JPH11274765A - 基板固定具 - Google Patents

基板固定具

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JPH11274765A
JPH11274765A JP7446198A JP7446198A JPH11274765A JP H11274765 A JPH11274765 A JP H11274765A JP 7446198 A JP7446198 A JP 7446198A JP 7446198 A JP7446198 A JP 7446198A JP H11274765 A JPH11274765 A JP H11274765A
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勝弘 増田
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孝博 松田
Nobuo Katsuura
信夫 勝浦
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  • Mounting Of Printed Circuit Boards And The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 省スペース化を図り、かつプリント基板の着
脱が簡便で、しかも固定の信頼性を向上させる。 【解決手段】 基板固定具は、マザーボード31に固定
されるベース2と、ベース2に設けられた収容孔11内
を上下方向に移動可能に設けられたロックピース3とで
構成される。ベース2は平坦部9を有し、この平坦部9
上にドータボード35が載置される。ロックピース3は
断面が略U字状の部材で、屈曲部6の近傍に設けられた
摺動軸15がベース2に摺動自在に支持される。ロック
ピース3の一方の自由端側には平坦部9との間でドータ
ボード35を挟持する爪部7が形成され、他方の自由端
側にはベース2の係止片13と係合する係止突起8が形
成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種電子・電気機
器においてプリント基板と板金またはプリント基板同士
を一定間隔で保持結合するために使用され、特にプリン
ト基板の端部を固定するのに適した基板固定具に関す
る。
【0002】
【従来の技術】電気・電子機器において、プリント基板
は、他のプリント基板と、あるいはシャーシ等の板金と
固定され、筐体内に保持される。
【0003】従来、プリント基板同士、例えばマザーボ
ード上にコネクタを介してドータボードを実装する方式
として、ガイドレール方式、アングルコネクタ実装方
式、およびスタッキングコネクタ実装方式がある。
【0004】ガイドレール方式は、図5に示すように、
垂直に立てられたマザーボード101にガイドレール1
03を取り付け、このガイドレール103に沿って、ド
ータボード102をマザーボード101の基板面に垂直
に実装する方式である。アングルコネクタ実装方式は、
図6に示すように、アングルコネクタ113,114を
用い、ドータボード112をマザーボード111と平行
にスライドさて実装する方式である。スタッキングコネ
クタ実装方式は、移動通信体やパーソナルコンピュー
タ、携帯端末といった小型の電子機器に採用されるもの
で、図7に示すように、スタッキングコネクタ123,
124によって、マザーボード121とドータボード1
22とを対向させて実装する方式である。
【0005】一方、プリント基板をシャーシ等の板金に
固定する方式としては、ねじ止め方式、スナップフィッ
ト方式、および回動する爪部を有する固定具により固定
する方式がある。
【0006】ねじ止め方式は、図8に示すように、プリ
ント基板132をねじ136によりシャーシ131に固
定する方式であり、コネクタ133,134のために必
要な空間を確保するために、プリント基板132とシャ
ーシ131との間にはスペーサ135が介装される。ス
ナップフィット方式は、図9に示すように、プリント基
板142をスナップフィット146によりシャーシ14
1に固定する方式であり、ねじ止め方式と同様に、プリ
ント基板142とシャーシ141との間にはスペーサ1
45が介装される。
【0007】爪部を有する固定具により固定する方式
は、図10および図11に示すように、シャーシ151
に固定具153を固定し、この固定具153によってプ
リント基板152をシャーシ151に固定するものであ
る。固定具153は、シャーシ151に固定される固定
部155と、固定部155に回動自在に設けられ、先端
部に固定部155とともにプリント基板152を挟持す
る爪片157が形成された可動部154とを有する。可
動部154には、可動部154が固定部155に対して
起き上がることによって、固定部155に設けられた弾
性挟持部156に係合する突起158が形成されてい
る。これにより、可動部154が固定部155に保持さ
れ、固定部155と可動部154との間でプリント基板
152が固定される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の固定方式には、以下に示すような問題点があっ
た。
【0009】ガイドレール方式では、互いのプリント基
板が垂直に実装されるので、十分なスペースを確保して
いないと採用することはできない。また、アングルコネ
クタ実装方式では、一方のプリント基板をスライドさせ
て実装するため、脱着に要するスペースが大きくなり、
それに伴い付帯構造物が大きくならざるを得ない。従っ
て、これらガイドレール方式およびアングルコネクタ実
装方式は、近年の電子回路基板の小型化、高密度化が進
む現状においては限界がある。
【0010】スタッキングコネクタ実装方式は、上記の
ような問題は生じないが、コネクタの接続保持は、コン
タクトの接触圧力によるものであるので、振動や外力に
より接続が外れてしまうおそれがあり、接続の信頼性が
損なわれてしまう。スタッキングコネクタの接続の信頼
性を後述させるため、プリント基板とシャーシとの固定
に用いられるねじ止め方式やスナップフィット方式を併
用すると、スタッキングコネクタのコンタクトの配列は
概ね1mm以下のピッチであるから、プリント基板同士
の取り付け位置がずれると、コネクタのコンタクトに機
械的なストレスが加わってしまう。
【0011】一方、プリント基板と板金との固定におけ
る、ねじ止め方式およびスナップフィット方式は、プリ
ント基板に固定用の穴を形成しておく必要があるので、
穴を形成するスペースがプリント基板にない場合には適
用することができない。また、ねじ止め方式ではプリン
ト基板の脱着にはドライバー等の工具が必要でありその
作業が煩わしいものとなり、スナップフィット方式でも
ねじ止め方式ほどではないが脱着操作が容易ではない。
特に、スナップフィット方式では、プリント基板がコネ
クタ接続されている場合には、コネクタにストレスが加
わらないように平行にコネクタを引き抜かなければなら
ず、実質的に着脱操作は困難である。
【0012】固定具により固定する方式は、可動部を回
動させるだけでプリント基板の保持および解除が可能で
あるので、着脱操作性は良好であるが、固定部の弾性挟
持部から可動部の突起を外す方向とプリント基板の取り
外し方向とが同じであるので、プリント基板が外れる方
向に力が加わると、突起が弾性挟持部から外れ、ロック
が解除されてしまうという問題点があった。
【0013】そこで本発明は、上述した従来の固定方式
の問題点を解消すべく、省スペース化が可能、かつプリ
ント基板の着脱が簡便で、しかも固定の信頼性が高い基
板固定具を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の基板固定具は、板材上に該板材と間隔をおいて
プリント基板を保持固定するための基板固定具であっ
て、前記板材の表面に固定されるとともに前記プリント
基板の端部が載置されるベース部材と、断面が略U字状
をなし、中央の屈曲部が前記ベース部材に前記板材の板
面と垂直な方向に移動自在に保持された弾性変形可能な
固定部材とを有し、前記固定部材の一方の自由端側に
は、前記固定部材の移動により、前記ベース部材に載置
された前記プリント基板の端部を前記ベース部材との間
で挟持する爪部が形成されるとともに、前記固定部材の
他方の自由端側には、前記プリント基板の端部が挟持さ
れた状態で前記ベース部材と係合する突起が形成され、
前記爪部および突起は互いに外向きに形成されている。
【0015】上記のとおり構成された本発明では、固定
部材をベース部材に対して引き上げた状態でプリント基
板の端部をベース部材に載置し、その後、固定部材をプ
リント基板に向けて押し込む。これにより、固定部材が
ベース部材に係合して保持されるとともに、プリント基
板はベース部材と固定部材との間で挟持され、板材と間
隔をおいて保持固定される。
【0016】このとき、固定部材の突起がベース部材に
係合し、固定部材とベース部材とが固定されるが、固定
部材は断面が略U字状であり、爪部は一方の自由端側に
形成されるとともに、突起は他方の自由端側に形成さ
れ、しかも両者は互いに外向きに形成されているので、
爪部にプリント基板を外す向きの力が加わると、突起に
はベース部材との係合力を更に増す向きの力が加わる。
その結果、プリント基板がベース部材と固定部材とで保
持された状態では、プリント基板にプリント基板を外す
向きの力が加わっても、ベース部材と固定部材との係合
が解除されることはない。また、固定部材の突起がベー
ス部材に係合する際には、突起は屈曲部を支点として弾
性変形するため、突起の高さは弾性変形前と後で差が生
じにくい。そのため、固定部材の突起をベース部材に係
合させたときに爪部とプリント基板との間にガタは生じ
ない。
【0017】また、固定部材をベース部材に移動可能に
支持する構成として、ベース部材に、固定部材を収容し
両側壁に固定部材の移動方向に沿ったガイド溝が設けら
れた収容孔を形成するとともに、固定部材の両側部に、
ガイド溝に摺動自在に嵌合する軸部を設けた構成とする
ことにより、固定部材の移動が円滑になされる。この場
合、ガイド溝が、収容孔の開口面には達しないように設
けられていることで、ガイド溝の端が軸部のストッパと
なり、固定部材のベース部材からの抜け止めがなされ
る。さらにこの場合、固定部材をベース部材に組み込む
には軸部を収容孔の両側部を乗り越えさせる必要がある
ので、軸部の先端部に傾斜を形成することで、固定部材
のベース部材への組み込みが容易になる。また、固定部
材が、爪部が前記プリント基板の挟持を解除する位置に
おいて軸部を中心に回動可能に固定部材に保持される構
成とすることで、プリント基板をベース部材に載置する
際に、固定部材を回動させてプリント基板の載置の邪魔
にならないように固定部材を逃がすことが可能である。
【0018】さらに、固定部材の他方の自由端側を操作
レバーとすることで、保持固定されたプリント基板を取
り外す際には、操作レバーを上記一方の自由端側に押し
込んで突起の係合を外し、そのまま固定部材をベース部
材に対して引き上げれば、プリント基板の保持が容易に
解除される。また、ベース部材は板材の板面と平行な平
坦部を有するものとし、この平坦部上にプリント基板の
端部が載置される構成とすることで、板材へのベース部
材の固定位置がずれていても、プリント基板は板材の面
内方向に位置調整可能となる。
【0019】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。
【0020】図1は、本発明の一実施形態を示す斜視図
であり、マザーボード実装されたドータボードを基板固
定具で固定した状態を示している。また、図2は、図1
の要部分解斜視図である。
【0021】本実施形態は、マザーボード31にコネク
タ33,34を介してドータボード35を実装する例で
あり、マザーボード31に実装されたドータボード35
は、その両端部においてぞれぞれ2つずつの基板固定具
1で固定される。
【0022】基板固定具1は、マザーボード31に固定
される略角柱状のベース2と、このベース2に、上下方
向(ドータボード35の実装方向と平行な方向)に移動
可能、かつ、ドータボード35の端面36と平行な軸回
りに回動可能に設けられたロックピース3とで構成され
る。本実施形態では、これらベース2およびロックピー
ス3は、適度の弾性と強度とを有する、例えばポリアミ
ドといったプラスチックで成形される。
【0023】ロックピース3は、断面が略U字形状の部
材であり、U字状の屈曲部6を基準として両自由端を一
端および他端と定義したとき、一端部には、マザーボー
ド31に実装されたドータボード35の端部を保持する
ための爪部7が形成される。ロックピース3の他端側
は、後述するベース2との係合を解除させるためのロッ
ク解除レバー14となっており、ロック解除レバー14
の中間部には、外側に向かう係止突起8が形成されてい
る。さらに、屈曲部6の底部近傍において、ロックピー
ス3の両側面にはそれぞれ摺動軸15が突設されてい
る。
【0024】一方、ベース2は、ねじ37によってベー
スボード31に固定されるものであり、ベース2には、
ドータボード35の端部が載置される平坦部9を有す
る。この平坦部9には、マザーボード31の裏面側から
マザーボード31に挿通されたねじ37が螺合するねじ
孔10が形成されている。また、平坦部9に載置された
ドータボード35の外側には、ロックピース3を収容す
る収容孔11が形成される。
【0025】収容孔11の内側の両側壁には、ロックピ
ース3の摺動軸15が摺動自在に嵌合し収容孔11内で
のロックピース3の上下移動を案内するガイド溝12が
形成されるとともに、収容孔11の内壁には、ロックピ
ース3の係止突起8が係合する係止片13が形成されて
いる。ガイド溝12は、収容孔11の上端までは達して
おらず、ガイド溝12の上端は、ロックピース3の摺動
軸15がガイド溝12から抜けるのを防止するためのス
トッパ16となっている。これにより、ロックピース3
がベース2から外れてロックピース3が紛失してしまう
のが防止される。
【0026】さらに、摺動軸15がガイド溝12の上端
部に位置しているときにロックピース3が摺動軸15を
中心に外側に倒れるように回動できるようにするため
に、ベース2にはロックピース3のための逃げ凹部20
が形成されている。そして、ロックピース3の両側端に
は、その回動角を規制するためにベース2の外壁に当接
されるストッパ片19が形成されている。これにより、
ロックピース3は、ガイド溝12に沿って上下方向に移
動可能であり、しかも、ガイド溝12の上端位置ではド
ータボード35に対して外側に倒れるように回動可能で
ある。特に、ロックピース3の摺動軸15がベース2の
ガイド溝12内を摺動する構成となっているので、ベー
ス2に対するロックピース3の上下方向への移動および
回動が円滑になされる。
【0027】なお、ロックピース3のベース2への取付
けは、ベース2の上方からロックピース3を収容孔11
に嵌め込むことによってなされる。この際、ロックピー
ス3の摺動軸15がベース2のストッパ16を乗り越え
ることになるので、これを容易にするために、摺動軸1
5の先端部には、図3に示すように、摺動軸15の長さ
が図示下方(ロックピース3の挿入方向)に向かって短
くなるような傾斜15aが設けられている。
【0028】次に、上述した基板固定具1による、マザ
ーボード31へのドータボード35の固定手順について
図4を参照して説明する。なお、予め、マザーボード3
1には、ねじ37により基板固定具1を固定しておく。
【0029】まず、図4(a)に示すように、ロックピ
ース3を外側に倒した状態で、マザーボード31の上方
からドータボード35を載せ、図4(b)に示すよう
に、マザーボード31のコネクタ33にドータボード3
5のコネクタ34を連結し、ドータボード35の端部を
ベース2の平坦部9の上に載置する。このとき、マザー
ボード31への基板固定具1の取り付け位置がずれてい
ても、ベース2の平坦部9の範囲内でドータボート35
の位置を調整できるので、コネクタ33,34に加わる
ストレスが防止される。このストレス防止効果は、特
に、コンタクトのピッチが0.5mm程度と狭い、スタ
ッキングコネクタに有効である。
【0030】次いで、図4(c)に示すように、ロック
ピース3をベース2に対して回動させて引き起こし、図
4(d)に示すように、ロックピース3をベース2のガ
イド溝12に沿って収容孔11に押し込む。
【0031】これにより、ロック解除レバー14が屈曲
部6を支点として弾性変形して内側に撓み、図4(e)
に示すように、ロックピース3の係止突起8がベース2
の係止片13に係合され、ロックピース3がベース2に
固定されるとともに、ロックピース3の爪部7が、ベー
ス2の平坦部9との間でドータボード35の端部を挟持
する。
【0032】なお、上述した各工程は、図1に示した4
つの基板固定具1に対して同時に行う。これにより、極
めて簡単な作業で、ドータボード35はその四隅近くの
端部において保持され、マザーボード31に固定され
る。ドータボード35は、マザーボード31と平行に固
定されるので、高さ方向における省スペース化が図られ
る。また、ロックピース3の、ドータボード35を平坦
部9に押し付ける方向と、ベース2の係止片13に係合
する方向とが互いに異なるので、ドータボード35を外
す方向に力が加わっても、ロックピース3とベース2と
の係合が外れることはなく、コネクタ33,34の接続
信頼性が向上する。
【0033】特に本実施形態では、ロックピース3をU
字状とし、その一端側に爪部7を設け他端側に係止突起
8を設けた構造となっているので、爪部7に図示上向き
の力が加わると、係止突起8には、係止片13との係合
力が増す方向に力が加わり、ドータボード35を引き抜
こうとしても係止突起8と係止片13との係合は外れ
ず、ドータボード35を引き抜くことはできない。
【0034】また、一般的に、係止突起のように弾性変
形する支点と突起との間に傾きがあるものは、弾性変形
したときの突起の位置と復元したときの突起の位置とで
突起の高さに差が生じるが、本実施形態では、係止突起
8は屈曲部6を支点として弾性変形するため、つまり、
弾性変形する支点と係止突起8との間に傾きがないた
め、係止突起8の弾性変形したときの位置と復元したと
きの位置とで高さの差が生じにくい。これにより、ロッ
クピース3のロック時に爪部7とドータボード35との
間にガタが生じることがなくなる。その結果、ドータボ
ード35の浮き上がりが防止され、コネクタ33,34
の接続信頼性が一層向上することになる。
【0035】ドータボード35の固定の解除は、上述し
た手順と逆の手順で行う。すなわち、まず、ロック解除
レバー14を内側に倒して係止突起8の係止片13への
係合を解除し、その状態でロックピース3を引き上げ
る。次いで、ロックピース3の上昇端位置でロックピー
ス3を回動させて外側に倒し、ドータボード35を上方
に引き上げる。このように、ドータボード35の取り外
し作業も簡単に行える。
【0036】本実施形態では、4箇所とも同じ基板固定
具1を用いた例を示したが、ドータボード35の、基板
固定具1による固定箇所の厚みが異なる場合には、高さ
の異なるロックピースを複数種類用意しておき、ドータ
ボードの厚みに応じて適切なロックピースを選択して使
用すればよい。また、ベース2をねじ37でマザーボー
ド31に固定する例を示したが、ねじ孔10の代わり
に、ベース2の下端面に錨形等の弾性突起等を設け、こ
の弾性突起をマザーボード31の孔に係合させる、いわ
ゆるスナップフィット方式により固定してもよいし、そ
の他の手段で固定してもよい。
【0037】また、本実施形態ではロックピース3がベ
ース2に対して回動する構造を示したが、本発明におい
てはロックピース3が必ずしも回動可能な構造である必
要はなく、ロックピース3がベース2に対して上昇端に
位置しているときに、ロックピース自身の弾性変形させ
てドータボード35をベース2上に載置するためのスペ
ースを作ってもよい。ただしこの場合には、ロックピー
ス3はより弾性変形しやすい材料で構成する必要があ
り、それに伴ってベース2との係合が解除されやすくな
る懸念があるため、より確実な係合を実現するために
は、本実施形態のようにロックピース3を回動させる構
造としたほうが好ましい。
【0038】さらに、本実施形態ではプリント基板同士
の固定を例に挙げて説明したが、本発明は、電子機器の
シャーシにプリント基板を固定する場合にも適用するこ
とができる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、板材に固
定されるベース部材と、ベース部材に対して板材の板面
と垂直な方向に移動可能に設けられた略U字状の固定部
材とを有し、固定部材の一方の自由端側にプリント基板
を保持するための爪部を形成するとともに他方の自由端
にベース部材に係合する突起を形成することで、固定部
材をベース部材に対して押し込んだり引き上げたりする
だけでプリント基板の固定および解除が可能となる。そ
の結果、高さ方向の省スペース化を図ることができると
ともに、プリント基板の固定および解除を簡単に行うこ
とができる。しかも、爪部に作用するプリント基板を外
す力の向きと、突起に作用するベース部材との係合を外
す力の向きとが異なるので、プリント基板にこれを外す
力が加わっても固定部材とベース部材との係合は外れ
ず、プリント基板の固定の信頼性を向上させることがで
きる。
【0040】また、固定部材をベース部材に移動可能に
支持する構成として、ベース部材に、固定部材を収容し
両側壁に固定部材の移動方向に沿ったガイド溝が設けら
れた収容孔を形成するとともに、固定部材の両側部に、
ガイド溝に摺動自在に嵌合する軸部を設けた構成とする
ことにより、固定部材の移動を円滑に行うことができ
る。この場合、ガイド溝が、収容孔の開口面には達しな
いように設けられていることで、固定部材のベース部材
からの抜け止めがなされ、固定部材の紛失を防止するこ
とができる。さらにこの場合、軸部の先端部に傾斜を形
成することで、固定部材のベース部材への組み込みを容
易に行うことができる。また、固定部材が、爪部が前記
プリント基板の挟持を解除する位置において軸部を中心
に回動可能に固定部材に保持される構成とすることで、
プリント基板をベース部材に載置する際に固定部材を簡
単に逃がすことができる。
【0041】さらに、固定部材の他方の自由端側を操作
レバーとすることで、保持固定されたプリント基板を取
り外す際に、プリント基板の保持を容易に解除させるこ
とができる。また、ベース部材は板材の板面と平行な平
坦部を有するものとし、この平坦部上にプリント基板の
端部が載置される構成とすることで、板材へのベース部
材の固定位置がずれていても、プリント基板を板材の面
内方向に位置調整することができる。これは特に、互い
にスタッキングコネクタにより接続されるプリント基板
同士を固定する場合に有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す斜視図であり、マザ
ーボード実装されたドータボードを基板固定具で固定し
た状態を示している。
【図2】図1の要部分解斜視図である。
【図3】図1に示した基板固定具の摺動軸近傍の拡大正
面図である。
【図4】図1に示した基板固定具によるドータボードの
固定手順を説明するための図である。
【図5】従来の、ガイドレールによるプリント基板の固
定方式の斜視図である。
【図6】従来の、アングルコネクタによるプリント基板
の固定方式の斜視図である。
【図7】従来の、スタッキングコネクタによるプリント
基板の固定方式の斜視図である。
【図8】従来の、ねじによるプリント基板の固定方式の
側面図である。
【図9】従来の、スナップフィットによるプリント基板
の固定方式の側面図である。
【図10】従来の、プリント基板を固定するための固定
具の斜視図である。
【図11】図10に示した固定具によりプリント基板を
固定した状態の側面図である。
【符号の説明】
1 基板固定具 2 ベース 3 ロックピース 6 屈曲部 7 爪部 8 係合突起 9 平坦部 10 ねじ孔 11 収容孔 12 ガイド溝 13 係止片 15 摺動軸 16 ストッパ 19 ストッパ片 20 逃げ凹部 31 マザーボード 33,34 コネクタ 35 ドータボード 37 ねじ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年3月18日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の基板固定具は、板材上に該板材と間隔をおいて
プリント基板を保持固定するための基板固定具であっ
て、前記板材の表面に固定され前記プリント基板の端
載置するための、前記板材の板面と垂直な方向に沿
ったガイド溝が内壁面に設けられた収容孔が形成された
ベース部材と、前記ガイド溝に摺動可能に嵌合する軸部
が突設されることで、前記収容孔内に前記ガイド溝に沿
って移動自在に保持された、断面が略U字状をなし、
つ、弾性変形可能な固定部材とを有し、前記固定部材の
一方の自由端側には、前記固定部材の前記固定部材へ向
けての移動により前記プリント基板の端部を前記ベー
ス部材との間で挟持する爪部が形成されるとともに、前
記固定部材の他方の自由端側には、前記プリント基板の
端部が挟持された状態で前記ベース部材と係合する突起
が形成され、前記爪部および突起は互いに外向きに形成
されている。
フロントページの続き (72)発明者 勝浦 信夫 神奈川県相模原市西橋本2丁目23番3号 日幸工業株式会社R&Dセンター内 (72)発明者 松本 典生 神奈川県相模原市西橋本2丁目23番3号 日幸工業株式会社R&Dセンター内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板材上に該板材と間隔をおいてプリント
    基板を保持固定するための基板固定具であって、 前記板材の表面に固定されるとともに前記プリント基板
    の端部が載置されるベース部材と、 断面が略U字状をなし、中央の屈曲部が前記ベース部材
    に前記板材の板面と垂直な方向に移動自在に保持された
    弾性変形可能な固定部材とを有し、 前記固定部材の一方の自由端側には、前記固定部材の移
    動により、前記ベース部材に載置された前記プリント基
    板の端部を前記ベース部材との間で挟持する爪部が形成
    されるとともに、前記固定部材の他方の自由端側には、
    前記プリント基板の端部が挟持された状態で前記ベース
    部材と係合する突起が形成され、前記爪部および突起は
    互いに外向きに形成されている基板固定具。
  2. 【請求項2】 前記ベース部材には前記固定部材を収容
    し両側壁に前記固定部材の移動方向に沿ったガイド溝が
    設けられた収容孔が形成され、前記固定部材の両側部に
    は、前記ガイド溝に摺動自在に嵌合する軸部が設けられ
    ている請求項1に記載の基板固定具。
  3. 【請求項3】 前記ガイド溝は、前記収容孔の開口面に
    は達しないように設けられている請求項2に記載の基板
    固定具。
  4. 【請求項4】 前記軸部の先端部には傾斜が形成されて
    いる請求項3に記載の基板固定具。
  5. 【請求項5】 前記固定部材は、前記爪部が前記プリン
    ト基板の挟持を解除する位置において前記軸部を中心に
    回動可能に前記固定部材に保持されている請求項2、3
    または4に記載の基板固定具。
  6. 【請求項6】 前記固定部材の他方の自由端側が操作レ
    バーとなっている請求項1ないし5のいずれか1項に記
    載の基板固定具。
  7. 【請求項7】 前記ベース部材は、前記板材の板面と平
    行な平坦部を有し、該平坦部上に前記プリント基板の端
    部が載置される請求項1ないし6のいずれか1項に記載
    の基板固定具。
  8. 【請求項8】 前記板材は、スタッキングコネクタによ
    って前記プリント基板と対面して接続されるプリント基
    板である請求項7に記載の基板固定具。
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