JPH11275434A - 撮像カメラの移動速度制御装置およびズーム比可変速度制御装置 - Google Patents

撮像カメラの移動速度制御装置およびズーム比可変速度制御装置

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JPH11275434A
JPH11275434A JP10070932A JP7093298A JPH11275434A JP H11275434 A JPH11275434 A JP H11275434A JP 10070932 A JP10070932 A JP 10070932A JP 7093298 A JP7093298 A JP 7093298A JP H11275434 A JPH11275434 A JP H11275434A
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speed
moving speed
moving
camera
pan
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JP10070932A
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Akihide Takeshita
晶英 竹下
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Star Micronics Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 撮影位置や撮影角度(パン角度およびチルト
角度)の移動速度、またズーム比の可変速度を細かく高
精度に制御する。 【解決手段】 テレビカメラ1によって撮影されて表示
された被写体6を見ながら操作された操作部4は、撮影
方向に関する操作量を出力する。該操作量の単位時間当
たりの変化から操作速度が算出される。操作量に対応す
る基準移動速度が基準移動速度テーブルから取出され、
操作速度に対応する加算移動速度が加算移動速度テーブ
ルから取出され、これらの合計値でテレビカメラ1の撮
影方向の移動速度が制御される。操作部4の操作量と操
作速度とで移動速度を決めるので、操作量が同じであっ
ても操作速度が異なると移動速度が異なり、撮影方向の
移動速度を細かく高精度に制御できる。テレビカメラ1
のズーム比の可変速度も同様にして細かく高精度に制御
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被写体の撮影時に
撮像カメラを撮影方向に関して移動する際の速度を制御
する撮像カメラの移動速度制御装置に関する。また本発
明は、被写体の撮影時にズーム比を可変する際の速度を
制御する撮像カメラのズーム比可変速度制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】特開平5−250038号公報に開示さ
れたテレビカメラで被写体を撮影する際の撮影角度を制
御する従来技術では、操作方向θと操作量Lとを少なく
とも直交座標に対応した大きさの出力信号がジョイステ
ィックから出力されると、座標方向θへ操作量Lによる
速度vでテレビカメラの撮影角度が変えられる。すなわ
ち、操作量Lは少なくとも2つ以上の領域に量子化さ
れ、量子化した操作量に合わせて撮影角度の移動速度v
が選ばれて制御される。この従来技術によれば、たとえ
ば図13に示されるような操作量Lと移動速度vとを対
応付けて記憶するテーブルを用い、ジョイスティックな
どの操作手段の操作量Lに対応した移動速度vを選んで
撮影角度が制御される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来技術ではジョイス
ティックの操作量Lに基づいて撮影角度の移動速度vが
選ばれるが、移動速度vを微少量だけ変えるために操作
量Lを微少量だけ変化させることは困難である。このた
めジョイスティック操作量Lに余裕を持たせているが、
操作量Lには上限がある。また、制御性などの点から移
動速度vにも上限がある。したがって図14に示される
ようにジョイスティック操作量Lが比較的少ないときの
移動速度vを高精度に制御しようとすると、制御が難し
くなるとともに、操作量Lが比較的多いときに円滑に動
