JPH10264065A - ロボットの遠隔操作支援装置 - Google Patents

ロボットの遠隔操作支援装置

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JPH10264065A
JPH10264065A JP7505397A JP7505397A JPH10264065A JP H10264065 A JPH10264065 A JP H10264065A JP 7505397 A JP7505397 A JP 7505397A JP 7505397 A JP7505397 A JP 7505397A JP H10264065 A JPH10264065 A JP H10264065A
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JP
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robot
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target
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hand
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JP7505397A
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English (en)
Inventor
Nariisa Shirasaka
成功 白坂
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロボットがオペレータから離れた位置に設置
されている場合でも、オペレータが容易に安全かつ確実
にロボットを動作させられる遠隔操作装置を得ることを
目的とする。 【解決手段】 新しいロボットの作業状況の提示方法と
して、ロボットと手先マーカと環境と目標マーカの視線
に垂直な平面への射影表示、および操作方法を用いるこ
とにより、ロボットの状態と目標状態とのずれを容易に
認識できるようにし、グラフィックス情報のみから位置
や姿勢を正確に一致させることを可能とするとともに、
他の情報を併用する必要をなくすことでオペレータの作
業負荷を軽減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、オペレータから
離れた位置に設置されたロボットを用いて、各種の作業
を行わせる場合に使用するロボットの遠隔操作装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】図10は例えば、1991年12月15
日発行の日本ロボット学会誌9巻7号849〜857ペ
ージに示された従来のロボットの遠隔操作装置の構成を
示す図である。また、図11はこの装置を用いて円柱状
の物体を穴に挿入する作業を行う際に、オペレータが作
業しやすくするために表示する表示画面を示した説明図
である。
【0003】図10において、1はオペレータがロボッ
トの動作指令を入力するジョイスティック、2は同じく
オペレータがロボットの動作指令を入力するキーボー
ド、12はグラフィクスモニタ、13はロボットを制御
するロボット制御装置、14は実際に作業するロボッ
ト、15はロボット14の作業状態を監視するためのテ
レビカメラ、16はこのテレビカメラ15で撮影した画
像をオペレータに提示するモニタテレビ、48はジョイ
スティック1とキーボード2から入力された動作指令を
ロボット制御装置13に送信したりオペレータに情報を
提示するグラフィクス画面を生成したりする計算機、4
9は円柱状の物体、50は物体、51は円柱状の物体4
9を挿入する物体50の穴である。この装置は実験用で
あるから、計算機48とロボット制御装置13、および
テレビカメラ15とモニタテレビ16が直結されている
が、通常は通信装置を介して接続され、それぞれ遠く離
れた場所に設置される。また、円柱状の物体49、物体
50、穴51はロボット14やテレビカメラ15と同じ
場所にある。
【0004】また、図11において、22はグラフィク
スモニタ17の画面、52は円柱状の把持物体49を示
すグラフィクス表示、53は把持物体の位置をわかりや
すくするために円柱状の把持物体の回転軸と水平面との
交点を示すためのグラフィクス表示で、この文献の中で
は仮想ビームと呼ばれており、54はこの把持物体を挿
入する穴51のグラフィクス表示である。
【0005】次に動作について説明する。円柱状の物体
49を穴51にはめる作業をおこなうために、円柱状の
物体49を穴51の真上に移動することを考える。オペ
レータはジョイスティック1でロボット14の動作指令
を連続的に入力する。この時、オペレータがロボット手
先の並進方向の指令と回転方向の指令を同時に入力する
ことは困難であるので、ジョイスティック1の入力は位
置の指令または姿勢の指令のいずれかだけを有効とし、
他方は無視する。この選択をキーボード2で行う。また
は、ジョイスティック1を2個用意し、並進動作として
の位置操作用と回転動作としての姿勢操作用とに使用す
る。入力された動作指令は、計算機48を通してロボッ
ト制御装置13に送られ、ロボット14はこの指令通り
に動作する。ロボット14の動作状況の確認はテレビカ
メラ15で撮影した画像をモニタテレビ16で見ること
で行う。しかしながら、モニタテレビ16だけでは限ら
れた視点からしか見ることができず、動作指令を入力し
てから通信時間遅れだけ経過した後にしか動作が確認で
きなかったりするため、作業の正確さや効率が低下す
る。これを少しでも補うためにこの装置では、グラフィ
クスモニタの画面17上に仮想ビーム53を表示する。
この仮想ビーム53は、把持した円柱状物体49の軸線
と水平面との交点を図示することで、穴51と把持した
円柱状の物体49との横方向のずれに関する情報を補
う。また、ジョイスティック1から連続的に入力される
動作指令に連動して時間遅れなく動作することで、オペ
レータが作業状況を認識することを助ける。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来のロボットの遠隔
操作装置は、ロボットの動作の情報として、カメラ画像
と透視法で描かれた簡単なグラフィクスだけで表示され
ており、仮想ビームを用いて情報を補っているものの、
まだロボットの手先の位置や姿勢について概略でしか認
識できず、また位置のずれと姿勢のずれが分けて表示さ
れていないうえに、透視法で描かれているためにかえっ
て微小な位置のずれと姿勢のずれがわかりにくくなって
おり、位置や姿勢を目標状態に十分正確にあわせるには
数値情報を見て判断するしかないとともに、位置と姿勢
の両方をあわせるにはお互いの影響をオペレータが考え
ながら操作を行う必要があるという問題点があった。
【0007】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、新しいロボットの作業状況の提
示方法と、目標状態の提示方法、および操作方法を用い
ることにより、ロボットの状態と目標状態とのずれを容
易に認識できるようにし、グラフィックス情報のみから
位置や姿勢を正確に一致させることを可能とするととも
に、他の情報を併用する必要をなくすことでオペレータ
の作業負荷を軽減することを目的とする。
【0008】第1の発明は、オペレータが現在のロボッ
トの状態と、目標となる状態との位置と姿勢のずれを容
易に認識できるロボットの遠隔操作装置を得ることを目
的とする。
【0009】第2、第3、第5、第6の発明は、ロボッ
トの状態と、目標となる状態の位置と姿勢の微小なずれ
を各軸毎に容易に認識でき、正確な位置あわせを可能と
することを目的とする。
【0010】第4の発明は、ロボットの手先の位置と姿
勢を目標となる状態にあわせるために効果的な手順とす
ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係るロボッ
トの遠隔操作装置は、ロボットの手先の姿勢と同じ姿勢
で、ロボットの手先から並行な位置にある3本の直交す
る線分からなる手先マーカと、ロボットが目標状態とな
ったときにその手先マーカと一致する目標マーカとをあ
わせて表示し、画面表示の視線に対して垂直な平面に射
影して表示することにより、2つのマーカの原点のずれ
の方向と大きさにより目標状態と現状態との位置のずれ
の方向と大きさを、軸のずれの方向と大きさにより目標
状態と現状態との姿勢のずれの方向と大きさを容易にオ
ペレータが認識できるようにしたものである。
【0012】第2の発明に係るロボットの遠隔操作装置
は、ロボット、手先マーカ、環境、目標マーカを手先マ
ーカの各軸に垂直な平面へ射像した状態で、手先マーカ
軸と並行な視線を持つ視点を仮想的に設定し、その視点
から見えると思われる画面をあわせて表示したものであ
る。
【0013】第3の発明に係るロボットの遠隔操作装置
は、ロボット、手先マーカ、環境、目標マーカを目標マ
ーカの各軸に垂直な平面へ射像した状態で、目標マーカ
軸と並行な視線を持つ視点を仮想的に設定し、その視点
から見えると思われる画面をあわせて表示したものであ
る。
【0014】第4の発明は、効率良くロボットを目標の
位置・姿勢とするために、手先マーカの原点と、目標マ
ーカの原点とを一致させ、原点が一致した状態で、手先
マーカの各軸を、順に目標マーカの該当軸に一致させる
ようにしたものである。
【0015】第5の発明に係るロボットの遠隔操作装置
は、第2の発明に加えて、目標マーカの各軸周りに軸を
中心とする同心円を表示し、該当手先マーカの軸の方向
からの視点にて射影表示したものである。
【0016】第6の発明に係るロボットの遠隔操作装置
は、第3の発明に加えて、手先マーカの各軸周りに軸を
中心とする同心円を表示し、該当目標マーカの軸の方向
からの視点にて射影表示したものである。
【0017】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.以下、この発明の実施の形態1を図につ
いて説明する。図1はこの発明の実施の形態1によるロ
ボットの遠隔操作装置の構成図である。図2はデータ表
示装置の表示内容を示した説明図である。
【0018】図1において、1はオペレータがロボット
14の位置と姿勢の動作指令を連続的に入力する装置
で、ここではジョイスティックを用いた場合を示してい
る。2はキーボードで、座標系の選択など動作指令の生
成に必要な補助情報の入力と視点方向の設定に使用され
る。3は動作指令生成装置で、ジョイスティック1から
の入力とキーボード2による設定をもとにロボット14
の関節角度という動作指令を生成する。4はロボットデ
ータファイルで、ロボット14の各部材の長さや取り付
け角度などロボット14の幾何学的な情報が保存されて
いる。5はロボット状態推定装置で、ロボットデータフ
ァイル4の情報と動作指令生成装置3から送られてくる
各関節角度の指令からロボットの状態を計算する。6は
手先マーカデータファイルで、ロボット14の先端と手
先マーカとの関係や手先マーカを構成する各線分の長さ
の情報が格納されている。7は手先マーカ推定装置で、
手先マーカデータファイル6の情報と、ロボット状態推
定装置5の推定したロボット14の状態から、手先マー
カの状態を計算する。8は環境データファイルで、ロボ
ット14の操作する対象物の位置や大きさなどの幾何学
的な情報が保存されている。9は環境状態推定装置で、
環境データファイル8と動作指令生成装置3から送られ
てくるロボット14の動作指令から対象物の状態を計算
する。10は目標マーカデータファイルで、目標となる
対象物の状態や対象物と目標マーカとの距離や角度など
の幾何学的な関係が保存されている。11は目標マーカ
推定装置で、目標マーカデータファイル10の情報をも
とに環境推定装置9の出力する環境状態から目標マーカ
の状態を計算する。12は表示計算装置で、ロボット状
態推定装置5の計算したロボットの状態、手先マーカ推
定装置7の計算した手先マーカの状態、環境状態推定装
置9の計算した環境の状態、目標マーカ推定装置11の
計算した目標マーカの状態から、キーボード2で設定し
た視線方向に垂直な平面への射影を計算する。13は動
作指令生成装置3の生成した関節角度の指令を実現する
ように関節角度を制御するロボット制御装置である。1
5はロボットの近傍におかれ、ロボットや対象物を撮影
するカメラ、16はカメラ15の画像を表示するモニ
タ、17はデータ表示装置で、表示計算装置12に接続
され、表示計算装置12の計算したグラフィックスを表
