JPH117738A - ディスク記憶装置及び同装置に適用するヘッド位置決め制御方法 - Google Patents

ディスク記憶装置及び同装置に適用するヘッド位置決め制御方法

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JPH117738A
JPH117738A JP15884797A JP15884797A JPH117738A JP H117738 A JPH117738 A JP H117738A JP 15884797 A JP15884797 A JP 15884797A JP 15884797 A JP15884797 A JP 15884797A JP H117738 A JPH117738 A JP H117738A
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track
servo burst
burst data
read head
head
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JP15884797A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Karita
浩行 苅田
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】リードヘッドにより読出されるサーボバースト
データを使用した位置誤差演算の演算結果とオフトラッ
ク量との関係に線形性が確保できない場合でも、演算結
果からオフトラック量を高精度に検出して、結果的に高
精度のヘッド位置決め制御を実現することにある。 【解決手段】CPU11は、ディスク1上のサーボトラ
ックの範囲内でのリードヘッド3の絶対位置と、その絶
対値に対する位置誤差演算の演算結果との関係を示すオ
フトラック関係情報を算出して、EEPROM16に格
納する。CPU11は、通常のデータアクセス時にリー
ドヘッド3を目標トラックに位置決めするときに、EE
PROM16に格納されたオフトラック関係情報である
オフトラック量と演算結果との関係値を示す近似曲線か
らリードヘッドのオフトラック位置を正確に推定するこ
とが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハードディスクド
ライブ等のディスク記憶装置に適用し、特にMR(ma
gnetoresistive)ヘッドをリードヘッド
として使用するディスク記憶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ハードディスクドライブ(HD
D)などのディスク記憶装置(磁気ディスク装置及び光
磁気ディスク装置など)は、磁気ヘッド(以下単にヘッ
ドと称する)により記憶媒体であるディスク上にデータ
を書込み、またディスクからデータを読出すように構成
されている。
【0003】近年では、データの高記録密度化を実現す
るために、データ読出し専用のリードヘッドとしてMR
(magnetoresistive)ヘッドを使用し
たリード/ライト分離型のヘッドが使用されている。こ
のタイプのヘッドは、ヘッド本体であるヘッドスライダ
上に、リードヘッド(MRヘッド)と誘導型のライトヘ
ッドとが実装された構造である。
【0004】HDDでは、ディスクから指定のデータを
アクセス(リードアクセスまたはライトアクセス)する
ときには、ディスク上に予め記録されたサーボデータを
リードヘッドが読出す動作が実行される。HDDのCP
U(メイン制御装置)は、リードヘッドにより読出され
たサーボデータを使用して、ディスク上のリードヘッド
の位置を検出し、リードヘッドをアクセス対象の目標位
置まで移動して位置決めするヘッド位置決め制御を実行
する。アクセス対象の目標位置とは、データをリードま
たはライトする目標トラックである。ライト動作では、
リードヘッドの位置決め制御により、ライトヘッドを目
標トラックに位置決めする。
【0005】CPUが実行するヘッド位置決め制御は、
大別してヘッドを目標トラックまで移動するシーク制御
(速度制御)および目標トラックの範囲内に位置決めす
るためのトラック追従制御(位置制御)からなる。シー
ク制御では、サーボデータに含まれるトラックアドレス
(シリンダコード)が使用される。また、トラック追従
制御では、後述するサーボバーストデータが使用され
る。本発明は、サーボバーストデータを使用したトラッ
ク追従制御に関するものである。
【0006】ディスク上には、図8(8A)に示すよう
に、位相の異なるサーボバーストデータA〜Dが、HD
Dの製造時に記録されている。このサーボバーストデー
タA〜Dを含むサーボデータの記録に伴って、ディスク
上にはサーボトラック(N−1,N,N+1)が構成さ
れる。サーボデータには、前述したように、サーボバー
ストデータA〜D以外にトラックアドレスが含まれてい
る。HDDでは、サーボトラックを基準として、ユーザ
データの書込み動作によりデータトラックが構成され
る。一般的にはサーボトラックとデータトラックとは一
致している。
【0007】図8(8A)に示すように、サーボバース
トデータA〜Dは、サーボトラックピッチ(トラック幅
Tsv)において、トラック中心で位相がずれたサーボ
バーストデータA,Bおよび1トラック間隔で位相がず
れたサーボバーストデータC,Dの各組合わせに大別さ
れる。即ち、サーボバーストデータA,Bは、トラック
中心を境界として直交配列されたバーストパターンであ
る。また、サーボバーストデータC,Dは、トラック間
(隣接トラックとの境界)を境界として直交配列された
バーストパターンである。
【0008】リードヘッド3は、ヘッド幅(リードギャ
ップRG)がトラック幅より狭く、サーボバーストデー
タA〜Dを読出す。サーボバーストデータA〜Dを読出
したときのリードヘッド3の出力は、リードヘッド3の
位置により異なるレベルの信号(位置信号)となる。H
DDにはそれらの位置信号を処理するためのサーボ回路
が設けられている。サーボ回路は各位置信号A〜Dのピ
ークをサンプルホールドして、A/D変換回路に出力す
る。CPUは、ディジタル値に変換されたバーストデー
タA〜Dを入力する。CPUは、リードヘッド3により
読出されたバーストデータA〜Dを使用して位置誤差演
算を実行することにより、指定のトラック(例えばN)
の範囲内でのリードヘッド3の位置(オフトラック量T
F)を求める。
【0009】CPUは、位置制御するトラックの範囲に
従って、サーボバーストデータA,Bを使用する位置誤
差演算「(A−B)/(A+B)」またはサーボバース
トデータC,Dを使用する位置誤差演算「(C−D)/
(C+D)」を実行する。CPUは、トラック中心を基
準位置(演算結果P=0)として、−1/4Tsvから
+1/4Tsvまでの範囲については、サーボバースト
データA,Bを使用する位置誤差演算「(A−B)/
(A+B)」を実行して、オフトラック量TFを求める
(図11を参照)。また、−1/2Tsvから−1/4
Tsvまでの範囲と、+1/4Tsvから+1/2Ts
vまでの範囲については、サーボバーストデータC,D
を使用する位置誤差演算「(C−D)/(C+D)」を
実行して、オフトラック量TFを求める(図8(8B)
の一点鎖線を参照)。
【0010】HDDのヘッド位置決め制御では、図11
に示すように、オフトラック量(トラック中心を基準位
置とするトラック範囲内の絶対位置)TFに対する演算
結果Pの線形性を確保することが前提となっている。こ
の線形性の確保により、フィードバック制御系から構成
されているヘッド位置決め制御では、オフトラック量の
変動に対して演算結果の変動量を特定の係数(K)によ
り定義することが可能となる。従って、フィードバック
制御系において、位置変動に対するヘッド位置決め制御
系のフィードバック量を特定の係数(K)により求める
ことが可能となる。
【0011】前述したように、近年のHDDではリード
ヘッドとしてMRヘッドを使用したヘッドが開発されて
いる。MRヘッドは読出し感度が高く、高い出力レベル
の読出し信号を得ることができる。しかし反面、その読
出し感度がリードギャップRGに対して不均一であるこ
とが実験的に確認されている。具体的には、図9に示す
ように、リードヘッド3の出力特性において、リードギ
ャップRGに対して信号振幅Sが三角形状になるように
不均一となる。このような出力特性では、リードヘッド
3がトラック上のデータを読出すときにはそれほど問題
とならないが、リードギャップRGの左右の位置で異な
るデータを読出して、各データを比較するような場合に
は問題となる。即ち、図8(8A)に示すように、サー
ボバーストスデータA,Bを、リードヘッド3のリード
ギャップRGの左右で読出して、各データA,Bを使用
して位置誤差演算を行なう場合には、その演算結果Pが
オフトラック量TFに対して線形性を確保できなくなる
(図12を参照)。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、MR
ヘッドをリードヘッドとして使用した場合に、ヘッド位
置決め制御では、サーボバーストデータA〜Dを使用し
た位置誤差演算の結果Pとリードヘッドのオフトラック
量との関係において、線形性を確保することができない
ことがある。このため、CPUは、演算結果Pから実際
のオフトラック量を正確に検出することが困難となり、
オフトラック量の変動に対して前記の特定の係数(K)
ではなく、フィードバック量をリードヘッドのオフトラ
ック位置により変化させる必要がある。
【0013】現行のHDDの記録密度では、前記の演算
結果Pとオフトラック量との線形性がそれほど崩れてい
ないため、図10に示すように、制御上の仮定の直線
(点線)を設定することにより、演算結果Pとオフトラ
ック量との関係には線形性が確保されていることを想定
した制御が実行されている。しかしながら、HDDの記
憶容量の大容量化に伴って、ディスク上のトラックピッ
チ及びリードヘッドのリードギャップRGの幅が小さく
なると、相対的に前記のリードギャップRGにおける読
出し感度の不均一性が増大する。また、MRヘッドの製
造上の要因から、読出し感度特性のばらつきが多く、近
い将来においても均一な特性を得ることは困難である。
【0014】そこで、本発明の目的は、リードヘッドに
より読出されるサーボバーストデータを使用した位置誤
差演算の演算結果とオフトラック量との関係に線形性が
確保できない場合でも、演算結果からオフトラック量を
高精度に検出して、結果的に高精度のヘッド位置決め制
御を実現することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の観点は、
ディスク上のトラック(サーボトラック)の範囲内での
リードヘッドの絶対位置(実際のオフトラック量)と、
その絶対値に対する位置誤差演算の演算結果との関係を
示すオフトラック関係情報を算出する情報生成手段を備
えたディスク記憶装置である。ヘッド位置決め制御を実
行する制御手段(CPU)は、情報生成手段により算出
されたオフトラック関係情報を使用して、トラック範囲
におけるオフトラック量と演算結果との関係値を示す近
似曲線を設定し、この近似曲線からリードヘッドのオフ
トラック位置を正確に推定することが可能となる。
【0016】要するに、オフトラック量と演算結果との
非線形性を検出して、ヘッド位置決め制御系であるフィ
ードバック制御系の中に取り込み、リードヘッドのオフ
トラック位置を正確に推定して、このオフトラック位置
によりフィードバック制御系のフィードバック量を決定
する係数Kを切り替えることができる。具体的には、制
御手段は、例えばシステムの起動時に情報生成手段によ
りオフトラック関係情報を算出して、不揮発性のメモリ
手段(例えばEEPROM)またはディスク上の所定の
トラックに格納する。データアクセス時に、制御手段
は、格納したオフトラック関係情報を読出して、ヘッド
位置決め制御(トラック追従制御)を実行する。なお、
オフトラック関係情報は、テーブル化情報でもよいし、
また演算結果に対するオフトラック量を算出するための
計算式でもよい。
【0017】本発明の第2の観点は、ディスク上の所定
のトラックを、オフトラック関係情報を生成するための
測定用トラックとして設定した方式である。この測定用
トラックは、通常のサーボバーストデータA〜Dが記録
されたサーボトラックとは異なり、トラック範囲の絶対
位置(オフトラック量)を任意に設定できる測定用サー
ボバーストデータA〜Dが記録されたエリアである。制
御手段は、例えばシステムの起動時に情報生成手段によ
りオフトラック関係情報を算出するときに、その測定用
トラックを使用する。
【0018】このような方式であれば、通常のサーボバ
ーストデータA〜Dでは得られないトラック範囲内の絶
対位置に対する演算結果との関係を示すオフトラック関
係情報、即ち実際のリードヘッドのオフトラック位置に
近い近似曲線を得ることができる。要するに、制御手段
は、リードヘッドのオフトラック位置をより高精度で得
ることが可能となる。測定用トラックは、例えばディス
