JPH11272840A

JPH11272840A - 電子アルバム装置

Info

Publication number: JPH11272840A
Application number: JP10070406A
Authority: JP
Inventors: Hiroshi Shimizu; 宏清水; Shigeto Daijo; 成人大條; Yoshikazu Amano; 良和天野; Ichiro Sakamoto; 一郎坂元; Takeshi Yamada; 剛山田
Original assignee: Hitachi Ltd; Hitachi Video and Information System Inc
Current assignee: Hitachi Ltd; Hitachi Advanced Digital Inc
Priority date: 1998-03-19
Filing date: 1998-03-19
Publication date: 1999-10-08

Abstract

(57)【要約】【課題】いつも見たい画像を簡便に表示したり、埋も
れてしまう過去の画像を利用者が見るきっかけを常に得
られるような、使い勝手の良い電子アルバム装置を提供
すること。【解決手段】画像データの所属するグループを定義
し、グループ名を表示したボタンを設け、このボタンを
押すだけでグループ単位で画像データを連続して再生す
る再生手順を設ける。また、もっとも良く見る画像デー
タのグループを統計処理等により選択し、このグループ
の画像データがデフォルトで再生されるようなアクティ
ブ画像グループの再生手段を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、電子的に記録され
た静止画像もしくは動画像を管理・表示する電子アルバ
ム装置に係り、特に、いつも見たい画像を簡便に表示し
たり、埋もれてしまう過去の画像を利用者が見るきっか
けを常に得られるような、使い勝手の良い電子アルバム
装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来の銀塩写真は、撮影した写真を焼き
増ししてアルバムに貼り付け、もしくはポケットアルバ
ムに差し込んで鑑賞していた。近年はこの写真の撮影方
法として、電子スチルカメラや電子動画像カメラのよう
な、画像をビデオセンサで撮影して電子画像として取り
扱う方法が増加している。これらの電子カメラは、撮影
した画像データをファイルとして扱い、コンピュータフ
ァイルと互換にすることで、コンピュータによる処理の
操作性を良くしている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、画像データの
ファイルは、テキストファイルやプログラムファイル等
の従来の通常のコンピュータのファイルに比べて数が多
く、且つ画像データの情報をファイル名として簡潔に表
現することが難しく、従って撮影した電子カメラは、単
純なシリアル番号や撮影日付等程度の情報でファイル名
を自動的に決めてしまう。

【０００４】この点を解決するために、特開平７−８７
４３２号公報では、撮影した電子写真の画像を、ディレ
クトリ単位で大きく分類した後、各ディレクトリ内の画
像データをマルチ画面として、１画面に一斉に表示し
て、そのディレクトリに入っている画像データを一覧す
ることが出来る手法を提案している。

【０００５】しかし、上記の先願公報に開示された手法
では、画像データを管理することは出来るが、必要な写
真・見たい写真を探すために、そのマルチ画面の画像を
すべて見る必要があり、さらに、特に何の写真が見たい
という欲求がなくても、なんとなくアルバムの写真を見
たいという、従来の銀塩写真のアルバムのような使い方
には適していない。

【０００６】本発明は、たくさんの画像ファイルを整理
し、且つ利用者にとって簡単に見たい写真を閲覧するこ
とが出来、さらに利用者が特に見たい写真を意識しなく
ても、アルバムに入っている写真を利用者に見る機会を
与えることが出来る、総じて使い勝手の良い電子アルバ
ム装置を提供することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明では、撮影した画像データの記録ボリューム
とは別に、各画像データの所属するグループを定義し、
このグループには各画像データの名前、日付等の基本属
性を持たせる。そして、グループ単位で画像データを連
続して再生する再生手順を設ける。グループの呼び出し
は、グループ名を表示したボタンを設け、このボタンを
押すだけでグループに属する画像データを見ることが出
来る。また、もっとも良く見る画像データのグループを
統計処理等により選択し、選択操作をしない場合、この
グループの画像データがデフォルトで再生されるような
アクティブ画像グループの再生手段を設ける。

【０００８】

【発明の実施の形態】以下、本発明による電子アルバム
装置の実施の形態の具体例を、図を用いて説明する。図
１は、本発明による電子アルバム装置を含むシステム構
成を示す説明図である。電子アルバム装置１００００に
は、電子カメラ１００１０からの静止画像もしくは動画
像の画像データや、フィルムスキャナ１００６０で読み
込まれた画像データ等が入力され、内蔵されているＣＤ
−Ｒ、ＣＤ−ＲＡＭ、ＤＶＤ−Ｒ、ＤＶＤ−ＲＡＭ、Ｍ
Ｏ等の光ディスク１００２０に記録される。勿論これは
光ディスクだけではなく、ハードディスク等でもよく、
ランダムアクセスが可能な大容量記録媒体なら何でもよ
い。記録された画像データは、テレビ１００３０等のデ
ィスプレイに表示され、鑑賞することが出来る。電子ア
ルバム装置１００００の操作は、リモコン１００４０で
行う。また、電子アルバム装置１００００には、液晶パ
ネル１０００１が取付け可能であり、テレビ１００３０
がなくても、液晶パネル１０００１にて画像データの鑑
賞を行うことが出来る。

【０００９】また、図１１、図１２にて後述するが如
く、液晶パネル１０００１のタッチパネルをリモコンに
代替する操作手段とすることも可能であり、液晶パネル
１０００１自体が小さな電子アルバム機能を持つＰＤＡ
（Personal Digital Assistance ）の形態となり、携行
していつでも電子アルバムを見ることが出来る。

【００１０】図２は、本発明による電子アルバム装置
と、上記の液晶パネルをＰＤＡとして利用している場合
のブロック図である。電子アルバム装置２０１００は、
ＣＰＵ２０１１０、エンコーダ・デコーダ２０１２０、
メモリ２０１３０、光ディスク２０１４０、操作パネル
２０１５０、ビデオＩ／Ｆ（インタフェース）２０１６
０、モデム２０１７０、ＰＤＡ−Ｉ／Ｆ２０１８０、ス
キャナＩ／Ｆ２０１９０、プリンタＩ／Ｆ２０２００で
構成される。また、ＰＤＡ２００００は、ＣＰＵ２００
０１、操作パネル２００１０、デコーダ２００２０、液
晶表示装置２００３０で構成される。そして、ＰＤＡ２
００００と、電子アルバム装置２０１００の間の情報の
やり取りは、両者が共有してアクセス可能な着脱式メモ
リ２０２００により行われる。また、この着脱式メモリ
２０２００は、図１における電子カメラからの情報の入
力にも利用するが、図示しないカメラ用インタフェース
を用いて、電子カメラと電子アルバム装置とを直接接続
する構成としてもよい。

【００１１】図２において、電子アルバム装置２０１０
０は、前述した電子カメラやフィルムスキャナ２０１９
１により入力された画像データを、光ディスク２０１４
０に記録する。ここで、フィルムスキャナ２０１９１か
ら入力された画像データは、スキャナＩ／Ｆ２０１９０
を通して入力され、画像データが例えば非圧縮状態のビ
ットマップファイルである場合は、エンコーダ・デコー
ダ２０１２０のエンコード機能を用いて情報の圧縮を行
い、光ディスク２０１４０に記録する。圧縮する理由
は、光ディスク２０１４０の容量を有効に利用するため
と、光ディスク２０１４０からの読み出し速度が遅くて
も、高速に画像データを読み出すことが出来るからであ
る。

【００１２】電子アルバム装置２０１００の操作は、操
作パネル２０１５０により行い、光ディスク２０１４０
から画像データを読み出して、エンコーダ・デコーダ２
０１２０のデコード機能により、圧縮された画像データ
の復元を行い、メモリ２０１３０に展開する。メモリ２
０１３０上の画像データは、ビデオＩ／Ｆ２０１６０を
通してテレビ等のモニタ画面に表示される。

【００１３】詳細を後述する電子アルバム操作は、電子
アルバム装置２０１００の操作パネル２０１５０の他
に、図１のリモコンや、さらに電子アルバムから取外し
て、赤外線などの無線通信手段で構成されたＰＤＡ−Ｉ
／Ｆ２０１８０を通して、ＰＤＡ２００００から行うこ
とも出来る。この場合、ＰＤＡ２００００の操作パネル
２００１０から操作を入力し、利用者の操作命令は電子
アルバム装置２０１００に送られる。詳細を後述する電
子アルバムの画面の選択は、液晶表示装置２００３０に
メニュー画面を表示して、液晶表示画面２００３０に重
ねて設置した操作パネル２００１０で行ってもよい。

【００１４】また、ＰＤＡ２００００自体を電子アルバ
ム装置として利用する場合は、いくつかの画像データを
光ディスク２０１４０から着脱式メモリ２０２００に移
動もしくは複写した後、電子アルバム装置２０１００か
らＰＤＡ２００００を切り離す。その次はＰＤＡ２００
００単体で、操作パネル２００１０より見たい画像デー
タを指示し、着脱式メモリ２０２００から読み出した画
像データをデコーダ２００２０で復元し、液晶表示装置
２００３０に表示する。

【００１５】図３は、本発明による電子アルバム装置の
フロントパネルの例を示した説明図である。電子アルバ
ム装置３００００のフロントパネルには、お気に入りボ
タン３００１０が並んでおり、ボタン１つで見たいアル
バムを選ぶことが出来る。このボタン１つ１つが、従来
のアルバム冊子に相当するが、同じ画像データが複数の
アルバムに共有されてもよく、従来のアルバムに比べて
アルバムの構成をより広げることが出来、且つ電子画像
の整理を使いやすくすることが出来る。ボタンを押して
アルバムを選択することで、自動的にアルバムに所属し
た画像データが一定時間間隔で切り替えつつ連続して、
もしくは図示しないページ進行もしくはページ戻りのボ
タンを押すことで、表示される。また、図２で図示しな
かったがＰＣＭやＦＭ音源等を内蔵しこれを利用するこ
とで、お気に入りボタンや後述する自動アルバム再生時
に、アルバムのタイトルや撮影した季節に合ったＢＧＭ
を再生することも可能である。

【００１６】図４は、本発明による電子アルバム装置の
お気に入りボタンと画像データとの関係を示した説明図
である。図４に示した本例では、３つのお気に入りボタ
ンと、それぞれのお気に入りボタンが示すアルバムに属
する画像データ実体との関係を示してある。お気に入り
ボタン４００００（このボタンが示すお父さんのアルバ
ム）には、ゴルフ４０００１、新婚旅行４０００２、家
族旅行及び運動会４００２１の画像データが所属してい
る。お気に入りボタン４００１０（このボタンが示すお
母さんのアルバム）には、新婚旅行４０００２、家族旅
行及び運動会４００２１、遠足４００２２、料理教室４
００１１の画像データが所属している。そして、お気に
入りボタン４００２０（このボタンが示すぼくのアルバ
ム）には、家族旅行及び運動会４００２１、遠足４００
２２の画像データが所属している。このように、例えば
遠足４００２２の画像データが、遠足に行ったぼくとお
母さんの両方のアルバムに所属しており、より多彩なア
ルバムの作成が可能になる。

【００１７】図５は、本発明による電子アルバム装置
の、アルバム情報の構成を示す説明図である。５０００
０、５００１０、５００２０はそれぞれ画像データの属
性を示しており、これらの画像データが１つのアルバム
を形成する。ここでは例えば、図３、図４における「ぼ
く」に関するアルバムが、これらの画像データにより構
成されていることを示す。属性の内容には、画像データ
の名称、撮影日付、撮影時刻、その他の情報が含まれ、
さらに動画像の場合には、画像データの長さを時間単位
で表わす記録時間の情報が含まれる。その他の属性情報
は、例えば撮影時に記録したメモや、例えばカメラが記
録した撮影場所の情報等である。これらの属性情報は画
像データ本体ではなく、この電子アルバムに所属する画
像データの属性を示している。従って、電子アルバムデ
ータ本体は小さく、且つ画像データ本体を含まないた
め、複数の電子アルバムデータが同じ画像データを指定
しても、記憶媒体の容量を消費することはない。

【００１８】図６は、本発明による電子アルバム装置の
アクティブ写真の概念を示した説明図である。写真６０
０００は、所有しているすべての写真を示す。通常の使
用では、アルバムを閲覧する際に、これらの写真をすべ
て見ることはなく、例えば昨年の子供の運動会などの、
特定の写真グループだけを見るという使い方をする。そ
して、写真のアルバムの見方としては、特別な目的意識
を持ってアルバムを見る場合と、漫然とアルバムを見る
場合の２種類があり、本発明では図３で説明したお気に
入りボタンで、特別な目的意識を持ってアルバムを見る
ときの選択を簡単に行えるようにしているが、さらに、
ユーザーがいつも見ている写真をアクティブ写真グルー
プ６００１０として定義し、漫然とアルバムを見るとき
には、このアクティブ写真グループが選択されるように
している。

【００１９】アクティブ写真グループの選択は、ユーザ
ーが手動で行える方法や、特によく見るアルバムをアク
ティブ写真グループとする方法や、写真１枚１枚に対し
て、その写真を見る時間、頻度等を統計情報として記録
し、特によく見る写真をアクティブ写真グループとし
て、アクティブアルバムのような特別なアルバムに登録
するという方法がある。これらはソフトウェアにより簡
単に実現することが出来る。

【００２０】図７は、本発明による電子アルバム装置
の、アクティブ写真グループを自動的に表示するアルゴ
リズムの例を示したフローチャートである。図７に示し
た本例では、利用者が特に目的意識を持たずに漫然とア
ルバムを眺める方法を提供するものであり、簡単な方法
で、普段は本棚に埋もれてしまうアルバムを、利用者が
見る機会を提供するものである。

【００２１】電子アルバム装置のスイッチを投入すると
（ステップ７００１０）、まずActive photoというパラ
メータに、初期値となる電子アルバムを設定する（ステ
ップ７００２０）。この初期値は、予め利用者が設定し
たよく見る電子アルバムであったり、図８を用いて後述
するアルバム閲覧の統計により、もっともよく閲覧され
た電子アルバムであってもよい。初期値を設定したとこ
ろで、Active photoパラメータに設定された電子アルバ
ムを自動的に再生する（ステップ７００３０）。漫然と
アルバムを見る場合には、これだけの操作でよく、電子
アルバムのスイッチを入れるだけで、アルバムを閲覧す
ることが出来る。

【００２２】上記の初期値で特定されるアルバムは、前
記したユーザー指定あるいは統計により得られたアルバ
ムであるが、これは１つに固定されたものでなくてもよ
く、ユーザーが指定したいくつかのアルバムからランダ
ムに選択して表示したり、統計情報でベスト３として閲
覧されているものからランダムに選択してもよく、これ
らを混在したものや、勿論すべてのアルバムからランダ
ムに選択してもよい。さらに、日付や時刻を確認するこ
とで、一年前の今日前後の写真や、現在時刻と同時刻前
後に撮影されたものを選択してもよい。

【００２３】上記した初期値に設定されたアルバムを表
示しながら、電子アルバム装置は、お気に入りボタンの
選択待ちに入る（ステップ７００４０）。ボタンの選択
の判断をステップ７００５０で行い、選択されたボタン
に従って、Active photoパラメータにお気に入りボタン
で選択したアルバムを設定する（ステップ７００６
０）。そして、Active photoパラメータに設定したお気
に入りのアルバムを表示（ステップ７００７０）しなが
ら、再び電子アルバム装置は、お気に入りボタンの選択
待ちに入る（ステップ７００４０）。

【００２４】図８は、本発明による電子アルバム装置
の、画像データの統計情報を取得する方法を示した説明
図である。光ディスク等の記録媒体８００００には、電
子アルバムで管理している画像データ８００１０と、図
５で説明した電子アルバム情報であるグループ情報８０
０２０とが記録されている。グループ情報８００２０も
画像データと同じ記録媒体に記録することで、光ディス
ク等の記録媒体８００００を他の電子アルバム装置に装
着しても、同様に電子アルバムを楽しむことが出来る。
ユーザーによる画像データロード指示８００４２に従っ
て、ファイル管理８００４０は、画像データを記録媒体
８００００からロードし（８００４４）、テレビ等のデ
ィスプレイ装置に表示する（８００４３）。このとき、
ロードされた画像データの情報をアクセスログ８００３
０として、画像データ８００１０やグループ情報８００
２０と同じ記録媒体８００００に保存する（８００４
１）。これにより、記録媒体８００００に記録されたア
クセス履歴情報を用いて、Active photoパラメータに自
動的に初期設定するアルバムを得ることができ、図７を
用いて説明したように、記録媒体８００００を他の電子
アルバム装置に装着しても、電子アルバムのスイッチを
入れるだけで、同様に電子アルバムを楽しむことが出来
る。

【００２５】図９は、本発明による電子アルバム装置
の、統計情報を付加した画像データ属性の例を示す説明
図である。図５と同様に、９００００、９００１０、９
００２０はそれぞれ画像データの属性を示しており、こ
れらの画像データが１つのアルバムを形成する。その属
性の内容は、図５と同様の画像データの名称、撮影日
付、撮影時刻、動画像の場合は画像データの長さを時間
単位で表わす記録時間、そしてその後に、本例で説明す
る統計情報が含まれる。この統計情報は、閲覧した回数
９０００１、閲覧した総時間９０００２、最終閲覧日付
９０００３及び時刻９０００４である。これらの情報を
総合して、１番アクティブに閲覧されたアルバムを１つ
もしくは複数選び、それをActive photoの初期値として
設定し、図７で説明したフローチャートの如く再生する
ことで、利用者は見たいアルバムを特別な操作をせずに
見ることが出来る。

【００２６】図１０は、本発明による電子アルバム装置
の、お気に入りボタンの具体例を示した説明図である。
１０００００は、電子アルバム装置のフロントパネルに
設置されたお気に入りボタンの例であり、これはボタン
の上に文字の書かれたシールを貼り付けた形態でも、ボ
タン自身が液晶等のディスプレイ機能を有し、ディスプ
レイにボタンの文字を表示する形態でもよい。１００１
００、１００２００は、電子アルバムに階層がある場合
のお気に入りボタンの例であって、お気に入りボタン例
１０００００の、家族旅行ボタン１０００１０を押す
と、お気に入りボタン例１００１００に移り変わる。こ
こでさらにそれぞれのお気に入りボタンを押すことで、
その指定した電子アルバムを見ることが出来る。この画
面はボタン自身が液晶等のディスプレイであり、そこに
表示すればよい。また、お気に入りボタン例１００００
０のぼくボタン１０００２０を押すと、お気に入りボタ
ン例１００２００に移り変わる。このとき、ぜんぶボタ
ン１００２１０を押すと、０歳から順に時系列で、すべ
てのアルバムが自動表示される。

【００２７】図１１は、本発明による電子アルバム装置
のＰＤＡによる操作を示した説明図である。電子アルバ
ム装置１１００００には、テレビ等のディスプレイ１１
００２０が接続され、このディスプレイにより電子アル
バムを閲覧することが出来る。電子アルバム装置１１０
０００の操作は、ＰＤＡ１１００１０により行われ、Ｐ
ＤＡ１１００１０から送信された赤外線信号により、利
用者の指示が電子アルバム装置に伝達される。これは図
２のＰＤＡ−Ｉ／Ｆ２０１８０に相当する。

【００２８】ＰＤＡ１１００１０の液晶等のディスプレ
イとタッチパネルで構成された画面１１００１１には、
図１０で示したお気に入りボタンが表示されており、こ
の画面の上で見たいアルバムを選択することで、簡単に
電子アルバムの閲覧が可能になる。液晶ディスプレイな
ので、お気に入りボタンの形や文字は自由に設定でき、
図１０で示したごとく、階層構造を持ったお気に入りボ
タンを表示することも可能であり、あるいは、図示しな
いが階層構造をツリー構造のようにビジュアルに確認出
来るような表示も勿論可能である。但し、ツリー構造の
ような表示は電子アルバムの整理の時に利用することは
あっても、通常の利用時には、簡単な操作で電子アルバ
ムを閲覧できるように、出来るだけ階層の少ないお気に
入りボタンとすることが望ましい。

【００２９】図１２は、本発明による電子アルバム装置
の、ＰＤＡの表示画面の例を示す説明図である。ＰＤＡ
１２００００の液晶等のディスプレイとタッチパネルで
構成された画面には、２つの画面がタブで選択できるよ
うになっており、１つはアルバム画面１２００１０、他
方はお気に入りボタン画面１２００２０である。図２に
おける着脱式メモリに、光ディスクの全アルバムのう
ち、いくつかを選んでロードし、ＰＤＡ単体で再生する
ことが出来る。また、着脱式メモリを利用せずに、赤外
線等を用いて、図２におけるＰＤＡ−Ｉ／Ｆにより電子
アルバム装置と接続し、お気に入りボタン１２００２０
で選択した電子アルバムを、電子アルバム装置から直接
ＰＤＡに送りつつ、閲覧することも出来る。

【００３０】図１３は、本発明による電子アルバム装置
が、電子カメラと一体となっている場合の構成を示すブ
ロック図である。同ブロック図の構成の主要部分とその
動作は図２と同様であり、詳細な説明は省略する。

【００３１】電子カメラは、カメラセンサ１３０２００
により撮影された画像を、Ａ／Ｄ変換機能を含む信号処
理回路１３０３００により、ビットマップのディジタル
画像に変換する。そして、このディジタル画像は、エン
コーダ・デコーダ１３０１００のエンコード機能により
圧縮データに変換され、着脱式ＨＤＤ１３０８００等の
記録媒体に記録される。着脱式ＨＤＤ１３０８００に保
存された画像データは、エンコーダ・デコーダ１３０１
００のデコード機能により復元されたのち、液晶表示装
置１３０４００に表示され、電子アルバムを閲覧するこ
とが出来る。画像の電子アルバムとしての管理は、ＣＰ
Ｕ１３００００が制御するソフトウェアによって行うこ
とが可能であり、既説明の電子アルバム装置と全く同じ
動作をすることが可能である。また、この画像データ
は、赤外線Ｉ／Ｆ１３０５００を通して、他の電子カメ
ラや電子アルバム装置などに送信したり、ＰＣ−Ｉ／Ｆ
１３０１０００を通して、パソコン等に送って利用する
ことが可能である。

【００３２】図１４は、本発明による電子アルバム装置
の、フロントパネルのボタンの例を示した説明図であ
る。図３の説明とほぼ同等なので、詳細な説明は省略す
るが、図３に加えて、「ミニアルバムに送る」ボタン１
４００１０、「プリント」ボタン１４００２０を設けた
ことを特徴とする。「ミニアルバムに送る」ボタン１４
００１０を押すと、例えば現在選択しているアルバム
が、図２で示したＰＤＡに送られる。また、このボタン
を押すと図示しないサブメニューが現れ、複数の電子ア
ルバムをまとめて指定してＰＤＡに送信したり、逆にＰ
ＤＡの着脱式ディスクから電子アルバムを引き上げた
り、削除等の編集を行ったりすることも可能である。
「プリント」ボタン１４００２０を押すと、現在表示し
ている画像が、ビデオプリンタ等のカラープリンタに送
られ、自動的にプリントが行われる。この場合、複数回
押せば押した回数と同じ枚数のプリントが得られたり、
また、このボタンを押すと図示しないサブメニューが現
れ、プリントの枚数やマルチ画面プリントの設定などを
行うことも出来る。

【００３３】図１５は、本発明による電子アルバム装置
の、ＰＤＡ及びプリンタとの接続構成を示した説明図で
ある。電子アルバム装置１５００２０とＰＤＡ１５００
１０は、図２のＰＤＡ−Ｉ／Ｆにより接続される。この
接続は、赤外線を利用して無線接続や、パラレルもしく
はシリアルのディジタル回線、またシリアル信号を変調
したアナログ回線で行ってもよい。また、電子アルバム
装置１５００２０とプリンタ１５００３０は、図２のプ
リンタＩ／Ｆにより接続される。この接続は、セントロ
ニクス仕様等のパラレルＩ／Ｆや、シリアルＩ／Ｆ、ま
た映像信号であることからアナログビデオ信号を用いた
接続を行ってもよい。

