JP4639436B2 - 焼結機用パレット - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、焼結鉱の製造に際して使用される焼結機用パレットに関し、とくに、焼結原料の装入に際してパレットの床に鉱石スリット層を形成して焼結鉱を製造する場合に不可避であった漏風に起因した風量原単位の増加を有利に軽減しようとするものである。
【0002】
【従来の技術】
鉄鉱石をベースにした焼結鉱の製造は、ドワイトロイド形式の焼結機を用いるのが一般的である。これは、一定速度で移動するパレットに粒度の比較的荒い鉱石を敷きつめることにより床敷き層を形成し、次いで、粉状の鉄鉱石や石灰石、ドロマイト、硅石等に、熱源としてコークス粉を混合してなる焼結原料を給鉱ホッパーよりドラムフィーダにて切り出すことによって床敷き層の上に装入して充てん層を形成するものである。
【0003】
かかる充てん層は、複数の燃焼用バーナーを備えた点火炉においてその表面に点火され、パレットの下方に配置されたウインドボックスを介して送風フアンにより吸気が行われる。
【0004】
この吸気においては、充てん層の高温部分がパレット上部から下部に徐々に移動していき、それに伴い充てん層はいわゆるケーキ状に焼き固まることになる。
充てん層の下部は上部の溶融及び冷却が終了した領域の重量を受けながら溶融するため、固体と液体の混合層である溶融層は圧縮され、これはパレットの床に近づくほど嵩密度が高くなるため通気抵抗が順次に増大する。
【0005】
通気抵抗の増大は、配合原料下層への空気吸引量を低下させ、該原料に含まれている粉コークス等の燃料の燃焼速度が小さくなり生産性を低下させることになる。
【0006】
このような不具合を解消するため、配合原料下層に粗粒化した鉱石からなるスリット層を所定の間隔をおいて局所的に設けて通気抵抗の減少を図ることが試みられていて、この点に関する先行文献としては、例えば、特開平8−246073号公報が参照される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のような従来技術においては、充てん層を通過する空気が鉱石スリット層において優先的に流れるため焼結鉱を製造する際の風量原単位が増加する傾向にあって、その分、生産性が低下する不具合があった。
【0008】
本発明の課題は、通気抵抗を小さく維持することが可能で、かつ、吸気の局所的な流通を回避して風量原単位の増加を抑制できる新規な焼結機用パレットを提案するところにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、グレートバーからなる火格子で形成された床を備える焼結機用のパレットであって、前記パレットの床に、風量原単位の増加を抑制する複数の漏風防止プレートを配置し、該漏風防止プレートの上に鉱石スリット層を形成したことを特徴とする焼結機用パレットである。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明においては通気抵抗を小さくするのに有利な、鉱石からなるスリット層を、パレットの床に設けた漏風防止プレートの上に形成するようにしたので、吸気の際、かかるプレートが盲板の役割を果たすため風量原単位の増加は抑制される。
【0011】
以下、図面を用いて本発明をより具体的に説明する。
図1(a)(b)は本発明に従う焼結機用パレットの側面および平面を示したものであって、図における番号1はグレートバーgからなる火格子で形成された床、2は床1において所定の間隔で配置された漏風防止プレート、3はこの漏風防止プレート2の上において形成される鉱石スリット層、そして4は焼結原料の充てん層である。
【0012】
上記のような構成になるパレットにおいては、パレットの下方に配置されたウインドボックスを介して送風ファンにより吸気が行われるとき、漏風防止プレート2は盲板として機能するため、鉱石スリット層3において優先的に吸気が行われることがなくなり、通気抵抗を増大させることなしに風量原単位の軽減を図ることができる。
【0013】
【実施例】
床に幅150mmになる漏風防止プレートを設けた、幅:4〜5m、有効焼結面積が250〜400m2になる焼結用パレットを備えたドワイトロイド形式の焼結機にて通常の条件のもとに焼結操業を実施しその際の風量原単位について、漏風防止プレートを配置しないがその他の条件を同一とした場合の結果とともに調査した。
【0014】
【0015】
その結果、漏風防止プレートを配置しない操業においては、風量原単位は1798m3/t、生産率は1265t/hm2であるのに対して、本発明に従うパレットを用いた操業では、風量原単位が1640m3/t、生産率が1332t/hm2であって、風量原単位が軽減され生産性の改善を図ることが確認できた。
【0016】
【発明の効果】
本発明によれば、パレットの下部に鉱石スリット層を形成して焼結鉱を製造する場合に生じていた風量原単位の増加を抑制することが可能であり、それに起因した生産性の低下を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に従う焼結用パレットであって、(a)は側面を断面で示したものであり、(b)は平面を示したものである。
【符号の説明】
1 床
2 漏風防止プレート
3 鉱石スリット層
4 充てん層
Claims (1)
- グレートバーからなる火格子で形成された床を備える焼結機用のパレットであって、
前記パレットの床に、風量原単位の増加を抑制する複数の漏風防止プレートを配置し、該漏風防止プレートの上に鉱石スリット層を形成したことを特徴とする焼結機用パレット。
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JP2000187135A JP4639436B2 (ja) | 2000-06-22 | 2000-06-22 | 焼結機用パレット |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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- 2000-06-22 JP JP2000187135A patent/JP4639436B2/ja not_active Expired - Fee Related
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