JPH11273286A - 磁気ディスク装置及び同装置に適用するヘッド位置決め制御方法 - Google Patents
磁気ディスク装置及び同装置に適用するヘッド位置決め制御方法Info
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- JPH11273286A JPH11273286A JP7388598A JP7388598A JPH11273286A JP H11273286 A JPH11273286 A JP H11273286A JP 7388598 A JP7388598 A JP 7388598A JP 7388598 A JP7388598 A JP 7388598A JP H11273286 A JPH11273286 A JP H11273286A
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Abstract
心成分を抑制するためのフィードフォワード制御系を機
能させる方式により、温度変化に伴う偏心成分を効果的
に抑制して、結果的にヘッド位置決め精度の向上を図る
ことにある。 【解決手段】ヘッドの位置と目標位置との位置誤差に基
づいて制御操作量Ubを算出するフィードバック制御系
と、位置誤差から偏心成分を検出して除去するための制
御操作量Ufを算出するフィードフォワード制御系とを
併用したヘッド位置決め制御システムである。フィード
フォワード制御系70には、周囲温度の変化に応じて位
置誤差の偏心成分を抑制する必要がある場合には、フィ
ードフォワード制御系70を機能させる温度制御部71
とスイッチ72が設けられている。温度制御部71は、
周囲温度の変化が小さく、偏心成分の影響が小さい場合
にはスイッチ72をオフしてフィードフォワード制御系
70の機能を停止させる。
Description
クドライブなどの磁気ディスク装置に適用し、ディスク
上に予め記録されたサーボ情報に基づいてヘッドを目標
位置に位置決め制御するためのヘッド位置決め制御シス
テムに関する。
(HDD)などの磁気ディスク装置は、磁気ヘッド(以
下単にヘッドと称する)により記憶媒体であるディスク
上にデータを書込み、またディスクからデータを読出す
ように構成されている。ディスクは各データ面に同心円
状の多数のトラック(シリンダ)が配列されて、各トラ
ックがそれぞれ複数のデータセクタに分割されている。
HDDでは、ディスク上にはサーボ情報が記録されたサ
ーボエリアが所定の間隔で設けられている。サーボ情報
は大別して、トラックを識別するためのトラックコード
(シリンダコード)を示すトラック情報(またはシリン
ダ情報)及びサーボバーストデータ(位置情報)からな
る。
(目標位置)が決定されると、ヘッド位置決め制御シス
テム(具体的にはCPUなどにより構成)は、ヘッドに
より読出されるサーボ情報を使用して、ヘッドを目標ト
ラックまで移動制御し、かつ目標トラックの範囲内に位
置決めするように追従制御する。
ク上のトラックには、特にディスクの回転に伴う要因に
より偏心が発生する。要因としては、ディスクを回転さ
せるためのスピンドルモータの軸振れ、サーボ情報を書
き込むときのディスクの振動、また周囲温度の変化によ
るディスク形状の伸縮などがある。また、ディスク上に
サーボ情報を書き込むときに、ディスクを実装するHD
D自体ではなく、サーボライタと呼ばれる専用のサーボ
情報書込み装置を使用することがある。このような場合
には、サーボ情報を書込みしたディスクをHDDに装着
したときに、スピンドルモータの回転中心と、サーボラ
イタによりサーボ情報を書込みしたときのディスクの取
り付け位置での回転中心との誤差により、巨大な偏心が
発生する可能性がある。
ヘッドの位置誤差量に換算して数μm程度になることも
ある。高トラック密度化を図るHDDでは、確実にヘッ
ドによりデータを書込み、または読出すための許容範囲
は通常では0.数μm程度であり、この許容範囲を越え
る場合にはヘッドを目標トラックに追従させることが困
難となる。
ク制御系とフィードフォワード制御系とを併用したヘッ
ド位置決め制御システムが提案されている(特願平9−
190119号を参照)。このシステムは、大別してフ
ィードバック制御系とフィードフォワード制御系10と
からなる。フィードバック制御系は、位置誤差検出部2
と、制御要素4と、制御対象3とから構成されている。
位置誤差検出部2は、ヘッドの目標位置rと実際のヘッ
ド位置yとの位置誤差eを算出する減算部である。制御
要素4は、位置誤差eを入力して、この位置誤差eを解
消するような制御対象3に対する制御操作量Ubを算出
する。制御対象3は、具体的にはヘッドアクチュエータ
を駆動するためのボイスコイルモータ(VCM)であ
る。ここで、制御要素4及び制御対象3の各伝達関数を
それぞれ「Fb」と「Ps」とする。
偏心成分検出部(伝達関数Ft)11およびフィードフ
ォワード制御部(伝達関数Fwとし、FW制御部と省略
する)12を有する。偏心成分検出部11は、位置誤差
検出部2の位置誤差eを入力して、位置誤差eに含まれ
るディスクの回転周期に同期した偏心成分を検出して、
FW制御部12に出力する。FW制御部12は、偏心成
分を抑制するような制御操作量Ufを算出して、フィー
ドバック制御系の加算部13に出力する。加算部13は
制御要素4からの制御操作量UbとFW制御部12から
の制御操作量Ufとを加算した制御操作量を制御対象3
に出力する。
バック制御系とフィードフォワード制御系とを併用した
方式のヘッド位置決め制御システムにより、フィードバ
ック制御系のみのシステムでは抑制できない位置誤差に
含まれる偏心成分(特にディスクの回転に同期する同期
偏心成分)を低減することが可能である。
コンピュータに搭載されるため、使用環境が必ずしも良
い状態ではない。使用環境の中では、HDDの周囲温度
の変化による影響が大きい。温度変化が大きい場合に、
HDDの機構部品の伸縮により、ディスク上のサーボ情
報が偏心する現象が発生する。偏心は一様ではなく、デ
ィスクの周方向に対してランダムに発生する。これは当
然ながら、ヘッドの位置決め精度の悪化を招く。このよ
うな温度変化に伴う偏心成分の抑制に関しては、前記の
従来のシステムでは全く考慮されていない。従来のシス
テムでは、偏心成分を抑制するためのフィードフォワー
ド制御系は常に機能していることを前提としており、シ
ステムの動作パフォーマンス(スループット)が必ずし
も適正ではない。
ク装置の周囲温度の変化に応じて偏心成分を抑制するた
めのフィードフォワード制御系を機能させる方式によ
り、温度変化に伴う偏心成分を効果的に抑制して、結果
的にヘッド位置決め精度の向上を図ることにある。
適用するものであり、フィードバック制御系とフィード
フォワード制御系とを併用し、かつ周囲温度の変化に応
じてフィードフォワード制御系を機能させる方式のヘッ
ド位置決め制御システムを備えた磁気ディスク装置であ
る。フィードバック制御系は、ヘッドを目標位置に位置
決めするために位置誤差を解消するための第1の制御操
作量を算出する。フィードフォワード制御系は、位置誤
差に含まれるディスクの回転に伴う偏心成分を除去する
ための第2の制御操作量を算出する。
温度(装置の内部または外部の温度)を検知するための
温度検知手段を有し、この温度検知手段の検知結果に基
づいて周囲温度が所定の基準温度範囲を越える変動をし
たときに、フィードフォワード制御系を機能させる。換
言すれば、当該周囲温度の変化が許容範囲内であれば、
フィードフォワード制御系を機能させずに、フィードバ
ック制御系のみでヘッド位置決め制御を実行する。
の変化に応じて発生する偏心成分を、フィードフォワー
ド制御系を機能させることにより位置誤差から除去でき
るため、温度変化に応じた偏心成分まで考慮したヘッド
位置決め制御を実現することができる。また、温度変化
の程度が許容範囲内の場合には、逆にフィードフォワー
ド制御系の機能を停止することにより、システムの動作
パフォーマンスを高めることが可能となる。さらに、本
発明の別の観点として、周囲の温度変化がフィードフォ
ワード制御系の性能を越える程度に異常の場合には、フ
ィードフォワード制御系の機能を停止させることが有効
である。この場合には、フィードフォワード制御系が正
常に機能せずに、誤った第2の制御操作量を算出する可
能性が高いため、未然に防止することが望ましい。
の形態を説明する。図1は本発明の実施形態に関係する
ヘッド位置決め制御システムの概念を説明するためのブ
ロック図であり、図2は同実施形態に関係するHDDの
サーボ系の要部を示すブロック図である。 (ヘッド位置決め制御システムの構成)本実施形態のシ
ステムは、磁気ディスク装置であるHDDに適用するヘ
ッド位置決め制御系であり、大別してフィードバック制
御系とフィードフォワード制御系70とからなる。フィ
ードバック制御系は、位置誤差検出部2と、制御要素4
と、制御対象3とから構成されている。位置誤差検出部
2は、ヘッドの目標位置rと実際のヘッド位置yとの位
置誤差eを算出する減算部である。制御要素4は、位置
誤差eを入力して、この位置誤差eを解消するような制
御対象3に対する制御操作量Ubを算出する。制御対象
3は、後述するように、具体的にはヘッドアクチュエー
タを駆動するためのボイスコイルモータ(VCM)であ
る。ここで、制御要素4及び制御対象3の各伝達関数を
それぞれ「Fb」と「Ps」とする。
偏心成分検出部(伝達関数Ft)11およびフィードフ
ォワード制御部(伝達関数Fwとし、FW制御部と省略
する)12を有する。偏心成分検出部11は、位置誤差
検出部2からの位置誤差eを入力して、位置誤差eに含
まれるディスクの回転周期に同期した偏心成分を検出し
て、FW制御部12に出力する。FW制御部12は、偏
心成分を抑制するような制御操作量Ufを算出して、フ
ィードバック制御系の加算部13に出力する。加算部1
3は制御要素4からの制御操作量UbとFW制御部12
からの制御操作量Ufとを加算した制御操作量を出力す
る。
制御系70には、温度センサ73からの温度検知信号に
応じてフィードフォワード制御系70の機能を有効また
は停止を制御するための温度制御部71が設けられてい
る。温度制御部71は、温度検知信号により、HDDの
周囲温度(HDDの内部または外部の温度)が所定の基
準温度範囲を越えたときに、スイッチ72をオンさせて
偏心成分検出部11への位置誤差eの入力を開始させ
る。即ち、温度制御部71は周囲温度の変動が温度変化
に伴う偏心成分の影響が位置決め制御に大きく影響する
ような場合には、スイッチ72をオンさせることによ
り、フィードフォワード制御系70を機能させる。逆
に、周囲温度の変化が許容範囲内であり、温度変化に伴
う偏心成分の影響がそれ程でない場合には、温度制御部
71はスイッチ72をオフして、フィードフォワード制
御系70の機能を停止させる。
て、ディスクが固定されているディスク回転機構(スピ
ンドルモータ)の近傍に配置されているのが望ましい。
但し、HDDの内部のスペースの制限から、温度センサ
73はHDDの外部に取り付けられていても良い。さら
に、フィードバック制御系では、温度センサ73からの
検知結果を加算部13からの制御操作量(UbとUfと
の加算結果またはUbのみ)に加算して、温度変化によ
る制御補償を行なうための加算部74が設けられていて
もよい。 (HDDのサーボ系の構成)図1に示すように、フィー
ドバック制御系とフィードフォワード制御系70とから
なるシステムのメイン要素1は、図2に示すHDDのメ
イン制御装置であるマイクロコントローラ110の制御
プロセス(ファームウェアの実行)に相当する。マイク
ロコントローラ110は、HDDのサーボ系のメイン要
素である。
0はスピンドルモータ103に固定されて高速回転して
いる。ディスク100は、多数の同心円状のトラック
(シリンダ)101が形成されている。各トラック10
1は複数のデータセクタに分割されている。さらに、デ
ィスク100は、複数のサーボセクタ(ここでは50セ
クタ)102が所定の間隔で配置されている。サーボセ
クタ102には、前述したように、トラックコード(シ
リンダコード)を示すトラック情報(シリンダ情報)お
よびサーボバーストデータ(位置情報)を含むサーボ情
報が記録されている。本実施形態のヘッド位置決め制御
とは、主としてサーボバーストデータを使用したトラッ
ク追従制御を意味する。
5に搭載されている。ヘッドアクチュエータ105はV
CM106により駆動されて、ヘッド104をディスク
100の半径方向に移動させる。VCM106はVCM
ドライバ113から供給される駆動電流により駆動す
る。VCM106およびVCMドライバ113は、前記
のシステムにおける制御対象3に含まれる。
り読出されたサーボ情報を含むリード信号を増幅して出
力する。サンプルホールド回路115は、システムの位
置誤差検出部2に含まれる要素であり、サーボバースト
データの振幅値(通常では2相のバーストパターンA,
BとC,Dからなる)をサンプルホールドし、マイクロ
コントローラ110に出力する。サンプルホールド回路
115から出力される振幅値がヘッド104の目標位置
r(通常では目標トラックの中心)に対する位置誤差e
を示す。
ィードフォワード制御系70、制御要素4および加算部
13に相当する制御プロセスを実行するCPUをメイン
要素とする。CPUはメモリに予め格納されたファーム
ウェアの実行により、前記制御プロセスを実行する。マ
イクロコントローラ110は、A/Dコンバータ111
により位置誤差eをディジタル値に変換して入力する。
また、マイクロコントローラ110は、算出した制御操
作量(制御操作量Ubと制御操作量Ufとを加算した値
または制御操作量Ubのみの値)をD/Aコンバータ1
12によりアナログの電圧信号に変換してVCMドライ
バ113に出力する。但し、D/Aコンバータ112は
VCMドライバ113側に設けられて、マイクロコント
ローラ110はディジタル値である制御操作量をVCM
ドライバ113に出力するような構成でもよい。
えばHDDの内部に設けられた温度センサ73から温度
検知信号を入力して、前述のようなフィードフォワード
制御系70の制御処理を実行する。また、システムに前
述の加算部74を設ける場合には、マイクロコントロー
ラ110は当該加算部74の機能に相当する処理を実行
する。 (本実施形態の作用効果)本実施形態では、HDDの周
囲温度の変化が大きい場合に、ディスクの回転に伴うデ
ィスク上のサーボ情報が偏心する現象が発生し、この温
度変化に伴う偏心成分がヘッドの位置決め精度に影響す
ることが前提になっている。このような前提において、
本実施形態のシステムは、周囲温度の変化が大きい場合
に、ヘッドの位置誤差には温度変化に伴う偏心成分が含
まれるため、この偏心成分を抑制するために、フィード
バック制御系と共にフィードフォワード制御系70を機
能させることが特徴である。
に適用した場合の作用効果を具体的に説明する。まず、
HDDでは、ホストシステムからアクセスコマンドが発
行されると、マイクロコントローラ110は、ディスク
100上のアクセス対象の目標トラックまでヘッド10
4を移動させるシーク制御(速度制御)を実行する。こ
のシーク制御では、マイクロコントローラ110はヘッ
ド104により読出されたサーボ情報に含まれるトラッ
ク情報(シリンダ情報)に基づいて、ヘッド104の移
動制御を実行する。
に接近すると、マイクロコントローラ110はヘッド1
04を目標トラックの範囲内の目標位置(通常ではトラ
ック中心)に位置決め整定させるためのトラック追従制
御(位置制御)を実行する。本実施形態のシステムは、
トラック追従制御時の一連の動作を実行し、ヘッド10
4によりサーボ情報が読出される毎に逐次実行する。
決め制御動作を、図1を参照して説明する。ヘッド10
4によりサーボ情報のサーボバーストデータが読出され
る度に、位置誤差検出部2は目標位置rと実際のヘッド
位置yとの位置誤差eを検出する。制御要素4は、入力
する位置誤差eを解消するための制御操作量Ubを算出
して出力する。ここで、前述したように、HDDの周囲
温度の変化は、温度センサ73により監視されている。
温度センサ73は、標準動作温度に対して例えば10度
単位で変化(上昇または低下)したときに検知信号を出
力する。
検知信号に応じて、HDDの周囲温度が所定の基準温度
範囲を越える変動を示している場合に、スイッチ72を
オンしてフィードフォワード制御系70を機能させる。
即ち、周囲温度の変化に伴って、位置誤差eには、ディ
スク100の回転に伴う偏心成分が含まれていると想定
できるため、フィードフォワード制御系70を併用する
ことにより、位置誤差eに含まれる偏心成分を十分に抑
制するための制御操作量Ufを求める。
成分検出部11は位置誤差検出部2により求められる位
置誤差eを観測し、位置誤差eに含まれるディスクの回