【００３４】図１６は、本発明による電子アルバム装置
を、パソコンの外部記憶装置として位置づける方法を示
した説明図である。電子アルバム装置１６００００は、
図２のブロック図に示した如くＰＤＡ１６００１０と、
着脱式メモリやＰＤＡ−Ｉ／Ｆを用いて接続可能であ
り、相互の画像データ及び電子アルバムデータのやりと
りが可能である。ここで、電子アルバム装置の記憶媒体
が、一般のパソコンに標準搭載されていない記憶媒体、
例えばＣＤ−Ｒや、光磁気ディスク、ＤＶＤ−ＲＡＭで
あるような場合に、電子アルバム装置の記憶媒体を、パ
ソコンの外部記憶装置としても使えるような方法を示し
たものである。

【００３５】電子アルバム装置には、ＳＣＳＩ等のイン
タフェースがあり、パソコンからは外部記憶装置として
アクセスすることが出来る。電子アルバム装置単体のと
きは、電子アルバムとして機能するが、パソコンと接続
する場合は、通常の電子アルバム装置の制御ソフトは停
止して、純粋に外部から制御される。このときの電子ア
ルバム装置は、パソコンから汎用の外部記憶装置として
扱われても、またパソコンから専用のドライバーを通し
て制御されてもよい。ここでパソコン側に電子アルバム
装置の電子アルバムに相当するソフトウェアを走らせる
ことで、パソコン上で電子アルバムの一切の操作を行う
ことが出来、パソコン自体が持つハードディスク等の別
な記憶媒体と、画像データ及び電子アルバムデータの交
換を行うことも可能である。これらはすべてパソコン上
のソフトウェアによって操作が可能である。

【００３６】

【発明の効果】以上のように本発明によれば、ディジタ
ル画像データを管理・表示する電子アルバム装置におい
て、利用者が簡単に見たいアルバムを選択することが出
来るだけでなく、自動的にいつも見ているアルバムを表
示したり、自動的に過去のアルバムを選択して表示して
くれたりすることで、普段埋もれてしまう傾向にあるア
ルバムを、利用者が見る機会を作ることにより、有効に
利用することが出来るようになる。

【図面の簡単な説明】

【図１】電子アルバム装置を含むシステム構成を示す説
明図である。

【図２】電子アルバム装置と、液晶パネルをＰＤＡとし
て利用している場合のブロック図である。

【図３】電子アルバム装置のフロントパネルの例を示し
た説明図である。

【図４】電子アルバム装置のお気に入りボタンと画像デ
ータの関係を示した説明図である。

【図５】電子アルバム装置の、アルバム情報の構成を示
す説明図である。

【図６】電子アルバム装置のアクティブ写真の概念を示
した説明図である。

【図７】電子アルバム装置の、アクティブ写真グループ
を自動的に表示するアルゴリズムの例を示したフローチ
ャートである。

【図８】電子アルバム装置の、画像データの統計情報を
取得する方法を示した説明図である。

【図９】電子アルバム装置の、統計情報を付加した画像
データ属性の例を示す説明図である。

【図１０】電子アルバム装置の、お気に入りボタンの具
体例を示した説明図である。

【図１１】電子アルバム装置のＰＤＡによる操作を示し
た説明図である。

【図１２】電子アルバム装置の、ＰＤＡの表示画面の例
を示す説明図である。

【図１３】電子アルバム装置が電子カメラと一体となっ
ている場合の構成を示すブロック図である。

【図１４】電子アルバム装置のフロントパネルのボタン
の例を示した説明図である。

【図１５】電子アルバム装置の、ＰＤＡ及びプリンタと
の接続構成を示した説明図である。

【図１６】電子アルバム装置を、パソコンの外部記憶装
置として位置づける方法を示した説明図である。

【符号の説明】

１００００電子アルバム装置１００１０電子カメラ１００２０光ディスク１０００１ＰＤＡ３００１０お気に入りボタン６００１０アクティブ写真グループ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者天野良和神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式会社日立製作所情報メディア事業本部内 (72)発明者坂元一郎神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式会社日立製作所情報メディア事業本部内 (72)発明者山田剛神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式会社日立画像情報システム内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】撮影画像を電気的に表現される画像情報
に変換して記録し、それを再生する電子アルバム装置に
おいて、上記画像情報は、撮影テーマ別に電子アルバムのグルー
プに分類され、各電子アルバムのタイトルを明示したス
イッチを押すことで、上記電子アルバムのグループに所
属した画像情報が連続して自動的に再生されることを特
徴とする電子アルバム装置。
【請求項２】請求項１記載において、前記電子アルバムのグループは、画像情報の本体を含ま
ず、画像情報の名称等の属性を有することで、複数の電
子アルバムのグループが同一の画像情報を所属させるこ
とを可能とすることを特徴とする電子アルバム装置。
【請求項３】請求項２記載において、もっとも良く見る電子アルバムのグループを１つもしく
は複数予め設定しておき、電子アルバム装置の電源投入
時に、上記もっとも良く見る電子アルバムグループを自
動的に再生することを特徴とする電子アルバム装置。
【請求項４】請求項３記載において、電子アルバムのグループ単位もしくは画像情報単位で、
利用者の閲覧総時間、回数、最終閲覧日時等の統計情報
を取得する統計情報取得手段を有し、該統計情報取得手
段により得られた統計情報に基づいて、前記もっとも良
く見る電子アルバムグループを選択し、自動的に再生す
る電子アルバムのグループとして設定することを特徴と
する電子アルバム装置。
【請求項５】請求項２記載において、前記した画像情報の本体を含まない画像情報の名称等の
属性からなる電子アルバムの前記グループ情報が、画像
情報と同一の記録媒体に保存されることを特徴とする電
子アルバム装置。
【請求項６】請求項１記載において、電子アルバムのタイトルを明示した前記スイッチが、電
子アルバムの階層構造の各階層名を表示し、ある階層名
を記述したボタンを押すことで、その下位の階層を示す
ボタンの一覧を表示し、階層の下が画像情報で構成され
るときに、自動的にその画像情報を再生することを特徴
とする電子アルバム装置。
【請求項７】請求項１ないし６の何れか１つに記載に
おいて、電子アルバムのタイトルを明示した前記スイッチが、液
晶ディスプレイ上のタッチパネルで構成されることを特
徴とする電子アルバム装置。
【請求項８】請求項７記載において、前記タッチパネルをもつ前記液晶ディスプレイが、電子
アルバム装置本体から着脱可能であることを特徴とする
電子アルバム装置。
【請求項９】請求項８記載において、前記タッチパネルをもつ前記液晶ディスプレイが、電子
画像情報を記憶する記憶媒体を有し、単体で電子アルバ
ムの再生が出来ることを特徴とする電子アルバム装置。
【請求項１０】請求項８記載において、前記タッチパネルをもつ前記液晶ディスプレイは、電子
アルバム装置と通信が可能であり、再生する電子画像情
報を電子アルバムから逐次送信を受けることで、単体で
電子アルバムの再生が出来ることを特徴とする電子アル
バム装置。
【請求項１１】請求項５または９記載において、前記画像情報及び電子アルバムのグループ情報を対とし
て、他の電子アルバム装置や、着脱可能な前記液晶ディ
スプレイに複写または移動が可能であることを特徴とす
る電子アルバム装置。
【請求項１２】請求項１記載において、電子アルバム装置が電子カメラと一体であることを特徴
とする電子アルバム装置。
【請求項１３】請求項１記載において、電子アルバム装置はプリントボタンを有し、電子アルバ
ムのグループ単位で所属する画像情報を上記プリントボ
タンを押すことで、すべてプリンタに送りプリントする
ことを特徴とする電子アルバム装置。
【請求項１４】請求項１記載において、電子アルバム装置はコンピュータとの接続インターフェ
ースを有し、電子アルバム装置が有する画像情報を格納
した記録媒体へのアクセスを、上記接続インタフェース
を通してコンピュータから行うことが出来ることを特徴
とする電子アルバム装置。