JPH11269551A - 不活性ガスを使用した高周波焼入れ装置 - Google Patents

不活性ガスを使用した高周波焼入れ装置

Info

Publication number
JPH11269551A
JPH11269551A JP10073904A JP7390498A JPH11269551A JP H11269551 A JPH11269551 A JP H11269551A JP 10073904 A JP10073904 A JP 10073904A JP 7390498 A JP7390498 A JP 7390498A JP H11269551 A JPH11269551 A JP H11269551A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
inert gas
chamber
long
induction hardening
work
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10073904A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4100758B2 (ja
Inventor
Yukihiro Iwasaki
幸弘 岩崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP07390498A priority Critical patent/JP4100758B2/ja
Publication of JPH11269551A publication Critical patent/JPH11269551A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4100758B2 publication Critical patent/JP4100758B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P10/00Technologies related to metal processing
    • Y02P10/25Process efficiency

Landscapes

  • Heat Treatment Of Articles (AREA)
  • Furnace Details (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 不活性ガスを使用した高周波焼入れ装置にお
いて、少ない不活性ガス供給量でチャンバー内を効率よ
く低酸素状態にして、焼入れ面の面粗度の低下を図り、
良質な低酸化高周波焼入れ品を得る。 【解決手段】 不活性ガス雰囲気下で長軸ワーク5の所
定部分を高周波加熱して、移動焼入れを行なう不活性ガ
スを使用した高周波焼入れ装置1において、チャンバー
2が設けられ、該チャンバー2内を、長軸ワーク5が、
その軸方向に移動できるようにされており、チャンバー
2内の下方部分に、高周波コイル6が、長軸ワーク5を
囲んで設けられ、チャンバー2内に、不活性ガスを長軸
ワーク5の側方から該長軸ワーク5に向けて供給する不
活性ガス誘導部材9a 、9b が、チャンバー2の長さ方
向の全長にわたって設けられ、チャンバー2の直下に、
高周波コイル6により加熱された長軸ワーク5の所定部
分を冷却する冷却手段11が設けられている。不活性ガス
誘導部材9a 、9b は、多数のガス噴射孔を有する多孔
板により形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願の発明は、不活性ガスを使用
した高周波焼入れ装置に関し、特に少ない不活性ガス供
給量でチャンバー内を効率よく低酸素状態にして、焼入
れ面の面粗度の低下を図った不活性ガスを使用した高周
波焼入れ装置に関する。
【0002】
【従来技術】従来の不活性ガスを使用した高周波焼入れ
装置は、図7および図8に図示されているように、横断
面矩形の直方体形状のチャンバー02の天井壁03および底
壁04を貫通して、長軸ワーク05が、その軸方向に移動で
きるようにされており、該チャンバー02内の下方部分に
は、高周波コイル06が、該長軸ワーク05を囲んで設けら
れている。
【0003】そして、チャンバー02内に不活性ガス(N
2 ガス)を供給する2本の噴射ノズル07a、07b が、該
チャンバー02の高さ方向略中央部で、横断面矩形の対角
線上の両隅部に近い対面する2壁08a 、08c の点対称の
位置に取り付けられ、不活性ガスが、これら2本の噴射
ノズル07a、07b により、対面する残りの2壁08b 、08
d の内壁面に沿って反対方向に噴射されている。
【0004】また、チャンバー02の直下には、冷却手段
が設けられ、該冷却手段から供給された冷却水が、高周
波コイル06により加熱された長軸ワーク05の所定部分を
冷却して、焼入れが行なわれるようになっている。前記
冷却手段は、長軸ワーク05を囲む環状の冷却水ジャケッ
ト011 を備えており、該冷却水ジャケット011 の内周壁
011aには、多数の冷却水噴射孔が形成されている。
【0005】従来の不活性ガスを使用した高周波焼入れ
装置01は、前記のように構成されているので、2本の噴
射ノズル07a、07b によりチャンバー02内に噴射された
不活性ガスは、これらの噴射ノズル07a、07b が設けら
れた高さ位置において、旋回流を生成しつつ、上下方向
に拡散して、チャンバー02内の空気を、長軸ワーク05が
チャンバー02の天井壁03および底壁04を貫通する部分の
間隙から外部に放出して、チャンバー02内を漸次低酸素
状態にして、低酸化焼入れが行なわれ、焼入れ面の面粗
度の低下が図られている。
【0006】
【解決しようとする課題】しかしながら、前記従来の不
活性ガスを使用した高周波焼入れ装置01においては、チ
ャンバー02内に噴射される不活性ガスの流速が速いた
め、生成された旋回流によりチャンバー02内が攪拌され
てしまい、その負圧領域にチャンバー02外から空気が吸
い込まれる現象すら生じて、チャンバー02内の酸素濃度
を下げるのに時間を要していた。また、チャンバー02か
ら完全に空気を追い出してしまうまでに、多量の不活性
ガスが消費されていた。このため、十分な低酸化焼入れ
が行なわれず、焼入れ面の面粗度の低下を図るのが容易
ではなかった。
【0007】本願の発明は、不活性ガスを使用した高周
波焼入れ装置において、少ない不活性ガスの供給量でチ
ャンバー内を迅速に低酸素状態にして、焼入れ面の面粗
度の低下を図ることができる不活性ガスを使用した高周
波焼入れ装置を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段および効果】本願の発明
は、前記のような課題を解決した不活性ガスを使用した
高周波焼入れ装置に係り、その請求項1に記載された発
明は、不活性ガス雰囲気下で長軸ワークの所定部分を高
周波加熱して、移動焼入れを行なう不活性ガスを使用し
た高周波焼入れ装置において、チャンバーが設けられ、
該チャンバー内を、前記長軸ワークが、その軸方向に移
動できるようにされており、該チャンバー内の下方部分
に、高周波コイルが、前記長軸ワークを囲んで設けら
れ、該チャンバー内に、前記不活性ガスを前記長軸ワー
クの側方から該長軸ワークに向けて供給する不活性ガス
誘導部材が、該チャンバーの長さ方向の全長にわたって
設けられ、該チャンバーの直下に、前記高周波コイルに
より加熱された前記長軸ワークの所定部分を冷却する冷
却手段が設けられたことを特徴とする不活性ガスを使用
した高周波焼入れ装置である。
【0009】請求項1に記載された発明は、前記のよう
に構成されているので、チャンバー内には、不活性ガス
を長軸ワークの側方から該長軸ワークに向けて供給する
不活性ガス誘導部材が、該チャンバーの長さ方向の全長
にわたって設けられている。このため、チャンバー内に
導入された不活性ガスは、不活性ガス誘導部材により、
チャンバーの長さ方向の全長にわたって導かれて、長軸
ワークの側方から該長軸ワークに向けて供給される。
【0010】このとき、不活性ガスは、不活性ガス誘導
部材に衝突して、その流速が低下しており、このように
流速が低下した不活性ガスが、不活性ガス誘導部材を通
じて均一な多層の流れとなって、長軸ワークに向けて供
給されるので、チャンバー内の空気は、迅速にチャンバ
ー外に排出されて、不活性ガスと置換される。したがっ
て、少量の不活性ガスにより、チャンバー内を迅速に低
酸素状態にすることができ、長軸ワークの十分な低酸化
焼入れが可能になり、焼入れ面の面粗度が低下して、品
質のよい低酸化高周波焼入れ品が得られる。
【0011】また、請求項2記載のように請求項1記載
の発明を構成することにより、不活性ガス供給部材は、
多数のガス噴射孔を有する多孔板とされるので、前記の
ような作用を奏する不活性ガス供給部材の構造を簡単に
して、これを容易に形成することができる。
【0012】また、請求項3記載のように請求項2記載
の発明を構成することにより、多孔板は、長軸ワークと
同心の円筒形状に形成されるので、チャンバー内に導入
された不活性ガスは、該円筒形状多孔板に衝突して、チ
ャンバーの長さ方向および周方向に導かれ、その流速が
さらに低下する。そして、このように流速がさらに低下
した不活性ガスが、円筒形状多孔板を通じてさらに均一
な多層の流れとなって、長軸ワークに向けて供給される
ので、チャンバー内の空気は、さらに迅速にチャンバー
外に排出されて、不活性ガスと置換される。これによ
り、長軸ワークのさらに十分な低酸化焼入れが可能にな
り、焼入れ面の面粗度がさらに低下して、さらに品質の
よい低酸化高周波焼入れ品が得られる。
【0013】さらに、請求項4記載のように請求項1な
いし請求項3のいずれかに記載の発明を構成することに
より、冷却手段は、長軸ワークを囲む環状の冷却水ジャ
ケットを備え、該冷却水ジャケットの内周壁は、下方に
拡径するテーパ状に形成されて、冷却水を斜め下方に向
けて噴射する多数の噴射孔を有している。このため、長
軸ワークへの冷却水の供給が円滑に行なわれて、長軸ワ
ークの焼入れ部を効果的に冷却することができる。ま