ク上の内周側のゾーン内に設けられる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
の形態を説明する。図1は本実施形態に関係するHDD
の要部を示すブロック図であり、図2は本実施形態に関
係するディスクのデータ面とヘッドとの位置関係を示す
図である。 (システム構成)本実施形態は、図1に示すように、デ
ィスク記憶装置としてHDDを想定し、磁気ヘッドとし
てリード/ライト分離型のヘッド2を使用したディスク
ドライブである。ヘッド2は、MRヘッドであるリード
ヘッド3と誘導型のライトヘッド4とが同一のヘッドス
ライダ上に一体的に実装された構造である。ヘッド2は
ディスク1の両面に対応してそれぞれ設けられている。
【0020】HDDは、記憶媒体であるディスク1とヘ
ッド2以外に、スピンドルモータ5と、ヘッドアクチュ
エータ6と、ボイスコイルモータ(VCM)7と、モー
タドライバ12とを有する。スピンドルモータ5は1枚
または複数枚(ここでは便宜的に1枚とする)のディス
ク1を高速回転させる。ヘッドアクチュエータ6は、ヘ
ッド2を保持しており、VCM7の駆動力により回転駆
動してヘッド2をディスク1の半径方向に移動させるヘ
ッド移動機構である。モータドライバ12は、CPU
(HDDのメイン制御装置であるマイクロプロセッサ)
11によりディジタル値で設定される制御値により制御
されて、VCM7およびスピンドルモータ5をそれぞれ
駆動するための駆動回路である。モータドライバ12
は、CPU11の制御量に従った駆動電流をVCM7に
供給する。
【0021】ディスク1は、図2に示すように、データ
面には同心円状の多数のトラック20が配列されてい
る。各トラック20には、前述したように、サーボバー
ストデータA〜Dを含むサーボデータが記録されたサー
ボエリアが所定の間隔で配置されている。このサーボエ
リアを基準とするトラックがサーボトラックである。こ
こで、トラック20とはサーボトラックとユーザデータ
が記録されたデータトラックの両方を意味している。デ
ータトラックは複数のデータセクタに分割されている。
【0022】さらに、HDDは、ヘッドアンプ8と、リ
ード/ライト回路9と、サーボ回路10と、CPU11
と、A/Dコンバータ13と、ディスクコントローラ
(HDC)14と、RAM15と、EEPROM16と
を有する。
【0023】リード/ライト回路9は通常では専用の集
積回路(リードチャネルとも呼ばれる)であり、リード
/ライト信号の処理回路である。リード/ライト回路9
は、リードヘッド3により読出されたリード信号をヘッ
ドアンプ8を介して入力し、各種の信号処理を実行して
元のデータ(リードデータ)に復号する。また、リード
/ライト回路9は、HDC14から転送されたライトデ
ータを所定の変調方式(例えばRLL方式)により変調
したライト信号をヘッドアンプ8に出力する。ヘッドア
ンプ8はライト信号を書込み電流に変換してライトヘッ
ド4に出力する。
【0024】HDC14は、HDDとホストコンピュー
タとのインターフェースを構成し、ホストコンピュータ
との間でリード/ライトデータ及びアクセスコマンド
(リード/ライトコマンド)の転送を制御する。CPU
11は、HDC14を介してホストコンピュータからア
クセスコマンドを受信し、ディスク1に対するヘッド位
置決め制御を含むデータアクセス制御を実行する。
【0025】本発明に関係するヘッド位置決め制御は、
CPU11とサーボ回路10とにより実行される。サー
ボ回路10は、リード/ライト回路9に内蔵されてお
り、リードヘッド3のリード信号からサーボバーストデ
ータA〜Dの各アナログ信号を抽出するサンプルホール
ド回路などを含む。A/Dコンバータ13は、サーボ回
路10により抽出されたアナログ信号のレベルA〜Dを
ディジタル値に変換してCPU11に出力する。CPU
11は、入力したサーボバーストデータA〜Dのディジ
タル値を使用して、後述するように、トラック追従制御
に必要な位置誤差演算を実行する。さらに、本実施形態
のCPU11は、トラック追従制御時に、EEPROM
16に格納されたオフトラック関係情報を使用して、リ
ードヘッド3のオフトラック量(指定のトラック範囲の
オフトラック位置)を算出する。CPU11は、算出し
たオフトラック量に従った制御量(ディジタル値)をモ
ータドライバ12に出力する。モータドライバ12はD
/Aコンバータを有し、CPU11からの制御量をアナ
ログの駆動電流に変換してVCM7に供給する。
【0026】EEPROM16は書換え可能な不揮発性
のプログラマブルROMであり、後述するように、CP
U11により算出されたオフトラック関係情報を格納す
る。RAM(ランダム・アクセス・メモリ)15はリー
ド/ライトメモリであり、CPU11の各種制御処理に
必要なデータを格納するためのワークメモリである。 (オフトラック関係情報の生成処理)まず、HDDで
は、ホストコンピュータからアクセスコマンドが発行さ
れると、CPU11はHDC14を介してコマンド(こ
こではリードコマンドとする)を受信し、データアクセ
ス制御を実行する。即ち、CPU11は、コマンドに含
まれる論理アドレスに対応する目標トラックを決定し、
リードヘッド3をその目標トラックまで移動させるシー
ク制御を実行する。シーク制御では、前述したように、
CPU11は、リードヘッド3により読出されるサーボ
データのトラックアドレス(シリンダアドレス)を使用
してリードヘッド3の現在位置を検出し、この現在位置
から目標トラックまでの移動制御を行なう。
【0027】次に、CPU11は、トラック追従制御に
移行して、リードヘッド3を目標トラックの範囲内に位
置決めするための位置制御を実行する。トラック追従制
御では、CPU11は、リードヘッド3により読出され
るサーボバーストデータA〜Dを使用して、位置誤差演
算を実行する。CPU11は、トラック中心を基準位置
として、指定の目標トラック(ここではサーボトラック
Nとする)の−1/4Tsvから+1/4Tsvまでの
範囲であれば、サーボバーストデータA,Bを使用する
位置誤差演算「(A−B)/(A+B)」を実行する
(図3(3A)を参照)。また、−1/2Tsvから−
1/4Tsvまでの範囲と、+1/4Tsvから+1/
2Tsvまでの範囲については、サーボバーストデータ
C,Dを使用する位置誤差演算「(C−D)/(C+
D)」を実行する。
【0028】CPU11は、位置誤差演算の結果Pとオ
フトラック量との関係から、リードヘッド3のオフトラ
ック量(オフトラック位置)TFを求めて、このオフト
ラック量を解消(即ち、0にする)するための制御量を
出力する。ここで、位置誤差演算「(A−B)/(A+
B)」の演算結果Pが「0」であれば、図3(3A)に
示すように、リードヘッド3は基準位置(R0)に位置
していることになる。
【0029】このようなトラック追従制御において、本
実施形態ではCPU11はEEPROM16に格納され
たオフトラック関係情報を使用して、位置誤差演算の演
算結果Pとオフトラック量との関係が非線形の場合で
も、演算結果Pに対するオフトラック量を特定できる近
似曲線を設定して、リードヘッド3のオフトラック量
(オフトラック位置)TFを求める。以下、図3と共
に、図4のフローチャートを参照してオフトラック関係
情報の生成処理を説明する。
【0030】CPU11は、例えばHDDの製造時また
は製品出荷後のHDDの起動時に、オフトラック関係情
報の生成処理を実行する。まず、CPU11は、所定の
サーボトラックNまでリードヘッド3を移動させて、ト
ラックNの範囲内でリードヘッド3から得られるサーボ
バーストデータA,Bを使用して位置誤差演算「(A−
B)/(A+B)」を実行する。CPU11は、その演
算結果Pが「0」となるリードヘッド3の位置(R0)
をトラック中心TCに相当する基準位置(オフトラック
量TFが0)として設定する(ステップS1)。
【0031】次に、CPU11は、基準位置(R0)か
らリードヘッド3を、トラックN+1の方向に移動調整
して、サーボバーストデータC,Dの中心位置(トラッ
ク間の境界位置)に位置決めする(位置R1)。このと
き、CPU11は、サーボバーストデータA,Bを使用
して位置誤差演算「(A−B)/(A+B)」を実行し
て、演算結果P1を算出する(ステップS2)。この演
算結果P1に対するオフトラック量TFは「+1/2T
sv」であると設定する。同様に、基準位置(R0)か
らリードヘッド3を、トラックN−1の方向に移動調整
して、サーボバーストデータC,Dの中心位置に位置決
めする(位置R3)。このとき、CPU11は、サーボ
バーストデータA,Bを使用して位置誤差演算「(A−
B)/(A+B)」を実行して、演算結果P3を算出す
る(ステップS2)。この演算結果P3に対するオフト
ラック量TFは「−1/2Tsv」であると設定する。
【0032】次に、CPU11は基準位置(R0)から
リードヘッド3を、トラックN+1の方向に移動調整し
て、サーボバーストデータA,Dの中心位置に位置決め
する(位置R2)。このとき、CPU11は、位置誤差
演算「(A−B)/(A+B)」を実行して、演算結果
P2を算出する(ステップS3)。また、CPU11は
基準位置(R0)からリードヘッド3を、トラックN−
1の方向に移動調整して、サーボバーストデータB,D
の中心位置に位置決めする(位置R4)。このとき、C
PU11は、位置誤差演算「(A−B)/(A+B)」
を実行して、演算結果P4を算出する(ステップS
4)。CPU11は、演算結果P2に対するオフトラッ
ク量TFが「+1/4Tsv」であると設定する。ま
た、CPU11は、演算結果P4に対するオフトラック
量TFが「−1/4Tsv」であると設定する。
【0033】以上のようにして、CPU11は、オフト
ラック量「0」、±1/4Tsv、±1/2Tsvの5
箇所の絶対位置(基準位置を含む)に対する演算結果P
1〜P4を求める。CPU11は、その5点の絶対位置
を通る近似曲線を設定することにより、演算結果P1〜
P4に対するオフトラック量TFとの関係を示すオフト
ラック関係情報(テーブル化情報)を作成して、EEP
ROM16に格納する(ステップS5,S6)。ここ
で、オフトラック関係情報はテーブル化情報ではなく、
前記の近似曲線に基づいて演算結果Pに対するオフトラ
ック量TFを特定できる計算式でもよい。
【0034】このようなオフトラック関係情報の生成処
理により、オフトラック関係情報がEEPROM16に
格納される。そして、前記のような通常のデータアクセ
ス動作が開始されると、CPU11はシーク制御の後
に、トラック追従制御に移行してリードヘッド3を目標
トラックに位置決めする(ステップS7〜S9)。この
トラック追従制御時に、CPU11はEEPROM16
からRAM15にオフトラック関係情報をロードして、
リードヘッド3により読出されたサーボバーストデータ
A,Bを使用した演算結果Pからオフトラック量を推定
することができる。CPU11は、推定したオフトラッ
ク量であるリードヘッド3のオフトラック位置により、
トラック追従制御のフィードバック量の係数Kを切り替
えて、高精度のトラック追従制御を実行することが可能
となる(ステップS10)。
【0035】以上のように本実施形態によれば、リード
ヘッド3として使用するMRヘッドの読出し感度特性が
不均一なために、位置誤差演算の演算結果とオフトラッ
ク量との関係が非線形性の場合でも、その非線形性を示
す近似曲線をオフトラック関係情報としてトラック追従
制御のフィードバック制御系の中に取り込むことができ
る。従って、CPU11は、リードヘッド3により読出
されサーボバーストデータを使用した位置誤差演算の演
算結果に基づいて、オフトラック関係情報を参照するこ
とにより(または計算式による計算により)、リードヘ
ッド3の目標トラックの範囲におけるオフトラック量
(オフトラック位置)を高精度に推定することができ
る。この推定結果を利用して、リードヘッド3の目標ト
ラックの範囲内の指定の位置に確実に位置決めすること
ができる。 (本実施形態の変形例1)図5は本実施形態の変形例1
に関係する図である。本変形例1は、図2に示すよう
に、ディスク1上の例えば内周側ゾーンの所定のトラッ
ク20aを、測定用トラックとして設定した方式であ
る。この測定用トラックには、図5(5A)に示すよう
な配列構成の測定用サーボバーストデータA〜Dが予め
記録されている。この測定用サーボバーストデータA〜
Dは、データA,Bは通常の配列であるが、データC,
DがデータA,Bの中心位置で重なり、相互に±1/4
Tsvの範囲が重なるように配列されている。
【0036】本変形例1では、CPU11は、測定用ト
ラックを使用してオフトラック関係情報の生成処理を実
行し、前述のオフトラック量「0」、±1/4Tsv、
±1/2Tsvの5箇所の絶対位置に対する演算結果と
共に、図5(5B)に示すように、±1/8Tsvと±
3/8Tsvの各絶対位置に対する演算結果Pを求める
ことができる。
【0037】具体的には、CPU11は、基準位置(R
0)からリードヘッド3を、トラックN+1の方向に移
動調整して、サーボバーストデータA,Dの中心位置に
位置決めする(位置R5)。このとき、CPU11は、
位置誤差演算「(A−B)/(A+B)」を実行して演
算結果P5を算出する。CPU11は、演算結果P5に
対するオフトラック量TFが「+1/8Tsv」である
と設定する。同様に、CPU11は、基準位置(R0)
からリードヘッド3を、トラックN−1の方向に移動調
整して、サーボバーストデータB,Cの中心位置に位置
決めする(位置R6)。このとき、CPU11は、位置
誤差演算「(A−B)/(A+B)」を実行して演算結
果P6を算出する。CPU11は、演算結果P6に対す
るオフトラック量TFが「−1/8Tsv」であると設
定する。
【0038】さらに、CPU11は、基準位置(R0)
からリードヘッド3を、トラックN+1の方向に移動調
整して、サーボバーストデータA,Cの中心位置に位置
決めする(位置R7)。このとき、CPU11は、位置
誤差演算「(A−B)/(A+B)」を実行して演算結
果P7を算出する。CPU11は、演算結果P7に対す
るオフトラック量TFが「+3/8Tsv」であると設
定する。同様に、CPU11は、基準位置(R0)から
リードヘッド3を、トラックN−1の方向に移動調整し
て、サーボバーストデータB,Dの中心位置に位置決め
する(位置R8)。このとき、CPU11は、位置誤差
演算「(A−B)/(A+B)」を実行して演算結果P
8を算出する。CPU11は、演算結果P8に対するオ
フトラック量TFが「−3/8Tsv」であると設定す
る。
【0039】以上のように本変形例1によれば、CPU
11は、オフトラック量「0」、±1/4Tsv、±1
/2Tsv、±1/8Tsv、±3/8Tsvの9点の
絶対位置に対する演算結果とオフトラック量との関係を
示す近似曲線を設定することができる。この近似曲線を
示すオフトラック関係情報をEEPROM16に格納し
て、通常のデータアクセス時のトラック追従制御に使用
する。(本実施形態の変形例2)図6は本実施形態の変
形例2に関係する図である。本変形例2もディスク1上
の例えば内周側ゾーンの所定のトラック20aを、測定
用トラックとして設定した方式である。この測定用トラ
ックには、図6(6A)に示すような配列構成の測定用
サーボバーストデータA〜Dが予め記録されている。こ
の測定用サーボバーストデータA〜Dは、データA,B
は通常の配列であるが、データC,Dの中心が+1/4
Tsvの位置になるように配列されている。
【0040】本変形例2では、CPU11は、測定用ト
ラックを使用してオフトラック関係情報の生成処理を実
行し、前述のオフトラック量「0」、±1/4Tsv、
±1/2Tsvの5箇所の絶対位置に対する演算結果と
共に、図6(6B)に示すように、+1/8Tsvの各
絶対位置に対する演算結果P5を求めることができる。
【0041】具体的には、CPU11は、基準位置(R
0)からリードヘッド3を、トラックN+1の方向に移
動調整して、サーボバーストデータC,Dの中心位置に
位置決めする(位置R2)。このとき、CPU11は、
位置誤差演算「(A−B)/(A+B)」を実行して演
算結果P2を算出する。CPU11は、演算結果P2に
対するオフトラック量TFが「+1/4Tsv」である
と設定する。同様に、CPU11は、基準位置(R0)
からリードヘッド3を、トラックN+1の方向に移動調
整して、サーボバーストデータA,D(B,C)の中心
位置に位置決めする(位置R5)。このとき、CPU1
1は、位置誤差演算「(A−B)/(A+B)」を実行
して演算結果P5を算出する。CPU11は、演算結果
P5に対するオフトラック量TFが「+1/8Tsv」
であると設定する。
【0042】以上のように本変形例2によれば、CPU
11は、オフトラック量「0」、±1/4Tsv、±1
/2Tsv、+1/8Tsvの6点の絶対位置に対する
演算結果とオフトラック量との関係を示す近似曲線を設
定することができる。この近似曲線を示すオフトラック
関係情報をEEPROM16に格納して、通常のデータ
アクセス時のトラック追従制御に使用する。 (本実施形態の変形例3)図7は本実施形態の変形例3
に関係する図である。本変形例3は前記の本変形例2の
データC,Dのパターンが逆のパターンの場合である。
即ち、測定用サーボバーストデータA〜Dは、データ
A,Bは通常の配列であるが、データC,Dの中心が−
1/4Tsvの位置になるように配列されている。
【0043】本変形例3では、CPU11は、測定用ト
ラックを使用してオフトラック関係情報の生成処理を実
行し、前述のオフトラック量「0」、±1/4Tsv、
±1/2Tsvの5箇所の絶対位置に対する演算結果と
共に、図7(7B)に示すように、−1/8Tsvの各
絶対位置に対する演算結果P6を求めることができる。
【0044】具体的には、CPU11は、基準位置(R
0)からリードヘッド3を、トラックN−1の方向に移
動調整して、サーボバーストデータC,Dの中心位置に
位置決めする(位置R4)。このとき、CPU11は、
位置誤差演算「(A−B)/(A+B)」を実行して演
算結果P4を算出する。CPU11は、演算結果P4に
対するオフトラック量TFが「−1/4Tsv」である
と設定する。同様に、CPU11は、基準位置(R0)
からリードヘッド3を、トラックN−1の方向に移動調
整して、サーボバーストデータA,D(B,C)の中心
位置に位置決めする(位置R6)。このとき、CPU1
1は、位置誤差演算「(A−B)/(A+B)」を実行
して演算結果P6を算出する。CPU11は、演算結果
P6に対するオフトラック量TFが「−1/8Tsv」
であると設定する。
【0045】以上のように本変形例3によれば、CPU
11は、オフトラック量「0」、±1/4Tsv、±1
/2Tsv、−1/8Tsvの6点の絶対位置に対する
演算結果とオフトラック量との関係を示す近似曲線を設
定することができる。この近似曲線を示すオフトラック
関係情報をEEPROM16に格納して、通常のデータ
アクセス時のトラック追従制御に使用する。 (本実施形態の変形例4)図13は本実施形態の変形例
4に関係する図である。本変形例4は、測定用サーボバ
ーストデータA,B,C1,D1,C2,D2,C3,
D3が測定用トラックに記録された場合である。データ
C3,D3はトラック間の境界位置(トラックNとN−
1)を中心として直交配列されている。データC1,D
1は−1/6Tsvの位置を中心として直交配列されて
いる。また、データC2,D2は−1/3Tsvの位置
を中心として直交配列されている(13Aを参照)。
【0046】本変形例4では、CPU11は、測定用ト
ラックを使用してオフトラック関係情報の生成処理を実
行し、前述のオフトラック量「0」、±1/4Tsv、
±1/2Tsvの5箇所の絶対位置に対する演算結果と
共に、図13(13B)に示すように、−1/6Tsv
の絶対位置に対する演算結果P9、及び−1/3Tsv
の絶対位置に対する演算結果P10を求めることができ
る。
【0047】なお、前述の変形例1〜3の場合と同様
に、演算結果とオフトラック量との関係を示す近似曲線
を設定して、この近似曲線を示すオフトラック関係情報
をEEPROM16に格納して、通常のデータアクセス
時のトラック追従制御に使用する。 (本実施形態の変形例5)図14は本実施形態の変形例
5に関係する図である。本変形例5は前記の本変形例4
のデータC1,D1,C2,D2,C3,D3のパター
ンが逆のパターンの場合である。即ち、データC3,D
3はトラック間の境界位置(トラックNとN+1)を中
心として直交配列されている。データC1,D1は+1
/6Tsvの位置を中心として直交配列されている。ま
た、データC2,D2は+1/3Tsvの位置を中心と
して直交配列されている(14Aを参照)。
【0048】本変形例5では、CPU11は、測定用ト
ラックを使用してオフトラック関係情報の生成処理を実
行し、前述のオフトラック量「0」、±1/4Tsv、
±1/2Tsvの5箇所の絶対位置に対する演算結果と
共に、図14(14B)に示すように、+1/6Tsv
の絶対位置に対する演算結果P12、及び+1/3Ts
vの絶対位置に対する演算結果P11を求めることがで
きる。
【0049】なお、前述の変形例1〜3の場合と同様
に、演算結果とオフトラック量との関係を示す近似曲線
を設定して、この近似曲線を示すオフトラック関係情報
をEEPROM16に格納して、通常のデータアクセス
時のトラック追従制御に使用する。 (本実施形態の変形例6)図15は本実施形態の変形例
6に関係する図である。本変形例6は前記の本変形例
4,5を合わせたものである。即ち、データC3,D3
及びデータC6,D6(D6は図示せず)はトラック間
の境界位置を中心として直交配列されている。データC
1,D1は−1/6Tsvの位置を中心として直交配列
されている。また、データC2,D2は−1/3Tsv
の位置を中心として直交配列されている。データC4,
D4は+1/6Tsvの位置を中心として直交配列され
ている。データC5,D5は+1/3Tsvの位置を中
心として直交配列されている(15Aを参照)。
【0050】本変形例6では、CPU11は、測定用ト
ラックを使用してオフトラック関係情報の生成処理を実
行し、前述のオフトラック量「0」、±1/4Tsv、
±1/2Tsvの5箇所の絶対位置に対する演算結果と
共に、図15(15B)に示すように、演算結果P9,
P10,P11,P12を求める。即ち、CPU11
は、−1/6Tsvの絶対位置に対する演算結果P9、
−1/3Tsvの絶対位置に対する演算結果P10、+
1/6Tsvの絶対位置に対する演算結果P12、及び
+1/3Tsvの絶対位置に対する演算結果P11を求
めることができる。
【0051】なお、前述の変形例1〜3の場合と同様
に、演算結果とオフトラック量との関係を示す近似曲線
を設定して、この近似曲線を示すオフトラック関係情報
をEEPROM16に格納して、通常のデータアクセス
時のトラック追従制御に使用する。
【0052】なお、本実施形態及び変形例1〜6では、
オフトラック関係情報をEEPROM16に格納する場
合を想定したが、これに限ることなく、ディスク1上の
所定のトラックに格納するようにしてもよい。
【0053】また、変形例1〜6において、測定用サー
ボバーストデータを測定用トラックの全範囲に渡って記
録する構成でもよい。この様な構成であれば、測定用サ
ーボバーストデータの平均値を求めることが可能とな
る。さらに、測定用トラックを複数個用意して、各測定
用トラック毎に測定用サーボバーストデータA,B及び
C,Dのそれぞれの直交配列の中心位置を変化させた構
成でもよい。さらに、測定用サーボバーストデータのピ
ッチはトラックピッチTsvに相当する値を想定した
が、このトラックピッチTsvより小さいピッチでもよ
い。これにより、トラック範囲内でのヘッドの位置をよ
り細かく測定することが可能となる。
【0054】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、リ
ードヘッドとしてMRヘッドを使用し、サーボバースト
データを使用したヘッド位置決め制御を行なうディスク
記憶装置において、サーボバーストデータを使用した位
置誤差演算の演算結果とオフトラック量との関係を示す
オフトラック関係情報を生成することにより、演算結果
とオフトラック量との関係特性が非線形性の場合でも、
演算結果からオフトラック量(ヘッドのオフトラック位
置)を高精度に検出することができる。従って、ヘッド
を指定のトラックの範囲に位置決めするトラック追従制
御時に、ヘッドを高精度に位置決めすることができる。
これにより、高記録密度化により相対的にMRヘッドの
読出し感度の不均一性などにより演算結果とオフトラッ
ク量との関係特性が非線形性の場合でも、確実なヘッド
位置決め制御を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に関係するHDDの要部を示
すブロック図。
【図2】本実施形態に関係するディスクのデータ面とヘ
ッドとの位置関係を示す図。
【図3】本実施形態のオフトラック関係情報の生成処理
を説明するための図。
【図4】本実施形態のオフトラック関係情報の生成処理
を説明するためのフローチャート。
【図5】本実施形態の変形例1に関係するオフトラック
関係情報の生成処理を説明するための図。
【図6】本実施形態の変形例2に関係するオフトラック
関係情報の生成処理を説明するための図。
【図7】本実施形態の変形例3に関係するオフトラック
関係情報の生成処理を説明するための図。
【図8】従来のヘッド位置決め制御に関係するサーボバ
ーストデータの構成と位置誤差演算を説明するための
図。
【図9】従来のMRヘッドの読出し感度特性を説明する
ための図。
【図10】従来のヘッド位置決め制御に関係するオフト
ラック量と演算結果との関係を示す特性図。
【図11】従来のヘッド位置決め制御に関係するオフト
ラック量と演算結果との関係を示す特性図。
【図12】従来のヘッド位置決め制御に関係するオフト
ラック量と演算結果との関係を示す特性図。
【図13】本実施形態の変形例4に関係するオフトラッ
ク関係情報の生成処理を説明するための図。
【図14】本実施形態の変形例5に関係するオフトラッ
ク関係情報の生成処理を説明するための図。
【図15】本実施形態の変形例6に関係するオフトラッ
ク関係情報の生成処理を説明するための図。
【符号の説明】
1…ディスク 2…磁気ヘッド(リード/ライト分離型ヘッド) 3…リードヘッド(MRヘッド) 4…ライトヘッド 5…スピンドルモータ 6…ヘッドアクチュエータ 7…ボイスコイルモータ(VCM) 8…ヘッドアンプ 9…リード/ライト回路 10…サーボ回路 11…CPU 12…モータドライバ 13…A/Dコンバータ 14…ディスクコントローラ(HDC) 15…RAM 16…EEPROM

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスク上のトラックからリードヘッド
    により読出したサーボバーストデータを使用して、前記
    リードヘッドまたはライトヘッドを指定のトラックの範
    囲内に位置決め制御し、前記指定のトラックに対するデ
    ータアクセスを実行するディスク記憶装置であって、 前記リードヘッドにより読出された前記サーボバースト
    データを使用して、トラックの範囲内での前記リードヘ
    ッドの絶対位置と、前記位置決め制御時に前記サーボバ
    ーストデータを使用して前記リードヘッドのオフトラッ
    ク量を求めるための位置誤差演算の演算結果との関係を
    示すオフトラック関係情報を算出する情報生成手段と、 前記データアクセス時に前記リードヘッドにより読出さ
    れた前記サーボバーストデータおよび前記情報生成手段
    により求められた前記オフトラック関係情報を使用し
    て、前記指定のトラックに前記リードヘッドまたは前記
    ライトヘッドを位置決め制御する制御手段とを具備した
    ことを特徴とするディスク記憶装置。
  2. 【請求項2】 前記情報生成手段は算出した前記オフト
    ラック関係情報をメモリ手段または前記ディスク上の所
    定の位置に格納し、 前記制御手段は前記メモリ手段または前記ディスクから
    前記オフトラック関係情報を読出して、前記リードヘッ
    ドまたは前記ライトヘッドを位置決め制御するときに使
    用するように構成されたことを特徴とする請求項1記載
    のディスク記憶装置。
  3. 【請求項3】 前記リードヘッドは磁気抵抗効果型のM
    Rヘッドであり、 前記制御手段は前記オフトラック関係情報を使用して、
    前記MRヘッドの出力特性に影響する位置決め制御の補
    正処理を実行するように構成されたことを特徴とする請
    求項1または請求項2記載のディスク記憶装置。
  4. 【請求項4】 トラック中心で直交配列されたサーボバ
    ーストデータA,Bおよび1トラック間隔で直交配列さ
    れたサーボバーストデータC,Dからなるサーボバース
    トデータが記録されたディスクを使用し、前記ディスク
    からリードヘッドにより読出した前記サーボバーストデ
    ータを使用して、前記リードヘッドまたはライトヘッド
    を指定のトラックの範囲内に位置決め制御し、前記指定
    のトラックに対するデータアクセスを実行するディスク
    記憶装置であって、 前記リードヘッドにより読出された前記サーボバースト
    データA,B,C,Dを使用して設定したトラックの範
    囲内での基準絶対位置を含む前記リードヘッドの絶対位
    置と、前記位置決め制御時に前記サーボバーストデータ
    A,B,C,Dを使用して前記リードヘッドのオフトラ
    ック量を求めるための位置誤差演算の演算結果との関係
    を示すオフトラック関係情報を算出する情報生成手段
    と、 前記データアクセス時に前記リードヘッドにより読出さ
    れた前記サーボバーストデータおよび前記情報生成手段
    により求められた前記オフトラック関係情報を使用し
    て、前記リードヘッドの位置を検出して前記指定のトラ
    ックの範囲内に前記リードヘッドまたは前記ライトヘッ
    ドを位置決め制御する制御手段とを具備したことを特徴
    とするディスク記憶装置。
  5. 【請求項5】 前記サーボバーストデータは、前記サー
    ボバーストデータA,Bがトラック中心を境界として直
    交配列されて、前記サーボバーストデータC,Dがトラ
    ック間の位置を境界として直交配列された構成であり、 前記情報生成手段は、前記リードヘッドにより読出され
    た前記サーボバーストデータA,Bを使用した位置誤差
    演算の演算結果が基準値である場合の前記リードヘッド
    の絶対位置を絶対基準位置として設定し、前記サーボバ
    ーストデータA,B,C,Dの2データの組合わせに基
    づいて決定される前記リードヘッドの複数の絶対位置を
    設定し、前記絶対基準位置及び前記各絶対位置に対する
    位置誤差演算の演算結果からなるテーブル情報を前記オ
    フトラック関係情報として生成することを特徴とする請
    求項4記載のディスク記憶装置。
  6. 【請求項6】 前記位置誤差演算の演算結果は、前記リ
    ードヘッドがトラックの範囲に位置しているときに読出
    したサーボバーストデータA,Bを使用した演算「A−
    B/A+B」の演算結果であり、 前記オフトラック関係情報は、設定された前記絶対基準
    位置及び前記各絶対位置に対して、前記リードヘッドが
    位置しているときの前記演算「A−B/A+B」の演算
    結果からなるテーブル情報であることを特徴とする請求
    項4または請求項5記載のディスク記憶装置。
  7. 【請求項7】 ディスク上のトラックからリードヘッド
    により読出したサーボバーストデータを使用して、前記
    リードヘッドまたはライトヘッドを指定のトラックの範
    囲内に位置決め制御し、前記指定のトラックに対するデ
    ータアクセスを実行するディスク記憶装置に適用するヘ
    ッド位置決め制御方法であって、 前記リードヘッドにより読出された前記サーボバースト
    データを使用して、トラックの範囲内での前記リードヘ
    ッドの絶対位置と、前記位置決め制御時に前記サーボバ
    ーストデータを使用して前記リードヘッドのオフトラッ
    ク量を求めるための位置誤差演算の演算結果との関係を
    示すオフトラック関係情報を算出するステップと、 前記オフトラック関係情報をメモリ手段に記憶するステ
    ップと、 前記データアクセス時に前記リードヘッドにより読出さ
    れた前記サーボバーストデータおよび前記メモリ手段に
    記憶された前記オフトラック関係情報を使用して、前記
    指定のトラックに前記リードヘッドまたは前記ライトヘ
    ッドを位置決め制御を実行するステップとからなること
    を特徴とするヘッド位置決め制御方法。
  8. 【請求項8】 トラック中心で直交配列されたサーボバ
    ーストデータA,Bおよび1トラック間隔で直交配列さ
    れたサーボバーストデータC,Dからなるサーボバース
    トデータが記録されたディスクを使用し、前記ディスク
    からリードヘッドにより読出した前記サーボバーストデ
    ータを使用して、前記リードヘッドまたはライトヘッド
    を指定のトラックの範囲内に位置決め制御し、前記指定
    のトラックに対するデータアクセスを実行するディスク
    記憶装置に適用するヘッド位置決め制御方法であって、 前記リードヘッドにより読出された前記サーボバースト
    データA,Bを使用した位置誤差演算の演算結果が基準
    値である場合の前記リードヘッドの絶対位置を絶対基準
    位置として設定するステップと、 前記サーボバーストデータA,B,C,Dの2データの
    組合わせに基づいて決定される前記リードヘッドの複数
    の絶対位置を設定するステップと、 前記絶対基準位置及び前記各絶対位置に対する位置誤差
    演算の演算結果からなるオフトラック関係情報を算出す
    るステップと、 前記データアクセス時に前記リードヘッドにより読出さ
    れた前記サーボバーストデータおよび前記メモリ手段に
    記憶された前記オフトラック関係情報を使用して、前記
    指定のトラックに前記リードヘッドまたは前記ライトヘ
    ッドを位置決め制御を実行するステップとからなること
    を特徴とするヘッド位置決め制御方法。
  9. 【請求項9】 ディスク上のトラックからリードヘッド
    により読出したサーボバーストデータを使用して、前記
    リードヘッドまたはライトヘッドを指定のトラックの範
    囲内に位置決め制御し、前記指定のトラックに対するデ
    ータアクセスを実行するディスク記憶装置であって、 前記ディスクとして所定のトラックに予めオフトラック
    関係情報を生成するための測定用サーボバーストデータ
    が記録されたディスクを使用し、 前記オフトラック関係情報の生成時に前記リードヘッド
    により読出された前記測定用サーボバーストデータを使
    用して、トラックの範囲内での前記リードヘッドの絶対
    位置と、前記位置決め制御時に前記サーボバーストデー
    タを使用して前記リードヘッドのオフトラック量を求め
    るための位置誤差演算の演算結果との関係を示す前記オ
    フトラック関係情報を算出する情報生成手段と、 前記前記情報生成手段により算出された前記オフトラッ
    ク関係情報を格納するメモリ手段と、 前記データアクセス時に前記リードヘッドにより読出さ
    れた前記サーボバーストデータおよび前記メモリ手段に
    より格納された前記オフトラック関係情報を使用して、
    前記指定のトラックに前記リードヘッドまたは前記ライ
    トヘッドを位置決め制御する制御手段とを具備したこと
    を特徴とするディスク記憶装置。
  10. 【請求項10】 前記測定用サーボバーストデータは、
    測定用サーボバーストデータA,Bがトラック中心を境
    界として直交配列されて、測定用サーボバーストデータ
    C,Dが相互に1/4トラックだけずれて、前記測定用
    サーボバーストデータA,Bとは異なるように配列され
    た構成であることを特徴とする請求項9記載のディスク
    記憶装置。
  11. 【請求項11】 前記オフトラック関係情報は、前記リ
    ードヘッドにより読出された前記サーボバーストデータ
    を使用した位置誤差演算の演算結果に対して、トラック
    の範囲内における前記リードヘッドの前記絶対基準位置
    を含む前記絶対位置の関係を求めるための計算式である
    ことを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求
    項4、請求項5、請求項6、請求項9、請求項10のい
    ずれか記載のディスク記憶装置。
  12. 【請求項12】 前記測定用サーボバーストデータは、
    前記ディスク上の測定用トラックとして指定されたトラ
    ックの全範囲に渡って記録されていることを特徴とする
    請求項9または請求項10記載のディスク記憶装置。
  13. 【請求項13】 前記測定用サーボバーストデータは、
    前記ディスク上に設けられた複数の測定用トラックに記
    録されており、 前記測定用トラック毎に、オフトラック量を求めるため
    の測定用サーボバーストデータの配列位置が異なるよう
    に構成されたことを特徴とする請求項9、請求項10、
    請求項12のいずれか記載のディスク記憶装置。
  14. 【請求項14】 前記測定用サーボバーストデータは前
    記ディスク上の測定用トラックとして指定された1つの
    トラックに記録されており、 前記測定用サーボバーストデータは直交配列の中心が異
    なる複数の測定用サーボバーストデータA,B及び直交
    配列の中心が異なる複数の測定用サーボバーストデータ
    C,Dから構成されていることを特徴とする請求項9、
    請求項10、請求項12のいずれか記載のディスク記憶
    装置。
  15. 【請求項15】 前記測定用サーボバーストデータは、
    トラック中心を境界として直交配列された測定用サーボ
    バーストデータA,Bに対して、直交配列の中心が異な
    る複数の測定用サーボバーストデータC,Dから構成さ
    れていることを特徴とする請求項9、請求項10、請求
    項12のいずれか記載のディスク記憶装置。
  16. 【請求項16】 前記測定用サーボバーストデータが記
    録された測定用トラックは、前記測定用サーボバースト
    データの記録ピッチがトラックピッチより小さく設定さ
    れていることを特徴とする請求項9、請求項10、請求
    項12、請求項13、請求項14、請求項15のいずれ
    か記載のディスク記憶装置。
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