JPH11271124A - 流量計測装置 - Google Patents

流量計測装置

Info

Publication number
JPH11271124A
JPH11271124A JP7251898A JP7251898A JPH11271124A JP H11271124 A JPH11271124 A JP H11271124A JP 7251898 A JP7251898 A JP 7251898A JP 7251898 A JP7251898 A JP 7251898A JP H11271124 A JPH11271124 A JP H11271124A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flow rate
temperature sensor
output
flow
value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7251898A
Other languages
English (en)
Inventor
Osamu Kimura
修 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yazaki Corp filed Critical Yazaki Corp
Priority to JP7251898A priority Critical patent/JPH11271124A/ja
Publication of JPH11271124A publication Critical patent/JPH11271124A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measuring Volume Flow (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 逆流時にも、ハードウェア量を増大させるこ
と無く正値の範囲でデジタル電圧値への変換を可能と
し、装置の消費電力、サイズおよびコストを抑制しつ
つ、正流および逆流の双方について流量計測を可能とし
た流量計測装置を提供する。 【解決手段】 ヒータ211の下流および上流にそれぞ
れ下流側温度センサ213および上流側温度センサ21
2を備えた流量センサ101を用いて流量を計測する場
合、差動増幅器103により下流側温度センサ213の
出力STdから上流側温度センサ212の出力STuの
差分をとって増幅し、加算回路104により差動増幅器
103の出力DAoにオフセット電圧Vosを加算し、
サンプルホールド回路105でサンプルホールドした値
をA/D変換器106によってデジタル値に変換後、演
算部107によって該デジタル値に基づく流量値Qを算
出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヒータおよび温度
センサを用いて流量を求める流量計測装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の流量計測装置としては、例えば図
6に示すようなものがある。本従来例の流量計測装置
は、特公平7−3354号公報の「ゼロ点補正回路」に
おいて開示されているものである。なお、本従来例で使
用する流量センサは、特開昭61−88532号公報に
より公知であって、半導体チップの上面中央部にくくり
つけられたブリッジの表面にヒータ抵抗RHと、これを
挟んで測温抵抗体RUおよびRDが設けられた構造で、
図6中では、マイクロブリッジMBとして表記されてい
る。
【0003】本従来例では、このような流量センサを流
体の流れの中に置き、測温抵抗体RUおよびRDがそれ
ぞれ該流れの上流および下流位置となるような姿勢を与
えて、ヒータ回路601によりヒータ抵抗RHを通電し
て加熱する。流体の流れによって上流側の測温抵抗体R
Uは冷却されるが、他方、ヒータ抵抗RHの加熱が開始
されると発生した熱は流体を媒体として伝達されるの
で、下流側の測温抵抗体RDは加熱されて、両者間には
流量に応じた温度差が生じることとなる。
【0004】またこの時、測温抵抗体RUおよびRDは
それぞれの周囲の流体温度に応じた抵抗値を持ち、上流
側の測温抵抗体RUは電位+V1および電位−V1間に
抵抗器R11と直列接続され、下流側の測温低抗体RD
は電位+V1および電位−V1間に抵抗器R12と直列
接続されて、これらによってブリッジ回路が構成されて
いる。したがって、上流側の測温抵抗体RUおよび下流
側の測温抵抗体RD間に生じた温度差は、該ブリッジ回
路の電位差として取り出される。
【0005】取り出された電位差は、3個のオペアンプ
AMP4〜AMP6、抵抗器R14〜R19および可変
抵抗器VR2を備えて構成される差動増幅器(インスツ
ルメンテーション・アンプ)に供給され、差動増幅され
る。すなわち、下流側の測温低抗体RDの一端に発生す
る電位の方が上流側の測温抵抗体RUの一端に発生する
電位よりも大きく、差動増幅器では、下流側の測温低抗
体RDの一端に発生する電位から上流側の測温抵抗体R
Uの一端に発生する電位を差し引いた差分電位を増幅す
る。
【0006】次に、差動増幅された差分電圧は、A/D
変換器602によりデジタル電圧値に変換された後、演
算装置603により該デジタル電圧値のピーク電圧が検
出されて、流量値が算出される。例えば、差分電圧値
(ピーク電圧)と流量値との関係を表す回帰関数(多項
式で表される)に得られた差分電圧(ピーク電圧)を代
入することにより、流量値を算出することができる。
【0007】さらに、PROM604は、算出された流
量値のゼロ点補正を行うためのデータを保持するもの
で、演算装置603では、算出された流量値に該ゼロ点
補正値を加えて最終的な流量値を出力する。なお、ゼロ
点補正は、周囲温度の変化によってマイクロブリッジM
Bのバランスが崩れたとき、或いは、増幅器にオフセッ
ト電圧が生じたときに発生するゼロ点変動を補正するも
のである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
流量計測装置にあっては、流量センサを流れの中に置
き、測温抵抗体RUおよびRDがそれぞれ流れの上流お
よび下流位置となるように設置して、流体の流れの方向
および測温抵抗体RUおよびRDの位置関係に応じて差
動増幅器により差分電位の増幅を行うが、流れが逆とな
った場合には、差動増幅器の出力電圧がマイナスとなっ
て、正値を想定して構成されているA/D変換器602
によっては正確なデジタル電圧値への変換ができず、流
量を計測することができないという問題点があった。
【0009】また、A/D変換器602の構成を正値お
よび負値の入力に対応できるようにするには、別に負電
圧出力の電源が必要であり、また変換の電圧範囲が広が
ることからA/D変換器自体の回路規模が増大し、また
消費電力も増大してしまい、結果として流量計測装置の
小型化を阻むと共に、装置コストを上昇させるという事
情もあった。
【0010】本発明の目的は、上記従来の事情を解決す
ることにあり、ヒータの下流および上流に温度センサを
備えた流量センサを用いて流量を計測する際に、逆流時
にも、ハードウェア量を増大させること無く正値の範囲
でデジタル電圧値への変換を可能とし、装置の消費電
力、サイズおよびコストを抑制しつつ、正流および逆流
の双方について流量計測を可能とした流量計測装置を提
供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を解決するため
に、本発明の流量計測装置は、ヒータと、前記ヒータの
下流側に設置された下流側温度センサと、前記ヒータの
上流側に設置された上流側温度センサとを備えた流量セ
ンサと、前記下流側温度センサおよび前記上流側温度セ
ンサのそれぞれの出力の差をとる差分手段と、前記差分
手段の差出力に所定値を加算する加算手段と、前記加算
手段による加算結果をデジタル値に変換する変換手段
と、前記変換手段による変換結果に基づいて流量を算出
する演算手段とを備えたものである。
【0012】本発明に係る流量計測装置では、ヒータの
下流および上流にそれぞれ下流側温度センサおよび上流
側温度センサを備えた流量センサを用いて流量を計測す
る際に、差分手段によって下流側温度センサおよび上流
側温度センサのそれぞれの出力の差をとり、加算手段に
よって差分手段の差出力に所定値を加算した後、変換手
段によって該加算結果をデジタル値に変換し、さらに演
算手段によって該変換結果に基づき流量を算出する。
【0013】このように、下流側温度センサおよび上流
側温度センサの出力の差分に所定値を加算してデジタル
変換するので、下流側温度センサおよび上流側温度セン
サの出力の差分がマイナスとなっても、変換手段の入力
を正値の範囲に設定することが可能となり、逆流時に
も、ハードウェア量を増大させること無く正値の範囲で
デジタル変換を行うことができ、変換手段をA/D変換
器とした場合に、従来のように、別に負電圧出力の電源
を必要とすることなく、また変換の電圧範囲を広げるこ
となく構成することができ、結果として、装置の消費電
力、サイズおよびコストを抑制しつつ、正流および逆流
の双方について流量計測を可能とした流量計測装置を実
現できる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る流量計測装置
の実施の形態について、図1乃至図5を参照して詳細に
説明する。ここで、図1は本発明の一実施形態に係る流
量計測装置の回路構成図、図2は実施形態における流量
センサの上流側温度センサおよび下流側温度センサにつ
いて相対的な設置関係を説明する説明図、図3は流体が
正流方向に流れる場合の各部信号の電圧波形を例示する
タイムチャート、図4は流体が逆流方向に流れる場合の
各部信号の電圧波形を例示するタイムチャート、図5は
実施形態の流量計測装置の適用例を例示する説明図であ
る。
【0015】まず、本実施形態の流量計測装置の構成に
ついて、図1を参照して説明すると、本実施形態の流量
計測装置は、流量センサ101、ヒータ駆動回路10
2、差動増幅器(差分手段)103、加算回路(加算手
段)104、サンプルホールド回路105、A/D変換
器(変換手段)106および演算部(演算手段)107
を備えて構成されている。また、図2において、流量セ
ンサ101は、ヒータ211、上流側温度センサ212
および下流側温度センサ213を備えた構成である。
【0016】図2に示すように、本実施形態で使用する
流量センサ101は、被測定対象である流体の流れの中
に置かれ、同図中の流体の流れ方向を正流とするとき、
ヒータ211を挟んで上流側温度センサ212は流れの
上流側に、また下流側温度センサ213は流れの下流側
にそれぞれ設置されている。ヒータ211は、マイクロ
ヒータ等から構成され、ヒータ駆動回路102が出力す
るヒータ駆動信号HDPによって駆動制御されている。
【0017】すなわち、ヒータ駆動信号HDPによって
ヒータ211に電流が通電されると、ヒータ211は熱
を発生する。そして、該発生した熱は流体を媒体として
上流側温度センサ212および下流側温度センサ213
に伝達されるが、流体は上流から下流に流れているの
で、上流側温度センサ212および下流側温度センサ2
13間には流体の流量に応じた温度差が生じることとな
る。また、上流側温度センサ212および下流側温度セ
ンサ213は、例えばサーモパイルから構成され、冷接
点と温接点との熱起電力の差および熱容量の差からそれ
ぞれの周囲の流体温度を電圧として感知するので、上流
側温度センサ出力STuおよび下流側温度センサ出力S
Tdはそれぞれ周囲の流体温度に応じた電位レベルを出
力して、両者間には流体の流量に応じた電位差が発生す
ることとなる。
【0018】上流側温度センサ出力STuおよび下流側
温度センサ出力STdは処理回路201に供給され、処
理回路201において両者の電位差をとって流体の流量
値Qが求められるが、この処理回路201は、図1に示
した差動増幅器103、加算回路104、サンプルホー
ルド回路105、A/D変換器106および演算部10
7によって構成されている。
【0019】差動増幅器103は、オペアンプAMP1
および抵抗器R1〜R4を備えて構成され、上流側温度
センサ出力STuおよび下流側温度センサ出力STd間
の電位の差分をとって、該電位差を増幅した信号DAo
を出力する。また、加算回路104は、オペアンプAM
P2、可変抵抗器VR1および抵抗器R5〜R8を備え
て構成され、増幅された電位差信号DAoに、0[V]
から電源電位Vccの範囲内で可変抵抗器VR1の値に
よって決定されるオフセット電圧を加算し、信号OAD
を出力する。
【0020】また、サンプルホールド回路105は、ス
イッチSW1、抵抗器R9およびコンデンサC1を備え
て、オフセット電圧を加算した電位差信号OADをスイ
ッチSW1を開閉制御するタイミング信号によってサン
プリングし、ホールドした該サンプリング信号をバッフ
ァ(オペアンプAMP3)を介して出力する。なお、タ
イミング信号は、ヒータ駆動信号HDPに同期した信号
とし、ヒータ211の駆動開始から所定時間後にスイッ
チSW1を一定時間閉じるように構成するのが望まし
い。
【0021】さらに、サンプルホールドされたアナログ
電圧信号SHoは、A/D変換器106によってデジタ
ル電圧値に変換された後、演算部107において、該デ
ジタル電圧値に基づき流量値Qが算出される。例えば、
差分電圧値と流量値Qとの関係を表す回帰関数(多項式
で表される)を予め保持しておき、差分電圧値として得
られたデジタル電圧値を代入することにより、流量値Q
を算出することができる。
【0022】次に、以上のような構成の流量計測装置に
おける流量計測の動作を、図3および図4のタイムチャ
ートを参照して説明する。なお、図3は流体が正流方向
に流れる場合の各部信号の電圧波形を、図4は流体が逆
流方向に流れる場合の各部信号の電圧波形をそれぞれ例
示するが、(a)はヒータ駆動信号HDPを、(b)は
上流側温度センサ212の出力STuを、(c)は下流
側温度センサ213の出力STdを、(d)は差動増幅
器103の出力DAoを、(e)は加算回路104の出
力OADを、(f)はサンプルホールド回路105の出
力SHoをそれぞれ示している。
【0023】まず、図3を参照して、流体が正流方向に
流れている場合の流量計測の動作を説明する。図3
(a)に示すように、ヒータ駆動信号HDPが所定時間
活性化され、ヒータ211に電流が通電されると、ヒー
タ211は熱を発生する。これによって、上流側温度セ
ンサ出力STuおよび下流側温度センサ出力STdは、
それぞれ図3(b)および(c)に示すように、下流側
温度センサ出力STdが上流側温度センサ出力STuよ
りも高い電位レベルを持つように現れる。
【0024】ここで、これら両出力STuおよびSTd
の差(電位差)は流体の流量を反映した値となってお
り、差動増幅器103により、下流側温度センサ出力S
Tdから上流側温度センサ出力STuを差し引いた差分
がとられ、増幅されて、図3(d)に示すような差動増
幅器出力DAoを得る。次に、加算回路104では、差
動増幅器出力DAoに可変抵抗器VR1によって設定さ
れたオフセット電圧Vosが加算されて、図3(e)に
示すような加算回路出力OADを得る。
【0025】次に、サンプルホールド回路105では、
加算回路出力OADをタイミング信号によってサンプリ
ングし、ホールドすることによって図3(f)に示すよ
うなサンプルホールド回路出力SHoを得る。そして、
このサンプルホールド回路出力SHoは、A/D変換器
106によってデジタル電圧値に変換された後、演算部
107により該デジタル電圧値に基づく流量値Qが算出
されることとなる。
【0026】次に、流体が逆流方向に流れている場合の
流量計測の動作は図4に示す如くなる。すなわち、図4
(a)に示すように、ヒータ駆動信号HDPが所定時間
活性化され、ヒータ211に電流が通電されると、上流
側温度センサ出力STuおよび下流側温度センサ出力S
Tdはそれぞれ周囲の流体温度に応じた電位レベルを持
つが、図4(b)および(c)に示すように、正流方向
に流体が流れている場合とは逆に、上流側温度センサ出
力STuが下流側温度センサ出力STdよりも高い電位
レベルを持つようにして現れる。
【0027】差動増幅器103では、下流側温度センサ
出力STdから上流側温度センサ出力STuを差し引い
た差分がとられて増幅されるので、差動増幅器出力DA
oは図4(d)に示すようにマイナスの電位レベルを出
力することとなる。しかしながら、加算回路104によ
って該差動増幅器出力DAoにオフセット電圧Vosが
加算されるので、加算回路出力としては図4(e)に示
す如く正値の電位レベルを持つ出力電圧OADが得られ
ることになる。また、サンプルホールド回路105で
も、図4(f)に示すような正値のサンプルホールド回
路出力SHoを得る。したがって、A/D変換器106
においては、逆流時にも正値のサンプルホールド回路出
力SHoが供給されて、正値のアナログ電圧をデジタル
電圧値に変換することとなる。そして、演算部107で
は、変換されたデジタル電圧値に基づく流量値Qが算出
される。
【0028】以上のように、本実施形態の流量計測装置
では、ヒータ211の下流および上流にそれぞれ下流側
温度センサ213および上流側温度センサ212を備え
た流量センサ101を用いて流量を計測する場合、差動
増幅器103により、下流側温度センサ213の出力S
Tdから上流側温度センサ212の出力STuの差分を
とって増幅し、加算回路104により、差動増幅器10
3の出力DAoにオフセット電圧Vosを加算し、サン
プルホールド回路105でサンプルホールドした値をA
/D変換器106によってデジタル値に変換し、さらに
演算部107によって該デジタル値に基づく流量値Qを
算出する。
【0029】したがって、逆流時に、下流側温度センサ
213の出力STdおよび上流側温度センサ212の出
力STuの差分がマイナスとなっても、A/D変換器1
06には正値のアナログ電圧が供給されるので、従来の
ように、別に負電圧出力の電源を必要とすることなく、
また変換の電圧範囲を広げることなくA/D変換器10
6を構成することができ、結果として、流体の正流方向
および逆流方向の双方向について流量計測が可能である
と共に、流量計測装置の消費電力、サイズおよびコスト
を抑制することができる。
【0030】図5に、本実施形態の流量計測装置の適用
例を例示する。同図は、ガスボンベ501、ガスメータ
503およびガス機器505を備えた、一般的なガス配
管系統を模式的に表している。ガスメータ503は、例
えば一定時間当たりのガス流量を計測するフルイデック
メータであるが、ガスボンベ501側の入り口付近に本
実施形態の流量計測装置の流量センサ101を設置し
て、低流量時の計測を可能としている。すなわち、本実
施形態の流量計測装置は、該フルイデックメータを補完
するような形態で使用されている。
【0031】通常、ガスボンベ501から供給されるガ
スは、流量計測装置を含んだガスメータ503を通過し
てガス機器505に到達する。しかしながら、ガスボン
ベ501とガスメータ503とを接続する配管507に
破損個所があるときには、図中の矢印に示すように、こ
の破損が原因でガスの流れが低流量ながらガスメータ5
03からガスボンベ501へと逆方向となってしまう場
合がある。
【0032】つまり、本実施形態の流量計測装置をガス
メータ503のガスボンベ501側の入り口付近に設置
しておけば、上記逆方向の低流量の流れを測定すること
により、配管507に破損個所があることを検知するこ
とができる。また、本適用例からも推察できるように、
流量計測装置の小型化の必要性は高く、電池駆動の使用
形態が多いことから装置の消費電力の低減も必須課題で
ある。したがって、装置の消費電力、サイズおよびコス
トを抑制し得る本実施形態の流量計測装置による効果
は、適用面において多大なものがある。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の流量計測
装置においては、ヒータの下流および上流にそれぞれ下
流側温度センサおよび上流側温度センサを備えた流量セ
ンサを用いて流量を計測する際に、差分手段によって下
流側温度センサおよび上流側温度センサのそれぞれの出
力の差をとり、加算手段によって差分手段の差出力に所
定値を加算した後、変換手段によって該加算結果をデジ
タル値に変換し、さらに演算手段によって該変換結果に
基づき流量を算出することとしたので、下流側温度セン
サおよび上流側温度センサの出力の差分がマイナスとな
っても、変換手段の入力を正値の範囲に設定することが
可能となり、逆流時にも、ハードウェア量を増大させる
こと無く正値の範囲でデジタル変換を行うことができ、
結果として、装置の消費電力、サイズおよびコストを抑
制しつつ、正流および逆流の双方について流量計測を可
能とした流量計測装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る流量計測装置の回路
構成図である。
【図2】実施形態における流量センサの上流側温度セン
サおよび下流側温度センサについて相対的な設置関係を
説明する説明図である。
【図3】流体が正流方向に流れる場合の各部信号の電圧
波形を例示するタイムチャートである。
【図4】流体が逆流方向に流れる場合の各部信号の電圧
波形を例示するタイムチャートである。
【図5】実施形態の流量計測装置の適用例を例示する説
明図である。
【図6】従来の流量計測装置の回路構成図である。
【符号の説明】
101 流量センサ 102 ヒータ駆動回路 103 差動増幅器(差分手段) 104 加算回路(加算手段) 105 サンプルホールド回路 106 A/D変換器(変換手段) 107 演算部(演算手段) 201 処理回路 211 ヒータ 212 上流側温度センサ 213 下流側温度センサ AMP1〜AMP6 オペアンプ R1〜R19 抵抗器 VR1,VR2 可変抵抗器 Vcc 電源電位 SW1 スイッチ C1 コンデンサ HDP ヒータ駆動信号 STu 上流側温度センサ出力 STd 下流側温度センサ出力 DAo 差動増幅器出力 Vos オフセット電圧 OAD 加算回路出力 SHo サンプルホールド回路出力 Q 流量値

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヒータと、前記ヒータの下流側に設置さ
    れた下流側温度センサと、前記ヒータの上流側に設置さ
    れた上流側温度センサと、を備えた流量センサと、 前記下流側温度センサおよび前記上流側温度センサのそ
    れぞれの出力の差をとる差分手段と、 前記差分手段の差出力に所定値を加算する加算手段と、 前記加算手段による加算結果をデジタル値に変換する変
    換手段と、 前記変換手段による変換結果に基づいて流量を算出する
    演算手段と、を具備することを特徴とする流量計測装
    置。
JP7251898A 1998-03-20 1998-03-20 流量計測装置 Pending JPH11271124A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7251898A JPH11271124A (ja) 1998-03-20 1998-03-20 流量計測装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7251898A JPH11271124A (ja) 1998-03-20 1998-03-20 流量計測装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11271124A true JPH11271124A (ja) 1999-10-05

Family

ID=13491639

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7251898A Pending JPH11271124A (ja) 1998-03-20 1998-03-20 流量計測装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11271124A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002005716A (ja) * 2000-06-23 2002-01-09 Yazaki Corp フローセンサを用いた流量計
JP2002022513A (ja) * 2000-07-04 2002-01-23 Yazaki Corp 流量測定装置
JP4641359B2 (ja) * 2001-04-09 2011-03-02 矢崎総業株式会社 フローセンサの異常判定装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002005716A (ja) * 2000-06-23 2002-01-09 Yazaki Corp フローセンサを用いた流量計
JP2002022513A (ja) * 2000-07-04 2002-01-23 Yazaki Corp 流量測定装置
JP4641359B2 (ja) * 2001-04-09 2011-03-02 矢崎総業株式会社 フローセンサの異常判定装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3229168B2 (ja) 流量検出装置
CA2660896A1 (en) Universal sensor controller for a thermal anemometer
JPH11271124A (ja) 流量計測装置
JP3726261B2 (ja) 熱式流量計
GB2297164A (en) Arrangement for measuring the through-flow in a fluid channel
JP2562078B2 (ja) 複合型流量計
US7249516B2 (en) Method of operating a resistive heat-loss pressure sensor
JP3410562B2 (ja) 温度・風速測定装置
US20060021444A1 (en) Method of operating a resistive heat-loss pressure sensor
JP2879256B2 (ja) 熱式流量計
JP3563982B2 (ja) 流量測定装置および方法
JPH11281443A (ja) 流量計測装置
JP4820017B2 (ja) フローセンサを用いた流量計測装置
JP2595858B2 (ja) 温度測定回路
JPS5844341Y2 (ja) 抵抗式測温回路
JP2949527B2 (ja) 質量流量計
JP3384538B2 (ja) センサ駆動装置
JPH03248018A (ja) 感熱型流量計
JPH06100626B2 (ja) 測温抵抗体回路
JP2574667Y2 (ja) 質量流量計
JPH0629748B2 (ja) 熱式流量計の流体温度測定方法
JP2003315129A (ja) 熱式流量計測装置
EP1771711B1 (en) Method of operating a resistive heat-loss pressure sensor
JPH10332454A (ja) 感熱式流速検出装置
JPH10142249A (ja) フローセンサ