た、噴射冷却水が形成する水膜により、長軸ワークがチ
ャンバーの底壁を貫通する部分の隙間から空気が侵入す
るのを効果的に防止することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、先ず、図1ないし図4に図
示される本願の請求項1、請求項2および請求項4に記
載された発明の一実施形態(実施形態1)について説明
する。図1は、本実施形態1における不活性ガスを使用
した高周波焼入れ装置の概略縦断面図、図2は、図1の
II−II線で切断した横断面図、図3は、チャンバー
内の部分斜視図、図4は、本実施形態1における不活性
ガスを使用した高周波焼入れ装置により得られた焼入れ
品の面粗度を、従来の装置により得られた焼入れ品の面
粗度と比較して示した線図である。
【0015】図1〜図3において、本実施形態1におけ
る不活性ガスを使用した高周波焼入れ装置1は、横断面
矩形の直方体形状のチャンバー2の天井壁3および底壁
4を貫通して、長軸ワーク5が、その軸方向に移動でき
るようにされており、該チャンバー2内の下方部分に
は、円筒状の高周波コイル6が、該長軸ワーク5を囲ん
で設けられている。
【0016】長軸ワーク5は、本実施形態1において
は、電動式パワーステアリング装置に使用されるラック
シャフトであり、該ラックシャフトには、ラックと反対
側に、シャフトスクリュが転造により形成されており、
該シャフトスクリュの転造面が、本高周波焼入れ装置1
により焼入れされている。なお、該シャフトスクリュに
は、ボールスクリュが嵌合されて、該ボールスクリュを
介して操舵補助力が電動機よりラックシャフトに伝達さ
れる。
【0017】チャンバー2内に不活性ガス(N2 ガス)
を供給する2本の噴射ノズル7a および7b は、該チャ
ンバー2の高さ方向略中央部で、横断面矩形の対角線上
の両隅部に近い対面する2壁8a 、8c の点対称の位置
に取り付けられ、不活性ガスが、これら2本の噴射ノズ
ル7a 、7b により、対面する他の2壁8b 、8d の内
壁面に沿って反対方向に噴射されている。
【0018】ここで、前記チャンバー2の横断面矩形の
対角線上の両隅部には、2本の噴射ノズル7a 、7b の
噴射口に対面させて、多孔板9a 、9b (不活性ガス誘
導部材)が、チャンバー2の長さ方向(長軸ワーク5の
軸方向)に指向してその全長にわたって取り付けられて
おり、これらの多孔板9a 、9b と壁面8a 、8b およ
び壁面8c 、8d とにより、横断面三角形状の細長い空
間10a 、10b がそれぞれ形成されている。
【0019】したがって、噴射ノズル7a 、7b より噴
射された不活性ガスは、これらの多孔板9a 、9b に衝
突して、次いで、これらの多孔板9a 、9b に誘導され
て、空間10a 、10b 内を上下方向に流れ、この間にその
流速を低下させつつ、多孔板9a 、9b の噴射孔9e 、
9f より、長軸ワーク5に向けて噴射される。
【0020】したがって、不活性ガスは、長軸ワーク5
のチャンバー2内にある部分の全長にわたって、多孔板
9a 、9b の噴射孔9e 、9f より、長軸ワーク5に向
けて均一に噴射される。このため、長軸ワーク5を取り
巻くチャンバー2内は、長軸ワーク5の軸方向に沿って
積層された不活性ガスの噴射流により瞬時に充満され、
チャンバー2内に残存する空気の攪拌は抑えられて、該
空気(酸素)は、迅速にチャンバー2外に追い出され
る。
【0021】チャンバー2の直下には、冷却手段をなす
環状の冷却水ジャケット11が、長軸ワーク5を囲み、底
壁4に固着されて一体に取り付けられており、該冷却水
ジャケット11の内周壁11a は、下方に拡径するテーパ状
に形成されて、冷却水を斜め下方に向けて噴射する多数
の噴射孔11b を有している。
【0022】したがって、噴射孔11b より噴射された冷
却水は、高周波コイル6により加熱された長軸ワーク5
の所定部分(シャフトスクリュの転造面)を急速に冷却
して、焼入れが行なわれるようになっている。また、こ
の噴射冷却水が形成する水膜は、長軸ワーク5がチャン
バー2の底壁4を貫通する部分の隙間から空気がチャン
バー2内に侵入するのを効果的に防止している。
【0023】本実施形態1は、前記のように構成されて
いるので、次のような効果を奏することができる。チャ
ンバー2内には、該チャンバー2の横断面矩形の対角線
上の両隅部に、2本の噴射ノズル7a 、7b の噴射口に
対面させて、多孔板9a 、9b が、チャンバー2の長さ
方向に指向してその全長にわたって取り付けられてい
る。このため、チャンバー2内に導入された不活性ガス
は、多孔板9a 、9b により、チャンバー2の長さ方向
の全長にわたって導かれて、長軸ワーク5の側方から該
長軸ワーク5に向けて供給される。
【0024】このとき、不活性ガスは、多孔板9a 、9
b に衝突して、その流速が低下しており、このように流
速が低下した不活性ガスが、多孔板9a 、9b を通じて
均一な多層の噴射流となって、長軸ワーク5に向けて供
給されるので、チャンバー2内の空気は、迅速にチャン
バー2外に排出されて、不活性ガスと置換される。した
