、シリコンウェーハ14の研磨面を研磨布13
により表面研磨する。この際、研磨布13の表面温度を
略均一化するので、この研磨布13の表面とシリコンウ
ェーハ14との摺接面において反応速度(研磨速度)が
均一となり、これにより研磨液の研磨砥粒による研磨が
シリコンウェーハ14の全面において略均一となって、
研磨後のシリコンウェーハ14表面をさらに高平坦度化
できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は研磨装置、詳しく
は研磨中における研磨定盤に展張された研磨布表面の温
度分布を均一化して、研磨後の半導体ウェーハの平坦度
を良好にすることができる研磨装置に関する。
は研磨中における研磨定盤に展張された研磨布表面の温
度分布を均一化して、研磨後の半導体ウェーハの平坦度
を良好にすることができる研磨装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ウェーハ外周部が面取りされた後、ウェ
ーハ表面がエッチング加工されたシリコンウェーハに
は、次のポリッシング工程で、ウェーハ表面に機械的化
学的研磨が施される。この工程では、研磨装置により、
ウェーハ表面が平滑で無歪の鏡面に仕上げられる。
ーハ表面がエッチング加工されたシリコンウェーハに
は、次のポリッシング工程で、ウェーハ表面に機械的化
学的研磨が施される。この工程では、研磨装置により、
ウェーハ表面が平滑で無歪の鏡面に仕上げられる。
【0003】従来、研磨装置として、例えば上面に研磨
布が張設された研磨定盤と、研磨されるシリコンウェー
ハのガイドリングが下面に設けられた研磨ヘッドとを備
え、ガイドリングの内側に、保水性を有する例えば不織
布製のバックパッドを収納したものが知られている。研
磨時には、バックパッドに純水を供給し、その表面張力
により、シリコンウェーハを裏面側から保持する。シリ
コンウェーハは、研磨面がバックパッドの下縁より突出
するようにガイドリングに保持される。研磨砥粒を含む
研磨液(スラリー)を研磨面に供給しながら、研磨ヘッ
ドを研磨定盤上で自転および公転させ、シリコンウェー
ハの研磨面を研磨布により鏡面研磨する。シリコンウェ
ーハは、バックパッドに固定された状態で研磨ヘッドに
より駆動回転される。また、研磨液中には、通常、研磨
砥粒としての焼成シリカやコロイダルシリカ(シリカゾ
ル)の他、加工促進材としてのアミン、ヘイズ抑制材と
しての有機高分子などが含まれている。通常、微粒子で
ある研磨砥粒は、この研磨砥粒より粒径が大きな有機高
分子の粒子表面に付着して存在する。
布が張設された研磨定盤と、研磨されるシリコンウェー
ハのガイドリングが下面に設けられた研磨ヘッドとを備
え、ガイドリングの内側に、保水性を有する例えば不織
布製のバックパッドを収納したものが知られている。研
磨時には、バックパッドに純水を供給し、その表面張力
により、シリコンウェーハを裏面側から保持する。シリ
コンウェーハは、研磨面がバックパッドの下縁より突出
するようにガイドリングに保持される。研磨砥粒を含む
研磨液(スラリー)を研磨面に供給しながら、研磨ヘッ
ドを研磨定盤上で自転および公転させ、シリコンウェー
ハの研磨面を研磨布により鏡面研磨する。シリコンウェ
ーハは、バックパッドに固定された状態で研磨ヘッドに
より駆動回転される。また、研磨液中には、通常、研磨
砥粒としての焼成シリカやコロイダルシリカ(シリカゾ
ル)の他、加工促進材としてのアミン、ヘイズ抑制材と
しての有機高分子などが含まれている。通常、微粒子で
ある研磨砥粒は、この研磨砥粒より粒径が大きな有機高
分子の粒子表面に付着して存在する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような研磨装置を
用いたシリコンウェーハの研磨(機械的化学的研磨)
は、研磨布とシリコンウェーハとの摺接面において、研
磨布とシリコンウェーハとの間に介在されるスラリーの
摩擦熱により促進される。従来の研磨装置では、研磨定
盤に対して一定の位置でウェーハの研磨を行っていたの
で、研磨布表面に所定の温度分布が発生していた。すな
わち、研磨定盤と一体的に回転する研磨布上では、その
シリコンウェーハとの摺接部分がドーナツ形状の軌跡を
形成する。しかも、この摺接部分は、研磨時の摩擦熱に
より、下方の研磨定盤の部分とともに高温化する。な
お、この高温部分には、研磨定盤の半径方向に沿って一
定の温度分布が形成されている。そして、この温度分布
は、例えばシリコンウェーハを研磨布上で移動させて
も、解消することはできない。以下、この温度分布につ
いて図7,図8を参照しながら説明する。
用いたシリコンウェーハの研磨(機械的化学的研磨)
は、研磨布とシリコンウェーハとの摺接面において、研
磨布とシリコンウェーハとの間に介在されるスラリーの
摩擦熱により促進される。従来の研磨装置では、研磨定
盤に対して一定の位置でウェーハの研磨を行っていたの
で、研磨布表面に所定の温度分布が発生していた。すな
わち、研磨定盤と一体的に回転する研磨布上では、その
シリコンウェーハとの摺接部分がドーナツ形状の軌跡を
形成する。しかも、この摺接部分は、研磨時の摩擦熱に
より、下方の研磨定盤の部分とともに高温化する。な
お、この高温部分には、研磨定盤の半径方向に沿って一
定の温度分布が形成されている。そして、この温度分布
は、例えばシリコンウェーハを研磨布上で移動させて
も、解消することはできない。以下、この温度分布につ
いて図7,図8を参照しながら説明する。
【0005】図7は従来装置に係る研磨布の高温域およ
び低温域を示す平面図である。図8はその研磨布上の半
径方向の位置と温度との関係を示すグラフである。図7
に示すように、回転中の研磨定盤100に展張された研
磨布101の表面には、研磨ヘッド103に装着された
