JPH0665141B2 - 誘導加熱調理器 - Google Patents
誘導加熱調理器Info
- Publication number
- JPH0665141B2 JPH0665141B2 JP60222207A JP22220785A JPH0665141B2 JP H0665141 B2 JPH0665141 B2 JP H0665141B2 JP 60222207 A JP60222207 A JP 60222207A JP 22220785 A JP22220785 A JP 22220785A JP H0665141 B2 JPH0665141 B2 JP H0665141B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- temperature
- pan
- pot
- temperature change
- thermistor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は鍋の過熱保護機能を備えた誘導加熱調理器に
関する。
関する。
従来の技術 誘導加熱調理器には安全性を向上するために過熱保護と
いう機能を付加することが多い。この過熱保護機能は、
天板上に載せた鍋が加熱され続け空炊きになった場合等
に鍋が高温に過熱されることを防ぐためのもので、過熱
されると自動的に加熱停止を行う機能である。この過熱
保護機能は第３図に示すように天板１裏面に例えばサー
ミスタ２を用いた温度検知素子を設け、そして第６図に
示すようにサーミスタ２を温度検出回路３に接続してい
る。この温度検出回路３の出力が加熱制御回路４に予め
設定されているレベルに達すれば加熱コイル５への電力
供給を停止し、その後別途設定されているレベルまで下
がれば加熱コイル５への電力供給を復帰させるようにな
っている。
いう機能を付加することが多い。この過熱保護機能は、
天板上に載せた鍋が加熱され続け空炊きになった場合等
に鍋が高温に過熱されることを防ぐためのもので、過熱
されると自動的に加熱停止を行う機能である。この過熱
保護機能は第３図に示すように天板１裏面に例えばサー
ミスタ２を用いた温度検知素子を設け、そして第６図に
示すようにサーミスタ２を温度検出回路３に接続してい
る。この温度検出回路３の出力が加熱制御回路４に予め
設定されているレベルに達すれば加熱コイル５への電力
供給を停止し、その後別途設定されているレベルまで下
がれば加熱コイル５への電力供給を復帰させるようにな
っている。
一般に天板１上に載せた鍋６の温度を天板１裏面に備え
たサーミスタ２によって検出する場合、両者の間には応
答の遅れが存在する。したがって、鍋６の温度変化が急
激であるほど鍋６とサーミスタ２との間には温度差を生
じやすい。このことは第７図から明らかな通りである。
なお第７図においてＡは加熱制御回路４が加熱コイル５
に電力供給を停止する設定レベル、Ｂは加熱制御回路４
が加熱コイル５への電力供給を復帰させる設定レベル、
ａは厚肉鋳鉄鍋等の熱容量の大きい鍋を空炊きした場合
のサーミスタ２の温度変化、ｂはそのときの鍋の温度変
化、ｃは薄肉鍋等の熱容量の小さい鍋を空炊きした場合
のサーミスタ２の温度変化、ｄはそのときの鍋の温度変
化を示したものである。すなわち、第７図に示すように
加熱制御回路４が加熱コイル５への電力供給を停止およ
び復帰させるレベルＡおよびＢ、すなわち、過熱保護機
能が動作する際のサーミスタ２の温度は一定であるか
ら、熱容量の小さい薄肉鍋を空炊きした際の最高到達温
度ｆは、熱容量の大きい厚肉鍋を空炊きした際の最高到
達温度ｅよりもはるかに高いものとなる。
たサーミスタ２によって検出する場合、両者の間には応
答の遅れが存在する。したがって、鍋６の温度変化が急
激であるほど鍋６とサーミスタ２との間には温度差を生
じやすい。このことは第７図から明らかな通りである。
なお第７図においてＡは加熱制御回路４が加熱コイル５
に電力供給を停止する設定レベル、Ｂは加熱制御回路４
が加熱コイル５への電力供給を復帰させる設定レベル、
ａは厚肉鋳鉄鍋等の熱容量の大きい鍋を空炊きした場合
のサーミスタ２の温度変化、ｂはそのときの鍋の温度変
化、ｃは薄肉鍋等の熱容量の小さい鍋を空炊きした場合
のサーミスタ２の温度変化、ｄはそのときの鍋の温度変
化を示したものである。すなわち、第７図に示すように
加熱制御回路４が加熱コイル５への電力供給を停止およ
び復帰させるレベルＡおよびＢ、すなわち、過熱保護機
能が動作する際のサーミスタ２の温度は一定であるか
ら、熱容量の小さい薄肉鍋を空炊きした際の最高到達温
度ｆは、熱容量の大きい厚肉鍋を空炊きした際の最高到
達温度ｅよりもはるかに高いものとなる。
発明が解決しようとする問題点 しかし従来の構成では熱容量の小さい薄肉鍋を空炊きし
た際に鍋の温度が非常に高温となり危険なばかりでな
く、鍋が変形して使用不能となったり、あるいは少量の
油が鍋に入っている場合には油が自然発火温度に近い温
度に達して火災の危険性を有していた。
た際に鍋の温度が非常に高温となり危険なばかりでな
く、鍋が変形して使用不能となったり、あるいは少量の
油が鍋に入っている場合には油が自然発火温度に近い温
度に達して火災の危険性を有していた。
そこで本発明は、熱容量の小さい薄肉鍋を用いても鍋の
温度が高温に達することを防止できる誘導加熱調理器を
提供することを目的とする。
温度が高温に達することを防止できる誘導加熱調理器を
提供することを目的とする。
問題点を解決するための手段 そして上記問題点を解決する本発明の誘導加熱調理器は
鍋の温度を検知する温度検知素子と、この温度検知素子
の温度および温度変化率を検出し、温度が所定レベルの
範囲内となるように加熱コイルの電力供給を制御する加
熱制御手段を備え、前記加熱制御手段は温度変化率が所
定レベルより大きい場合に温度の所定レベル範囲内を低
くして加熱コイルの電力供給を制御する構成としてい
る。
鍋の温度を検知する温度検知素子と、この温度検知素子
の温度および温度変化率を検出し、温度が所定レベルの
範囲内となるように加熱コイルの電力供給を制御する加
熱制御手段を備え、前記加熱制御手段は温度変化率が所
定レベルより大きい場合に温度の所定レベル範囲内を低
くして加熱コイルの電力供給を制御する構成としてい
る。
作用 この技術的手段による作用は次のようになる。すなわ
ち、熱容量の小さい鍋が空炊きされる場合の温度上昇速
度すなわち温度変化率は、熱容量の大きい鍋の空炊きの
場合に比べ大きいから、この温度変化率を温度と同時に
検出して、温度変化率が所定レベルより大きい場合は、
その値に応じて予め設定されている過熱保護機能動作レ
ベル、すなわち温度の所定レベル範囲を下げることによ
り鍋が高温に過熱されることを防止する。
ち、熱容量の小さい鍋が空炊きされる場合の温度上昇速
度すなわち温度変化率は、熱容量の大きい鍋の空炊きの
場合に比べ大きいから、この温度変化率を温度と同時に
検出して、温度変化率が所定レベルより大きい場合は、
その値に応じて予め設定されている過熱保護機能動作レ
ベル、すなわち温度の所定レベル範囲を下げることによ
り鍋が高温に過熱されることを防止する。
実施例 以下、本発明の一実施例を添付図面にもとづいて説明す
る。第１図において、天板裏面に温度検知素子であるサ
ーミスタ７を設けている。そしてこのサーミスタ７は加
熱制御手段１３を構成している温度検出回路８と温度変
化率検出回路９とに接続され、これら温度検出回路８と
温度変化率検出回路９の出力は過熱保護温度設定回路１
０に入力される。過熱保護温度設定回路１０には、入力
される温度変化率検出回路９の信号が予め設定されてい
るレベルよりも大きな信号を得ればその大きさに応じて
過熱保護温度設定値（温度の所定レベルの範囲）を下げ
て温度検出回路８からの入力信号と比較し、また予め設
定されているレベルより小さい場合には予め設定されて
いる過熱保護温度設定値と温度検出回路８からの入力信
号とを比較する機能を有している。以上の回路および加
熱制御回路１１より加熱制御手段１３が構成されてい
る。そして過熱保護温度設定回路１０の比較の結果、温
度検出回路８の信号の方が大きければ、加熱制御回路１
１から加熱コイル１２への出力を停止し、鍋の加熱を中
止する。
る。第１図において、天板裏面に温度検知素子であるサ
ーミスタ７を設けている。そしてこのサーミスタ７は加
熱制御手段１３を構成している温度検出回路８と温度変
化率検出回路９とに接続され、これら温度検出回路８と
温度変化率検出回路９の出力は過熱保護温度設定回路１
０に入力される。過熱保護温度設定回路１０には、入力
される温度変化率検出回路９の信号が予め設定されてい
るレベルよりも大きな信号を得ればその大きさに応じて
過熱保護温度設定値（温度の所定レベルの範囲）を下げ
て温度検出回路８からの入力信号と比較し、また予め設
定されているレベルより小さい場合には予め設定されて
いる過熱保護温度設定値と温度検出回路８からの入力信
号とを比較する機能を有している。以上の回路および加
熱制御回路１１より加熱制御手段１３が構成されてい
る。そして過熱保護温度設定回路１０の比較の結果、温
度検出回路８の信号の方が大きければ、加熱制御回路１
１から加熱コイル１２への出力を停止し、鍋の加熱を中
止する。
このときのサーミスタ７と鍋の温度変化の様子を第２図
に示す。図中ｇは熱容量の大きい鍋を空炊きした際のサ
ーミスタ７の温度変化、ｈはそのときの鍋の温度変化、
ｉは熱容量の小さい鍋を空炊きした際のサーミスタ７の
温度変化、ｊはそのときの鍋の温度変化を示す。すなわ
ち、両者のサーミスタ７の温度変化率つまり、同一時間
ｔにおけるサーミスタ温度変化曲線ｇおよびｉの変化量
は、小熱容量鍋におけるｌの方が大熱容量鍋におけるｋ
よりも大きいため、過熱保護動作温度は大熱容量鍋にお
けるＣよりも低い温度Ｄに補正されている。このときの
鍋の最高到達温度は大熱容量鍋がｍ，小熱容量鍋がｎと
なり、両者はほぼ同一温度となる。
に示す。図中ｇは熱容量の大きい鍋を空炊きした際のサ
ーミスタ７の温度変化、ｈはそのときの鍋の温度変化、
ｉは熱容量の小さい鍋を空炊きした際のサーミスタ７の
温度変化、ｊはそのときの鍋の温度変化を示す。すなわ
ち、両者のサーミスタ７の温度変化率つまり、同一時間
ｔにおけるサーミスタ温度変化曲線ｇおよびｉの変化量
は、小熱容量鍋におけるｌの方が大熱容量鍋におけるｋ
よりも大きいため、過熱保護動作温度は大熱容量鍋にお
けるＣよりも低い温度Ｄに補正されている。このときの
鍋の最高到達温度は大熱容量鍋がｍ，小熱容量鍋がｎと
なり、両者はほぼ同一温度となる。
このようにして、小熱容量鍋が空炊きされた場合におい
て鍋の温度が非常な高温に加熱される危険性を防止し空
炊きによって鍋が変形して使用不能となることを無くす
ることができる。
て鍋の温度が非常な高温に加熱される危険性を防止し空
炊きによって鍋が変形して使用不能となることを無くす
ることができる。
なお、上記実施例ではサーミスタ７を天板１４の裏面に
設け鍋の温度を検知するもので説明したが、第４図に示
すように天板１４の裏面に切欠き１５を設け、この切欠
き１５内にサーミスタ７を配するものである。この例に
おいても前記実施例と同様の効果を得ることができる。
さらに第５図はサーミスタの受熱部７を露出させ熱応答
性をよくした構成のものであるが、この場合にも鍋１６
の反りＥが大きい場合には本発明を用いなければ第７図
に示すような特性となるため、本発明を用いることで前
記実施例と同様の効果を得ることができる。
設け鍋の温度を検知するもので説明したが、第４図に示
すように天板１４の裏面に切欠き１５を設け、この切欠
き１５内にサーミスタ７を配するものである。この例に
おいても前記実施例と同様の効果を得ることができる。
さらに第５図はサーミスタの受熱部７を露出させ熱応答
性をよくした構成のものであるが、この場合にも鍋１６
の反りＥが大きい場合には本発明を用いなければ第７図
に示すような特性となるため、本発明を用いることで前
記実施例と同様の効果を得ることができる。
発明の効果 以上のように本発明は、温度検知素子の温度と温度変化
率とを検出し、温度変化率が所定のレベルより大きい場
合にその大きさに応じて過熱保護機能の動作レベルを自
動的に下げる機能によって、空炊き時に短時間で高温に
なりやすい熱容量の小さい鍋が高温に達することを防止
する。したがって、空炊きによって鍋が非常な高温に達
する危険が無くなり、鍋が変形して使用不能となること
を防止でき、また鍋に少量の油が入った状態で加熱され
ても油の温度が発火点近くの危険な温度に達することも
なく、火災を防止でき、安全性を向上させることができ
る。
率とを検出し、温度変化率が所定のレベルより大きい場
合にその大きさに応じて過熱保護機能の動作レベルを自
動的に下げる機能によって、空炊き時に短時間で高温に
なりやすい熱容量の小さい鍋が高温に達することを防止
する。したがって、空炊きによって鍋が非常な高温に達
する危険が無くなり、鍋が変形して使用不能となること
を防止でき、また鍋に少量の油が入った状態で加熱され
ても油の温度が発火点近くの危険な温度に達することも
なく、火災を防止でき、安全性を向上させることができ
る。
第１図は本発明の一実施例の誘導加熱調理器の過熱保護
回路のブロック図、第２図は同温度変化特性図、第３図
は誘導加熱調理器の縦断面図、第４図，第５図は本発明
の他実施例を示す要部断面図、第６図は従来の誘導加熱
調理器の過熱保護回路のブロック図、第７図は同温度変
化特性図である。 ７……サーミスタ（温度変化素子）、８……温度検出回
路、９……温度変化率検出回路。
回路のブロック図、第２図は同温度変化特性図、第３図
は誘導加熱調理器の縦断面図、第４図，第５図は本発明
の他実施例を示す要部断面図、第６図は従来の誘導加熱
調理器の過熱保護回路のブロック図、第７図は同温度変
化特性図である。 ７……サーミスタ（温度変化素子）、８……温度検出回
路、９……温度変化率検出回路。
Claims (1)
- 【請求項１】鍋の温度を検知する温度検知素子と、この
温度検知素子の温度と温度変化率を検出し、温度が所定
レベルの範囲内となるように加熱コイルの電力供給を制
御する加熱制御手段とを備え、前記加熱制御手段は温度
変化率が所定のレベルより大きい場合に前記温度の所定
レベル範囲を低いレベル範囲に下げて前記加熱コイルの
電力供給を制御する誘導加熱調理器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60222207A JPH0665141B2 (ja) | 1985-10-04 | 1985-10-04 | 誘導加熱調理器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60222207A JPH0665141B2 (ja) | 1985-10-04 | 1985-10-04 | 誘導加熱調理器 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6282692A JPS6282692A (ja) | 1987-04-16 |
| JPH0665141B2 true JPH0665141B2 (ja) | 1994-08-22 |
Family
ID=16778813
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP60222207A Expired - Lifetime JPH0665141B2 (ja) | 1985-10-04 | 1985-10-04 | 誘導加熱調理器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0665141B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH03263790A (ja) * | 1990-03-12 | 1991-11-25 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 誘導加熱調理器 |
| JP5040133B2 (ja) * | 2006-03-20 | 2012-10-03 | パナソニック株式会社 | 誘導加熱調理器 |
| JP5156435B2 (ja) * | 2008-03-03 | 2013-03-06 | パナソニック株式会社 | 誘導加熱調理器 |
| JP5952438B1 (ja) | 2015-01-22 | 2016-07-13 | ファナック株式会社 | 電動機の温度推定装置 |
| CN108870475B (zh) * | 2017-05-11 | 2021-01-05 | 佛山市顺德区美的电热电器制造有限公司 | 电磁炉的加热控制方法、加热控制装置及电磁炉 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0670916B2 (ja) * | 1985-09-20 | 1994-09-07 | 三洋電機株式会社 | 誘導加熱調理装置 |
-
1985
- 1985-10-04 JP JP60222207A patent/JPH0665141B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6282692A (ja) | 1987-04-16 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |