JPH063354Y2 - 焼結機点火炉におけるバーナ部の密閉構造 - Google Patents

焼結機点火炉におけるバーナ部の密閉構造

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JPH063354Y2
JPH063354Y2 JP5954789U JP5954789U JPH063354Y2 JP H063354 Y2 JPH063354 Y2 JP H063354Y2 JP 5954789 U JP5954789 U JP 5954789U JP 5954789 U JP5954789 U JP 5954789U JP H063354 Y2 JPH063354 Y2 JP H063354Y2
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JP
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burner
ignition furnace
ceiling
sintering machine
furnace
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JP5954789U
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啓雄 小野
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Nippon Steel Corp
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Sumitomo Metal Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、例えばドワイトロイド式焼結機点火炉におけ
るバーナ部の密閉構造の改良に関するものである。
(従来の技術) ドワイトロイド式焼結機は、給鉱装置によってコークス
粉、石灰粉等を混合、造粒した粉鉄鉱石を連続移動する
パレット上に装入し、点火炉でその表面に連続的に点火
する構成である。そして、表面に点火された原料は、パ
レットの下方から吸引される空気によって順次下方に伝
熱されて焼結される。
ところで、焼結するに際しては、通常400〜600mm程度の
原料層厚にするが、原料内の通気性によって生産性、品
質に変化がある為、最適な層厚を心掛ける必要がある。
一方、装入原料としては約10〜13種類程度使用している
為、粒度にもバラツキがあり、装入原料の種類によって
層厚は変化する。通常バーナーは固定式であり、層厚変
化には対応出来ないがバーナと装入原料表面間隔を一定
とする為には、天井全体を上下させるか、固定式の天井
に対しバーナーだけを上下させる方法がある。固定式に
対し天井全体を上下させる方法は長時間を要し、2カ月
ピッチ程度の定期補修時しか変更出来ず、日々の層厚変
化には対応出来ない。従って、点火炉で装入原料の表面
に点火する場合には、原料層厚に応じてバーナと装入原
料の表面間隔を一定とする為、バーナを点火炉の天井部
に対して上下移動させている。
しかし、このようにバーナを上下移動させる構造とした
場合には、天井部に開設されたバーナ挿入用開孔とバー
ナとの間隙を10mm程度とる必要がある。炉内圧力は1
〜2mm程度の負圧であり該間隙から大気を吸引して、
炉内温度(700〜800℃)を低下させることになる。この
炉内温度の低下は装入原料表面への点火状態を変化させ
て着火状態が悪化し、品質不良や返鉱量の増大を招来す
ることになる。
そこで、従来は第3図(イ)(ロ)に示すように、バー
ナ1と、点火炉の天井部2に開設したバーナ挿入用開孔
3との間隙部にアスベスト等のシール材4を設置して点
火炉内への空気の侵入を防止している。なお第3図中、
5はパレット、6は装入原料を示す。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、上記したようなシール材4を設置して点
火炉内への空気の侵入を防止するという構造では、バー
ナ1の上下方向の移動によってシール材4が摩耗したり
変形したりする。そして、摩耗、変形状態のままでは空
気が点火炉内に侵入することになるため、頻繁にメンテ
ナンスをする必要があるという問題がある。
本考案はかかる問題点を解決できる焼結機点火炉におけ
るバーナ部の密閉構造を提供することを目的としてい
る。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために本考案に係る焼結機点火炉に
おけるバーナ部の密閉構造は、焼結機点火炉の天井部
に、該天井部に対して上下動可能に設置された点火用バ
ーナと、天井部に開設されたバーナ挿入用開孔との間隙
に、高温空気を供給するヘッダー及びこのヘッダーに高
温空気を案内する配管を設けたこととしているのであ
る。
(作用) 本考案は、焼結機点火炉の天井部に、該天井部に対して
上下動可能に設置された点火用バーナと、天井部に開設
されたバーナ挿入用開孔との間隙に、高温空気を供給す
るヘッダー及びこのヘッダーに高温空気を案内する配管
を設けた構造とした為、高温の空気を強制的に点火炉内
に供給することによって前記間隙から点火炉内に空気が
侵入することがなく、また摩耗や変形ということもない
のでそのためのメンテナンスが不要である。
(実施例) 以下本考案を第1図に示す一実施例に基づいて説明す
る。なお、第3図と同一番号は同一部分を示し、詳細な
説明を省略する。
第1図において、7は点火炉の天井部2に開設されたバ
ーナ挿入用開孔3に挿入されて上下移動可能に設置され
たバーナ1を挟むべく天井部2の上部に配設されたヘッ
ダーであり、このヘッダー7の吐出口は前記開孔3とノ
ズル1間の間隙を臨むように成されている。
8は前記ヘッダー7に例えば焼結機の排鉱部から循環さ
せた高温の空気を案内する配管であり、その途中には空
気量を制御するためのバルブ9が介設されている。
なお、高温空気は、本実施例のように排鉱部から循環さ
せたものを使用することに限らないが、排熱を利用する
ことが省エネルギーに役立つ。
第1図に示す本考案を採用した場合の効果を第2図に示
すが、第3図に示す従来の場合と比較して、Cガス量を
ほぼ同量で操業した結果、炉内温度が大幅に上昇し、返
鉱や冷間強度が向上することが確認できた。
なお、実施時の配合原料を第1表に、また高温空気の諸
元を第2表に示す。
(考案の効果) 以上説明したように本考案は、焼結機点火炉の天井部
に、該天井部に対して上下動可能に設置された点火用バ
ーナと、天井部に開設されたバーナ挿入用開孔との間隙
に、高温空気を供給するヘッダー及びこのヘッダーに高
温空気を案内すに配管を設けた構造とした為、高温の空
気を強制的に点火炉内に供給することによって前記間隙
から点火炉内に空気が侵入することがなく、また摩耗や
変形ということもないのでそのためのメンテナンスが不
要である。従って本考案によれば、密閉部のメンテナン
スを可及的省略できると共に、点火炉内の雰囲気温度を
高く維持でき、点火エネルギーの低減や焼結鉱の品質向
上にも寄与できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案装置の一実施例を示す図面で、(イ)は
平面図、(ロ)は(イ)の矢視ロ−ロ図、第2図は実験
結果図、第3図(イ)(ロ)は従来装置の第1図(イ)
(ロ)と同様の図面である。 1はバーナ、2は天井部、3は開孔、7はヘッダー、8
は配管。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】焼結機点火炉の天井部に、該天井部に対し
    て上下動可能に設置された点火用バーナと、天井部に開
    設されたバーナ挿入用開孔との間隙に、高温空気を供給
    するヘッダー及びこのヘッダーに高温空気を案内する配
    管を設けたことを特徴とする焼結機点火炉におけるバー
    ナ部の密閉構造。
JP5954789U 1989-05-23 1989-05-23 焼結機点火炉におけるバーナ部の密閉構造 Expired - Lifetime JPH063354Y2 (ja)

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JP5954789U JPH063354Y2 (ja) 1989-05-23 1989-05-23 焼結機点火炉におけるバーナ部の密閉構造

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JPH03593U JPH03593U (ja) 1991-01-07
JPH063354Y2 true JPH063354Y2 (ja) 1994-01-26

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