シリコンウェーハ102が摺接することにより、ドーナ
ツ形状の高温域aが形成される。しかも、このドーナツ
形状をした高温域aの内縁部および外縁部は、その熱
が、それぞれ隣接する低温域bである研磨布101の中
心部分および外周部分に奪われて、その温度は内縁また
は外縁へ行くほど徐々に低下する(図8のグラフ参
照)。
び低温域を示す平面図である。図8はその研磨布上の半
径方向の位置と温度との関係を示すグラフである。図7
に示すように、回転中の研磨定盤100に展張された研
磨布101の表面には、研磨ヘッド103に装着された
シリコンウェーハ102が摺接することにより、ドーナ
ツ形状の高温域aが形成される。しかも、このドーナツ
形状をした高温域aの内縁部および外縁部は、その熱
が、それぞれ隣接する低温域bである研磨布101の中
心部分および外周部分に奪われて、その温度は内縁また
は外縁へ行くほど徐々に低下する(図8のグラフ参
照)。
【0006】この温度差は、研磨砥粒がシリコンウェー
ハ102を研磨するときの研磨力に違いを来す。すなわ
ち、基本的に研磨(機械的化学的研磨)は、(a) 研
磨砥粒による摩擦熱の発生、(b) 摩擦熱によるエッ
チングの促進、(c) エッチングで生成された物質
(層)を研磨砥粒により強制的に除去する際の摩擦熱の
発生の繰り返しにより、進行する。したがって、シリコ
ンウェーハ102の研磨において、研磨量の差に大きな
影響を及ぼす要因として研磨布表面の温度が挙げられ
る。この温度が変化することで、研磨速度が変化する。
これがウェーハ面内で発生すれば、結果的に面内各位置
での研磨時の取り代(ウェーハ厚さ)がそれぞれ異な
り、シリコンウェーハ102の表面の平坦度が悪化す
る。
ハ102を研磨するときの研磨力に違いを来す。すなわ
ち、基本的に研磨(機械的化学的研磨)は、(a) 研
磨砥粒による摩擦熱の発生、(b) 摩擦熱によるエッ
チングの促進、(c) エッチングで生成された物質
(層)を研磨砥粒により強制的に除去する際の摩擦熱の
発生の繰り返しにより、進行する。したがって、シリコ
ンウェーハ102の研磨において、研磨量の差に大きな
影響を及ぼす要因として研磨布表面の温度が挙げられ
る。この温度が変化することで、研磨速度が変化する。
これがウェーハ面内で発生すれば、結果的に面内各位置
での研磨時の取り代(ウェーハ厚さ)がそれぞれ異な
り、シリコンウェーハ102の表面の平坦度が悪化す
る。
【0007】そこで、発明者らは、研磨布の表面の温度
分布を均一化すれば、研磨液中のエッチングの作用が、
研磨布とシリコンウェーハとの摺接面の全域において略
一定化すること、また、この結果、シリコンウェーハの
研磨ムラの原因が取り除かれて、従来の研磨に比べてウ
ェーハ表面の平坦度が良くなることに着目し、この発明
を完成させた。
分布を均一化すれば、研磨液中のエッチングの作用が、
研磨布とシリコンウェーハとの摺接面の全域において略
一定化すること、また、この結果、シリコンウェーハの
研磨ムラの原因が取り除かれて、従来の研磨に比べてウ
ェーハ表面の平坦度が良くなることに着目し、この発明
を完成させた。
【0008】
【発明の目的】そこで、この発明は、研磨中における研
磨定盤に展張された研磨布表面の温度分布を均一化し
て、半導体ウェーハ表面をより高平坦度化することがで
きる研磨装置を提供することを、その目的としている。
磨定盤に展張された研磨布表面の温度分布を均一化し
て、半導体ウェーハ表面をより高平坦度化することがで
きる研磨装置を提供することを、その目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、研磨定盤に展張された研磨布に研磨液を供給し、こ
の研磨布を半導体ウェーハの表面に摺接させることによ
り、この半導体ウェーハ表面を研磨する研磨装置にあっ
て、研磨中、研磨布の表面温度を略均一とする温度均一
化手段を有する研磨装置である。研磨液としては、例え
ば焼成シリカやコロイダルシリカ(研磨砥粒)、アミン
(加工促進材)および有機高分子(ヘイズ抑制材)など
を混合したものが採用される。コロイダルシリカは、珪
酸微粒子が凝集しないで一次粒子のまま水中に分散した
透明もしくは不透明の乳白色のコロイド液の形で提供さ
れる。半導体ウェーハとしては、代表的なシリコンウェ
ーハ以外にも、例えばガリウムヒ素ウェーハ(GaAs
ウェーハ)などの各種ウェーハを採用することができ
る。
は、研磨定盤に展張された研磨布に研磨液を供給し、こ
の研磨布を半導体ウェーハの表面に摺接させることによ
り、この半導体ウェーハ表面を研磨する研磨装置にあっ
て、研磨中、研磨布の表面温度を略均一とする温度均一
化手段を有する研磨装置である。研磨液としては、例え
ば焼成シリカやコロイダルシリカ(研磨砥粒)、アミン
(加工促進材)および有機高分子(ヘイズ抑制材)など
を混合したものが採用される。コロイダルシリカは、珪
酸微粒子が凝集しないで一次粒子のまま水中に分散した
透明もしくは不透明の乳白色のコロイド液の形で提供さ
れる。半導体ウェーハとしては、代表的なシリコンウェ
ーハ以外にも、例えばガリウムヒ素ウェーハ(GaAs
ウェーハ)などの各種ウェーハを採用することができ
る。
【0010】研磨布の表面温度を均一化するには、請求
項2に記載の発明のように、研磨布表面を加熱してもよ
い。または、請求項5に記載の発明のように、これを冷
却してもよい。また、これらの研磨布表面の加熱方法や
冷却方法は、限定されない。研磨布の表面温度の均一化
は、研磨定盤側からの温度調整でもよいし、研磨ヘッド
側からの温度調整でもよいし、さらには両者側からの温
度調整でもよい。研磨装置としては、接着剤としてのワ
ックスを用いて半導体ウェーハを研磨ヘッドに接着する
ワックス方式のものでもよいし、水を含んだバックパッ
ドにより半導体ウェーハを研磨ヘッドに保持するワック
スレスマウント方式のものでもよい。この研磨装置で
は、研磨定盤を下配置とし、研磨ヘッドを上配置とした
り、または、これとは上下を逆に配置してもよい。
項2に記載の発明のように、研磨布表面を加熱してもよ
い。または、請求項5に記載の発明のように、これを冷
却してもよい。また、これらの研磨布表面の加熱方法や
冷却方法は、限定されない。研磨布の表面温度の均一化
は、研磨定盤側からの温度調整でもよいし、研磨ヘッド
側からの温度調整でもよいし、さらには両者側からの温
度調整でもよい。研磨装置としては、接着剤としてのワ
ックスを用いて半導体ウェーハを研磨ヘッドに接着する
ワックス方式のものでもよいし、水を含んだバックパッ
ドにより半導体ウェーハを研磨ヘッドに保持するワック
スレスマウント方式のものでもよい。この研磨装置で
は、研磨定盤を下配置とし、研磨ヘッドを上配置とした
り、または、これとは上下を逆に配置してもよい。
【0011】請求項2に記載の発明は、上記温度均一化
手段が、研磨布表面を加熱する加熱手段を有する請求項
1に記載の研磨装置である。研磨布表面を加熱する加熱
手段としては、例えばニクロム線や赤外線ランプなどを
用いた各種ヒータ、高温液体(水,スラリー)または高
温気体(空気など)を用いた熱交換装置など、その種類
は限定されない。また、研磨布表面の全域を均一に加熱
させてもよいし、前述した研磨布表面の高温域と低温域
とに温度差をつけてもよい。研磨布表面の好ましい加熱
温度は50℃以下である。50℃を超えると、研磨布お
よび研磨液の劣化が起きることがある。
手段が、研磨布表面を加熱する加熱手段を有する請求項
1に記載の研磨装置である。研磨布表面を加熱する加熱
手段としては、例えばニクロム線や赤外線ランプなどを
用いた各種ヒータ、高温液体(水,スラリー)または高
温気体(空気など)を用いた熱交換装置など、その種類
は限定されない。また、研磨布表面の全域を均一に加熱
させてもよいし、前述した研磨布表面の高温域と低温域
とに温度差をつけてもよい。研磨布表面の好ましい加熱
温度は50℃以下である。50℃を超えると、研磨布お
よび研磨液の劣化が起きることがある。
【0012】請求項3に記載の発明は、上記加熱手段
が、研磨布の上方に配設したランプである請求項2に記
載の研磨装置である。このランプとしては、例えばハロ
ゲンランプ、赤外線ランプなど、発熱量が大きいものが
好ましい。
が、研磨布の上方に配設したランプである請求項2に記
載の研磨装置である。このランプとしては、例えばハロ
ゲンランプ、赤外線ランプなど、発熱量が大きいものが
好ましい。
【0013】請求項4に記載の発明は、上記加熱手段
が、研磨定盤にヒータを内蔵させた請求項2に記載の研
磨装置である。なお、このヒータの種類は限定されな
い。
が、研磨定盤にヒータを内蔵させた請求項2に記載の研
磨装置である。なお、このヒータの種類は限定されな
い。
【0014】請求項5に記載の発明は、上記温度均一化
手段が、研磨布表面を冷却する冷却手段を有する請求項
1に記載の研磨装置である。研磨布表面の冷却手段とし
ては、例えば水冷または空冷タイプのもの、フロンガス
などの冷媒ガスタイプのもの、および、研磨液(スラリ
ー)の供給量調整タイプのものなど、その種類は限定さ
れない。また、研磨布表面の全域を均一に冷却してもよ
いし、研磨布表面の高温域と低温域とに温度差をつけて
冷却してもよい。研磨布表面の好ましい冷却温度は、1
5〜20℃である。これ以下であると、研磨が進行しに
くい。
手段が、研磨布表面を冷却する冷却手段を有する請求項
1に記載の研磨装置である。研磨布表面の冷却手段とし
ては、例えば水冷または空冷タイプのもの、フロンガス
などの冷媒ガスタイプのもの、および、研磨液(スラリ
ー)の供給量調整タイプのものなど、その種類は限定さ
れない。また、研磨布表面の全域を均一に冷却してもよ
いし、研磨布表面の高温域と低温域とに温度差をつけて
冷却してもよい。研磨布表面の好ましい冷却温度は、1
5〜20℃である。これ以下であると、研磨が進行しに
くい。
【0015】請求項6に記載の発明は、上記温度均一化
手段である冷却手段が、上記研磨定盤と、この研磨定盤
に対向して配設されて、半導体ウェーハを保持する研磨
ヘッドとにそれぞれ配設された請求項5に記載の研磨装
置である。研磨定盤側の冷却手段と、研磨ヘッド側の冷
却手段とは、それぞれ同じ種類の冷却手段でも、異なる
種類の冷却手段でもよい。
手段である冷却手段が、上記研磨定盤と、この研磨定盤
に対向して配設されて、半導体ウェーハを保持する研磨
ヘッドとにそれぞれ配設された請求項5に記載の研磨装
置である。研磨定盤側の冷却手段と、研磨ヘッド側の冷
却手段とは、それぞれ同じ種類の冷却手段でも、異なる
種類の冷却手段でもよい。
【0016】請求項7に記載の発明は、上記冷却手段
が、研磨布表面に研磨液を供給するスラリーノズルを有
し、このスラリーノズルに複数の研磨液供給口を研磨定
盤の半径方向に沿って配設し、これらの研磨液供給口か
ら研磨液を供給することにより、研磨布の表面温度を面
内で均一化する請求項5または請求項6に記載の研磨装
置である。なお、スラリーノズルに配設された研磨液供
給口の個数は限定されない。
が、研磨布表面に研磨液を供給するスラリーノズルを有
し、このスラリーノズルに複数の研磨液供給口を研磨定
盤の半径方向に沿って配設し、これらの研磨液供給口か
ら研磨液を供給することにより、研磨布の表面温度を面
内で均一化する請求項5または請求項6に記載の研磨装
置である。なお、スラリーノズルに配設された研磨液供
給口の個数は限定されない。
【0017】請求項8に記載の発明は、研磨布が展張さ
れる研磨定盤と、この研磨定盤に対向して配設され、半
導体ウェーハを保持する研磨ヘッドとを備えた研磨装置
において、上記研磨ヘッドがウォータジャケットを有す
る研磨装置である。なお、ウォータジャケットの形状
や、研磨ヘッド内部における形成範囲は限定されない。
れる研磨定盤と、この研磨定盤に対向して配設され、半
導体ウェーハを保持する研磨ヘッドとを備えた研磨装置
において、上記研磨ヘッドがウォータジャケットを有す
る研磨装置である。なお、ウォータジャケットの形状
や、研磨ヘッド内部における形成範囲は限定されない。
【0018】請求項9に記載の発明は、研磨布が展張さ
れる研磨定盤と、この研磨定盤に対向して配設され、半
導体ウェーハを保持する研磨ヘッドとを備えた研磨装置
において、上記研磨ヘッドを研磨中に研磨定盤に対して
その半径方向に往復動させる往復動手段を有する研磨装
置である。往復動手段により往復動される研磨ヘッド
は、1個でも2個以上の複数個でもよい。なお、複数個
の場合、それぞれのヘッドを単独で往復動させてもよい
し、一体的に往復動させてもよい。
れる研磨定盤と、この研磨定盤に対向して配設され、半
導体ウェーハを保持する研磨ヘッドとを備えた研磨装置
において、上記研磨ヘッドを研磨中に研磨定盤に対して
その半径方向に往復動させる往復動手段を有する研磨装
置である。往復動手段により往復動される研磨ヘッド
は、1個でも2個以上の複数個でもよい。なお、複数個
の場合、それぞれのヘッドを単独で往復動させてもよい
し、一体的に往復動させてもよい。
【0019】
【作用】この発明の研磨装置によれば、半導体ウェーハ
表面の研磨時には、研磨液を供給しながら、上面に研磨
布が展張された研磨定盤上で、半導体ウェーハの研磨面
を研磨布により表面研磨する。この際、研磨布の表面温
度を略均一化するので、研磨中の研磨布表面と半導体ウ
ェーハとの摺接面において、ウェーハ中央部とウェーハ
外周部との研磨速度が略等しくなり、研磨量が半導体ウ
ェーハの全面において略均一となって、研磨後の半導体
ウェーハ表面をより高平坦度化することができる。
表面の研磨時には、研磨液を供給しながら、上面に研磨
布が展張された研磨定盤上で、半導体ウェーハの研磨面
を研磨布により表面研磨する。この際、研磨布の表面温
度を略均一化するので、研磨中の研磨布表面と半導体ウ
ェーハとの摺接面において、ウェーハ中央部とウェーハ
外周部との研磨速度が略等しくなり、研磨量が半導体ウ
ェーハの全面において略均一となって、研磨後の半導体
ウェーハ表面をより高平坦度化することができる。
【0020】特に、請求項2に記載の発明では、加熱手
段により研磨布表面を加熱してその表面温度を均一化す
る。また、請求項5に記載の発明では、冷却手段により
研磨布表面を冷却してその表面温度を均一化する。請求
項6に記載の発明では、研磨定盤側および研磨ヘッド側
の双方から冷却する。研磨布表面を加熱する場合には、
請求項3に記載の発明のように研磨布の上方に設けたラ
ンプの光熱により加熱したり、請求項4に記載の発明の
ように研磨定盤に内蔵されたヒータにより加熱してもよ
い。加熱することで研磨が促進され、加工速度(生産
性)が高まる。
段により研磨布表面を加熱してその表面温度を均一化す
る。また、請求項5に記載の発明では、冷却手段により
研磨布表面を冷却してその表面温度を均一化する。請求
項6に記載の発明では、研磨定盤側および研磨ヘッド側
の双方から冷却する。研磨布表面を加熱する場合には、
請求項3に記載の発明のように研磨布の上方に設けたラ
ンプの光熱により加熱したり、請求項4に記載の発明の
ように研磨定盤に内蔵されたヒータにより加熱してもよ
い。加熱することで研磨が促進され、加工速度(生産
性)が高まる。
【0021】また、研磨布表面を冷却する場合、請求項
7に記載の発明のようにスラリーノズルの複数の研磨液
供給口から研磨定盤の半径方向へ研磨液を供給して研磨
布の表面温度を面内で均一化したり、請求項8に記載の
発明のようにウォータジャケットを用いて研磨ヘッドを
冷却して、研磨布の表面温度を面内で均一化する。
7に記載の発明のようにスラリーノズルの複数の研磨液
供給口から研磨定盤の半径方向へ研磨液を供給して研磨
布の表面温度を面内で均一化したり、請求項8に記載の
発明のようにウォータジャケットを用いて研磨ヘッドを
冷却して、研磨布の表面温度を面内で均一化する。
【0022】そして、請求項9に記載の発明のように、
研磨時に、往復動手段によって研磨ヘッドを研磨定盤に
対してその半径方向に往復動させると、研磨布表面の広
範囲に半導体ウェーハが摺接され、これにより研磨時の
摩擦熱が研磨布の略全域に分散されて、研磨布の表面温
度がこの面内で均一化される。
研磨時に、往復動手段によって研磨ヘッドを研磨定盤に
対してその半径方向に往復動させると、研磨布表面の広
範囲に半導体ウェーハが摺接され、これにより研磨時の
摩擦熱が研磨布の略全域に分散されて、研磨布の表面温
度がこの面内で均一化される。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施例を図面を
参照して説明する。まず、図1,図2に基づき、この発
明の第1実施例に係る研磨装置を説明する。図1はこの
発明の第1実施例に係る研磨装置の正面図である。図2
は第1実施例に係る研磨装置の平面図である。
参照して説明する。まず、図1,図2に基づき、この発
明の第1実施例に係る研磨装置を説明する。図1はこの
発明の第1実施例に係る研磨装置の正面図である。図2
は第1実施例に係る研磨装置の平面図である。
【0024】図1,図2において、10はこの発明の第
1実施例に係る研磨装置であり、この研磨装置10は、
研磨定盤11と、これに対向して上方に配設された研磨
ヘッド12とを備えている。研磨定盤11は、その上面
に厚地のスポンジゴムを介して研磨布13が展張・接着
されている。研磨ヘッド12の下面にはシリコンウェー
ハ14の固定用のガイドリング15が設けられている。
研磨定盤11および研磨ヘッド12はともに円板形をし
ており、対向する各表面は平坦面となっている。これら
の研磨定盤11,研磨ヘッド12は、それぞれ回転軸1
6,17を介して、各軸線を中心に回転可能に構成され
ている。また、研磨ヘッド12は、回転軸17の昇降に
より上下動可能に構成されている。
1実施例に係る研磨装置であり、この研磨装置10は、
研磨定盤11と、これに対向して上方に配設された研磨
ヘッド12とを備えている。研磨定盤11は、その上面
に厚地のスポンジゴムを介して研磨布13が展張・接着
されている。研磨ヘッド12の下面にはシリコンウェー
ハ14の固定用のガイドリング15が設けられている。
研磨定盤11および研磨ヘッド12はともに円板形をし
ており、対向する各表面は平坦面となっている。これら
の研磨定盤11,研磨ヘッド12は、それぞれ回転軸1
6,17を介して、各軸線を中心に回転可能に構成され
ている。また、研磨ヘッド12は、回転軸17の昇降に
より上下動可能に構成されている。
【0025】ガイドリング15の内側には、バックパッ
ド20が、その上面を研磨ヘッド12の下面と接触させ
て保持されている。バックパッド20は、不織布の一例
としてのスウェード製であって、直径は6インチのシリ
コンウェーハ14より若干大きく形成されている。研磨
するシリコンウェーハ14は、CZウェーハであって、
その厚さが625μmのシリコンウェーハである。研磨
定盤11の片側上方には、研磨布13の表面に研磨液を
供給するスラリーノズル18(温度均一化手段としての
冷却手段)が、その軸線を研磨定盤11の半径方向に延
ばして配設されている。このスラリーノズル18には、
一定ピッチで複数の研磨液供給口18aが形成されてい
る。また、このスラリーノズル18には、スラリーポン
プを内蔵する研磨液供給装置19(温度均一化手段とし
ての冷却手段)が接続されている。研磨液供給装置19
から圧送された研磨液は、スラリーノズル18の各研磨
液供給口18aを通して、研磨定盤11の表面に展張さ
れた研磨布13上に、その半径方向に沿って所定流量で
供給される。
ド20が、その上面を研磨ヘッド12の下面と接触させ
て保持されている。バックパッド20は、不織布の一例
としてのスウェード製であって、直径は6インチのシリ
コンウェーハ14より若干大きく形成されている。研磨
するシリコンウェーハ14は、CZウェーハであって、
その厚さが625μmのシリコンウェーハである。研磨
定盤11の片側上方には、研磨布13の表面に研磨液を
供給するスラリーノズル18(温度均一化手段としての
冷却手段)が、その軸線を研磨定盤11の半径方向に延
ばして配設されている。このスラリーノズル18には、
一定ピッチで複数の研磨液供給口18aが形成されてい
る。また、このスラリーノズル18には、スラリーポン
プを内蔵する研磨液供給装置19(温度均一化手段とし
ての冷却手段)が接続されている。研磨液供給装置19
から圧送された研磨液は、スラリーノズル18の各研磨
液供給口18aを通して、研磨定盤11の表面に展張さ
れた研磨布13上に、その半径方向に沿って所定流量で
供給される。
【0026】次に、この研磨装置10を用いた半導体ウ
ェーハの研磨方法を説明する。図1,図2に示すよう
に、シリコンウェーハ14の表面研磨時には、ガイドリ
ング15に保持されたバックパッド20に純水を供給し
ておく。そして、シリコンウェーハ14をガイドリング
15内に収容する。このとき、ウェーハ研磨面がガイド
リング15の下端面より所定高さだけ下方に位置するよ
うにセットする。このように、水の表面張力により、シ
リコンウェーハ14がバックパッド20に保持される。
その後、研磨液供給装置19から研磨液をスラリーノズ
ル18側へ圧送し、このスラリーノズル18の各研磨液
供給口18aを通して、研磨定盤11の表面に展張され
た研磨布13上に、その半径方向に沿って研磨液を5
(リットル/分)の供給量で供給する。そして、この研
磨液の供給を行いながら、研磨ヘッド12を研磨定盤1
1上で自転および公転させて、シリコンウェーハ14の
研磨面を研磨布13により表面研磨する。
ェーハの研磨方法を説明する。図1,図2に示すよう
に、シリコンウェーハ14の表面研磨時には、ガイドリ
ング15に保持されたバックパッド20に純水を供給し
ておく。そして、シリコンウェーハ14をガイドリング
15内に収容する。このとき、ウェーハ研磨面がガイド
リング15の下端面より所定高さだけ下方に位置するよ
うにセットする。このように、水の表面張力により、シ
リコンウェーハ14がバックパッド20に保持される。
その後、研磨液供給装置19から研磨液をスラリーノズ
ル18側へ圧送し、このスラリーノズル18の各研磨液
供給口18aを通して、研磨定盤11の表面に展張され
た研磨布13上に、その半径方向に沿って研磨液を5
(リットル/分)の供給量で供給する。そして、この研
磨液の供給を行いながら、研磨ヘッド12を研磨定盤1
1上で自転および公転させて、シリコンウェーハ14の
研磨面を研磨布13により表面研磨する。
【0027】これにより、研磨布13の表面温度が、図
8の一点鎖線xに示すように比較的低温度で略均一化す
る。この結果、研磨布13の表面とシリコンウェーハ1
4との摺接面において、ウェーハ中央部とウェーハ外周
部との研磨速度が略等しくなり、これにより研磨砥粒に
よる研磨がシリコンウェーハ14の全面において略均一
となって、シリコンウェーハ14の研磨ムラの要因は、
遠心力によるウェーハ外周方向への研磨液の偏りだけに
止まり、よって従来の研磨に比較して、ウェーハの平坦
度を良好にすることができる。
8の一点鎖線xに示すように比較的低温度で略均一化す
る。この結果、研磨布13の表面とシリコンウェーハ1
4との摺接面において、ウェーハ中央部とウェーハ外周
部との研磨速度が略等しくなり、これにより研磨砥粒に
