JP2002022513A - 流量測定装置 - Google Patents
流量測定装置Info
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- JP2002022513A JP2002022513A JP2000202168A JP2000202168A JP2002022513A JP 2002022513 A JP2002022513 A JP 2002022513A JP 2000202168 A JP2000202168 A JP 2000202168A JP 2000202168 A JP2000202168 A JP 2000202168A JP 2002022513 A JP2002022513 A JP 2002022513A
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- voltage
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 広範囲の正逆流量の計測を可能とし、且つ、
圧力変動等の影響を受けにくいフローセンサを用いた流
量測定装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 流体の流れる流路に配置され、流体の流
速に応じた電圧の起電力を生じる流速センサ10と、流
速センサ10より生じた起電力を所定電圧レベルに増幅
してセンサ信号として出力するセンサ信号出力手段20
と、センサ信号と予め設定した基準電圧と比較しセンサ
信号に対するオフセット電圧設定の可否を判定する比較
手段50と、この判定結果に基づいてセンサ信号出力手
段20に対してオフセット電圧の設定切り替えを行うオ
フセット切替手段60aと、センサ信号出力手段20よ
り入力したセンサ信号よりオフセット電圧の有無を考慮
して前記流体の流量を演算する流量演算手段40とを備
えている。
圧力変動等の影響を受けにくいフローセンサを用いた流
量測定装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 流体の流れる流路に配置され、流体の流
速に応じた電圧の起電力を生じる流速センサ10と、流
速センサ10より生じた起電力を所定電圧レベルに増幅
してセンサ信号として出力するセンサ信号出力手段20
と、センサ信号と予め設定した基準電圧と比較しセンサ
信号に対するオフセット電圧設定の可否を判定する比較
手段50と、この判定結果に基づいてセンサ信号出力手
段20に対してオフセット電圧の設定切り替えを行うオ
フセット切替手段60aと、センサ信号出力手段20よ
り入力したセンサ信号よりオフセット電圧の有無を考慮
して前記流体の流量を演算する流量演算手段40とを備
えている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は流速センサを用い
て流体の流量を低流量域から高流量域まで計測する流量
測定装置に関するものである。
て流体の流量を低流量域から高流量域まで計測する流量
測定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来この種の装置として、図9にその回
路構成を示す流量測定装置がある。図において、1は上
流センサである上流サーモパイルUTP及び下流センサ
である下流サーモパイルDTPそして図示しない熱源で
あるマイクロヒータから構成される流速センサであり、
例えばガス等の流速に応じて上流サーモパイルUTPと
下流サーモパイルDTPとの間に差電圧(センサ出力)
V1が発生する。2はセンサ出力V1を増幅する演算増
幅回路であり、ゲインおよびオフセット電圧を設定でき
る。3は演算増幅回路2の出力である出力電圧VOUTを
デジタル変換するA/Dコンバータ、4はデジタル変換
された出力電圧VOUTを基に、被測定物であるガス流路
における流量を演算するマイクロコンピュータ、5は演
算結果を表示する表示部である。
路構成を示す流量測定装置がある。図において、1は上
流センサである上流サーモパイルUTP及び下流センサ
である下流サーモパイルDTPそして図示しない熱源で
あるマイクロヒータから構成される流速センサであり、
例えばガス等の流速に応じて上流サーモパイルUTPと
下流サーモパイルDTPとの間に差電圧(センサ出力)
V1が発生する。2はセンサ出力V1を増幅する演算増
幅回路であり、ゲインおよびオフセット電圧を設定でき
る。3は演算増幅回路2の出力である出力電圧VOUTを
デジタル変換するA/Dコンバータ、4はデジタル変換
された出力電圧VOUTを基に、被測定物であるガス流路
における流量を演算するマイクロコンピュータ、5は演
算結果を表示する表示部である。
【0003】次に従来装置の動作について説明する。演
算増幅回路2はオフセット電圧VOFFとゲインをそれぞ
れ設定することができる。そこで、図10(a)の演算
増幅回路2の出力特性図に示されるように、オフセット
電圧0Vにおいてゲインをそれぞれ切り替えると、正流
時におけるセンサ出力V1に対してゲイン倍された出力
電圧VOUT1が0Vよりセンサ出力V1に比例して出力さ
れる。またゲインを大きく設定すると出力電圧VOUT1よ
り大きな増加率で出力電圧VOUT2が出力される。また、
演算増幅回路2を2電源で動作させた場合、逆流時にお
けるセンサ出力−V1に対してゲイン倍された出力電圧
−VOUT1が0Vよりセンサ出力−V1に比例して出力さ
れる。またゲインを大きく設定すると出力電圧−VOUT1
より大きな増加率で出力電圧−VOUT2が出力される。
算増幅回路2はオフセット電圧VOFFとゲインをそれぞ
れ設定することができる。そこで、図10(a)の演算
増幅回路2の出力特性図に示されるように、オフセット
電圧0Vにおいてゲインをそれぞれ切り替えると、正流
時におけるセンサ出力V1に対してゲイン倍された出力
電圧VOUT1が0Vよりセンサ出力V1に比例して出力さ
れる。またゲインを大きく設定すると出力電圧VOUT1よ
り大きな増加率で出力電圧VOUT2が出力される。また、
演算増幅回路2を2電源で動作させた場合、逆流時にお
