JP3301847B2 - 加熱調理器 - Google Patents
加熱調理器Info
- Publication number
- JP3301847B2 JP3301847B2 JP03008294A JP3008294A JP3301847B2 JP 3301847 B2 JP3301847 B2 JP 3301847B2 JP 03008294 A JP03008294 A JP 03008294A JP 3008294 A JP3008294 A JP 3008294A JP 3301847 B2 JP3301847 B2 JP 3301847B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- humidity
- conversion
- unit
- display
- sensor signal
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Electric Ovens (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は加熱調理器に関し、詳し
くは、加熱調理部、湿度検出部、A/D変換部、表示部
の全制御を1チップで構成したマイクロコンピュータに
よりそれぞれ処理するように構成した加熱調理器に関す
る。
くは、加熱調理部、湿度検出部、A/D変換部、表示部
の全制御を1チップで構成したマイクロコンピュータに
よりそれぞれ処理するように構成した加熱調理器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、加熱調理器(電子レンジ)におい
て、被加熱物の仕上がりを絶対湿度で測定し加熱調理す
る方法として、絶対湿度センサーをブリッジ回路に形成
し、マイクロコンピュータの出力ポートをビット設定
し、そのビット設定された出力ポートに接続した複数の
抵抗をブリッジ回路の出力に並列接続するか、切り離す
かをマイクロコンピュータの出力ポートを操作してブリ
ッジ回路の出力電圧を平衡状態にし、この平衡状態から
の信号の変化分を食品(被加熱物)から発生した湿度分
として測定していた。即ち、ブリッジ回路の平衡状態を
ある規定値(電圧値)以下になるように調整し、ブリッ
ジ回路が平衡状態に達した際のセンサー信号処理部の出
力電圧を初期値とし、食品より発生する湿度による平衡
状態からのズレ分を検出し調理終了を制御していた(実
開昭62−63601号公報、参照)。
て、被加熱物の仕上がりを絶対湿度で測定し加熱調理す
る方法として、絶対湿度センサーをブリッジ回路に形成
し、マイクロコンピュータの出力ポートをビット設定
し、そのビット設定された出力ポートに接続した複数の
抵抗をブリッジ回路の出力に並列接続するか、切り離す
かをマイクロコンピュータの出力ポートを操作してブリ
ッジ回路の出力電圧を平衡状態にし、この平衡状態から
の信号の変化分を食品(被加熱物)から発生した湿度分
として測定していた。即ち、ブリッジ回路の平衡状態を
ある規定値(電圧値)以下になるように調整し、ブリッ
ジ回路が平衡状態に達した際のセンサー信号処理部の出
力電圧を初期値とし、食品より発生する湿度による平衡
状態からのズレ分を検出し調理終了を制御していた(実
開昭62−63601号公報、参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年、
半導体製造技術の進歩により、マイクロコンピュータ
(LSI)の内部配線の太さと間隔は2μmから1μm
以下へと微細になってきた。そのためマイクロコンピュ
ータの出力ポートに接続された外部負荷を大電流で直接
駆動する場合、マイクロコンピュータ内部の電位は共通
インピーダンスの影響によって大きく(数ミリボルト)
変動する。従って、精度の高いA/D変換回路を備えた
マイクロコンピュータがA/D変換回路を制御する際、
大電流を必要とする外部負荷と同時に制御するには出力
ポートから出力される電圧変動が問題になる。
半導体製造技術の進歩により、マイクロコンピュータ
(LSI)の内部配線の太さと間隔は2μmから1μm
以下へと微細になってきた。そのためマイクロコンピュ
ータの出力ポートに接続された外部負荷を大電流で直接
駆動する場合、マイクロコンピュータ内部の電位は共通
インピーダンスの影響によって大きく(数ミリボルト)
変動する。従って、精度の高いA/D変換回路を備えた
マイクロコンピュータがA/D変換回路を制御する際、
大電流を必要とする外部負荷と同時に制御するには出力
ポートから出力される電圧変動が問題になる。
【0004】例えば、加熱調理器の表示部を駆動する表
