JPH11269563A - 焼結設備における加圧フードシール装置およびそのシール方法 - Google Patents

焼結設備における加圧フードシール装置およびそのシール方法

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JPH11269563A
JPH11269563A JP8955898A JP8955898A JPH11269563A JP H11269563 A JPH11269563 A JP H11269563A JP 8955898 A JP8955898 A JP 8955898A JP 8955898 A JP8955898 A JP 8955898A JP H11269563 A JPH11269563 A JP H11269563A
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JP
Japan
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hood
raw material
sintering
sealing
layer
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JP8955898A
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Yuusuke Ichinose
祐亮 一ノ瀬
Tsutomu Okada
務 岡田
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 下方吸引式焼結機の原料充填層上部よりガス
を送風する加圧焼結において、加圧フードと原料充填層
表層部との間をシール片を用いないでシールする。 【解決手段】 下方吸引式焼結機の焼結パレット上に設
けた加圧フード3のスカート部下端に磁着装置4を設置
し、原料充填層2の表層部13に存在する磁性粉体を磁
着固定して固着層14を形成することにより、加圧フー
ド3のスカート部下端と原料充填層表層部13との間を
シールする。加圧フード3の上流に磁性粉体供給装置1
5を設けて磁性粉体16を供給し、この磁性粉体16を
磁着装置4で磁着固定すれば、シールがより確実にな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は焼結設備における加
圧フードシール装置およびシール方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図3に示すように、配合原料を原料槽7
から無端状の焼結パレット1に装入して、点火炉8で原
料充填層の上部に点火し、ウインドボックス群10、排
気ダクト11を介して排気ファン12により下方に吸引
するとともに、ガスの押込みファン6を接続した加圧フ
ード3から原料充填層の上部にガスを送風し、焼結パレ
ット1をA方向に移動させることで順次上層から下層へ
焼成する加圧焼結法がある。
【0003】このような加圧焼結法では、焼結初期には
例えばウインドボックスの吸引圧力を−500mmAq
として大気を吸引し、焼結溶融帯の上層から下層までの
移動速度を小さくし、高温保持時間を従来よりも大きく
することで、原料充填層上部の歩留り、品質を向上する
ことができる。また、焼結中期以降は、原料充填層の上
部から押込みファン6により例えば2000mmAqで
空気を押し込み、下方から−1000mmAqで吸引
し、原料充填層の差圧を3000mmAqにすること
で、通過ガスの密度を増大して焼結燃焼速度を増すとと
もに伝熱速度を増して、燃焼溶融帯の移動速度を大きく
できる。さらに、ガス流量増大によって冷却速度を増す
ことで原料充填層内の燃焼溶融帯の厚みが薄くなり、燃
焼溶融帯の通気抵抗を小さくして、燃焼溶融帯の移動速
度を大きくすることができる。その結果、加圧焼結法に
おいては焼結機の生産率を大幅に向上できる。
【0004】しかし、加圧焼結法は加圧フード3と原料
充填層とのシールが極めて困難であり、実施された例は
ほとんどない。特に、焼結パレット1全体を覆う場合、
あるいは焼結パレット1の一部分を利用してシールする
場合、パレット群が上下左右に揺動し、点火炉8の通過
時や焼成時に受ける熱膨張などの影響を考慮して設計す
る必要があることから、十分なシール技術がないからで
ある。
【0005】実公昭58−177797号公報には、
「固定式のフードのスカート部に適正な弾性を備えてい
る材料を設置し、焼結鉱上面に摺接せしめることにより
シールできる」と記載されている。しかし、凹凸があり
移動しているパレット上の焼結鉱にスカート部を摺接し
てもシールが可能でかつ耐用性のある弾性体はない。
【0006】また、実公昭61−141700号公報に
は、「シール片が焼結鉱上面の上下動に追従しながら移
動し、シール体がシール片の上下動に追従して上下に伸
縮することでフード外周部のシールができる」と記載さ
れている。しかし、これではパレット移動方向と幅方向
のコーナー部のシールが困難である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の技術は、い
ずれもシール片と焼結鉱、あるいはシール片間で摺動が
発生する機構である。通常の焼結機は24時間連続稼働
しており、シール片の消耗には非常に過酷な条件なの
で、十分なシール片を得ることが困難であった。従っ
て、摺動が発生しても問題とならないシール技術の開発
が望まれていた。
【0008】そこで本発明は、シール片を必要とせずに
ガスの吹き込みが可能な加圧焼結法を実施できる焼結設
備における加圧フードシール装置およびシール方法を提
供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の焼結設備におけ
る加圧フードシール装置は以下の(1)、(2)のとお
りである。
【0010】(1)下方吸引式焼結機の焼結パレット上
に設けた加圧フードシール装置において、加圧フードの
スカート部下端に磁着装置を設置したことを特徴とする
焼結設備における加圧フードシール装置。
【0011】(2)焼結機の原料装入装置と加圧フード
との間の焼結パレット上方に磁性粉体供給装置を設けた
ことを特徴とする前記(1)の焼結設備における加圧フ
ードシール装置。
【0012】また、本発明の焼結設備における加圧フー
ドのシール方法は以下の(3)、(4)のとおりであ
る。
【0013】(3)下方吸引式焼結機の焼結パレット上
に設けた加圧フードのシール方法において、加圧フード
のスカート部下端に原料充填層表層部の磁性粉体を磁着
固定し、加圧フードのスカート部下端と原料充填層表層
部との間をシールすることを特徴とする焼結設備におけ
る加圧フードのシール方法。
【0014】(4)焼結機の原料装入装置と加圧フード
との間の焼結パレット上方に設けた磁性粉体供給装置よ
り原料充填層表層部に供給した磁性粉体を加圧フードの
スカート部下端に磁着固定し、加圧フードのスカート部
下端と原料充填層表層部との間をシールすることを特徴
とする焼結設備における加圧フードのシール方法。
【0015】
【発明の実施の形態】図1、図2に示すように、焼結パ
レット1の上に原料充填層2が形成されているが、原料
充填層2の表層部13は脆弱な焼結鉱の薄い層を形成し
ており、ほとんどが磁性体となっている。また、原料充
填層2の表層部13に残る焼成不十分な配合原料も、適
切な磁場を作用させれば、磁着させることが可能であ
る。そこで、加圧フード3のスカート部下端に磁着装置
4を設置し、磁場の印可により、原料充填層2の表層部
13の焼結粉等の磁性粉体を磁着固定し、固着層14を
形成できる。このようにして、加圧フード3と原料充填
層2との間に形成した固着層14によって原料充填層2
の表層部13と加圧フード3のスカート部との間をシー
ルできる。また、磁着固定される磁性粉体の量や加圧フ
ード3のスカート部と原料充填層2の隙間に応じて、磁
場の強度や加圧フード3の高さも自由に調整できる。磁
場の強度は0.05〜0.3T(テスラ)の範囲であれ
ば、加圧フード3のスカート部と原料充填層2の隙間が
30〜100mmの範囲で、表層部13の磁性粉体を磁
着固定することができる。
【0016】このようにして加圧フード3のスカート部
下端に形成された固着層14は、加圧フード3内の圧力
0〜5000mmAqをシールするには十分な程頑丈
で、ほとんど漏風がない状態となる。また、原料充填層
2の表層部13の細かい凸凹にも大きな凸凹にも対応可
能で、シール片を必要としないために半永久的な耐用性
があるシール構造を形成することができる。
【0017】さらに、焼成状態が良好で原料充填層2の
表層部13に脆弱な焼結鉱の層が少なかったり、シール
する上で気密構造を補う場合などには、表層部13に磁
性粉体供給装置15より磁性粉体16を供給することに
よりシールが可能となる。磁性粉体がFe2 3 やスケ
ールなどであれば、たとえ磁場から離れたり、固定され
ずに原料として焼結鉱成品に混合しても、焼結操業にな
んら問題はない。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、磁場の作用により、シ
ール片を必要とせずに、加圧フードと原料充填層表層部
との間をシールできるので、パレット群や原料充填層の
凹凸に追従して加圧フード外周部をほぼ完全にシールで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の加圧フードシール装置の実施態様を示
す側面図である。
【図2】本発明の加圧フードシール装置の実施態様を示
す正面図である。
【図3】従来の加圧焼結法を示す図である。
【符号の説明】
1 焼結パレット 2 原料充填層 3 加圧フード 4 磁着装置 5 送風口 6 押込みファン 7 原料槽 8 点火炉 9 回転体 10 ウインドボックス群 11 排気ダクト 12 排気ファン 13 表層部 14 固着層 15 磁性粉体供給装置 16 磁性粉体

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下方吸引式焼結機の焼結パレット上に設
    けた加圧フードシール装置において、加圧フードのスカ
    ート部下端に磁着装置を設置したことを特徴とする焼結
    設備における加圧フードシール装置。
  2. 【請求項2】 焼結機の原料装入装置と加圧フードとの
    間の焼結パレット上方に磁性粉体供給装置を設けたこと
    を特徴とする請求項1記載の焼結設備における加圧フー
    ドシール装置。
  3. 【請求項3】 下方吸引式焼結機の焼結パレット上に設
    けた加圧フードのシール方法において、加圧フードのス
    カート部下端に原料充填層表層部の磁性粉体を磁着固定
    し、加圧フードのスカート部下端と原料充填層表層部と
    の間をシールすることを特徴とする焼結設備における加
    圧フードのシール方法。
  4. 【請求項4】 焼結機の原料装入装置と加圧フードとの
    間の焼結パレット上方に設けた磁性粉体供給装置より原
    料充填層表層部に供給した磁性粉体を加圧フードのスカ
    ート部下端に磁着固定し、加圧フードのスカート部下端
    と原料充填層表層部との間をシールすることを特徴とす
    る焼結設備における加圧フードのシール方法。
JP8955898A 1998-03-19 1998-03-19 焼結設備における加圧フードシール装置およびそのシール方法 Withdrawn JPH11269563A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101023117B1 (ko) * 2008-07-14 2011-03-24 주식회사 포스코 누풍 방지 실링플랩
WO2016045182A1 (zh) * 2014-09-26 2016-03-31 江苏华东锂电技术研究院有限公司 粉体烧结装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101023117B1 (ko) * 2008-07-14 2011-03-24 주식회사 포스코 누풍 방지 실링플랩
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