JPH11274260A - 半導体素子検査装置及び半導体素子検査方法 - Google Patents

半導体素子検査装置及び半導体素子検査方法

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JPH11274260A
JPH11274260A JP6914898A JP6914898A JPH11274260A JP H11274260 A JPH11274260 A JP H11274260A JP 6914898 A JP6914898 A JP 6914898A JP 6914898 A JP6914898 A JP 6914898A JP H11274260 A JPH11274260 A JP H11274260A
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thin film
capacitance
gate electrode
drive voltage
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液晶パネルの製造工程途中において、実際の
駆動時と同様な状態で薄膜トランジスタの動作の良否を
検査することが可能な半導体素子検査装置及び半導体素
子検査方法を提供する。 【解決手段】 ゲート電極に駆動電圧を印加したときの
静電容量と駆動電圧を印加しないときの静電容量との差
に基づき薄膜トランジスタの良否を判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶パネル等の駆
動用に用いられる薄膜トランジスタが不良品か否かを検
査する半導体素子検査装置の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】近年、表示装置としての液晶パネルにお
いて、当該液晶パネルに含まれる各画素部内に薄膜トラ
ンジスタを夫々含み、当該薄膜トランジスタをスイッチ
ング素子として活用することにより画素電極を介して液
晶層に駆動電圧を加えて当該液晶パネルを駆動するタイ
プの液晶パネルが一般化しつつある。
【0003】ここで、上述した液晶パネルの製造工程に
おいては、薄膜加工技術等を用いて製造された夫々の薄
膜トランジスタが正常に動作するか否かを検査する必要
があるが、従来では、当該検査は、例えば、製造者が拡
大鏡等を用いて目視により出来上がった薄膜トランジス
タの形状を見て不良品か否かを判定するか、又は、いわ
ゆるサーキットテスタを用いて一つずつ不良品か否かを
判定していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、微細加
工技術が進歩した今日では、上記液晶パネルの小型化が
顕著であり、これに伴って画素部内の薄膜トランジスタ
も小型化する傾向が強い。
【0005】また、薄膜トランジスタ自体のスイッチン
グ特性は、実際に駆動電圧を印加した状態で確認するこ
とが望ましいが、上述した目視による判定では、上記小
型化の傾向とあいまって、形状自体を確実に判定するこ
とが困難であると共に実際の動作時と同様な駆動電圧を
印加した状態での良否の判定ができないという問題点が
あった。
【0006】更に、上記サーキットテスタを用いた判定
でも、当該判定時に上記駆動電圧を印加して判定するわ
けではないので、実際の動作状態の良否を判定すること
ができないという問題点があった。
【0007】一方、例えば、上記液晶パネルが出来上が
った後で実際の駆動電圧を印加して各薄膜トランジスタ
の動作状態の良否を検査することも可能であるが、この
場合に、もし、動作不良の薄膜トランジスタが発見され
た場合には、当該液晶パネルは不良品となるのであり、
このときには、当該不良品となった液晶パネルについて
は、薄膜トランジスタを形成した以降の製造工程全てが
無駄となり、著しく不効率となるという問題点もある。
【0008】そこで、本発明は、上記各問題点に鑑みて
為されたもので、その課題は、製造工程途中において、
実際の駆動時と同様な状態で薄膜トランジスタの動作の
良否を検査することが可能な半導体素子検査装置及び半
導体素子検査方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に記載の発明は、検査すべき薄膜トラン
ジスタの駆動時に反転層が形成される当該薄膜トランジ
スタの半導体層の領域に対応する位置に、前記薄膜トラ
ンジスタのゲート電極及び前記半導体層を含んで構成さ
れる容量回路の静電容量を検出するための検査プローブ
を配置する駆動ステージ等の配置手段と、前記ゲート電
極に対して、前記薄膜トランジスタに対応して予め設定
された所定の駆動電圧を印加するゲート電圧印加回路等
の印加手段と、前記駆動電圧を印加する前後において、
前記静電容量を夫々測定する共振部等の測定手段と、前
記測定された静電容量の夫々に基づいて前記薄膜トラン
ジスタが不良品か否かを判定するCPU等の判定手段
と、を備える。
【0010】請求項1に記載の発明の作用によれば、配
置手段は、検査すべき薄膜トランジスタの駆動時に反転
層が形成される半導体層の領域に対応する位置に検査プ
ローブを配置する。
【0011】一方、印加手段は、ゲート電極に対して、
薄膜トランジスタに対応して所定の駆動電圧を印加す
る。
【0012】そして、測定手段は、駆動電圧を印加する
前後において、静電容量を夫々測定する。
【0013】これらにより、判定手段は、測定された静
電容量の夫々に基づいて薄膜トランジスタが不良品か否
かを判定する。
【0014】よって、実際の駆動時に印加される駆動電
圧を印加する前後において測定された静電容量に基づい
て薄膜トランジスタが不良品か否かを判定するので、実
際の駆動時と同じ状態で薄膜トランジスタの良否を検査
することができる。
【0015】上記の課題を解決するために、請求項2に
記載の発明は、請求項1に記載の半導体素子検査装置に
おいて、前記判定手段は、前記ゲート電極に前記駆動電
圧を印加したときの前記静電容量と前記駆動電圧を印加
しないときの前記静電容量との差が予め設定された所定
範囲内であるとき、当該駆動電圧が印加された前記薄膜
トランジスタを不良品と判定するように構成される。
【0016】請求項2に記載の発明の作用によれば、請
求項1に記載の発明の作用に加えて、判定手段が、ゲー
ト電極に駆動電圧を印加したときの静電容量と駆動電圧
を印加しないときの静電容量との差が予め設定された所
定範囲内であるとき、当該駆動電圧が印加された薄膜ト
ランジスタを不良品と判定する。
【0017】よって、実際の駆動時に印加される駆動電
圧を印加した状態で薄膜トランジスタが不良品か否かが
判定できるので、実際の駆動時と同じ状態で正確に薄膜
トランジスタの良否を検査することができる。
【0018】上記の課題を解決するために、請求項3に
記載の発明は、請求項1又は2に記載の半導体素子検査
装置において、前記測定手段は、測定すべき前記静電容
量と予め設定された所定のインダクタンスとにより構成
される閉回路の共振周波数を測定することにより、当該
静電容量を測定すると共に、前記判定手段は、前記駆動
電圧を印加する前後における前記共振周波数の変化に基
づいて、当該駆動電圧が印加された前記薄膜トランジス
タが不良品か否かを判定するように構成される。
【0019】請求項3に記載の発明の作用によれば、請
求項1又は2に記載の発明の作用に加えて、測定手段
が、測定すべき静電容量と所定のインダクタンスとによ
り構成される閉回路の共振周波数を測定することにより
当該静電容量を測定すると共に、判定手段が、駆動電圧
を印加する前後における共振周波数の変化に基づいて、
当該駆動電圧が印加された薄膜トランジスタが不良品か
否かを判定するので、より正確且つ迅速に薄膜トランジ
スタを検査することができる。
【0020】上記の課題を解決するために、請求項4に
記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の
半導体素子検査装置において、前記薄膜トランジスタ
は、液晶パネルにおける各画素部内に配置され、当該画
素部に対応する液晶を駆動するためのTFT等の薄膜ト
ランジスタであると共に、前記判定手段は、前記薄膜ト
ランジスタが不良品か否かの判定を、前記液晶パネルの
製造工程中において行うように構成される。
【0021】請求項4に記載の発明の作用によれば、請
求項1から3のいずれか一項に記載の発明の作用に加え
て、検査される薄膜トランジスタは、液晶パネルにおけ
る各画素部内に配置され、当該画素部に対応する液晶を
駆動するための薄膜トランジスタであると共に、前記判
定手段が薄膜トランジスタが不良品か否かの判定を液晶
パネルの製造工程中において行う。
【0022】よって、液晶パネルの製造工程上におい
て、当該製造されている液晶パネルの良否を判定するこ
とができる。
【0023】上記の課題を解決するために、請求項5に
記載の発明は、検査すべき薄膜トランジスタの駆動時に
反転層が形成される当該薄膜トランジスタの半導体層の
領域に対応する位置に、前記薄膜トランジスタのゲート
電極及び前記半導体層を含んで構成される容量回路の静
電容量を検出するための検査プローブを配置する配置工
程と、前記ゲート電極に対して、前記薄膜トランジスタ
に対応して予め設定された所定の駆動電圧を印加する印
加工程と、前記駆動電圧を印加する前後において、前記
静電容量を夫々測定する測定工程と、前記測定された静
電容量の夫々に基づいて前記薄膜トランジスタが不良品
か否かを判定する判定工程と、を備える。
【0024】請求項5に記載の発明の作用によれば、配
置工程において、検査すべき薄膜トランジスタの駆動時
に反転層が形成される半導体層の領域に対応する位置に
検査プローブを配置する。
【0025】一方、印加工程において、ゲート電極に対
して、薄膜トランジスタに対応して所定の駆動電圧を印
加する。
【0026】そして、測定工程において、駆動電圧を印
加する前後に静電容量を夫々測定する。
【0027】これらにより、判定工程において、測定さ
れた静電容量の夫々に基づいて薄膜トランジスタが不良
品か否かを判定する。
【0028】よって、実際の駆動時に印加される駆動電
圧を印加する前後において測定された静電容量に基づい
て薄膜トランジスタが不良品か否かを判定するので、実
際の駆動時と同じ状態で薄膜トランジスタの良否を検査
することができる。
【0029】上記の課題を解決するために、請求項6に
記載の発明は、請求項5に記載の半導体素子検査方法に
おいて、前記判定工程において、前記ゲート電極に前記
駆動電圧を印加したときの前記静電容量と前記駆動電圧
を印加しないときの前記静電容量との差が予め設定され
た所定範囲内であるとき、当該駆動電圧が印加された前
記薄膜トランジスタを不良品と判定するように構成され
る。
【0030】請求項6に記載の発明の作用によれば、請
求項5に記載の発明の作用に加えて、判定工程におい
て、ゲート電極に駆動電圧を印加したときの静電容量と
駆動電圧を印加しないときの静電容量との差が予め設定
された所定範囲内であるとき、当該駆動電圧が印加され
た薄膜トランジスタを不良品と判定する。
【0031】よって、実際の駆動時に印加される駆動電
圧を印加した状態で薄膜トランジスタが不良品か否かが
判定できるので、実際の駆動時と同じ状態で正確に薄膜
トランジスタの良否を検査することができる。
【0032】上記の課題を解決するために、請求項7に
記載の発明は、請求項5又は6に記載の半導体素子検査
方法において、前記測定工程において、測定すべき前記
静電容量と予め設定された所定のインダクタンスとによ
り構成される閉回路の共振周波数を測定することによ
り、当該静電容量を測定すると共に、前記判定工程にお
いて、前記駆動電圧を印加する前後における前記共振周
波数の変化に基づいて、当該駆動電圧が印加された前記
薄膜トランジスタが不良品か否かを判定するように構成
される。
【0033】請求項7に記載の発明の作用によれば、請
求項5又は6に記載の発明の作用に加えて、測定工程に
おいて、測定すべき静電容量と所定のインダクタンスと
により構成される閉回路の共振周波数を測定することに
より当該静電容量を測定すると共に、判定工程におい
て、駆動電圧を印加する前後における共振周波数の変化
に基づいて、当該駆動電圧が印加された薄膜トランジス
タが不良品か否かを判定するので、より正確且つ迅速に
薄膜トランジスタを検査することができる。
【0034】上記の課題を解決するために、請求項8に
記載の発明は、請求項5から6のいずれか一項に記載の
半導体素子検査方法において、前記薄膜トランジスタ
は、液晶パネルにおける各画素部内に配置され、当該画
素部に対応する液晶を駆動するためのTFT等の薄膜ト
ランジスタであると共に、前記判定工程において、前記
薄膜トランジスタが不良品か否かの判定を、前記液晶パ
ネルの製造工程中に行うように構成される。
【0035】請求項8に記載の発明の作用によれば、請
求項5から6のいずれか一項に記載の発明の作用に加え
て、検査される薄膜トランジスタは、液晶パネルにおけ
る各画素部内に配置され、当該画素部に対応する液晶を
駆動するための薄膜トランジスタであると共に、前記判
定工程において、薄膜トランジスタが不良品か否かの判
定を液晶パネルの製造工程中に行う。
【0036】よって、液晶パネルの製造工程上におい
て、当該製造されている液晶パネルの良否を判定するこ
とができる。
【0037】
【発明の実施の形態】次に、本発明に好適な実施の形態
について、図面を用いて説明する。なお、以下に説明す
る実施形態は、液晶パネル内の各画素部毎に配置されて
いる薄膜トランジスタ(以下、単にTFT(Thin Film
Transistor)と称する。)の動作状況を、当該液晶パ
ネルの製造工程途中のTFTの形成が終了した段階で検
査するための検査装置に本発明を適用した場合の実施の
形態である。
【0038】(I)原理 始めに、具体的な実施形態を説明する前に、本発明の原
理について図1を用いて説明する。
【0039】先ず、本発明に係る検査装置がその検査の
対象とするTFTの構成について、図1(a)を用いて
説明する。なお、図1(a)は、本発明の検査対象に係
るTFTとしての逆スタガ型TFTの構成を示す断面図
である。
【0040】図1(a)に示すように、本発明の検査対
象としての逆スタガ型のTFT30は、ガラス等の基板
15上に形成されるものであり、当該TFT30の駆動
時に所定の駆動電圧が印加されるゲート電極16と、当
該ゲート電極16を包含するように形成された窒化シリ
コン等よりなる絶縁層14と、TFT30の駆動時にお
いてゲート電極16に印加された駆動電圧により後述す
る反転層17が形成されるアモルファスシリコン(a−
Si)等よりなる半導体層13と、当該半導体層13と
後述するソース電極12又はドレイン電極10とを接続
するためにドナーが高濃度にドーピングされているn
層13’と、TFT30が含まれる液晶パネル内の画素
電極に接続されている上記ドレイン電極10と、当該画
素電極に供給すべきデータ信号(当該液晶パネルを用い
て表示すべき画像に対応するデータ信号)が外部から印
加されるソース電極12と、により構成されている。
【0041】次に、TFT30の駆動時における動作を
説明する。
【0042】TFT30の駆動時においては、先ず、ソ
ース電極12に上記データ信号が印加されると共に、ゲ
ート電極16に上記駆動電圧が印加される。
【0043】そして、ゲート電極16に駆動電圧が印加
されると、これにより絶縁層14内のゲート電極16の
近辺に正孔が誘起される。
【0044】次に、当該誘起された正孔の静電力によ
り、半導体層13内のゲート電極16の近辺(すなわ
ち、半導体層13内のソース電極12とドレイン電極1
0との間の領域のゲート電極16に近い部分)に電子が
誘起され、当該誘起された電子により図1(a)に示す
反転層17が形成される。
【0045】そして、当該反転層17内にソース電極1
2に印加されているデータ信号がドレイン電極10に到
達するためのいわゆるチャネルが形成され、これによ
り、当該データ信号がドレイン電極10から上記画素電
極に印加され、当該画素電極に対応する領域の液晶が駆
動されてデータ信号に対応した画像が表示される。
【0046】ここで、上記液晶パネルの製造工程途中で
あって、TFT30の形成が完了した直後に、図1
(a)に示すような後述する検査プローブ18を半導体
層13を挟んでゲート電極16に対向する位置に配置し
たとき、当該検査プローブ18とゲート電極16との間
に形成される静電容量を考えてみると、先ず、TFT3
0が駆動されていないとき(すなわち、上記反転層17
が半導体層13内に形成されていないとき)には、当該
静電容量としては、図1(b)に示すように、検査プロ
ーブ18の先端と半導体層13の表面(TFT30が形
成された直後においては、ソース電極12とドレイン電
極10との間は空間とされており、半導体層13の上面
が空気中に露出した状態となっている。)との間の距離
dxの空間が有する静電容量としてのコンデンサCxと、
ゲート電極16上に形成されている厚さdaの半導体層
13が有する静電容量としてのコンデンサCaと、ゲー
ト電極16と半導体層13とに挟まれている絶縁層14
が有する静電容量としてのコンデンサCnとが直列に接
続されたものと等価な静電容量が形成されているとみな
すことができる。
【0047】これに対して、TFT30の駆動時におい
ては、上述のように半導体層13内に導電性を有する反
転層17が形成されるため、半導体層13の有する静電
容量としては、図1(c)に示すように、その厚さを元
の厚さdaから反転層17の厚さ分だけ減少させた厚さ
dbの部分が有するコンデンサCbが形成されたのと等価
となる。従って、TFT30が駆動されているときに
は、検査プローブ18とゲート電極16との間には、図
1(c)に示すように、上記コンデンサCxとコンデン
サCnとコンデンサCbとを直列に接続したものと等価な
静電容量が形成されているとみなすことができる。
【0048】そこで、本発明では、TFT30の駆動前
後における上述した検査プローブ18とゲート電極16
との間に形成される静電容量の大きさの変化を検出する
ことにより、TFT30を実際の駆動状態と同様な状態
にしたとき(すなわち、上記駆動電圧をゲート電極16
に印加したとき)に上記反転層17が形成されているか
否かを判定し、当該反転層17が形成された(すなわ
ち、検査プローブ18とゲート電極16との間に形成さ
れる静電容量の大きさが変化した)ときには当該TFT
30は良好に動作すると判断し、一方、駆動電圧の印加
前後で検査プローブ18とゲート電極16との間に形成
される静電容量の大きさが変化しないときには、駆動電
圧をゲート電極16に印加しても上記反転層17が形成
されておらず、従って、当該TFT30はその駆動時に
反転層17が形成されない動作不良のTFTであると判
断する。
【0049】なお、本発明においては、液晶パネル内の
TFT30が非常に微少な構造を有していることから、
上述した静電容量の変化を検出するに当たって、いわゆ
る走査型プローブ顕微鏡(一般には、AFM/SCaM
(Atomic Force Microscope(原子間力顕微鏡)/Sca
nning Capacitance Microscope(容量走査型プローブ
顕微鏡))と称されている。)を用いて上記検査プロー
ブ18を各TFT30の位置に配置してその静電容量の
変化を検出している。
【0050】(II)実施形態に係る液晶パネルの構成 次に、本実施形態における検査対象であるTFT30が
含まれている液晶パネルの一例について、図2を用いて
その概要を説明する。なお、図2は、実施形態のTFT
30を有する液晶パネルにおけるTFTアレイ基板上に
設けられた各種配線、周辺回路等の構成を示すブロック
図である。
【0051】図2に示すように、液晶パネル200は、
例えば石英基板、ハードガラス等からなるTFTアレイ
基板1を備えている。このTFTアレイ基板1上には、
マトリクス状に設けられた複数の画素電極11と、X方
向に複数配列されており夫々がY方向に沿って伸びるデ
ータ線35(ソース電極線)と、Y方向に複数配列され
ており夫々がX方向に沿って伸びる走査線31(ゲート
電極線)と、各データ線35と画素電極1lとの間に夫
々介在すると共に当該データ線35と画素電極11の間
における導通状態及び非導通状態を、走査線31を介し
て夫々供給される走査信号を用いて夫々制御する複数の
上記TFT30とが形成されている。
【0052】また、TFTアレイ基板1上には、複数の
データ線35に対して、データ信号に先行して所定電圧
レベルのプリチャージ信号を夫々供給するプリチャージ
回路201と、上記データ信号をサンプリングして複数
のデータ線35に夫々供給するサンプリング回路301
と、データ線駆動回路101と、走査線駆動回路104
とが形成されている。
【0053】このとき、走査線駆動回路104は、外部
制御回路から供給される電源電圧及び基準クロック等に
基づいて、所定タイミングで走査線31(ゲート電極
線)に走査信号をパルス的に線順次で印加する。
【0054】一方、データ線駆動回路101は、外部制
御回路から供給される電源電圧、基準クロック等に基づ
き、走査線駆動回路104が走査信号を印加するタイミ
ングに合わせて、6つの入力信号線VID1〜VID6
の夫々について、データ線35毎にサンプリング回路駆
動信号をサンプリング回路駆動信号線306を介してサ
ンプリング回路301に供給する。
【0055】次に、プリチャージ回路201は、TFT
202を各データ線35毎に備えている。そして、プリ
チャージ信号線204がTFT202のソース電極に接
続されて、プリャージ回路駆動信号線206がTFT2
02のゲート電極に接続されている。そして、プリチャ
ージ信号線204を介して外部電源からプリチャージ信
号を書き込むために必要な所定電圧の電源が供給される
と共に、各データ線35について、データ信号に先行す
るタイミングでプリチャージ信号を書き込むように、外
部制御回路からプリチャージ回路駆動信号線206を介
してプリチャージ回路駆動信号が供給される。このと
き、プリチャージ回路20lは、好ましくは中間階調レ
ベルの画素データに相当する上記プリチャージ信号を供
給する。
【0056】更に、サンプリング回路301では、TF
T302を各データ線35毎に備え、入力信号線VID
1〜VID6がTFT302のソース電極に接読され、
サンプリング回路駆動信号線306がTFT302のゲ
ート電極に接続されている。そして、入力信号線VID
1〜VID6を介して、6相展開された6つのパラレル
な画像信号が入力されると、これらの画像信号をサンプ
リングする。
【0057】また、データ線駆動回路101からサンプ
リング回路駆動信号線306を介してサンプリング回路
駆動信号が入力されると、6つの入力信号線VID1〜
VID6夫々についてサンプリングされた画像信号を、
6つの隣接するデータ線35からなるグループ毎に順次
当該データ線35に印加する。
【0058】このとき、プリチャージ回路201及びサ
ンプリング回路301は、図1中斜線領域で示すよう
に、対向基板に形成された遮光性の周辺見切り53に対
向する位置のTFTアレイ基板1上に設けられており、
データ線駆動回路101及び走査線駆動回路104は、
液晶層に面しないTFTアレイ基板1の周辺部分上に設
けられている。
【0059】そして、上述した液晶パネル200におい
て、画像表示時に、各画素部内のTFT30が駆動電圧
(上記走査信号として印加される)に対応して正常に動
作しないと、夫々の画素電極11に対してデータ線35
からのデータ信号が印加されずにその画素部では液晶が
駆動されない(すなわち、データ信号に対応する画像が
表示されない。)こととなるため、当該液晶パネル20
0の製造工程において、後述する検査装置Sにより夫々
のTFT30の動作状態が検査されるのである。
【0060】(III)実施形態 次に、本発明に係る検査装置の実施形態について、図3
乃至図5を用いて説明する。なお、図3は検査装置の全
体構成を示すブロック図であり、図4は当該検査装置内
に検査対象であるTFT30内の静電容量(図1(b)
又は(c)参照)を含んで形成される共振回路を示す回
路図であり、図5は検査装置における検査工程を示すフ
ローチャートである。
【0061】始めに、実施形態に係る検査装置の構成に
ついて、図3及び図4を用いて説明する。
【0062】図3に示すように、実施形態に係る検査装
置Sは、判定手段としてのCPU20と、インターフェ
ース21と、スキャン回路22と、サーボ回路23と、
モータ24と、配置手段としての駆動ステージ25と、
ピエゾスタック26と、試料ステージ27と、上記検査
プローブ18と、測定手段としての共振部28と、ロッ
クインアンプ29と、接続線40及び41と、印加手段
としてのゲート電圧印加回路42と、により構成されて
いる。
【0063】また、共振部28内には、図1(b)又は
(c)に示す上記コンデンサCx、コンデンサCn及びコ
ンデンサCb(又はコンデンサCa)を含んで後述する共
振回路を構成するための固有インダクタンスLs及び固
有コンデンサCsと交流電源Dとが含まれている。
【0064】次に、各部の概要動作を説明する。
【0065】試料ステージ27は、TFT30が形成さ
れた直後で当該TFT30上に液晶パネル200を構成
するための液晶層、画素電極11等が形成される前の状
態(すなわち、TFT30における上記ソース電極12
とドレイン電極10との間の半導体層13上に空間があ
る状態)のTFTアレイ基板1を固定載置する。
【0066】このとき、当該TFTアレイ基板1内の各
画素部毎のゲート電極16には、CPU10からの制御
信号Sgcに基づくゲート電圧印加回路42の動作によ
り、ゲート駆動信号Sgdとして上記反転層17を形成さ
せるための駆動電圧が夫々のゲート電極16毎に印加さ
れる。
【0067】一方、ピエゾスタック26及び駆動ステー
ジ25は、検査プローブ18を支持し、モータ24から
の駆動信号Sdに基づいて、当該検査プローブ18を検
査対象となるTFT30上の検査位置(図1参照)に配
置する。
【0068】このとき、インターフェース21は、CP
U20からの制御信号Scに対してインターフェース処
理を施し、スキャン回路22に出力する。
【0069】そして、スキャン回路22は、複数個形成
されているTFT30のうち、検査対象となるTFT3
0を決定し、その位置に検査プローブ18を移動させる
べくスキャン信号Scaをサーボ回路23に出力する。
【0070】次に、サーボ回路23は、入力されたスキ
ャン信号Scaに基づいて、検査対象となるTFT30の
位置に正確に検査プローブ18を位置させるべくモータ
24を駆動して上記駆動信号Sdを出力させるためのサ
ーボ信号Ssvを生成して当該モータ24に出力する。
【0071】これと並行して、上記検査プローブ18と
接続線41を介して接続されている共振部28では、接
続線40を介して接続されているゲート電極16と、当
該共振部28内の上記固有コンデンサCs、固有インダ
クタンスLs及び交流電源Dとが、当該ゲート電極16
に駆動電圧を印加する前後で接続されることにより共振
回路が構成される。そして、当該駆動電圧を印加する前
後で当該共振回路の共振周波数が検出され、検出された
共振周波数に対応する周波数信号Sfが出力される。こ
こで、上記共振周波数の具体的な検出方法としては、例
えば、上記構成された共振回路における並列共振が開始
された後、その共振周波数をいわゆるQメータを用いた
図示しない周波数検出回路により検出し、当該検出した
共振周波数に対応する上記周波数信号Sfを出力するよ
うに構成することができる。
【0072】ここで、駆動電圧をゲート電極16に印加
する前後に構成される共振回路について、図4を用いて
説明する。なお、図4において、図4(a)は駆動電圧
が印加される前に構成される共振回路を示し、図4
(b)は駆動電圧が印加されて半導体層13内に反転層
17が形成されたときに構成される共振回路を示してい
る。
【0073】図4(a)に示すように、ゲート電極16
に駆動電圧を印加する前には、上記反転層17が形成さ
れていないので、TFT30において検査プローブ18
とゲート電極16との間に形成される静電容量は、上述
のように、コンデンサCx、コンデンサCa及びコンデン
サCnを直列に接続したものと等価となっている(図1
(b)参照)。そこで、このコンデンサCx、コンデン
サCa及びコンデンサCnの直列接続と並列に、交流電源
Dと固有インダクタンスLs及び固有コンデンサCsを直
列接続したものとを接続すると、図4(a)に示すよう
な共振回路が形成される。
【0074】一方、ゲート電極16に駆動電圧を印加し
た後には、半導体層13内に反転層17が形成されるの
で、TFT30において検査プローブ18とゲート電極
16とに間に形成される静電容量は、上述のように、コ
ンデンサCx、コンデンサCb及びコンデンサCnを直列
に接続したものと等価となっている(図1(c)参
照)。そこで、このコンデンサCx、コンデンサCb及び
コンデンサCnの直列接続と並列に、交流電圧Dと固有
インダクタンスLs及び固有コンデンサCsを直列接続し
たものとを接続すると、図4(b)に示すような共振回
路が形成される。
【0075】このとき、図4(a)に示す共振回路の共
振周波数をFaとし、図4(b)に示す共振回路の共振
周波数をFbとすると、夫々の値は、以下の式(1)及
び(2)で示される。
【0076】
【数1】
【0077】ここで、εは空気中の誘電率であり、Sは
反転層17の基板15に平行な面の面積である。また、
daは半導体層13全体の厚さであり(図1(b)参
照)、dbは駆動電圧の印加時に反転層17が形成され
る部分以外の半導体13の厚さである(図1(c)参
照)。
【0078】従って、本実施形態では、ゲート電極16
に駆動電圧を印加する前は、交流電源Dにより共振回路
に交流電流を印加すると共振周波数Faを示す周波数信
号Sfが共振部28から出力され、一方、ゲート電極1
6に駆動電圧を印加した後は、上記交流電流を印加する
と共振周波数Fbを示す周波数信号Sfが共振部28から
出力されることとなる。
【0079】そこで、駆動電圧を印加する前後の周波数
信号Sfを検出して比較し、それらが相互に異なってい
れば、駆動電圧を印加したことにより上記反転層17が
形成され、従って、その時の検査対象であるTFT30
は正常に動作するものと判定できる。また、駆動電圧を
印加する前後の周波数信号Sfが同じであれば、駆動電
圧を印加しても反転層17が形成されていないこととな
り、従って、その時の検査対象であるTFT30は正常
に動作するものではない不良品であると判定できる。
【0080】このため、ロックインアンプ29は、上記
周波数信号Sfを所定の増幅率で増幅し、増幅周波数信
号SafとしてCPU20に出力し、これにより、CPU
20は駆動電圧を印加する前後の増幅周波数信号Safで
示される共振周波数を比較することにより、検査対象と
なっているTFT30の動作状態の良否を判定し、その
結果を表示信号Sdpとしてディスプレイ43に出力し、
当該ディスプレイ43がその結果を所定の形式で表示す
る。
【0081】次に、上述の構成及び動作を有する検査装
置Sを用いた本実施形態に係る検査動作について、図5
に示すフローチャートを用いて説明する図5に示すよう
に、実施形態の検査動作においては、始めに、TFTア
レイ基板1上に形成されているTFT30の番号を示す
パラメータNを初期化する(ステップS1)。
【0082】次に、検査装置SにおけるAFMとしての
機能を用いて、検査プローブ18を支持する図示しない
カンチレバーの原始間力による変位を測定し、検査プロ
ーブ18の先端と半導体層13の表面との距離dxを測
定する(ステップS2)。
【0083】そして、検査対象となっているTFT30
内のゲート電極16に駆動電圧を印加しない状態で図4
(a)に示す共振回路を並列共振させ、上記共振周波数
Faを検出し、CPU20内の図示しないメモリ内に格
納する(ステップS3)。
【0084】次に、検査対象となっているTFT30の
ゲート電極16にゲート電圧印加回路42により駆動電
圧を印加し(ステップS4)、パラメータNを1だけイ
ンクリメントして(ステップS5)、そのままの状態で
図4(b)に示す共振回路(図4(b)は正常に反転層
17が形成された場合の共振回路であり、これに対して
正常に反転層17が形成されないと、図4(a)に示す
共振回路が依然として並列共振することとなる。)を並
列共振させ、上記共振周波数Fbを検出する(ステップ
S6)。
【0085】そして、CPU20において、図示しない
メモリに記憶しておいた上記共振周波数Fa(ステップ
S3参照)と上記共振周波数Fb(ステップS6参照)
とを比較する(ステップS7)。
【0086】そして、共振周波数Faと共振周波数Fbと
が等しいときは(ステップS7;YES)、ゲート電極
16に駆動電圧が印加されたにも拘わらず反転層17が
形成されずに共振周波数が変化しなかったものとして、
そのときに検査対象となっていたTFT30が不良品で
あり、従って現在検査中のTFTアレイ基板1は不良品
である旨の表示をして(ステップS10)処理を終了す
る。
【0087】一方、ステップS7の判定において、共振
周波数Faと共振周波数Fbとが異なっているときは(ス
テップS7;NO)、次に、現在のパラメータNの値が
TFT30の最大番号である番号Kと等しいか否かを判
定し(ステップS8)、等しくないときは(ステップS
8;NO)、現在駆動電圧が印加されていたTFT30
は正常に反転層17が形成されたことにより共振周波数
が変化したとして、当該TFT30を正常に動作するT
FTと判定し、次の番号に相当するTFT30を検査す
べく、スキャン回路22及びサーボ回路23によりモー
タ24を駆動して検査プローブ18を当該次の番号に相
当するTFT30の位置に移動させ(ステップS1
1)、上記ステップS5に移行して上述した動作を繰り
返す。
【0088】一方、ステップS8の判定において、パラ
メータNの値がTFT30の最大番号と等しいときは
(ステップS8;YES)、全てのTFT30に対する
検査が終了し且つ動作不良のTFT30が発見されなか
ったとして、現在検査中のTFTアレイ基板1は良品で
ある旨の表示をして(ステップS9)処理を終了する。
【0089】以上説明したように、実施形態の検査装置
Sの動作によれば、実際の駆動時に印加される駆動電圧
を印加した状態でTFT30が不良品か否かが判定でき
るので、実際の駆動時と同じ状態で正確に当該TFT3
0の良否を検査することができる。
【0090】また、検査プローブ18とゲート電極18
との間の静電容量と共振部28内の固有インダクタンス
Ls及び固有コンデンサCsとにより構成される閉回路の
共振周波数を測定することにより当該静電容量を測定す
ると共に、駆動電圧を印加する前後における共振周波数
の変化に基づいて、当該駆動電圧が印加されたTFT3
0が不良品か否かを判定するので、より正確且つ迅速に
TFT30を検査することができる。
【0091】更に、液晶パネル200の製造工程上にお
いて、当該製造されている液晶パネル200の良否を判
定することができる。
【0092】なお、上記ステップS9及びS10を終了
した後には、不良品と判定された液晶パネル200をそ
の製造工程からはずす等の処理が行われることとなる。
【0093】(IV)変形形態 次に、本発明の変形形態について説明する。
【0094】上述した実施形態においては、検査対象と
なるTFT30として、逆スタガ型のTFTを用いた場
合について説明したが、これ以外に、図6に示すような
正スタガ型のTFTに対しても本発明を適用することが
できる。
【0095】この場合には、図6(a)に示すようなT
FT30’において、反転層17は、絶縁層14の直下
の半導体層13の部分に形成される。そして、図3にお
ける接続線40は半導体層13に接続されることとな
る。
【0096】更に、図6(a)に示すように検査プロー
ブ18を配置したときには、当該検査プローブ18と半
導体層13との間に図6(b)に示すような静電容量が
形成され、このうち、半導体層13内に等価的に形成さ
れるコンデンサCaの静電容量が、駆動電圧印加後の反
転層17が形成された後には、当該反転層17の厚さだ
け減じた厚さを有する半導体層13の静電容量(図1
(c)に示すコンデンサCbの静電容量)に変化し、こ
の静電容量の変化が検出されて反転層17の有無、すな
わち、TFT30’の動作状態の良否が検査されること
となる。
【0097】上述した変形形態の場合でも、上記実施形
態と同様な効果を奏することができる。
【0098】なお、上述の実施形態及び変形形態におけ
るステップS7の判定においては、共振周波数Faと共
振周波数Fbとが一致したときにTFT30が不良品で
あると判定しているが、これ以外に、共振回路を構成す
る各コンデンサの容量値又はインダクタンスのインダク
タンス値のばらつきを考慮して、当該共振周波数Faと
共振周波数Fbとの差が予め設定された一定値以下であ
るときにTFT30が不良品であると判定してもよい。
【0099】また、上述の実施形態及び変形形態では、
液晶パネル200の画素部に形成されているTFTを検
査する場合について説明したが、これ以外に、本発明
は、当該画素以外の、例えば上述したプリチャージ回路
201、走査線駆動回路104、データ線駆動回路10
1又はサンプリング回路306内に形成されているTF
Tを液晶パネル200の製造工程途中において検査する
場合に適用することも可能である。
【0100】更に、本発明は、液晶パネル200内のT
FT以外でも、一般に薄膜技術を用いて形成されるTF
Tをその製造工程直後に検査する場合に広く適用するこ
とができる。
【0101】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
実際の駆動時と同じ状態で薄膜トランジスタを駆動しつ
つその良否を検査できるので、実際の駆動時と同じ状態
で正確に薄膜トランジスタの良否を検査することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を説明する図であり、(a)は検
査対象のTFTを示す断面図であり、(b)は駆動電圧
印加前に形成される静電容量の構成を示す図であり、
(c)は駆動電圧印加後に形成される静電容量の構成を
示す図である。
【図2】検査対象のTFTを含むTFTアレイ基板の概
要構成を示すブロック図である。
【図3】検査装置の概要構成を示すブロック図である。
【図4】検査時に形成される共振回路の構成を示す回路
図であり、(a)は駆動電圧印加前に形成される共振回
路を示す回路図であり、(b)は駆動電圧印加後に形成
される共振回路を示す回路図である。
【図5】本発明に係る検査工程を示すフローチャートで
ある。
【図6】正スタガ型TFTの構成を示す断面図等であり
(a)は正スタガ型TFTの構成を示す断面図であり、
(b)は駆動電圧印加前後に形成される静電容量の構成
を示す図である。
【符号の説明】
1…TFTアレイ基板 10…ドレイン電極 12…ソース電極 13…半導体層 13’…n層 14…絶縁層 15…基板 16…ゲート電極 17…反転層 18…検査プローブ 20…CPU 21…インターフェース 22…スキャン回路 23…サーボ回路 24…モータ 25…駆動ステージ 26…ピエゾスタック 27…試料ステージ 28…共振部 29…ロックインアンプ 30、30’、202、302…TFT 31…走査線 35…データ線 40、41…接続線 42…ゲート電圧印加回路 43…ディスプレイ 53…周辺見切り 101…データ線駆動回路 104…走査線駆動回路 200…液晶パネル 201…プリチャージ回路 204…プリチャージ回路信号線 206…プリチャージ回路駆動信号線 301…サンプリング回路 306…サンプリング回路駆動信号線 D…交流電源 Cx、Ca、Cb、Cn…コンデンサ Ls…固有インダクタンス Cs…固有コンデンサ Sc、Sgc…制御信号 Sdp…表示信号 Sca…スキャン信号 Ssv…サーボ信号 Sd…駆動信号 Sgd…ゲート駆動信号 Sf…周波数信号 Saf…増幅周波数信号

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検査すべき薄膜トランジスタの駆動時に
    反転層が形成される当該薄膜トランジスタの半導体層の
    領域に対応する位置に、前記薄膜トランジスタのゲート
    電極及び前記半導体層を含んで構成される容量回路の静
    電容量を検出するための検査プローブを配置する配置手
    段と、 前記ゲート電極に対して、前記薄膜トランジスタに対応
    して予め設定された所定の駆動電圧を印加する印加手段
    と、 前記駆動電圧を印加する前後において、前記静電容量を
    夫々測定する測定手段と、 前記測定された静電容量の夫々に基づいて前記薄膜トラ
    ンジスタが不良品か否かを判定する判定手段と、 を備えることを特徴とする半導体素子検査装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の半導体素子検査装置に
    おいて、 前記判定手段は、前記ゲート電極に前記駆動電圧を印加
    したときの前記静電容量と前記駆動電圧を印加しないと
    きの前記静電容量との差が予め設定された所定範囲内で
    あるとき、当該駆動電圧が印加された前記薄膜トランジ
    スタを不良品と判定することを特徴とする半導体素子検
    査装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の半導体素子検査
    装置において、 前記測定手段は、測定すべき前記静電容量と予め設定さ
    れた所定のインダクタンスとにより構成される閉回路の
    共振周波数を測定することにより、当該静電容量を測定
    すると共に、 前記判定手段は、前記駆動電圧を印加する前後における
    前記共振周波数の変化に基づいて、当該駆動電圧が印加
    された前記薄膜トランジスタが不良品か否かを判定する
    ことを特徴とする半導体素子検査装置。
  4. 【請求項4】 請求項1から3のいずれか一項に記載の
    半導体素子検査装置において、 前記薄膜トランジスタは、液晶パネルにおける各画素部
    内に配置され、当該画素部に対応する液晶を駆動するた
    めの薄膜トランジスタであると共に、 前記判定手段は、前記薄膜トランジスタが不良品か否か
    の判定を、前記液晶パネルの製造工程中において行うこ
    とを特徴とする半導体素子検査装置。
  5. 【請求項5】 検査すべき薄膜トランジスタの駆動時に
    反転層が形成される当該薄膜トランジスタの半導体層の
    領域に対応する位置に、前記薄膜トランジスタのゲート
    電極及び前記半導体層を含んで構成される容量回路の静
    電容量を検出するための検査プローブを配置する配置工
    程と、 前記ゲート電極に対して、前記薄膜トランジスタに対応
    して予め設定された所定の駆動電圧を印加する印加工程
    と、 前記駆動電圧を印加する前後において、前記静電容量を
    夫々測定する測定手段と、 前記測定された静電容量の夫々に基づいて前記薄膜トラ
    ンジスタが不良品か否かを判定する判定工程と、 を備えることを特徴とする半導体素子検査方法。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の半導体素子検査方法に
    おいて、 前記判定工程において、前記ゲート電極に前記駆動電圧
    を印加したときの前記静電容量と前記駆動電圧を印加し
    ないときの前記静電容量との差が予め設定された所定範
    囲内であるとき、当該駆動電圧が印加された前記薄膜ト
    ランジスタを不良品と判定することを特徴とする半導体
    素子検査方法。
  7. 【請求項7】 請求項5又は6に記載の半導体素子検査
    方法において、 前記測定工程において、測定すべき前記静電容量と予め
    設定された所定のインダクタンスとにより構成される閉
    回路の共振周波数を測定することにより、当該静電容量
    を測定すると共に、 前記判定工程において、前記駆動電圧を印加する前後に
    おける前記共振周波数の変化に基づいて、当該駆動電圧
    が印加された前記薄膜トランジスタが不良品か否かを判
    定することを特徴とする半導体素子検査方法。
  8. 【請求項8】 請求項5から7のいずれか一項に記載の
    半導体素子検査方法において、 前記薄膜トランジスタは、液晶パネルにおける各画素部
    内に配置され、当該画素部に対応する液晶を駆動するた
    めの薄膜トランジスタであると共に、 前記判定工程において、前記薄膜トランジスタが不良品
    か否かの判定を、前記液晶パネルの製造工程中に行うこ
    とを特徴とする半導体素子検査方法。
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