けるセンサ出力−V1に対してゲイン倍された出力電圧
−VOUT1が0Vよりセンサ出力−V1に比例して出力さ
れる。またゲインを大きく設定すると出力電圧−VOUT1
より大きな増加率で出力電圧−VOUT2が出力される。
【0004】しかし、演算増幅回路2を単電源で動作さ
せた場合に、逆流時におけるセンサ出力を検出するには
演算増幅回路2の出力電圧を入力電圧0(流量=0)の
状態においてもプラス方向に所定レベルだけ出力させる
ようにオフセット電圧VOFFを発生させる必要がある。
せた場合に、逆流時におけるセンサ出力を検出するには
演算増幅回路2の出力電圧を入力電圧0(流量=0)の
状態においてもプラス方向に所定レベルだけ出力させる
ようにオフセット電圧VOFFを発生させる必要がある。
【0005】そこで、図10(b)に示すように演算増
幅回路2のゲインを所定値に設定した上で、オフセット
電圧VOFFを発生させると、オフセット電圧VOFFレベル
を基点として正流時におけるセンサ出力V1に対する出
力電圧VOUTが出力される。また、逆流時におけるセン
サ出力−V1に対しては、オフセット電圧VOFFレベル
を基点として0V方向に出力電圧−VOUT1が出力され
る。
幅回路2のゲインを所定値に設定した上で、オフセット
電圧VOFFを発生させると、オフセット電圧VOFFレベル
を基点として正流時におけるセンサ出力V1に対する出
力電圧VOUTが出力される。また、逆流時におけるセン
サ出力−V1に対しては、オフセット電圧VOFFレベル
を基点として0V方向に出力電圧−VOUT1が出力され
る。
【0006】演算増幅回路2より出力されたプラス或い
はマイナスの出力電圧VOUTはA/Dコンバータにてデ
ジタル変換された後にマイコン4に入力される。マイコ
ン4は出力電圧VOUTよりオフセット電圧VOFFを減算し
た後に処理をして流量を演算する。そして、演算結果は
表示部5に表示される。
はマイナスの出力電圧VOUTはA/Dコンバータにてデ
ジタル変換された後にマイコン4に入力される。マイコ
ン4は出力電圧VOUTよりオフセット電圧VOFFを減算し
た後に処理をして流量を演算する。そして、演算結果は
表示部5に表示される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の流量測定装置に
おいては、演算増幅回路のオフセット電圧及びゲインを
固定しているため、その出力電圧はオフセット電圧にレ
ベル全体が嵩上げされたり、あるいは大きなセンサ出力
を入力するとゲイン倍その出力電圧は増加するが、それ
ら出力電圧のレベルは演算増幅回路の電源電圧を上限と
して制限されてしまう。流速センサを用いれば、高流量
域まで流量を検出できるのが、高流量域でセンサ出力を
増幅すると、演算増幅回路上の電源電圧、オフセット、
ゲインにより増幅された出力電圧は歪んでしまったり飽
和したりするため、流量検出範囲に制限が掛けられてし
まう。
おいては、演算増幅回路のオフセット電圧及びゲインを
固定しているため、その出力電圧はオフセット電圧にレ
ベル全体が嵩上げされたり、あるいは大きなセンサ出力
を入力するとゲイン倍その出力電圧は増加するが、それ
ら出力電圧のレベルは演算増幅回路の電源電圧を上限と
して制限されてしまう。流速センサを用いれば、高流量
域まで流量を検出できるのが、高流量域でセンサ出力を
増幅すると、演算増幅回路上の電源電圧、オフセット、
ゲインにより増幅された出力電圧は歪んでしまったり飽
和したりするため、流量検出範囲に制限が掛けられてし
まう。
【0008】更に、流量計は回路設計の段階では、電源
電圧として±9Vの2電源を使用していたため、ガスメ
ータとしての流量検出範囲内で、オフセット電圧、ゲイ
ンに左右されずに増幅出力より高流量域の流量を計測で
きた。しかし、実際に設置されるガスメータにおける流
量計は±9Vの2電源を使用せずに3Vのリチウム電池
を使用するため、流量測定においては電源電圧上の制限
が発生してしまい、データ的には±1200L/hまで
しか流量を計測できなかった。
電圧として±9Vの2電源を使用していたため、ガスメ
ータとしての流量検出範囲内で、オフセット電圧、ゲイ
ンに左右されずに増幅出力より高流量域の流量を計測で
きた。しかし、実際に設置されるガスメータにおける流
量計は±9Vの2電源を使用せずに3Vのリチウム電池
を使用するため、流量測定においては電源電圧上の制限
が発生してしまい、データ的には±1200L/hまで
しか流量を計測できなかった。
【0009】従って、低流量域から高流量域まで(例え
ば、−1200〜13000L/h)流量を計測するガ
スメータにおいては、3Vのリチウム電池を電源とする
流量計は使用できず、結果として低流量域〜高流量域ま
で流量を検出するために2個のセンサを使用し、各セン
サ出力をもとに低流量域と高流量域とで流量を検出する
とコストアップになってしまうという問題点があった。
ば、−1200〜13000L/h)流量を計測するガ
スメータにおいては、3Vのリチウム電池を電源とする
流量計は使用できず、結果として低流量域〜高流量域ま
で流量を検出するために2個のセンサを使用し、各セン
サ出力をもとに低流量域と高流量域とで流量を検出する
とコストアップになってしまうという問題点があった。
【0010】この発明は以上のような問題点を解消する
ためになされたものであり、流速センサの上流側、下流
側のセンサ出力を増幅回路にて検出し、その増幅結果よ
り自動的に増幅回路のオフセットまたはゲインを調整
し、低流量域から高流量域まで流量計測することができ
る流量測定装置を提供することを目的とする。
ためになされたものであり、流速センサの上流側、下流
側のセンサ出力を増幅回路にて検出し、その増幅結果よ
り自動的に増幅回路のオフセットまたはゲインを調整
し、低流量域から高流量域まで流量計測することができ
る流量測定装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明に係る流量想定
装置は、流体の流れる流路に配置され、流体の流速に応
じた電圧の起電力を生じる流速センサと、この流速セン
サより生じた起電力を所定電圧レベルに増幅してセンサ
信号として出力するセンサ信号出力手段と、前記センサ
信号と予め設定した基準電圧と比較し前記センサ信号に
対するオフセット電圧設定の可否を判定する比較手段
と、この判定結果に基づいて前記センサ信号出力手段に
対してオフセット電圧の設定切り替えを行うオフセット
切替手段と、前記センサ信号出力手段より入力したセン
サ信号よりオフセット電圧の有無を考慮して前記流体の
流量を演算する流量演算手段とを備え、オフセット電圧
を設定することでオフセット電圧を基準に逆方向の流量
と正方向の流量を測定する共に、高流量域においてはオ
フセット電圧を排除して流量に対応するセンサ信号の測
定開始レベルを広げる。
装置は、流体の流れる流路に配置され、流体の流速に応
じた電圧の起電力を生じる流速センサと、この流速セン
サより生じた起電力を所定電圧レベルに増幅してセンサ
信号として出力するセンサ信号出力手段と、前記センサ
信号と予め設定した基準電圧と比較し前記センサ信号に
対するオフセット電圧設定の可否を判定する比較手段
と、この判定結果に基づいて前記センサ信号出力手段に
対してオフセット電圧の設定切り替えを行うオフセット
切替手段と、前記センサ信号出力手段より入力したセン
サ信号よりオフセット電圧の有無を考慮して前記流体の
流量を演算する流量演算手段とを備え、オフセット電圧
を設定することでオフセット電圧を基準に逆方向の流量
と正方向の流量を測定する共に、高流量域においてはオ
フセット電圧を排除して流量に対応するセンサ信号の測
定開始レベルを広げる。
【0012】また、この発明に係る流量測定装置は、流
体の流れる流路に配置され、流体の流速に応じた電圧の
起電力を生じる流速センサと、この流速センサより生じ
た起電力を所定電圧レベルに増幅してセンサ信号として
出力するセンサ信号出力手段と、前記センサ信号と予め
設定した基準電圧と比較し前記センサ信号に対する増幅
の可否を判定する比較手段と、この判定結果に基づいて
前記センサ信号出力手段に対してゲインの設定切り替え
を行うゲイン切替手段と、前記センサ信号出力手段より
入力したセンサ信号より前記流体の流量を演算する流量
演算手段とを備え、センサ信号レベルが低い低流量域に
おいてはセンサ信号出力手段のゲインを高くして測定精
度を高める、センサ信号レベルが大きい高流量域ではセ
ンサ信号出力手段のゲインを下げる。
体の流れる流路に配置され、流体の流速に応じた電圧の
起電力を生じる流速センサと、この流速センサより生じ
た起電力を所定電圧レベルに増幅してセンサ信号として
出力するセンサ信号出力手段と、前記センサ信号と予め
設定した基準電圧と比較し前記センサ信号に対する増幅
の可否を判定する比較手段と、この判定結果に基づいて
前記センサ信号出力手段に対してゲインの設定切り替え
を行うゲイン切替手段と、前記センサ信号出力手段より
入力したセンサ信号より前記流体の流量を演算する流量
演算手段とを備え、センサ信号レベルが低い低流量域に
おいてはセンサ信号出力手段のゲインを高くして測定精
度を高める、センサ信号レベルが大きい高流量域ではセ
ンサ信号出力手段のゲインを下げる。
【0013】また、この発明に係る流量測定装置のセン
サ信号出力手段は、センサ信号に正方向のオフセット電
圧を掛けて流量演算手段に出力し、センサ信号よりオフ
セット電圧の有無を考慮して前記流体の流量演算を行わ
せることで、逆流時の流量及び正流時の流量測定を行
う。
サ信号出力手段は、センサ信号に正方向のオフセット電
圧を掛けて流量演算手段に出力し、センサ信号よりオフ
セット電圧の有無を考慮して前記流体の流量演算を行わ
せることで、逆流時の流量及び正流時の流量測定を行
う。
【0014】また、この発明に係る流量測定装置の比較
手段は、システリシス特性を備えたコンパレータで構成
したことで、センサ信号に混入した雑音による誤判定を
防止する。
手段は、システリシス特性を備えたコンパレータで構成
したことで、センサ信号に混入した雑音による誤判定を
防止する。
【0015】また、この発明に係る流量測定装置の流量
演算手段は、前記センサ信号を、前記センサ信号出力録
手段に対してオフセット電圧あるいはゲインの変更が開
始されてから1msec以内に入力することで、100
Hz程度の圧力変動による流速の流体の流量を測定でき
る。
演算手段は、前記センサ信号を、前記センサ信号出力録
手段に対してオフセット電圧あるいはゲインの変更が開
始されてから1msec以内に入力することで、100
Hz程度の圧力変動による流速の流体の流量を測定でき
る。
【0016】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、この発明の
実施の形態1に係る流量測定装置を各添付図面に従って
説明する。図2は本実施の形態に係る流量測定装置の回
路構成を示す図である。尚、図中、図9と同一符号は同
一または相当部分を示す。図において、2Aは本実施の
形態に係る演算増幅回路であり、この演算増幅回路2A
はマイコン制御によりオフセット電圧を0Vと1Vにと
切り替えると共に、ゲインも同じくマイコン制御により
切り替え制御される。演算増幅回路2Aはアナログスイ
ッチSW1の切り替えによりオフセット調整端子をプラ
ス1V側またはグランド側に切り替えることでオフセッ
ト電圧を1Vと0Vとに切り替える。また、アナログス
イッチSW2の切り替えによりゲイン設定値用のフィー
ドバック抵抗R1,R2を切り替える。
実施の形態1に係る流量測定装置を各添付図面に従って
説明する。図2は本実施の形態に係る流量測定装置の回
路構成を示す図である。尚、図中、図9と同一符号は同
一または相当部分を示す。図において、2Aは本実施の
形態に係る演算増幅回路であり、この演算増幅回路2A
はマイコン制御によりオフセット電圧を0Vと1Vにと
切り替えると共に、ゲインも同じくマイコン制御により
切り替え制御される。演算増幅回路2Aはアナログスイ
ッチSW1の切り替えによりオフセット調整端子をプラ
ス1V側またはグランド側に切り替えることでオフセッ
ト電圧を1Vと0Vとに切り替える。また、アナログス
イッチSW2の切り替えによりゲイン設定値用のフィー
ドバック抵抗R1,R2を切り替える。