作させることが難しくなる。また、操作量Lに制限があ
るジョイスティックに代えて操作量Lに制限のないトラ
ックボールなどの操作手段を用いると、移動速度vを大
幅に変えるための操作に時間がかかり、移動速度vを急
激に変えることが難しい。すなわち、従来技術では操作
手段を用いて撮影角度の移動速度vを細かく高精度に制
御することは困難である。
【0004】本発明の目的は、撮影方向の移動速度を細
かく高精度に制御できる撮像カメラの移動速度制御装置
を提供することである。また本発明の他の目的は、ズー
ム比の可変速度を細かく高精度に制御できる撮像カメラ
のズーム比可変速度制御装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、被写体を撮影
する撮像カメラと、撮像カメラのパン角度およびチルト
角度を制御するカメラ移動手段と、撮像カメラで撮影さ
れた被写体を表示する表示手段と、パン角度に関するパ
ン操作量およびチルト角度に関するチルト操作量をそれ
ぞれ出力する操作手段と、パン操作量の単位時間当り変
化からパン操作速度を、およびチルト操作量の単位時間
当り変化からチルト操作速度を算出する操作速度算出手
段と、パン操作速度とパン移動速度とを、およびチルト
操作速度とチルト移動速度とを対応付けて記憶する移動
速度テーブルと、操作速度算出手段が算出したパン操作
速度に対応するパン移動速度およびチルト操作速度に対
応するチルト移動速度を移動速度テーブルから取出し
て、カメラ移動手段を駆動する制御手段とを備えること
を特徴とする撮像カメラの移動速度制御装置である。
【0006】本発明に従えば、撮影カメラによって撮影
された被写体は表示手段に表示される。操作者は表示さ
れた被写体を見ながら操作手段を操作する。操作された
操作手段はパン操作量およびチルト操作量を出力し、パ
ン操作速度およびチルト操作速度が操作速度算出手段に
よって算出され、各操作速度に対応するパン移動速度お
よびチルト移動速度が移動速度テーブルから取出され、
該移動速度で撮像カメラのパン角度およびチルト角度が
制御される。
【0007】したがって、操作手段を操作することによ
って撮像カメラのパン角度およびチルト角度を変えるこ
とができ、また操作手段の操作量に関わらず移動速度を
決定することができる。したがって、操作手段の操作可
能領域の大小に関わらず全域にわたり同様に移動速度を
制御することが可能となる。
【0008】また本発明は、被写体を撮影する撮像カメ
ラと、撮像カメラの撮影方向を制御するカメラ移動手段
と、撮像カメラで撮影された被写体を表示する表示手段
と、撮影方向に関する操作量を出力する操作手段と、操
作量の単位時間当り変化から操作速度を算出する操作速
度算出手段と、操作量と撮影方向の移動速度とを対応付
けて記憶する移動速度テーブルと、操作速度と撮影方向
の移動速度への加算速度とを対応付ける加算速度決定手
段と、操作手段が出力した操作量に対応する移動速度を
移動速度テーブルから取出し、さらに操作速度に対応す
る加算速度を加算速度決定手段によって決定して、移動
速度と加算速度との合計値に基づいてカメラ移動手段を
駆動する制御手段とを備えることを特徴とする撮像カメ
ラの移動速度制御装置である。
【0009】本発明に従えば、操作者によって操作され
た操作手段は撮影方向に関する操作量を出力する。ここ
で撮影方向とは、撮影位置および撮影角度(パン角度お
よびチルト角度)などである。また、該操作量の単位時
間当たりの変化から操作速度が算出される。操作量に対
応する移動速度が移動速度テーブルから取出され、操作
速度に対応する加算速度が加算速度決定手段によって決
定され、これらの合計値に基づいて撮像カメラの撮影方
向の移動速度が制御される。
【0010】このように、操作手段の操作量だけでなく
操作速度をも考慮して移動速度が決められるので、操作
量が同じときであっても操作速度が異なると撮影方向の
移動速度が異なることとなり、たとえば操作手段を速く
操作して撮像カメラを速く移動させることや、操作手段
をゆっくり操作して撮像カメラを遅く移動させることが
できる。このため、操作手段の操作によって撮影方向の
移動速度を細かく高精度に制御することができる。
【0011】また本発明は、移動速度と加算速度との合
計値が所定の動作範囲外となる場合、該合計値を所定の
リミット値に変更するリミッタ手段とを備えることを特
