JPH11273851A - 高周波加熱コイル装置 - Google Patents

高周波加熱コイル装置

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JPH11273851A
JPH11273851A JP10074122A JP7412298A JPH11273851A JP H11273851 A JPH11273851 A JP H11273851A JP 10074122 A JP10074122 A JP 10074122A JP 7412298 A JP7412298 A JP 7412298A JP H11273851 A JPH11273851 A JP H11273851A
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coil
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heating coil
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magnetic
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▲隆▼之 河野
Takijiro Shimamoto
滝二郎 島本
Masanori Terasaki
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Dai Ichi High Frequency Co Ltd
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Dai Ichi High Frequency Co Ltd
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    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • C21METALLURGY OF IRON
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    • C21D1/00General methods or devices for heat treatment, e.g. annealing, hardening, quenching or tempering
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    • C21D1/42Induction heating
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C21METALLURGY OF IRON
    • C21DMODIFYING THE PHYSICAL STRUCTURE OF FERROUS METALS; GENERAL DEVICES FOR HEAT TREATMENT OF FERROUS OR NON-FERROUS METALS OR ALLOYS; MAKING METAL MALLEABLE, e.g. BY DECARBURISATION OR TEMPERING
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 十分な屈曲性と加熱効果を得ることができる
高周波加熱コイル装置を提供すること。 【解決手段】 外装体1の内部にコイル2を収納する。
コイル2は鋼管や真ちゅう管であり、十分に焼きなまし
て屈曲性が付与される。コイル2の間に多数個の磁性体
10を並べて配設する。磁性体10とコイル2の間に屈
曲自在なスペーサ9を配設する。磁性体10の互いに接
する上面と下面を円曲面aにする。このような構成の加
熱コイル装置を加熱対象物の孔部に挿入し、電源部6か
らコイル2に高周波電流を流すことにより孔部の内表面
に渦電流を発生させて加熱する。自由に屈曲させながら
加熱対象物の孔部に挿入し、また孔部から抜き出すこと
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加熱対象物の細長
い孔部に挿入して加熱対象物を加熱する高周波加熱コイ
ル装置に関し、コイル装置に屈曲性を持たせて障害物が
あるような場所の加熱対象物の孔部へ容易に挿入できる
ようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】蒸気タービン車室等はボルトにより締着
されるが、この場合車室等をしっかり締着するために、
締着時にはボルトを加熱して伸長させて、その後、ナッ
トを締めることが行われる。また蒸気タービン車室等の
保守点検のために前記車室を開くときも、車室を締め付
けているボルトを加熱して伸長させ、その後ナットを取
りはずすことが行われる。
【0003】このようなボルトを加熱するための手段と
して、高周波電流をコイルに流す高周波加熱コイル装置
が知られている。この高周波加熱コイル装置は細長い棒
状に形成されており、これをボルトの軸心に穿孔された
孔部内に挿入し、ボルトを内部から急速に加熱するもの
である。
【0004】前述のように高周波加熱コイル装置は、ボ
ルトの孔部などの加熱対象物の細長い孔部に挿入して使
用される。ところがボルトを締着する蒸気タービン車室
等においては、ボルトの上方に障害物が存在する場合が
多く、このような場合には従来の屈曲性を有しない直線
状剛体の高周波加熱コイル装置ではボルトの孔部に挿入
することはできない。
【0005】そこで本出願人は、先にこのような問題を
解決する高周波加熱コイル装置を提案した(特開平7−
114984号)。この発明によれば、図示省略するが
U字形コイルである導電性管の間に配設される磁性体を
複数個に分割して屈曲自在性を付与したものであり、こ
のような構造によりボルトの近くに障害物があるとき
は、全体を屈曲させながら孔部に高周波加熱コイル装置
を挿入し、また孔部から抜き出すときも同じように曲げ
ながら抜き出すようにしたものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
のものにおいては、前述のように磁性体を複数に分割し
ているが、磁性体の分割面は軸心に直角な断面であり、
この分割断面同士が面で密接していると分割面同士の傾
斜が制約を受け、屈曲がうまくゆかず、屈曲自在性を確
保するためには、磁性体と磁性体の間に間隙を確保せね
ばならず、このような間隙を設けると、この間隙から磁
束洩れが生じて加熱効果が低減してしまう恐れがあっ
た。
【0007】そこで本発明は高周波加熱コイル装置にお
ける上記従来の不具合を解消し、複数個に分割した磁性
体が充分に屈曲できるようにしてボルトの近くに障害が
あっても高周波加熱コイル装置を屈曲させてボルトの孔
部に容易に挿入でき、かつ充分な加熱効果を得ることが
できる高周波加熱コイル装置を提供することを目的とし
ている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は前述の課題を解
決するために次の(1)乃至(8)の手段を提供する。
【0009】(1)U字形に屈曲されて可撓性を有し、
筒状の絶縁物からなる外装体内に配設されたコイルと、
同コイルのU字形の間に長さ方向に分割してそれぞれ接
して配設された複数個の磁性体とを有してなり、前記各
磁性体の互いに接する端面を円曲面としたことを特徴と
する高周波加熱コイル装置。
【0010】(2)上記(1)の発明において、前記磁
性体の平断面形状は、前記円曲面の円曲方向における幅
が、これに直交する方向における幅よりも小さいことを
特徴とする高周波加熱コイル装置。
【0011】(3)上記(2)の発明において、前記磁
性体の前記直交する方向の側面と前記コイルの間に、屈
曲性を有する絶縁材で形成されたスペーサを配設したこ
とを特徴とする高周波加熱コイル装置。
【0012】(4)上記(3)の発明において、前記U
字形のコイルは中空の管状で複数組からなり、各コイル
の対はそれぞれ前記外装体の内周面に沿って円形状に配
置したことを特徴とする高周波加熱コイル。
【0013】(5)U字形に屈曲されて可撓性を有し、
筒状の絶縁物からなる外装体内に配設されたコイルと、
同コイルのU字形の間の長さ方向に配設された磁性体と
を有してなり、前記磁性体が屈曲性を有する収納体に収
納された磁粉であることを特徴とする高周波加熱コイル
装置。
【0014】(6)上記(5)の発明において、前記収
納体の平断面形状が、一方の幅が他方の幅よりも小さい
横長形状であることを特徴とする高周波加熱コイル装
置。
【0015】(7)上記(6)の発明において、前記収
納体の幅の大きい側面と前記コイルとの間に、屈曲性を
有する絶縁材で形成されたスペーサを配設したことを特
徴とする高周波加熱コイル装置。
【0016】(8)上記(7)の発明において、前記U
字形のコイルは中空の管状で複数組からなり、各コイル
の対はそれぞれ前記外装体の内周面に沿って円形状に配
置したことを特徴とする高周波加熱コイル装置。
【0017】高周波加熱コイル装置は加熱対象物、例え
ばボルトの孔部に挿入し、コイルに高周波電流を流し、
ボルトを急速に加熱してボルトに熱伸びを生じさせ、ナ
ットの締め付け力を弱めてナットの取外しを容易にする
ことができ、又逆にボルトを加熱した状態でナットを締
め付け、ボルトの締着力を確実にすることができるもの
である。本発明の(1)の高周波加熱コイル装置は、作
業場所に障害物がある場合で、直線状のコイル装置を加
熱対象物の孔部に挿入できない場合にも、外装体、コイ
