JPH11274425A - 半導体記憶装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体記憶装置およびその製造方法

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JPH11274425A
JPH11274425A JP10075342A JP7534298A JPH11274425A JP H11274425 A JPH11274425 A JP H11274425A JP 10075342 A JP10075342 A JP 10075342A JP 7534298 A JP7534298 A JP 7534298A JP H11274425 A JPH11274425 A JP H11274425A
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JP
Japan
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trench
capacitor
forming
oxide film
collar
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JP10075342A
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Takashi Kito
傑 鬼頭
Junichiro Iba
淳一郎 井場
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トレンチ型キャパシタの電極面積を改善し、
大きなセルキャパシタンスを得るトレンチ構造を有する
半導体記憶装置およびその製造方法を提供すること。 【解決手段】 半導体基板1上に第1のトレンチ5を形
成し、第1のトレンチ5の側壁部に素子分離用のカラー
7を形成する。続いて第1のトレンチ5の底部に第2の
トレンチ8を形成した後、アニールして第2のトレンチ
8の開口部周辺を順テーパ状に加工する。第1および第
2のトレンチにキャパシタを形成する。したがって、第
2のトレンチの開口部周辺が大きくなり、このトレンチ
内部に形成されるキャパシタの電極面積が大きくなり、
セルキャパシタンスが改善される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、トレンチ型キャ
パシタを有する半導体記憶装置およびその製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に、トレンチ型キャパシタを有する
半導体記憶装置において、キャパシタの一方の電極をな
すプレート電極(Burried Plate )は、半導体基板上に
掘られたトレンチの内壁に不純物を拡散させて形成さ
れ、その不純物濃度は、セルキャパシタンスの低下を防
ぐために高く設定される。従来から、このプレート電極
の形成方法として、トレンチの内壁にAsSGなどの固
相拡散源を堆積させ、この固相拡散源を半導体基板中に
熱拡散させる固相拡散法と、AsH3などの気相拡散源
を用いた気相拡散法がある。固相拡散法によれば、メモ
リセルのサイズの縮小に伴ってトレンチの径が小さくな
ると、トレンチの内壁に必要な膜厚の固相拡散源を堆積
させることが困難となり、プレート電極の不純物濃度を
高くすることが困難となる。これに対して気相拡散法に
よれば、トレンチの径の大きさによらず、高濃度のプレ
ート電極を形成することができる。
【0003】気相拡散法によりプレート電極を形成する
場合、半導体基板の表面付近に形成されるセルトランジ
スタに対する気相拡散を阻止して、プレート電極とセル
トランジスタとを電気的に絶縁するため、トレンチの上
部側に素子分離用のカラー(Collar)を形成する必要があ
る。このため、1度のエッチングでトレンチを形成する
のではなく、2度に分けてトレンチをエッチングする方
法が採られる。すなわち、まず、カラーを形成する必要
のある所定の深さまで半導体基板を堀って上部トレンチ
を形成する。次に、例えば有機オキシシランを原料とす
る減圧CVD法によりシリコン酸化膜(以下、「TEO
S」と記す)を堆積させてアニールを行なった後、トレ
ンチ側壁部のTEOSを残してエッチングし、上部トレ
ンチの側壁部にTEOSからなるカラーを形成する。次
に、上部トレンチの底部を掘って下部トレンチを形成
し、例えばウェットエッチングにより堆積物の除去処理
を行う。この後、気相拡散法により、カラーに覆われて
いない下部トレンチの内壁部に不純物を拡散させてプレ
ート電極を形成し、キャパシタ誘電膜の成膜や、ストレ
ージ電極となるアモルファスシリコンの埋め込みなどを
行って、トレンチ型キャパシタを形成する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、気相拡散法
を用いた上述のトレンチ型キャパシタの形成過程におい
て、後述する図5に示されるように、下部トレンチ8A
を形成した後に行われる堆積物の除去処理の際に、カラ
ーをなすTEOS(酸化膜7)の一部もエッチングさ
れ、カラーの側壁が後退する。この結果、下部トレンチ
8Aの側壁面がカラー(酸化膜7)の側壁面より内側と
なり、トレンチ内の側壁に段差が生じる。また、下部ト
レンチ8Aの内径は、上部トレンチ5の内径に制約され
て小さくなる。このため、下部トレンチ8Aの内壁に形
成されるプレート電極と、このトレンチに埋め込まれる
ストレージ電極との対向面積が小さくなり、セルのキャ
パシタンスが低下するという問題がある。また、トレン
チ内にストレージ電極として埋め込まれるアモルファス
シリコンなどの埋め込み形状が悪くなり、ストレージ電
極の電気抵抗が上昇するという問題もある。
【0005】この発明は、上記事情を考慮してなされた
もので、トレンチ型キャパシタの電極面積を改善し、大
きなセルキャパシタンスを得ることのできるトレンチキ
ャパシタ構造を有する半導体記憶装置およびその製造方
法を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明にかかる半導体
記憶装置は、トレンチキャパシタを有する半導体記憶装
置において、上記トレンチキャパシタは、半導体基板
と、上記半導体基板に形成された第1のトレンチと、上
記第1のトレンチの側壁部に形成された絶縁膜と、上記
第1のトレンチの底部に形成され、開口部が順テーパ状
に加工された第2のトレンチと、上記第2のトレンチの
内壁に沿って形成された第1のキャパシタ電極と、上記
第1のキャパシタ電極の表面に形成された誘電体膜と、
上記第2のトレンチに埋め込まれた第2のキャパシタ電
極と、を有することを特徴とする。上記絶縁膜は、例え
ば熱酸化膜からなる。
【0007】また、この発明にかかる半導体記憶装置の
製造方法は、トレンチキャパシタを有する半導体記憶装
置の製造方法において、上記トレンチキャパシタの製造
工程が、半導体基板上に第1のトレンチを形成する工程
と、上記第1のトレンチの側壁部に絶縁膜を形成する工
程と、上記第1のトレンチの底部に第2のトレンチを形
成する工程と、水素アニールして上記第2のトレンチの
開口部を順テーパ状に加工する工程と、上記第2のトレ
ンチの内壁に不純物拡散層からなる第1のキャパシタ電
極を形成する工程と、上記第2のトレンチの表面に誘電
体膜を形成する工程と、上記第2のトレンチに第2のキ
ャパシタ電極を埋め込んで形成する工程と、を有するこ
とを特徴とする。また、上記絶縁膜は、例えば上記第1
のトレンチの側壁部を熱酸化して形成する。
【0008】この発明にかかる半導体記憶装置およびそ
の製造方法によれば、水素アニールを行うことにより第
1のトレンチの底部に形成される第2のトレンチの開口
部を順テーパ状に加工したので、プレート電極とストレ
ージ電極との対向面積が改善され、大きなセルキャパシ
タンスを得ることができる。また、開口部が拡がること
で第2のトレンチ内部にストレージ電極を確実に埋め込
むことができ、ストレージ電極の電気抵抗を低下させる
ことができる。
【0009】また、上記第1のトレンチの側壁部を熱酸
化して上記絶縁膜をカラー(Collar)として形成すること