徴とする。
【0012】本発明に従えば、移動速度と加算速度との
合計値が動作範囲外であったとき、前記合計値に代わる
予め定められるリミット値で撮像カメラが動かされる。
したがって、移動速度を動作範囲内で制御することがで
きる。たとえば大量に操作したときに移動速度をリミッ
ト値に近付けることができ、また僅かに操作したときに
移動速度を0(零)に近付けることができ、操作性が向
上する。
【0013】また本発明は、移動速度と操作量の大きさ
に応じて、前記移動速度テーブルの記憶内容を書換える
ことを特徴とする。
【0014】本発明に従えば、移動速度テーブルの記憶
内容は移動速度と操作量の大きさに応じて書換えられ
る。たとえば、ゆっくりとした操作速度で操作した場合
でも、移動速度と操作量の両方の大きさによって移動速
度を変更できるので、移動速度をなめらかに加速して最
高速度へ到達することができ、操作性が向上する。
【0015】また本発明は、ズーム機能を備え、被写体
を撮影する撮像カメラと、撮像カメラで撮影された被写
体を表示する表示手段と、ズーム比に関する操作量を出
力する操作手段と、操作量とズーム比の可変速度とを対
応付けて記憶する可変速度テーブルと、操作手段が出力
した操作量に対応するズーム比可変速度を可変速度テー
ブルから取出して、撮像カメラのズーム比を駆動する制
御手段とを備えることを特徴とする撮像カメラのズーム
比可変速度制御装置である。
【0016】本発明に従えば、操作者によって操作され
た操作手段は、ズーム比に関する操作量を出力する。該
操作量に対応するズーム比可変速度が可変速度テーブル
から取出され、該可変速度でズーム比が制御される。し
たがって、操作手段を操作することによってズーム比を
制御することができ、また操作手段の操作量によってズ
ーム比の可変速度を制御することができる。
【0017】また本発明は、前記撮像カメラのズーム比
可変速度制御装置は、操作量の単位時間当り変化から操
作速度を算出する操作速度算出手段と、操作速度とズー
ム比可変速度への加算速度とを対応付ける加算速度決定
手段とを備え、前記制御手段は、操作速度に対応する加
算速度を加算速度決定手段によって決定して、前記可変
速度と加算速度との合計値に基づいて撮像カメラのズー
ム比を駆動することを特徴とする。
【0018】本発明に従えば、操作量に対応するズーム
比可変速度が可変速度テーブルから取出されるととも
に、算出された操作速度に対応する加算速度が加算速度
決定手段によって決定され、これらの合計値でズーム比
の可変速度が制御される。したがって、操作手段の操作
量だけでなく操作速度をも考慮して可変速度が決められ
るので、操作手段の操作によってズーム速度を細かく高
精度に制御できる。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施形態であ
るテレビカメラの移動速度制御装置を示すブロック図で
ある。被写体6を撮影するテレビカメラ1は、移動部2
によってパン角度およびチルト角度が制御される。テレ
ビカメラ1によって撮影された被写体6は、モニタテレ
ビ3に表示される。操作者は、モニタテレビ3を見なが
ら操作部4を操作する。これによって、テレビカメラ1
の撮影角度が変えられる。
【0020】具体的に、ジョイスティックで実現される
操作部4は図2に示されるような立設される操作ノブ7
を備える。該操作ノブ7は、互いに直交するXY軸方向
に傾斜可能である。たとえば、X軸方向はテレビカメラ
1の撮影の左右方向であるパン方向と対応し、Y軸方向
は上下方向であるチルト方向と対応している。
【0021】また、操作部4は図3に示されるようなX
座標用およびY座標用のポテンションメータ8,9を備
え、X座標用ポテンションメータ8からは操作ノブ7を
X軸方向に傾斜したときの操作量であるパン操作量Vx
が出力され、Y座標用ポテンションメータ9からは操作
ノブ7をY軸方向に傾斜したときの操作量であるチルト
操作量Vyが出力される。たとえば、操作ノブ7を+X
軸方向に傾斜したときには操作量+Vxが出力され、−
X軸方向に傾斜したときには操作量−Vxが出力され
る。Y軸方向に関しても同様である。すなわちパン操作
量Vxおよびチルト操作量Vyは、その大きさによって
パンおよびチルトの角度が表され、その正負によって方
向が表されるベクトル量である。操作部4は各操作量V