よる研磨がシリコンウェーハ14の全面において略均一
となって、シリコンウェーハ14の研磨ムラの要因は、
遠心力によるウェーハ外周方向への研磨液の偏りだけに
止まり、よって従来の研磨に比較して、ウェーハの平坦
度を良好にすることができる。
【0028】このように、スラリーノズル18に、研磨
定盤11の半径方向に沿った複数の研磨液供給口18a
を配設するという簡単な構成を採用したので、比較的低
コストで、この研磨布13の表面温度の均一化を図るこ
とができる。
定盤11の半径方向に沿った複数の研磨液供給口18a
を配設するという簡単な構成を採用したので、比較的低
コストで、この研磨布13の表面温度の均一化を図るこ
とができる。
【0029】次に、図3に基づいて、この発明の第2実
施例に係る研磨装置を説明する。図3はこの発明の第2
実施例に係る研磨装置の一部断面図を含む要部拡大平面
図である。この第2実施例に係る研磨装置50は、第1
実施例のようにスラリーノズル18から研磨液を流して
研磨布13の表面を冷却するのではなく、研磨ヘッド1
3にウォータジャケット51(冷却水通路:温度均一化
手段としての冷却手段)を内蔵させ、このウォータジャ
ケット51内に冷却水を流すことにより、研磨ヘッド1
2側から研磨布13を均一に冷却しようとするものであ
る。
施例に係る研磨装置を説明する。図3はこの発明の第2
実施例に係る研磨装置の一部断面図を含む要部拡大平面
図である。この第2実施例に係る研磨装置50は、第1
実施例のようにスラリーノズル18から研磨液を流して
研磨布13の表面を冷却するのではなく、研磨ヘッド1
3にウォータジャケット51(冷却水通路:温度均一化
手段としての冷却手段)を内蔵させ、このウォータジャ
ケット51内に冷却水を流すことにより、研磨ヘッド1
2側から研磨布13を均一に冷却しようとするものであ
る。
【0030】このように、ウォータジャケット51によ
り、研磨布13のドーナツ形状をした高温域aを研磨ヘ
ッド13側から直接冷却することができるので、効果的
に研磨布13の表面温度を均一化することができる。こ
の結果、シリコンウェーハ14表面をより高平坦度に形
成することができる。また、ウォータジャケット51を
採用したことで、上記バックパッド20の場合ほどはな
いにしても、比較的安価な設備コストで研磨布13の表
面温度の均一化を図ることができる。なお、このウォー
タジャケット51と第1実施例のスラリーノズル18と
を組み合わせて用いてもよい。その他の構成、作用効果
は、第1実施例と同様であるので説明を省略する。
り、研磨布13のドーナツ形状をした高温域aを研磨ヘ
ッド13側から直接冷却することができるので、効果的
に研磨布13の表面温度を均一化することができる。こ
の結果、シリコンウェーハ14表面をより高平坦度に形
成することができる。また、ウォータジャケット51を
採用したことで、上記バックパッド20の場合ほどはな
いにしても、比較的安価な設備コストで研磨布13の表
面温度の均一化を図ることができる。なお、このウォー
タジャケット51と第1実施例のスラリーノズル18と
を組み合わせて用いてもよい。その他の構成、作用効果
は、第1実施例と同様であるので説明を省略する。
【0031】次に、図4に基づいて、この発明の第3実
施例に係る研磨装置を説明する。図4はこの発明の第3
実施例に係る研磨装置の正面図である。この第3実施例
に係る研磨装置30は、第1,第2実施例のように研磨
布13の表面を冷却して研磨布13の表面温度の均一化
を図るのではなく、研磨布13を加熱して同一の効果を
得ようとするものである。具体的には、研磨定盤11の
片側上方に、研磨定盤11の半径方向に沿った長尺なラ
ンプ取り付け部材31を配置し、このランプ取り付け部
材31に一定ピッチで多数個の赤外線ランプ32(温度
均一化手段としての加熱手段)を配設する。なお、ここ
での赤外線ランプ32のワット数は1000Wである。
研磨定盤11と一体に回転する研磨布13に対して、研
磨定盤11の半径方向に沿って整列された赤外線ランプ
32から赤外線が照射されることにより、この研磨布1
3の表面温度が略均一に昇温される。その他の構成およ
び作用効果は、第1,第2実施例と同様であり、その説
明を省略する。
施例に係る研磨装置を説明する。図4はこの発明の第3
実施例に係る研磨装置の正面図である。この第3実施例
に係る研磨装置30は、第1,第2実施例のように研磨
布13の表面を冷却して研磨布13の表面温度の均一化
を図るのではなく、研磨布13を加熱して同一の効果を
得ようとするものである。具体的には、研磨定盤11の
片側上方に、研磨定盤11の半径方向に沿った長尺なラ
ンプ取り付け部材31を配置し、このランプ取り付け部
材31に一定ピッチで多数個の赤外線ランプ32(温度
均一化手段としての加熱手段)を配設する。なお、ここ
での赤外線ランプ32のワット数は1000Wである。
研磨定盤11と一体に回転する研磨布13に対して、研
磨定盤11の半径方向に沿って整列された赤外線ランプ
32から赤外線が照射されることにより、この研磨布1
3の表面温度が略均一に昇温される。その他の構成およ
び作用効果は、第1,第2実施例と同様であり、その説
明を省略する。
【0032】次に、図5に基づいて、この発明の第4実
施例に係る研磨装置を説明する。図5はこの発明の第4
実施例に係る研磨装置の正面図である。この第4実施例
に係る研磨装置40は、第3実施例のように、赤外線ラ
ンプ32を用いて研磨定盤11および研磨ヘッド12の
上方から研磨布13の表面を加熱するのではなく、上記
研磨定盤11の内部にニクロム線(1000W)を有す
るヒータ41(温度均一化手段としての加熱手段)を設
けることにより、研磨布13をその裏面側から加熱する
ものである。このヒータ41のニクロム線は、研磨定盤
11および研磨ヘッド12の略全面に亘って配線されて
いる。このように、研磨定盤11の全域に配線されたヒ
ータ41によって、研磨布13の全域を加熱するように
したので、その熱で研磨布13の表面温度を略均一化す
ることができる(図8の二点鎖線y参照)。その他の構
成、作用効果は、第3実施例と同様であるので説明を省
略する。
施例に係る研磨装置を説明する。図5はこの発明の第4
実施例に係る研磨装置の正面図である。この第4実施例
に係る研磨装置40は、第3実施例のように、赤外線ラ
ンプ32を用いて研磨定盤11および研磨ヘッド12の
上方から研磨布13の表面を加熱するのではなく、上記
研磨定盤11の内部にニクロム線(1000W)を有す
るヒータ41(温度均一化手段としての加熱手段)を設
けることにより、研磨布13をその裏面側から加熱する
ものである。このヒータ41のニクロム線は、研磨定盤
11および研磨ヘッド12の略全面に亘って配線されて
いる。このように、研磨定盤11の全域に配線されたヒ
ータ41によって、研磨布13の全域を加熱するように
したので、その熱で研磨布13の表面温度を略均一化す
ることができる(図8の二点鎖線y参照)。その他の構
成、作用効果は、第3実施例と同様であるので説明を省
略する。
【0033】次に、図6に基づいて、この発明の第5実
施例に係る研磨装置を説明する。図6はこの発明の第5
実施例に係る研磨装置の平面図である。この第5実施例
に係る研磨装置60は、一対の研磨ヘッド12同士が、
各回転軸17の部分において、一対の軸受61aを有す
る連結部材61を介して連結されたデュアルヘッドと称
する研磨装置である。この2連ヘッド式の研磨装置60
は、図外の往復動手段により、研磨定盤11の上方で一
対の研磨ヘッド12を一体として矢印方向(定盤の半径
方向)へ往復動させることにより、研磨布13の略全域
をシリコンウェーハ14との摺動面とするものである。
このように、研磨布13の略全域が摺動面となることに
より、この研磨布13の表面温度を略均一化することが
できる。その他の構成、作用効果は、第3実施例と略同
様であるので説明を省略する。
施例に係る研磨装置を説明する。図6はこの発明の第5
実施例に係る研磨装置の平面図である。この第5実施例
に係る研磨装置60は、一対の研磨ヘッド12同士が、
各回転軸17の部分において、一対の軸受61aを有す
る連結部材61を介して連結されたデュアルヘッドと称
する研磨装置である。この2連ヘッド式の研磨装置60
は、図外の往復動手段により、研磨定盤11の上方で一
対の研磨ヘッド12を一体として矢印方向(定盤の半径
方向)へ往復動させることにより、研磨布13の略全域
をシリコンウェーハ14との摺動面とするものである。
このように、研磨布13の略全域が摺動面となることに
より、この研磨布13の表面温度を略均一化することが
できる。その他の構成、作用効果は、第3実施例と略同
様であるので説明を省略する。
【0034】
【発明の効果】この発明の研磨装置によれば、半導体ウ
ェーハ表面の研磨時に研磨布の表面温度を略均一化する
ようにしたので、研磨布の表面と半導体ウェーハとの摺
接面において、ウェーハ中央部とウェーハ外周部との研
磨速度が略等しくなる。これにより研磨砥粒による研磨
が半導体ウェーハの全面において略均一となって、研磨
後の半導体ウェーハ表面をより高平坦度に形成すること
ができる。
ェーハ表面の研磨時に研磨布の表面温度を略均一化する
ようにしたので、研磨布の表面と半導体ウェーハとの摺
接面において、ウェーハ中央部とウェーハ外周部との研
磨速度が略等しくなる。これにより研磨砥粒による研磨
が半導体ウェーハの全面において略均一となって、研磨
後の半導体ウェーハ表面をより高平坦度に形成すること
ができる。
【0035】特に、請求項3に記載の発明のランプ,請
求項4に記載の発明の研磨定盤内蔵のヒータ,請求項7
に記載の発明のスラリーノズル,請求項8に記載の発明
のウォータジャケットのように構成すれば、比較的低コ
ストで半導体ウェーハ表面を高平坦度化することができ
る。
求項4に記載の発明の研磨定盤内蔵のヒータ,請求項7
に記載の発明のスラリーノズル,請求項8に記載の発明
のウォータジャケットのように構成すれば、比較的低コ
ストで半導体ウェーハ表面を高平坦度化することができ
る。
【図1】この発明の第1実施例に係る研磨装置の正面図
である。
である。
【図2】この発明の第1実施例に係る研磨装置の平面図
である。
である。
【図3】この発明の第2実施例に係る研磨装置の一部断
面図を含む要部拡大平面図である。
面図を含む要部拡大平面図である。
【図4】この発明の第3実施例に係る研磨装置の正面図
である。
である。
【図5】この発明の第4実施例に係る研磨装置の正面図
である。
である。
【図6】この発明の第5実施例に係る研磨装置の平面図
である。
である。
【図7】従来手段に係る研磨布の高温域および低温域を
示す平面図である。
示す平面図である。
【図8】研磨布上の半径方向の位置と温度との関係を示
すグラフである。
すグラフである。
10 研磨装置、 11 研磨定盤、 13 研磨布、 14 シリコンウェーハ(半導体ウェーハ)、 18 スラリーノズル(温度均一化手段としての冷却手
段)、 18a 研磨液供給口、 19 研磨液供給装置(温度均一化手段としての冷却手
段)、 20 バックパッド、 32 赤外線ランプ(温度均一化手段としての加熱手
段)、 41 ヒータ(温度均一化手段としての加熱手段)、 51 ウォータジャケット(温度均一化手段としての冷
却手段)。
段)、 18a 研磨液供給口、 19 研磨液供給装置(温度均一化手段としての冷却手
段)、 20 バックパッド、 32 赤外線ランプ(温度均一化手段としての加熱手
段)、 41 ヒータ(温度均一化手段としての加熱手段)、 51 ウォータジャケット(温度均一化手段としての冷
却手段)。
Claims (9)
- 【請求項1】 研磨定盤に展張された研磨布に研磨液を
供給し、この研磨布を半導体ウェーハの表面に摺接させ
ることにより、この半導体ウェーハ表面を研磨する研磨
装置にあって、 研磨中、研磨布の表面温度を略均一とする温度均一化手
段を有する研磨装置。 - 【請求項2】 上記温度均一化手段は、研磨布表面を加
熱する加熱手段を有する請求項1に記載の研磨装置。 - 【請求項3】 上記加熱手段は、研磨布の上方に配設し
たランプである請求項2に記載の研磨装置。 - 【請求項4】 上記加熱手段は、研磨定盤にヒータを内
蔵させた請求項2に記載の研磨装置。 - 【請求項5】 上記温度均一化手段は、研磨布表面を冷
却する冷却手段を有する請求項1に記載の研磨装置。 - 【請求項6】 上記温度均一化手段である冷却手段は、
上記研磨定盤と、この研磨定盤に対向して配設されて、
半導体ウェーハを保持する研磨ヘッドとのそれぞれに配
設された請求項5に記載の研磨装置。 - 【請求項7】 上記冷却手段は、研磨布表面に研磨液を
供給するスラリーノズルを有し、このスラリーノズルに
複数の研磨液供給口を研磨定盤の半径方向に沿って配設
し、これらの研磨液供給口から研磨液を供給することに
より、研磨布の表面温度を面内で均一化する請求項5ま
たは請求項6に記載の研磨装置。 - 【請求項8】 研磨布が展張される研磨定盤と、 この研磨定盤に対向して配設され、半導体ウェーハを保
持する研磨ヘッドとを備えた研磨装置において、 上記研磨ヘッドがウォータジャケットを有する研磨装
置。 - 【請求項9】 研磨布が展張される研磨定盤と、 この研磨定盤に対向して配設され、半導体ウェーハを保
持する研磨ヘッドとを備えた研磨装置において、 上記研磨ヘッドを研磨中に研磨定盤に対してその半径方
向に往復動させる往復動手段を有する研磨装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10033098A JPH11277410A (ja) | 1998-03-27 | 1998-03-27 | 研磨装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10033098A JPH11277410A (ja) | 1998-03-27 | 1998-03-27 | 研磨装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11277410A true JPH11277410A (ja) | 1999-10-12 |
Family
ID=14271155
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10033098A Pending JPH11277410A (ja) | 1998-03-27 | 1998-03-27 | 研磨装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11277410A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001212751A (ja) * | 1999-12-03 | 2001-08-07 | Applied Materials Inc | 固定研磨剤製品の熱的な予備状態調整 |
JP2011079076A (ja) * | 2009-10-05 | 2011-04-21 | Toshiba Corp | 研磨装置及び研磨方法 |
JP2013022664A (ja) * | 2011-07-19 | 2013-02-04 | Ebara Corp | 研磨装置および方法 |
WO2023074444A1 (ja) * | 2021-10-26 | 2023-05-04 | 株式会社Screenホールディングス | 基板処理方法および基板処理システム |
US11897079B2 (en) | 2019-08-13 | 2024-02-13 | Applied Materials, Inc. | Low-temperature metal CMP for minimizing dishing and corrosion, and improving pad asperity |
-
1998
- 1998-03-27 JP JP10033098A patent/JPH11277410A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001212751A (ja) * | 1999-12-03 | 2001-08-07 | Applied Materials Inc | 固定研磨剤製品の熱的な予備状態調整 |
JP2011079076A (ja) * | 2009-10-05 | 2011-04-21 | Toshiba Corp | 研磨装置及び研磨方法 |
JP2013022664A (ja) * | 2011-07-19 | 2013-02-04 | Ebara Corp | 研磨装置および方法 |
US11897079B2 (en) | 2019-08-13 | 2024-02-13 | Applied Materials, Inc. | Low-temperature metal CMP for minimizing dishing and corrosion, and improving pad asperity |
WO2023074444A1 (ja) * | 2021-10-26 | 2023-05-04 | 株式会社Screenホールディングス | 基板処理方法および基板処理システム |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040316 |