により、第1のトレンチの側壁部にTEOSを堆積して
絶縁膜を形成する場合に比較して、絶縁膜が形成された
後の上部トレンチ径を改善することができる。また、熱
酸化膜はTEOSに比較してエッチングレートが小さい
ため、堆積物除去などの後処理によるカラーの後退量を
低減させることができる。したがって、第1のトレンチ
の底部に第2のトレンチを形成する際の処理上の負担を
軽減することができ、第2のトレンチを容易に形成する
ことができる。
【0010】また、上記絶縁膜を形成する工程と上記第
2のトレンチを形成する工程との間に、上記第1のトレ
ンチの側壁部に形成された絶縁膜を覆うように窒化膜を
形成する工程を設けてもよい。これにより、堆積物除去
処理などによるカラーの後退を防ぐことができる。した
がって、カラーをゲート絶縁膜とする寄生MOSトラン
ジスタのしきい値を高く維持することができ、この寄生
MOSトランジスタが介在するいわゆるバーティカルリ
ーク(セルトランジスタのドレインとプレート電極との
間のリーク)の発生を抑えることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、図1ないし
図9を参照しながら、トレンチキャパシタ構造に着目し
て、この発明の実施の形態1にかかる半導体記憶装置の
製造工程を説明する。
【0012】図1に示すように、シリコン基板などの半
導体基板1の主面を酸化して例えば膜厚60オングスト
ロームの酸化膜2(Pad Oxide) を形成した後、例えば膜
厚2200オングストロームの窒化膜3(Pad SiN) と、
例えば膜厚7000オングストロームの酸化膜4(TEOS)
とを堆積する。続いて、酸化膜4の上にレジスト(図示
なし)を塗布して、例えばフォトリソグラフィ法を用い
てレジストにトレンチパターンを形成する。続いて、ト
レンチパターンが形成されたレジストをマスク材とし
て、例えばRIE(Reactive Ion Etching)法により酸化
膜4(TEOS)、窒化膜3(Pad SiN) および酸化膜2(Pad O
xide) をエッチングする。続いて、レジストを剥離し、
酸化膜2、窒化膜3および酸化膜4をマスク材として、
例えばRIE法により、例えば深さ1.5ミクロン程の
上部トレンチ5(第1のトレンチ)を形成する。この
後、例えば希弗酸処理によりエッチング時の堆積物を除
去する。以上により、半導体基板1に上部トレンチ5
(第1のトレンチ)が形成される。
【0013】次に、図2に示すように、上部トレンチ5
の内壁を酸化して、例えば膜厚50オングストローム程
の酸化膜6を形成した後、素子分離用のカラー(絶縁
膜)となる例えば膜厚360オングストローム程の酸化
膜7(TEOS)を堆積する。続いて、アニール(Collar TEO
S Anneal処理)を行った後、図3に示すように、上部ト
レンチ5の側壁部の酸化膜7を残して、例えばRIE法
により酸化膜7をエッチングする。以上により、上部ト
レンチ5の側壁部のみに素子分離用のカラー(酸化膜
7)が形成される。
【0014】次に、図4に示すように、酸化膜4,7,
6をマスクとして例えばRIE法により上部トレンチ5
の底部をエッチングし、例えば深さ7ミクロン程の下部
トレンチ8A(第2のトレンチ)を形成する。下部トレ
ンチ8Aの径は、上部トレンチ5のそれよりカラー7の
厚み分小さい。この後、例えば希弗酸処理を行い、エッ
チング時の堆積物を除去する。このとき、図5に示すよ
うに、カラー(酸化膜7)の一部もエッチングされるの
で、下部トレンチ8Aの側壁面に対してカラー(酸化膜
7)の側壁面が後退する。以上により、カラー(酸化膜
7)より内側に開口部コーナー8aを有する下部トレン
チ8Aが形成される。
【0015】次に、例えば1000[ ℃] 、30[ 分]
、380[Torr] の条件で水素アニールを行ない、シ
リコンマイグレーションを発生させる。これにより、図
6に示すように、カラー(酸化膜7)より内側にある下
部トレンチ8Aの開口部コーナー8aを順テーパ状に加
工し、下部トレンチ8Aの開口部を広げる。この場合、
下部トレンチ8Aの内径は、シリコンマイグレーション
の発生の度合いに応じて、開口部付近ほど大きくなる。
以上により、順テーパ状の開口部を有する下部トレンチ
8Aが形成される。開口部コーナー8aを順テーパ状に
加工するための水素アニールの好ましい条件の一例とし
て、ガス圧が10〜380[Torr]、温度が900〜10
00[ ℃] の範囲に設定される次に、気相拡散法によ
り、下部トレンチ8Aの内壁にシランやヒ素などの気相
拡散源を拡散させて、n+型拡散源からなるプレート電
極20(第1のキャパシタ電極)を形成する。プレート
電極20は、例えば半導体基板1に形成された拡散層
(図示なし)により連結されて、複数のメモリセルに共
通の電極となる。また、上部トレンチ5の側壁部に形成
されたカラー(酸化膜7)により、この上部トレンチ5
の周辺のセルトランジスタ(図示なし)に対する気相拡
散が阻止される。この結果、プレート電極20は、セル
トランジスタから隔たった下部トレンチ8Aの内壁に沿
って形成され、セルトランジスタのソース・ドレインと
電気的に絶縁される。
【0016】次に、図7に示すように、プレート電極2
0の表面(下部トレンチ8Aの内壁面)に例えば膜厚8
0オングストローム程のNO膜からなるキャパシタ誘電
体膜21(誘電体膜)を形成した後、例えばAs(ヒ
素)がドーピングされたアモルファスシリコンをトレン
チ内部に埋め込んでストレージ電極22(第2のキャパ
シタ電極)を形成する。以上により、上部トレンチ5お
よび下部トレンチ8Aの内部にキャパシタを形成する。
【0017】この後、通常のDRAMプロセスを経て、
DRAMが完成する。具体的には、図8に示すように、
シリコン界面から例えば1000オングストローム程エ
ッチバックして、上部トレンチ5に形成されたカラー上
部の酸化膜6および7を除去した後、素子分離領域IR
を形成して、セルトランジスタT(ソース・ドレインの
一方)と、トレンチに埋め込まれたストレージ電極22
との間を電気的に接続するストラップ(Burried Strap)
を形成する。続いて、ゲート酸化膜(符号なし)を介し
て半導体基板1上に形成された積層構造を有するゲート
Gとソース・ドレイン領域SDとからなるトランジスタ
Tを形成する。このトランジスタTのソースまたはドレ
インの一方には、上述のストラップを介してトレンチキ
ャパシタのストレージ電極22が接続される。また、図
示しないが、トランジスタTは行列状に複数形成され、
各トランジスタTのゲートGは行方向に連結されてワー
ド線を形成する。
【0018】続いて、例えばBPSGからなる第1層間
絶縁膜L1と、例えばTEOSからなる第2層間絶縁膜
L2と、例えばポリシリコンからなるコンタクトプラグ
Pと、例えばタングステン(W)からなるビット線BL
とを順次形成する。ビット線BLは、コンタクトプラグ
Pを介して各トランジスタTのソース・ドレイン(トレ
ンチキャパシタが接続されないソースまたはドレインの
他方)を列方向に連結する。
【0019】次に、図9に示すように、例えばTEOS
からなる第3層間絶縁膜L3を形成した後、Ti/Ti
NでAl−Cuを挟んだ3層構造を有する第2配線層M
2を形成する。続いて、第4層間絶縁膜L4で第1配線
層を覆った後、第2配線層M2を形成する。この後、図
示しないパッシベーション工程などを経て、DRAMが
完成する。
【0020】なお、図8および図9に示すDRAMプロ
セスは一例であって、これに限ることなく、トレンチキ
ャパシタを有するDRAMの製造プロセスであれば、ど
のようであってもよい。
【0021】この実施の形態1にかかるトレンチキャパ
シタ構造によれば、水素アニールにより、下部トレンチ
の開口部径を拡大させることにより、トレンチ内部に形
成されるキャパシタのプレート電極20とストレージ電
極22との対向面積を増大することができ、セル容量を
大きくすることができる。また、ストレージ電極22と
してトレンチ内部にアモルファスシリコンなどの電極材
料を緻密に埋め込むことができ、電極材料の埋め込み形
状を改善することができる。これにより、ストレージ電
極22の電気抵抗を低下させることができ、DRAM動
作を安定化させることができる。実施の形態2.図10
ないし図14を参照して、この発明の実施の形態2を説
明する。
【0022】実施の形態1と同様のプロセスを経て、半
導体基板1上に酸化膜2(Pad Oxide) 、窒化膜3(Pad S
iN) 、酸化膜4(TEOS)を順次積層し、上部トレンチ5
(第1のトレンチ)をエッチングにより形成する。
【0023】次に、図10に示すように、上部トレンチ
5の内壁を熱酸化して、例えば膜厚350オングストロ
ーム程の熱酸化膜9を形成する。続いて、図11に示す
ように、例えばRIE法により上部トレンチ5の底部の
熱酸化膜9を除去して、上部トレンチ5の側壁部のみに
熱酸化膜9からなるカラーを形成する。続いて、図12
に示すように、例えばRIE法により上部トレンチ5の
底部に下部トレンチ8B(第2のトレンチ)を形成す
る。
【0024】この後、例えば希弗酸処理を行い、トレン
チ内部の堆積物を除去する。このとき、図13に示すよ
うに、カラー(熱酸化膜9)の一部がエッチングされ、
実施の形態1と同様にカラー(熱酸化膜9)の側壁面が
後退する。このとき、TEOSよりも熱酸化膜のエッチ
ングレートが小さいため、カラーとしてTEOSを使用
した場合に比較して、カラー側壁面の後退量が少なくな
る。
【0025】次に、例えば水素アニールを行ってシリコ
ンマイグレーションを発生させ、図14に示すように、
上部トレンチ5の底部に形成された下部トレンチ8Bの
開口部コーナー8bを順テーパ状に加工する。この後の
工程は、実施の形態1と同様である。
【0026】この実施の形態2では、上部トレンチ5の
内壁を熱酸化して、カラーとなる熱酸化膜9を形成す
る。この熱酸化膜9の一部は半導体基板1の内部に向か
って成長する。このため、上述の実施の形態1のよう
に、上部トレンチ5の側壁面にTEOSを堆積させてカ
ラーを形成する場合に比較して、カラー形成後の上部ト
レンチの内径が大きくなる。したがって、この実施の形
態2によれば、上部トレンチ5の底部に下部トレンチ8
Bを形成する際の処理の負荷が低減され、下部トレンチ
8Bを容易に形成できる。しかも、下部トレンチ8Bの
内径を大きくすることができる。したがって、トレンチ
内部に形成されるキャパシタの電極面積がより改善さ
れ、セルキャパシタンスを一層大きくすることが可能と
なる。実施の形態3.図15ないし図18を参照して、
この発明の実施の形態3を説明する。
【0027】前述の実施の形態1と同様のプロセスを経
て、前述の図3に示すように、半導体基板1上に酸化膜
2(Pad Oxide) 、窒化膜3(Pad SiN) 、酸化膜4(TEOS)
をマスクとして、上部トレンチ5(第1のトレンチ)を
形成し、上部トレンチ5の側壁にカラー(酸化膜7)を
形成する。
【0028】次に、図15に示すように、カラーをなす
酸化膜7の表面を覆うように、例えば150オングスト
ローム程の窒化膜10を堆積させた後、図16に示すよ
うに、トレンチ側壁部以外の窒化膜10を除去する。続
いて、図17に示すように、下部トレンチ8Cを形成し
た後、例えば希弗酸処理により堆積物を除去する。この
後、カラー側壁面に残された窒化膜10をリン酸などで
除去する。ただし、この窒化膜10の除去は必要に応じ
て行えばよく、そのまま残してもよい。
【0029】次に、図18に示すように、水素アニール
を行ってシリコンマイグレーションを発生させ、下部ト
レンチ8Cの開口部コーナー8cを順テーパ状に加工す
る。この後の工程は実施の形態1と同様である。この実
施の形態3では、カラー(酸化膜7)を窒化膜10で覆
うので、下部トレンチ8Cをエッチングした後に希弗酸
処理により堆積物を除去する際、カラー(酸化膜7)が
エッチングされることがなく、カラー側壁面の後退を防
ぐことができる。
【0030】なお、上述の実施の形態1ないし3では、
水素アニールによりシリコンマイグレーションを発生さ
せて、下部トレンチの開口部コーナーを順テーパ状に加
工するものとしたが、下部トレンチの開口部を順テーパ
状に加工できる範囲において、アニール条件を適切に設
定すればよい。
【0031】また、上述の実施の形態1ないし3では、
気相拡散法を用いて下部トレンチにプレート電極を形成
するものとしたが、固相拡散法を用いてもよい。すなわ
ち、上述の実施の形態によれば、下部トレンチの開口部
が順テーパ状に加工されて広がるので、必要量の固相拡
散源を下部トレンチに埋め込むことができる。したがっ
て、固相拡散源から不純物を熱拡散させてプレート電極
を形成することが可能となる。ただし、固層拡散源とし
てAsSGを用いた場合、上述の実施の形態のうち実施
の形態3についてのみ固相拡散法を使用できる。実施の
形態3では、拡散処理後に例えばHFを用いて固相拡散
源を剥離する際に、窒化膜10によりカラーが覆われ、
固相拡散源と共にエッチングされることがないためであ
る。
【0032】さらに、上述の実施の形態1ないし3で
は、不純物拡散層からなる第1のキャパシタ電極をプレ
ート電極とし、トレンチに埋め込まれた第2のキャパシ
タ電極をストレージ電極としたが、逆に、不純物拡散層
からなる第1のキャパシタ電極をストレージ電極とし、
トレンチに埋め込まれた第2のキャパシタ電極をプレー
ト電極としてもよい。
【0033】なお、上述の実施の形態では、気相拡散法
や固相拡散法により下部トレンチの内壁に不純物を拡散
させてプレート電極を形成するものとしたが、下部トレ
ンチの内壁に金属膜を形成してプレート電極を形成して
もよい。この場合、電極材料として、例えばルテニウム
(Ru)やプラチナ(Pt)などの金属を用いれば、キ
ャパシタ誘電体膜として、高誘電率を有する(Ba,S
r)TiO3などの金属酸化物を用いることができ、キ
ャパシタンスを増大させることができる。
【0034】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
上部トレンチ(第1のトレンチ)の底部に形成される下
部トレンチ(第2のトレンチ)の開口部コーナーを順テ
ーパ状に加工したので、下部トレンチの側壁面積が大き
くなる。したがって、トレンチ型キャパシタのプレート
電極(第1のキャパシタ電極)とストレージ電極(第2
のキャパシタ電極)との対向面積が増大し、大きなセル
キャパシタンスを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1にかかる上部トレンチ
を形成する工程を説明するための断面図である。
【図2】実施の形態1にかかる上部トレンチにカラーと
なる酸化膜(TEOS)を堆積する工程を説明するための断面
図である。
【図3】実施の形態1にかかる上部トレンチに堆積され
た酸化膜(TEOS)をエッチングしてカラーを形成する工程
を説明するための断面図である。
【図4】実施の形態1にかかる上部トレンチの底部に下
部トレンチを形成する工程(堆積物除去前)を説明する
ための断面図である。
【図5】実施の形態1にかかる上部トレンチの底部に下
部トレンチを形成する工程(堆積物除去後)を説明する
ための断面図である。
【図6】実施の形態1にかかる下部トレンチの開口部周
辺を順テーパ状に加工してプレート電極を形成する工程
を説明するための断面図である。
【図7】実施の形態1にかかる下部トレンチの内部にキ
ャパシタ誘電膜とストレージ電極を形成する工程を説明
するための断面図である。
【図8】実施の形態1にかかるトレンチキャパシタ形成
後の工程(第1配線層の形成まで)を説明するための断
面図である。
【図9】実施の形態1にかかるトレンチキャパシタ形成
後の工程(第1配線層の形成後)を説明するための断面
図である。
【図10】この発明の実施の形態2にかかる上部トレン
チにカラーとなる熱酸化膜を形成する工程を説明するた
めの断面図である。
【図11】実施の形態2にかかる上部トレンチに形成さ
れた熱酸化膜をエッチングしてカラーを形成する工程を
説明するための断面図である。
【図12】実施の形態2にかかる上部トレンチの底部に
下部トレンチを形成する工程(堆積物除去前)を説明す
るための断面図である。
【図13】実施の形態2にかかる上部トレンチの底部に
下部トレンチを形成する工程(堆積物除去後)を説明す
るための断面図である。
【図14】実施の形態2にかかる下部トレンチの開口部
周辺を順テーパ状に加工する工程を説明するための断面
図である。
【図15】この発明の実施の形態3にかかるカラー形成
後の上部トレンチに窒化膜を形成する工程を説明するた
めの断面図である。
【図16】実施の形態3にかかる上部トレンチに形成さ
れた窒化膜をエッチングしてカラーを形成する工程を説
明するための断面図である。
【図17】実施の形態3にかかる上部トレンチの底部に
下部トレンチを形成する工程を説明するための断面図で
ある。
【図18】実施の形態3にかかる下部トレンチの開口部
周辺を順テーパ状に加工する工程を説明するための断面
図である。
【符号の説明】
1…半導体基板、2…酸化膜(Pad Oxide) 、3…窒化
膜、4…酸化膜(TEOS)、5…上部トレンチ、6…酸化
膜、7…酸化膜(TEOS)、8A,8B,8C…下部トレン
チ、8a,8b,8c…開口部コーナー、9…熱酸化
膜、10…窒化膜、20…プレート電極、21…キャパ
シタ誘電膜、22…ストレージ電極。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トレンチキャパシタを有する半導体記憶
    装置において、 上記トレンチキャパシタは、 半導体基板と、 上記半導体基板に形成された第1のトレンチと、 上記第1のトレンチの側壁部に形成された絶縁膜と、 上記第1のトレンチの底部に形成され、開口部が順テー
    パ状に加工された第2のトレンチと、 上記第2のトレンチの内壁に沿って形成された第1のキ
    ャパシタ電極と、 上記第1のキャパシタ電極の表面に形成された誘電体膜
    と、 上記第2のトレンチに埋め込まれた第2のキャパシタ電
    極と、 を有することを特徴とする半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 上記絶縁膜は、熱酸化膜からなることを
    特徴とする請求項1に記載の半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】 トレンチキャパシタを有する半導体記憶
    装置の製造方法において、 上記トレンチキャパシタの製造工程は、 半導体基板上に第1のトレンチを形成する工程と、 上記第1のトレンチの側壁部に絶縁膜を形成する工程
    と、 上記第1のトレンチの底部に第2のトレンチを形成する
    工程と、 水素アニールして上記第2のトレンチの開口部を順テー
    パ状に加工する工程と、 上記第2のトレンチの内壁に不純物拡散層からなる第1
    のキャパシタ電極を形成する工程と、 上記第2のトレンチの表面に誘電体膜を形成する工程
    と、上記第2のトレンチに第2のキャパシタ電極を埋め
    込んで形成する工程と、 を有することを特徴とする半導体記憶装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 上記絶縁膜は、上記第1のトレンチの側
    壁部を熱酸化して形成することを特徴とする請求項3に
    記載の半導体記憶装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 上記絶縁膜を形成する工程と上記第2の
    トレンチを形成する工程との間に、上記第1のトレンチ
    の側壁部に形成された絶縁膜を覆うように窒化膜を形成
    する工程を有することを特徴とする請求項3または4の
    いずれかに記載の半導体記憶装置の製造方法。
JP10075342A 1998-03-24 1998-03-24 半導体記憶装置およびその製造方法 Pending JPH11274425A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009267354A (ja) * 2008-04-24 2009-11-12 Hynix Semiconductor Inc 半導体素子の製造方法及び半導体記憶装置

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