JPH11268732A - 易開封密封カートン - Google Patents
易開封密封カートンInfo
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- JPH11268732A JPH11268732A JP8955698A JP8955698A JPH11268732A JP H11268732 A JPH11268732 A JP H11268732A JP 8955698 A JP8955698 A JP 8955698A JP 8955698 A JP8955698 A JP 8955698A JP H11268732 A JPH11268732 A JP H11268732A
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- Japan
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- opening
- carton
- front surface
- easy
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Abstract
(57)【要約】
【課題】簡単な操作で容易に開封および再封ができ、内
容物に対する密封性も良く、容易に再封もでき、しかも
１枚のブランクから組み立てが可能で必要最小量の板紙
を使用することにより形成することができる易開封密封
カートンを提供すること。 【解決手段】本発明は、一枚のブランクから組み立て可
能なカートンであって、前面と後面と一対の対向する側
面とを含み、側面には、天側フラップが連設され、前面
には、開口窓部を有する天内面と糊代片とが連設し、そ
して後面には、両面にまたがって切り取り線によって切
り取り可能な開口部を有する天外面と開封面を連設して
おり、天外面を天内面に接着し、糊代片を後面に接着
し、そして開封面を前面上部に接着してなることを特徴
とする易開封密封カートンである。
容物に対する密封性も良く、容易に再封もでき、しかも
１枚のブランクから組み立てが可能で必要最小量の板紙
を使用することにより形成することができる易開封密封
カートンを提供すること。 【解決手段】本発明は、一枚のブランクから組み立て可
能なカートンであって、前面と後面と一対の対向する側
面とを含み、側面には、天側フラップが連設され、前面
には、開口窓部を有する天内面と糊代片とが連設し、そ
して後面には、両面にまたがって切り取り線によって切
り取り可能な開口部を有する天外面と開封面を連設して
おり、天外面を天内面に接着し、糊代片を後面に接着
し、そして開封面を前面上部に接着してなることを特徴
とする易開封密封カートンである。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、粉末あるいは粒状物な
どの内容物を収納し、密封性があり、かつ易開封性を有
する易開封密封カートンに関する。
どの内容物を収納し、密封性があり、かつ易開封性を有
する易開封密封カートンに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来より、粉末あるいは粒状物などの内
容物を収納する密封カートンは、内容物が湿気を嫌う物
が多く、カートンの開封前の密封性が良いこと、内容物
の飛散防止機能を有していること、開封が容易に行える
こと、開封後のリクローズ性があること、そして低コス
トであることなどが必要であった。種々の形態があり、
その例としては、図８（ａ）に示すように、胴部の開口
端部をシール性を持たせたグラシン紙等でトップシール
して防湿性と内容物の飛散防止性を与え、全開できるヒ
ンジ付きの被せ蓋を取り付けた密封カートンを挙げるこ
とができる。また、別の実用例として図８（ｂ）に示す
ように、２重の胴部の外壁パネルのみを帯状の引き裂き
片を水平に引き裂いて取り除くことにより、胴部と被せ
蓋に分離し、直ちに中身を取り出せるようにした密封カ
ートンを挙げることができる。
容物を収納する密封カートンは、内容物が湿気を嫌う物
が多く、カートンの開封前の密封性が良いこと、内容物
の飛散防止機能を有していること、開封が容易に行える
こと、開封後のリクローズ性があること、そして低コス
トであることなどが必要であった。種々の形態があり、
その例としては、図８（ａ）に示すように、胴部の開口
端部をシール性を持たせたグラシン紙等でトップシール
して防湿性と内容物の飛散防止性を与え、全開できるヒ
ンジ付きの被せ蓋を取り付けた密封カートンを挙げるこ
とができる。また、別の実用例として図８（ｂ）に示す
ように、２重の胴部の外壁パネルのみを帯状の引き裂き
片を水平に引き裂いて取り除くことにより、胴部と被せ
蓋に分離し、直ちに中身を取り出せるようにした密封カ
ートンを挙げることができる。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
カートンの形状では、開封手段が複雑であり、老人やハ
ンディキャップのある人には開封しにくいという問題が
ある。また、易開封性と密封性とを両立させるために、
構造的に複雑となり、包装資材の使用量が増加してコス
トが高くなるという問題もある。
カートンの形状では、開封手段が複雑であり、老人やハ
ンディキャップのある人には開封しにくいという問題が
ある。また、易開封性と密封性とを両立させるために、
構造的に複雑となり、包装資材の使用量が増加してコス
トが高くなるという問題もある。
【０００４】本発明は、上記の問題点を解決するために
見出されたもので、簡単な操作で容易に開封および再封
ができ、内容物に対する密封性も良く、容易に再封もで
き、しかも１枚のブランクから組み立てが可能で必要最
小量の板紙を使用することにより形成することができる
易開封密封カートンを提供するものである。
見出されたもので、簡単な操作で容易に開封および再封
ができ、内容物に対する密封性も良く、容易に再封もで
き、しかも１枚のブランクから組み立てが可能で必要最
小量の板紙を使用することにより形成することができる
易開封密封カートンを提供するものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
になされた本発明は、一枚のブランクから組み立て可能
なカートンであって、前面と後面と一対の対向する側面
とを含み、前記側面には、天側フラップが連設され、前
記前面には、開口窓部を有する天内面と糊代片とが連設
し、そして前記後面には、両面にまたがって切り取り線
によって切り取り可能な開口部を有する天外面と開封面
を連設しており、前記天外面を前記天内面に接着し、前
記糊代片を前記後面に接着し、そして前記開封面を前記
前面上部に接着してなることを特徴とする易開封密封カ
ートンであり、前記天外面の前記切り取り線が、直線部
とその直線部の一方の端部から直線的に延びる２本の斜
線部とからなるＹ字形の切り取り線からなることを特徴
とする。また、前記天外面を前記天内面に接着した時
に、前記開口部の前記天外面の部分の前記切り取り線
が、前記天内面上に位置し、また、前記開口部の前記天
外面の部分の前記切り取り線と前記天内面の内縁との間
の領域が、界面剥離可能な仮着状態であることを特徴と
し、また、前記開封面を前記前面に接着した時に、前記
開口部の前記開封面の部分と前記前面とが、界面剥離可
能な仮着状態であることを特徴とする。さらに、前記開
口部の前記開封面の部分の先端に摘まみ片を設け、そし
て前記開封面の外縁に折り返し片を設け、前記開封面の
裏面に折り返し前記前面に接着してなることを特徴と
し、前記前面に前記開封面の摘まみ片が重なる位置に凹
部を設け、再封時に前記摘まみ片が前記前面と前記折り
返し片との間に差し込み易くしたことを特徴とする。
になされた本発明は、一枚のブランクから組み立て可能
なカートンであって、前面と後面と一対の対向する側面
とを含み、前記側面には、天側フラップが連設され、前
記前面には、開口窓部を有する天内面と糊代片とが連設
し、そして前記後面には、両面にまたがって切り取り線
によって切り取り可能な開口部を有する天外面と開封面
を連設しており、前記天外面を前記天内面に接着し、前
記糊代片を前記後面に接着し、そして前記開封面を前記
前面上部に接着してなることを特徴とする易開封密封カ
ートンであり、前記天外面の前記切り取り線が、直線部
とその直線部の一方の端部から直線的に延びる２本の斜
線部とからなるＹ字形の切り取り線からなることを特徴
とする。また、前記天外面を前記天内面に接着した時
に、前記開口部の前記天外面の部分の前記切り取り線
が、前記天内面上に位置し、また、前記開口部の前記天
外面の部分の前記切り取り線と前記天内面の内縁との間
の領域が、界面剥離可能な仮着状態であることを特徴と
し、また、前記開封面を前記前面に接着した時に、前記
開口部の前記開封面の部分と前記前面とが、界面剥離可
能な仮着状態であることを特徴とする。さらに、前記開
口部の前記開封面の部分の先端に摘まみ片を設け、そし
て前記開封面の外縁に折り返し片を設け、前記開封面の
裏面に折り返し前記前面に接着してなることを特徴と
し、前記前面に前記開封面の摘まみ片が重なる位置に凹
部を設け、再封時に前記摘まみ片が前記前面と前記折り
返し片との間に差し込み易くしたことを特徴とする。
【０００６】本発明によれば、簡単な操作で容易に開封
ができ、内容物に対する密封性も良く、容易に再封もで
き、しかも１枚のブランクから組み立てが可能で必要最
小量の板紙を使用することにより形成することができる
易開封密封カートンを得ることが出来る。
ができ、内容物に対する密封性も良く、容易に再封もで
き、しかも１枚のブランクから組み立てが可能で必要最
小量の板紙を使用することにより形成することができる
易開封密封カートンを得ることが出来る。
【０００７】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面を用いてさら
に詳しく説明する。本発明による易開封密封カートン１
は１枚のブランク１０から形成されている。図１は本発
明による易開封密封カートン１のブランク１０の展開図
である。図に示すように、ブランク１０では、折れ線
ａ、ｂ、ｃ、ｄを介して糊代片１１、後面１２、側面１
３、前面１４、側面１５が一列に連設されている。
に詳しく説明する。本発明による易開封密封カートン１
は１枚のブランク１０から形成されている。図１は本発
明による易開封密封カートン１のブランク１０の展開図
である。図に示すように、ブランク１０では、折れ線
ａ、ｂ、ｃ、ｄを介して糊代片１１、後面１２、側面１
３、前面１４、側面１５が一列に連設されている。
【０００８】後面１２の上縁には、折れ線ｅを介して天
外面１６が連設され、その天外面１６には、折れ線ｆを
介して開封面１７が連設され、その開封面１７には、表
からの半切れの折れ線ｇを介して折り返し片１８が連設
されている。そして、切り取り線Ａ〜Ｂ〜Ａ´によっ
て、天外面１６と開封面１７とにまたがって開口部Ｘ
（斜線の部分）が設けられている。
外面１６が連設され、その天外面１６には、折れ線ｆを
介して開封面１７が連設され、その開封面１７には、表
からの半切れの折れ線ｇを介して折り返し片１８が連設
されている。そして、切り取り線Ａ〜Ｂ〜Ａ´によっ
て、天外面１６と開封面１７とにまたがって開口部Ｘ
（斜線の部分）が設けられている。
【０００９】切り取り線Ａ、Ａ´は、天外面１６におい
て、開口部Ｘを広くし、内容物を取り出し易いように天
外面１６の両端辺の近傍にほぼ平行に設けられる。切り
取り線Ａ、Ａ´の形状は、直線部とその直線部の一方の
端部から直線的に延びる２本の斜線部とからなるＹ字形
の切り取り線とすることが好ましい。このＹ字形の切り
取り線にすることによって、天外面１６での開口部Ｘの
切り取りが容易となる。
て、開口部Ｘを広くし、内容物を取り出し易いように天
外面１６の両端辺の近傍にほぼ平行に設けられる。切り
取り線Ａ、Ａ´の形状は、直線部とその直線部の一方の
端部から直線的に延びる２本の斜線部とからなるＹ字形
の切り取り線とすることが好ましい。このＹ字形の切り
取り線にすることによって、天外面１６での開口部Ｘの
切り取りが容易となる。
【００１０】切り取り線Ｂは、開封面１７において、略
台形あるいは略円弧形に設けられ、先端部は開封面１７
と折り返し片１８の折れ線ｇに接して、図に示すような
摘まみ片Ｃを形成している。切り取り線Ｂの形状は、一
般的なＬ字形の切り取り線とすることが好ましい。摘ま
み片Ｃの周囲は摘まみ易いように、全切れの線とする。
台形あるいは略円弧形に設けられ、先端部は開封面１７
と折り返し片１８の折れ線ｇに接して、図に示すような
摘まみ片Ｃを形成している。切り取り線Ｂの形状は、一
般的なＬ字形の切り取り線とすることが好ましい。摘ま
み片Ｃの周囲は摘まみ易いように、全切れの線とする。
【００１１】また、前面１４の上部には、カートンを組
み立てた時に、開口部Ｘの摘まみ片Ｃが重なる位置に摘
まみ片Ｃを再封時に差し込み易くするための凹部Ｄを設
ける。この凹部Ｄは、ブランク１０を作成する打ち抜き
の工程でエンボス加工を行い形成する。この凹部Ｄは再
封時に機能する。そして、前面１４の上縁には、折れ線
ｈを介して天内面１９が連設され、その天内面１９に
は、折れ線ｉを介して糊代片２０が連設されている。そ
して、その天内面１９では、両側部を残し内容物を取り
出す開口窓部Ｙを開けている。
み立てた時に、開口部Ｘの摘まみ片Ｃが重なる位置に摘
まみ片Ｃを再封時に差し込み易くするための凹部Ｄを設
ける。この凹部Ｄは、ブランク１０を作成する打ち抜き
の工程でエンボス加工を行い形成する。この凹部Ｄは再
封時に機能する。そして、前面１４の上縁には、折れ線
ｈを介して天内面１９が連設され、その天内面１９に
は、折れ線ｉを介して糊代片２０が連設されている。そ
して、その天内面１９では、両側部を残し内容物を取り
出す開口窓部Ｙを開けている。
【００１２】さらにまた、側面１３の上縁には、折れ線
ｊを介して天側フラップ２１が連設され、側面１５の上
部には、折れ線ｋを介して天側フラップ２２が連設され
ている。この天側フラップ２１、天側フラップ２２は本
発明の易開封密封カートン１を組み立てた時に、天内面
１９の開口部Ｙの中に入り込まないような大きさとす
る。
ｊを介して天側フラップ２１が連設され、側面１５の上
部には、折れ線ｋを介して天側フラップ２２が連設され
ている。この天側フラップ２１、天側フラップ２２は本
発明の易開封密封カートン１を組み立てた時に、天内面
１９の開口部Ｙの中に入り込まないような大きさとす
る。
【００１３】一方、後面１２、側面１３、前面１４、側
面１５の下縁には、それぞれ折れ線ｌ、ｍ、ｎ、ｏを介
して底外面２３、底側フラップ２５、底内面２４、底側
フラップ２６が連設されている。
面１５の下縁には、それぞれ折れ線ｌ、ｍ、ｎ、ｏを介
して底外面２３、底側フラップ２５、底内面２４、底側
フラップ２６が連設されている。
【００１４】図２は、ブランク１０の表面には絵柄、表
示などの印刷を施すが、この印刷工程で剥離性のあるイ
ンキを用いて剥離層を設ける部分の図ある。図で示す網
線の部分には、剥離性のあるインキを用いて剥離層を設
けておく。具体的には後述するが、易開封密封カートン
１を組み立て、図で示す斜線の部分を重合接着する時
に、この剥離層を設けることにより、開封面１７および
天外面１６にまたがった開口部Ｘを、前面１４および天
内面１９との間が界面剥離が可能な仮着状態となってい
るため、簡単に剥がすことができる。この剥離性のある
インキとしては、オフセット印刷、グラビア印刷など印
刷方式に合わせてインキタイプを選定し、特に主材料は
限定しない。それぞれのインキにシリコーンを添加した
仕様のインキを主に使用する。
示などの印刷を施すが、この印刷工程で剥離性のあるイ
ンキを用いて剥離層を設ける部分の図ある。図で示す網
線の部分には、剥離性のあるインキを用いて剥離層を設
けておく。具体的には後述するが、易開封密封カートン
１を組み立て、図で示す斜線の部分を重合接着する時
に、この剥離層を設けることにより、開封面１７および
天外面１６にまたがった開口部Ｘを、前面１４および天
内面１９との間が界面剥離が可能な仮着状態となってい
るため、簡単に剥がすことができる。この剥離性のある
インキとしては、オフセット印刷、グラビア印刷など印
刷方式に合わせてインキタイプを選定し、特に主材料は
限定しない。それぞれのインキにシリコーンを添加した
仕様のインキを主に使用する。
【００１５】図３は、以上のように構成されたブランク
１０から本発明の易開封密封カートン１を組み立てる工
程を説明する図である。まず、糊代片１１、後面１２、
側面１３、前面１４、側面１５を折れ線ａ、ｂ、ｃ、ｄ
を介して所定方向へ順次折り曲げた後、糊代片１１を側
面１５の裏面に接着し、図３−ａに示すように、角筒状
に組み立てる。つぎに、天側フラップ２１、天側フラッ
プ２２を折れ線ｊ、ｋを介して内側へ折り曲げ、つづい
て、天内面１９を折れ線ｈを介して折り曲げ、天側フラ
ップ２１、天側フラップ２２と重合接着する。この時、
天内面１９の上縁に連設した糊代片２０も内側に直角に
折り、図３−ｂに示すように、後面１２の上端裏面に接
着する。さらに、天外面１６を折れ線ｅを介して折り曲
げ、天内面１９と重合接着し、そして、折り返し片１８
を内側に折れ線ｇを介して折り返し接着した開封面１７
を折れ線ｆを介して直角に折り曲げ、図３−ｃに示すよ
うに、前面１４の上部に接着する。最後に、図３−ｄに
示すように、粉体などの内容物を易開封密封カートン１
の底部側から充填した後、底側フラップ２６、底側フラ
ップ２５、底内面２４、底外面２３を折れ線ｏ、ｎ、
ｍ、ｌを介して順次内側に折り込み接着することによ
り、図３−ｅに示すように、密封される。使用する接着
剤としては、酢酸ビニル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル
共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アクリル系
樹脂などのエマルジョン型の接着剤あるいはエチレン−
酢酸ビニル共重合体、ナイロン系樹脂、アクリル系樹脂
などのホットメルト型の接着剤を使用することができ
る。なお、粉体などの内容物は易開封密封カートン１の
底部から充填する場合に限らず、まず易開封密封カート
ン１の底部を密封しておき、つぎに内容物を易開封密封
カートン１の上部側から充填して、最後に易開封密封カ
ートン１の天部を上述のように密封してもよい。
１０から本発明の易開封密封カートン１を組み立てる工
程を説明する図である。まず、糊代片１１、後面１２、
側面１３、前面１４、側面１５を折れ線ａ、ｂ、ｃ、ｄ
を介して所定方向へ順次折り曲げた後、糊代片１１を側
面１５の裏面に接着し、図３−ａに示すように、角筒状
に組み立てる。つぎに、天側フラップ２１、天側フラッ
プ２２を折れ線ｊ、ｋを介して内側へ折り曲げ、つづい
て、天内面１９を折れ線ｈを介して折り曲げ、天側フラ
ップ２１、天側フラップ２２と重合接着する。この時、
天内面１９の上縁に連設した糊代片２０も内側に直角に
折り、図３−ｂに示すように、後面１２の上端裏面に接
着する。さらに、天外面１６を折れ線ｅを介して折り曲
げ、天内面１９と重合接着し、そして、折り返し片１８
を内側に折れ線ｇを介して折り返し接着した開封面１７
を折れ線ｆを介して直角に折り曲げ、図３−ｃに示すよ
うに、前面１４の上部に接着する。最後に、図３−ｄに
示すように、粉体などの内容物を易開封密封カートン１
の底部側から充填した後、底側フラップ２６、底側フラ
ップ２５、底内面２４、底外面２３を折れ線ｏ、ｎ、
ｍ、ｌを介して順次内側に折り込み接着することによ
り、図３−ｅに示すように、密封される。使用する接着
剤としては、酢酸ビニル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル
共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アクリル系
樹脂などのエマルジョン型の接着剤あるいはエチレン−
酢酸ビニル共重合体、ナイロン系樹脂、アクリル系樹脂
などのホットメルト型の接着剤を使用することができ
る。なお、粉体などの内容物は易開封密封カートン１の
底部から充填する場合に限らず、まず易開封密封カート
ン１の底部を密封しておき、つぎに内容物を易開封密封
カートン１の上部側から充填して、最後に易開封密封カ
ートン１の天部を上述のように密封してもよい。
【００１６】図４は本発明による易開封密封カートン１
の開封および再封を説明する図である。本発明による易
開封密封カートン１を開封するには、まず、図４−ａに
示すような開口部Ｘの摘まみ片Ｃを摘んで、そのまま開
封面の上端まで持ち上げ、開口部Ｘの開封面１７の部分
を前面１４から剥離する。前面１４において、開封面１
７の開口部Ｘの部分は（図４−ａの斜線の部分）は、前
面１４に剥離層が設けられ、前面１４と開封面１７の開
口部Ｘの部分とは界面剥離可能な仮着状態となっている
ため、簡単に剥がすことができる。
の開封および再封を説明する図である。本発明による易
開封密封カートン１を開封するには、まず、図４−ａに
示すような開口部Ｘの摘まみ片Ｃを摘んで、そのまま開
封面の上端まで持ち上げ、開口部Ｘの開封面１７の部分
を前面１４から剥離する。前面１４において、開封面１
７の開口部Ｘの部分は（図４−ａの斜線の部分）は、前
面１４に剥離層が設けられ、前面１４と開封面１７の開
口部Ｘの部分とは界面剥離可能な仮着状態となっている
ため、簡単に剥がすことができる。
【００１７】つぎに、摘まみ片Ｃを持ち上げ続けると、
図４−ｂに示すように、天外面１６の両側の切り取り線
Ａ、Ａ´に沿って開口部Ｘが開口する。この時、天内面
１９と天外面１６の開口部Ｘ以外の部分（具体的には図
４−ｂの斜線の部分の裏面）とは接着しているが、天外
面１６の開口部Ｘと天内面１９とでは、天内面１９のこ
の部分に剥離層が設けられているために、天外面１６の
開口部Ｘが切り取り線Ａ、Ａ´から切り取られながら、
天内面１９から剥がれ、開口する。このことによって、
粉体などの内容物は、天内面１９と天外面１６の間、お
よび天外面１６の切り取り線Ａ、Ａ´から漏れだすこと
を防いでいる。また、天内面１９と天外面１６の間に粉
体などの内容物が入り込むことがなく、開封時に粉体な
どの内容物が飛散することがない。なお、折れ線ｅが開
口部Ｘの開閉のヒンジとして機能している。
図４−ｂに示すように、天外面１６の両側の切り取り線
Ａ、Ａ´に沿って開口部Ｘが開口する。この時、天内面
１９と天外面１６の開口部Ｘ以外の部分（具体的には図
４−ｂの斜線の部分の裏面）とは接着しているが、天外
面１６の開口部Ｘと天内面１９とでは、天内面１９のこ
の部分に剥離層が設けられているために、天外面１６の
開口部Ｘが切り取り線Ａ、Ａ´から切り取られながら、
天内面１９から剥がれ、開口する。このことによって、
粉体などの内容物は、天内面１９と天外面１６の間、お
よび天外面１６の切り取り線Ａ、Ａ´から漏れだすこと
を防いでいる。また、天内面１９と天外面１６の間に粉
体などの内容物が入り込むことがなく、開封時に粉体な
どの内容物が飛散することがない。なお、折れ線ｅが開
口部Ｘの開閉のヒンジとして機能している。
【００１８】つづいて、図４−ｃで本発明による易開封
密封カートン１を再封した状態をしめしている。さら
に、図５では拡大した断面図に示している。開口部Ｘに
設けた摘まみ片Ｃを今度は差し込み片として機能させ、
前板１４に設けられた凹部Ｄと折り返し片１８との間の
空間部分に差し込めば、開口部Ｘを元の位置に係止させ
ることができる。
密封カートン１を再封した状態をしめしている。さら
に、図５では拡大した断面図に示している。開口部Ｘに
設けた摘まみ片Ｃを今度は差し込み片として機能させ、
前板１４に設けられた凹部Ｄと折り返し片１８との間の
空間部分に差し込めば、開口部Ｘを元の位置に係止させ
ることができる。
【００１９】
【実施例】本発明による易開封密封カートン１を家庭用
の粉末洗剤に適用するべく、図１に示すようなブランク
を用いて、容器のサイズが、高さ１５０ｍｍ、幅１５０
ｍｍ、奥行き８０ｍｍで、内容量が１２００ｇである直
方体の易開封密封カートンを試作した。また、開封面の
高さは４１ｍｍとした。材料として使用した板紙は、防
湿性のある板紙であるネオサンド（本州製紙株式会社製
の商品名）の坪量５０５ｇ／ｍ2 を使用した。以上の仕
様によって試作した本発明による易開封密封カートン１
の開封および再封を確認したところ、老人を含む１０人
のパネラーが全員摘まみ片を上方に持ち上げるだけの弱
い力の操作で、容易に開封ができ、また容易に再封もで
きることが確認された。また、開封の時に粉末洗剤が蓋
部に残ることがなく、飛散することはなかった。
の粉末洗剤に適用するべく、図１に示すようなブランク
を用いて、容器のサイズが、高さ１５０ｍｍ、幅１５０
ｍｍ、奥行き８０ｍｍで、内容量が１２００ｇである直
方体の易開封密封カートンを試作した。また、開封面の
高さは４１ｍｍとした。材料として使用した板紙は、防
湿性のある板紙であるネオサンド（本州製紙株式会社製
の商品名）の坪量５０５ｇ／ｍ2 を使用した。以上の仕
様によって試作した本発明による易開封密封カートン１
の開封および再封を確認したところ、老人を含む１０人
のパネラーが全員摘まみ片を上方に持ち上げるだけの弱
い力の操作で、容易に開封ができ、また容易に再封もで
きることが確認された。また、開封の時に粉末洗剤が蓋
部に残ることがなく、飛散することはなかった。
【００２０】
【発明の効果】本発明によれば、簡単な操作で容易に開
封ができ、内容物に対する密封性も良く、容易に再封も
でき、しかも１枚のブランクから組み立てが可能で必要
最小量の板紙を使用することにより形成することができ
る。また、中身の粉末が胴部に回り込むことがないた
め、開封時の粉末の飛散が防止でき、かつ、カートン本
体の開口部の切り取り線と蓋部の開口部の切り取り線と
をずらしていることによってシールエンドカートンの密
封性は保持されている。さらに、１００％が紙製である
ので、使用後の廃棄処理が容易でありリサイクル性が良
いといった特徴のある易開封密封カートンを得ることが
出来る
封ができ、内容物に対する密封性も良く、容易に再封も
でき、しかも１枚のブランクから組み立てが可能で必要
最小量の板紙を使用することにより形成することができ
る。また、中身の粉末が胴部に回り込むことがないた
め、開封時の粉末の飛散が防止でき、かつ、カートン本
体の開口部の切り取り線と蓋部の開口部の切り取り線と
をずらしていることによってシールエンドカートンの密
封性は保持されている。さらに、１００％が紙製である
ので、使用後の廃棄処理が容易でありリサイクル性が良
いといった特徴のある易開封密封カートンを得ることが
出来る
【図１】本発明による易開封密封カートンの一実施例の
ブランクを示す展開図である。
ブランクを示す展開図である。
【図２】本発明による易開封密封カートンの一実施例の
ブランクを示す展開図である。
ブランクを示す展開図である。
【図３】本発明による易開封密封カートンの一実施例の
組み立て工程を説明する斜視図である。
組み立て工程を説明する斜視図である。
【図４】本発明による易開封密封カートンの一実施例の
開封および再封を説明する斜視図である。
開封および再封を説明する斜視図である。
【図５】本発明による易開封密封カートンの一実施例の
再封を示す断面説明図である。
再封を示す断面説明図である。
【図６】従来の易開封密封カートンを示す斜視図であ
る。
る。
１ 易開封密封カートン Ａ 切り取り線 Ａ´切り取り線 Ｂ 切り取り線 Ｃ 摘まみ片 Ｄ 凹部 Ｘ 開口部（天外面と開封面にまたがる） Ｙ 開口窓部（天内面） １０ ブランク １１ 糊代片 １２ 後面 １３ 側面 １４ 前面 １５ 側面 １６ 天外面 １７ 開封面 １８ 折り込み片 １９ 天内面 ２０ 糊代片 ２１ 天側フラップ ２２ 天側フラップ ２３ 底外面 ２４ 底内面 ２５ 底側フラップ ２６ 底側フラップ ａ〜ｏ罫線
Claims (7)
- 【請求項１】 一枚のブランクから組み立て可能なカー
トンであって、前面と後面と一対の対向する側面とを含
み、前記側面には、天側フラップが連設され、前記前面
には、開口窓部を有する天内面と糊代片とが連設し、そ
して前記後面には、両面にまたがって切り取り線によっ
て切り取り可能な開口部を有する天外面と開封面を連設
しており、 前記天外面を前記天内面に接着し、前記糊代片を前記後
面に接着し、そして前記開封面を前記前面上部に接着し
てなることを特徴とする易開封密封カートン。 - 【請求項２】 前記天外面の前記切り取り線が、直線部
とその直線部の一方の端部から直線的に延びる２本の斜
線部とからなるＹ字形の切り取り線からなることを特徴
とする請求項１に記載の易開封密封カートン。 - 【請求項３】 前記天外面を前記天内面に接着した時
に、前記開口部の前記天外面の部分の前記切り取り線
が、前記天内面上に位置し、また、前記開口部の前記天
外面の部分の前記切り取り線と前記天内面の内縁との間
の領域が、界面剥離可能な仮着状態であることを特徴と
する請求項１に記載の易開封密封カートン。 - 【請求項４】 前記開封面を前記前面に接着した時に、
前記開口部の前記開封面の部分と前記前面とが、界面剥
離可能な仮着状態であることを特徴とする請求項１に記
載の易開封密封カートン。 - 【請求項５】 前記開口部の前記開封面の部分の先端に
摘まみ片を設けたことを特徴とする請求項４に記載の易
開封密封カートン。 - 【請求項６】 前記開封面の外縁に折り返し片を設け、
前記開封面の裏面に折り返し前記前面に接着してなるこ
とを特徴とする請求項５に記載の易開封密封カートン。 - 【請求項７】 前記前面に前記開封面の摘まみ片が重な
る位置に凹部を設け、再封時に前記摘まみ片が前記前面
と前記折り返し片との間に差し込み易くしたことを特徴
とする請求項６に記載の易開封密封カートン。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8955698A JPH11268732A (ja) | 1998-03-19 | 1998-03-19 | 易開封密封カートン |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8955698A JPH11268732A (ja) | 1998-03-19 | 1998-03-19 | 易開封密封カートン |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11268732A true JPH11268732A (ja) | 1999-10-05 |
Family
ID=13974104
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8955698A Pending JPH11268732A (ja) | 1998-03-19 | 1998-03-19 | 易開封密封カートン |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11268732A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009179352A (ja) * | 2008-01-30 | 2009-08-13 | Fuji Hoso Shiki Kk | 容器及び容器を形成するシート状体 |
| JP2012210960A (ja) * | 2011-03-31 | 2012-11-01 | Kao Corp | ダンボール箱 |
-
1998
- 1998-03-19 JP JP8955698A patent/JPH11268732A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009179352A (ja) * | 2008-01-30 | 2009-08-13 | Fuji Hoso Shiki Kk | 容器及び容器を形成するシート状体 |
| JP2012210960A (ja) * | 2011-03-31 | 2012-11-01 | Kao Corp | ダンボール箱 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Effective date: 20050311 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060602 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20060725 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20061205 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |