JP4156081B2 - トレー同時開封カートン - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、トレーを収納し、かつ、トレーを引き出すと同時に開封が可能となるカートンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
壊れやすい内容物あるいは密封性を必要とする内容物の保護を目的とする包装形態として、トレーとカートンとを組合せた形態が、一部に使われている。トレーに内容物を充填し、易開封性の蓋により密封し、一般的なサック箱をはじめとしたカートンにトレーを収納している。内容物を取り出す時には、カートンを開封し、またはジッパー等により部分的にカートンを破壊して、収納されているトレーを取り出し、そのトレーのシール蓋を剥がし、開封している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の包装形態では、カートンを開封し、または、ジッパー等により部分的にカートンを破壊して、収納されているトレーを取り出し、トレーのシール蓋を剥がし、開封し、内容物を取り出すという煩雑さがあった。また、一度開封した後に、トレーのシール蓋を再封することが簡単ではなかった。
本発明の目的は、トレーをカートンから取り出すと同時に、蓋がトレーより剥離され、密封トレーが開封される包装、いわば、トレー同時開封カートンであって、トレーが脱落しないようにカートンの中に密封され、カートンの開封が容易で、カートンからトレーを引出しやすく、かつ、トレーをカートンの中に戻すだけで簡単にトレーのシール蓋を再封できるトレー同時開封カートンを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するためになされた本発明は、少なくとも側面、天面、側面、底面とで筒状体を形成するカートンに、シール蓋を密封シールしたトレーを収納してなり、前記カートンから前記トレーを引き出す側の前記トレーのシール蓋に延長片を設け、該延長片と前記カートンとが部分的に接着しているトレー同時開封カートンにおいて、前記側面には折れ線を介してサイドフラップを連接し、前記底面の前記トレーを引き出す側に折れ線を介して前面を連接し、該前面には折れ線を介してカバー片を連接し、さらに、該カバー片を前記天面の表面に部分的に接着したことを特徴とするトレー同時開封カートンである。
具体的には、一つの形態においては、前記天面の前記トレーを引き出す側の外縁の近傍に切り込み孔を設け、前記カバー片を前記天面の表面に部分的に接着すると同時に、前記カバー片と前記トレーの前記シール蓋の前記延長片の折り返した部分とを前記切り込み孔を通して部分的に接着したことを特徴とする。もう一つの形態においては、前記天面の前記トレーを引き出す側の外縁に切り欠け部を設け、前記カバー片を前記天面の表面に部分的に接着すると同時に、前記カバー片と前記トレーの前記シール蓋の前記延長片の折り返した部分とを前記切り欠け部を通して部分的に接着したことを特徴とする。
また、前記カバー片あるいは前記前面にジッパーを設けたことを特徴とする。
さらに、前記トレーの引き出す側のフランジに、指で摘んで引き出すための下側に折り曲げ可能な突起部を設けたことを特徴とする。
【0005】
本発明によれば、開封前はカートンの中に密封されて収納され、カートンを開封し、トレーをカートンから取り出すと同時に、蓋がトレーより剥離され、密封トレーが開封される包装、いわば、トレー同時開封カートンであって、トレーが脱落しないようにカートンの中に密封され、カートンの開封が容易で、カートンからトレーを引出しやすく、かつ、トレーをカートンの中に戻すだけで簡単にトレーのシール蓋を再封できるトレー同時開封カートンを得ることが出来る。
【0006】
【発明の実施の形態】
図1は本発明によるトレー同時開封カートンの一実施例を示す斜視図であり、図2は一実施例のカートン本体のブランクの展開図である。図3はトレーを示す斜視図である。また、図4は本発明によるトレー同時開封カートンのもう一つの実施例を示す斜視図であり、図5はもう一つの実施例のカートン本体のブランクの展開図である。
