JPH11270854A - 加熱調理器 - Google Patents

加熱調理器

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JPH11270854A
JPH11270854A JP7743698A JP7743698A JPH11270854A JP H11270854 A JPH11270854 A JP H11270854A JP 7743698 A JP7743698 A JP 7743698A JP 7743698 A JP7743698 A JP 7743698A JP H11270854 A JPH11270854 A JP H11270854A
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cooking
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哲司 原田
Akihiro Tominaga
明浩 富永
Naoko Kobayashi
直子 小林
Masayoshi Nishikawa
優美 西川
Takayuki Fukuda
孝之 福田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】調理途中で熱源が不意に停止するのをできるだ
け防止し、安全性を確保しながらも使い勝手をより向上
させる。 【解決手段】ガスバーナ1により加熱される調理容器の
温度が温度センサ2により検出される。油もの調理の間
に速度調節領域(200℃〜245℃)内での検出温度
の上昇速度を求め、発熱量調節手段12により上昇速度
の増減が抑制されるようにガスバーナ1の火力を調節す
る。速度調節領域は複数段階の温度領域に分割されてお
り、ガスバーナ1の火力は各段階ごとに調節される。検
出温度が維持温度(250℃)に達すると、検出温度が
維持温度付近に保たれるように加熱量制御手段13によ
りガスバーナ1の火力が制御される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、調理容器を加熱す
るとともに調理容器の温度を検出し、検出温度に基づい
て調理用油が発火する前に加熱を停止させる安全機能を
備えた加熱調理器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、ガスコンロのような加熱調理
器においては、調理容器である鍋底の温度を温度センサ
により検出し、温度の変化傾向を監視することによっ
て、煮物や焚き物のように水分の多い調理か、揚げ物の
ように調理用油を加熱する調理かなどの調理種別を判別
するものが提供されている(特開平6−129644号
公報等)。この種の調理種別を判別するガスコンロで
は、煮炊き物の焦げつきを防止したり、揚げ物の調理中
にてんぷら油のような調理用油が発火するのを防止した
りする安全機能が付加されている。とくに、揚げ物のよ
うな油もの調理においては、250℃に達するとガスバ
ーナを消火させることで、てんぷら油の発火を防止する
ように構成されているものが多い。ここに、調理用油の
自然発火温度は350℃付近であるから、この温度に達
する前にガスバーナを消火させるように余裕を持たせて
ガスバーナを消火させる温度を250℃に設定してあ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
に調理用油の発火を防止するために温度センサでの検出
温度が250℃に達するとガスバーナを消火させるもの
では、炒め物や一部の焼き物のように調理用油を少量し
か使用しない場合でも250℃に達するとガスバーナが
消火するから、炒め物などなどの調理中には調理途中で
消火してしまい不都合な場合がある。この種の問題は熱
源がガスバーナではない場合にも同様に生じる。
【0004】また、熱源がガスバーナであるときには、
風によって炎が揺らぐと温度センサに炎が直接当たって
温度センサでの検出温度が250℃以上になり、ガスバ
ーナが消火されることもある。本発明は上記事由に鑑み
て為されたものであり、その目的は、調理途中で熱源が
不意に停止するのをできるだけ防止し、安全性を確保し
ながらも使い勝手をより向上させた加熱調理器を提供す
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、調理
容器を加熱する熱源と、調理容器の温度を検出する温度
センサと、温度センサによる検出温度に基づいて熱源の
発熱量を調節する制御回路とを備え、制御回路に温度セ
ンサによる検出温度の変化傾向に基づいて少なくとも水
もの調理と油もの調理とを自動判別する調理種別判別機
能を設けた加熱調理器において、制御回路が、温度セン
サによる検出温度が調理用油の発火を防止するように設
定した停止温度に達すると熱源による加熱を停止させる
強制停止手段と、停止温度よりも低く調理用油を加熱し
た調理ができる程度の比較的高温に設定した維持温度に
達すると前記検出温度を維持温度付近に保つように熱源
の発熱量を制御する加熱量制御手段と、前記維持温度ま
での前記検出温度の上昇速度の増減を抑制する方向に熱
源の発熱量を調節する発熱量調節手段とを具備するもの
である。
【0006】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記発熱量調節手段が、前記維持温度よりも低くか
つ煮物調理中とは区別できる程度の温度領域に設定され
ている速度調節領域において熱源の発熱量を調節するも
のである。請求項3の発明は、請求項1または請求項2
の発明において、制御回路が、熱源の動作中に熱源の発
熱量を大小2段階から選択するものである。
【0007】請求項4の発明は、請求項3の発明におい
て、前記速度調節領域には予備判定領域と予備判定領域
よりも高い温度領域である熱量制御領域とが設定され、
前記発熱量調節手段が、前記検出温度が予備判定領域の
下限温度に達すると熱源の発熱量を大とした状態で予備
判定領域の下限温度から上限温度に達するまでの時間を
求め、求めた時間が第1の規定時間未満であると熱源の
発熱量を小とし、さらに前記検出温度が熱量制御領域の
下限温度から上限温度までの間で一定温度上昇するたび
に所要時間を求めるとともに求めた各所要時間ごとに第
2の規定時間と比較し、各所要時間が第2の規定時間以
上のときには熱源の発熱量を大とし、各所要時間が第2
の規定時間未満のときには熱源の発熱量を小とするもの
である。
【0008】請求項5の発明は、請求項4の発明におい
て、予備判定領域が200〜230℃、熱量制御領域が
230〜245℃、維持温度が250℃、停止温度が2
70℃、第1の規定時間が60秒、第2の規定時間が1
5秒にそれぞれ設定され、熱量制御領域では5℃上昇毎
の所要時間が求められるものである。請求項6の発明
は、請求項1ないし請求項5の発明において、前記熱源
をガスバーナとしたものである。
【0009】
【発明の実施の形態】本実施形態では、加熱調理器とし
てガスコンロを例示するが、本発明の技術思想は、電熱
線、ハロゲンヒータ、誘導加熱調理器など、各種の加熱
調理器に適用可能である。本実施形態では、図1に示す
ように、ガスバーナ1の中心付近にサーミスタよりなる
温度センサ2を収納したロッド21を配置し、ロッド2
1を押圧ばね22により図の上向きに付勢している。ロ
ッド21は通常ではガスバーナ1の炎が直接当たらない
ように配置される。また、ガスバーナ1の周囲に配置さ
れている五徳23に鍋やフライパンのような調理容器を
載せていない状態で、ロッド21の先端面(図の上面)
は五徳23の上面よりも上方に突出する。したがって、
五徳23に調理容器を載せると、押圧ばね22が圧縮さ
れてロッド21が調理容器の底に弾接する。この状態で
ガスバーナ1に点火すれば、温度センサ2によって調理
容器の底の温度を検出することができる。
【0010】ガスバーナ1への燃料ガスの流路上には、
ガスバーナ1の点火・消火および燃料ガスの流量調節を
手操作で行なう器具栓3と、ガスバーナ1への点火時に
開放される電磁弁よりなる安全弁4と、ガスバーナ1に
供給する燃料ガスの流量を調節する電磁弁よりなる流量
調節弁5とが設けられる。燃料ガスの流路は流量調節弁
5の前後で分岐して流量調節弁5と並行するバイパス路
6を形成する。したがって、流量調節弁5が閉止した状
態ではバイパス路6を通してのみガスバーナ1に燃料ガ
スが供給されるから燃料ガスの供給量が少なくなり、流
量調節弁5が開放されると燃料ガスの供給量が多くな
る。つまり、ガスバーナ1に点火した状態で、流量調節
弁5を開閉すれば、ガスバーナ1の火力が2段階に切り
換えられる。以下では、火力が大きい状態を大火、火力
が小さい状態を小火と呼ぶ。
【0011】安全弁4および流量調節弁5は上述のよう
に電磁弁であって、これらの制御はマイコンを主構成と
する制御回路10が行なう。制御回路10は、従来構成
として説明したように、温度センサ2による検出温度の
変化傾向に基づいて水もの調理か油もの調理かの調理種
別を判別する調理種別判別機能を備える。また、制御回
路10は、温度センサ2による検出温度が停止温度に達
するとガスバーナ1を消火させる(つまり加熱を停止さ
せる)強制停止手段11を備える。停止温度は本実施形
態では270℃に設定してある。
【0012】本実施形態は、停止温度よりも低い維持温
度を設定し、温度センサ2による検出温度が維持温度に
達すると維持温度付近に保つようにガスバーナ1の火力
を調節する制御と、維持温度までの温度上昇の過程で検
出温度の上昇速度の増減を抑制するようにガスバーナ1
の火力を調節する点に特徴を有している。したがって、
制御回路10には検出温度の上昇速度を制御するように
ガスバーナ1の火力を調節する発熱量調節手段12と、
検出温度を維持温度付近に保つようにガスバーナ1の火
力を調節する加熱量制御手段13とを設けている。
【0013】発熱量調節手段12は、あらかじめ設定し
た速度調節領域での検出温度の上昇速度の増減を抑制す
るようにガスバーナ1の火力を調節するものであり、温
度センサ2による検出温度の上昇速度を検出して油量や
鍋の熱容量などをおおよそ推定する予備判定領域と、温
度センサ2による検出温度の上昇速度を検出するととも
に検出した上昇速度に基づいてガスバーナ1の火力を制
御する熱量制御領域との2段階に分けてある。ここに、
速度調節領域は調理用油を加熱する調理(油もの調理と
いう)に対して設定されており、水分比率の多い煮物や
焚き物のような調理(水もの調理という)に対しては意
味がない。そこで、水もの調理と区別できる温度領域
(つまり、水もの調理の際に検出されることがほとんど
ない程度に高い温度領域)に速度調節領域を設定してあ
る。本実施形態では、予備判定領域は200〜230℃
の温度領域とし、熱量制御領域は230〜245℃の温
度領域としてある。
【0014】発熱量調節手段12は、予備判定領域では
ガスバーナ1の火力を大火としておき、温度センサ2に
よる検出温度が予備判定領域の下限温度である200℃
から上限温度である230℃に達するまでの時間を計測
する。この時間が規定時間(第1の規定時間)以下か規
定時間を越えるかに応じて熱量制御領域におけるガスバ
ーナ1の最初の火力が決定される。つまり、温度の上昇
速度が遅いとき(検出温度が200℃から230℃に至
る時間が規定時間を越えるとき)には、加熱量に対する
温度の上昇速度が遅いのであるから、以後も大火のまま
加熱を継続する。また、予備判定領域での上昇時間が規
定時間以下であれば加熱量に対して温度の上昇速度が速
いのであるから、以後は小火に切り換える。予備判定領
域での規定時間は本実施形態では60秒に設定してあ
る。
【0015】熱量制御領域では、検出温度が一定温度上
昇するたびにその所要時間を計測し、この所要時間が規
定時間(第2の規定時間)以上であれば大火とし、所要
時間が規定時間未満であれば小火とする。具体的には、
熱量制御領域の下限温度である230℃から上限温度で
ある245℃まで5℃上昇するたびに所要時間を計測
し、計測した所要時間が規定時間以上であれば大火とす
ることにより検出温度の上昇速度を速め、規定時間より
短いときには小火として検出温度の上昇速度を遅くす
る。熱量制御領域での規定時間は本実施形態では15秒
に設定してある。
【0016】このような制御によって、検出温度が維持
温度(250℃)まで上昇する間の上昇速度が速すぎて
維持温度を越えてしまうのを防止しながらも、所望温度
が得られるまでの時間が長くならない程度の上昇速度を
確保することができる。また、検出温度の上昇速度を複
数段階で検出してガスバーナ1の火力を複数回調節して
いるから、風などによる炎の揺らぎで温度センサ2(ロ
ッド21)に炎が直接当たることによって検出温度が一
時的に急上昇したとしても、ガスバーナ1の火力が小火
になることによって炎が温度センサ2に当たる可能性が
低減し、炎の揺らぎによって検出温度が停止温度に達し
てガスバーナ1が消火するという誤動作(いわゆる早切
れ)を低減することができる。
【0017】ところで、上述したように、本実施形態で
は速度調節領域の上限温度よりも高く停止温度よりも低
い維持温度が設定されており、検出温度が維持温度に達
すると制御回路10に設けた加熱量制御手段13が機能
して、検出温度が維持温度付近に保たれるようにガスバ
ーナ1の火力が制御される。維持温度は250℃に設定
され、検出温度が維持温度に達するとガスバーナ1の火
力を小火として検出温度を低下させ、検出温度が維持温
度よりも2℃低い248℃まで低下するとガスバーナ1
の火力を大火として検出温度を上昇させるのである。こ
の動作により、検出温度が停止温度に達する可能性が一
層低減され、ガスバーナ1が調理途中で不意に消火する
という不都合を回避することができる。ただし、流量調
節弁5が故障などによって開放されたままになると加熱
量制御手段14による火力の制御ができなくなるから、
この場合には検出温度が停止温度に達して強制停止手段
11によりガスバーナ1が消火される。つまり、調理用
油の発火を防止することができる。
【0018】上述の構成による動作の一例を図3に示
す。図示例では、予備判定領域(200〜230℃)の
温度上昇に要する時間t1が60秒以下であって油量が
比較的少ないと判断され、ガスバーナ1の火力が小火に
切り換えられている。その後、熱量制御領域(230〜
245℃)では5℃毎の温度上昇の時間t2が計測さ
れ、いずれも15秒以上であるから、ガスバーナ1の火
力は大火になっている。
【0019】このようにして、維持温度(250℃)に
達するとガスバーナ1は小火に切り換えられ、以後は2
48℃まで低下すると大火、250℃まで上昇すると小
火となるように火力調節が行なわれる。なお、図示例で
は温度センサ2による検出温度が248℃と250℃と
の間で推移しているが、実際には若干のオーバーシュー
トおよびアンダーシュートが生じる。
【0020】しかして、上述の動作をまとめると、図2
のようになる。つまり、ガスバーナ1の点火後に(S
1)、油もの調理であることが確定している状態でガス
バーナ1の火力は大火に設定される(S2)。温度セン
サ2による検出温度が予備判定領域の下限温度(200
℃)に達すると(S3)、予備判定領域での温度上昇に
要する時間t1の計時が開始される(S4)。その後、
予備判定領域の上限温度(230℃)に達すると(S
5)、下限温度から上限温度まで上昇するのに要した時
間t1を求め(S6)、この時間t1が規定時間(60
秒)と比較される(S7)。ここで、計時した時間t1
が規定時間を越えている場合には、ガスバーナ1の火力
は小火に切り換えられる(S8)。
【0021】予備判定領域の上限温度は熱量制御領域の
上限温度と一致させてあり、予備判定領域の上限温度に
達した時点で熱量制御領域で一定温度上昇するたびに計
測される時間t2の計時を開始し(S9)、一定温度
(5℃)上昇するたびに(S10)、所要時間t2が求
められる(S11)。次に、この時間t2を規定時間
(15秒)と比較し(S12)、計時した時間t2が規
定時間未満であるときにはガスバーナ1を小火とし(S
13)、規定時間以上であるときにはガスバーナ1を大
火とする(S14)。この動作は検出温度が熱量制御領
域の上限温度である245℃に達するまで繰り返される
(S15)。
【0022】こうして検出温度が維持温度(250℃)
に到達した場合には(S16)、ガスバーナ1の火力が
小火に設定される(S18)。ガスバーナ1を小火に設
定することによって検出温度が低下し248℃になれば
(S19)、ガスバーナ1は大火に切り換えられる(S
20)。このようにして検出温度が維持温度付近に保た
れることになる。このような制御を行なっている場合で
も流量調節弁5の故障などによって異常な温度上昇が生
じることもあるから、検出温度が停止温度(270℃)
に達したときには(S17)ガスバーナ1を消火する
(S21)。
【0023】
【発明の効果】請求項1の発明は、調理容器を加熱する
熱源と、調理容器の温度を検出する温度センサと、温度
センサによる検出温度に基づいて熱源の発熱量を調節す
る制御回路とを備え、制御回路に温度センサによる検出
温度の変化傾向に基づいて少なくとも水もの調理と油も
の調理とを自動判別する調理種別判別機能を設けた加熱
調理器において、制御回路が、温度センサによる検出温
度が調理用油の発火を防止するように設定した停止温度
に達すると熱源による加熱を停止させる強制停止手段
と、停止温度よりも低く調理用油を加熱した調理ができ
る程度の比較的高温に設定した維持温度に達すると前記
検出温度を維持温度付近に保つように熱源の発熱量を制
御する加熱量制御手段と、前記維持温度までの前記検出
温度の上昇速度の増減を抑制する方向に熱源の発熱量を
調節する発熱量調節手段とを具備するものであり、検出
温度が停止温度に近づくと停止温度よりも低い維持温度
付近に保つように熱源の発熱量を調節するから調理用油
の発火を防止することができるとともに、停止温度に到
達する頻度が少なくなり、調理途中で熱源が不意に停止
してしまう可能性を低減することができる。その結果、
調理用油の発火を防止して安全性を高めながらも調理途
中で熱源が不意に停止したときに熱源を再度動作させる
という作業が不要になり調理時の使い勝手が向上すると
いう利点がある。しかも、発熱量調節手段を設けること
によって維持温度に到達するまでの検出温度の上昇速度
の増減を抑制するように熱源の発熱量を調節しているか
ら、検出温度の上昇速度が速すぎて維持温度を大きく越
えて停止温度に達してしまうのを防止しながらも、所望
温度に達するまでの時間が長くなりすぎることがないよ
うにすることができる。
【0024】請求項2の発明のように、発熱量調節手段
が、維持温度よりも低くかつ煮物調理中とは区別できる
程度の温度領域に設定されている速度調節領域において
熱源の発熱量を調節するものでは、調理用油を加熱して
調理する際に熱源の発熱量を必要以上に制御することが
ないから、所望温度までの到達時間を短くすることが可
能になる。
【0025】請求項3の発明のように、制御回路が、熱
源の動作中に熱源の発熱量を大小2段階から選択するも
のでは、発熱量を連続的に制御するものに比較して熱源
の発熱量の制御が容易になる。請求項4の発明のよう
に、速度調節領域には予備判定領域と予備判定領域より
も高い温度領域である熱量制御領域とが設定され、前記
発熱量調節手段が、前記検出温度が予備判定領域の下限
温度に達すると熱源の発熱量を大とした状態で予備判定
領域の下限温度から上限温度に達するまでの時間を求
め、求めた時間が第1の規定時間未満であると熱源の発
熱量を小とし、さらに前記検出温度が熱量制御領域の下
限温度から上限温度までの間で一定温度上昇するたびに
所要時間を求めるとともに求めた各所要時間ごとに第2
の規定時間と比較し、各所要時間が第2の規定時間以上
のときには熱源の発熱量を大とし、各所要時間が第2の
規定時間未満のときには熱源の発熱量を小とするもので
は、速度調節領域として予備判定領域と熱量制御領域と
を設定し、複数段階で検出温度の上昇速度を求め各段階
ごとに熱源の発熱量を加減するから、検出温度が停止温
度に達する頻度を抑制することができ、停止温度の設定
により調理用油の発火の危険性を低減しながらも、調理
途中で検出温度が停止温度に到達して熱源の加熱が停止
されることの可能性を少なくすることができる。
【0026】請求項5の発明のように、予備判定領域が
200〜230℃、熱量制御領域が230〜245℃、
維持温度が250℃、停止温度が270℃、第1の規定
時間が60秒、第2の規定時間が15秒にそれぞれ設定
され、熱量制御領域では5℃上昇毎の所要時間が求めら
れるものでは、現状における最適な設定値になる。請求
項6の発明のように、熱源をガスバーナとしたもので
は、調理途中での加熱の中断が防止されるのはもちろん
のこと、ガスバーナの炎が風により煽られて温度センサ
での検出温度の上昇速度が一時的に増加したとしても、
予備判定領域と熱量制御領域とで複数段階に火力が調節
されることにより、急激な温度上昇が抑制されるから、
調理途中で停止温度に達して消火される可能性が大幅に
低減されることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示すブロック図である。
【図2】同上における制御回路の処理手順の一部を示す
動作説明図である。
【図3】同上の動作説明図である。
【符号の説明】
1 ガスバーナ 2 温度センサ 10 制御回路 11 強制停止手段 12 発熱量調節手段 13 加熱量制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西川 優美 大阪市港区南市岡1丁目1番52号株式会社 ハーマン内 (72)発明者 福田 孝之 大阪市港区南市岡1丁目1番52号株式会社 ハーマン内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 調理容器を加熱する熱源と、調理容器の
    温度を検出する温度センサと、温度センサによる検出温
    度に基づいて熱源の発熱量を調節する制御回路とを備
    え、制御回路に温度センサによる検出温度の変化傾向に
    基づいて少なくとも水もの調理と油もの調理とを自動判
    別する調理種別判別機能を設けた加熱調理器において、
    制御回路は、温度センサによる検出温度が調理用油の発
    火を防止するように設定した停止温度に達すると熱源に
    よる加熱を停止させる強制停止手段と、停止温度よりも
    低く調理用油を加熱した調理ができる程度の比較的高温
    に設定した維持温度に達すると前記検出温度を維持温度
    付近に保つように熱源の発熱量を制御する加熱量制御手
    段と、前記維持温度までの前記検出温度の上昇速度の増
    減を抑制する方向に熱源の発熱量を調節する発熱量調節
    手段とを具備することを特徴とする加熱調理器。
  2. 【請求項2】 前記発熱量調節手段は、前記維持温度よ
    りも低くかつ煮物調理中とは区別できる程度の温度領域
    に設定されている速度調節領域において熱源の発熱量を
    調節することを特徴とする請求項1記載の加熱調理器。
  3. 【請求項3】 制御回路は、熱源の動作中に熱源の発熱
    量を大小2段階から選択することを特徴とする請求項1
    または請求項2記載の加熱調理器。
  4. 【請求項4】 前記速度調節領域には予備判定領域と予
    備判定領域よりも高い温度領域である熱量制御領域とが
    設定され、前記発熱量調節手段は、前記検出温度が予備
    判定領域の下限温度に達すると熱源の発熱量を大とした
    状態で予備判定領域の下限温度から上限温度に達するま
    での時間を求め、求めた時間が第1の規定時間未満であ
    ると熱源の発熱量を小とし、さらに前記検出温度が熱量
    制御領域の下限温度から上限温度までの間で一定温度上
    昇するたびに所要時間を求めるとともに求めた各所要時
    間ごとに第2の規定時間と比較し、各所要時間が第2の
    規定時間以上のときには熱源の発熱量を大とし、各所要
    時間が第2の規定時間未満のときには熱源の発熱量を小
    とすることを特徴とする請求項3記載の加熱調理器。
  5. 【請求項5】 予備判定領域は200〜230℃、熱量
    制御領域は230〜245℃、維持温度は250℃、停
    止温度は270℃、第1の規定時間は60秒、第2の規
    定時間は15秒にそれぞれ設定され、熱量制御領域では
    5℃上昇毎の所要時間が求められることを特徴とする請
    求項4記載の加熱調理器。
  6. 【請求項6】 前記熱源はガスバーナであることを特徴
    とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の加熱
    調理器。
JP10077436A 1998-03-25 1998-03-25 加熱調理器 Expired - Fee Related JP3124956B2 (ja)

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