x,Vyを表す操作信号を制御部5に与える。なお、操
作部4は2変数に対応できるものであればどのような手
段を備えていてもよく、ジョイスティックに代わってト
ラックボール、マウス、2つのダイヤルなどを備えてい
てもかまわない。
【0022】制御部5は、パン操作量Vxの単位時間当
たりの変化、すなわちパン操作速度と、チルト操作量V
yの単位時間当たりの変化、すなわちチルト操作速度と
をそれぞれ演算する。また、制御部5は、パン操作量V
xに対応する基準移動速度およびチルト操作量Vyに対
応する基準移動速度を、後述する基準移動速度テーブル
から取出す。さらに、パン操作速度に対応する加算速度
およびチルト操作速度に対応する加算速度を、後述する
加算速度決定手段の1つである加算移動速度テーブルか
ら取出す。そして、パン基準移動速度とパン加算速度の
合計値であるパン移動速度およびチルト基準移動速度と
チルト加算速度の合計値であるチルト移動速度に基づく
移動信号を移動部2に与える。移動部2は、与えられた
パン移動速度でテレビカメラ1のパン角度を制御し、ま
た与えられたチルト移動速度でテレビカメラ1のチルト
角度を制御する。
【0023】図4は、制御部5のテレビカメラの移動速
度制御動作を示すフローチャートである。ここでは、操
作ノブ7をX軸方向に移動するとき、すなわちテレビカ
メラ1のパン角度を変えるときの移動速度制御動作につ
いて説明するが、操作ノブ7をY軸方向に移動すると
き、すなわちテレビカメラ1のチルト角度を変えるとき
の移動速度制御動作も同様に説明できるので、説明は省
略する。
【0024】移動速度制御動作が開始されるとステップ
S1では、変数X0,X1,t0を初期化して0(零)
とし、ステップS2に進む。ステップS2では、現在の
操作量を取得してX1に代入する。次のステップS3で
現在時刻を取得してt1に代入すると、ステップS4で
経過時間Δt=t1−t0を演算し、さらにステップS
5でt0にt1を代入して保存する。次にステップS6
では、X0,X1を比較し、操作量が変化しているかど
うかを判断する。X1,X0が一致せず、操作量が変化
していたときにはステップS7に進み、X1,X0が一
致し、操作量が変化していなかったときにはステップS
2に戻る。
【0025】操作量が変化していたときのステップS7
では、操作量の単位時間当たり変化である操作速度VΔ
X=(X1−X0)/Δtを演算する。次のステップS
8で後述するようにして移動速度V1を演算すると、次
のステップS9で移動速度V1を表す移動信号を出力す
る。続いてステップS10でV0にV1を代入して保存
し、次のステップS11でX0にX1を代入して保存す
ると、ステップS2に戻る。
【0026】図5は、図4のステップS8である移動速
度の演算動作を詳細に示すフローチャートである。な
お、移動速度の演算には、図6に示される基準移動速度
テーブル10と、図7に示される加算移動速度テーブル
11とが用いられる。基準移動速度テーブル10は、操
作量Xとパン角度の基準移動速度VKとを対応付けて記
憶する。加算移動速度テーブル11は、操作速度VΔX
とパン角度の基準移動速度VKへの加算移動速度VSと
を対応付けて記憶する。なお、基準移動速度テーブル1
0および加算移動速度テーブル11は、テレビカメラの
移動速度制御装置が備えていてもよく、あるいは制御部
5が備えていてもかまわない。また、加算速度決定手段
として加算移動速度テーブル11を用いずに、操作速度
VΔXに任意の定数を掛け合わせて、加算速度を決定し
てもかまわない。
【0027】移動速度の演算動作が開始されるとステッ
プS21では、まず基準移動速度テーブル10からX0
に対応する基準移動速度V0KとX1に対応する基準移
動速度V1Kとを取出す。そして、基準移動速度変化量
ΔVK=V1K−V0Kを演算する。次のステップS2
2では、加算移動速度テーブル11から操作速度VΔX
に対応する加算移動速度VSを取出す。次のステップS
23では、移動速度V1=V0+ΔVK+VSを演算す
る。すなわち、基準移動速度ΔVKと加算移動速度VS
とを合計する。ここで、V0は、テレビカメラ1が停止
しているときには0(零)であり、テレビカメラ1がす
でに動いているときにはその移動速度が代入される。次
のステップS24で後述するような移動速度の決定動作
を実行して、図4のステップS9に移行する。