ルは可撓性を有して自由に屈曲でき、かつ磁性体は複数
に分割されており、互いに接する面が円形断面で接して
いるので磁性体同士は円形断面に沿って自由に傾斜する
ことができる。従って高周波加熱コイル装置全体は自由
に屈曲させて障害物を避けて加熱対象物、例えばボルト
の孔部に挿入し、また孔部から抜き出すことができる。
また磁性体は互いに接して間隙を生じないように配設さ
れているので磁束洩れを防止し、加熱対象物を効果的に
加熱することができる。
【0018】本発明の(2)では、磁性体の円曲方向の
幅がこれと直交する方向の幅よりも小さくしているの
で、磁性体は円曲面に沿って曲げやすくなり、高周波加
熱コイル装置をこの磁性体の円曲方向に屈曲するように
すれば、コイル装置全体を容易に屈曲することができ
る。
【0019】本発明の(3)では、磁性体とコイルとの
間にはスペーサが配置されているので磁性体とコイルと
の接触を防止すると共に、U字形コイルを外装体の両周
辺に適切に配置することができる。
【0020】本発明の(4)では、U字形コイルは比較
的小径の管状であって屈曲しやすく、かつ複数のコイル
は上記スペーサによって外装体内周に沿って円形状に配
置されるので外装体の周囲にコイルを均等に配置し、加
熱対象物、例えばボルトの孔部周囲よりボルトを均一に
加熱することができる。
【0021】本発明の(5)においては、磁性体が磁粉
からなり、この磁粉は屈曲性を有する収納体に収納され
ているので、磁性体自身は自由に屈曲でき、(1)の発
明と同様に高周波加熱コイル装置全体を自由に屈曲させ
て障害物を避け、加熱対象物の孔部へ挿入し、また孔部
から容易に抜き出すことができる。
【0022】本発明の(6)では、磁粉からなる磁性体
の入った収納体断面を横長形状としたので、磁性体の幅
の狭い方向へ高周波加熱コイル装置を屈曲させるように
すれば、加熱対象物の孔部へ屈曲させながら挿入させる
ことが一層容易となる。
【0023】本発明の(7)では、スペーサを配置して
いるので、(3)の発明と同様に磁性体とコイルとの絶
縁性を高めると共に、U字形コイルを外装体の両周辺に
適切に配置することができる。
【0024】本発明の(8)では、(4)の発明と同様
にコイルは小径の管状であって屈曲しやすく、かつ複数
のコイルは上記スペーサによって外装体内周に沿って円
形状に配置されるので外装体の周囲にコイルを均等に配
置し、加熱対象物の孔部周囲より均等に周囲を加熱する
ことができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面に基づいて具体的に説明する。図1は本発明の実
施の第1形態に係る高周波加熱コイル装置の縦断面図、
図2はそのA−A断面図、図3は磁性体の斜視図であ
る。
【0026】図1および図2において、外装体1は長尺
の中空体であり、屈曲自在な耐熱性絶縁材、例えば、四
フッ化エチレン等から成っている。外装体1の内部には
U字形に屈曲された複数のコイル2が挿入され、図2に
示すように本実施の形態では5本がそれぞれ2aと2
a’,2bと2b’,2cと2c’,2dと2d’及び
2eと2e’のようにU字形を形成し、全体で円形状に
配列し、内部に収納されている。コイル2は可撓性があ
り、十分な屈曲性を有するものであって、例えば鋼管や
真ちゅう管を屈曲性を付与するために十分に焼きなまし
て形成されている。
【0027】コイル2の上端部は外装体1の上端開口部
3から上方へ延出しており、その端部には電極4が接続
されている。電極4は屈曲自在なケーブル5を介して電
源部6に接続されている。電源部6はコイル2に高周波
電流を流す。一方の電極4には給水部7が設けられてお
り、他方の電極4には排水部8が設けられている。給水
部7からコイル2内へ冷却水が供給され、冷却水はコイ
ル2の内部を流れてコイルを冷却し、排水部8から排出
される。
【0028】U字形に屈曲されたコイル2の間には、上
下方向に複数の磁性体10が配設されている。コイル2
と磁性体10の間には上下方向にスペーサ9が配設され
ている。スペーサ9は、耐熱性樹脂の絶縁材であり、例
えばテフロンなどの屈曲自在な素材から成っている。こ
のスペーサ9は複数のコイル2a,2a’〜2e,2
e’を外装体1内周に沿って円形状に配列するための充
填物となっている。磁性体10はコイル2の長手方向に
多数個並べて配設されており、各磁性体10の上面と下
面は図3(a)に示すように円曲面aが形成されてい
る。
【0029】磁性体10はそれぞれ上面と下面を互いに
接してコイル2の長手方向に並べられる。また磁性体1
0の平断面形状は、図3(a)に示すように円曲面aの
円曲方向における幅Dが、これに直交する方向における
幅Wよりも小さくなっている。
【0030】したがってこの高周波加熱コイル装置は、
円曲面aの円曲方向(図1に示す矢印X方向)に十分に
屈曲することができ、図3(b)に示すように接した状
態で曲がって配列可能である。また磁性体10の個数を
変更することによりコイル2の長さの長短に容易に対応
できる。
【0031】この実施の第1形態の高周波加熱コイル装
置は上記のような構成より成り、加熱対象物、即ちボル
ト等の直上に障害となる構造物が存在する場所において
も、ボルト内の孔部に高周波加熱コイル装置を容易に挿
入することができる。即ち、図4は機器のフランジに締
着されたボルトの孔部に高周波加熱コイル装置を挿入途
中の側面図である。図において、フランジ11はボルト
12及びナット13とにより締着されており、ボルト1
2及びナット13には孔部14が設けられている。ボル
ト12の直上には高周波加熱コイル装置を挿入するには
障害となる障害物15が存在し、屈曲性のない高周波加
熱コイル装置ではそのままでは挿入できない。
【0032】本発明の高周波加熱コイル装置では、外装
体1、スペーサ9共可撓性を有する絶縁材からなり、か
つコイル2は小径の屈曲性を有する銅や真ちゅう製の管
からなっているので、図示のように高周波加熱コイル装
置の先端をボルト12の孔部14に挿入し、直上の障害
物15に当たる部分は屈曲させてこれを避けて孔部14
内に徐々に挿入してゆき、図示のように外装体1は1a
から1bとして示すように孔部14の底部まで完全に挿
入することができる。この場合に磁性体2は図3(b)
に示すように接した状態で外装体1、スペーサ9の曲率
に追従して屈曲される。
【0033】上記のように高周波加熱コイル装置をボル
ト12の孔部14に挿入し、加熱中の状態を図5に示
す。図5において、高周波加熱コイル装置はボルト12
の中心に穿孔された孔部14に挿入されており、コイル
2に電源部6から電極4を介して高周波電流を流すと、
ボルト12の孔部14の表面に渦電流が生じ、ボルト1
2を急速に加熱する。このとき、コイル2の内部に給水
部7より冷却水を供給し、排水部8より流出させて冷却
水を流し、コイル2が不要に加熱されるのを防止する。
【0034】この高周波加熱コイル装置は、前述のよう
に屈曲性を有するのでボルト12の直上などに障害物が
あっても、自由に屈曲させてボルト12の孔部14に挿
入でき、同様にまた孔部14から抜き出すことができ
る。
【0035】図6は磁性体の他の形状を示している。こ
の形状では、磁性体10’の下面のみが円曲面aであ
り、上面はフラット面bとなっている。その他の構成は
図1および図2と同じである。このような形状の磁性体
10’を用いても矢印X方向へ自由に磁性体が屈曲でき
るので高周波加熱コイル装置全体を自由に屈曲させるこ
とができる。このように磁性体を互いに接する端面のう
ち、少なくとも一方の端面を円曲面にすることによって
も、自由に屈曲させることができる。
【0036】図7は本発明の実施の第2形態に係る高周
波加熱コイル装置の断面図、図8はそのB−B断面図で
ある。この実施の第2形態においては実施の第1形態の
複数の磁性体10にかえて磁粉20を用いた例であり、
磁粉20は、コイル2の長手方向に長尺の収納体21に
収納されている。収納体21は耐熱性を有する屈曲自在
な素材にて形成されている。図8に示すようにこの収納
体21の一方の幅Dは他方の幅Wよりも小さく、したが
って幅狭方向、即ち矢印X方向に自由に屈曲できる。そ
の他の構成は実施の第1形態と同じである。
【0037】上記の実施の第2形態の高周波加熱コイル
装置の使用方法は実施の第1形態と同じであって、自由
に屈曲させながらボルト12の孔部に挿入してボルト1
2を加熱し、またボルト12の孔部14から抜き出すこ
とができる。またこの実施の第2形態によれば、収納体
21の形状を変えることにより、磁粉20から成る磁性
体の断面形状を自由に変えることができる。
【0038】図9は本発明の実施の第2形態の変形例を
示す縦断面図であり、磁粉20を収納した収納体21を
多数個に分割した収納体21’としてユニット化してい
る。このように分割した収納体21’とすれば、その個
数を変更することによりコイル2の長さの長短に容易に
対応できる。
【0039】
【発明の効果】本発明の(1)の高周波加熱コイル装置
は、U字形に屈曲されて可撓性を有し、筒状の絶縁物か
らなる外装体内に配設されたコイルと、同コイルのU字
形の間に長さ方向に分割してそれぞれ接して配設された
複数個の磁性体とを有してなり、前記各磁性体の互いに
接する端面を円曲面としたことを基本的な特徴としてい
る。又、(2)では磁性体の平断面形状を円曲面の円曲
方向における幅が、これに直交する方向における幅より
も小さくし、又、(3)では磁性体とコイルとの間に屈
曲性を有する絶縁材からなるスペーサを配設し、又、
(4)ではコイルを中空の管状として複数組を外装体内
周面に沿って円形状に配置した構成としている。
【0040】更に、本発明の(5)の高周波加熱コイル
装置は、U字形に屈曲されて可撓性を有し、筒状の絶縁
物からなる外装体内に配設されたコイルと、同コイルの
U字形の間の長さ方向に配設された磁性体とを有してな
り、前記磁性体が屈曲性を有する収納体に収納された磁
粉であることを基本的な特徴としている。又、(6)で
は収納体の平断面を横長形状とし、(7)では収納体と
コイルとの間にスペーサを配置し、(8)ではコイルを
中空の管状として複数組を外装体内周面に沿って円形状
に配置している。
【0041】上記(1)〜(8)の本発明によれば、作
業場所に障害物があるような場合でも外装体、コイルは
屈曲性を有しており、かつ磁性体も(1)のように分割
されて接触端面が円曲面であるので、自由に屈曲でき、
従って高周波加熱コイル装置全体を自由に屈曲させて加
熱対象物の孔部に挿入し、また孔部から抜き出すことが
できる。また間隙を生じないように磁性体をコイルの間
に密に配設できるので、磁束洩れを防止し、加熱対象物
を効果的に加熱することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1形態に係る高周波加熱コイ
ル装置の縦断面図である。
【図2】図1におけるA−A断面図である。
【図3】本発明の実施の第1形態に係る高周波加熱コイ
ル装置の磁性体の斜視図であり、(a)は直線状、
(b)は曲げて配列した状態を示す。
【図4】本発明の実施の第1形態に係る高周波加熱コイ
ル装置をボルトに挿入する状態を示す側面図である。
【図5】本発明の実施の第1形態に係る高周波加熱コイ
ル装置をボルトに挿入し、加熱中の側面図である。
【図6】本発明の実施の1形態に係る高周波加熱コイル
装置の磁性体の他の形状を示す側面図である。
【図7】本発明の実施の第2形態に係る高周波加熱コイ
ル装置の縦断面図である。
【図8】図7におけるB−B断面図である。
【図9】本発明の実施の第2形態に係る高周波加熱コイ
ル装置の磁性体の変形例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 外装体 2 コイル 3 上端開口部 4 電極 6 電源部 9 スペーサ 10,10’ 磁性体 12 ボルト 13 ナット 14 孔部 20 磁粉 21,21’ 収納体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 寺崎 雅則 東京都中央区築地1丁目13番10号 第一高 周波工業株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 U字形に屈曲されて可撓性を有し、筒状
    の絶縁物からなる外装体内に配設されたコイルと、同コ
    イルのU字形の間に長さ方向に分割してそれぞれ接して
    配設された複数個の磁性体とを有してなり、前記各磁性
    体の互いに接する端面を円曲面としたことを特徴とする
    高周波加熱コイル装置。
  2. 【請求項2】 前記磁性体の平断面形状は、前記円曲面
    の円曲方向における幅が、これに直交する方向における
    幅よりも小さいことを特徴とする請求項1記載の高周波
    加熱コイル装置。
  3. 【請求項3】 前記磁性体の前記直交する方向の側面と
    前記コイルの間に、屈曲性を有する絶縁材で形成された
    スペーサを配設したことを特徴とする請求項2記載の高
    周波加熱コイル装置。
  4. 【請求項4】 前記U字形のコイルは中空の管状で複数
    組からなり、各コイルの対はそれぞれ前記外装体の内周
    面に沿って円形状に配置したことを特徴とする請求項3
    記載の高周波加熱コイル。
  5. 【請求項5】 U字形に屈曲されて可撓性を有し、筒状
    の絶縁物からなる外装体内に配設されたコイルと、同コ
    イルのU字形の間の長さ方向に配設された磁性体とを有
    してなり、前記磁性体が屈曲性を有する収納体に収納さ
    れた磁粉であることを特徴とする高周波加熱コイル装
    置。
  6. 【請求項6】 前記収納体の平断面形状が、一方の幅が
    他方の幅よりも小さい横長形状であることを特徴とする
    請求項5記載の高周波加熱コイル装置。
  7. 【請求項7】 前記収納体の幅の大きい側面と前記コイ
    ルとの間に、屈曲性を有する絶縁材で形成されたスペー
    サを配設したことを特徴とする請求項6記載の高周波加
    熱コイル装置。
  8. 【請求項8】 前記U字形のコイルは中空の管状で複数
    組からなり、各コイルの対はそれぞれ前記外装体の内周
    面に沿って円形状に配置したことを特徴とする請求項7
    記載の高周波加熱コイル装置。
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