転周期に同期した偏心成分を検出する。FW制御部12
は、偏心成分を抑制するような制御操作量Ufを算出し
て、フィードバック制御系の加算部13に出力する。加
算部13は制御要素4からの制御操作量UbとFW制御
部12からの制御操作量Ufとを加算した制御操作量を
制御対象3に出力する。なお、ここでは、加算部74の
機能については省略する。
の周囲温度の変化が大きい場合に、フィードバック制御
系と共に、フィードフォワード制御系70を機能させる
ことにより、温度変換に伴って位置誤差eに含まれる偏
心成分(特にディスクの回転周期に同期したサーボ情報
の偏心)を検出し、この偏心成分を抑制するような制御
操作量Ufを算出することができる。フィードバック制
御系の加算部13は、フィードバック制御系の制御操作
量Ubとフィードフォワード制御系70の制御操作量U
fとを加算した制御操作量を制御対象3に出力する。従
って、ディスクの回転周期に同期した偏心成分を十分に
抑制したヘッド位置決め制御を実現することが可能とな
る。図3と図4は、本実施形態のヘッド位置決め制御シ
ステムにより、特定の目標トラックにヘッドを位置決め
制御したときの位置決め精度とそのスペクトルを示す測
定例である。図4の測定例は、フィードバック制御系の
みの場合と比較して、フィードフォワード制御系70を
併用した場合に特に1,2,4次の偏心成分が十分に抑
制されて低減していることを示している。
く、位置誤差eに含まれる偏心成分が許容範囲内で十分
に小さい場合には、フィードフォワード制御系70が機
能しても、ヘッド位置決め精度は向上しない。そこで、
本実施形態では、温度制御へ部71は、温度センサ73
からの検知結果に応じて、HDDの周囲温度の変化が許
容範囲内であれば、スイッチ72をオフしてフィードフ
ォワード制御系70の機能を停止状態に設定する。従っ
て、フィードバック制御系の加算部13は、フィードバ
ック制御系の制御操作量Ubのみを制御対象3に出力す
ることになる。
による位置誤差量が十分に小さい場合には、フィードフ
ォワード制御系70の機能は停止となるため、マイクロ
コントローラ110のCPUはフィードフォワード制御
系70の制御プロセスを省略できる。従って、マイクロ
コントローラ110の制御プロセス全体の処理時間を低
減することが可能となる。換言すれば、フィードフォワ
ード制御系70が常に機能しているシステムと比較し
て、温度変化に伴う偏心成分を抑制する場合に、効果的
にフィードフォワード制御系70を機能させるため、シ
ステムの動作パフォーマンス(スループット)を高める
ことが可能となる。
制御部71は、温度センサ73からの検知結果に応じ
て、周囲の温度変化がフィードフォワード制御系70の
性能を越える程度に異常の場合には、フィードフォワー
ド制御系70の機能を停止させる。即ち、温度変化が異
常の場合には、フィードフォワード制御系70が正常に
機能せずに、誤った第2の制御操作量を算出する可能性
が高い。従って、フィードフォワード制御70の機能を
停止させる方が有効である。
ィードバック制御系とフィードフォワード制御系とを併
用した方式のヘッド位置決め制御システムにおいて、磁
気ディスク装置の周囲温度の変化に応じて偏心成分を抑
制するためのフィードフォワード制御系を機能させる方
式により、温度変化に伴う偏心成分を効果的に抑制し
て、結果的にヘッド位置決め精度の向上を図ることが可
能となる。
による位置誤差量が十分に小さい場合には、フィードフ
ォワード制御系の機能を停止させることにより、フィー
ドフォワード制御系の制御プロセスを省略できるため、
システムの制御プロセス全体の処理時間を低減すること
が可能となる。このため、フィードフォワード制御系が
常に機能しているシステムと比較して、温度変化に伴う
偏心成分を抑制する場合に、効果的にフィードフォワー
ド制御系を機能させるため、システムの動作パフォーマ
ンス(スループット)を高めることが可能となる。
御システムの概念を説明するためのブロック図。
を示すブロック図。
を示す測定結果。
性を示す測定結果。
明するためのブロック図。
Claims (7)
- 【請求項1】 ディスク上に記録したデータを読出し、
かつ前記ディスク上にデータを書込むためのヘッドを有