また、図6は本発明によるトレー同時開封カートンの一実施例の概略断面図であり、図7はカートンとトレーのシール蓋の延長片とを接着する方法の説明図である。
さらに、図8は本発明によるトレー同時開封カートンの開封を説明する図である。
【0007】
本発明におけるトレー同時開封カートンの一形態を実施例Aで説明する。図1に示すように、実施例Aは、カートン本体1a、トレー2そしてシール蓋3とから構成されている。
【0008】
カートン本体1aは、形状として、少なくとも、トレー2の引出部に筒状体を形成していることが必要であり、トレー2を引き出す面では、側面11、13にサイドフラップ18、19を連接し、底面12には前面16を連接し、さらに前面16にカバー片17を連接している。このカバー片17を天面14に部分的に接着してカートンを密封している。そして、カバー片17には、ジッパー4を設けている。このジッパー4は前面16に設けてもよい
【0009】
基材となる紙としては、耐引き裂き性があり、ある程度の剛度を有する板紙であればよいが、一般のカートンに用いられる板紙のように印刷適性があることが好ましい。紙単体ではなく、紙の表面あるいは裏面にプラスチックフィルム、金属箔等を積層してもよい。
印刷はカートン表面に、オフセット印刷、グラビア印刷等の通常の印刷技術により行い、打ち抜き工程において、ブランクを作成する。
【0010】
図2は、本発明のトレー同時開封カートンの実施例Aを示すブランクの展開図である。ブランク10aは、側面11、天面12、側面13、底面14、糊代片15を、罫線a、b、c、dを介して連設している。底面14のトレー2を引き出す側には、折れ線eを介して前面16を連接し、また、この前面16に折れ線fを介してカバー片17を連接し、さらに、このカバー片17には折れ線fに平行にジッパー4を設けている。側面11、13にはそれぞれ折れ線g、hを介してサイドフラップ18、19を連接している。
一方、前面16に対向する側では、天面12には折れ線iを介して後面20を連接し、また、後面20に折れ線jを介して差し込み片21を連接し、さらに、側面11、13にはそれぞれ折れ線k、lを介してサイドフラップ22、23を連接している。この後面20に関しては、本実施例Aでは、差し込み形式であるが、シールカートン形式でも構わない。
また、天面12のトレー2を引き出す側の外縁の近傍に、切り込み孔12aを設けている。この切り込み孔12aの位置は、カバー片17を天面12の外縁部に接着してカートン本体1を組み立てた時に、カバー片17の先端部17bと天面12とが重なる部分の一部とする。(カバー片17はジッパー4を境として基底部17aと先端部17bとに分けられる。)この切り込み孔12aを通してカバー片17の先端部17bとシール蓋3の延長部分とを接着剤8で接着する。従って、切り込み孔12aの大きさおよび数は、本発明のトレー同時開封カートンでカートン本体1aからトレー2を引き出した時に、トレー2のシール蓋3の延長部分を保持できるよう適宜設定する。図2に示すような両側の2か所、あるいは中央の1か所が好ましい。
【0011】
トレー2としては、プラスチックシートから真空成形により作られるもの、射出成形により作られるものがあり、いずれの製法によるものでも良い。内容物の種類、量により適宜な形状および深さに成形するが、例えば、図3−aに示すように、一般的なテーパーのついた直方体のトレー2aでもよい。また、図3−bに示すように、トレー2の取り出す前後の面に角を付けたテーパーの付いた六角形のトレー2bでもよい。この六角形のトレー2bにすることによって、内容物を入れた時にトレー2が形を保持できずに歪んでしまうことを防ぐことができる。さらに、図3−cに示すように、トレー2の内面に凹んだ部分7を設けたトレー2cでもよく、トレー2の歪みを少なくする効果および圧縮強度を向上させ潰れにくくする効果を付与することができる。いずれにしてもその周縁部には、ヒートシールのためのフランジ5を設ける。さらに、トレー2の引き出し側のフランジには突起部6を設ける。この突起部6の形状は、半円形、四辺形など、いずれの形状でもよく、特に限定されないが、指で摘むのに充分な広さであることが望ましい。そして、この突起部6は下側に折り曲げ可能とする。トレー2をカートン本体1の中に収納した時に、突起部6を折り曲げることによって、スペースが縮小できる。カートン本体1aを開封した後に、折り曲げられた突起部6を起こして摘むようにする。
また、使用されるプラスチックシートの材質としては、ポリエチレン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂等があげられる。
【0012】
また、このトレー2には、全てプラスチックから作られるもの以外に、紙とプラスチックとの複合トレーも使用できる。例えば、内面のプラスチックのトレーと外面の紙のトレーとを貼り合わせた形式のもの、プラスチックのトレーの側壁全周に紙を貼り合わせた形式のものなどがある。これらの複合トレーを作成する場合には、あらかじめプラスチックの成形の型の中に紙を装填しておき、プラスチックの成形と同時に、プラスチックと紙を一体化する方法もある。
【0013】
シール蓋3としては、前記トレー2に内容物を充填した後、専用ヒートシーラーによりヒートシールされるものであるが、本発明においては、イージーピール性を有する蓋材を用いる。このシール蓋3を剥し始める側のトレー2のフランジ5にシール蓋3をシールする場合、シール形状はI字形(図3−aの斜線の部分)よりV字形(図3−aの網点の部分)の方が好ましい。この部分でのシール形状はV字形の方が、初期の剥離面積が少なく、小さい力で剥離が可能となる。この点から、図3−bのトレー2の形状はシール部がV字形となることから好ましい。このシール蓋3の一部を延長し、カートン本体1へ接着する部分を、図7に示すように、延長部分Xとする。シール蓋3の材質としては、一般的な包装条件、例えば、密封性や臭いのないこと、食品用や医薬品用等であれば、衛生性等に問題がなく、トレーにヒートシールが可能で、イージーピール性を示し、カートン本体1に部分的に接着可能なものであればよい。
【0014】
つぎに、本発明におけるトレー同時開封カートンの別の形態を実施例Bで説明する。図4に示すように、実施例Bは、実施例Aと異なる形態のカートン本体1b、そして実施例Aを同様なトレー2、シール蓋3とから構成されている。
【0015】
図5は、本発明のトレー同時開封カートンの実施例Bを示すブランクの展開図である。ブランク10bは、側面11、天面12、側面13、底面14、糊代片15を、罫線a、b、c、dを介して連設している。底面14のトレー2を引き出す側には、折れ線eを介して前面16を連接し、また、この前面16に折れ線fを介してカバー片17を連接し、さらに、このカバー片17には折れ線fに平行にジッパー4を設けている。側面11、13にはそれぞれ折れ線g、hを介してサイドフラップ18、19を連接している。
一方、前面16に対向する側では、天面12には折れ線iを介して後面20を連接し、また、後面20に折れ線jを介して差し込み片21を連接し、さらに、側面11、13にはそれぞれ折れ線k、lを介してサイドフラップ22、23を連接している。この後面20に関しては、本実施例Bでは、差し込み形式であるが、シールカートン形式でも構わない。ここまでの実施例Bの部位は、実施例Aと同一であり、符号も同一にした。
また、天面12のトレー2を引き出す側の外縁に、切り欠け部12bを設けている。この切り欠け部12bは、カバー片17と天面12とが重なる範囲内で設ける。カバー片17を天面12の外縁部に接着してカートン本体1を組み立てた時に、この切り欠け部12bを通してカバー片17の先端部17bとシール蓋3の延長部分とを接着剤8で接着する。従って、切り欠け部12bの大きさは、本発明のトレー同時開封カートンでカートン本体1からトレー2を引き出した時に、トレー2のシール蓋3の延長部分を保持できるよう適宜設定する。
【0016】
つぎに、本発明のトレー同時開封カートンでは、カートン本体1と、シール蓋3の延長部分Xとを部分的に接着するが、図6に示すように、シール蓋3の一部をトレー2のフランジ6より延長し、延長部分Xを反転させ、カートン本体1の天面12の切り込み孔12aあるいは切り欠け部12bを通して、カバー片17と接着させる。その接着位置は、いずれの場合もカートン本体1からトレー2を引き出す際に、手前の部分とする。そして、接着の強度、接着のパターン又は面積は、トレー2を引き出すときに、支障がなければよい。即ち、カートン本体1からトレー2を引出す際に、シール蓋3が易開封できればよい。
したがって、カートン本体1のカバー片17とシール蓋3の延長部分Xとの接着力が、トレー2とシール蓋3との接着力より大きいことが必要である。
【0017】
図7は、カートン本体1とトレー2のシール蓋3とを部分接着する具体的な方法の説明図である。
まず、トレー2に内容物を充填し、シール蓋3でシールし、図7−aに示すように、シール蓋3の延長部分Xを折り返す。つぎに、図7−bに示すように、カートン本体1を筒状に組み立てる。このカートン本体1を筒状に組み立てる工程は、通常のサック貼りの工程で行うことができる。つづいて、トレー2をカートン本体1に挿入する。挿入する方向としては、図7−cに示すように、トレー2のシール蓋3の延長部分Xを折り返した側を頭にして、カートン本体1のトレー2を引き出す側と反対の側から挿入する。つづいて、トレー2をカートン本体1に挿入後、図7−dに示すように、カートン本体1の後面20側で、サイドフラップ22、23を折り込み、差し込み片21を中に差し込むと同時に後面20を折り込む。さらに、前面16側では、図7−eに示すように、サイドフラップ18、19を折り込み、前面16を折り込むと同時に、カバー片17を天面12に重ね、天面12およびシール蓋3の延長部分Xと部分的に接着することにより包装を完了することができる。この折り畳まれたカートン本体1を起こしてトレー2を充填する包装ラインは、従来の包装ラインを改良することで対応することができる。
【0018】
実際に本発明のトレー同時開封カートンを開封する時には、図8−aに示すように、カートン本体1のカバー片4のジッパーを引き裂いた後、図8−bに示す状態から下側に折り込まれたトレー2の突起部6を指で摘んで引っ張り、トレー2をカートン本体1から引き出す。このトレー2を引き出すと同時に、図8−cに示すように、シール蓋3がトレー2から剥がされ、開封される。
【0019】
【実施例】
本発明のトレー同時開封カートンの一実施例について詳しく説明する。
カートン本体1の用紙として、コートボール270g/m2 を用い、まず、表面に、所定の印刷を施し、つぎに、図2に示すようなブランク10aを打ち抜き加工で作成した。
【0020】
トレー2には、共押出し製膜により、構成がポリプロピレン140μm/EVOH20μm/ポリプロピレン140μmの厚さが300μmのシートを用い、真空成形法によりトレー2を成形した(略号 EVOH:エチレン−酢酸ビニル共重合体のケン化物)。トレー2の開口部のサイズは、巾56mm、奥行き154mm、深さ32mmとし、トレー2のフランジ5の巾は4mmとした。このトレー2をカートン本体1に収納した。
【0021】
トレー2のシール蓋3としては、ポリエチレンテレフタレート12μm/接着剤/蒸着ポリエチレンテレフタレート12μm/ポリエチレン20μmの複合フィルムにEVAを主成分とするホットメルト接着剤を8μm(7g/m2 )の厚さにコートした。
【0022】
つぎに、包装工程となるが、内容物として、ボール状チョコレートをトレー2に充填し、シール蓋3を、ヒートシールしたが、シール蓋3の一辺には、トレー2のフランジ6の端から更に長くした延長部Xを設けた。
そして、カートン本体1を筒状に組み立て、トレー2をカートン本体1に挿入し、カートン本体1の後面20側で、サイドフラップ22、23を折り込み、差し込み片21を中に差し込むと同時に後面20を折り込み、さらに、前面16側では、サイドフラップ18、19を折り込み、前面16を折り込むと同時に、カバー片17を天面12に重ね、ホットメルト接着剤を使用して天面12およびシール蓋3の延長部分Xと部分的に接着し包装を完了した。
【0023】
前記包装体のカートン本体1のカバー片17のジッパー4を切り取り、そして、折り込んであるトレー2の突起部6を指で摘んでカートン本体1からトレー2を引き出したところ、トレー2から、シール蓋3がスムーズに剥離し、シール蓋3の一部はカートン本体1に接着したままであり、また、再度トレー2をカートン本体1の中に押し込むと、シール蓋3も、トレー2と共に、カートン本体1の中に収納された。
【0024】
【発明の効果】
本発明によれば、開封前はカートンの中に密封されて収納され、カートンを開封し、トレーをカートンから取り出すと同時に、蓋がトレーより剥離され、密封トレーが開封される包装、いわば、トレー同時開封カートンであって、トレーが脱落しないようにカートンの中に密封され、カートンの開封が容易で、カートンからトレーを引出しやすく、かつ、トレーをカートンの中に戻すだけで簡単にトレーのシール蓋を再封できるトレー同時開封カートンを提供することができる。また、このトレー同時開封カートンの製造および充填、包装は従来の包装ラインを一部改良するだけで対応できるという特徴も持っている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるトレー同時開封カートンの一実施例を示す斜視図である。
【図2】本発明によるトレー同時開封カートンの一実施例のカートンのブランクの展開図である。
【図3】本発明によるトレー同時開封カートンのトレーを示す斜視図である。
【図4】本発明によるトレー同時開封カートンのもう一つの実施例を示す斜視図である。
【図5】本発明によるトレー同時開封カートンのもう一つの実施例のカートンのブランクの展開図である。
【図6】本発明によるトレー同時開封カートンの一実施例の概略断面図である。
【図7】本発明によるトレー同時開封カートンのカートン本体とトレーのシール蓋の延長片とを接着する方法の説明図である。
【図8】本発明によるトレー同時開封カートンの一実施例の開封を説明する図である。
【符号の説明】
A 本発明によるトレー同時開封カートンの一実施例
B 本発明によるトレー同時開封カートンのもう一つの実施例
1 カートン本体
2 トレー
2aトレー(テーパー付き直方体)
2bトレー(テーパー付き六角柱体)
2cトレー(凹み部分を有するテーパー付き六角柱体)
3 シール蓋
4 ジッパー
5 フランジ
6 突起部(トレー)
7 凹んだ部分
8 接着剤
10aブランク(実施例Aのカートン本体)
10bブランク(実施例Bのカートン本体)
11 側面
12 天面
12a切り込み孔
12b切り欠け部
13 側面
14 底面
15 糊代片
16 前面
17 カバー片
17a先端部(カバー片)
17b基底部(カバー片)
18 サイドフラップ
19 サイドフラップ
20 後面
21 差し込み片
22 サイドフラップ
23 サイドフラップ
X トレーのシール蓋の延長片
Claims (3)
- 少なくとも側面、天面、側面、底面とで筒状体を形成するカートンに、シール蓋を密封シールしたトレーを収納してなり、前記カートンから前記トレーを引き出す側の前記トレーのシール蓋に延長片を設け、該延長片と前記カートンとが部分的に接着しているトレー同時開封カートンにおいて、
前記側面には折れ線を介してサイドフラップを連接し、前記底面の前記トレーを引き出す側に折れ線を介して前面を連接し、該前面には折れ線を介してカバー片を連接し、前記カバー片又は前記前面にジッパーを設け、前記天面の前記トレーを引き出す側であって前記カバー片の先端部が重なる位置に切り込み孔又は切り欠け部を設け、前記カバー片の先端部を前記天面の表面に部分的に接着すると同時に、前記カバー片の先端部と前記トレーの前記シール蓋の前記延長片の折り返した部分とを前記切り込み孔又は切り欠け部を通して部分的に接着したことを特徴とするトレー同時開封カートン。 - 前記トレーの引き出す側のフランジに、指で摘んで引き出すための下側に折り曲げ可能な突起部を設けたことを特徴とする請求項1に記載のトレー同時開封カートン。
- 前記カートン本体の前記底面の前記トレーを引き出す側と反対側の側辺に吊り下げ孔を有する突起部を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載のトレー同時開封カートン。
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