がって、少量の不活性ガスにより、チャンバー2内を迅
速に低酸素状態にすることができ、長軸ワーク5の十分
な低酸化焼入れが可能になり、焼入れ面の面粗度が低下
して、品質のよい低酸化高周波焼入れ品が得られる。
【0025】実験によると、多孔板9a 、9b を用いた
本実施形態1における高周波焼入れ装置1による高周波
焼入れ品の面粗度は、多孔板を用いない従来の高周波焼
入れ装置01による高周波焼入れ品の面粗度と比べて、図
4に図示されるように、大きく低下しており、しかも、
その低下の度合いは、不活性ガスの噴射量の増加ととも
に大きくなっており、本実施形態1における高周波焼入
れ装置1による顕著な効果が認められた。
【0026】また、長軸ワーク5を囲む環状の冷却水ジ
ャケット11の内周壁11a は、下方に拡径するテーパ状に
形成されて、冷却水を斜め下方に向けて噴射する多数の
噴射孔11b を有している。このため、長軸ワーク5に対
する冷却水の供給が円滑に行なわれて、長軸ワーク5の
焼入れ部を効果的に冷却することができる。また、噴射
冷却水が形成する水膜は、長軸ワーク5がチャンバー2
の底壁4を貫通する部分の隙間から空気がチャンバー2
内に侵入するのを効果的に防止することができる。
【0027】次に、図6に図示される本願の請求項3に
記載された発明の一実施形態(実施形態2)について説
明する。本実施形態2における不活性ガスを使用した高
周波焼入れ装置20は、不活性ガス供給部材として、長軸
ワーク5と同心に配置された円筒形状多孔板12を用いて
いる。この点が実施形態1と異なるが、その他の構成
は、実施形態1と同様であるので、詳細な説明を省略す
る。
【0028】本実施形態2は、前記のように構成されて
いるので、次のような効果を奏することができる。多孔
板12は、長軸ワーク5と同心の円筒形状に形成されてい
るので、チャンバー2の内壁面と該円筒形状多孔板12と
により形成される空間13内に導入されてさらに流速が低
下した不活性ガスは、該円筒形状多孔板12を通じてさら
に均一な多層の噴射流となって、隙間なく長軸ワーク5
に向けて供給される。これにより、チャンバー2内の空
気をさらに迅速にチャンバー2外に排出して、不活性ガ
スと置換することができて、長軸ワーク5のさらに十分
な低酸化焼入れが可能になり、焼入れ面の面粗度がさら
に低下して、さらに品質のよい低酸化高周波焼入れ品が
得られる。
【0029】本実施形態1および2において、不活性ガ
スを供給する噴射ノズルは2本(噴射ノズル7a 、7b
)とされたが、これに限定されず、図5に図示される
ように、チャンバー2の横断面矩形の対角線上の残りの
両隅部にもさらに2本(噴射ノズル7c 、7d )追加し
て、合計4本とすることができ、このようにすると、チ
ャンバー2の内壁面と多孔板9a 、9b 、9c 、9d も
しくは円筒状多孔板12とにより形成される空間10a 、10
b 、10c 、10d もしくは空間13内に導入されて流速が低
下した不活性ガスを、さらに均一な多層の噴射流とし
て、隙間なく長軸ワーク5に向けて供給することができ
る。これにより、チャンバー2内の空気をさらに迅速に
チャンバー2外に排出して、不活性ガスと置換すること
ができる。
【0030】また、チャンバー2は、横断面矩形の直方
体形状のものとされたが、これに限定されず、円筒形状
のものとされてもよいことはもちろんである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願の請求項1、請求項2および請求項4に記
載された発明の一実施形態(実施形態1)における不活
性ガスを使用した高周波焼入れ装置の概略縦断面図であ
る。
【図2】図1のII−II線で切断した横断面図であ
る。
【図3】図1の実施形態において、チャンバー内の部分
斜視図である。
【図4】図1の実施形態における不活性ガスを使用した
高周波焼入れ装置により得られた焼入れ品の面粗度を、
従来の装置により得られた焼入れ品の面粗度と比較して
示す線図である。
【図5】図1の実施形態の変形例を示す図である。
【図6】本願の請求項3に記載された発明の一実施形態
(実施形態2)における不活性ガスを使用した高周波焼
入れ装置の横断面図であって、図2に対応する図であ
る。
【図7】従来の不活性ガスを使用した高周波焼入れ装置
の概略縦断面図である。
【図8】図7のVIII−VIII線で切断した横断面
図である。
【符号の説明】
1…高周波焼入れ装置、2…チャンバー、3…天井壁、
4…底壁、5…長軸ワーク、6…高周波コイル、7a 、
7b 、7c 、7d …噴射ノズル、8a 、8b 、8c 、8
d …壁、9a 、9b 、9c 、9d …多孔板(不活性ガス
誘導部材)、9e、9f …噴射孔、10a 、10b 、10c 、1
0d …空間、11…冷却水ジャケット、11a…内周壁、11b
…噴射孔、12…円筒状多孔板(不活性ガス誘導部材)、
13…空間、20…高周波焼入れ装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F27D 15/02 F27D 15/02 Z