し、前記ディスク上に予め記録したサーボ情報に基づい
て前記ヘッドを前記ディスク上の目標位置に位置決め制
御する制御手段を備えた磁気ディスク装置であって、 周囲温度を検知するための温度検知手段を有し、 前記制御手段は、 前記ヘッドを前記目標位置に位置決めするための第1の
制御操作量を算出するためのフィードバック制御系と、 前記ヘッドを目標位置に位置決めするときの位置誤差か
ら前記ディスクの回転に伴う偏心成分を除去するための
第2の制御操作量を算出するためのフィードフォワード
制御系と、 前記第1の制御操作量と前記第2の制御操作量とを加算
して前記ヘッドの位置決め制御量として出力する出力手
段と、 前記温度検知手段の検知結果に基づいて周囲温度が所定
の基準温度範囲を越える変動をしたときに、前記フィー
ドフォワード制御系を機能させる手段とを具備したこと
を特徴とする磁気ディスク装置。 - 【請求項2】 ディスク上に記録したデータを読出し、
かつ前記ディスク上にデータを書込むためのヘッドを有
し、前記ディスク上に予め記録したサーボ情報に基づい
て前記ヘッドを前記ディスク上の目標位置に位置決め制
御する制御手段を備えた磁気ディスク装置であって、 周囲温度を検知するための温度検知手段を有し、 前記制御手段は、 ヘッド位置決め制御時に、前記ディスクから前記ヘッド
により読出されたサーボ情報から前記ヘッドの位置を検
出するための位置情報を生成する手段と、 前記位置情報に基づいて前記ヘッドの位置と目標位置と
の位置誤差を検出するための位置誤差検出手段と、 前記位置誤差検出手段により検出された位置誤差に応じ
て前記ヘッドを前記目標位置に位置決めするための第1
の制御操作量を算出する第1の算出手段と、 前記位置誤差検出手段により検出された位置誤差を観測
し、前記位置誤差に含まれる前記ディスクの回転に伴う
偏心成分を検出する偏心成分検出手段と、 前記偏心成分検出手段により検出された偏心成分を前記
位置誤差から除去するための第2の制御操作量を算出す
る第2の算出手段と、 前記第1の制御操作量と前記第2の制御操作量とを加算
して前記ヘッドの位置決め制御量として出力する出力手
段と、 前記温度検知手段の検知結果に基づいて周囲温度が所定
の基準温度範囲を越える変動をしたときに、前記偏心成
分検出手段を機能させる手段とを具備したことを特徴と
する磁気ディスク装置。 - 【請求項3】 前記制御手段は、前記温度検知手段の検
知結果に基づいて周囲温度が所定の温度制限値を越えた
ときに、前記フィードフォワード制御系の機能を停止さ
せる手段を有することを特徴とする請求項1記載の磁気
ディスク装置。 - 【請求項4】 前記制御手段は、前記温度検知手段の検
知結果に基づいて周囲温度が所定の温度制限値を越えた
ときに、前記偏心成分検出手段の機能を停止させる手段
を有することを特徴とする請求項2記載の磁気ディスク
装置。 - 【請求項5】 前記温度検知手段は、所定の温度単位で
周囲温度の変化を検知して前記制御手段に出力するよう
に構成されたことを特徴とする請求項1または請求項2
記載の磁気ディスク装置。 - 【請求項6】 ディスク上に記録したデータを読出し、
かつ前記ディスク上にデータを書込むためのヘッドを有
し、前記ディスク上に予め記録したサーボ情報に基づい
て前記ヘッドを前記ディスク上の目標位置に位置決め制
御する制御手段および周囲温度を検知するための温度検
知手段を備えた磁気ディスク装置に適用するヘッド位置
決め制御方法であって、 前記制御手段は、 前記ヘッドを前記目標位置に位置決めするための第1の
制御操作量を算出するためのフィードバック制御処理を
実行するステップと、 前記温度検知手段の検知結果に基づいて周囲温度が所定
の基準温度範囲を越える変動をしたときに、前記ヘッド
を目標位置に位置決めするときの位置誤差から前記ディ
スクの回転に伴う偏心成分を除去するための第2の制御
操作量を算出するためのフィードフォワード制御処理を
実行するステップと、 前記第1の制御操作量と前記第2の制御操作量とを加算
して前記ヘッドの位置決め制御量として出力するステッ
プとからなる処理を実行することを特徴とするヘッド位
置決め制御方法。 - 【請求項7】 ディスク上に記録したデータを読出し、
かつ前記ディスク上にデータを書込むためのヘッドを有
し、前記ディスク上に予め記録したサーボ情報に基づい
て前記ヘッドを前記ディスク上の目標位置に位置決め制
御する制御手段および周囲温度を検知するための温度検
知手段を備えた磁気ディスク装置に適用するヘッド位置
決め制御方法であって、 前記制御手段は、 ヘッド位置決め制御時に、前記ディスクから前記ヘッド
により読出されたサーボ情報から前記ヘッドの位置を検
出するための位置情報を生成するステップと、 前記位置情報に基づいて前記ヘッドの位置と目標位置と
の位置誤差を検出するステップと、 前記位置誤差に応じて前記ヘッドを前記目標位置に位置
決めするための第1の制御操作量を算出するステップ
と、 前記温度検知手段の検知結果に基づいて周囲温度が所定
の基準温度範囲を越える変動をしたときに、前記位置誤
差に含まれる前記ディスクの回転に伴う偏心成分を検出
するステップと、 前記偏心成分を前記位置誤差から除去するための第2の
制御操作量を算出するステップと、 前記第1の制御操作量と前記第2の制御操作量とを加算
して前記ヘッドの位置決め制御量として出力するステッ
プとからなる処理を実行することを特徴とするヘッド位
置決め制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07388598A JP3766205B2 (ja) | 1998-03-23 | 1998-03-23 | 磁気ディスク装置及び同装置に適用するヘッド位置決め制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07388598A JP3766205B2 (ja) | 1998-03-23 | 1998-03-23 | 磁気ディスク装置及び同装置に適用するヘッド位置決め制御方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH11273286A true JPH11273286A (ja) | 1999-10-08 |
JP3766205B2 JP3766205B2 (ja) | 2006-04-12 |
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JP07388598A Expired - Fee Related JP3766205B2 (ja) | 1998-03-23 | 1998-03-23 | 磁気ディスク装置及び同装置に適用するヘッド位置決め制御方法 |
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JP (1) | JP3766205B2 (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2013182586A (ja) * | 2012-03-05 | 2013-09-12 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | サーボ制御装置及びサーボ制御方法 |
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1998
- 1998-03-23 JP JP07388598A patent/JP3766205B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2013182586A (ja) * | 2012-03-05 | 2013-09-12 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | サーボ制御装置及びサーボ制御方法 |
WO2013132946A1 (ja) * | 2012-03-05 | 2013-09-12 | 三菱重工業株式会社 | サーボ制御装置及びサーボ制御方法 |
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JP3766205B2 (ja) | 2006-04-12 |
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