示する。
【0019】図2において、18はロボット状態推定装
置5の計算結果を元に、表示計算装置12において視点
の設定にしたがって計算したロボット14の状態のグラ
フィックス表示、19は手先マーカ推定装置7の計算結
果を元に、表示計算装置12において視点の設定にした
がって計算した手先マーカのグラフィックス表示、20
は環境状態推定装置9の計算結果を元に、表示計算装置
12において視点の設定にしたがって計算した環境状態
のグラフィックス表示、21は目標マーカ推定装置11
の計算結果を元に、表示計算装置12において視点の設
定にしたがって計算した目標マーカのグラフィックス表
示であり、22はデータ表示装置17のグラフィックス
ディスプレイの画面を示している。
【0020】次に動作について説明する。オペレータは
対象物を把持するために把持動作の開始位置に正確に手
先の位置と姿勢をあわせる必要がある。オペレータはま
ず、キーボード2から座標系の設定などの補助情報の入
力と視線の設定を行い、ジョイスティック1により動作
命令を入力する。動作命令はロボット14の先端の並進
移動あるいは回転移動の命令である。入力された動作命
令は、動作指令生成装置3にて各関節の角度の動作指令
への変換される。この各関節の角度の動作指令はロボッ
ト制御装置13に送られ、ロボット制御装置13は指令
にしたがってロボット14を制御する。このときの動作
の様子はカメラ15にて撮影され、撮影された映像はモ
ニタ16にてオペレータに対して写し出される。また、
動作指令生成装置3から出される各関節の角度の動作指
令はロボット状態推定装置5にもわたされる。ロボット
状態推定装置5は、ロボットデータファイル4にあるロ
ボットの各部材の長さおよび取り付け角度と各関節の角
度の動作指令から、その動作指令によりロボット14が
どのような状態となるかを計算する。その計算結果を表
示計算装置12にわたす。ロボット状態推定装置5で計
算されたロボット手先の位置・姿勢と手先マーカデータ
ファイルに保存してある手先と手先マーカとの位置と角
度の関係より、その動作指令により手先マーカがどのよ
うな位置と姿勢になるかを計算する。その計算結果を表
示計算装置12にわたす。さらに、動作指令生成装置3
から出される各関節の角度の動作指令は環境状態推定装
置9にもわたされる。環境状態推定装置9は、環境デー
タファイル8に保存されている対象物の位置や大きさな
どの情報と、各関節の角度の動作指令にもとずくロボッ
ト14の動作により対象物の並進移動や回転移動など環
境状態の変化を計算する。その計算結果を表示計算装置
12にわたす。環境状態推定装置9で計算された対象物
の状態と目標マーカデータファイルに保存されている環
境状態と目標マーカとの位置的な関係を元に、目標マー
カ推定装置11は目標マーカの状態を計算する。その計
算結果を表示計算装置12にわたす。表示計算装置12
は、キーボード2で設定した視線に対する射影を、ロボ
ット、手先マーカ、環境、目標マーカについて計算し、
それぞれのグラフィックス表示をロボットのグラフィッ
クス表示18、目標マーカのグラフィックス表示19、
環境のグラフィックス表示20、目標マーカのグラフィ
ックス表示21としてデータ表示装置17上に表示す
る。
【0021】オペレータは、ロボット14が目標の状態
となっているか否かの判断を、ロボットのグラフィック
ス表示18で判断するのではなく、手先マーカのグラフ
ィックス表示19と目標マーカのグラフィックス表示2
1とのずれで認識することができる。オペレータは手先
マーカのグラフィックス表示19と目標マーカのグラフ
ィックス表示21とが一致するように操作をすればよ
い。また、手先マーカのグラフィックス表示19と目標
マーカのグラフィックス表示21はともに線分から構成
されているので、微小なずれであっても、線分の太さ以
上のずれであれば、オペレータが用意に認識することが
できる。
【0022】実施の形態2.なお、上記の実施の形態で
は、ロボットデータファイル4、ロボット状態推定装置
5、手先マーカデータファイル6、手先マーカ推定装置
7、環境データファイル8、環境状態推定装置9、目標
マーカデータファイル10、目標マーカ推定装置11、
表示計算装置12を別々の装置として構成下が、1つ以
上の計算機で構成しても同様の効果を得ることができ
る。
【0023】実施の形態3.図3は、データ表示装置上
の別の表示方法を示す説明図である。ここでは、図2の
視線に追加して、キーボード2により目標マーカの3線
分と並行な視線を設定し、表示計算装置12で計算した
結果をあわせてデータ表示装置17で表示した場合であ
る。このとき表示計算装置12は、設定された視線ごと
に視線に垂直な平面に対する射影をロボットのグラフィ
ックス表示18、手先マーカのグラフィックス表示1
9、環境のグラフィックス表示20、目標マーカのグラ
フィックス表示21の各々について計算をおこない、そ
れらをあわせてデータ表示装置17上の表示画面22に
表示する。図3の場合は視線が4個設定されているの
で、表示画面22が4分割されて表示されている。図3
において、23は図2と同じ視線からみた鳥瞰図であ
り、24は目標マーカの1軸に並行な方向からみたグラ
フィックス表示であり、25は目標マーカの2軸方向か
ら見たグラフィックス表示であり、26は目標マーカの
3軸方向から見たグラフィックス表示である。画面24
を利用して、手先マーカの原点と目標マーカの原点を一
致させる。次に画面2を利用して、手先マーカの原点と
目標マーカの原点を一致させる。このとき手先マーカの
原点と目標マーカの原点の位置が完全に一致する。さら
に画面25において手先マーカの2軸の線分の長さがな
くなり、点となるように操作する。これで目標マーカの
3軸周りの姿勢のずれがなくなる。また、同様に画面2
6において手先マーカの3軸の長さが0となり、点とな
るように操作する。これで目標マーカの2軸周りのずれ
もなくなる。最後に画面24において手先マーカの各軸
と目標マーカの各軸が一致するように操作する。これで
ロボットが完全に目標の状態となる。実施の形態1、2
では、位置と姿勢の6自由度に関する情報からオペレー
タが操作を考える必要があったのに対し、この実施の形
態では、注目する図で提示されるずれの情報はたかだか
位置2自由度、姿勢1自由度の合計3自由度であるの
で、オペレータの操作の判断に対する負荷を軽減するこ
とが可能となる。
【0024】実施の形態4.図4は実施の形態3で、表
示計算装置12による射影の計算をおこなわない場合
で、ロボットの姿勢が目標姿勢と一致している状態で、
各視点を対象物に近づけた場合の説明図である。27
は、目標マーカの1軸方向からの接近視点図であるが、
姿勢が一致しているにもかかわらず、手先座標の1軸が
線分で表示されている。同様に画面28、29について
も同様の現象がみられる。この原因を図5を用いて説明
する。図5は、表示計算装置12による射影の計算を行
わない場合に、視点が接近した場合に生じる問題点の説
明図である。30が視点とし、31が目標マーカで、3
2が手先マーカであるときの表示を考える。目標マーカ
31と、手先マーカ32は姿勢は一致しており、位置
が、1軸方向に11、2軸方向に12、3軸方向に13
ずれているとする。このとき、手先マーカの1軸の表示
は以下のように計算される。まず、方向は、目標マーカ
の1軸と、手先マーカの1軸のずれの方向と同じとして
大きさが図5のように求められる。また、長さは、目標
マーカから視点までの距離をL、マーカの各軸の長さを
1、目標マーカと手先マーカとの距離を123として図
5のようにもとめられる。このとき、この表示からだけ
では、位置ずれによるものなのか、姿勢のずれによるも
のなのかが判断できない。このとき、表示計算装置12
において視線に垂直な平面に対する射影をおこなうと、
図6の様な表示をえることができる。33は、目標マー
カの1軸方向からの表示である。34は、目標マーカの
2軸方向からの表示である。35は、目標マーカの3軸
方向からの表示である。こうすることによって、マーカ
と視点との距離による線分の表示がなくなり該当軸が表
示されている場合は必ず姿勢がずれている状態を示すよ
うになる。これにより、オペレータはよりいっそう視点
をマーカに近づけることで微小なずれを認識できるよう
になり、目標状態からのずれが認識しやすくなる。表示
計算装置12における射影の計算は視点が対象物に対し
て十分に近くなったときに効果を発揮する。
【0025】実施の形態4.なお、上記実施の形態2、
3と同様なことが、手先マーカの各軸に平行な視線によ
る表示を行った場合でも同様な効果を得ることができ
る。
【0026】実施の形態5.図7は、データ表示装置1
7上の別の表示方法を示す説明図である。この実施の形
態では、表示計算装置12において手先マーカの各軸方
向からの視点の表示を計算し、さらに目標マーカの各軸
まわりに視線のずれが円の半径となるような同芯円を計
算し、あわせてデータ表示装置17にて表示している。
図8は同心円の計算方法を示す説明図である。図9は表
示からロボットの姿勢のずれの方向をしるための説明図
である。図7において、23は鳥瞰図である。36〜3
8の各表示は、おのおの軸の方向から見たグラフィック
ス表示であるが、上記実施の形態とことなり、簡潔に表
示するため手先マーカを表示していない。図8におい
て、39は、軸と視線とのなす角が1度のとき、その視
線と他の2軸を含む平面との交点をトレースしたもので
ある。同様に、40〜42は、軸と視線とのなす角がそ
れぞれ2〜4度の時のものである。同様にして、他の2
軸についても同心円を描くことができる。図9におい
て、43〜46は、それぞれ象限を示したものであり、
47は射影された線分である。射影された線分47が第
1象限43にあるとき、ロボット14の手先の姿勢は2
軸と3軸まわりにずれて視点は第3象限45上にあるこ
とがわかる。同様に線分47がどの象限にあるかによ
り、視点がどこにずれているかをしることができる。こ
の実施の形態によるとオペレータはロボット手先の姿勢
のずれを具体的な数値とほぼ同様の精度でしることがで
きる。より精度の高い情報がえたい場合は、同心円の表
示の間隔を狭くすることによってえられる。
【0027】実施の形態6.上記実施の形態5において
目標マーカの各軸に平行な視線にたいして、各手先マー
カの各軸に同心円を表示しても同様の効果を得ることが
できる。
【0028】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0029】第1の発明は、オペレータが現在のロボッ
トの状態と目標となる状態とのずれを容易に認識できる
ロボットの遠隔操作支援装置のための入力装置を得られ
る。
【0030】第2、第3、第5、第6の発明は、ロボッ
トの状態と目標となる状態の位置や姿勢の微小なずれを
容易に認識することができ、また正確な位置あわせも可
能にする。
【0031】第4の発明は、ロボットの手先の位置と姿
勢を目標となる状態にあわせるために効果的な手順を示
し、オペレータの負荷を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1であるロボットの遠
隔操作支援装置の構成図である。
【図2】 この発明の実施の形態1であるロボットの遠
隔操作支援装置に用いるデータ表示装置の表示内容を示
す説明図である。
【図3】 この発明の実施の形態2であるロボットの遠
隔操作支援装置に用いるデータ表示装置の表示内容を示
す説明図である。
【図4】 この発明の実施の形態3であるロボットの遠
隔操作支援装置に用いるデータ表示装置の表示内容で、
表示計算装置の機能を一部削除した場合に視点をマーカ
に近づけたときの影響を示す説明図である。
【図5】 この発明の実施の形態3であるロボットの遠
隔操作支援装置に用いるデータ表示装置の表示内容で、
表示計算装置の機能を一部削除した場合に視点近づけた
ときの影響についての説明図である。
【図6】 この発明の実施の形態3であるロボットの遠
隔操作支援装置に用いるデータ表示装置の表示内容を示
す説明図である。
【図7】 この発明の実施の形態5であるロボットの遠
隔操作支援装置の表示を示す説明図である。
【図8】 この発明の実施の形態5であるロボットの遠
隔操作支援装置の表示の計算方法を示す説明図である。
【図9】 この発明の実施の形態5であるロボットの遠
隔操作支援装置の表示方法で、ロボットの姿勢ずれをし
るための方法を示す説明図である。
【図10】 従来のロボットの遠隔操作装置の構成図お
よび環境の図である。
【図11】 従来のロボットの遠隔操作装置のデータ表
示装置の表示内容を示す説明図である。
【符号の説明】
1 ジョイスティック、2 キーボード、3 動作指令
生成装置、4 ロボットデータファイル、5 ロボット
状態推定装置、6 手先マーカデータファイル、7 手
先マーカ推定装置、8 環境データファイル、9 環境
状態推定装置、10 目標マーカデータファイル、11
目標マーカ推定装置、12 表示計算装置、13 ロ
ボット制御装置、14 ロボット、15 テレビカメ
ラ、16テレビモニタ、17 データ表示装置、48
計算機、49 円柱状の物体、50 物体、51 穴。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロボットに対して関節角度の指令を出し
    て制御するロボット制御装置と、上記ロボットの手先の
    位置と姿勢の動作指令を連続的に入力するためのコマン
    ド入力装置と、このコマンド入力装置からの入力をもと
    にロボットの関節角度という動作指令を生成する動作指
    令生成装置と、ロボットの各部材の長さや取り付け角度
    などのデータが保存されているロボットデータファイル
    と、上記ロボットデータファイルの情報と上記動作指令
    によってロボットがとると思われるロボットの状態を計
    算するロボット状態推定装置と、1点から始まり3本の
    直交する線分からなる手先マーカとロボットの先端の位
    置姿勢との幾何学的な関係が保存されている手先マーカ
    データファイルと、上記手先マーカデータファイルの情
    報と上記ロボット状態推定装置のロボットの推定状態か
    ら、手先と同じ姿勢で並行な位置にある手先マーカの計
    算をする手先マーカ推定装置と、対象物の位置や大きさ
    などの幾何学的な情報の保存されている環境データファ
    イルと、上記環境データファイルの情報と上記動作指令
    によってロボットがとると思われる環境の状態を計算す
    る環境状態推定装置と、目標となる環境の状態とそのと
    きのロボットとの幾何学的関係が保存されている目標状
    態データファイルと、上記目標状態データファイルの情
    報をもとに上記環境状態推定装置からの環境の推定状態
    から目標マーカを計算する目標マーカ推定装置と、上記
    ロボット状態推定装置、手先マーカ推定装置、環境状態
    推定装置、および目標マーカ推定装置の推定結果をあわ
    せてキーボードによる設定にしたがって表示の視線方向
    に対して垂直な平面に射影を計算する表示計算装置と、
    上記表示計算装置の計算結果を表示するデータ表示装置
    とを備えたことを特徴とするロボットの遠隔操作支援装
    置。
  2. 【請求項2】 データ表示装置に表示する際に、すべて
    のグラフィックデータを各手先マーカの線分に直交する
    面に射影して表示することを特徴とする請求項1記載の
    ロボットの遠隔操作支援装置。
  3. 【請求項3】 データ表示装置に表示する際に、すべて
    のグラフィックデータを各目標マーカの線分に直交する
    面に射影して表示することを特徴とする請求項1記載の
    ロボットの遠隔操作支援装置。
  4. 【請求項4】 ロボットを目標の位置・姿勢とするため
    に、手先マーカの原点と、目標マーカの原点とを一致さ
    せ、次に手先マーカの各線分を、順に目標マーカの該当
    線分に一致させることを特徴とする請求項1記載のロボ
    ットの遠隔操作支援装置。
  5. 【請求項5】 目標マーカにおいて、各線分まわりに原
    点を中心とする同心円を表示し、該当手先マーカの方向
    ベクトルから、目標マーカに直交する原点を含む平面へ
    の射像表示することを特徴とする請求項1記載のロボッ
    トの遠隔操作支援装置。
  6. 【請求項6】 手先マーカにおいて、各線分まわりに原
    点を中心とする同心円を表示し、該当目標マーカの方向
    ベクトルから、手先マーカに直交する原点を含む平面へ
    の射像表示することを特徴とする請求項1記載のロボッ
    トの遠隔操作支援装置。
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