【0017】6はコンパレータであり、このコンパレー
タ6は演算増幅回路2Aの出力電圧VOUTと分圧抵抗R
−Rで電源電圧Vccを分圧して生成した基準電圧V
REFと比較し、出力電圧VOUTの方が高いと出力端子をH
に、出力電圧VOUTの方が低いと出力端子をLにする。
7はフリップフロップ回路であり、このフリップフロッ
プ回路7はコンパレータ6の出力端子のレベルを記憶す
ると共に、マイコン4Aからクロック信号CLKに同期
して読み出す、そしてマイコン4Aからのクリア信号C
LRによりリセット状態となる。
タ6は演算増幅回路2Aの出力電圧VOUTと分圧抵抗R
−Rで電源電圧Vccを分圧して生成した基準電圧V
REFと比較し、出力電圧VOUTの方が高いと出力端子をH
に、出力電圧VOUTの方が低いと出力端子をLにする。
7はフリップフロップ回路であり、このフリップフロッ
プ回路7はコンパレータ6の出力端子のレベルを記憶す
ると共に、マイコン4Aからクロック信号CLKに同期
して読み出す、そしてマイコン4Aからのクリア信号C
LRによりリセット状態となる。
【0018】本実施の形態に係るマイコン4Aは流速セ
ンサ1に内蔵される図示しないマイクロヒータMHを駆
動制御すると共に、フリップフロップ回路7を通して入
力したコンパレータ6の出力端子の論理レベルよりオフ
セット電圧VOFFの有無を判定し、このオフセット電圧
VOFFを考慮してA/Dコンバータ3より入力した出力
電圧VOUTより流量を演算する。
ンサ1に内蔵される図示しないマイクロヒータMHを駆
動制御すると共に、フリップフロップ回路7を通して入
力したコンパレータ6の出力端子の論理レベルよりオフ
セット電圧VOFFの有無を判定し、このオフセット電圧
VOFFを考慮してA/Dコンバータ3より入力した出力
電圧VOUTより流量を演算する。
【0019】次に、本実施の形態に係る流量測定装置の
動作を図3(a),(b)に示す出力電圧特性図、図4
に示すタイミングチャートおよび図5のフローチャート
に従って説明する。先ず、本実施の形態では単一電源の
演算増幅回路2Aを使用してセンサ出力V1より低流量
域から高流量域(−1200〜13000L/h)の測
定を可能にするため、当初マイコン4Aの指令によりア
ナログスイッチSW1のスイッチ2側をONして演算増
幅回路2Aにオフセット電圧1Vをかける。ゲインは固
定とする。この結果、図3(a)に示ように演算増幅回
路2Aはオフセット電圧1Vを基点として正流及び逆流
の流量に対応した出力電圧VOUTを出力する。
動作を図3(a),(b)に示す出力電圧特性図、図4
に示すタイミングチャートおよび図5のフローチャート
に従って説明する。先ず、本実施の形態では単一電源の
演算増幅回路2Aを使用してセンサ出力V1より低流量
域から高流量域(−1200〜13000L/h)の測
定を可能にするため、当初マイコン4Aの指令によりア
ナログスイッチSW1のスイッチ2側をONして演算増
幅回路2Aにオフセット電圧1Vをかける。ゲインは固
定とする。この結果、図3(a)に示ように演算増幅回
路2Aはオフセット電圧1Vを基点として正流及び逆流
の流量に対応した出力電圧VOUTを出力する。
【0020】以上のように演算増幅回路2を設定した後
にマイコン4Aにマイクロヒータを一定時間繰り返し駆
動(通電)する。通電によりマイクロヒータで発した熱
がガスを媒体として上流側サーモパイルUTPと下流側
サーモパイルDTPに伝わると熱起電力が発生しその差
電圧は所定の熱時定数で徐々に増加しセンサ出力V1と
して演算増幅回路2Aに入力される。
にマイコン4Aにマイクロヒータを一定時間繰り返し駆
動(通電)する。通電によりマイクロヒータで発した熱
がガスを媒体として上流側サーモパイルUTPと下流側
サーモパイルDTPに伝わると熱起電力が発生しその差
電圧は所定の熱時定数で徐々に増加しセンサ出力V1と
して演算増幅回路2Aに入力される。
【0021】演算増幅回路2Aは、センサ出力V1を一
定のゲインにより増幅して出力電圧VOUTとして、オフ
セット電圧VOFF点より正流であれば電源電圧Vccレ
ベル方向に、また逆流であれば0V方向に出力し、A/
Dコンバータ3およびコンパレータ6の−端子(反転端
子)に入力する。
定のゲインにより増幅して出力電圧VOUTとして、オフ
セット電圧VOFF点より正流であれば電源電圧Vccレ
ベル方向に、また逆流であれば0V方向に出力し、A/
Dコンバータ3およびコンパレータ6の−端子(反転端
子)に入力する。
【0022】コンパレータ6は出力電圧VOUTと基準電
圧VREF2と比較し、基準電圧VREF2に至ったならば出力
端子はHとなってフリップフロップ回路7に入力される
と、フリップフロップ回路7のQ端子出力はH、バーQ
端子出力はLになる。Q端子出力は、ヒータ駆動後、t
1時間経過してマイコン4Aから出力されたクロック信
号CLKに同期してマイコン4Aに読み取られ、Hであ
ればクロック信号CLKの立ち上がり後t2(≪t1)
時間でA/Dコンバータ3の出力を入力して流量演算を
以下の式に従って行う。
圧VREF2と比較し、基準電圧VREF2に至ったならば出力
端子はHとなってフリップフロップ回路7に入力される
と、フリップフロップ回路7のQ端子出力はH、バーQ
端子出力はLになる。Q端子出力は、ヒータ駆動後、t
1時間経過してマイコン4Aから出力されたクロック信
号CLKに同期してマイコン4Aに読み取られ、Hであ
ればクロック信号CLKの立ち上がり後t2(≪t1)
時間でA/Dコンバータ3の出力を入力して流量演算を
以下の式に従って行う。
【0023】 流速センサ出力=ヒータ(マイクロヒータ)ON時の流速センサ出力− オフセット電圧 ・・・・・・(1)
【0024】 流量=流速センサ出力×流量補正係数 ・・・・・・(2)
【0025】マイコン4Aはフリップフロップ回路7を
セットし、A/Dコンバータ3の出力を読み込むタイミ
ングt2はできるだけ短くする必要がある。何故なら
ば、100Hz程度の圧力変動による流速変化を検出す
る場合、演算増幅回路2Aの出力電圧VOUTの値は短い
周期で変化するからである。
セットし、A/Dコンバータ3の出力を読み込むタイミ
ングt2はできるだけ短くする必要がある。何故なら
ば、100Hz程度の圧力変動による流速変化を検出す
る場合、演算増幅回路2Aの出力電圧VOUTの値は短い
周期で変化するからである。
【0026】また、流速変動の周波数は単一周波数成分
のみではなく、高周波成分が複合されているため、時間
t2はできるだけ短くする必要がある。例えば、時間t
2を1msec以下にすることにより、100Hz程度
の圧力変動による流速変化を検出することができる。
のみではなく、高周波成分が複合されているため、時間
t2はできるだけ短くする必要がある。例えば、時間t
2を1msec以下にすることにより、100Hz程度
の圧力変動による流速変化を検出することができる。
【0027】マイコン4AはA/Dコンバータ3の出力
を読み取り流量演算を行ったならば、フリップフロップ
回路7にクリア信号CLRを出力してリセットをかけ、
フリップフロップ回路7のQ端子出力をL、バーQ端子
出力をHに反転させる。この結果、演算増幅回路2Aに
おける各アナログスイッチSW1は切り替えられてオフ
セット電圧VOFFは0に設定される。演算増幅回路2A
からはオフセット電圧VOFFを差し引いた低い電圧レベ
ルから電源電圧Vccに向けた流量対応の出力電圧V
OUTが出力されるため、高流量域まで計測できる。尚、
このコンパレータ6はヒステリシス特性を有しているた
め、演算増幅回路2Aの出力電圧VOUTにノイズが混入
しても誤動作することがない。
を読み取り流量演算を行ったならば、フリップフロップ
回路7にクリア信号CLRを出力してリセットをかけ、
フリップフロップ回路7のQ端子出力をL、バーQ端子
出力をHに反転させる。この結果、演算増幅回路2Aに
おける各アナログスイッチSW1は切り替えられてオフ
セット電圧VOFFは0に設定される。演算増幅回路2A
からはオフセット電圧VOFFを差し引いた低い電圧レベ
ルから電源電圧Vccに向けた流量対応の出力電圧V
OUTが出力されるため、高流量域まで計測できる。尚、
このコンパレータ6はヒステリシス特性を有しているた
め、演算増幅回路2Aの出力電圧VOUTにノイズが混入
しても誤動作することがない。
【0028】オフセット電圧変更に伴う流量センサの出
力特性は図6に示すようにオフセット電圧VOFFを設定
した場合は−1000L/hから略500L/hまでの
流量測定を可能とし、オフセット電圧を0にした場合は
略500〜6000L/hまで流量を測定できる。従っ
て、実験結果からでも−1000L/hから6000L
/hまでの流量を測定できることが分かる。
力特性は図6に示すようにオフセット電圧VOFFを設定
した場合は−1000L/hから略500L/hまでの
流量測定を可能とし、オフセット電圧を0にした場合は
略500〜6000L/hまで流量を測定できる。従っ
て、実験結果からでも−1000L/hから6000L
/hまでの流量を測定できることが分かる。
【0029】また、オフセット電圧切り替えによる演算
増幅回路2Aにおける出力電圧VOU Tの降下の様子を図
7,図8に示す実験データより説明する。図7は出力電
圧に10Hzの脈動が乗っている状態での出力電圧の波
形図であり、出力電圧VOUTのピークがコンパレータ6
の基準電圧VREFを超えてもマイコン4Aによるオフセ
ット電圧切り替えはなされていない。
増幅回路2Aにおける出力電圧VOU Tの降下の様子を図
7,図8に示す実験データより説明する。図7は出力電
圧に10Hzの脈動が乗っている状態での出力電圧の波
形図であり、出力電圧VOUTのピークがコンパレータ6
の基準電圧VREFを超えてもマイコン4Aによるオフセ
ット電圧切り替えはなされていない。
【0030】図8は同じく出力電圧に10Hzの脈動が
乗っている状態での出力電圧の波形図であり、出力電圧
VOUTのピークがコンパレータ6の基準電圧VREFを超え
るとマイコン4Aによるオフセット電圧切り替え指令
(フリップフロップへのクロック信号に基づく)が出さ
れ、この切り替え指令が出されている間、出力電圧VOU
Tはオフセット電圧VOFF分降下する様子が分かる。
乗っている状態での出力電圧の波形図であり、出力電圧
VOUTのピークがコンパレータ6の基準電圧VREFを超え
るとマイコン4Aによるオフセット電圧切り替え指令
(フリップフロップへのクロック信号に基づく)が出さ
れ、この切り替え指令が出されている間、出力電圧VOU
Tはオフセット電圧VOFF分降下する様子が分かる。
【0031】上記動作をマイコン4Aによる処理を中心
に図5のフローチャートと図4のタイムチャートに基づ
いて説明する。先ず、マイコン4AはマイクロヒータM
Hを駆動(通電)制御する(ステップS1)。ヒータ駆
動後t1時間経過したか否か判定し(ステップS3)、
経過したならばフリップフロップ7へクロック信号CL
Kを出力し、フリップフロップ7のQ端子出力を読み込
む(ステップS5,S7)。
に図5のフローチャートと図4のタイムチャートに基づ
いて説明する。先ず、マイコン4AはマイクロヒータM
Hを駆動(通電)制御する(ステップS1)。ヒータ駆
動後t1時間経過したか否か判定し(ステップS3)、
経過したならばフリップフロップ7へクロック信号CL
Kを出力し、フリップフロップ7のQ端子出力を読み込
む(ステップS5,S7)。
【0032】そして、クロック信号CLK立ち上がりか
ら時間t2経過後にA/Dコンバータ3より流量対応の
デジタル化出力電圧VOUTを読み込む(ステップS
9)。出力電圧VOUTの読み込み後、ステップS7で読
み込んだフリップフロップ7のQ端子出力が1(H)否
かを判定する。1であれば、オフセット電圧が1Vであ
るとし、上記(1)式、(2)式に基づきオフセット電
圧=1Vでの流量演算を行う(ステップS11,S1
3,S15)。あるいは、ステップS11の結果、Q端
子出力が0であれば、オフセット電圧が0Vであると
し、オフセット電圧=0Vでの流量演算を行う(ステッ
プS11,S17,S19)。
ら時間t2経過後にA/Dコンバータ3より流量対応の
デジタル化出力電圧VOUTを読み込む(ステップS
9)。出力電圧VOUTの読み込み後、ステップS7で読
み込んだフリップフロップ7のQ端子出力が1(H)否
かを判定する。1であれば、オフセット電圧が1Vであ
るとし、上記(1)式、(2)式に基づきオフセット電
圧=1Vでの流量演算を行う(ステップS11,S1
3,S15)。あるいは、ステップS11の結果、Q端
子出力が0であれば、オフセット電圧が0Vであると
し、オフセット電圧=0Vでの流量演算を行う(ステッ
プS11,S17,S19)。
【0033】オフセット電圧をOVとした状態で流量測
定を行っている際に、流量変化等で出力電圧VOUTが低
下し、コンパレータ6の基準電圧VREF1以下に低下する
と、コンパレータ6の出力端子はHに反転し、フリップ
フロップ7のQ端子はH、バーQ端子はLに反転する。
この結果、アナログスイッチSW1は切り替えられオフ
セット電圧VOFFがかけられ、低流量域あるいは逆流量
域での流量測定が可能となる。
定を行っている際に、流量変化等で出力電圧VOUTが低
下し、コンパレータ6の基準電圧VREF1以下に低下する
と、コンパレータ6の出力端子はHに反転し、フリップ
フロップ7のQ端子はH、バーQ端子はLに反転する。
この結果、アナログスイッチSW1は切り替えられオフ
セット電圧VOFFがかけられ、低流量域あるいは逆流量
域での流量測定が可能となる。
【0034】上記は、ゲインを固定しオフセット電圧V
OFFを切り替えて低流量域から高流量域まで流量測定を
可能にした場合を説明したが、低流量域ではセンサ出力
が小さく、高流量域ではセンサ出力が大きいことに着目
し、オフセット電圧VOFFを1V固定にした状態で、低
流量域では演算増幅回路2Aのゲインを大きくし、高流
量域ではゲインを小さくするようにしてもよい。
OFFを切り替えて低流量域から高流量域まで流量測定を
可能にした場合を説明したが、低流量域ではセンサ出力
が小さく、高流量域ではセンサ出力が大きいことに着目
し、オフセット電圧VOFFを1V固定にした状態で、低
流量域では演算増幅回路2Aのゲインを大きくし、高流
量域ではゲインを小さくするようにしてもよい。
【0035】即ち、図2および図3(b)に示すよう
に、マイコン4Aの指令によりアナログスイッチSW2
のスイッチ2側をONして演算増幅回路2Aに大きいゲ
インを設定する。この結果、図3(b)に示ように演算
増幅回路2Aは固定のオフセット電圧VOFFを基点とし
て正流及び逆流の流量に対応した出力電圧VOUTを出力
する。
に、マイコン4Aの指令によりアナログスイッチSW2
のスイッチ2側をONして演算増幅回路2Aに大きいゲ
インを設定する。この結果、図3(b)に示ように演算
増幅回路2Aは固定のオフセット電圧VOFFを基点とし
て正流及び逆流の流量に対応した出力電圧VOUTを出力
する。
【0036】以上のように演算増幅回路2を設定した後
にマイコン4Aにマイクロヒータを一定時間繰り返し駆
動(通電)する。通電によりマイクロヒータで発した熱
がガスを媒体として上流側サーモパイルUTPと下流側
サーモパイルDTPに伝わるRと熱起電力が発生しその
差電圧は所定の熱時定数で徐々に増加しセンサ出力V 1
として演算増幅回路2Aに入力される。
にマイコン4Aにマイクロヒータを一定時間繰り返し駆
動(通電)する。通電によりマイクロヒータで発した熱
がガスを媒体として上流側サーモパイルUTPと下流側
サーモパイルDTPに伝わるRと熱起電力が発生しその
差電圧は所定の熱時定数で徐々に増加しセンサ出力V 1
として演算増幅回路2Aに入力される。
【0037】演算増幅回路2Aは、センサ出力V1を一
定のゲインにより増幅して出力電圧VOUTとして、オフ
セット電圧VOFF点より正流であれば電源電圧Vccレ
ベル方向に、また逆流であれば0V方向に出力し、A/
Dコンバータ3およびコンパレータ6の−端子(反転端
子)に入力する。コンパレータ6は出力電圧VOUTと基
準電圧VREF2と比較し、基準電圧VREF2に至ったならば
出力端子Hにフリップフロップ回路7に入力すると、フ
リップフロップ回路7のQ端子出力はH、バーQ端子出
力はLになる。Q端子出力は、ヒータ駆動後、t1時間
経過してマイコン4Aから出力されたクロック信号CL
Kに同期してマイコン4Aに読み取られ、Q端子出力が
Hであればクロック信号CLKの立ち上がり後t2(≪
t1)時間でA/Dコンバータ3の出力を入力し流量演
算を行う。
定のゲインにより増幅して出力電圧VOUTとして、オフ
セット電圧VOFF点より正流であれば電源電圧Vccレ
ベル方向に、また逆流であれば0V方向に出力し、A/
Dコンバータ3およびコンパレータ6の−端子(反転端
子)に入力する。コンパレータ6は出力電圧VOUTと基
準電圧VREF2と比較し、基準電圧VREF2に至ったならば
出力端子Hにフリップフロップ回路7に入力すると、フ
リップフロップ回路7のQ端子出力はH、バーQ端子出
力はLになる。Q端子出力は、ヒータ駆動後、t1時間
経過してマイコン4Aから出力されたクロック信号CL
Kに同期してマイコン4Aに読み取られ、Q端子出力が
Hであればクロック信号CLKの立ち上がり後t2(≪
t1)時間でA/Dコンバータ3の出力を入力し流量演
算を行う。
【0038】マイコン4AはA/Dコンバータ3の出力
を読み取り、流量演算を行ったならば、フリップフロッ
プ回路7にクリア信号CLRを出力してリセットをか
け、フリップフロップ回路7のQ端子出力をL、バーQ
端子出力をHに反転させる。この結果、演算増幅回路2
Aにおける各アナログスイッチSW2は1側に切り替え
られてゲインを小に設定される。従って、演算増幅回路
2Aからは高流量域の出力電圧VOUTが、緩やかな増加
率でオフセット電圧VOFFレベルから電源電圧Vccに
向けて出力される。
を読み取り、流量演算を行ったならば、フリップフロッ
プ回路7にクリア信号CLRを出力してリセットをか
け、フリップフロップ回路7のQ端子出力をL、バーQ
端子出力をHに反転させる。この結果、演算増幅回路2
Aにおける各アナログスイッチSW2は1側に切り替え
られてゲインを小に設定される。従って、演算増幅回路
2Aからは高流量域の出力電圧VOUTが、緩やかな増加
率でオフセット電圧VOFFレベルから電源電圧Vccに
向けて出力される。
【0039】ゲインを小とした状態で流量測定を行って
いる際に、流量変化等で出力電圧V OUTが低下し、コン
パレータ6の基準電圧VREF1以下に低下すると、コンパ
レータ6の出力端子はHに反転し、フリップフロップ7
のQ端子はH、バーQ端子はLに反転する。この結果、
アナログスイッチSW2は切り替えられ大きなゲインが
設定されるため、低流量域あるいは逆流量域での高精度
の流量測定が可能となる。
いる際に、流量変化等で出力電圧V OUTが低下し、コン
パレータ6の基準電圧VREF1以下に低下すると、コンパ
レータ6の出力端子はHに反転し、フリップフロップ7
のQ端子はH、バーQ端子はLに反転する。この結果、
アナログスイッチSW2は切り替えられ大きなゲインが
設定されるため、低流量域あるいは逆流量域での高精度
の流量測定が可能となる。
【0040】
【発明の効果】この発明に係る流量想定装置は、流体の
流れる流路に配置され、流体の流速に応じた電圧の起電
力を生じる流速センサと、この流速センサより生じた起
電力を所定電圧レベルに増幅してセンサ信号として出力
するセンサ信号出力手段と、前記センサ信号と予め設定
した基準電圧と比較し前記センサ信号に対するオフセッ
ト電圧設定の可否を判定する比較手段と、この判定結果
に基づいて前記センサ信号出力手段に対してオフセット
電圧の設定切り替えを行うオフセット切替手段と、前記
センサ信号出力手段より入力したセンサ信号よりオフセ
ット電圧の有無を考慮して前記流体の流量を演算する流
量演算手段とを備え、オフセット電圧を設定することで
オフセット電圧を基準に逆方向の流量と正方向の流量を
測定する共に、高流量域においてはオフセット電圧を排
除して流量に対応するセンサ信号の測定開始レベルを広
げることで、逆流流量域及び、低流量域から高流量域ま
で広範囲に流量測定を簡易な構成で行うことができると
いう効果がある。
流れる流路に配置され、流体の流速に応じた電圧の起電
力を生じる流速センサと、この流速センサより生じた起
電力を所定電圧レベルに増幅してセンサ信号として出力
するセンサ信号出力手段と、前記センサ信号と予め設定
した基準電圧と比較し前記センサ信号に対するオフセッ
ト電圧設定の可否を判定する比較手段と、この判定結果
に基づいて前記センサ信号出力手段に対してオフセット
電圧の設定切り替えを行うオフセット切替手段と、前記
センサ信号出力手段より入力したセンサ信号よりオフセ
ット電圧の有無を考慮して前記流体の流量を演算する流
量演算手段とを備え、オフセット電圧を設定することで
オフセット電圧を基準に逆方向の流量と正方向の流量を
測定する共に、高流量域においてはオフセット電圧を排
除して流量に対応するセンサ信号の測定開始レベルを広
げることで、逆流流量域及び、低流量域から高流量域ま
で広範囲に流量測定を簡易な構成で行うことができると
いう効果がある。
【0041】また、この発明に係る流量測定装置は、流
体の流れる流路に配置され、流体の流速に応じた電圧の
起電力を生じる流速センサと、この流速センサより生じ
た起電力を所定電圧レベルに増幅してセンサ信号として
出力するセンサ信号出力手段と、前記センサ信号と予め
設定した基準電圧と比較し前記センサ信号に対する増幅
の可否を判定する比較手段と、この判定結果に基づいて
前記センサ信号出力手段に対してゲインの設定切り替え
を行うゲイン切替手段と、前記センサ信号出力手段より
入力したセンサ信号より前記流体の流量を演算する流量
演算手段とを備え、センサ信号レベルが低い低流量域に
おいてはセンサ信号出力手段のゲインを高くして測定精
度を高める、センサ信号レベルが大きい高流量域ではセ
ンサ信号出力手段のゲインを下げることで、逆流量域及
び、低流量域から高流量域まで広範囲に流量測定を簡易
な構成で行うことができるという効果がある。
体の流れる流路に配置され、流体の流速に応じた電圧の
起電力を生じる流速センサと、この流速センサより生じ
た起電力を所定電圧レベルに増幅してセンサ信号として
出力するセンサ信号出力手段と、前記センサ信号と予め
設定した基準電圧と比較し前記センサ信号に対する増幅
の可否を判定する比較手段と、この判定結果に基づいて
前記センサ信号出力手段に対してゲインの設定切り替え
を行うゲイン切替手段と、前記センサ信号出力手段より
入力したセンサ信号より前記流体の流量を演算する流量
演算手段とを備え、センサ信号レベルが低い低流量域に
おいてはセンサ信号出力手段のゲインを高くして測定精
度を高める、センサ信号レベルが大きい高流量域ではセ
ンサ信号出力手段のゲインを下げることで、逆流量域及
び、低流量域から高流量域まで広範囲に流量測定を簡易
な構成で行うことができるという効果がある。
【0042】また、この発明に係る流量測定装置のセン
サ信号出力手段は、センサ信号に正方向のオフセット電
圧を掛けて流量演算手段に出力し、センサ信号よりオフ
セット電圧の有無を考慮して前記流体の流量演算を行わ
せることで、逆流流量域及び、低流量域から高流量域ま
で広範囲に流量測定を行うことができるという効果があ
る。
サ信号出力手段は、センサ信号に正方向のオフセット電
圧を掛けて流量演算手段に出力し、センサ信号よりオフ
セット電圧の有無を考慮して前記流体の流量演算を行わ
せることで、逆流流量域及び、低流量域から高流量域ま
で広範囲に流量測定を行うことができるという効果があ
る。
【0043】また、この発明によれば、比較手段は、シ
ステリシス特性を備えたコンパレータで構成したこと
で、センサ信号に混入した雑音によるセンサ信号入力の
誤判定を防止することができるため、信頼性が向上する
という効果がある。
ステリシス特性を備えたコンパレータで構成したこと
で、センサ信号に混入した雑音によるセンサ信号入力の
誤判定を防止することができるため、信頼性が向上する
という効果がある。
【0044】また、この発明によれば、流量演算手段
は、前記センサ信号を、前記センサ信号出力録手段に対
してオフセット電圧あるいはゲインの変更が開始されて
から1msec以内に入力することで、100Hz程度
の圧力変動による流速の流体の流量を測定できるため、
流速変動に対処できる流量測定装置を提供できるという
効果がある。
は、前記センサ信号を、前記センサ信号出力録手段に対
してオフセット電圧あるいはゲインの変更が開始されて
から1msec以内に入力することで、100Hz程度
の圧力変動による流速の流体の流量を測定できるため、
流速変動に対処できる流量測定装置を提供できるという
効果がある。
【図1】図1は本発明に係る流量測定装置の基本構成図
である。
である。
【図2】図2は本実施の形態に係る流量測定装置の構成
図である。
図である。
【図3】図3は流量変化に対する演算増幅回路の出力電
圧との関係を説明する出力電圧特性図である。
圧との関係を説明する出力電圧特性図である。
【図4】図4は本実施の形態に係る流量測定装置の動作
を説明するタイミングチャートである。
を説明するタイミングチャートである。
【図5】図5は本実施の形態に係るマイコンの流量演算
処理を説明するフローチャートである。
処理を説明するフローチャートである。
【図6】図6は流量測定データを示す出力電圧特性図で
ある。
ある。
【図7】図7は本実施の形態に係るオフセット切り替え
が発生しない場合の流量センサ出力特性図である。
が発生しない場合の流量センサ出力特性図である。
【図8】図8は本実施の形態に係るオフセット切り替え
が発生した場合の流量センサ出力特性図である。
が発生した場合の流量センサ出力特性図である。
【図9】図9は従来の流量測定装置の構成図である。
【図10】図10は従来の流量測定装置における演算増
幅回路の出力電圧特性図である。
幅回路の出力電圧特性図である。
10 流速センサ 20 センサ信号出力手段 40 流量演算手段 50 比較手段 60a オフセット切替手段 60B ゲイン切替手段
Claims (5)
- 【請求項1】 流体の流れる流路に配置され、流体の流
速に応じた電圧の起電力を生じる流速センサと、この流
速センサより生じた起電力を所定電圧レベルに増幅して
センサ信号として出力するセンサ信号出力手段と、前記
センサ信号と予め設定した基準電圧と比較し前記センサ
信号に対するオフセット電圧設定の可否を判定する比較
手段と、この判定結果に基づいて前記センサ信号出力手
段に対してオフセット電圧の設定切り替えを行うオフセ
ット切替手段と、前記センサ信号出力手段より入力した
センサ信号よりオフセット電圧の有無を考慮して前記流
体の流量を演算する流量演算手段とを備えたことを特徴
とする流量測定装置。 - 【請求項2】 流体の流れる流路に配置され、流体の流
速に応じた電圧の起電力を生じる流速センサと、この流
速センサより生じた起電力を所定電圧レベルに増幅して
センサ信号として出力するセンサ信号出力手段と、前記
センサ信号と予め設定した基準電圧と比較し前記センサ
信号に対する増幅の可否を判定する比較手段と、この判
定結果に基づいて前記センサ信号出力手段に対してゲイ
ンの設定切り替えを行うゲイン切替手段と、前記センサ
信号出力手段より入力したセンサ信号より前記流体の流
量を演算する流量演算手段とを備えたことを特徴とする
流量測定装置。 - 【請求項3】 前記センサ信号出力手段はセンサ信号に
正方向のオフセット電圧を掛けて流量演算手段に出力
し、センサ信号よりオフセット電圧の有無を考慮して前
記流体の流量演算を行わせることを特徴とする請求項2
に記載の流量測定装置。 - 【請求項4】 前記比較手段は、システリシス特性を備
えたコンパレータで構成したことを特徴とする請求項1
ないし3の何れかに記載の流量測定装置。 - 【請求項5】 前記流量演算手段は、前記センサ信号
を、前記センサ信号出力手段に対してオフセット電圧あ
るいはゲインの変更が開始されてから1msec以内に
入力することを特徴とする請求項1ないし4の何れかに
記載の流量測定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000202168A JP2002022513A (ja) | 2000-07-04 | 2000-07-04 | 流量測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000202168A JP2002022513A (ja) | 2000-07-04 | 2000-07-04 | 流量測定装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002022513A true JP2002022513A (ja) | 2002-01-23 |
Family
ID=18699734
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000202168A Abandoned JP2002022513A (ja) | 2000-07-04 | 2000-07-04 | 流量測定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002022513A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005345346A (ja) * | 2004-06-04 | 2005-12-15 | Ckd Corp | 熱式流量センサ |
JP2011203180A (ja) * | 2010-03-26 | 2011-10-13 | Yamatake Corp | 熱式流量センサおよび負圧吸着装置 |
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JPH0611367A (ja) * | 1991-06-19 | 1994-01-21 | Toho Gas Co Ltd | ガスメータ |
JPH11271124A (ja) * | 1998-03-20 | 1999-10-05 | Yazaki Corp | 流量計測装置 |
-
2000
- 2000-07-04 JP JP2000202168A patent/JP2002022513A/ja not_active Abandoned
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