【0028】なお、基準移動速度テーブル10を用い
ず、ステップS21を飛ばしてステップS22に進み、
基準移動速度ΔVKを加算しない例も本発明の範囲に属
するものである。
【0029】図8は、操作量Xと移動速度Vとの関係の
例を示すグラフである。加算移動速度VSを加算しない
場合、得られる移動速度V1kはΔVK/(X1−X
0)の傾きの関係R1に従う。一方、加算移動速度VS
を加算する場合、得られる移動速度V1は(ΔVK+V
S)/(X1−X0)の傾きの関係R2に従う。すなわ
ち、操作部4の操作量Xだけでなく操作速度VΔXをも
考慮して移動速度V1が決定されるので、操作量Xが同
じであっても操作速度VΔXが異なるとテレビカメラ1
のパン角度の移動速度が異なることとなる。たとえば、
操作部4を速く操作してテレビカメラ1のパン角度を速
く移動させたり、操作部4をゆっくり操作してテレビカ
メラ1のパン角度を遅く移動させたりできる。このた
め、操作部4の操作によってパン角度の移動速度を細か
く高精度に制御することができる。チルト角度について
も同様に、細かく高精度に制御することができる。
【0030】なお、基準移動速度ΔVKを加算しない場
合、操作部4を操作することによってテレビカメラ1の
パン角度およびチルト角度が制御できる。また、操作部
4の操作速度VΔXによってパン角度の移動速度および
チルト角度の移動速度を制御することができる。
【0031】図9は、図5のステップS24である移動
速度の決定動作を詳細に示すフローチャートである。ま
た図10は、テレビカメラ1のパン角度の移動速度に関
する動作領域(斜線を付して示す領域)Sを示すグラフ
である。ここでは、制御部5がリミッタ手段としての機
能を備えることを特徴とする。
【0032】移動速度の決定動作が開始されるとステッ
プS31では、図5のステップS23で演算された移動
速度V1が有効であるかどうかを判断する。有効であっ
たときには図4のステップS9に移行する。有効でなか
ったときにはステップS32に進み、予め定められるリ
ミット値を演算して前記移動速度V1を該リミット値に
変更し、図4のステップS9に移行する。
【0033】具体的に、前記移動速度V1が有効かどう
かの判断は該移動速度V1が動作領域S内にあるかどう
かで判断する。たとえば、操作量XPのときに演算され
た移動速度VPは動作領域S内にあるので、有効である
と判断する。一方、操作量Xgのときに演算された移動
速度Vgは動作領域S外にあるので、有効ではないと判
断する。移動速度Vgを変更するために演算される予め
定められるリミット値は、たとえば動作領域Sと接する
速度Vgkである。
【0034】このようにして、演算された移動速度V1
が動作領域S外であったときには当該速度V1が予め定
められるリミット値に変更されてテレビカメラ1のパン
角度およびチルト角度が制御されるので、移動速度を動
作領域S内で滑らかに制御することができる。動作領域
Sを適宜設定することによって、たとえば大量に操作し
たときに移動速度を最大値に近付けるように制御するこ
とができ、また僅かに操作したときに移動速度を0
(零)に近付けるように制御することができ、操作性が
向上する。
【0035】図11は、図4のステップS8である他の
移動速度の演算動作を示すフローチャートである。ここ
は、操作速度に応じて基準移動速度テーブル10の記憶
内容が書換えられることを特徴とする。移動速度演算動
作が開始されるとステップS41では、操作速度の絶対
値ΔXと予め定められる値Pとを比較し、ΔXの方が大
きいかどうかを判断する。大きいときにはステップS4
2に進み、移動速度V1を演算する。ここでは、基準移
動速度テーブル10および加算移動速度テーブル11を
用いた図5のフローチャートが実行される。次のステッ
プS43では、基準移動速度テーブル10の記憶内容を
書換え、新たなテーブルを作成する。そして図4のステ
ップS9に移行する。ステップS41でPがΔX以上で
あったときにはステップS44に進み、基準移動速度テ
ーブル10を用いて移動速度V1を演算する。そして図
4のステップS9に移行する。なお、予め定められる前
記値Pは、一定の値であっても操作量や操作速度などに
応じて可変の値であってもかまわない。
【0036】図12は、操作量Xと移動速度Vとの関係
の例を示すグラフである。基準移動速度テーブル10が
(0,0)と(Xmax,Vmax)とを結ぶ関係R3
を有するとする。ΔX>Pであったとき、操作量XがX
0からX1に変化したときに移動速度V1bが得られる
と、(0,0)と(X1,V1b)とを結びかつ(X
1,V1b)と(Xmax,Vmax)とを結ぶ関係R
4となるように、基準移動速度テーブル10の記憶内容
が書換えられる。
【0037】このように、操作速度に応じて基準移動速
度テーブル10の記憶内容を書換えることによって、ゆ
っくりとした操作速度で操作した場合でも、移動速度と
操作量の両方の大きさによって移動速度を変更できるの
で、移動速度をなめらかに加速して最高速度へ到達する
ことができ、操作性が向上する。書換えられる基準移動
速度テーブル10の内容は、図12に示されるように直
線的に変化する関係R4に限らず、滑らかに変化する関
係であってもかまわない。
【0038】なお、本実施形態では、テレビカメラ1の
パン角度の移動速度およびチルト角度の移動速度を制御
する例について説明したが、テレビカメラ1の撮影位
置、すなわち被写体6とテレビカメラ1との距離の移動
速度を制御する例も本発明の範囲に属するものである。
【0039】また、ズーム機能を備えるテレビカメラ1
において、本実施形態と同様にしてズーム比の可変速度
を制御する例も本発明の範囲に属するものである。
【0040】また本実施形態では、操作速度と加算移動
速度とを対応付けて記憶する加算移動速度テーブル11
を用い、操作速度から加算移動速度を取出す例について
説明したが、操作速度に代わって加速度を用いても同様
の効果が得られる。
【0041】また、移動速度は連続的に変化するように
制御してもデジタル的に不連続に変化するように制御し
てもかまわない。
【0042】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、撮像カメ
ラによって撮影されて表示された被写体を見ながら操作
された操作手段は、パン角度の操作量およびチルト角度
の操作量をそれぞれ出力する。算出された各操作速度に
対応するパン移動速度およびチルト移動速度を移動速度
テーブルから取出して撮像カメラのパン角度およびチル
ト角度を制御するようにしたので、操作手段の操作領域
の大きさによらず、移動速度をなめらかに制御でき、操
作性が向上する。
【0043】また本発明によれば、操作手段の操作量だ
けでなく操作速度をも考慮して移動速度を決めるように
したので、同じ操作量を異なる操作速度で操作したとき
に、撮影方向の移動速度を異ならせることができ、移動
速度が細かく高精度に制御できる。たとえば、操作手段
を操作することによって撮像カメラのパン角度の移動速
度およびチルト角度の移動速度が細かく高精度に制御で
きる。
【0044】また本発明によれば、移動速度が動作範囲
外であったときには、予め定められるリミット値で撮像
カメラの撮影方向の移動速度を制御するようにしたの
で、動作範囲内で高い操作性で移動速度が制御できる。
【0045】また本発明によれば、移動速度と操作量の
大きさに応じて移動速度テーブルの記憶内容を変更する
ようにしたので、たとえばゆっくりとした操作速度で操
作した場合でも、徐々に移動速度が変化し、移動速度を
なめらかに加速して最高速度へ到達することができ、操
作性が向上する。
【0046】また本発明によれば、操作手段を操作する
ことによってズーム比を可変することができ、また操作
量によってズーム比の可変速度を制御することができ
る。
【0047】また本発明によれば、操作手段の操作量だ
けでなく操作速度をも考慮してズーム比の可変速度を決
めるようにしたので、操作手段の操作によってズーム速
度が細かく高精度に制御できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施形態であるテレビカメ
ラの移動速度制御装置を示すブロック図である。
【図2】操作部4が備える操作ノブ7を示す斜視図であ
る。
【図3】操作部4が備えるX座標用およびY座標用のポ
テンションメータ8,9を示す図である。
【図4】制御部5のテレビカメラの移動速度制御動作を
示すフローチャートである。
【図5】図4のステップS8である移動速度の演算動作
を詳細に示すフローチャートである。
【図6】基準移動速度テーブル10を示す図である。
【図7】加算移動速度テーブル11を示す図である。
【図8】操作量Xと移動速度Vとの関係の例を示すグラ
フである。
【図9】図5のステップS24である有効な移動速度の
決定動作を詳細に示すフローチャートである。
【図10】動作領域Sを示すグラフである。
【図11】図4のステップS8である他の移動速度の演
算動作を詳細に示すフローチャートである。
【図12】操作量Xと移動速度Vとの関係の例を示すグ
ラフである。
【図13】操作量Lと移動速度vとを対応付けて記憶す
るテーブルを示す図である。
【図14】操作手段の操作量Lと撮影角度の移動速度v
との関係を示すグラフである。
【符号の説明】 1 テレビカメラ 2 移動部 3 モニタテレビ 4 操作部 5 制御部 6 被写体 10 基準移動速度テーブル 11 加算移動速度テーブル

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体を撮影する撮像カメラと、 撮像カメラのパン角度およびチルト角度を制御するカメ
    ラ移動手段と、 撮像カメラで撮影された被写体を表示する表示手段と、 パン角度に関するパン操作量およびチルト角度に関する
    チルト操作量をそれぞれ出力する操作手段と、 パン操作量の単位時間当り変化からパン操作速度を、お
    よびチルト操作量の単位時間当り変化からチルト操作速
    度を算出する操作速度算出手段と、 パン操作速度とパン移動速度とを、およびチルト操作速
    度とチルト移動速度とを対応付けて記憶する移動速度テ
    ーブルと、 操作速度算出手段が算出したパン操作速度に対応するパ
    ン移動速度およびチルト操作速度に対応するチルト移動
    速度を移動速度テーブルから取出して、カメラ移動手段
    を駆動する制御手段とを備えることを特徴とする撮像カ
    メラの移動速度制御装置。
  2. 【請求項2】 被写体を撮影する撮像カメラと、 撮像カメラの撮影方向を制御するカメラ移動手段と、 撮像カメラで撮影された被写体を表示する表示手段と、 撮影方向に関する操作量を出力する操作手段と、 操作量の単位時間当り変化から操作速度を算出する操作
    速度算出手段と、 操作量と撮影方向の移動速度とを対応付けて記憶する移
    動速度テーブルと、 操作速度と撮影方向の移動速度への加算速度とを対応付
    ける加算速度決定手段と、 操作手段が出力した操作量に対応する移動速度を移動速
    度テーブルから取出し、さらに操作速度に対応する加算
    速度を加算速度決定手段によって決定して、移動速度と
    加算速度との合計値に基づいてカメラ移動手段を駆動す
    る制御手段とを備えることを特徴とする撮像カメラの移
    動速度制御装置。
  3. 【請求項3】 移動速度と加算速度との合計値が所定の
    動作範囲外となる場合、該合計値を所定のリミット値に
    変更するリミッタ手段とを備えることを特徴とする請求
    項2記載の撮像カメラの移動速度制御装置。
  4. 【請求項4】 移動速度と操作量の大きさに応じて、前
    記移動速度テーブルの記憶内容を書換えることを特徴と
    する請求項2記載の撮像カメラの移動速度制御装置。
  5. 【請求項5】 ズーム機能を備え、被写体を撮影する撮
    像カメラと、 撮像カメラで撮影された被写体を表示する表示手段と、 ズーム比に関する操作量を出力する操作手段と、 操作量とズーム比の可変速度とを対応付けて記憶する可
    変速度テーブルと、 操作手段が出力した操作量に対応するズーム比可変速度
    を可変速度テーブルから取出して、撮像カメラのズーム
    比を駆動する制御手段とを備えることを特徴とする撮像
    カメラのズーム比可変速度制御装置。
  6. 【請求項6】 前記撮像カメラのズーム比可変速度制御
    装置は、 操作量の単位時間当り変化から操作速度を算出する操作
    速度算出手段と、 操作速度とズーム比可変速度への加算速度とを対応付け
    る加算速度決定手段とを備え、 前記制御手段は、操作速度に対応する加算速度を加算速
    度決定手段によって決定して、前記可変速度と加算速度
    との合計値に基づいて撮像カメラのズーム比を駆動する
    ことを特徴とする請求項5記載の撮像カメラのズーム比
    可変速度制御装置。
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