示駆動回路を備えたマイクロコンピュータが大電流を必
要とする複数桁一体表示管をダイナミック駆動表示した
場合、マイクロコンピュータ内部では大電流が高速でオ
ン・オフを繰り返している。そのため、マイクロコンピ
ュータ内部の電位も変化し0ボルトが0ボルトではなく
数mボルト変動する。従って、湿度センサーと抵抗から
なるブリッジ回路の平衡状態をある規定値以下にするた
めの抵抗に加わる電位もマイクロコンピュータ側の出力
ポート(端子電圧)の電位の影響により数mV変動す
る。センサー信号処理回路において、湿度検出回路から
出力される二つの出力信号を差動増幅器で比較増幅して
いるため、その結果、マイクロコンピュータのA/D変
換用の入力ポートに入力されるA/D変換用信号は数百
mボルト以上変動することになり、常に安定してA/D
変換することができなくなった。
示駆動回路を備えたマイクロコンピュータが大電流を必
要とする複数桁一体表示管をダイナミック駆動表示した
場合、マイクロコンピュータ内部では大電流が高速でオ
ン・オフを繰り返している。そのため、マイクロコンピ
ュータ内部の電位も変化し0ボルトが0ボルトではなく
数mボルト変動する。従って、湿度センサーと抵抗から
なるブリッジ回路の平衡状態をある規定値以下にするた
めの抵抗に加わる電位もマイクロコンピュータ側の出力
ポート(端子電圧)の電位の影響により数mV変動す
る。センサー信号処理回路において、湿度検出回路から
出力される二つの出力信号を差動増幅器で比較増幅して
いるため、その結果、マイクロコンピュータのA/D変
換用の入力ポートに入力されるA/D変換用信号は数百
mボルト以上変動することになり、常に安定してA/D
変換することができなくなった。
【0005】本発明は以上の事情を考慮してなされたも
ので、被加熱物に加熱エネルギーを供給する加熱調理
部、湿度検出部、センサー信号処理部、複数桁一体表示
管を有する表示部を、1チップで構成されたマイクロコ
ンピュータで制御する加熱調理器において、複数桁一体
表示管の桁表示切替のブランキング期間に湿度検出部か
ら得た湿度センサー信号をA/D変換用信号に処理して
からA/D変換することにより簡単な回路構成で精度の
高い湿度測定が得られるので加熱調理の仕上がり精度を
高め、加熱調理に失敗の無い加熱調理器を提供するもの
である。
ので、被加熱物に加熱エネルギーを供給する加熱調理
部、湿度検出部、センサー信号処理部、複数桁一体表示
管を有する表示部を、1チップで構成されたマイクロコ
ンピュータで制御する加熱調理器において、複数桁一体
表示管の桁表示切替のブランキング期間に湿度検出部か
ら得た湿度センサー信号をA/D変換用信号に処理して
からA/D変換することにより簡単な回路構成で精度の
高い湿度測定が得られるので加熱調理の仕上がり精度を
高め、加熱調理に失敗の無い加熱調理器を提供するもの
である。
【0006】
【課題を解決するための手段および作用】図1は本発明
の基本構成を示すブロック図である。図1において、本
発明は、被加熱物を加熱調理するための加熱エネルギー
を供給する加熱調理部101と、被加熱物の仕上がりを
湿度変化として検出する湿度センサーを有し湿度センサ
ー信号に変換する湿度検出部102と、変換された湿度
センサー信号をA/D変換用信号に変換するセンサー信
号処理部103と、複数桁一体表示管を有する表示部1
04と、加熱調理部101を制御して被加熱物を加熱調
理するとともにセンサー信号処理部103を制御して求
めたA/D変換用信号に基づき湿度変化分をA/D変換
しかつ表示部104の複数桁一体表示管をダイナミック
駆動表示する制御部105を備え、前記制御部105
は、表示部104の複数桁一体表示管をダイナミック駆
動表示する際に、表示部104のブランキング期間内に
センサー信号処理部103から得たA/D変換用信号に
基づき湿度変化分をA/D変換することを特徴とする加
熱調理である。
の基本構成を示すブロック図である。図1において、本
発明は、被加熱物を加熱調理するための加熱エネルギー
を供給する加熱調理部101と、被加熱物の仕上がりを
湿度変化として検出する湿度センサーを有し湿度センサ
ー信号に変換する湿度検出部102と、変換された湿度
センサー信号をA/D変換用信号に変換するセンサー信
号処理部103と、複数桁一体表示管を有する表示部1
04と、加熱調理部101を制御して被加熱物を加熱調
理するとともにセンサー信号処理部103を制御して求
めたA/D変換用信号に基づき湿度変化分をA/D変換
しかつ表示部104の複数桁一体表示管をダイナミック
駆動表示する制御部105を備え、前記制御部105