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 不活性ガス雰囲気下で長軸ワークの所定
    部分を高周波加熱して、移動焼入れを行なう不活性ガス
    を使用した高周波焼入れ装置において、 チャンバーが設けられ、 該チャンバー内を、前記長軸ワークが、その軸方向に移
    動できるようにされており、 該チャンバー内の下方部分に、高周波コイルが、前記長
    軸ワークを囲んで設けられ、 該チャンバー内に、前記不活性ガスを前記長軸ワークの
    側方から該長軸ワークに向けて供給する不活性ガス誘導
    部材が、該チャンバーの長さ方向の全長にわたって設け
    られ、 該チャンバーの直下に、前記高周波コイルにより加熱さ
    れた前記長軸ワークの所定部分を冷却する冷却手段が設
    けられたことを特徴とする不活性ガスを使用した高周波
    焼入れ装置。
  2. 【請求項2】 前記不活性ガス誘導部材は、多数のガス
    噴射孔を有する多孔板であることを特徴とする請求項1
    記載の不活性ガスを使用した高周波焼入れ装置。
  3. 【請求項3】 前記多孔板は、前記長軸ワークと同心の
    円筒形状に形成されたことを特徴とする請求項2記載の
    不活性ガスを使用した高周波焼入れ装置。
  4. 【請求項4】 前記冷却手段は、前記長軸ワークを囲む
    環状の冷却水ジャケットを備え、 該冷却水ジャケットの内周壁は、下方に拡径するテーパ
    状に形成されて、冷却水を斜め下方に向けて噴射する多
    数の噴射孔を有することを特徴とする請求項1ないし請
    求項3のいずれかに記載の不活性ガスを使用した高周波
    焼入れ装置。
JP07390498A 1998-03-23 1998-03-23 不活性ガスを使用した高周波焼入れ装置 Expired - Fee Related JP4100758B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07390498A JP4100758B2 (ja) 1998-03-23 1998-03-23 不活性ガスを使用した高周波焼入れ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07390498A JP4100758B2 (ja) 1998-03-23 1998-03-23 不活性ガスを使用した高周波焼入れ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11269551A true JPH11269551A (ja) 1999-10-05
JP4100758B2 JP4100758B2 (ja) 2008-06-11

Family

ID=13531655

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP07390498A Expired - Fee Related JP4100758B2 (ja) 1998-03-23 1998-03-23 不活性ガスを使用した高周波焼入れ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4100758B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2264192A1 (de) * 2009-06-15 2010-12-22 Ema Indutec GmbH Härtemaschine zum induktiven Härten unter Schutzgas
CN108884511A (zh) * 2016-03-31 2018-11-23 新日铁住金株式会社 热处理装置、钢材的热处理方法及钢材的热弯曲加工方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2264192A1 (de) * 2009-06-15 2010-12-22 Ema Indutec GmbH Härtemaschine zum induktiven Härten unter Schutzgas
CN108884511A (zh) * 2016-03-31 2018-11-23 新日铁住金株式会社 热处理装置、钢材的热处理方法及钢材的热弯曲加工方法
EP3438294A4 (en) * 2016-03-31 2019-02-06 Nippon Steel & Sumitomo Metal Corporation THERMAL TREATMENT APPARATUS, HEAT TREATMENT METHOD FOR STEEL MATERIAL, AND HOT BENDING METHOD FOR STEEL MATERIAL
US10626475B2 (en) 2016-03-31 2020-04-21 Nippon Steel Corporation Heat treatment apparatus, heat treatment method for steel workpiece, and hot bending method for steel workpiece

Also Published As

Publication number Publication date
JP4100758B2 (ja) 2008-06-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2009107639A1 (ja) 圧延鋼材の冷却装置および冷却方法
WO2019123873A1 (ja) 溶鉄の送酸精錬方法及び上吹きランス
JP2016089262A (ja) 焼入れ装置及び焼入れ方法
JP4100758B2 (ja) 不活性ガスを使用した高周波焼入れ装置
JP6495518B1 (ja) 放電加工装置
JP2005344128A (ja) 連続焼鈍炉での鋼板のガスジェット冷却装置
KR102025628B1 (ko) 스케일 제거장치
US10626475B2 (en) Heat treatment apparatus, heat treatment method for steel workpiece, and hot bending method for steel workpiece
JP2008147011A (ja) 真空中のアーク発生装置およびアーク発生方法
JP3932809B2 (ja) 低歪焼入装置と焼入方法
JPWO2017175311A1 (ja) 連続焼鈍炉における冷却設備
EP2937428B1 (en) Lance, and fishing method using same
JP5987813B2 (ja) 真空脱ガス設備における溶鋼の脱炭精錬方法
JP2001158917A (ja) 有底体の焼き入れ方法およびその装置
KR100865658B1 (ko) 전자기 교반 연속 주조 장치 및 이를 이용한 연속 주조방법
JP2002003933A (ja) 焼入装置及び焼入方法
JP2009202197A (ja) 圧延鋼材の冷却方法
JP4452093B2 (ja) 噴射ノズルおよび噴射方法
JP2007260748A (ja) H形鋼の冷却設備および冷却方法
JP2006231361A (ja) H形鋼の冷却ライン設備
JP5805840B2 (ja) ホットプレス装置及びホットプレス成形方法
JP2019217540A (ja) 鋳片の溶削装置、及び、鋳片の溶削方法
JP2005238252A (ja) H形鋼の冷却方法及び冷却装置
JP6895813B2 (ja) プラズマ溶射ヘッド、プラズマ溶射装置及びプラズマ溶射方法
CN117226307A (zh) 一种多能场辅助印制电路板激光加工装置及方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041201

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050831

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071225

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080219

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080318

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080318

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110328

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110328

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120328

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130328

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130328

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140328

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees