JPH11270297A - シールドトンネルの防水装置 - Google Patents

シールドトンネルの防水装置

Info

Publication number
JPH11270297A
JPH11270297A JP10077969A JP7796998A JPH11270297A JP H11270297 A JPH11270297 A JP H11270297A JP 10077969 A JP10077969 A JP 10077969A JP 7796998 A JP7796998 A JP 7796998A JP H11270297 A JPH11270297 A JP H11270297A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lining
drain material
lining body
primary
tunnel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP10077969A
Other languages
English (en)
Inventor
Makoto Kishitani
真 岸谷
Tatsuya Okamoto
達也 岡本
Yoshikazu Kido
義和 木戸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kumagai Gumi Co Ltd
Original Assignee
Kumagai Gumi Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kumagai Gumi Co Ltd filed Critical Kumagai Gumi Co Ltd
Priority to JP10077969A priority Critical patent/JPH11270297A/ja
Publication of JPH11270297A publication Critical patent/JPH11270297A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Lining And Supports For Tunnels (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 覆工体を構成するセグメントの厚肉化防止を
図る。 【解決手段】 複数のセグメント1aからなる覆工体1
のトンネル内側面1cに肉薄なドレーン材5の溝5bを
向け、ドレーン材5をトンネル内側面1cに固定して、
溝5bとトンネル内側面1cとにより排水路7を形成し
たことにより、地山より継手部1bを経由するトンネル
内側への漏水を排水路7により覆工体1のインバート部
へと誘導する。覆工体1を一次覆工体とし、二次覆工体
9を設けた場合には、排水路7が上記漏水の一次覆工体
1と二次覆工体9との接合面間への侵入を阻止する。し
かも、ドレーン材5の肉薄な形態により、二次覆工体9
の薄肉化可能性が図れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、覆工体のトンネ
ル内側への漏水を防止するシールドトンネルの防水装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、特開平6−229200号公報
で開示された防水装置は、シールドトンネルの一次覆工
体を構成する割環片状の多数のセグメントの二次覆工側
面に複数の排水溝を形成し、一次覆工体の二次覆工側面
に防水シートを全面的に被せることにより、防水シート
と排水溝とにより囲まれた排水路を形成し、地山から一
次覆工体の継手部やグラウトホール等を経由して二次覆
工側に漏れ出る水を排水路により一次覆工体のインバー
ト部に導く構造である。又、特開昭56−94000号
公報で開示された防水装置は、隧道や地下道等を構成す
る複数のコンクリート躯体の壁面にガスケットをコンク
リート躯体の継目に形成された目地溝に沿う堤状に設
け、それらのガスケットに目地溝を跨ぎかつ目地溝に沿
って延びるカバーシートを着脱自在に取り付けて、目地
溝とガスケットとカバーシートとからなる排水路を形成
することにより、地山から継目を経由して目地溝側への
漏水を排水路で捕捉する構造である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】特開平6−22920
0号公報で開示された防水装置では、セグメントの二次
覆工側面に複数の排水溝を設けることから、一次覆工体
が永久的な構造物としての強度設計上、排水溝が形成さ
れないセグメントに比べて、セグメントを厚くする必要
がある。そして、セグメントが厚くなると、トンネルと
して使用する有効直径を設計通りに形成するには、シー
ルド機による掘削坑の直径が大きくなることを否めな
い。又、シールド機のエレクタ等によりセグメントをト
ンネルの周方向に組合わせる場合、セグメントのそれぞ
れに形成された排水溝を周方向に連続させるのに多大な
時間を要する。このようなことから、係る防水装置で
は、工費が高くなってしまう。又、特開昭56−940
00号公報で開示された防水装置は、シールドトンネル
の防水を対象としたものではないが、この防水装置をシ
ールドトンネルの防水装置として用いた場合、ガスケッ
トを用いることで、工費が高くなる。又、一次覆工体の
二次覆工側面より堤状に突出するガスケットを二次覆工
体に埋め込むには、二次覆工体が厚くなり、一層工費が
高くなってしまう。
【0004】そこで、この発明は、覆工体を構成するセ
グメントの厚肉化を招くことのないシールドトンネルの
防水装置を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明にあって
は、複数のセグメントよりなる覆工体のトンネル内側面
に肉薄なドレーン材に形成された溝を向けて、そのドレ
ーン材を覆工体のトンネル内側面に固定し、このドレー
ン材の溝と覆工体のトンネル内側面とにより囲まれた排
水路を形成したことを特徴としている。請求項2の発明
にあっては、請求項1に記載のドレーン材を互いに隣接
する複数のセグメント間の継手部を覆いかつ継手部に沿
って延設する帯状に形成したことを特徴としている。請
求項3の発明にあっては、請求項1に記載のドレーン材
を覆工体のトンネル内側面と地山側面とに貫通する複数
のグラウトホールを覆う帯状に形成したことを特徴とし
ている。
【0006】
【発明の実施の形態】図1〜図8は一実施形態であっ
て、図1は一次覆工体1の継手部1bに対する防水装置
2,3の断面を示し、図2は一次覆工体1のグラウトホ
ールに対する防水装置4の断面を示し、図3はドレーン
材5の外観を示し、図4はインバート部におけるドレー
ン材5の導入口部5cの外観を示し、図5はシールドト
ンネルを天端とインバート部とに沿い切断した断面を示
し、図6は一次覆工体1を天端とインバート部とに沿い
切断した断面を示し、図7は防水装置2〜4が組付けら
れた一次覆工体1を天端とインバート部とに沿い切断し
た断面を示し、図8は一次覆工からシールドトンネルの
完成までの工程を示す。この明細書において、周方向は
一次覆工体1の周方向であり、軸方向は一次覆工体1の
延びる方向である。尚、この一実施形態ではシールドト
ンネルを一次覆工体1と二次覆工体9とより構成した場
合を例示してある。
【0007】図5を参照し、一次覆工体1とドレーン材
5と二次覆工体9とを備えて完成したシールドトンネル
について説明する。一次覆工体1は、複数のセグメント
1aが周方向及び軸方向に突き合わせられた継手部1b
をボルト又は溶接等により連結されて一次覆工される。
この一次覆工体1を正面より見ると、一次覆工体1は、
筒状を呈し、二次覆工側面1cとこれと相対峙する側の
地山側面とに貫通するグラウトホール1dを有し、二次
覆工側面1cに二次覆工体9がドレーン材5を介して二
次覆工されている。周方向に長さが短いセグメント1a
はKセグメントである。
【0008】図6を参照し、一次覆工体1を天端側とイ
ンバート部側とに断面して見ると、一次覆工体1は、軸
方向に隣接する1つのセグメント1aの列Aと,もう1
つのセグメント1aの列Bとにおいて、継手部1bが周
方向に互い違いに配置されている。
【0009】図7を参照し、一次覆工体1に対する防水
装置2〜4について説明する。軸方向の継手部1bに対
する防水装置2には網状に斜線を付し、周方向の継手部
1bに対する防水装置3には一方向に平行な斜線を付
し、グラウトホール1dに対する防水装置4には上記一
方向と逆方向に平行な斜線を付してある。又、一次覆工
体1のインバート部には排水装置としてドレーン材5が
軸方向に沿うように敷設されている。
【0010】図3を参照し、ドレーン材5について説明
する。ドレーン材5は、ゴム又は合成樹脂のように少な
くとも可撓性及び遮水性が有る素材により帯状に形成さ
せており、肉薄で平坦な基部5aと、基部5aの一表面
に並列に形成された複数の溝5bとを備える。基部5a
は図1に示す継手部1b及び図2に示すグラウトホール
1dの直径よりも広い幅を有する。
【0011】図4を参照し、インバート部のドレーン材
5について説明する。一次覆工体1のインバート部では
継手部1b及びグラウトホール1dに対する防水装置2
〜4のドレーン材5の両端部がインバート部のドレーン
材5の両側面に突き合わされる。このインバート部のド
レーン材5には、継手部1b及びグラウトホール1dに
対応するドレーン材5の両端部が現場にて突き合わされ
るように位置合わせされた状態において、インバート部
のドレーン材5の複数の溝5bを仕切る隔壁の一部を切
除することにより、導水口5cが形成される。
【0012】図1を参照し、継手部1bに対する防水装
置2,3について説明する。ドレーン材5の複数の溝5
bのうちの1つが継手部1bを跨ぎつつ覆い塞ぐよう
に、ドレーン材5が一次覆工体1の二次覆工側面1cに
重ね合わせられる。この状態において、ドレーン材5が
粘着テープ6により一次覆工体1の二次覆工側面1cに
固定される。即ち、ドレーン材5の幅よりも長い寸法に
切断された粘着テープ6の一端が一方のセグメント1a
の二次覆工側面1cに接着し、粘着テープ6の中間部が
ドレーン材5を幅方向に覆いつつドレーン材5に接着
し、粘着テープ6の他方のセグメント1aの二次覆工側
面1cに接着する。このように、帯状のドレーン材5が
継手部1bを跨いで一次覆工体1の二次覆工側面1cに
固定されることにより、一次覆工体1の二次覆工側面1
cとドレーン材5の溝5bとにより囲まれた排水路7が
周方向及び軸方向の継手部1bを縦横に連接した形態と
なる。つまり、排水路7は、図7に示す一方向に平行な
斜線が付された周方向の継手部1bに対する防水装置2
の排水路及び網状の斜線が付された軸方向の継手部1b
に対する防水装置3における排水路となる。
【0013】図2を参照し、グラウトホール1dに対す
る防水装置4について説明する。ドレーン材5の溝5b
がグラウトホール1dを跨ぎつつ覆い塞ぐように、ドレ
ーン材5が一次覆工体1の二次覆工側面1cに重ね合わ
せられる。この状態において、ドレーン材5が粘着テー
プ6により一次覆工体1の二次覆工側面1cに固定され
る。即ち、ドレーン材5の幅よりも長い寸法に切断され
た粘着テープ6の一端がドレーン材5よりも一側方に位
置する一次覆工体1の二次覆工側面1cに接着し、粘着
テープ6の中間部が第2ドレーン材5を幅方向に覆いつ
つドレーン材5に接着し、粘着テープ6の他端がドレー
ン材5よりも他側方に位置する一次覆工体1の二次覆工
側面1cに接着する。このように、ドレーン材5が一次
覆工体1の二次覆工側面1cに固定されることにより、
一次覆工体1の二次覆工側面1cとドレーン材5の溝5
bとにより囲まれた排水路8が周方向に離間配置された
グラウトホール1dを連接した形態となる(図7参
照)。
【0014】粘着テープ6でドレーン材5を一次覆工体
1に固定する場合、粘着テープ6によりドレーン材5の
長手方向に亙り全面的に固定しても良いが、所定間隔を
置いて部分的に固定するのが工費の点から好ましい。
又、図1と図2及び図5における符号9は二次覆工体で
ある。
【0015】図8を参照し、一次覆工からシールドトン
ネルの完成までの工程について説明する。ステップ80
1において或る1つの工区の一次覆工が終了すると、ス
テップ802において一次覆工体1の二次覆工側面1c
に下地処理と清掃及び1次検査等のような前処理を行
い、ステップ803においてドレーン材5を一次覆工体
1の二次覆工側面1cに取り付け、ステップ804にお
いて二次覆工を施工する。そして、二次覆工が終了する
と、ステップ805において二次覆工に対する1次検査
と補修及び立会検査等のような検査を行い、検査に合格
すると、ステップ906においてシールドトンネルが完
成する。
【0016】前記二次覆工としては、下塗りであるプラ
イマー処理を一次覆工体1の二次覆工側面1cの全面に
行った後に、上塗りである樹脂ラインニグ処理をプライ
マー処理により形成されたプライマ層の全面に行うこと
により、例えば厚さが数mm程度の極薄な二次覆工体9
を完成する。この二次覆工体9が完成することにより、
図1と図5及び図8に示すように、ドレーン材5及び粘
着テープ6が二次覆工体9に埋没した状態で覆われ、二
次覆工体9はドレーン材5を覆う部分及びそれ以外の部
分の双方において一次覆工体1の二次覆工側面1cから
の厚さが均一となるように施工される。よって、二次覆
工体9の内側空間側面である坑道側面は、ドレーン材5
を覆う部分とそれ以外の部分とが平坦に連続する面に仕
上げられている。
【0017】この実施形態の構造によれば、図1に示す
ように、地山より一次覆工体1の継手部1bを経由して
一次覆工体1の二次覆工側面1cの方に漏れ出る水は、
排水路7により一次覆工体1のインバート部へと誘導さ
れる。又、図2に示すように、地山よりグラウトホール
1dを経由して一次覆工体1の二次覆工側面1cの方に
漏れ出る水は、排水路8により一次覆工体1のインバー
ト部へと誘導される。そして、一次覆工体1のインバー
ト部に誘導された漏水は、インバート部において、排水
路7,8より図4に示す導水口5cを経由して図7に示
すドレーン材5の溝5bと二次覆工側面1cとからなる
排水路に取り込まれて一次覆工体1の軸方向の端部に形
成された図外の釜と通称される立坑に排水される。よっ
て、地山より一次覆工体1の継手部1bやグラウトホー
ル1d等を経由する二次覆工側面1cへの漏水が、一次
覆工体1と二次覆工11との接合面間に侵入することを
阻止できる。この結果、二次覆工体9がプライマ処理に
よるプライマ層と樹脂ラインニグ処理による樹脂ライニ
ング層とからなる極薄に形成された場合でも、一次覆工
体1に対する二次覆工体9の付着切れや塗装欠陥或いは
膨れ等の不都合は発生しない。
【0018】又、この実施形態の構造によれば、一次覆
工体1の軸方向及び周方向の継手部1bの防水装置2,
3では、ドレーン材5の溝5bが継手部1bを覆い塞ぐ
ように、ドレーン材5の肉薄で平坦な基部5aが一次覆
工体1の二次覆工側面1cに固定されることにより、排
水路7が一次覆工体1の二次覆工側面1cに縦横に形成
される。一次覆工体1のグラウトホール1dの防水装置
4では、ドレーン材5の溝5bがグラウトホール1dを
覆い塞ぐように、ドレーン材5の肉薄で平坦な基部5a
が一次覆工体1の二次覆工側面1cに固定されることに
より、排水路8が一次覆工体1の二次覆工側面1cに複
数のグラウトホール1dを連接する形態に形成される。
よって、セグメント1aが一次覆工体1の永久的な構造
物としての強度を負担することができるので、防水装置
2〜4のために、セグメント1aを特に厚く形成する必
要はない。しかも、ドレーン材5の基部5aが肉薄で平
坦に形成されたので、一次覆工体1の二次覆工側面1c
からドレーン材5が突出する量が少ないため、ドレーン
材5を埋没させる二次覆工体9を肉薄に形成することが
できる。
【0019】又、この実施形態の構造によれば、帯状の
ドレーン材5が図7に示すように一次覆工体1の二次覆
工側面1cを部分的に覆う形態であるので、一次覆工体
1と二次覆工体9とが図1及び図2に示すようにドレー
ン材5を介在せずに直接的に接合する面積が広くなり、
一次覆工体1と二次覆工体9との接合が適切に保持でき
る。
【0020】更に、この実施形態では、防水装置2〜4
及びインバート部に1種類のドレーン材5を用いたの
で、ドレーン材の種類を減らして工費を一層安くでき
る。
【0021】前記実施形態では1種類のドレーン材5を
用いたが、防水装置2〜4及びインバート部のそれぞれ
に幅が異なる複数種類のドレーン材を用いても良い。
【0022】前記実施形態ではドレーン材5を粘着テー
プ6で取り付けたが、図示は省略するが、ドレーン材5
の少なくとも一次覆工体1の二次覆工側面1cと接触す
る部分に粘着剤のような接着層を予め付けておくか、又
は現場で液状の接着剤をドレーン材5又は一次覆工体1
の二次覆工側面1cのいずれか一方に付けて、ドレーン
材5を一次覆工体1の二次覆工側面1cに取り付けても
良い。
【0023】前記実施形態では二次覆工体9をプライマ
処理と樹脂ラインニグ処理とからなる合成樹脂により形
成したが、二次覆工体をコンクリートにより形成しても
良い。この場合、コンクリート製の二次覆工体の厚さは
肉薄でも肉厚でもかまわない。
【0024】前記実施形態では帯状のドレーン材5によ
り一次覆工体1の二次覆工側面1cを部分的に覆った
が、幅広なシート状の溝付きドレーン材により一次覆工
体1の二次覆工側面1cを全面的に覆っても同様に適用
できる。
【0025】前記実施形態ではシールドトンネルを一次
覆工体1と二次覆工体9とにより形成したが、シールド
トンネルを一次覆工1のみで形成した場合でも、前述の
一次覆工体1を覆工体と読み替え、二次覆工側面1cを
トンネル内側面と読み替えることにより、同様に適用で
きる。この場合、覆工体のトンネル内側面とドレーン材
5との境にコーキング剤を塗布すれば好適である。
【0026】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、複数のセグメントよりなる覆工体のトンネル内側面
とそれに固定したドレーン材の溝とにより排水路を形成
したので、セグメントが覆工体の永久的な構造物として
の強度を負担することができ、セグメントを特に厚く形
成する必要はない。又、ドレーン材を肉薄に形成したの
で、覆工体のトンネル内側面からドレーン材が突出する
量が少なくなる。しかも、地山より覆工体の継手部やグ
ラウトホール等を経由するトンネル内側への漏水を排水
路により覆工体のインバート部へと誘導し、係る漏水が
覆工体のトンネル内内側に侵入することは適切に阻止で
きる。又、覆工体の内側に二次覆工を行う構造の場合に
は、ドレーン材を埋没させる二次覆工体を肉薄に形成す
ることができる。請求項2の発明によれば、ドレーン材
を互いに隣接する複数のセグメント間の継手部に対応す
る帯状に形成したので、ドレーン材を覆工体のトンネル
内側面の全面に使用する場合に比べ、ドレーン材のコス
トダウンが図れる。又、覆工体の内側に二次覆工を行う
構造の場合には、一次覆工体と二次覆工体とがドレーン
材を介在せずに直接的に接合する面積を広くでき、一次
覆工体と二次覆工体との接合が適切に保持できる。請求
項3の発明によれば、ドレーン材を覆工体のトンネル内
側面と地山側面とに貫通する複数のグラウトホールを覆
う帯状に形成したので、地山より覆工体のグラウトホー
ルを経由するトンネル内側への漏水を排水路により覆工
体のインバート部へと誘導することができる。又、覆工
体の内側に二次覆工を行う構造の場合には、請求項1の
発明による二次覆工体の薄肉化可能性の効果に加えて、
地山より覆工体のグラウトホールを経由するトンネル内
側への漏水を排水路により覆工体のインバート部へと誘
導し、係る漏水が一次覆工体と二次覆工体との接合面間
に侵入することは適切の阻止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態の継手部に対する防水装置の断
面図。
【図2】 第1実施形態のグラウトホールに対する防水
装置の断面図。
【図3】 第1実施形態のドレーン材の斜視図。
【図4】 第1実施形態の継手部やグラウトホールのド
レーン材とインバート部のドレーン材との接続関係を示
す斜視図。
【図5】 第1実施形態のシールドトンネルの正面図。
【図6】 第1実施形態の一次覆工体の断面図。
【図7】 第1実施形態の防水装置が組付けられた一次
覆工体の断面図。
【図8】 第1実施形態の工程を示すフローチャート。
【符号の説明】
1 一次覆工体(覆工体) 1a セグメント 1b 継手部 1c 二次覆工側面(トンネル内側面) 1d グラウトホール 2,3,4 防水装置 5 ドレーン材 5b 溝 7,8 排水路 9 二次覆工体

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のセグメントよりなる覆工体のトン
    ネル内側面に肉薄なドレーン材に形成された溝を向け
    て、そのドレーン材を覆工体のトンネル内側面に固定
    し、このドレーン材の溝と覆工体のトンネル内側面とに
    より囲まれた排水路を形成したことを特徴とするシール
    ドトンネルの防水装置。
  2. 【請求項2】 ドレーン材を互いに隣接する複数のセグ
    メント間の継手部を覆いかつ継手部に沿って延設する帯
    状に形成したことを特徴とする請求項1記載のシールド
    トンネルの防水装置。
  3. 【請求項3】 ドレーン材を覆工体のトンネル内側面と
    地山側面とに貫通する複数のグラウトホールを覆う帯状
    に形成したことを特徴とする請求項1記載のシールドト
    ンネルの防水装置。
JP10077969A 1998-03-25 1998-03-25 シールドトンネルの防水装置 Withdrawn JPH11270297A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10077969A JPH11270297A (ja) 1998-03-25 1998-03-25 シールドトンネルの防水装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10077969A JPH11270297A (ja) 1998-03-25 1998-03-25 シールドトンネルの防水装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11270297A true JPH11270297A (ja) 1999-10-05

Family

ID=13648764

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10077969A Withdrawn JPH11270297A (ja) 1998-03-25 1998-03-25 シールドトンネルの防水装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11270297A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001323794A (ja) * 2000-05-12 2001-11-22 Osaka Bosui Constr Co Ltd トンネル構造体の覆工構造
JP2008019705A (ja) * 2006-06-14 2008-01-31 Mie Jukogyo Kk 透明部を有する漏水受板
JP2008025333A (ja) * 2006-06-21 2008-02-07 Mie Jukogyo Kk 透明部を有する漏水受板
CN102777210A (zh) * 2012-08-22 2012-11-14 中铁二院工程集团有限责任公司 隧道网络防排水板
JP2014240596A (ja) * 2013-05-17 2014-12-25 前田工繊株式会社 排水シート
JP2018159223A (ja) * 2017-03-22 2018-10-11 ニホン・ドレン株式会社 導水装置
CN109519192A (zh) * 2019-01-23 2019-03-26 四川省交通运输厅公路规划勘察设计研究院 隧道储排水减压构造及跨越软岩地段的隧道结构
CN109707444A (zh) * 2018-05-07 2019-05-03 范雲鹤 一种自动启动式隧道排水系统
CN113464161A (zh) * 2021-05-27 2021-10-01 中铁十九局集团第三工程有限公司 隧道涌水段地表深孔分段帷幕灌浆方法及钻具组件

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001323794A (ja) * 2000-05-12 2001-11-22 Osaka Bosui Constr Co Ltd トンネル構造体の覆工構造
JP2008019705A (ja) * 2006-06-14 2008-01-31 Mie Jukogyo Kk 透明部を有する漏水受板
JP2008025333A (ja) * 2006-06-21 2008-02-07 Mie Jukogyo Kk 透明部を有する漏水受板
CN102777210A (zh) * 2012-08-22 2012-11-14 中铁二院工程集团有限责任公司 隧道网络防排水板
JP2017227118A (ja) * 2013-05-17 2017-12-28 前田工繊株式会社 排水シート及びその壁面構造
JP2017227119A (ja) * 2013-05-17 2017-12-28 前田工繊株式会社 排水シート
JP2014240596A (ja) * 2013-05-17 2014-12-25 前田工繊株式会社 排水シート
JP2018159223A (ja) * 2017-03-22 2018-10-11 ニホン・ドレン株式会社 導水装置
CN109707444A (zh) * 2018-05-07 2019-05-03 范雲鹤 一种自动启动式隧道排水系统
CN109707444B (zh) * 2018-05-07 2020-09-01 桐乡市常新农机专业合作社 一种自动启动式隧道排水系统
CN109519192A (zh) * 2019-01-23 2019-03-26 四川省交通运输厅公路规划勘察设计研究院 隧道储排水减压构造及跨越软岩地段的隧道结构
CN109519192B (zh) * 2019-01-23 2023-10-10 四川省公路规划勘察设计研究院有限公司 隧道储排水减压构造及跨越软岩地段的隧道结构
CN113464161A (zh) * 2021-05-27 2021-10-01 中铁十九局集团第三工程有限公司 隧道涌水段地表深孔分段帷幕灌浆方法及钻具组件
CN113464161B (zh) * 2021-05-27 2024-01-19 中铁十九局集团第三工程有限公司 隧道涌水段地表深孔分段帷幕灌浆方法及钻具组件

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH11270297A (ja) シールドトンネルの防水装置
JP2016017357A (ja) 止水構造及び止水方法
JP2004183338A (ja) トンネル止水構造およびその施工方法
JP4588563B2 (ja) シールドトンネル用セグメントの止水構造
JP5255526B2 (ja) 目地漏水防止構造及び目地漏水防止工法
JP2000282799A (ja) シールドトンネルの防水装置
JP2001136645A (ja) ケーブル保護管用止水栓及びその止水方法
JPH11270296A (ja) シールドトンネルの防水装置
JP3865276B2 (ja) 排水機能を備えた樹脂被覆型合成セグメント
JP2005090151A (ja) トンネル防水工法
JP3230174B2 (ja) トンネル防水方法および止水シート
JP3298100B2 (ja) シールドトンネル用防水セグメント及びその施工方法
JP2000145394A (ja) プラスチックシート貼着セグメントとその継目処理方法
JPH08296399A (ja) 地中埋設管路における目地溝の埋設方法
KR20190064049A (ko) 터널 구조물의 측부 방수 구조 및 터널 구조물의 측부 방수 구조 시공방법
JP2698924B2 (ja) 防蝕管路の施工法
JPH03208918A (ja) 遮水膜壁の施工法
JPH028000Y2 (ja)
JP2808183B2 (ja) シールドセグメントおよびその連結構造
JP2003056297A (ja) 可撓シール材の取付け構造および取付け方法
JPH0663436B2 (ja) トンネルの防水施工法
JP4446235B2 (ja) 地中壁の構築方法
JP2992743B2 (ja) 護岸の止水構造
JPH0745797B2 (ja) トンネル用防水シ−トの接合構造
JPS6120151Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20050607