は、表示部104の複数桁一体表示管をダイナミック駆
動表示する際に、表示部104のブランキング期間内に
センサー信号処理部103から得たA/D変換用信号に
基づき湿度変化分をA/D変換することを特徴とする加
熱調理である。
【0007】上記構成によれば、制御部105には、表
示部104のブランキング期間は複数桁一体表示管に駆
動電流は流れない。従って、ブランキング期間中はセン
サー信号処理部103から出力されるA/D変換用信号
に基づき湿度センサー信号を安定してA/D変換するこ
とができるので、簡単な回路構成で加熱調理の仕上がり
を測定することができる。ここで、表示部104のブラ
ンキング期間とは、複数桁一体表示管をダイナミック駆
動表示する際に桁表示を切り替える際に、全桁表示管が
消灯になるタイミングをいう。従って、ブランキング期
間中は表示部104の表示管には駆動電流が流れない状
態なる。
示部104のブランキング期間は複数桁一体表示管に駆
動電流は流れない。従って、ブランキング期間中はセン
サー信号処理部103から出力されるA/D変換用信号
に基づき湿度センサー信号を安定してA/D変換するこ
とができるので、簡単な回路構成で加熱調理の仕上がり
を測定することができる。ここで、表示部104のブラ
ンキング期間とは、複数桁一体表示管をダイナミック駆
動表示する際に桁表示を切り替える際に、全桁表示管が
消灯になるタイミングをいう。従って、ブランキング期
間中は表示部104の表示管には駆動電流が流れない状
態なる。
【0008】前記制御部105は、CPU、ROM,R
AM、タイマー、I/Oポート、A/D変換回路105
a、表示駆動回路105bを1チップに搭載したマイク
ロコンピュータで構成されている。従って、簡単な回路
構成で加熱調理部101、湿度検出部102、センサー
信号処理部103、表示部104を直接制御する構成が
得られる。
AM、タイマー、I/Oポート、A/D変換回路105
a、表示駆動回路105bを1チップに搭載したマイク
ロコンピュータで構成されている。従って、簡単な回路
構成で加熱調理部101、湿度検出部102、センサー
信号処理部103、表示部104を直接制御する構成が
得られる。
【0009】前記湿度検出部102は、二つの湿度セン
サーS1、S2と二つの抵抗器R1,R2からなるブリッジ
回路102aを備え、前記ブリッジ回路102aに基準
電圧を供給することにより被加熱物の湿度変化を湿度セ
ンサー信号に変換するよう構成されることが好ましい。
従って、被加熱物の湿度変化から湿度センサー信号が得
られる。
サーS1、S2と二つの抵抗器R1,R2からなるブリッジ
回路102aを備え、前記ブリッジ回路102aに基準
電圧を供給することにより被加熱物の湿度変化を湿度セ
ンサー信号に変換するよう構成されることが好ましい。
従って、被加熱物の湿度変化から湿度センサー信号が得
られる。
【0010】前記センサー信号処理103は、ブリッジ
回路102aの一方に接続されたラダー抵抗R3とブリ
ッジ回路102aから出力される二つの信号を比較する
オペアンプC1を備え、前記制御部105は予め重みビ
ットが設定されたマイクロコンピュータの出力ポートか
らラダー抵抗R3に出力電圧を順次供給することによっ
てブリッジ回路102aから出力される調整電圧信号と
湿度センサー信号を平衡状態に調整しその平衡状態にオ
ペアンプC1から出力されるA/D変換用信号に基づき
湿度変化分をA/D変換して検出するよう構成される。
ここで、平衡状態をとるということは、食品以外の湿度
分即ち雰囲気中の湿度分を除くということであり、食品
加熱に先立って平衡状態がとられ、調理進行に伴う湿度
変化分を検出することによって調理終了を制御してい
る。
回路102aの一方に接続されたラダー抵抗R3とブリ
ッジ回路102aから出力される二つの信号を比較する
オペアンプC1を備え、前記制御部105は予め重みビ
ットが設定されたマイクロコンピュータの出力ポートか
らラダー抵抗R3に出力電圧を順次供給することによっ
てブリッジ回路102aから出力される調整電圧信号と
湿度センサー信号を平衡状態に調整しその平衡状態にオ
ペアンプC1から出力されるA/D変換用信号に基づき
湿度変化分をA/D変換して検出するよう構成される。
ここで、平衡状態をとるということは、食品以外の湿度
分即ち雰囲気中の湿度分を除くということであり、食品
加熱に先立って平衡状態がとられ、調理進行に伴う湿度
変化分を検出することによって調理終了を制御してい
る。
【0011】前記制御部105は、表示部104の複数
桁一体表示管をダイナミック駆動表示する際、表示部1
04のブランキング期間にA/D変換回路105aで湿
度変化分をA/D変換するとともに表示駆動回路105
bで桁表示を切り替えるよう制御する構成にする。従っ
て、表示部104の複数桁一体表示管の桁表示切り替え
中のブランキング期間にA/D変換回路105aを制御
するのでブリッジ回路102aの平衡状態の電圧変動が
なくなり精度の高いA/D変換が得られる。
桁一体表示管をダイナミック駆動表示する際、表示部1
04のブランキング期間にA/D変換回路105aで湿
度変化分をA/D変換するとともに表示駆動回路105
bで桁表示を切り替えるよう制御する構成にする。従っ
て、表示部104の複数桁一体表示管の桁表示切り替え
中のブランキング期間にA/D変換回路105aを制御
するのでブリッジ回路102aの平衡状態の電圧変動が
なくなり精度の高いA/D変換が得られる。
【0012】なお、本発明において、加熱調理部101
としては、高周波を発振するマグネトロンや赤外線ヒー
タ等とそれらを駆動する負荷制御回路101aで構成さ
れている。湿度検出部102としては、被加熱物の仕上
がりを湿度変化として検出する二つの湿度センサー
S1、S2(例えば、密封型サーミスタS1と露出型サー
ミスタS2からなる一体型湿度センサー)と二つの抵抗
R1,R2(例えば、金属皮膜抵抗器、カーボン抵抗器)
からなるブリッジ回路102aで構成している。センサ
ー信号処理部103としては、ブリッジ回路102aの
一方に接続されたラダー抵抗R3とオペアンプC1で構成
され、ラダー抵抗R3は、通常、抵抗アレイが用いられ
る。また、オペアンプC1は、差動増幅器が用いられ
る。表示部104としては、複数桁一体表示管からなる
蛍光表示管が用いられる。制御部105としては、CP
U、ROM,RAM、タイマー、I/Oポート、A/D
変換回路105a、表示駆動回路105bを1チップに
搭載したマイクロコンピュータが用いられる。
としては、高周波を発振するマグネトロンや赤外線ヒー
タ等とそれらを駆動する負荷制御回路101aで構成さ
れている。湿度検出部102としては、被加熱物の仕上
がりを湿度変化として検出する二つの湿度センサー
S1、S2(例えば、密封型サーミスタS1と露出型サー
ミスタS2からなる一体型湿度センサー)と二つの抵抗
R1,R2(例えば、金属皮膜抵抗器、カーボン抵抗器)
からなるブリッジ回路102aで構成している。センサ
ー信号処理部103としては、ブリッジ回路102aの
一方に接続されたラダー抵抗R3とオペアンプC1で構成
され、ラダー抵抗R3は、通常、抵抗アレイが用いられ
る。また、オペアンプC1は、差動増幅器が用いられ
る。表示部104としては、複数桁一体表示管からなる
蛍光表示管が用いられる。制御部105としては、CP
U、ROM,RAM、タイマー、I/Oポート、A/D
変換回路105a、表示駆動回路105bを1チップに
搭載したマイクロコンピュータが用いられる。
【0013】
【実施例】以下、図に示す実施例に基づいて本発明を詳
述する。なお、本発明はこれによって限定されるもので
ない。本発明は、主として、1チップで構成されたマイ
クロコンピュータで制御される加熱調理器に用いて好適
である。各構成要素は「加熱調理の仕上がり度を高める
加熱調理器」を達成する以外に、精度の高いA/D変換
回路を有する1チップで構成されたマイクロコンピュー
タの応用製品に適用することもできる。
述する。なお、本発明はこれによって限定されるもので
ない。本発明は、主として、1チップで構成されたマイ
クロコンピュータで制御される加熱調理器に用いて好適
である。各構成要素は「加熱調理の仕上がり度を高める
加熱調理器」を達成する以外に、精度の高いA/D変換
回路を有する1チップで構成されたマイクロコンピュー
タの応用製品に適用することもできる。
【0014】図2は本発明の加熱調理器の一実施例を示
すブロック図である。図2において、1は高周波を発振
するマグネトロンL1、赤外線ヒータL2、冷却ファンL
3、庫内灯L4を駆動する負荷制御回路、2は湿度センサ
ーS1、S2(例えば、密封型サーミスタS1と露出型サ
ーミスタS2からなる一体型湿度センサー)、抵抗R 1、
R2および抵抗R4(例えば、金属皮膜抵抗器)で構成し
たブリッジ回路2aからなる湿度検出回路、3は抵抗r
1〜r4からなる抵抗アレイR3とオペアンプC1からなる
センサー信号処理回路、4は複数桁一体表示管(例え
ば、複数桁有する蛍光表示管)からなり、調理メニュー
や調理残時間を表示する表示部、5はCPU、ROM,
RAM、タイマー、I/Oポート、A/D変換回路、表
示駆動回路を1チップに搭載したマイクロコンピュータ
(制御部)である。
すブロック図である。図2において、1は高周波を発振
するマグネトロンL1、赤外線ヒータL2、冷却ファンL
3、庫内灯L4を駆動する負荷制御回路、2は湿度センサ
ーS1、S2(例えば、密封型サーミスタS1と露出型サ
ーミスタS2からなる一体型湿度センサー)、抵抗R 1、
R2および抵抗R4(例えば、金属皮膜抵抗器)で構成し
たブリッジ回路2aからなる湿度検出回路、3は抵抗r
1〜r4からなる抵抗アレイR3とオペアンプC1からなる
センサー信号処理回路、4は複数桁一体表示管(例え
ば、複数桁有する蛍光表示管)からなり、調理メニュー
や調理残時間を表示する表示部、5はCPU、ROM,
RAM、タイマー、I/Oポート、A/D変換回路、表
示駆動回路を1チップに搭載したマイクロコンピュータ
(制御部)である。
【0015】また、マイクロコンピュータ5のROMに
は、本発明のセンサー処理回路3と表示部4を制御する
タイミングの制御プログラム、湿度の変化分を測定し加
熱調理の仕上がりを判定する制御プログラム等の各種制
御プログラムおよび数値データが格納されている。ま
た、Rcはマイクロコンピュータ5の内部配線抵抗など
による共通インピーダンスを表す。A/D変換回路3は
マイクロコンピュータ5の出力ポートO0〜O3と入力ポ
ートI0で制御される。また、出力ポートO4〜O11で表
示部4の表示管をダイナミック駆動表示している。ま
た、出力ポートO12〜O15で負荷制御回路1を介してマ
グネトロンL1、赤外線ヒータL2、冷却ファンL3、庫
内灯L4を駆動する。
は、本発明のセンサー処理回路3と表示部4を制御する
タイミングの制御プログラム、湿度の変化分を測定し加
熱調理の仕上がりを判定する制御プログラム等の各種制
御プログラムおよび数値データが格納されている。ま
た、Rcはマイクロコンピュータ5の内部配線抵抗など
による共通インピーダンスを表す。A/D変換回路3は
マイクロコンピュータ5の出力ポートO0〜O3と入力ポ
ートI0で制御される。また、出力ポートO4〜O11で表
示部4の表示管をダイナミック駆動表示している。ま
た、出力ポートO12〜O15で負荷制御回路1を介してマ
グネトロンL1、赤外線ヒータL2、冷却ファンL3、庫
内灯L4を駆動する。
【0016】湿度検出回路2の抵抗R4には湿度変化を
湿度センサー信号に変換するための基準電圧または電源
電圧−Vcが供給される。センサー信号処理回路3の抵
抗アレイR3は湿度検出回路2の湿度センサーS1,S2
及び抵抗R1,R2で構成したブリッジ回路2aの平衡状
態をある規定の電圧範囲に調整するため予め重み設定し
た複数の抵抗であり、抵抗R1と並列接続することによ
って平衡状態を調整している。ここで、S1は基準とな
る湿度センサー、S2は雰囲気中の湿度を検出する湿度
センサーである。
湿度センサー信号に変換するための基準電圧または電源
電圧−Vcが供給される。センサー信号処理回路3の抵
抗アレイR3は湿度検出回路2の湿度センサーS1,S2
及び抵抗R1,R2で構成したブリッジ回路2aの平衡状
態をある規定の電圧範囲に調整するため予め重み設定し
た複数の抵抗であり、抵抗R1と並列接続することによ
って平衡状態を調整している。ここで、S1は基準とな
る湿度センサー、S2は雰囲気中の湿度を検出する湿度
センサーである。
【0017】加熱調理開始時、マイクロコンピュータ5
は出力ポートO0〜O3からブリッジ回路2aに出力され
る調整電圧信号A2と湿度センサー信号A1との電圧差を
ある規定範囲に入るよう平衡状態に調整している。その
平衡状態をオペアンプC1で検出しA/D変換用信号D1
としてA/D変換用の入力ポートI0に入力している。
平衡状態になった時点の出力ポートO0〜O3の4ビット
から湿度センサー信号A1をA/D変換し被加熱物の湿
度を測定する。例えば、4ビットの出力ポートO0〜O3
からは24=16段階の湿度が測定できる。そして、加
熱調理の進行にしたがって、その仕上がりを発生した水
蒸気の変化量として検出し、ある決められた変化量にな
れば加熱調理を終了する。
は出力ポートO0〜O3からブリッジ回路2aに出力され
る調整電圧信号A2と湿度センサー信号A1との電圧差を
ある規定範囲に入るよう平衡状態に調整している。その
平衡状態をオペアンプC1で検出しA/D変換用信号D1
としてA/D変換用の入力ポートI0に入力している。
平衡状態になった時点の出力ポートO0〜O3の4ビット
から湿度センサー信号A1をA/D変換し被加熱物の湿
度を測定する。例えば、4ビットの出力ポートO0〜O3
からは24=16段階の湿度が測定できる。そして、加
熱調理の進行にしたがって、その仕上がりを発生した水
蒸気の変化量として検出し、ある決められた変化量にな
れば加熱調理を終了する。
【0018】しかしながら、マイクロコンピュータ5の
内部配線が微細になるにつれ共通インピーダンスRcの
値も大きくなってきた。そのため、被加熱物の湿度測定
のためのA/D変換と表示部4のダイナミック駆動表示
を同時に制御している場合、例えば、マイクロコンピュ
ータ5の表示駆動回路から出力ポートO4〜O11を介し
て表示部4の表示管に流れる駆動電流の変化がセンサー
信号処理回路3の湿度センサー信号A1および調整電圧
信号A2にも影響するようになってきている。例えば、
マイクロコンピュータ5に供給される電源電圧−Vc=
−5Vの場合、ブリッジ回路2aの調整電圧信号A2が
数ミリボルト変動するので安定して湿度センサー信号A
1をA/D変換することができない。
内部配線が微細になるにつれ共通インピーダンスRcの
値も大きくなってきた。そのため、被加熱物の湿度測定
のためのA/D変換と表示部4のダイナミック駆動表示
を同時に制御している場合、例えば、マイクロコンピュ
ータ5の表示駆動回路から出力ポートO4〜O11を介し
て表示部4の表示管に流れる駆動電流の変化がセンサー
信号処理回路3の湿度センサー信号A1および調整電圧
信号A2にも影響するようになってきている。例えば、
マイクロコンピュータ5に供給される電源電圧−Vc=
−5Vの場合、ブリッジ回路2aの調整電圧信号A2が
数ミリボルト変動するので安定して湿度センサー信号A
1をA/D変換することができない。
【0019】図3は本発明の表示部のダイナミック駆動
表示とA/D変換のタイミングを示すタイムチャートで
ある。図3に示すように、A/D変換するタイミングを
表示部4のブランキング期間とすることにより、そのブ
ランキング期間は表示部4の表示管には駆動電流が流れ
ない状態なので共通インピーダンスRcに影響されない
ので湿度センサー信号A1および調整電圧信号A2は安定
した電圧値を示す。よって、オペアンプC1から出力さ
れるA/D変換用信号D1も安定するのでマイクロコン
ピュータ5は精度の高いA/D変換が可能になる。一般
に表示部4のブランキング期間のタイミングはマイクロ
コンピュータ5のタイマー(制御プログラム)で生成さ
れる。表示部4の表示管のダイナミック駆動表示する際
のブランキング期間は、桁切り替え時に行われ表示管を
全てオフ状態になる。このブランキング期間は、例え
ば、数10ミリ秒に設定することで殆ど表示の品位に影
響しないようにすることができる。また、負荷制御回路
1は、A/D変換中にマイクロコンピュータ5の出力ポ
ートO12〜O15から駆動されない。
表示とA/D変換のタイミングを示すタイムチャートで
ある。図3に示すように、A/D変換するタイミングを
表示部4のブランキング期間とすることにより、そのブ
ランキング期間は表示部4の表示管には駆動電流が流れ
ない状態なので共通インピーダンスRcに影響されない
ので湿度センサー信号A1および調整電圧信号A2は安定
した電圧値を示す。よって、オペアンプC1から出力さ
れるA/D変換用信号D1も安定するのでマイクロコン
ピュータ5は精度の高いA/D変換が可能になる。一般
に表示部4のブランキング期間のタイミングはマイクロ
コンピュータ5のタイマー(制御プログラム)で生成さ
れる。表示部4の表示管のダイナミック駆動表示する際
のブランキング期間は、桁切り替え時に行われ表示管を
全てオフ状態になる。このブランキング期間は、例え
ば、数10ミリ秒に設定することで殆ど表示の品位に影
響しないようにすることができる。また、負荷制御回路
1は、A/D変換中にマイクロコンピュータ5の出力ポ
ートO12〜O15から駆動されない。
【0020】図4は本発明のA/D変換処理手順を示す
概略フローチャートである。図4において、 ステップS101;表示部4の表示管の桁切り替え時に
表示を全てオフする。 ステップS102;タイマーを初期化する。 ステップS103;ブランキング時間が経過したかチエ
ックする。 ステップS104;被加熱物の水蒸気量(湿度)のA/
D変換を開始する。 ステップS105;A/D変換終了を待つ。 ステップS106;A/D変換が終了すれば次の桁の表
示を点灯する。 その後は被加熱物が所定の水蒸気量になるまでステップ
S101〜ステップS106(A/D変換とダイナミッ
ク駆動表示)を繰り返し、ある決められた変化量になれ
ば加熱調理を終了する。
概略フローチャートである。図4において、 ステップS101;表示部4の表示管の桁切り替え時に
表示を全てオフする。 ステップS102;タイマーを初期化する。 ステップS103;ブランキング時間が経過したかチエ
ックする。 ステップS104;被加熱物の水蒸気量(湿度)のA/
D変換を開始する。 ステップS105;A/D変換終了を待つ。 ステップS106;A/D変換が終了すれば次の桁の表
示を点灯する。 その後は被加熱物が所定の水蒸気量になるまでステップ
S101〜ステップS106(A/D変換とダイナミッ
ク駆動表示)を繰り返し、ある決められた変化量になれ
ば加熱調理を終了する。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、加熱調理器の全制御を
1チップで構成されたマイクロコンピュータで処理する
際に、被加熱物の仕上がりを湿度変化として検出し、そ
の湿度変化を表示部のブランキング期間にA/D変換し
て測定することで表示管の駆動電流の影響を回避するこ
とができる。従って、制御部が湿度変化をA/D変換す
る際に、表示管の駆動電流の影響を受けず安定するの
で、その結果、加熱調理の仕上がりを安定して検出でき
るため、簡単な回路構成で加熱調理に失敗の無い加熱調
理器を提供することができる。
1チップで構成されたマイクロコンピュータで処理する
際に、被加熱物の仕上がりを湿度変化として検出し、そ
の湿度変化を表示部のブランキング期間にA/D変換し
て測定することで表示管の駆動電流の影響を回避するこ
とができる。従って、制御部が湿度変化をA/D変換す
る際に、表示管の駆動電流の影響を受けず安定するの
で、その結果、加熱調理の仕上がりを安定して検出でき
るため、簡単な回路構成で加熱調理に失敗の無い加熱調
理器を提供することができる。
【図1】本発明の基本回路構成を示す回路図である。
【図2】本発明の加熱調理器の制御回路の一実施例を示
す回路図である。
す回路図である。
【図3】本発明の表示部のダイナミック駆動表示とA/
D変換のタイミングを示すタイムチャートである。
D変換のタイミングを示すタイムチャートである。
【図4】本発明のA/D変換処理手順を示す概略フロー
チャートである。
チャートである。
1 負荷制御回路 2 湿度検出回路 2a ブリッジ回路 3 センサー信号処理回路 4 表示部 5 マイクロコンピュータ S1、S2 湿度センサー R1、R2、R4 抵抗 R3 ラダー抵抗 L1 マグネトロン L2 赤外線ヒータ L3 冷却ファン L4 庫内灯
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24C 7/02 325 F24C 7/02 301 F24C 7/08 325
Claims (5)
- 【請求項1】 被加熱物を加熱調理するための加熱エネ
ルギーを供給する加熱調理部と、被加熱物の仕上がりを
湿度変化として検出する湿度センサーを有し湿度センサ
ー信号に変換する湿度検出部と、変換された湿度センサ
ー信号をA/D変換用信号に変換するセンサー信号処理
部と、複数桁一体表示管を有する表示部と、加熱調理部
を制御して被加熱物を加熱調理するとともにセンサー信
号処理部を制御して求めたA/D変換用信号に基づき湿
度変化分をA/D変換しかつ表示部の複数桁一体表示管
をダイナミック駆動表示する制御部を備え、 前記制御部は、表示部の複数桁一体表示管をダイナミッ
ク駆動表示する際に、表示部のブランキング期間内にセ
ンサー信号処理部から得たA/D変換用信号に基づき湿
度変化分をA/D変換することを特徴とする加熱調理
器。 - 【請求項2】 前記制御部は、CPU、ROM,RA
M、タイマー、I/Oポート、A/D変換回路、表示駆
動回路を1チップに搭載したマイクロコンピュータで構
成されることを特徴とする請求項1記載の加熱調理器。 - 【請求項3】 前記湿度検出部は、二つの湿度センサー
と二つの抵抗からなるブリッジ回路を備え、前記ブリッ
ジ回路に基準電圧を供給することにより被加熱物の湿度
変化を湿度センサー信号に変換することを特徴とする請
求項1記載の加熱調理器。 - 【請求項4】 前記センサー信号処理部は、ブリッジ回
路の一方に接続されたラダー抵抗とブリッジ回路から出
力される二つの信号を差動増幅するオペアンプを備え、
前記制御部は予め重みビットが設定されたマイクロコン
ピュータの出力ポートからラダー抵抗に出力電圧を順次
供給することによってブリッジ回路から出力される調整
電圧信号と湿度センサー信号を平衡状態に調整し、その
平衡状態にオペアンプから出力されるA/D変換用信号
に基づき湿度変化分をA/D変換して検出することを特
徴とする請求項3記載の加熱調理器。 - 【請求項5】 前記制御部は、表示部の複数桁一体表示
管をダイナミック駆動表示する際に、表示部のブランキ
ング期間にA/D変換回路で湿度変化分をA/D変換す
るとともに表示駆動回路で桁表示を切り替えるよう制御
することを特徴とする請求項1記載の加熱調理器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03008294A JP3301847B2 (ja) | 1994-02-28 | 1994-02-28 | 加熱調理器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03008294A JP3301847B2 (ja) | 1994-02-28 | 1994-02-28 | 加熱調理器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07239127A JPH07239127A (ja) | 1995-09-12 |
JP3301847B2 true JP3301847B2 (ja) | 2002-07-15 |
Family
ID=12293882
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03008294A Expired - Fee Related JP3301847B2 (ja) | 1994-02-28 | 1994-02-28 | 加熱調理器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3301847B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100680996B1 (ko) * | 2005-03-09 | 2007-02-09 | 주식회사 대우일렉트로닉스 | 전자레인지의 습도 감지시스템 및 방법 |
JP2011075189A (ja) * | 2009-09-30 | 2011-04-14 | Sanyo Electric Co Ltd | 加熱調理器 |
-
1994
- 1994-02-28 JP JP03008294A patent/JP3301847B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07239127A (ja) | 1995-09-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4847783A (en) | Gas sensing instrument | |
JPH09257587A (ja) | 非接触型温度計 | |
US5876120A (en) | Apparatus and method for measuring food temperature in microwave oven | |
JP3301847B2 (ja) | 加熱調理器 | |
JPH0577931B2 (ja) | ||
EP1659829A2 (en) | Microwave oven controlling a cooking time with the use of a humidity sensor and control method thereof | |
JP2002022513A (ja) | 流量測定装置 | |
KR100364699B1 (ko) | 온도/습도 센서를 이용한 조리기기 및 그 제어방법 | |
JPH09184759A (ja) | 赤外分光光度計 | |
JP2697146B2 (ja) | 電熱型オーブン | |
JPH02166334A (ja) | 温度制御装置 | |
KR0154623B1 (ko) | 전자렌지의 자동조리 방법 및 장치 | |
JPH0718729B2 (ja) | ヒータ温度制御回路 | |
JP2732270B2 (ja) | 温度制御方式 | |
KR0125710B1 (ko) | 전자렌지의 습도센서 불량검사방법 | |
JP2944276B2 (ja) | 湿度検出装置 | |
JPH0350933B2 (ja) | ||
JP2673075B2 (ja) | 湿度検出回路 | |
KR930007515B1 (ko) | 전자레인지의 절대습도 감지방법 및 장치 | |
KR0121991B1 (ko) | 전자렌지의 습도센서 불량체크방법 | |
JP2001074529A (ja) | 流量計測装置 | |
JP2000074708A (ja) | 流量計及び流量制御装置 | |
JPH0868696A (ja) | 温度測定装置 | |
JPH0974057A (ja) | 炉内圧力制御システム | |
JP2011075189A (ja) | 加熱調理器 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |