JPH07305120A - 排ガス循環焼結方法および循環ガスフード - Google Patents
排ガス循環焼結方法および循環ガスフードInfo
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- JPH07305120A JPH07305120A JP11976494A JP11976494A JPH07305120A JP H07305120 A JPH07305120 A JP H07305120A JP 11976494 A JP11976494 A JP 11976494A JP 11976494 A JP11976494 A JP 11976494A JP H07305120 A JPH07305120 A JP H07305120A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 下方吸引式焼結機のパレット幅方向の焼結速
度を均一にし、焼結時間の短縮と歩留の向上により生産
性を大幅に向上させる。 【構成】 パレット両側壁8a内側の焼結層上部にパレ
ット側壁上部循環ガスフード22を設ける。パレット側
壁上部循環ガスフード22にパレット幅方向中央部から
の循環排ガスまたはパレット幅方向中央部からの循環排
ガスに熱風もしくは空気を混合した循環排ガスを供給し
て焼結層に吸引し、パレット幅方向中央部では焼結層に
空気を吸引して焼結する。
度を均一にし、焼結時間の短縮と歩留の向上により生産
性を大幅に向上させる。 【構成】 パレット両側壁8a内側の焼結層上部にパレ
ット側壁上部循環ガスフード22を設ける。パレット側
壁上部循環ガスフード22にパレット幅方向中央部から
の循環排ガスまたはパレット幅方向中央部からの循環排
ガスに熱風もしくは空気を混合した循環排ガスを供給し
て焼結層に吸引し、パレット幅方向中央部では焼結層に
空気を吸引して焼結する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高炉等で溶銑を製造す
る際原料となる焼結鉱を製造する排ガス循環焼結方法お
よび循環ガスフードに関する。
る際原料となる焼結鉱を製造する排ガス循環焼結方法お
よび循環ガスフードに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の排ガス循環焼結方法の概略工程を
図13に示す。焼結原料1をサージホッパー2に搬送
し、シュート3を介してパレット8に装入して原料充填
層6を形成する。原料充填層6の層厚は580mmであ
る。原料充填層6の表層部分のコークスに点火炉7で点
火する。ウインドボックス9は供鉱側と排鉱側に分割
し、排鉱側の排ガスあるいは排ガスと空気などとを混合
した循環排ガスを供鉱側の焼結層に循環ガスフード13
から吸引し、原料充填層6のコークスを燃焼させ、この
燃焼熱で上層から下層にかけて順次原料を焼結する。排
鉱側は空気を吸引しながら原料充填層6のコークスを燃
焼させ、この燃焼熱で上層から下層にかけて順次原料を
焼結する。
図13に示す。焼結原料1をサージホッパー2に搬送
し、シュート3を介してパレット8に装入して原料充填
層6を形成する。原料充填層6の層厚は580mmであ
る。原料充填層6の表層部分のコークスに点火炉7で点
火する。ウインドボックス9は供鉱側と排鉱側に分割
し、排鉱側の排ガスあるいは排ガスと空気などとを混合
した循環排ガスを供鉱側の焼結層に循環ガスフード13
から吸引し、原料充填層6のコークスを燃焼させ、この
燃焼熱で上層から下層にかけて順次原料を焼結する。排
鉱側は空気を吸引しながら原料充填層6のコークスを燃
焼させ、この燃焼熱で上層から下層にかけて順次原料を
焼結する。
【0003】また、特開昭53−70008号公報に
は、ウインドボックス9をパレット幅方向に両側と中心
とに3分割し、パレット両側のウインドボックスからの
排出ガスを循環ガスとして焼結層中央部に循環し、パレ
ット両側壁部には焼結鉱クーラーの熱風を循環する方法
が記載されている。さらに、特開昭53−151048
号公報には、ウインドボックス9をパレット幅方向に両
側と中心とに3分割し、パレット両側のウインドボック
スからの排出ガスを循環ガスとして焼結層中央部に循環
する方法が記載されている。排鉱側は空気を吸引しなが
ら原料充填層6のコークスを燃焼させ、この燃焼熱で上
層から下層にかけて順次原料を焼結する。
は、ウインドボックス9をパレット幅方向に両側と中心
とに3分割し、パレット両側のウインドボックスからの
排出ガスを循環ガスとして焼結層中央部に循環し、パレ
ット両側壁部には焼結鉱クーラーの熱風を循環する方法
が記載されている。さらに、特開昭53−151048
号公報には、ウインドボックス9をパレット幅方向に両
側と中心とに3分割し、パレット両側のウインドボック
スからの排出ガスを循環ガスとして焼結層中央部に循環
する方法が記載されている。排鉱側は空気を吸引しなが
ら原料充填層6のコークスを燃焼させ、この燃焼熱で上
層から下層にかけて順次原料を焼結する。
【0004】これら従来の方法で使用する循環ガスフー
ドとしては、図15に示すようにパレット側壁上端8c
の位置まで覆うものが一般的である。また、実開昭51
−72498号公報には、パレット上面を覆う循環ガス
フードとパレット両側面をウインドボックスまで囲むフ
ードとからなる循環ガスフードが記載されている。
ドとしては、図15に示すようにパレット側壁上端8c
の位置まで覆うものが一般的である。また、実開昭51
−72498号公報には、パレット上面を覆う循環ガス
フードとパレット両側面をウインドボックスまで囲むフ
ードとからなる循環ガスフードが記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記従来法では、パレ
ット幅方向の通気がパレット側壁に近いほど大きくなる
分布を示す。このためパレット側壁に近いほど焼結が加
速され、図14に示すように、パレット側壁8aに近い
焼結層の焼結速度がパレット幅方向中央部より速くな
り、パレット側壁8a近傍はパレット幅方向中央部より
早く焼結が完了してシンターケーキ6cができる。
ット幅方向の通気がパレット側壁に近いほど大きくなる
分布を示す。このためパレット側壁に近いほど焼結が加
速され、図14に示すように、パレット側壁8aに近い
焼結層の焼結速度がパレット幅方向中央部より速くな
り、パレット側壁8a近傍はパレット幅方向中央部より
早く焼結が完了してシンターケーキ6cができる。
【0006】また、図15に示した従来の循環ガスフー
ドでは、パレット側壁8aに近い焼結層にはパレット側
壁上端隙間8dと、パレットとパレットとの連絡部とか
ら空気が侵入するため、酸素濃度の低い循環排ガスだけ
が吸引されるパレット幅方向中央部の焼結層より酸素供
給量が多くなる。この結果、図15に示したようにパレ
ット側壁8aに近い焼結層の焼結速度がパレット幅方向
中央部より速くなり、パレット側壁8aに近い部分は焼
結が完了してシンターケーキ6cができる。
ドでは、パレット側壁8aに近い焼結層にはパレット側
壁上端隙間8dと、パレットとパレットとの連絡部とか
ら空気が侵入するため、酸素濃度の低い循環排ガスだけ
が吸引されるパレット幅方向中央部の焼結層より酸素供
給量が多くなる。この結果、図15に示したようにパレ
ット側壁8aに近い焼結層の焼結速度がパレット幅方向
中央部より速くなり、パレット側壁8aに近い部分は焼
結が完了してシンターケーキ6cができる。
【0007】シンターケーキ6cの部分はパレット幅方
向中央部の焼結層より通気抵抗が小さいため、選択的に
パレット側壁8a近傍のシンターケーキ6cの部分に空
気が吸引され、パレット幅方向中央部の焼結の進行が極
端に遅くなり、このため中央部に原料層6aがいつまで
も残存し、焼結時間が大幅に長くなり、またパレット側
壁8aの熱吸収と熱放散により焼結帯に熱不足が生じ、
パレット側壁8a近傍のシンターケーキ6cの強度が低
下して歩留が低下する。この焼結時間の延長と歩留の低
下により大幅な生産性の低下を来す。
向中央部の焼結層より通気抵抗が小さいため、選択的に
パレット側壁8a近傍のシンターケーキ6cの部分に空
気が吸引され、パレット幅方向中央部の焼結の進行が極
端に遅くなり、このため中央部に原料層6aがいつまで
も残存し、焼結時間が大幅に長くなり、またパレット側
壁8aの熱吸収と熱放散により焼結帯に熱不足が生じ、
パレット側壁8a近傍のシンターケーキ6cの強度が低
下して歩留が低下する。この焼結時間の延長と歩留の低
下により大幅な生産性の低下を来す。
【0008】また、特開昭53−70008号公報、特
開昭53−151048号公報記載の方法では、パレッ
ト側壁近傍の焼結層に供給する循環ガスの酸素濃度がパ
レット中央部の焼結層に供給する循環ガスの酸素濃度よ
り高くなるため焼結速度を均一にすることはできず、生
産性の低下をさらに拡大することとなってしまう。
開昭53−151048号公報記載の方法では、パレッ
ト側壁近傍の焼結層に供給する循環ガスの酸素濃度がパ
レット中央部の焼結層に供給する循環ガスの酸素濃度よ
り高くなるため焼結速度を均一にすることはできず、生
産性の低下をさらに拡大することとなってしまう。
【0009】実開昭51−72498号公報記載の循環
ガスフードは、パレット全体を含めウインドボックスま
で囲むフードからなるため、空気の侵入も循環ガスの漏
洩もできず、循環ガスの供給と焼結層に吸引する循環ガ
スとのバランスをとるのが困難となる。更にパレットが
外部から観察できないため、設備管理の面からも支障を
来すことになり、実用化に至っていない。
ガスフードは、パレット全体を含めウインドボックスま
で囲むフードからなるため、空気の侵入も循環ガスの漏
洩もできず、循環ガスの供給と焼結層に吸引する循環ガ
スとのバランスをとるのが困難となる。更にパレットが
外部から観察できないため、設備管理の面からも支障を
来すことになり、実用化に至っていない。
【0010】本発明は上記課題を解決し、下方吸引式焼
結機により焼結鉱を製造する際、パレット幅方向の焼結
速度を均一にし、焼結時間の短縮と歩留の向上により大
幅に生産性を向上させることができる排ガス循環焼結方
法および循環ガスフードを提供することを目的とする。
結機により焼結鉱を製造する際、パレット幅方向の焼結
速度を均一にし、焼結時間の短縮と歩留の向上により大
幅に生産性を向上させることができる排ガス循環焼結方
法および循環ガスフードを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の排ガス循環焼結
方法は以下の、の通りである。
方法は以下の、の通りである。
【0012】 下方吸引式焼結機のパレット両側壁内
側の焼結層上部にパレット側壁上部循環ガスフードを設
けてここにパレット幅方向中央部からの循環排ガスまた
はパレット幅方向中央部からの循環排ガスに熱風もしく
は空気を混合した循環排ガスを供給して焼結層に吸引す
ると同時に、パレット幅方向中央部では焼結層に空気を
吸引して焼結することを特徴とする排ガス循環焼結方
法。
側の焼結層上部にパレット側壁上部循環ガスフードを設
けてここにパレット幅方向中央部からの循環排ガスまた
はパレット幅方向中央部からの循環排ガスに熱風もしく
は空気を混合した循環排ガスを供給して焼結層に吸引す
ると同時に、パレット幅方向中央部では焼結層に空気を
吸引して焼結することを特徴とする排ガス循環焼結方
法。
【0013】 前記パレット側壁上部循環ガスフード
の内圧を大気圧に対して−300〜+300mmH2 O
に調整することを特徴とする前記の排ガス循環焼結方
法。
の内圧を大気圧に対して−300〜+300mmH2 O
に調整することを特徴とする前記の排ガス循環焼結方
法。
【0014】また、本発明の循環ガスフードは以下の
〜の通りである。
〜の通りである。
【0015】 下方吸引式焼結機の循環ガスフードに
おいて、循環ガスフード下端をパレット側壁上端から火
格子までの距離の50〜100%とするパレット側壁の
外周を囲う空気侵入防止フードを設けたことを特徴とす
る循環ガスフード。
おいて、循環ガスフード下端をパレット側壁上端から火
格子までの距離の50〜100%とするパレット側壁の
外周を囲う空気侵入防止フードを設けたことを特徴とす
る循環ガスフード。
【0016】 前記空気侵入防止フードの外側に下端
が前記循環ガスフード下端より20〜300mm下方の
漏洩循環ガス収集フードと漏洩循環ガス排出管を設けた
ことを特徴とする前記の循環ガスフード。
が前記循環ガスフード下端より20〜300mm下方の
漏洩循環ガス収集フードと漏洩循環ガス排出管を設けた
ことを特徴とする前記の循環ガスフード。
【0017】 下方吸引式焼結機の循環ガスフードに
おいて、循環ガスフード下端をパレット側壁上端から火
格子の上面までとしたパレット側壁の外周を囲う空気侵
入防止フードをパレット両側壁内側の焼結層上部に設け
たことを特徴とする循環ガスフード。
おいて、循環ガスフード下端をパレット側壁上端から火
格子の上面までとしたパレット側壁の外周を囲う空気侵
入防止フードをパレット両側壁内側の焼結層上部に設け
たことを特徴とする循環ガスフード。
【0018】 前記空気侵入防止フードの外側に下端
が前記循環ガスフード下端より20〜300mm下方の
漏洩循環ガス収集フードと漏洩循環ガス排出管を設けた
ことを特徴とする前記の循環ガスフード。
が前記循環ガスフード下端より20〜300mm下方の
漏洩循環ガス収集フードと漏洩循環ガス排出管を設けた
ことを特徴とする前記の循環ガスフード。
【0019】
【作用】本発明の排ガス循環焼結方法では、図1〜4に
示すように、パレット両側壁内側の焼結層上部にパレッ
ト側壁上部循環ガスフード22を設け、ここに図1、3
に示すように、パレット幅方向中央部の中心ウインドボ
ックス24からの排ガスを循環排ガスとして供給してパ
レット両側壁内側の焼結層に吸引する。中心ウインドボ
ックス24からの循環排ガスまたは熱風もしくは空気を
混合した循環排ガスの酸素濃度はパレット中央部の焼結
層に吸引される空気の酸素濃度より低い。しかし、パレ
ット側壁上部循環ガスフード22から焼結層に供給され
る循環排ガスの量はパレット幅方向の通気がパレット側
壁8aに近いほど大きくなる分布を示すため、パレット
中央部の焼結層へ吸引される空気の量より多くなる。し
たがって、パレット両側壁内側とパレット中央部の供給
酸素量を同じ水準にすることができる。
示すように、パレット両側壁内側の焼結層上部にパレッ
ト側壁上部循環ガスフード22を設け、ここに図1、3
に示すように、パレット幅方向中央部の中心ウインドボ
ックス24からの排ガスを循環排ガスとして供給してパ
レット両側壁内側の焼結層に吸引する。中心ウインドボ
ックス24からの循環排ガスまたは熱風もしくは空気を
混合した循環排ガスの酸素濃度はパレット中央部の焼結
層に吸引される空気の酸素濃度より低い。しかし、パレ
ット側壁上部循環ガスフード22から焼結層に供給され
る循環排ガスの量はパレット幅方向の通気がパレット側
壁8aに近いほど大きくなる分布を示すため、パレット
中央部の焼結層へ吸引される空気の量より多くなる。し
たがって、パレット両側壁内側とパレット中央部の供給
酸素量を同じ水準にすることができる。
【0020】このようにして、本発明の排ガス循環焼結
方法によればパレット幅方向の供給酸素量が同じ水準に
なることから、図11に示すようにパレット幅方向の焼
結速度が等しくなり、焼結反応帯6bはパレット幅方向
において下層まで等しくなり、焼結の停滞部がなくなり
焼結時間が短縮する。また焼結時間が均一化するため、
製品の品質も全体に良質化する。さらに、循環排ガスの
温度が高く、パレット側壁の熱吸収と熱放散による焼結
帯の熱不足が解消されるため、歩留が低下することなく
焼結できる。したがって生産性が大幅に向上する。
方法によればパレット幅方向の供給酸素量が同じ水準に
なることから、図11に示すようにパレット幅方向の焼
結速度が等しくなり、焼結反応帯6bはパレット幅方向
において下層まで等しくなり、焼結の停滞部がなくなり
焼結時間が短縮する。また焼結時間が均一化するため、
製品の品質も全体に良質化する。さらに、循環排ガスの
温度が高く、パレット側壁の熱吸収と熱放散による焼結
帯の熱不足が解消されるため、歩留が低下することなく
焼結できる。したがって生産性が大幅に向上する。
【0021】図1、3に示すパレット側壁上部循環ガス
フード22のパレット側壁上部循環ガスフード幅22a
はパレット幅の2.5%から30%の範囲が好ましい。
30%を超えるとパレット幅方向中央部の焼結層の焼結
速度が遅くなり、2.5%未満になるとパレット両側壁
内側の焼結層の焼結速度が速くなり、効果が認められな
いからである。
フード22のパレット側壁上部循環ガスフード幅22a
はパレット幅の2.5%から30%の範囲が好ましい。
30%を超えるとパレット幅方向中央部の焼結層の焼結
速度が遅くなり、2.5%未満になるとパレット両側壁
内側の焼結層の焼結速度が速くなり、効果が認められな
いからである。
【0022】パレット幅方向の焼結速度は排出部の焼結
最下層の断面赤熱層により判定し、パレット両側壁内側
の赤熱層がパレット中央部より高い位置にあればパレッ
ト側壁近傍の焼結進行が遅いと判断し、循環ガス導入管
21のダンパー21aの開度を小さく調整し、パレット
側壁上部循環ガスフード22内の圧力を低くして空気の
パレット側壁上部循環ガスフード22内への吸引を多く
し、パレット側壁上部循環ガスフード22からの循環排
ガスまたは熱風もしくは空気を混合した循環排ガスの供
給量を少なくして焼結の進行を均一化する。また逆に、
パレット両側壁内側の赤熱層がパレット中央部より低い
位置にあればパレット側壁近傍の焼結進行が速いと判断
し、循環ガス導入管21のダンパー21aの開度を大き
く調整し、パレット側壁上部循環ガスフード22内の圧
力を高くして空気のパレット側壁上部循環ガスフード2
2内への吸引をなくし、循環排ガスまたは熱風もしくは
空気を混合した循環排ガスの供給量を多くして焼結の進
行を均一化する。
最下層の断面赤熱層により判定し、パレット両側壁内側
の赤熱層がパレット中央部より高い位置にあればパレッ
ト側壁近傍の焼結進行が遅いと判断し、循環ガス導入管
21のダンパー21aの開度を小さく調整し、パレット
側壁上部循環ガスフード22内の圧力を低くして空気の
パレット側壁上部循環ガスフード22内への吸引を多く
し、パレット側壁上部循環ガスフード22からの循環排
ガスまたは熱風もしくは空気を混合した循環排ガスの供
給量を少なくして焼結の進行を均一化する。また逆に、
パレット両側壁内側の赤熱層がパレット中央部より低い
位置にあればパレット側壁近傍の焼結進行が速いと判断
し、循環ガス導入管21のダンパー21aの開度を大き
く調整し、パレット側壁上部循環ガスフード22内の圧
力を高くして空気のパレット側壁上部循環ガスフード2
2内への吸引をなくし、循環排ガスまたは熱風もしくは
空気を混合した循環排ガスの供給量を多くして焼結の進
行を均一化する。
【0023】パレット側壁上部循環ガスフード22内の
圧力は、大気圧に対して−300〜+300mmH2 O
が好ましい。−300mmH2 O未満になると空気のパ
レット側壁上部循環ガスフード22内への吸引が多すぎ
るため、また300mmH2O超になるとパレット側壁
上部循環ガスフード22内からの循環排ガスまたは熱風
もしくは空気を混合した循環排ガスの吹き出し量が多く
なりすぎるためである。
圧力は、大気圧に対して−300〜+300mmH2 O
が好ましい。−300mmH2 O未満になると空気のパ
レット側壁上部循環ガスフード22内への吸引が多すぎ
るため、また300mmH2O超になるとパレット側壁
上部循環ガスフード22内からの循環排ガスまたは熱風
もしくは空気を混合した循環排ガスの吹き出し量が多く
なりすぎるためである。
【0024】循環ガス導入管21のダンパー21aは仕
切り板方式あるいはバルブ方式にしても良く、特に限定
するものではない。
切り板方式あるいはバルブ方式にしても良く、特に限定
するものではない。
【0025】本発明の循環ガスフードの例を図5〜8に
示すが、図12(a)に示すように、空気侵入防止フー
ド13aを設けると、従来の循環ガスフードに比較して
パレット側壁上端8cと、パレットとパレットとの連結
部とからの空気の侵入が少なくなるため、パレット側壁
8a近くの循環ガスまたは熱風もしくは空気を混合した
循環ガスの酸素濃度とパレット中央部の供給酸素量とが
均一化する。これによってパレット幅方向の焼結速度は
均一化する。
示すが、図12(a)に示すように、空気侵入防止フー
ド13aを設けると、従来の循環ガスフードに比較して
パレット側壁上端8cと、パレットとパレットとの連結
部とからの空気の侵入が少なくなるため、パレット側壁
8a近くの循環ガスまたは熱風もしくは空気を混合した
循環ガスの酸素濃度とパレット中央部の供給酸素量とが
均一化する。これによってパレット幅方向の焼結速度は
均一化する。
【0026】空気侵入防止フード13aの内圧をプラス
圧にするとパレット側壁上端8cとパレットとパレット
との連絡部とからの空気の侵入をより防止することがで
きるので好ましい。しかし、焼結層からの排出ガスを循
環ガスとする場合にはCOが存在するため、焼結機周囲
に漏れた場合には安全上問題となる。したがって、排出
ガスを循環ガスとする場合には、空気侵入防止フード1
3aから漏れる循環ガスを収集する漏洩循環ガス収集フ
ード31を設置するのが好ましい。そして、漏洩循環ガ
スの収集をより効率的に行うには、図7に示すように、
漏洩循環ガス収集フード下端41が循環ガスフード下端
13bより下方に位置するのが好ましい。
圧にするとパレット側壁上端8cとパレットとパレット
との連絡部とからの空気の侵入をより防止することがで
きるので好ましい。しかし、焼結層からの排出ガスを循
環ガスとする場合にはCOが存在するため、焼結機周囲
に漏れた場合には安全上問題となる。したがって、排出
ガスを循環ガスとする場合には、空気侵入防止フード1
3aから漏れる循環ガスを収集する漏洩循環ガス収集フ
ード31を設置するのが好ましい。そして、漏洩循環ガ
スの収集をより効率的に行うには、図7に示すように、
漏洩循環ガス収集フード下端41が循環ガスフード下端
13bより下方に位置するのが好ましい。
【0027】また、図9、10、12(b)に示すよう
に、空気侵入防止フードをパレット両側壁内側の焼結層
上部にパレット側壁上部循環ガスフード22として設け
る場合も基本的な考えかたは同じである。パレット中央
部の焼結層には空気を供給し、パレット側壁8a近くの
焼結層には空気より酸素濃度の低い循環ガスまたは熱風
もしくは空気を混合した循環ガスを供給することになる
が、パレット幅方向においてはパレット側壁8a近くが
通気が大きくなるため、空気侵入防止フードをパレット
側壁上部循環ガスフード22として設けるとよりパレッ
ト幅方向の供給酸素量が均一化する。
に、空気侵入防止フードをパレット両側壁内側の焼結層
上部にパレット側壁上部循環ガスフード22として設け
る場合も基本的な考えかたは同じである。パレット中央
部の焼結層には空気を供給し、パレット側壁8a近くの
焼結層には空気より酸素濃度の低い循環ガスまたは熱風
もしくは空気を混合した循環ガスを供給することになる
が、パレット幅方向においてはパレット側壁8a近くが
通気が大きくなるため、空気侵入防止フードをパレット
側壁上部循環ガスフード22として設けるとよりパレッ
ト幅方向の供給酸素量が均一化する。
【0028】本発明の循環ガスフードを用いれば、後半
部の焼結過程では図12に示したように焼結反応帯6b
はパレット幅方向において下層まで等しく進行し、焼結
の停滞部がなくなるため焼結時間が短縮する。また焼結
時間が均一化するため、製品の品質も全体に良質化す
る。さらに気体の温度が高くパレット側壁からの熱放散
による焼結帯の熱不足が解消されるため、歩留が低下す
ることなく焼結できる。したがって生産性が大幅に向上
する。
部の焼結過程では図12に示したように焼結反応帯6b
はパレット幅方向において下層まで等しく進行し、焼結
の停滞部がなくなるため焼結時間が短縮する。また焼結
時間が均一化するため、製品の品質も全体に良質化す
る。さらに気体の温度が高くパレット側壁からの熱放散
による焼結帯の熱不足が解消されるため、歩留が低下す
ることなく焼結できる。したがって生産性が大幅に向上
する。
【0029】循環ガスとしては、大気より酸素濃度が低
い焼結機の排出ガス、あるいは可燃ガスの燃焼後の排出
ガス、熱風としては大気より温度の高い焼結機クーラー
からの排出熱風を用いることができる。
い焼結機の排出ガス、あるいは可燃ガスの燃焼後の排出
ガス、熱風としては大気より温度の高い焼結機クーラー
からの排出熱風を用いることができる。
【0030】循環ガスフード下端13bはパレット側壁
上端隙間8dからの空気の混入を防止するため、パレッ
ト側壁上端8cから火格子8dの上面までの高さとする
が、パレットとパレットとの連絡部からの空気の混入を
防止するためにはパレット側壁8aの1/2を囲うこと
が好ましい。
上端隙間8dからの空気の混入を防止するため、パレッ
ト側壁上端8cから火格子8dの上面までの高さとする
が、パレットとパレットとの連絡部からの空気の混入を
防止するためにはパレット側壁8aの1/2を囲うこと
が好ましい。
【0031】
【実施例1】図1、図2に示す焼結機を用いて本発明方
法の実施例1を実施した。図1は焼結機の幅方向断面
図、図2は焼結機の長手方向の立体図である。また、焼
結工程は図13に示した従来法の通りとし、幅4mのパ
レット8に層厚580mmの原料充填層6を形成し、原
料充填層6の表層部分のコークスに点火炉7で点火し
た。パレット側壁上部循環ガスフード幅22aは0.5
mとし、点火炉7の後から排鉱部までの焼結機の長手方
向60mの全長に渡って設けた。中心ウインドボックス
幅24aは3m、ウインドボックス9の長手方向の長さ
は排鉱部から点火炉7へかけて24mの排鉱部側とし、
ウインドボックス9の面積は72m2 となった。中心ウ
インドボックス24からの排ガスの酸素濃度は16%、
温度は150℃であり、中心循環ガスブロアー11bに
よりパレット側壁上部循環ガスフード22に供給し、パ
レット両側壁内側の焼結層に吸引した。
法の実施例1を実施した。図1は焼結機の幅方向断面
図、図2は焼結機の長手方向の立体図である。また、焼
結工程は図13に示した従来法の通りとし、幅4mのパ
レット8に層厚580mmの原料充填層6を形成し、原
料充填層6の表層部分のコークスに点火炉7で点火し
た。パレット側壁上部循環ガスフード幅22aは0.5
mとし、点火炉7の後から排鉱部までの焼結機の長手方
向60mの全長に渡って設けた。中心ウインドボックス
幅24aは3m、ウインドボックス9の長手方向の長さ
は排鉱部から点火炉7へかけて24mの排鉱部側とし、
ウインドボックス9の面積は72m2 となった。中心ウ
インドボックス24からの排ガスの酸素濃度は16%、
温度は150℃であり、中心循環ガスブロアー11bに
よりパレット側壁上部循環ガスフード22に供給し、パ
レット両側壁内側の焼結層に吸引した。
【0032】パレット側壁上部循環ガスフード22内の
圧力が−300〜0mmH2 Oになるように循環ガス導
入管21の仕切り板のダンパー21aにより中心ウイン
ドボックス24からの循環排ガス量を調整し、余剰循環
排ガスは余剰循環ガス排出管35を介して煙突から放散
した。
圧力が−300〜0mmH2 Oになるように循環ガス導
入管21の仕切り板のダンパー21aにより中心ウイン
ドボックス24からの循環排ガス量を調整し、余剰循環
排ガスは余剰循環ガス排出管35を介して煙突から放散
した。
【0033】パレット幅方向の通気量はパレット側壁8
aに近いほど大きくなる分布を示すため、焼結層への排
ガスの供給は多くなるが、排ガスは温度が高く膨張して
いるため、標準状態の気体量としては多くはならず、ま
た酸素濃度も16%と低いため、パレット幅方向では焼
結層に供給される酸素量はほぼ同じ水準になった。この
ため図11に示したようにパレット幅方向の焼結速度が
等しくなり、焼結反応帯6bはパレット幅方向において
下層まで等しくなり、焼結の停滞部がなくなるため焼結
時間は従来方法の34.9分から31.2分に短縮し、
さらにパレット側壁からの熱放散による焼結帯の熱不足
が熱風を供給することにより解消され、歩留は従来方法
の76.3%から82.1%に向上した。焼結時間の短
縮と歩留の向上により、生産性は従来方法の31.4t
/d/m2 から37.7t/d/m2 に大幅に向上し
た。
aに近いほど大きくなる分布を示すため、焼結層への排
ガスの供給は多くなるが、排ガスは温度が高く膨張して
いるため、標準状態の気体量としては多くはならず、ま
た酸素濃度も16%と低いため、パレット幅方向では焼
結層に供給される酸素量はほぼ同じ水準になった。この
ため図11に示したようにパレット幅方向の焼結速度が
等しくなり、焼結反応帯6bはパレット幅方向において
下層まで等しくなり、焼結の停滞部がなくなるため焼結
時間は従来方法の34.9分から31.2分に短縮し、
さらにパレット側壁からの熱放散による焼結帯の熱不足
が熱風を供給することにより解消され、歩留は従来方法
の76.3%から82.1%に向上した。焼結時間の短
縮と歩留の向上により、生産性は従来方法の31.4t
/d/m2 から37.7t/d/m2 に大幅に向上し
た。
【0034】
【実施例2】実施例1と同様に、図1、図2に示した焼
結機を用いて本発明方法の実施例2を実施した。焼結工
程も実施例1と同様に図13に示した従来法の通りとし
た。パレット側壁上部循環ガスフード幅22aは1.0
mとし、点火炉7の後から排鉱部までの焼結機の長手方
向60mの全長に渡って設けた。中心ウインドボックス
幅24aは2m、ウインドボックス9の長手方向の長さ
は点火炉7から排鉱部へかけての60mの全長とし、中
心ウインドボックス24の面積は120m2 となった。
中心ウインドボックス24からの排ガスの酸素濃度は1
6%、温度は150℃であり、熱風導入ブロアー34に
より熱風導入管33から空気を混入して酸素濃度を17
%、温度を120℃としてからパレット側壁上部循環ガ
スフード22に供給し、パレット両側壁内側の焼結層に
吸引した。
結機を用いて本発明方法の実施例2を実施した。焼結工
程も実施例1と同様に図13に示した従来法の通りとし
た。パレット側壁上部循環ガスフード幅22aは1.0
mとし、点火炉7の後から排鉱部までの焼結機の長手方
向60mの全長に渡って設けた。中心ウインドボックス
幅24aは2m、ウインドボックス9の長手方向の長さ
は点火炉7から排鉱部へかけての60mの全長とし、中
心ウインドボックス24の面積は120m2 となった。
中心ウインドボックス24からの排ガスの酸素濃度は1
6%、温度は150℃であり、熱風導入ブロアー34に
より熱風導入管33から空気を混入して酸素濃度を17
%、温度を120℃としてからパレット側壁上部循環ガ
スフード22に供給し、パレット両側壁内側の焼結層に
吸引した。
【0035】パレット側壁上部循環ガスフード22内の
圧力が−300〜0mmH2 Oになるように循環ガス導
入管21の仕切り板のダンパー21aにより空気を混入
した中心ウインドボックス24からの循環排ガス量を調
整し、余剰循環排ガスは余剰循環ガス排出管35を介し
て煙突から放散した。
圧力が−300〜0mmH2 Oになるように循環ガス導
入管21の仕切り板のダンパー21aにより空気を混入
した中心ウインドボックス24からの循環排ガス量を調
整し、余剰循環排ガスは余剰循環ガス排出管35を介し
て煙突から放散した。
【0036】パレット幅方向の通気量は標準状態の気体
量としては多くはならず、また酸素濃度も17%と低い
ため、パレット幅方向では焼結層に供給される酸素量は
ほぼ同じ水準になった。このため図11に示したように
パレット幅方向の焼結速度が等しくなり、焼結反応帯6
bはパレット幅方向において下層まで等しくなり、焼結
の停滞部がなくなるため焼結時間は従来方法の34.9
分から28.5分に短縮し、さらにパレット側壁からの
熱放散による焼結帯の熱不足が熱風を供給することによ
り解消され、歩留は従来方法の76.3%から85.1
%に向上した。焼結時間の短縮と歩留の向上により、生
産性は従来方法の31.4t/d/m2から42.5t
/d/m2 に大幅に向上した。
量としては多くはならず、また酸素濃度も17%と低い
ため、パレット幅方向では焼結層に供給される酸素量は
ほぼ同じ水準になった。このため図11に示したように
パレット幅方向の焼結速度が等しくなり、焼結反応帯6
bはパレット幅方向において下層まで等しくなり、焼結
の停滞部がなくなるため焼結時間は従来方法の34.9
分から28.5分に短縮し、さらにパレット側壁からの
熱放散による焼結帯の熱不足が熱風を供給することによ
り解消され、歩留は従来方法の76.3%から85.1
%に向上した。焼結時間の短縮と歩留の向上により、生
産性は従来方法の31.4t/d/m2から42.5t
/d/m2 に大幅に向上した。
【0037】
【実施例3】実施例1、2と同様に、図1、図2に示し
た焼結機を用い、図13に示した焼結工程で本発明方法
の実施例3を実施した。パレット側壁上部循環ガスフー
ド幅22aは0.1mとし、点火炉7の後から排鉱部ま
での焼結機の長手方向60mの全長に渡って設けた。中
心ウインドボックス幅24aは3.8m、ウインドボッ
クス9の長手方向の長さは点火炉7から排鉱部へかけて
30mの位置から5mの長さとし、中心ウインドボック
ス24の面積は19m2 となった。中心ウインドボック
ス24からの排ガスの酸素濃度は15%、温度は70℃
であり、熱風導入ブロアー34により熱風導入管33か
ら焼結鉱の冷却機からの排出熱風を混入し、酸素濃度を
16%、温度を110℃としてからパレット側壁上部循
環ガスフード22に供給し、パレット両側壁内側の焼結
層に吸引した。
た焼結機を用い、図13に示した焼結工程で本発明方法
の実施例3を実施した。パレット側壁上部循環ガスフー
ド幅22aは0.1mとし、点火炉7の後から排鉱部ま
での焼結機の長手方向60mの全長に渡って設けた。中
心ウインドボックス幅24aは3.8m、ウインドボッ
クス9の長手方向の長さは点火炉7から排鉱部へかけて
30mの位置から5mの長さとし、中心ウインドボック
ス24の面積は19m2 となった。中心ウインドボック
ス24からの排ガスの酸素濃度は15%、温度は70℃
であり、熱風導入ブロアー34により熱風導入管33か
ら焼結鉱の冷却機からの排出熱風を混入し、酸素濃度を
16%、温度を110℃としてからパレット側壁上部循
環ガスフード22に供給し、パレット両側壁内側の焼結
層に吸引した。
【0038】パレット側壁上部循環ガスフード22内の
圧力が−300〜0mmH2 Oになるように循環ガス導
入管21の仕切り板のダンパー21aにより熱風を混入
した中心ウインドボックス24からの循環排ガス量を調
整し、余剰循環排ガスは余剰循環ガス排出管35を介し
て煙突から放散した。
圧力が−300〜0mmH2 Oになるように循環ガス導
入管21の仕切り板のダンパー21aにより熱風を混入
した中心ウインドボックス24からの循環排ガス量を調
整し、余剰循環排ガスは余剰循環ガス排出管35を介し
て煙突から放散した。
【0039】パレット幅方向の通気量は標準状態の気体
量としては多くはならず、また酸素濃度も16%と低い
ため、パレット幅方向では焼結層に供給される酸素量は
ほぼ同じ水準になった。このため図11に示したように
パレット幅方向の焼結速度が等しくなり、焼結反応帯6
bはパレット幅方向において下層まで等しくなり、焼結
の停滞部がなくなるため焼結時間は従来方法の34.9
分から30.8分に短縮し、さらにパレット側壁からの
熱放散による焼結帯の熱不足が熱風を供給することによ
り解消され、歩留は従来方法の76.3%から82.0
%に向上した。焼結時間の短縮と歩留の向上により、生
産性は従来方法の31.4t/d/m2から38.9t
/d/m2 に大幅に向上した。
量としては多くはならず、また酸素濃度も16%と低い
ため、パレット幅方向では焼結層に供給される酸素量は
ほぼ同じ水準になった。このため図11に示したように
パレット幅方向の焼結速度が等しくなり、焼結反応帯6
bはパレット幅方向において下層まで等しくなり、焼結
の停滞部がなくなるため焼結時間は従来方法の34.9
分から30.8分に短縮し、さらにパレット側壁からの
熱放散による焼結帯の熱不足が熱風を供給することによ
り解消され、歩留は従来方法の76.3%から82.0
%に向上した。焼結時間の短縮と歩留の向上により、生
産性は従来方法の31.4t/d/m2から38.9t
/d/m2 に大幅に向上した。
【0040】
【実施例4】図3、図4に示す焼結機を用いて本発明方
法の実施例4を実施した。図3は焼結機の幅方向断面
図、図4は焼結機の長手方向の立体図である。また、焼
結工程は図13に示した従来法の通りとし、幅5mのパ
レット8に層厚580mmの原料充填層6を形成し、原
料充填層6の表層部分のコークスに点火炉7で点火し
た。パレット側壁上部循環ガスフード幅22aは1.2
5mとし、長さ85mの焼結機のうち、点火炉7の後2
0mの位置から排鉱部までの65mの長さに渡って設け
た。中心ウインドボックス幅24aは3.5m、ウイン
ドボックス9の長手方向の長さは点火炉7の後45mの
位置から排鉱部までの40mとし、中心ウインドボック
ス24の面積は140m2 となった。中心ウインドボッ
クス24からの排ガスの酸素濃度は18%、温度は16
0℃であり、中心循環ガスブロアー11bによりパレッ
ト側壁上部循環ガスフード22に供給し、パレット両側
壁内側の焼結層に吸引した。
法の実施例4を実施した。図3は焼結機の幅方向断面
図、図4は焼結機の長手方向の立体図である。また、焼
結工程は図13に示した従来法の通りとし、幅5mのパ
レット8に層厚580mmの原料充填層6を形成し、原
料充填層6の表層部分のコークスに点火炉7で点火し
た。パレット側壁上部循環ガスフード幅22aは1.2
5mとし、長さ85mの焼結機のうち、点火炉7の後2
0mの位置から排鉱部までの65mの長さに渡って設け
た。中心ウインドボックス幅24aは3.5m、ウイン
ドボックス9の長手方向の長さは点火炉7の後45mの
位置から排鉱部までの40mとし、中心ウインドボック
ス24の面積は140m2 となった。中心ウインドボッ
クス24からの排ガスの酸素濃度は18%、温度は16
0℃であり、中心循環ガスブロアー11bによりパレッ
ト側壁上部循環ガスフード22に供給し、パレット両側
壁内側の焼結層に吸引した。
【0041】パレット側壁上部循環ガスフード22内の
圧力が0〜300mmH2 Oになるように循環ガス導入
管21の仕切り板のダンパー21aにより中心ウインド
ボックス24からの循環排ガス量を調整し、パレット側
壁上部循環ガスフード22から漏洩する循環排ガスは漏
洩循環ガス収集フード31で収集し、漏洩循環ガスブロ
アー32により漏洩循環ガス排出管31aを介して煙突
から放散した。
圧力が0〜300mmH2 Oになるように循環ガス導入
管21の仕切り板のダンパー21aにより中心ウインド
ボックス24からの循環排ガス量を調整し、パレット側
壁上部循環ガスフード22から漏洩する循環排ガスは漏
洩循環ガス収集フード31で収集し、漏洩循環ガスブロ
アー32により漏洩循環ガス排出管31aを介して煙突
から放散した。
【0042】パレット幅方向の通気量は標準状態の気体
量としては多くはならず、また酸素濃度も18%と低い
ため、パレット幅方向では焼結層に供給される酸素量は
ほぼ同じ水準になった。このため図11に示したように
パレット幅方向の焼結速度が等しくなり、焼結反応帯6
bはパレット幅方向において下層まで等しくなり、焼結
の停滞部がなくなるため焼結時間は従来方法の34.9
分から30.6分に短縮し、さらにパレット側壁からの
熱放散による焼結帯の熱不足が熱風を供給することによ
り解消され、歩留は従来方法の76.3%から82.8
%に向上した。焼結時間の短縮と歩留の向上により、生
産性は従来方法の31.4t/d/m2から36.4t
/d/m2 に大幅に向上した。
量としては多くはならず、また酸素濃度も18%と低い
ため、パレット幅方向では焼結層に供給される酸素量は
ほぼ同じ水準になった。このため図11に示したように
パレット幅方向の焼結速度が等しくなり、焼結反応帯6
bはパレット幅方向において下層まで等しくなり、焼結
の停滞部がなくなるため焼結時間は従来方法の34.9
分から30.6分に短縮し、さらにパレット側壁からの
熱放散による焼結帯の熱不足が熱風を供給することによ
り解消され、歩留は従来方法の76.3%から82.8
%に向上した。焼結時間の短縮と歩留の向上により、生
産性は従来方法の31.4t/d/m2から36.4t
/d/m2 に大幅に向上した。
【0043】
【実施例5】図5、図6に本発明の循環ガスフードの実
施例5を示す。図5は幅方向断面図、図6は焼結機長手
方向の立体図である。
施例5を示す。図5は幅方向断面図、図6は焼結機長手
方向の立体図である。
【0044】焼結機のパレット8上部に、点火炉7に接
続して空気侵入防止フード13aを排鉱部に向って焼結
機の長手方向50%のパレット全面に渡って設け、空気
侵入防止フード13aの循環ガスフード下端13bはパ
レット側壁上端8cから火格子8bの距離の1/2と
し、パレット側壁8aの上部1/2を囲った。そして、
図15に示した従来法により、幅4mのパレット8に層
厚600mmの原料充填層6を形成し、原料充填層6の
表層部分のコークスに点火炉7で点火した。
続して空気侵入防止フード13aを排鉱部に向って焼結
機の長手方向50%のパレット全面に渡って設け、空気
侵入防止フード13aの循環ガスフード下端13bはパ
レット側壁上端8cから火格子8bの距離の1/2と
し、パレット側壁8aの上部1/2を囲った。そして、
図15に示した従来法により、幅4mのパレット8に層
厚600mmの原料充填層6を形成し、原料充填層6の
表層部分のコークスに点火炉7で点火した。
【0045】排ガスは焼結機の排鉱側の全機長に対して
30%に相当する焼結機後半部分の酸素濃度18%、温
度200℃の気体とし、ブロアー(図示せず)により循
環ガス導入管21を介して、空気侵入防止フード13a
に供給した。
30%に相当する焼結機後半部分の酸素濃度18%、温
度200℃の気体とし、ブロアー(図示せず)により循
環ガス導入管21を介して、空気侵入防止フード13a
に供給した。
【0046】空気侵入防止フード13a内の圧力が−1
00〜0mmH2 O未満になるように循環ガス導入管2
1のダンパー21aの開度により調整し、排ガスが空気
侵入防止フード13aから吹き出さないようにした。
00〜0mmH2 O未満になるように循環ガス導入管2
1のダンパー21aの開度により調整し、排ガスが空気
侵入防止フード13aから吹き出さないようにした。
【0047】パレット幅方向の通気量はパレット側壁8
aに近いほど大きくなる分布を示すが、パレット側壁8
aの上部1/2を空気侵入防止フード13aにより囲っ
ているため空気の混入が少なくなり、パレット幅方向の
焼結層に供給される酸素量の差が少なくなった。このた
め図12(a)に示したようにパレット幅方向の焼結速
度が等しくなり、焼結反応帯6bはパレット幅方向にお
いて下層まで等しくなり、焼結の停滞部がなくなるため
焼結時間は従来の循環ガスフードを使用した場合の3
4.9分から32.2分に短縮し、さらにパレット側壁
からの熱放散による焼結帯の熱不足が熱風を供給するこ
とにより解消され、歩留は従来の循環ガスフードを使用
した場合の76.3%から81.1%に向上した。焼結
時間の短縮と歩留の向上により、生産性は従来の循環ガ
スフードを使用した場合の31.4t/d/m2 から3
6.6t/d/m2 に大幅に向上した。
aに近いほど大きくなる分布を示すが、パレット側壁8
aの上部1/2を空気侵入防止フード13aにより囲っ
ているため空気の混入が少なくなり、パレット幅方向の
焼結層に供給される酸素量の差が少なくなった。このた
め図12(a)に示したようにパレット幅方向の焼結速
度が等しくなり、焼結反応帯6bはパレット幅方向にお
いて下層まで等しくなり、焼結の停滞部がなくなるため
焼結時間は従来の循環ガスフードを使用した場合の3
4.9分から32.2分に短縮し、さらにパレット側壁
からの熱放散による焼結帯の熱不足が熱風を供給するこ
とにより解消され、歩留は従来の循環ガスフードを使用
した場合の76.3%から81.1%に向上した。焼結
時間の短縮と歩留の向上により、生産性は従来の循環ガ
スフードを使用した場合の31.4t/d/m2 から3
6.6t/d/m2 に大幅に向上した。
【0048】
【実施例6】図7、図8に本発明の循環ガスフードの実
施例6を示す。図7は幅方向断面図、図8は焼結機長手
方向の立体図である。
施例6を示す。図7は幅方向断面図、図8は焼結機長手
方向の立体図である。
【0049】焼結機のパレット8上部に、点火炉7に接
続して空気侵入防止フード13aを排鉱部に向って焼結
機の長手方向50%のパレット全面に渡って設け、空気
侵入防止フード13aの循環ガスフード下端13bは火
格子8b上面までのパレット側壁8a全面を囲った。ま
た、漏洩循環ガス収集フード下端41は漏洩循環ガスを
収集し易いように循環ガスフード下端13bよりさらに
50mm下方の位置にした。そして、図13に示した従
来法により、幅4mのパレット8に層厚600mmの原
料充填層6を形成し、原料充填層6の表層部分のコーク
スに点火炉7で点火した。
続して空気侵入防止フード13aを排鉱部に向って焼結
機の長手方向50%のパレット全面に渡って設け、空気
侵入防止フード13aの循環ガスフード下端13bは火
格子8b上面までのパレット側壁8a全面を囲った。ま
た、漏洩循環ガス収集フード下端41は漏洩循環ガスを
収集し易いように循環ガスフード下端13bよりさらに
50mm下方の位置にした。そして、図13に示した従
来法により、幅4mのパレット8に層厚600mmの原
料充填層6を形成し、原料充填層6の表層部分のコーク
スに点火炉7で点火した。
【0050】排ガスは焼結機の排鉱側の全機長に対して
40%に相当する焼結機後半部分の酸素濃度18%、温
度200℃の気体とし、ブロアー(図示せず)により循
環ガス導入管21を介して、空気侵入防止フード13a
に供給した。
40%に相当する焼結機後半部分の酸素濃度18%、温
度200℃の気体とし、ブロアー(図示せず)により循
環ガス導入管21を介して、空気侵入防止フード13a
に供給した。
【0051】空気侵入防止フード13a内の圧力が0〜
100mmH2 O以下になるように循環ガス導入管21
のダンパー21aの開度により調整し、過剰の循環ガス
は空気侵入防止フード13aから吹き出させ、漏洩循環
ガス収集フード31に吸引し、漏洩循環ガス排出管31
a、ブロアー(図示せず)を介して大気放散した。
100mmH2 O以下になるように循環ガス導入管21
のダンパー21aの開度により調整し、過剰の循環ガス
は空気侵入防止フード13aから吹き出させ、漏洩循環
ガス収集フード31に吸引し、漏洩循環ガス排出管31
a、ブロアー(図示せず)を介して大気放散した。
【0052】パレット幅方向の通気量はパレット側壁8
aに近いほど大きくなる分布を示すが、パレット側壁8
a全面を空気侵入防止フード13aにより囲っているた
め空気の混入が少なくなり、パレット幅方向の焼結層に
供給される酸素量の差が少なくなった。このため図12
(a)に示したようにパレット幅方向の焼結速度が等し
くなり、焼結反応帯6bはパレット幅方向において下層
まで等しくなり、焼結の停滞部がなくなるため焼結時間
は従来の循環ガスフードを使用した場合の34.9分か
ら29.6分に短縮し、さらにパレット側壁からの熱放
散による焼結帯の熱不足が熱風を供給することにより解
消され、歩留は従来の循環ガスフードを使用した場合の
76.3%から82.3%に向上した。焼結時間の短縮
と歩留の向上により、生産性は従来の循環ガスフードを
使用した場合の31.4t/d/m2 から38.7t/
d/m2 に大幅に向上した。
aに近いほど大きくなる分布を示すが、パレット側壁8
a全面を空気侵入防止フード13aにより囲っているた
め空気の混入が少なくなり、パレット幅方向の焼結層に
供給される酸素量の差が少なくなった。このため図12
(a)に示したようにパレット幅方向の焼結速度が等し
くなり、焼結反応帯6bはパレット幅方向において下層
まで等しくなり、焼結の停滞部がなくなるため焼結時間
は従来の循環ガスフードを使用した場合の34.9分か
ら29.6分に短縮し、さらにパレット側壁からの熱放
散による焼結帯の熱不足が熱風を供給することにより解
消され、歩留は従来の循環ガスフードを使用した場合の
76.3%から82.3%に向上した。焼結時間の短縮
と歩留の向上により、生産性は従来の循環ガスフードを
使用した場合の31.4t/d/m2 から38.7t/
d/m2 に大幅に向上した。
【0053】
【実施例7】図9に本発明の循環ガスフードの実施例7
を示す。図9は幅方向断面図であり、焼結機長手方向の
立体図は図2に示した通りである。
を示す。図9は幅方向断面図であり、焼結機長手方向の
立体図は図2に示した通りである。
【0054】焼結機のパレット8上部に、空気侵入防止
フードをパレット側壁上部循環ガスフード22として点
火炉7に接続して排鉱部に向って焼結機の長手方向50
%に渡って設け、循環ガスフード下端13bは火格子8
bまでとしてパレット側壁8aの全面を囲った。そし
て、図13に示した従来法により、幅4mのパレット8
に層厚600mmの原料充填層6を形成し、原料充填層
6の表層部分のコークスに点火炉7で点火した。
フードをパレット側壁上部循環ガスフード22として点
火炉7に接続して排鉱部に向って焼結機の長手方向50
%に渡って設け、循環ガスフード下端13bは火格子8
bまでとしてパレット側壁8aの全面を囲った。そし
て、図13に示した従来法により、幅4mのパレット8
に層厚600mmの原料充填層6を形成し、原料充填層
6の表層部分のコークスに点火炉7で点火した。
【0055】排ガスは焼結機の排鉱側の全機長に対して
40%に相当する焼結機後半部分の酸素濃度18%、温
度200℃の気体とし、ブロアー(図示せず)により循
環ガス導入管21を介して、パレット側壁上部循環ガス
フード22に供給した。
40%に相当する焼結機後半部分の酸素濃度18%、温
度200℃の気体とし、ブロアー(図示せず)により循
環ガス導入管21を介して、パレット側壁上部循環ガス
フード22に供給した。
【0056】パレット側壁上部循環ガスフード22内の
圧力が−100〜0mmH2 O未満になるように、循環
ガス導入管21のダンパー21aの開度により調整し、
パレット側壁上部循環ガスフード22から吹き出さない
ようにした。
圧力が−100〜0mmH2 O未満になるように、循環
ガス導入管21のダンパー21aの開度により調整し、
パレット側壁上部循環ガスフード22から吹き出さない
ようにした。
【0057】パレット幅方向の通気量はパレット側壁8
aに近いほど大きくなる分布を示すが、パレット側壁8
aをパレット側壁上部循環ガスフード22により囲って
いるため空気の混入が少なくなり、パレット幅方向の中
央部には空気が吸引されるため、パレット幅方向の焼結
層に供給される酸素量は等しくなった。このため図12
(b)に示したようにパレット幅方向の焼結速度が等し
くなり、焼結反応帯6bはパレット幅方向において下層
まで等しくなり、焼結の停滞部がなくなるため焼結時間
は従来の循環ガスフードを使用した場合の34.9分か
ら31.5分に短縮し、さらにパレット側壁からの熱放
散による焼結帯の熱不足が熱風を供給することにより解
消され、歩留は従来の循環ガスフードを使用した場合の
76.3%から82.9%に向上した。焼結時間の短縮
と歩留の向上により、生産性は従来の循環ガスフードを
使用した場合の31.4t/d/m2 から38.4t/
d/m2 に大幅に向上した。
aに近いほど大きくなる分布を示すが、パレット側壁8
aをパレット側壁上部循環ガスフード22により囲って
いるため空気の混入が少なくなり、パレット幅方向の中
央部には空気が吸引されるため、パレット幅方向の焼結
層に供給される酸素量は等しくなった。このため図12
(b)に示したようにパレット幅方向の焼結速度が等し
くなり、焼結反応帯6bはパレット幅方向において下層
まで等しくなり、焼結の停滞部がなくなるため焼結時間
は従来の循環ガスフードを使用した場合の34.9分か
ら31.5分に短縮し、さらにパレット側壁からの熱放
散による焼結帯の熱不足が熱風を供給することにより解
消され、歩留は従来の循環ガスフードを使用した場合の
76.3%から82.9%に向上した。焼結時間の短縮
と歩留の向上により、生産性は従来の循環ガスフードを
使用した場合の31.4t/d/m2 から38.4t/
d/m2 に大幅に向上した。
【0058】
【実施例8】図10に本発明の循環ガスフードの実施例
8を示す。図10は幅方向断面図であり、焼結機長手方
向の立体図は図4に示した通りである。
8を示す。図10は幅方向断面図であり、焼結機長手方
向の立体図は図4に示した通りである。
【0059】焼結機のパレット8上部に空気侵入防止フ
ードをパレット側壁上部循環ガスフード22として点火
炉7に接続して排鉱部に向って焼結機の長手方向50%
に渡って設け、循環ガスフード下端13bは火格子8b
までとしてパレット側壁8aの全面を囲った。そして、
図13に示した従来法により、幅4mのパレット8に層
厚600mmの原料充填層6を形成し、原料充填層6の
表層部分のコークスに点火炉7で点火した。
ードをパレット側壁上部循環ガスフード22として点火
炉7に接続して排鉱部に向って焼結機の長手方向50%
に渡って設け、循環ガスフード下端13bは火格子8b
までとしてパレット側壁8aの全面を囲った。そして、
図13に示した従来法により、幅4mのパレット8に層
厚600mmの原料充填層6を形成し、原料充填層6の
表層部分のコークスに点火炉7で点火した。
【0060】排ガスは焼結機の排鉱側の全機長に対して
40%に相当する焼結機後半部分の酸素濃度18%、温
度200℃の気体とし、ブロアー(図示せず)により循
環ガス導入管21を介してパレット側壁上部循環ガスフ
ード22に供給した。
40%に相当する焼結機後半部分の酸素濃度18%、温
度200℃の気体とし、ブロアー(図示せず)により循
環ガス導入管21を介してパレット側壁上部循環ガスフ
ード22に供給した。
【0061】パレット側壁上部循環ガスフード22内の
圧力が0〜100mmH2 以下になるように、循環ガス
導入管21のダンパー21aの開度により調整し、過剰
の循環ガスはパレット側壁上部循環ガスフード22から
吹き出させ、漏洩循環ガス収集フード31に吸引し、漏
洩循環ガス排出管31a、ブロアー(図示せず)を介し
て大気放散した。
圧力が0〜100mmH2 以下になるように、循環ガス
導入管21のダンパー21aの開度により調整し、過剰
の循環ガスはパレット側壁上部循環ガスフード22から
吹き出させ、漏洩循環ガス収集フード31に吸引し、漏
洩循環ガス排出管31a、ブロアー(図示せず)を介し
て大気放散した。
【0062】パレット幅方向の通気量はパレット側壁8
aに近いほど大きくなる分布を示すが、パレット側壁8
aをパレット側壁上部循環ガスフード22により囲って
いるため空気の混入は少なくなり、パレット幅方向の中
央部には空気が吸引されるため、パレット幅方向の焼結
層に供給される酸素量の差は少くなった。このため図1
2(b)に示したようにパレット幅方向の焼結速度が等
しくなり、焼結反応帯6bはパレット幅方向において下
層まで等しくなり、焼結の停滞部がなくなるため焼結時
間は従来の循環ガスフードを使用した場合の34.9分
から30.4分に短縮し、さらにパレット側壁からの熱
放散による焼結帯の熱不足が熱風を供給することにより
解消され、歩留は従来の循環ガスフードを使用した場合
の76.3%から83.7%に向上した。焼結時間の短
縮と歩留の向上により、生産性は従来の循環ガスフード
を使用した場合の31.4t/d/m2 から39.1t
/d/m2 に大幅に向上した。
aに近いほど大きくなる分布を示すが、パレット側壁8
aをパレット側壁上部循環ガスフード22により囲って
いるため空気の混入は少なくなり、パレット幅方向の中
央部には空気が吸引されるため、パレット幅方向の焼結
層に供給される酸素量の差は少くなった。このため図1
2(b)に示したようにパレット幅方向の焼結速度が等
しくなり、焼結反応帯6bはパレット幅方向において下
層まで等しくなり、焼結の停滞部がなくなるため焼結時
間は従来の循環ガスフードを使用した場合の34.9分
から30.4分に短縮し、さらにパレット側壁からの熱
放散による焼結帯の熱不足が熱風を供給することにより
解消され、歩留は従来の循環ガスフードを使用した場合
の76.3%から83.7%に向上した。焼結時間の短
縮と歩留の向上により、生産性は従来の循環ガスフード
を使用した場合の31.4t/d/m2 から39.1t
/d/m2 に大幅に向上した。
【0063】
【発明の効果】本発明によれば、従来に比較し焼結時間
が短縮し、歩留が向上するため、生産性が向上する。
が短縮し、歩留が向上するため、生産性が向上する。
【図1】本発明の焼結方法を実施するために使用する焼
結機の幅方向断面図である。
結機の幅方向断面図である。
【図2】本発明の焼結方法を実施するために使用する焼
結機の立体図である。
結機の立体図である。
【図3】本発明の焼結方法を実施するために使用する焼
結機の幅方向断面図である。
結機の幅方向断面図である。
【図4】本発明の焼結方法を実施するために使用する焼
結機の立体図である。
結機の立体図である。
【図5】本発明の循環ガスフードの実施例の幅方向断面
図である。
図である。
【図6】本発明の循環ガスフードの実施例の立体図であ
る。
る。
【図7】本発明の循環ガスフードの実施例の幅方向断面
図である。
図である。
【図8】本発明の循環ガスフードの実施例の立体図であ
る。
る。
【図9】本発明の循環ガスフードの実施例の幅方向断面
図である。
図である。
【図10】本発明の循環ガスフードの実施例の幅方向断
面図である。
面図である。
【図11】本発明の焼結方法による焼結進行状況を示す
図である。
図である。
【図12】本発明の循環ガスフードを用いた場合の焼結
進行状況を示す図である。
進行状況を示す図である。
【図13】従来の焼結工程を示す図である。
【図14】従来の焼結方法による焼結進行状況を示す図
である。
である。
【図15】従来の循環ガスフードを用いた場合の焼結進
行状況を示す図である。
行状況を示す図である。
1 焼結原料 2 サージホッパー 3 シュート 4 床敷ホッパー 5 床敷 6 原料充填層 6a 原料層 6b 焼結反応帯 6c シンターケーキ 7 点火炉 8 パレット 8a パレット側壁 8b 火格子 8c パレット側壁上端 8d パレット側壁上端隙間 9 ウインドボックス 10 循環ガス集塵機 11 循環ガスブロアー 11a 両側循環ガスブロアー 11b 中心循環ガスブロアー 12 循環ガス管 13 循環ガスフード 13a 空気侵入防止フード 13b 循環ガスフード下端 14 集塵機 15 脱硫装置 16 ブロアー 17 煙突 21 循環ガス導入管 21a ダンパー 22 パレット側壁上部循環ガスフード 22a パレット側壁上部循環ガスフード幅 23 両側ウインドボックス 23a 両側ウインドボックス幅 24 中心ウインドボックス 24a 中心ウインドボックス幅 31 漏洩循環ガス収集フード 31a 漏洩循環ガス排出管 32 漏洩循環ガスブロアー 33 熱風導入管 34 熱風導入ブロアー 35 余剰循環ガス排出管 41 漏洩循環ガス収集フード下端
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年12月12日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】また、特開昭53−70008号公報に
は、ウインドボックス9をパレット幅方向に両側と中心
とに3分割し、パレット両側のウインドボックスからの
排出ガスを循環ガスとして焼結層中央部に循環し、パレ
ット両側壁部には焼結鉱クーラーの熱風を循環する方法
が記載されている。さらに、特開昭52−151604
号公報には、ウインドボックス9をパレット幅方向に両
側と中心とに3分割し、パレット両側のウインドボック
スからの排出ガスを循環ガスとして焼結層中央部に循環
する方法が記載されている。排鉱側は空気を吸引しなが
ら原料充填層6のコークスを燃焼させ、この燃焼熱で上
層から下層にかけて順次原料を焼結する。
は、ウインドボックス9をパレット幅方向に両側と中心
とに3分割し、パレット両側のウインドボックスからの
排出ガスを循環ガスとして焼結層中央部に循環し、パレ
ット両側壁部には焼結鉱クーラーの熱風を循環する方法
が記載されている。さらに、特開昭52−151604
号公報には、ウインドボックス9をパレット幅方向に両
側と中心とに3分割し、パレット両側のウインドボック
スからの排出ガスを循環ガスとして焼結層中央部に循環
する方法が記載されている。排鉱側は空気を吸引しなが
ら原料充填層6のコークスを燃焼させ、この燃焼熱で上
層から下層にかけて順次原料を焼結する。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】また、特開昭53−70008号公報、特
開昭52−151604号公報記載の方法では、パレッ
ト側壁近傍の焼結層に供給する循環ガスの酸素濃度がパ
レット中央部の焼結層に供給する循環ガスの酸素濃度よ
り高くなるため焼結速度を均一にすることはできず、生
産性の低下をさらに拡大することとなってしまう。
開昭52−151604号公報記載の方法では、パレッ
ト側壁近傍の焼結層に供給する循環ガスの酸素濃度がパ
レット中央部の焼結層に供給する循環ガスの酸素濃度よ
り高くなるため焼結速度を均一にすることはできず、生
産性の低下をさらに拡大することとなってしまう。
Claims (6)
- 【請求項1】 下方吸引式焼結機のパレット両側壁内側
の焼結層上部にパレット側壁上部循環ガスフードを設け
てここにパレット幅方向中央部からの循環排ガスまたは
パレット幅方向中央部からの循環排ガスに熱風もしくは
空気を混合した循環排ガスを供給して焼結層に吸引する
と同時に、パレット幅方向中央部では焼結層に空気を吸
引して焼結することを特徴とする排ガス循環焼結方法。 - 【請求項2】 前記パレット側壁上部循環ガスフードの
内圧を大気圧に対して−300〜+300mmH2 Oに
調整することを特徴とする請求項1記載の排ガス循環焼
結方法。 - 【請求項3】 下方吸引式焼結機の循環ガスフードにお
いて、循環ガスフード下端をパレット側壁上端から火格
子までの距離の50〜100%とするパレット側壁の外
周を囲う空気侵入防止フードを設けたことを特徴とする
循環ガスフード。 - 【請求項4】 前記空気侵入防止フードの外側に下端が
前記循環ガスフード下端より20〜300mm下方の漏
洩循環ガス収集フードと漏洩循環ガス排出管を設けたこ
とを特徴とする請求項3記載の循環ガスフード。 - 【請求項5】 下方吸引式焼結機の循環ガスフードにお
いて、循環ガスフード下端をパレット側壁上端から火格
子の上面までとしたパレット側壁の外周を囲う空気侵入
防止フードをパレット両側壁内側の焼結層上部に設けた
ことを特徴とする循環ガスフード。 - 【請求項6】 前記空気侵入防止フードの外側に下端が
前記循環ガスフード下端より20〜300mm下方の漏
洩循環ガス収集フードと漏洩循環ガス排出管を設けたこ
とを特徴とする請求項5記載の循環ガスフード。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11976494A JPH07305120A (ja) | 1994-05-10 | 1994-05-10 | 排ガス循環焼結方法および循環ガスフード |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11976494A JPH07305120A (ja) | 1994-05-10 | 1994-05-10 | 排ガス循環焼結方法および循環ガスフード |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07305120A true JPH07305120A (ja) | 1995-11-21 |
Family
ID=14769610
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11976494A Withdrawn JPH07305120A (ja) | 1994-05-10 | 1994-05-10 | 排ガス循環焼結方法および循環ガスフード |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07305120A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100543298B1 (ko) * | 2001-12-20 | 2006-01-20 | 주식회사 포스코 | 공기 예열이 가능한 소결기 대차의 사이드 월 |
JP2012255634A (ja) * | 2011-06-10 | 2012-12-27 | Nippon Steel & Sumitomo Metal Corp | 焼結機 |
EP3531052A4 (en) * | 2016-10-18 | 2019-08-28 | Posco | EXHAUST GAS TREATMENT SYSTEM AND PROCESSING METHOD |
-
1994
- 1994-05-10 JP JP11976494A patent/JPH07305120A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100543298B1 (ko) * | 2001-12-20 | 2006-01-20 | 주식회사 포스코 | 공기 예열이 가능한 소결기 대차의 사이드 월 |
JP2012255634A (ja) * | 2011-06-10 | 2012-12-27 | Nippon Steel & Sumitomo Metal Corp | 焼結機 |
EP3531052A4 (en) * | 2016-10-18 | 2019-08-28 | Posco | EXHAUST GAS TREATMENT SYSTEM AND PROCESSING METHOD |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20010731 |