JP3309083B2 - 画素容量検査装置 - Google Patents

画素容量検査装置

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JP3309083B2
JP3309083B2 JP22248299A JP22248299A JP3309083B2 JP 3309083 B2 JP3309083 B2 JP 3309083B2 JP 22248299 A JP22248299 A JP 22248299A JP 22248299 A JP22248299 A JP 22248299A JP 3309083 B2 JP3309083 B2 JP 3309083B2
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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R27/00Arrangements for measuring resistance, reactance, impedance, or electric characteristics derived therefrom
    • G01R27/02Measuring real or complex resistance, reactance, impedance, or other two-pole characteristics derived therefrom, e.g. time constant
    • G01R27/26Measuring inductance or capacitance; Measuring quality factor, e.g. by using the resonance method; Measuring loss factor; Measuring dielectric constants ; Measuring impedance or related variables
    • G01R27/2605Measuring capacitance

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、TFT(Thin Fil
m Transistor)−LCD(Liquid crystal display)の
画素容量を検査する画素容量検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】フラットパネル・ディスプレイ(Flat P
anel Display)の一つとして、TFT液晶ディスプレイ
(TFT−LCD)が知られている。このTFT液晶デ
ィスプレイに関しては、大画面化、カラー化、高輝度
化、小型化、軽量化などの技術が進歩し、近年では、ワ
ークステーションやノートパソコンなどの多くの電子機
器に採用されるに至っている。
【0003】図4は、TFT液晶ディスプレイの液晶パ
ネルの構造の一例を概略的に示している。各画素は、T
FTと駆動電極から構成される。TFT液晶ディスプレ
イでは、画素のコントラストは、駆動電極の電位によっ
て制御される。即ち、共通電極と駆動電極の間の電圧に
応じて液晶の分子配列を変えることで、画素の明るさが
決定される。
【0004】ガラス基板上の各画素の検査は、画素容
量、即ち、共通電極と駆動電極から構成されるキャパシ
タの容量を測定することにより行われる。画素容量を測
定することにより、TFTと駆動電極の間の断線の有無
や、駆動電極同士の短絡の有無など検出できるからであ
る。つまり、ガラス基板上の各画素の画素容量は、既定
値に設定されているが、上記断線や短絡が発生している
画素では、画素容量は、上記既定値から大きく外れるこ
とになる。
【0005】また、ガラス基板上にTFTや駆動電極を
形成する際には、常に、膜厚のバラツキやパターンの加
工精度などに起因して、画素容量にもバラツキが生じ
る。従って、画素容量の測定は、非常に重要である。即
ち、全ての画素の画素容量が、既定範囲内に収まってい
れば問題はないが、この既定範囲を外れている場合に
は、これを不良品として除去しなければならない。
【0006】画素容量の測定に関しては、従来より以下
の問題がある。 画素容量の値が0.1pF〜0.2pFと非常に小
さく正確に測定することが困難である。 画素容量を測定するテスタの容量や配線容量が画素
容量に比べて非常に大きい(100pF)。 画素容量を測定するテスタの容量や配線容量は、検
査システム(画素容量検査装置)ごとに異なる。
【0007】これら問題を解決するための画素容量検査
装置は、既に、日本国特許出願(特願平10−1426
63)に提案されている。
【0008】この画素容量検査装置について簡単に説明
する。
【0009】図5は、上記日本国特許出願に開示される
画素容量検査装置を概略的に示している。
【0010】被測定デバイス(ガラス基板)側におい
て、Cpは、画素容量、SW1は、TFT(Thin Film
Transistor)である。テスタ側において、ΔCsは、基
準容量、eは、電源、Vは、電圧計、SW2,SW3
は、スイッチである。Csは、配線容量であり、被測定
デバイス側の配線容量(画素容量以外の容量)及びテス
タ側の配線容量を含んでいる。
【0011】画素容量Cpを求めることが目的であるか
ら、画素容量Cpは、未知である。また、配線容量Cs
も、未知である。基準容量ΔCsは、既知であり、例え
ば、50pF〜100pFの範囲内の所定値に設定され
る。電源eは、既知の電位Vp,Vsを生成する。電圧
計Vは、例えば、差動アンプから構成される。スイッチ
SW3は、例えば、フォトMOSスイッチから構成され
る。スイッチSW2は、フォトMOSスイッチでも、又
はアナログスイッチでもよい。
【0012】1. 1回目の測定 まず、スイッチSW2をオフ状態にし、スイッチSW
1,SW3をオン状態にし、電源eにより電位Vpを生
成する。この時、A点及びB点の電位は、Vpとなる。
この後、スイッチSW1をオフ状態にする。
【0013】次に、電源eにより電位Vsを生成し、B
点の電位をVsにする。この後、スイッチSW3をオフ
状態にする。
【0014】さらに、この後、スイッチSW1をオン状
態にする。この時、A点の電位とB点の電位が平均化か
つ同一化される。そして、A点(及びB点)の電位、具
体的には、A点(及びB点)の電位とC点の電位(接地
電位)の電位差(電圧)を電圧計Vにより測定する。
【0015】A点(及びB点)の電位Va1は、 Va1 = (Cs・Vs+Cp・Vp)/(Cs+Cp) …(1) となる。
【0016】また、Va1とVsの差ΔVs1は、 ΔVs1 = Va1−Vs = {(Cs・Vs+Cp・Vp)/(Cs+Cp)}−Vs = (Cp・Vp−Cp・Vs)/(Cs+Cp) = (Cp/Cs)・(Vp−Vs) …(2) となる。但し、Cs>>Cpである。
【0017】2. 2回目の測定 1回目の測定では、スイッチSW2を常にオフ状態にし
ておいたが、2回目の測定では、スイッチSW2を常に
オン状態にしておく。
【0018】まず、スイッチSW1,SW2,SW3を
それぞれオン状態にし、電源eにより電位Vpを生成す
る。この時、A点及びB点の電位は、Vpとなる。この
後、スイッチSW1をオフ状態にする。
【0019】次に、電源eにより電位Vsを生成し、B
点の電位をVsにする。この後、スイッチSW3をオフ
状態にする。
【0020】さらに、この後、スイッチSW1をオン状
態にする。この時、A点の電位とB点の電位が平均化か
つ同一化される。そして、A点(及びB点)の電位、具
体的には、A点(及びB点)の電位とC点の電位(接地
電位)の電位差(電圧)を電圧計Vにより測定する。
【0021】A点(及びB点)の電位Va2は、 Va2 = {(Cs+ΔCs)・Vs+Cp・Vp} /{(Cs+ΔCs)+Cp} …(3) となる。
【0022】また、Va2とVsの差ΔVs2は、 ΔVs2 = Va2−Vs = [{(Cs+ΔCs)・Vs+Cp・Vp} /{(Cs+ΔCs)+Cp}]−Vs = (Cp・Vp−Cp・Vs)/(Cs+ΔCs+Cp) = {Cp/(Cs+ΔCs)}・(Vp−Vs) …(4) となる。但し、Cs>>Cpである。
【0023】3. 画素容量Cpの検査上記(2)式を
変形すると、 Cs = {Cp(Vp−Vs)/ΔVs1} …(5) となる。
【0024】上記(4)式を変形すると、 Cs = {Cp(Vp−Vs)/ΔVs2}−ΔCs …(6) となる。
【0025】従って、上記(5)式及び(6)式より、
Csを消去すると、 Cp = (ΔCs・ΔVs1・ΔVs2) /{(Vp−Vs)・(ΔVs1−ΔVs2)} …(7) となる。
【0026】そして、ΔVs1及びΔVs2は、上述の
2回の測定において電圧計Vにより得られる値Va1,
Va2を用いて、制御回路における計算Va1−Vs,
Va2−Vsにより求める。また、ΔCs、Vp、Vs
は、既知である。従って、上記(7)式より、画素容量
Cpを求めることができる。
【0027】なお、被測定デバイス(ガラス基板)上の
各画素の画素容量Cpが、既定範囲内に収まっていれ
ば、良品と判断し、既定範囲から外れていれば、不良品
と判断する。
【0028】4. 断線、短絡の検査 上述の1回目の測定又は2回目の測定において、(2)
式又は(4)式により検査することができる。
【0029】・ ΔVs1又はΔVs2が0又はその近
傍のとき 画素容量Cpが0であることを意味している。つまり、
駆動電極とTFTが断線しているか、又は駆動電極が存
在しないことを意味している(いわゆる“容量抜け”と
いう不良)。
【0030】・ ΔVs1又はΔVs2が既定値を大き
く上回っているとき 画素容量Cpが既定値を大きく上回っているということ
は、製造時における画素容量Cpのバラツキを意味して
いるのではなく、画素容量Cpの本質的な欠陥、例え
ば、隣接する駆動電極が互いに短絡しているというよう
な不良を意味している。
【0031】5. リークの検査 上述の1回目の測定又は2回目の測定において、(2)
式又は(4)式により検査することができる。
【0032】但し、上述の1回目の測定又は2回目の測
定において、A点をVpにし、スイッチSW1をオフ状
態にした後、この状態を一定時間維持することが必要で
ある。具体的には、この一定時間は、1フレーム時間に
設定される。
【0033】駆動電極におけるリークが多い場合(リー
ク不良のとき)には、A点の電位Vpは、次第に低下し
ていき、最悪の場合には、0Vになる。この場合は、上
述の“容量抜け”と同じく、ΔVs1又はΔVs2は、
0又はその近傍となる。
【0034】一方、駆動電極におけるリークがない場合
は、1フレーム時間が経過しても、A点の電位は、Vp
又はその近傍にある。
【0035】
【発明が解決しようとする課題】画素容量Cpの検査に
関しては、上記式(2)、式(4)及び式(7)に示す
ように、Va1とVsの差ΔVs1、及び、Va2とV
sの差ΔVs2を求めることが必要となる。
【0036】しかし、図5に示す画素容量検査装置で
は、電圧計Vで求めることができるのは、Va1,Va
2である。即ち、ΔVs1及びΔVs2は、制御回路1
1において(Va1−Vs)及び(Va2−Vs)を計
算しなければ、求めることができない。
【0037】これでは、被測定デバイス(ガラス基板)
の膨大な数の画素を短時間で検査することが困難とな
る。
【0038】本発明は、上記欠点を解決すべくなされた
もので、その目的は、TFT液晶ディスプレイにおける
液晶パネルの検査、具体的には、画素容量の検査を、簡
単な方法で、かつ、短時間に行うことにある。
【0039】
【課題を解決するための手段】本発明の画素容量検査装
置は、第1スイッチと前記第1スイッチの一端に接続さ
れる駆動電極とから構成される画素を有する被測定デバ
イスの前記駆動電極に生じる画素容量Cpを検査するも
のであり、既知の基準容量ΔCsを有するキャパシタ
と、前記キャパシタと前記第1スイッチの他端の間に接
続される第2スイッチと、電源と、前記電源と前記第1
スイッチの他端の間に接続される第3スイッチと、前記
第1スイッチの他端の電位を測定する測定回路とを備え
る。
【0040】本発明の画素容量検査装置は、さらに、前
記第1、第2及び第3スイッチ並びに前記電源を制御す
る制御回路を備える。前記制御回路は、前記第1及び第
3スイッチをオン状態にし、前記電源から前記駆動電極
に第1電位Vpを与える第1手段と、前記駆動電極を前
記第1電位Vpにした後、前記第1スイッチをオフ状
態、前記第3スイッチをオン状態にし、前記電源から前
記第1スイッチの他端に第2電位Vsを与える第2手段
と、前記駆動電極を前記第1電位Vp、前記第1スイッ
チの他端を第2電位Vsにした後、前記第3スイッチを
オフ状態、前記第1スイッチをオン状態にし、かつ、前
記測定回路により前記第1スイッチの他端の電位を測定
する第3手段と、前記測定回路により測定された前記第
1スイッチの他端の電位に基づいて前記画素容量の検査
を行う第4手段とを備える。
【0041】前記制御回路は、さらに、前記第2スイッ
チをオフにした状態で前記第1乃至第4手段を動作さ
せ、このときに前記測定回路により測定される前記第1
スイッチの他端の電位を第3電位Va1とする第5手段
と、前記第2スイッチをオンにした状態で前記第1乃至
第4手段を動作させ、このときに前記測定回路により測
定される前記第1スイッチの他端の電位を第4電位Va
2とする第6手段と、前記第3電位と前記2電位の差Δ
Vs1及び前記第4電位と前記2電位の差ΔVs2を計
算し、これらΔVs1及びΔVs2に基づいて前記画素
容量を求める第7手段とを備える。
【0042】本発明の画素容量検査装置は、第1スイッ
チと前記第1スイッチの一端に接続される駆動電極とか
ら構成される画素を有する被測定デバイスの前記駆動電
極に生じる画素容量Cpを検査するものであり、既知の
基準容量ΔCsを有するキャパシタと、前記キャパシタ
と前記第1スイッチの他端の間に接続される第2スイッ
チと、電源と、前記電源と前記第1スイッチの他端の間
に接続される第3スイッチと、前記第3スイッチの両端
の電位差を測定する測定回路とを備える。
【0043】本発明の画素容量検査装置は、さらに、前
記第1、第2及び第3スイッチ並びに前記電源を制御す
る制御回路を備える。前記制御回路は、前記第1及び第
3スイッチをオン状態にし、前記電源から前記駆動電極
に第1電位Vpを与える第1手段と、前記駆動電極を前
記第1電位Vpにした後、前記第1スイッチをオフ状
態、前記第3スイッチをオン状態にし、前記電源から前
記第1スイッチの他端に第2電位Vsを与える第2手段
と、前記駆動電極を前記第1電位Vp、前記第1スイッ
チの他端を第2電位Vsにした後、前記第3スイッチを
オフ状態、前記第1スイッチをオン状態にし、かつ、前
記測定回路により前記第3スイッチの両端の電位差を測
定する第3手段と、前記測定回路により測定された前記
第3スイッチの両端の電位差に基づいて、前記画素容量
の検査を行う第4手段とを備える。
【0044】前記制御回路は、さらに、前記第2スイッ
チをオフにした状態で前記第1乃至第4手段を動作さ
せ、このときに前記測定回路により測定される前記第3
スイッチの両端の電位差をΔVs1とする第5手段と、
前記第2スイッチをオンにした状態で前記第1乃至第4
手段を動作させ、このときに前記測定回路により測定さ
れる前記第3スイッチの両端の電位差をΔVs2とする
第6手段と、前記ΔVs1及び前記ΔVs2に基づいて
前記画素容量を求める第7手段とを備える。
【0045】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明の画素容量検査装置について詳細に説明する。
【0046】図1は、本発明の画素容量検査装置を概略
的に示している。本発明の画素容量検査装置の特徴は、
電圧計VがスイッチSW3の両端に接続されている点に
ある。即ち、電圧計Vは、スイッチSW3の両端の電位
差(電圧)を検出できるようになっている。
【0047】被測定デバイス(ガラス基板)側におい
て、Cpは、画素容量、SW1は、TFT(Thin Film
Transistor)である。テスタ側において、ΔCsは、基
準容量、eは、電源、Vは、電圧計、SW2,SW3
は、スイッチである。Csは、配線容量であり、被測定
デバイス側の配線容量(画素容量以外の容量)及びテス
タ側の配線容量を含んでいる。
【0048】画素容量Cpを求めることが目的であるか
ら、画素容量Cpは、未知である。また、配線容量Cs
も、未知である。基準容量ΔCsは、既知であり、例え
ば、50pF〜100pFの範囲内の所定値に設定され
る。電源eは、既知の電位Vp,Vsを生成する。電圧
計Vは、例えば、差動アンプから構成される。スイッチ
SW3は、例えば、フォトMOSスイッチから構成され
る。スイッチSW2は、フォトMOSスイッチでも、又
はアナログスイッチでもよい。
【0049】次に、図2及び図3の波形図を参照しなが
ら、画素容量の検査方法について説明する。
【0050】1. 1回目の測定 まず、スイッチSW2をオフ状態にし、スイッチSW
1,SW3をオン状態にし、電源eにより電位Vpを生
成する。この時、A点及びB点の電位は、Vpとなる。
この後、スイッチSW1をオフ状態にする(図2の期間
)。
【0051】次に、電源eにより電位Vsを生成し、B
点の電位をVsにする。この後、スイッチSW3をオフ
状態にする(図2の期間)。
【0052】さらに、この後、スイッチSW1をオン状
態にする。この時、A点の電荷とB点の電荷が交じり合
い、A点の電位とB点の電位が平均化かつ同一化される
(図2の期間)。
【0053】ここで、A点(及びB点)の電位Va1
は、従来の技術の欄に記載した(1)式で表すことがで
きる。また、D点の電位は、電源VによりVsに維持さ
れている。つまり、スイッチSW3の両端の電位差は、
ΔVs1(=Va1−Vs)となっている。
【0054】従って、電圧計Vにより、スイッチSW3
の両端に生じる電位差(電圧)、即ち、ΔVs1を直ち
に測定することができる。
【0055】なお、従来では、上記(2)式に示すよう
に、ΔVs1を、Va1−Vsの計算により求めていた
ため、本発明では、この計算時間分だけ、検査時間を短
縮できることになる。
【0056】2. 2回目の測定 1回目の測定では、スイッチSW2を常にオフ状態にし
ていたが、2回目の測定では、スイッチSW2を常にオ
ン状態にしておく。
【0057】まず、スイッチSW1,SW2,SW3を
それぞれオン状態にし、電源eにより電位Vpを生成す
る。この時、A点及びB点の電位は、Vpとなる。この
後、スイッチSW1をオフ状態にする(図3の期間
)。
【0058】次に、電源eにより電位Vsを生成し、B
点の電位をVsにする。この後、スイッチSW3をオフ
状態にする(図3の期間)。
【0059】さらに、この後、スイッチSW1をオン状
態にする。この時、A点の電荷とB点の電荷が交じり合
い、A点の電位とB点の電位が平均化かつ同一化される
(図3の期間)。
【0060】ここで、A点(及びB点)の電位Va2
は、従来の技術の欄に記載した(3)式で表すことがで
きる。また、D点の電位は、電源VによりVsに維持さ
れている。つまり、スイッチSW3の両端の電位差は、
ΔVs2(=Va2−Vs)となっている。
【0061】従って、電圧計Vにより、スイッチSW3
の両端に生じる電位差(電圧)、即ち、ΔVs2を直ち
に測定することができる。
【0062】なお、従来では、上記(4)式に示すよう
に、ΔVs2を、Va2−Vsの計算により求めていた
ため、本発明では、この計算時間分だけ、検査時間を短
縮できることになる。
【0063】3. 画素容量Cpの検査 上記(7)式により求めることができる。なお、上記
(7)式は、以下の通りである。 Cp = (ΔCs・ΔVs1・ΔVs2) /{(Vp−Vs)・(ΔVs1−ΔVs2)} …(7) ここで、ΔVs1及びΔVs2は、上述の2回の測定に
おいて電圧計Vにより直ちに得ることができる。即ち、
従来におけるVa1−Vs,Va2−Vsの計算が不要
である。また、ΔCs、Vp、Vsは、既知である。
【0064】被測定デバイスの各画素の画素容量Cp
が、既定範囲内に収まっていれば、良品と判断し、既定
範囲から外れていれば、不良品と判断する。
【0065】このように、本発明では、画素容量の検査
に際して、ΔVs1(=Va1−Vs)及びΔVs2
(=Va2−Vs)を計算により求める必要がないた
め、検査時間の短縮を図ることができる。
【0066】4. 断線、短絡の検査 上述の1回目の測定又は2回目の測定において、電圧計
Vにより得られる値ΔVs1,ΔVs2により直ちに検
査することができる。
【0067】・ ΔVs1又はΔVs2が0又はその近
傍のとき 画素容量Cpが0であることを意味している。つまり、
駆動電極とTFTが断線しているか、又は駆動電極が存
在しないことを意味している(いわゆる“容量抜け”と
いう不良)。
【0068】・ ΔVs1又はΔVs2が既定値を大き
く上回っているとき 画素容量Cpが既定値を大きく上回っているということ
は、製造時における画素容量Cpのバラツキを意味して
いるのではなく、画素容量Cpの本質的な欠陥、例え
ば、隣接する駆動電極が互いに短絡しているというよう
な不良を意味している。
【0069】なお、従来では、上記(2)式又は(4)
式に示すように、制御回路によりΔVs1(=Va1−
Vs)又はΔVs2(=Va2−Vs)を計算により求
める必要があったことを考慮すると、本発明では、この
計算が不要なため、検査時間の短縮という効果を得るこ
とができる。
【0070】5. リークの検査 上述の1回目の測定又は2回目の測定において、電圧計
Vにより得られる値ΔVs1,ΔVs2により直ちに検
査することができる。
【0071】但し、上述の1回目の測定又は2回目の測
定において、A点をVpにし、スイッチSW1をオフ状
態にした後、この状態を一定時間維持することが必要で
ある。具体的には、この一定時間は、1フレーム時間に
設定される。
【0072】駆動電極におけるリークが多い場合(リー
ク不良のとき)には、A点の電位Vpは、次第に低下し
ていき、最悪の場合には、0Vになる。この場合は、上
述の“容量抜け”と同じく、電圧計Vにより得られる値
ΔVs1,ΔVs2は、0又はその近傍となる。
【0073】一方、駆動電極におけるリークがない場合
は、1フレーム時間が経過しても、A点の電位は、Vp
又はその近傍にある。従って、電圧計Vにより得られる
値ΔVs1,ΔVs2が、0又はその近傍となることは
ない。
【0074】なお、本発明では、ΔVs1又はΔVs2
を電圧計Vにより得ることができるため、ΔVs1又は
ΔVs2を計算により求めていた従来に比べ、検査時間
の短縮を図ることができる。
【0075】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明の画素容
量検査装置によれば、電圧計VをスイッチSW3の両端
に接続することにより、画素容量の良否を判断するため
に必要な値ΔVs1(=Va1−Vs),ΔVs2(=
Va2−Vs)を、計算ではなく、電圧計により直ちに
得ることができる。従って、TFT液晶ディスプレイに
おける液晶パネル(又はガラス基板)の検査時間を短縮
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画素容量検査装置を示す図。
【図2】図1の装置の動作を示す図。
【図3】図1の装置の動作を示す図。
【図4】TFT液晶ディスプレイの液晶パネルの一例を
示す図。
【図5】従来の画素容量検査装置を示す図。
【符号の説明】
11 :制御回路、 e :電源、 SW1 :スイッチ(TF
T)、 SW2,SW3 :テスタ側スイッチ、 Cp :画素容量、 Cs :配線容量、 ΔCs :基準容量、 V :電圧計。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01R 27/26 G01R 31/00 G02F 1/1368

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1スイッチと前記第1スイッチの一端
    に接続される駆動電極とから構成される画素を有する被
    測定デバイスの前記駆動電極に生じる画素容量Cpを検
    査する画素容量検査装置において、既知の基準容量ΔC
    sを有するキャパシタと、前記キャパシタと前記第1ス
    イッチの他端の間に接続される第2スイッチと、電源
    と、前記電源と前記第1スイッチの他端の間に接続され
    る第3スイッチと、前記第3スイッチの両端の電位差を
    測定する測定回路とを具備することを特徴とする画素容
    量検査装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の画素容量検査装置におい
    て、 さらに、前記第1、第2及び第3スイッチ並びに前記電
    源を制御する制御回路を具備し、前記制御回路は、 前記第1及び第3スイッチをオン状態にし、前記電源か
    ら前記駆動電極に第1電位Vpを与える第1手段と、 前記駆動電極を前記第1電位Vpにした後、前記第1ス
    イッチをオフ状態、前記第3スイッチをオン状態にし、
    前記電源から前記第1スイッチの他端に第2電位Vsを
    与える第2手段と、 前記駆動電極を前記第1電位Vp、前記第1スイッチの
    他端を第2電位Vsにした後、前記第3スイッチをオフ
    状態、前記第1スイッチをオン状態にし、かつ、前記測
    定回路により前記第3スイッチの両端の電位差を測定す
    る第3手段と、前記測定回路により測定された前記第3
    スイッチの両端の電位差に基づいて、前記画素容量の検
    査を行う第4手段とを具備することを特徴とする画素容
    量検査装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の画素容量検査装置におい
    て、 前記制御回路は、さらに、 前記第2スイッチをオフにした状態で前記第1乃至第4
    手段を動作させ、このときに前記測定回路により測定さ
    れる前記第3スイッチの両端の電位差をΔVs1とする
    第5手段と、 前記第2スイッチをオンにした状態で前記第1乃至第4
    手段を動作させ、このときに前記測定回路により測定さ
    れる前記第3スイッチの両端の電位差をΔVs2とする
    第6手段と、 前記ΔVs1及び前記ΔVs2に基づいて前記画素容量
    を求める第7手段とを具備することを特徴とする画素容
    量検査装置。
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