JPH1126880A - 半導体レーザ装置 - Google Patents

半導体レーザ装置

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JPH1126880A
JPH1126880A JP9178298A JP17829897A JPH1126880A JP H1126880 A JPH1126880 A JP H1126880A JP 9178298 A JP9178298 A JP 9178298A JP 17829897 A JP17829897 A JP 17829897A JP H1126880 A JPH1126880 A JP H1126880A
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JP
Japan
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layer
cladding layer
conductivity type
cladding
type
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Application number
JP9178298A
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English (en)
Inventor
Kenichi Ono
健一 小野
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クラッド層中のキャリア濃度が高い場合にお
いても、活性層へのキャリア拡散を効果的に抑制するこ
とができる半導体レーザ装置を得る。 【解決手段】 本半導体レーザ装置は、n型GaAs基
板1の一主面上に形成されたn型AlGaInP第1ク
ラッド層3と、この上に形成された量子井戸活性層4
と、この上に形成された低濃度のp型AlGaInP第
2クラッド層5と、この上に形成されたp型GaInP
エッチング阻止層6と、この上に形成された、p型Al
GaInPキャリア拡散抑制層7、及びキャリア濃度が
第2クラッド層5より高いp型AlGaInP第3クラ
ッド層8を積層したリッジ構造体10と、それ以外の部
分に形成されたn型GaAs電流阻止層11と、第3ク
ラッド層8上に形成されたp型GaAsコンタクト層1
2とを備え、キャリア拡散抑制層7が第3クラッド層8
よりも低いキャリア濃度を有することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は半導体レーザ装置
に関し、特に、情報通信機器の部品として用いられる、
高いキャリア濃度のクラッド層を有する半導体レーザ装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ODD(Optical Dis
k Drive)、DVD(Digital Vers
atile Disk)等の情報通信機器の、読みとり
及び書き込み用の光源として、600nm帯で発光する
半導体レーザ装置の開発が活発になされている。このよ
うな半導体レーザ装置においては、素子抵抗の低下を図
るためにクラッド層のキャリア濃度を高くする必要があ
る。しかし、その一方で、このキャリアの活性層への拡
散により素子寿命が劣化するという問題があり、クラッ
ド層のキャリア濃度の制御には困難があった。
【0003】この問題点の一解決策として、例えば、特
開平6−45698号公報に記載された半導体発光素子
のように、活性層に隣接するキャリア濃度の低いクラッ
ド層と、このキャリア濃度の低いクラッド層を介して活
性層上に形成されるキャリア濃度の高いクラッド層のそ
れぞれを備えることにより、活性層へのキャリアの拡散
の抑制を図ることが提案されている。図4は、例えば、
特開平6−45698号公報に記載されているような、
従来の半導体レーザ装置の構造を示す要部断面図であ
る。
【0004】図7に示す半導体レーザ装置は、n型Ga
As基板21の一主面上に、n型GaAsバッファ層2
2、n型クラッド層23、活性層24、低濃度ドーピン
グしたp型クラッド層25、及びp型ストップ層26が
この順に積層されており、かつ、ストップ層26上に、
高濃度ドーピングしたp型クラッド層28とp型GaA
sキャップ層29からなるリッジ構造体と、それ以外の
部分に形成されたn型GaAsブロック層31と、これ
らの上に形成されたp型GaAsコンタクト層32と、
n型基板21表面に形成されたn型電極33と、p型コ
ンタクト層32上に形成されたp型電極34とを備えて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記のよう
な半導体レーザ装置においては、当該装置の製造過程に
おける熱履歴により、高濃度ドーピングしたクラッド層
28から、その下に形成されている低濃度にドーピング
したクラッド層25中にキャリアが拡散してしまい、そ
のため、素子寿命の劣化の抑制効果を十分に発揮するこ
とができないという問題があった。
【0006】この発明は上記した点に鑑みてなされたも
のであり、クラッド層中のキャリア濃度が高い場合にお
いても、活性層へのキャリア拡散を効果的に抑制するこ
とができる半導体レーザ装置を得ることを目的とするも
のである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係る半導体装
置は、第1導電型の化合物半導体基板と、上記基板の一
主面上に形成された第1導電型の第1クラッド層と、上
記第1クラッド層上に形成された活性層と、上記活性層
上に形成された第2導電型の第2クラッド層と、上記第
2クラッド層上に形成された第2導電型のエッチング阻
止層と、上記エッチング阻止層上にストライプ状に形成
された、第2導電型のキャリア拡散抑制層、及び、キャ
リア濃度が第2クラッド層より高い第2導電型の第3ク
ラッド層をこの順に積層したリッジ構造体と、上記エッ
チング阻止層上の上記リッジ構造体以外の部分に形成さ
れた第1導電型の電流阻止層と、上記第3クラッド層及
び電流阻止層上に形成された第2導電型のコンタクト層
とを備え、上記キャリア拡散抑制層が第3クラッド層よ
りも低いキャリア濃度を有することを特徴とするもので
ある。
【0008】又、第1導電型のGaAs基板と、上記基
板の一主面上に形成された第1導電型のAlGaInP
第1クラッド層と、上記第1クラッド層上に形成された
AlxGayIn1-x-yP活性層(但し、0≦x,0<
y,x+y<1)と、上記活性層上に形成された第2導
電型のAlGaInP第2クラッド層と、上記第2クラ
ッド層上に形成された第2導電型のGaInPエッチン
グ阻止層と、上記エッチング阻止層上にストライプ状に
形成された、第2導電型のキャリア拡散抑制層、及び、
キャリア濃度が第2クラッド層より高い第2導電型のA
lGaInP第3クラッド層をこの順に積層したリッジ
構造体と、上記エッチング阻止層上の上記リッジ構造体
以外の部分に形成された第1導電型のGaAs電流阻止
層と、上記第3クラッド層及び電流阻止層上に形成され
た第2導電型のGaAsコンタクト層とを備え、上記キ
ャリア拡散抑制層が第3クラッド層よりも低いキャリア
濃度を有することを特徴とするものである。
【0009】又、上記キャリア拡散抑制層は第2クラッ
ド層よりも低いキャリア濃度を有することを特徴とする
ものである。
【0010】又、上記キャリア拡散抑制層の膜厚は第3
クラッド層の膜厚よりも薄いことを特徴とするものであ
る。
【0011】又、上記キャリア拡散抑制層はAlGaI
nP層であることを特徴とするものである。
【0012】又、上記キャリア拡散抑制層はAlGaA
s層であることを特徴とするものである。
【0013】又、第1導電型の化合物半導体基板と、上
記基板の一主面上に形成された第1導電型の第1クラッ
ド層と、上記第1クラッド層上に形成された活性層と、
上記活性層上に形成された第2導電型の第2クラッド層
と、上記第2クラッド層上に形成された第2導電型のエ
ッチング阻止層と、上記エッチング阻止層上にストライ
プ状のリッジ構造を有するように形成された、キャリア
濃度が第2クラッド層より高い第2導電型の第3クラッ
ド層と、上記エッチング阻止層上の上記第3クラッド層
以外の部分に形成された第1導電型の電流阻止層と、上
記第3クラッド層及び電流阻止層上に形成された第2導
電型のコンタクト層とを備え、上記エッチング阻止層が
上記第3クラッド層よりも低いキャリア濃度を有するこ
とを特徴とするものである。
【0014】又、第1導電型のGaAs基板と、上記基
板の一主面上に形成された第1導電型のAlGaInP
第1クラッド層と、上記第1クラッド層上に形成された
AlxGayIn1-x-yP活性層(但し、0≦x,0<
y,x+y<1)と、上記活性層上に形成された第2導
電型のAlGaInP第2クラッド層と、上記第2クラ
ッド層上に形成された第2導電型のGaInPエッチン
グ阻止層と、上記エッチング阻止層上にストライプ状の
リッジ構造を有するように形成された、キャリア濃度が
第2クラッド層より高い第2導電型のAlGaInP第
3クラッド層と、上記エッチング阻止層上の上記第3ク
ラッド層以外の部分に形成された第1導電型のGaAs
電流阻止層と、上記第3クラッド層及び電流阻止層上に
形成された第2導電型のGaAsコンタクト層とを備
え、上記エッチング阻止層が上記第3クラッド層よりも
低いキャリア濃度を有することを特徴とするものであ
る。
【0015】又、上記エッチング阻止層は第2クラッド
層よりも低いキャリア濃度を有することを特徴とするも
のである。
【0016】又、上記エッチング阻止層にはドーパント
が添加されていないことを特徴とするものである。
【0017】又、上記活性層はAlx1Gay1In
1-x1-y1P層(但し、0<x1,0<y1,x1+y1
1)とGay2In1-y2P層(但し、0<y2<1)とを
交互に積層した超格子構造を有することを特徴とするも
のである。
【0018】又、上記活性層はGay3In1-y3P層(但
し、0<y3<1)単層であることを特徴とするもので
ある。
【0019】又、上記基板と第1クラッド層との間に、
第1導電型のバッファ層を備えていることを特徴とする
ものである。
【0020】又、上記バッファ層はGaAs層であるこ
とを特徴とするものである。
【0021】又、上記第3クラッド層とコンタクト層と
の間に、第2導電型のバンド不連続緩和層を備えている
ことを特徴とするものである。
【0022】又、上記バンド不連続緩和層はGaInP
層であることを特徴とするものである。
【0023】又、一対の電極の一方が上記基板の裏面
に、他方がコンタクト層の表面に形成されていることを
特徴とするものである。
【0024】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.以下に、この発明の実施の形態1につい
て図1に基づいて説明する。図1はこの発明の実施の形
態1における発光素子である半導体装置の構造を示す要
部断面図である。
【0025】図1において、1はn型GaAs基板、2
は基板1の一主面上に形成されたn型GaAsバッファ
層、3はバッファ層2上に形成されたn型AlGaIn
Pクラッド層、4はこのクラッド層3上に形成されたA
xGayIn1-x-yP活性層(但し、0≦x,0<y,
x+y<1)であり、具体的には、Alx1Gay1In
1-x1-y1P層(但し、0<x1,0<y1,x1+y1
1)とGay2In1-y2P層(但し、0<y2<1)とを
交互に積層した、超格子構造を有する量子井戸活性層で
ある。
【0026】5は活性層4上に形成された、2〜6×1
17cm-3程度の低いキャリア濃度であり、膜厚0.1
〜1μm程度のp型AlGaInPクラッド層、6はク
ラッド層5上に形成されたキャリア濃度が4〜15×1
17cm-3程度、膜厚5〜15nm程度のp型GaIn
Pエッチング阻止層(ESL:Etiching St
opper Layer)である。
【0027】10はエッチング阻止層6表面上の一部に
形成された、膜厚0.3〜1μm程度、キャリア濃度が
5×1016〜3×1017程度のp型AlGaInPキャ
リア拡散抑制層7と、キャリア濃度がクラッド層5より
高い、具体的には、4〜15×1017cm-3程度、膜厚
1〜2μm程度のp型AlGaInPクラッド層8と、
p型GaInPバンド不連続緩和(BDR:Band
Discontinuity Reduction)層
9とを、この順に積層したリッジ構造体である。
【0028】11はエッチング阻止層6表面上の、上記
リッジ構造体10以外の部分に形成されたn型GaAs
電流阻止層、12はこの電流阻止層11及びバンド不連
続緩和層9上に形成されたp型GaAsコンタクト層、
13は基板1の裏面の表面に形成されたn型電極、14
はコンタクト層12表面に形成されたp型電極である。
【0029】つぎに、このように構成された半導体レー
ザ装置の製造方法について、図2を用いて以下に工程順
に説明する。まず、図2(a)に示すように、n型Ga
As基板1上に、例えば有機金属気相成長法(以下、
「MOCVD法」という。)を用いて、n型GaAsバ
ッファ層2、n型AlGaInPクラッド層3、Alx
GayIn1-x-yP活性層4、低濃度p型AlGaInP
クラッド層5、p型GaInPエッチング阻止層6、キ
ャリア濃度が約1015〜1017cm-3のp-(低濃度p
型)AlGaInP層7a、p+(高濃度p型)AlG
aInP層8a、p型GaInP層、及びp型GaAs
コンタクト層12aを、順次エピタキシャル成長させ
る。
【0030】次に、図2(b)に示すように、上記のよ
うに形成されたエピタキシャルウエハのp型GaAs層
12a表面に、所望の形状のエッチングマスク15を写
真製版技術を用いて形成し、反応性イオンエッチング法
により、p型GaAs層12aからエッチング阻止層6
上のP-AlGaInP層7aまでエッチングし、リッ
ジ構造体10及びこのリッジ構造体10の形状を反映す
るp型GaAs層12bを形成する。
【0031】次に、図2(c)に示すように、n型Ga
As電流阻止層を埋込成長させ、その後、エッチングマ
スク15を除去し、続いて、上記p型GaAs層12b
をシーズとするMOCVD法によりエピタキシャル成長
を行い、p型GaAsコンタクト層12を形成する。
【0032】その後、基板1の裏面の表面にn型電極1
3、コンタクト層12表面にp型電極14をそれぞれ形
成し、図1に示した半導体レーザ装置を得る。
【0033】本実施の形態1においては、高濃度p型A
lGaInPクラッド層8と低濃度p型AlGaInP
クラッド層5の間に、キャリア拡散抑制層7を設けてい
るので、クラッド層8のキャリア濃度が高い場合におい
ても、活性層4へのキャリア拡散を効果的に抑制するこ
とができ、そのため、素子抵抗を低下することができる
とともに、素子の寿命特性を向上することが可能とな
る。
【0034】本実施の形態1においては、活性層4とし
て、Alx1Gay1In1-x1-y1P層(但し、0<x1,0
<y1,x1+y1<1)とGay2In1-y2P層(但し、
0<y2<1)とを交互に積層した、超格子構造を有す
る量子井戸活性層を用いているが、その代わりに、Ga
y3In1-y3P層(但し、0<y3<1)単層としても良
く、その場合においても、上記と同様の効果を有するこ
ととなる。
【0035】又、本実施の形態1においては、エッチン
グ阻止層6、キャリア拡散抑制層7クラッド層3、5、
8等において、活性層4で発光した光を吸収してしまわ
ないように、バンドギャップを例えば約1.97eVよ
りも大きくなるように、各層の組成比を選択している。
これは、例えば波長685nmのレーザの場合、活性層
のバンドギャップが約1.81eV、これに、少なくと
も0.15evのマージンを設けているためである。
又、本実施の形態1においては、p型キャリアとして、
Zn、Mg、又はBe等を用いている。
【0036】又、本実施の形態1においては、キャリア
拡散抑制層7として、低濃度p型のAlGaInP層を
用いているが、その代わりに、低濃度p型のAlGaA
s層を用いても良く、この場合においては、AlGaA
s層がAlGaInP層に比べて偏析係数が大きいため
に、キャリア拡散抑制層としてより有効である。この場
合、バンドギャップを約1,97eVよりも大きくする
ために、AlZGa1-ZAs層(0.44<z<1)を用
いる。
【0037】実施の形態2.図3はこの発明の実施の形
態2における半導体レーザ装置の構造を示す要部断面図
であり、上記実施の形態1に示した半導体レーザ装置の
構造に対して、アンドープのGaInPエッチング阻止
層16を備え、一方、キャリア拡散抑制層7を備えてい
ない点で相違するだけであり、他の点については上記し
た実施の形態1と同様である。
【0038】又、製造方法に関しても、実施の形態1の
図2(a)において示される工程において、低濃度p型
AlGaInPクラッド層5上へのエッチング阻止層1
6の形成時に、p型キャリアのドーピングを行わず、か
つ、キャリア拡散抑制層7となるp-AlGaInP層
7aの形成を行わない点においてのみ相違するだけであ
り、その他の点については上記した実施の形態1と同様
の製造方法を用いている。
【0039】本実施の形態2においては、高濃度p型A
lGaInPクラッド層8と低濃度p型AlGaInP
クラッド層5の間に、アンドープのGaInPエッチン
グ阻止層16を設けているので、GaInP層がAlG
aInP層に比べて偏析係数が大きいために、実施の形
態1のp型AlGaInPキャリア拡散抑制層を用いる
場合に比べ、キャリアの拡散抑制効果がより期待でき
る。
【0040】又、本実施の形態2においては、エッチン
グ阻止層16をアンドープとしているが、その代わり
に、キャリア濃度を1016cm-3以下としても良く、そ
の場合においても、上記とほぼ同様の効果を奏する。
【0041】その他の点については、実施の形態1と同
様の効果を奏する。
【0042】
【発明の効果】この発明に係る半導体装置は、第1導電
型の化合物半導体基板と、上記基板の一主面上に形成さ
れた第1導電型の第1クラッド層と、上記第1クラッド
層上に形成された活性層と、上記活性層上に形成された
第2導電型の第2クラッド層と、上記第2クラッド層上
に形成された第2導電型のエッチング阻止層と、上記エ
ッチング阻止層上にストライプ状に形成された、第2導
電型のキャリア拡散抑制層、及び、キャリア濃度が第2
クラッド層より高い第2導電型の第3クラッド層をこの
順に積層したリッジ構造体と、上記エッチング阻止層上
の上記リッジ構造体以外の部分に形成された第1導電型
の電流阻止層と、上記第3クラッド層及び電流阻止層上
に形成された第2導電型のコンタクト層とを備え、上記
キャリア拡散抑制層が第3クラッド層よりも低いキャリ
ア濃度を有することを特徴とするので、第3クラッド層
中のキャリア濃度が高い場合においても、活性層へのキ
ャリア拡散を効果的に抑制することができ、そのため、
素子抵抗を低下することができ、かつ、素子の寿命特性
を向上することが可能となる。
【0043】又、第1導電型のGaAs基板と、上記基
板の一主面上に形成された第1導電型のAlGaInP
第1クラッド層と、上記第1クラッド層上に形成された
AlxGayIn1-x-yP活性層(但し、0≦x,0<
y,x+y<1)と、上記活性層上に形成された第2導
電型のAlGaInP第2クラッド層と、上記第2クラ
ッド層上に形成された第2導電型のGaInPエッチン
グ阻止層と、上記エッチング阻止層上にストライプ状に
形成された、第2導電型のキャリア拡散抑制層、及び、
キャリア濃度が第2クラッド層より高い第2導電型のA
lGaInP第3クラッド層をこの順に積層したリッジ
構造体と、上記エッチング阻止層上の上記リッジ構造体
以外の部分に形成された第1導電型のGaAs電流阻止
層と、上記第3クラッド層及び電流阻止層上に形成され
た第2導電型のGaAsコンタクト層とを備え、上記キ
ャリア拡散抑制層が第3クラッド層よりも低いキャリア
濃度を有することを特徴とするので、第3クラッド層中
のキャリア濃度が高い場合においても、活性層へのキャ
リア拡散を効果的に抑制することができ、そのため、素
子抵抗を低下することができ、かつ、素子の寿命特性を
向上することが可能となる。
【0044】又、上記キャリア拡散抑制層は第2クラッ
ド層よりも低いキャリア濃度を有することを特徴とする
ので、活性層へのキャリア拡散をより効果的に抑制する
ことができる。
【0045】又、上記キャリア拡散抑制層の膜厚は第3
クラッド層の膜厚よりも薄いことを特徴とするので、素
子抵抗を容易に低下することが可能となる
【0046】又、上記キャリア拡散抑制層はAlGaI
nP層であることを特徴とするので、製造工程を簡略化
できるという効果を有する。
【0047】又、上記キャリア拡散抑制層はAlGaA
s層であることを特徴とするので、活性層へのキャリア
拡散をより効果的に抑制することができる。
【0048】又、第1導電型の化合物半導体基板と、上
記基板の一主面上に形成された第1導電型の第1クラッ
ド層と、上記第1クラッド層上に形成された活性層と、
上記活性層上に形成された第2導電型の第2クラッド層
と、上記第2クラッド層上に形成された第2導電型のエ
ッチング阻止層と、上記エッチング阻止層上にストライ
プ状のリッジ構造を有するように形成された、キャリア
濃度が第2クラッド層より高い第2導電型の第3クラッ
ド層と、上記エッチング阻止層上の上記第3クラッド層
以外の部分に形成された第1導電型の電流阻止層と、上
記第3クラッド層及び電流阻止層上に形成された第2導
電型のコンタクト層とを備え、上記エッチング阻止層が
上記第3クラッド層よりも低いキャリア濃度を有するこ
とを特徴とするので、第3クラッド層中のキャリア濃度
が高い場合においても、活性層へのキャリア拡散を効果
的に抑制することができ、そのため、素子抵抗を低下す
ることができ、かつ、素子の寿命特性を向上することが
可能となる。
【0049】又、第1導電型のGaAs基板と、上記基
板の一主面上に形成された第1導電型のAlGaInP
第1クラッド層と、上記第1クラッド層上に形成された
AlxGayIn1-x-yP活性層(但し、0≦x,0<
y,x+y<1)と、上記活性層上に形成された第2導
電型のAlGaInP第2クラッド層と、上記第2クラ
ッド層上に形成された第2導電型のGaInPエッチン
グ阻止層と、上記エッチング阻止層上にストライプ状の
リッジ構造を有するように形成された、キャリア濃度が
第2クラッド層より高い第2導電型のAlGaInP第
3クラッド層と、上記エッチング阻止層上の上記第3ク
ラッド層以外の部分に形成された第1導電型のGaAs
電流阻止層と、上記第3クラッド層及び電流阻止層上に
形成された第2導電型のGaAsコンタクト層とを備
え、上記エッチング阻止層が上記第3クラッド層よりも
低いキャリア濃度を有することを特徴とするので、第3
クラッド層中のキャリア濃度が高い場合においても、活
性層へのキャリア拡散を効果的に抑制することができ、
そのため、素子抵抗を低下することができ、かつ、素子
の寿命特性を向上することが可能となる。
【0050】又、上記エッチング阻止層は第2クラッド
層よりも低いキャリア濃度を有することを特徴とするの
で、活性層へのキャリア拡散をより効果的に抑制するこ
とができる。
【0051】又、上記エッチング阻止層にはドーパント
が添加されていないことを特徴とするので、上記活性層
へのキャリア拡散をさらに効果的に抑制することが可能
となる。
【0052】又、上記活性層はAlx1Gay1In
1-x1-y1P層(但し、0<x1,0<y1,x1+y1
1)とGay2In1-y2P層(但し、0<y2<1)とを
交互に積層した超格子構造を有することを特徴とするの
で、しきい電流密度を低減できるという効果を有する。
【0053】又、上記活性層はGay3In1-y3P層(但
し、0<y3<1)単層であることを特徴とするので、
当該半導体レーザ装置を容易かつ安価に形成することが
可能となる。
【0054】又、上記基板と第1クラッド層との間に、
第1導電型のバッファ層を備えていることを特徴とする
ので、当該バッファ層上においてエピタキシャル成長が
容易となり、素子性能を向上することが可能となる。
【0055】又、上記バッファ層はGaAs層であるこ
とを特徴とするので、当該バッファ層上において、より
エピタキシャル成長が容易となり、素子性能を向上する
ことが可能となる。
【0056】又、上記第3クラッド層とコンタクト層と
の間に、第2導電型のバンド不連続緩和層を備えている
ことを特徴とするので、第3クラッド層とコンタクト層
との間のバンドギャップの不連続を緩和することが可能
となり、素子性能が向上する。
【0057】又、上記バンド不連続緩和層はGaInP
層であることを特徴とするので、第3クラッド層とコン
タクト層との間のバンドギャップの不連続を緩和するこ
とがより容易となり、素子性能が向上する。
【0058】又、一対の電極の一方が上記基板の裏面
に、他方がコンタクト層の表面に形成されていることを
特徴とするので、当該電極を容易に形成できるという効
果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1における半導体装置
の構造を示す要部断面図である。
【図2】 この発明の実施の形態1における半導体装置
の製造方法を工程順に示す要部断面図である。
【図3】 この発明の実施の形態2における半導体装置
の構造を示す要部断面図である。
【図4】 従来の発光素子である半導体装置の構造を示
す要部断面図である。
【符号の説明】
1 化合物半導体基板(GaAs基板)、 2
バッファ層、3 第1クラッド層、 4 活性層、
5 第2クラッド層、6 エッチング阻
止層、 7 キャリア拡散抑制層、 8 第3クラッド
層、9 バンド不連続緩和層、 10 リッジ構造体、
11 電流阻止層、12 コンタクト層、 1
3、14 電極、 16 エッチング阻止層。

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1導電型の化合物半導体基板と、 上記基板の一主面上に形成された第1導電型の第1クラ
    ッド層と、 上記第1クラッド層上に形成された活性層と、 上記活性層上に形成された第2導電型の第2クラッド層
    と、 上記第2クラッド層上に形成された第2導電型のエッチ
    ング阻止層と、 上記エッチング阻止層上にストライプ状に形成された、
    第2導電型のキャリア拡散抑制層、及び、キャリア濃度
    が第2クラッド層より高い第2導電型の第3クラッド層
    をこの順に積層したリッジ構造体と、 上記エッチング阻止層上の上記リッジ構造体以外の部分
    に形成された第1導電型の電流阻止層と、 上記第3クラッド層及び電流阻止層上に形成された第2
    導電型のコンタクト層とを備え、 上記キャリア拡散抑制層が第3クラッド層よりも低いキ
    ャリア濃度を有することを特徴とする半導体レーザ装
    置。
  2. 【請求項2】 第1導電型のGaAs基板と、 上記基板の一主面上に形成された第1導電型のAlGa
    InP第1クラッド層と、 上記第1クラッド層上に形成されたAlxGayIn
    1-x-yP活性層(但し、0≦x,0<y,x+y<1)
    と、 上記活性層上に形成された第2導電型のAlGaInP
    第2クラッド層と、 上記第2クラッド層上に形成された第2導電型のGaI
    nPエッチング阻止層と、 上記エッチング阻止層上にストライプ状に形成された、
    第2導電型のキャリア拡散抑制層、及び、キャリア濃度
    が第2クラッド層より高い第2導電型のAlGaInP
    第3クラッド層をこの順に積層したリッジ構造体と、 上記エッチング阻止層上の上記リッジ構造体以外の部分
    に形成された第1導電型のGaAs電流阻止層と、 上記第3クラッド層及び電流阻止層上に形成された第2
    導電型のGaAsコンタクト層とを備え、 上記キャリア拡散抑制層が第3クラッド層よりも低いキ
    ャリア濃度を有することを特徴とする半導体レーザ装
    置。
  3. 【請求項3】 キャリア拡散抑制層は第2クラッド層よ
    りも低いキャリア濃度を有することを特徴とする請求項
    1又は2記載の半導体レーザ装置。
  4. 【請求項4】 キャリア拡散抑制層の膜厚は第3クラッ
    ド層の膜厚よりも薄いことを特徴とする請求項1乃至3
    のいずれか1項記載の半導体レーザ装置。
  5. 【請求項5】 キャリア拡散抑制層はAlGaInP層
    であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項
    記載の半導体レーザ装置。
  6. 【請求項6】 キャリア拡散抑制層はAlGaAs層で
    あることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記
    載の半導体レーザ装置。
  7. 【請求項7】 第1導電型の化合物半導体基板と、 上記基板の一主面上に形成された第1導電型の第1クラ
    ッド層と、 上記第1クラッド層上に形成された活性層と、 上記活性層上に形成された第2導電型の第2クラッド層
    と、 上記第2クラッド層上に形成された第2導電型のエッチ
    ング阻止層と、 上記エッチング阻止層上にストライプ状のリッジ構造を
    有するように形成された、キャリア濃度が第2クラッド
    層より高い第2導電型の第3クラッド層と、 上記エッチング阻止層上の上記第3クラッド層以外の部
    分に形成された第1導電型の電流阻止層と、 上記第3クラッド層及び電流阻止層上に形成された第2
    導電型のコンタクト層とを備え、 上記エッチング阻止層が上記第3クラッド層よりも低い
    キャリア濃度を有することを特徴とする半導体レーザ装
    置。
  8. 【請求項8】 第1導電型のGaAs基板と、 上記基板の一主面上に形成された第1導電型のAlGa
    InP第1クラッド層と、 上記第1クラッド層上に形成されたAlxGayIn
    1-x-yP活性層(但し、0≦x,0<y,x+y<1)
    と、 上記活性層上に形成された第2導電型のAlGaInP
    第2クラッド層と、上記第2クラッド層上に形成された
    第2導電型のGaInPエッチング阻止層と、 上記エッチング阻止層上にストライプ状のリッジ構造を
    有するように形成された、キャリア濃度が第2クラッド
    層より高い第2導電型のAlGaInP第3クラッド層
    と、 上記エッチング阻止層上の上記第3クラッド層以外の部
    分に形成された第1導電型のGaAs電流阻止層と、 上記第3クラッド層及び電流阻止層上に形成された第2
    導電型のGaAsコンタクト層とを備え、 上記エッチング阻止層が上記第3クラッド層よりも低い
    キャリア濃度を有することを特徴とする半導体レーザ装
    置。
  9. 【請求項9】 エッチング阻止層は第2クラッド層より
    も低いキャリア濃度を有することを特徴とする請求項7
    又は8記載の半導体レーザ装置。
  10. 【請求項10】 エッチング阻止層にはドーパントが添
    加されていないことを特徴とする請求項7乃至9のいず
    れか1項記載の半導体レーザ装置。
  11. 【請求項11】 活性層はAlx1Gay1In1-x1-y1
    層(但し、0<x1,0<y1,x1+y1<1)とGay2
    In1-y2P層(但し、0<y2<1)とを交互に積層し
    た超格子構造を有することを特徴とする請求項1乃至1
    0のいずれか1項記載の半導体レーザ装置。
  12. 【請求項12】 活性層はGay3In1-y3P層(但し、
    0<y3<1)単層であることを特徴とする請求項1乃
    至10のいずれか1項記載の半導体レーザ装置。
  13. 【請求項13】 基板と第1クラッド層との間に、第1
    導電型のバッファ層を備えていることを特徴とする請求
    項1乃至12のいずれか1項記載の半導体レーザ装置。
  14. 【請求項14】 バッファ層はGaAs層であることを
    特徴とする請求項13記載の半導体レーザ装置。
  15. 【請求項15】 第3クラッド層とコンタクト層との間
    に、第2導電型のバンド不連続緩和層を備えていること
    を特徴とする請求項1乃至14のいずれか1項記載の半
    導体レーザ装置。
  16. 【請求項16】 バンド不連続緩和層はGaInP層で
    あることを特徴とする請求項15記載の半導体レーザ装
    置。
  17. 【請求項17】 一対の電極の一方が基板の裏面に、他
    方がコンタクト層の表面に形成されていることを特徴と
    する請求項1乃至16のいずれか1項記載の半導体レー
    ザ装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100486470B1 (ko) * 2001-06-15 2005-04-29 샤프 가부시키가이샤 반도체레이저소자
JP2006245341A (ja) * 2005-03-03 2006-09-14 Mitsubishi Electric Corp 半導体光素子

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