JPH11268731A

JPH11268731A - 易開封密封カートン

Info

Publication number: JPH11268731A
Application number: JP8955498A
Authority: JP
Inventors: Masayasu Hayashi; 正保林; Hiroshi Miyazaki; 寛宮崎
Original assignee: Dai Nippon Printing Co Ltd
Current assignee: Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date: 1998-03-19
Filing date: 1998-03-19
Publication date: 1999-10-05

Abstract

(57)【要約】【課題】必要最小量の板紙を使用することにより形成す
ることができ、また、初期および再封時での密封性を有
し、さらに、簡単な操作で容易に開封ができる易開封密
封カートンを提供すること。【解決手段】糊代片、後面、側面、前面、側面がこの順
に折れ線を介して一列に連設し、そして底部を連設した
ブランクを形成してなる四角柱状の胴部と、該胴部の上
端に内嵌合して封止された開口部を有する内落とし蓋
と、該内落とし蓋の少なくとも一部分に接着して重なり
合う開口部を有する外落とし蓋とからなり、外落とし蓋
の開口部を開封すると同時に内落とし蓋の開口部が開封
されることを特徴とする易開封密封カートンである。ま
た、胴部の４面の上端を、内落とし蓋の各々の内折れ面
と外折れ面とで挟んで接着し嵌合し、胴部に嵌合した内
落とし蓋の上内折れ面に外落とし蓋の上内折れ面を、内
落とし蓋の天面に外落とし蓋の天面を、内落とし蓋の下
内折れ面に外落とし蓋の下内折れ面を接着し嵌合したこ
とを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、粉末あるいは粒状物な
どの内容物を収納し、密封性があり、かつ易開封性を有
する易開封密封カートンに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来より、粉末あるいは粒状物などの内
容物を収納するカートンでは、内容物が湿気を嫌う物が
多く、カートンの開封前の密封性が良いこと、内容物の
飛散防止機能を有していること、使用時に天部が広く開
けること、開封が容易に行えること、開封後のリクロー
ズ性があること、そして低コストであることなどの条件
が必要であった。種々の形態があり、その例としては、
図７（ａ）に示すように、胴部の上端をシール性を持た
せたグラシン紙等でトップシールして防湿性と飛散防止
性を与え、全開できるヒンジ付きの落とし蓋を取り付け
た密封カートンが一般的であり、この容器の場合は、初
期開封時にグラシン紙を取り外し、それ以降は落とし蓋
のみで再封が行われている。また、図７（ｂ）に示すよ
うに、胴部側壁が二重壁のカートンからなり、カートン
上縁の外側の側壁に３方に亘って設けられた帯状の引き
裂き片を水平に引き裂き、胴部とヒンジの付いた落とし
蓋に分離し、この落とし蓋を開けば、グラシン紙等によ
るトップシールを除くことなく、直ちに中身を取り出せ
るようにした密封カートンも使用されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
カートンの形状では、開封手段が複雑であり、老人やハ
ンディキャップのある人には開封しにくいという問題が
ある。また、易開封性と密封性とを両立させるために、
構造的に複雑となり、トップシールを必要とするカート
ンはさらにその上から被せ蓋を使用するので包装材が２
重に使用され、一方２重壁カートンも胴部が２重の板紙
から構成され、部分的には資材的に無駄があるという問
題がある。

【０００４】本発明は、上記の問題点を解決するために
見出されたもので、必要最小量の板紙を使用することに
より形成することができ、また、初期および再封時での
密封性を有し、さらに、簡単な操作で容易に開封ができ
る易開封密封カートンを提供するものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
になされた本発明は、糊代片、後面、側面、前面、側面
がこの順に折れ線を介して一列に連設し、それぞれの面
の下縁に底部形成部を折れ線を介して連設したブランク
を形成してなる四角柱状の胴部と、該胴部の上端に内嵌
合して封止された開口部を有する内落とし蓋と、該内落
とし蓋の少なくとも一部分に接着して重なり合う開口部
を有する外落とし蓋とからなり、前記外落とし蓋の前記
開口部を開封すると同時に前記内落とし蓋の前記開口部
が開封されることを特徴とする易開封密封カートンであ
り、前記内落とし蓋が、天面を中心として、該天面の上
縁には、上内折れ面、上外折れ面を連設し、下縁には、
下内折れ面、下外折れ面を連設し、左縁には、左内折れ
面、左外折れ面を連設し、そして右縁には、右内折れ
面、右外折れ面を連設しており、また、前記天面には、
切り取り線によって前記開口部を設けたブランクからな
り、前記胴部の４面の上端を、前記内落とし蓋の各々の
内折れ面と外折れ面とで挟んで接着し嵌合したことを特
徴とし、前記外落とし蓋が、天面を中心に、該天面の上
縁には、上内折れ面を連設し、下縁には、下内折れ面を
連設し、その下内折れ面の下辺部中央には摘まみ片を設
け、また、前記天面と前記下内折れ面とにまたがって、
切り取り線によって前記開口部が設けたブランクからな
り、前記胴部に嵌合した前記内落とし蓋の上内折れ面に
前記外落とし蓋の上内折れ面を、前記内落とし蓋の前記
天面に前記外落とし蓋の前記天面を、前記内落とし蓋の
下内折れ面に前記外落とし蓋の下内折れ面を接着し嵌合
したことを特徴とする。また、前記外落とし蓋を前記内
落とし蓋に接着し嵌合した時に、前記外落とし蓋の前記
天面と前記下内折れ面とにまたがる前記切り取り線が、
前記内落とし蓋の前記天面の前記切り取り線の外側に位
置し、前記内落とし蓋の前記天面の前記切り取り線の前
記内落とし蓋の前記天面の前記切り取り線の少なくとも
一部が、２重のＩ字形の切り取り線からなり、前記外落
とし蓋の前記天面と前記下内折れ面とにまたがる前記切
り取り線が、直線部とその直線部の一方の端部から直線
的に延びる２本の斜線部とからなるＹ字形の切り取り線
からなっていることを特徴とする。さらに、前記外落と
し蓋を前記内落とし蓋に接着し嵌合した時に、外側の前
記外落とし蓋の前記天面と前記下内折れ面とにまたがる
前記切り取り線と、内側の前記内落とし蓋の前記天面の
前記切り取り線との間の領域を、界面剥離の可能な仮着
状態としたことを特徴とする。

【０００６】本発明によれば、必要最小量の板紙を使用
することにより形成することができ、また、初期および
再封時での密封性を有し、さらに、簡単な操作で容易に
開封ができる易開封密封カートンを得ることが出来る。

【０００７】

【発明の実施の形態】以下、本発明の易開封密封カート
ンを図面を用いてさらに詳しく説明する。図１に示すよ
うに、本発明による易開封密封カートン１はカートン本
体２と内落とし蓋３と外落とし蓋４とから構成されてい
る。

【０００８】図２は本発明による易開封密封カートン１
のカートン本体２のブランク展開図である。カートン本
体２のブランク１０は、糊代片１１、後面１２、側面１
３、前面１４、側面１５がこの順に折れ線ａ、ｂ、ｃ、
ｄを介して連設され、後面１２、側面１３、前面１４、
側面１５のそれぞれの面の下縁に折線ｅ、ｆ、ｇ、ｈを
介して底フラップ１６、１７、１８、１９が連設され構
成されている。

【０００９】図３は本発明による易開封密封カートン１
の内落とし蓋３のブランク展開図である。図３に示すよ
うに、内落とし蓋３のブランク２０は、天面２１を中心
として、上縁には、折れ線ｉを介して上内折れ面２２
を、その上内折れ面２２の上縁に折れ線ｊを介して上外
折れ面２３を連設し、下縁には、折れ線ｋを介して下内
折れ面２４を、その下内折れ面２４の下縁に折れ線ｌを
介して下外折れ面２５を連設し、左縁には、折れ線ｍを
介して左内折れ面２６を、その左内折れ面２６の左縁に
折れ線ｎを介して左外折れ面２７を連設し、そして右縁
には、折れ線ｏを介して右内折れ面２８を、その右内折
れ面２８の右縁に折れ線ｐを介して右外折れ面２９を連
設している。

【００１０】また、天面２１には、切り取り線Ａ〜Ｂ〜
Ａ´によって開口部Ｘ（斜線の部分）が設けられてい
る。この開口部Ｘの切り取り線Ａ、Ｂ、Ａ´は連続して
いるが、切り取り線Ａ、Ａ´は、開口部Ｘを広くし、内
容物を取り出し易いように天面２１の左右の両辺の近傍
にほぼ平行に設けられる。切り取り線Ａ、Ａ´の形状
は、近接した２本のＩ字形の切り取り線とすることが好
ましい。この２重のＩ字形の切り取り線にすることによ
って、切り取りが容易となる。切り取り線Ｂは、略円弧
形、略台形、あるいは三角形に設けられ、先端部は天面
２１と下内折り面２４の折れ線ｋに接していることが好
ましい。切り取り線Ｂの形状は、開口部Ｘの最初の開口
を容易とするために全切れとすることが好ましい。そし
て、この開口部Ｘは、天面２１と上内折れ面２２の折れ
線ｉをヒンジとして開閉することができる。

【００１１】図４は本発明による易開封密封カートン１
の外落とし蓋４のブランク展開図である。図４に示すよ
うに、外落とし蓋４のブランク３０は、天面３１を中心
に、上縁には、折れ線ｑを介して上内折れ面３２を連設
し、下縁には、折れ線ｒを介して下内折れ面３３を連設
し、その下内折れ面３３の下辺部中央には摘まみ片３４
を設けている。

【００１２】また、天面３１と下内折れ面３３とにまた
がって、切り取り線Ｃ、Ｃ´によって開口部Ｙが設けら
れている。この開口部Ｙ（斜線の部分）の切り取り線
Ｃ、Ｃ´は、開口部Ｙを広くし、内容物を取り出し易い
ように天面３１と下内折れ面３３の両左右辺の近傍にほ
ぼ平行に設けられる。切り取り線Ｃ、Ｃ´の形状は、直
線部とその直線部の一方の端部から直線的に延びる２本
の斜線部とからなるＹ字形の切り取り線とする。このＹ
字形の切り取り線にすることによって、切り取りが容易
となる。さらに、下内折れ面３３の下端部中央には、図
に示すような摘まみ片３４を設けている。そして、この
開口部Ｙは、天面３１と上内折れ面３２の折れ線ｑをヒ
ンジとして開閉することができる。

【００１３】カートン本体２のブランク１０、内落とし
蓋３のブランク２０、外落とし蓋４のブランク３０のい
ずれにも、表面に絵柄、表示などの印刷を行うが、内落
とし蓋３のブランク２０の印刷工程において、内落とし
蓋３と外落とし蓋４とを接着した時に、外側の外落とし
蓋４の開口部Ｙの切り取り線と内側の内落とし蓋３の切
り取り線との間の領域Ｇ（図５のドットの部分）を界面
剥離が可能な仮着状態となる部分にするために剥離性イ
ンキを使用して剥離層を設ける。実際には、誤差を考慮
してこの斜線の部分より０．５〜１．０ｍｍ大きい部分
に剥離性のあるインキで印刷を行い剥離層を設ける。こ
の剥離層があることによって、後述するように、外落と
し蓋４の開口部Ｘと内落とし蓋３の開口部Ｙとが一体と
なって、開封が可能となる。この剥離性のあるインキと
しては、オフセット印刷、グラビア印刷など印刷方式に
合わせてインキタイプを選定し、特に主材料は限定しな
い。それぞれのインキにシリコーンを添加した仕様のイ
ンキを主に使用する。

【００１４】図６はカートン本体２のブランク１０と内
落とし蓋３のブランク２０と外落とし蓋４のブランク３
０とを組み立てる説明図である。まず、カートン本体２
のブランク１０から側面１５に糊代片１１を接着し、折
り畳んだ状態のカートン本体２を形成し、その折り畳ん
だ状態のカートン本体２を起こして各底フラップ１６、
１７、１８、１９を折り込んで接着して図６−ａに示す
ような角柱状にする。この角柱状のカートン本体２に粉
体などの内容物を充填する。

【００１５】つぎに、内容物を充填した角柱状のカート
ン本体２に内落とし蓋３を嵌合する。この嵌合では、図
６−ａに示すような角柱状のカートン本体２の上端が、
内落とし蓋３の上内折れ面２２と上外折れ面２３、下内
折れ面２４と下外折れ面２５、左内折れ面２６と左外折
れ面２７、右内折れ面２８と右外折れ面２９の４対の内
折れ面と外折れ面で挟むようにして接着される。従っ
て、天面２１が角柱状のカートン本体２の上端より低く
なっている。この角柱状のカートン本体２と落とし蓋３
とを接着して嵌合するには、内落とし蓋３の上内折れ面
２２と上外折れ面２３、下内折れ面２４と下外折れ面２
５、左内折れ面２６と左外折れ面２７、右内折れ面２８
と右外折れ面２９の４対の内折れ面と外折れ面の裏面に
接着剤をコートするか、あるいは角柱状のカートン本体
２の４面の上部の外面（図の斜線で示した部分）に接着
剤をコートし、内落とし蓋３を嵌合すると同時に接着
し、カートン本体２と内落とし蓋３とを一体化する。

【００１６】さらに、図６−ｂに示すように、内落とし
蓋３を嵌合したカートン本体２に、外落とし蓋４を嵌合
する。内落とし蓋３と外落とし蓋４の天面同志（天面２
１と天面３１）、上内折れ面同志（上内折れ面２２と上
内折れ面３２）、下内折れ面同志（下内折れ面２４と下
内折れ面３３）を接着することによって密封性のある易
開封密封カートン１を作成することができる。使用する
接着剤としては、酢酸ビニル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビ
ニル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アクリ
ル系樹脂などのエマルジョン型の接着剤あるいはエチレ
ン−酢酸ビニル共重合体、ナイロン系樹脂、アクリル系
樹脂などのホットメルト型の接着剤を使用することがで
きる。

【００１７】図７は、実際に、本発明の易開封密封カー
トン１の開封および再封の説明図である。実際に、本発
明の易開封密封カートン１を開封する時には、まず、外
落とし蓋４に設けられた摘まみ片３４を摘まみ、外落と
し蓋４の下内折れ面３３において、図７−ａに示すよう
に、切り取り線Ｃ、Ｃ´の間の部分を、切り取り線Ｃ、
Ｃ´で引き裂き、内落とし蓋３の下内折れ面２４から剥
離する。つぎに、外落とし蓋４の天面３１の開口部Ｙ
を、切り取り線Ｃ、Ｃ´で引き裂き、外落とし蓋４の天
面３１の開口部Ｙが、開口し始めるとすぐに、図７−ｂ
に示すように、内落とし蓋３の天面２１の開口部Ｘが、
切り取り線Ｂから開口し始める。つづいて、外落とし蓋
４の天面３１の開口部Ｙを、切り取り線Ｃ、Ｃ´で引き
裂くと共に、内落とし蓋３の天面２１の開口部Ｘを、切
り取り線Ａ、Ａ´で引き裂き、図７−ｃに示すように、
外落とし蓋４の天面３１の開口部Ｙと内落とし蓋３の天
面２１の開口部Ｘとが一体となって同時に開口される。

【００１８】この開封では、外落とし蓋を内落とし蓋に
接着し嵌合した時に、つまり内落とし蓋３の天面２１に
外落とし蓋４の天面３１を、内落とし蓋３の下内折れ面
２４に外落とし蓋４の下内折れ面３３を接着し嵌合した
時に、外側の外落とし蓋４の天面３１と下内折れ面３３
とにまたがる切り取り線Ｃ、Ｃ´と、内側の内落とし蓋
３の天面２１の切り取り線Ａ、Ａ´との間の領域Ｇが、
界面剥離の可能な仮着状態となっていることから、粉体
の内容物が内落とし蓋３と外落とし蓋４との間に入り込
むことがなく、従って、開封に伴う粉の飛散がない。

【００１９】本発明の易開封密封カートン１を再封する
時には、一体となった開口部Ｘ、Ｙを天面２１、３１に
戻すことにより、外落とし蓋４の下内折れ面３３がスト
ッパーの役目をし、固定され、再封が可能となる。

【００２０】

【実施例】本発明による易開封密封カートン１を家庭用
の粉末洗剤に適用するべく、図２に示すようなカートン
本体２のブランク１０、図３に示すような内落とし蓋３
のブランク２０および図４に示すような外落とし蓋４の
ブランク３０を用いて、容器のサイズが、高さ１５２ｍ
ｍ、幅１３４ｍｍ、奥行き１００ｍｍで、内容量が１２
００ｇである直方体の易開封密封カートンを試作した。
また、落とし蓋の深さは１５ｍｍとした。材料として使
用した板紙は、防湿性のある板紙であるネオサンド（本
州製紙株式会社製の商品名）の坪量５０５ｇ／ｍ²を使
用した。

【００２１】以上の仕様によって試作した本発明による
易開封密封カートン１の開封および再封を確認したとこ
ろ、老人を含む１０人のパネラーが全員摘まみ片を上方
に持ち上げるだけの操作で、容易に開封ができ、また容
易に再封もできることが確認された。また、開封の時に
粉末洗剤が落とし蓋に残ることがなく、飛散することは
なかった。

【００２２】

【発明の効果】本発明によれば、外落とし蓋を内落とし
蓋に接着し嵌合した時に、外落とし蓋の天面と下内折れ
面とにまたがる前記切り取り線が、内落とし蓋の天面の
切り取り線の外側に位置するため天面の切り取り線から
粉体の内容物が洩れだすことがなく、初期の密封性を有
し、かつ簡単な操作で容易に開封ができ、容易に再封も
でき、しかも必要最小量の板紙を使用することにより形
成することができる。また、中身の粉末が胴部に回り込
むことがないため、開封時の粉末の飛散が防止できる。
さらに、１００％が紙製であるので、使用後の廃棄処理
が容易でありリサイクル性が良いといった特徴のある易
開封密封カートンを得ることが出来る

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による易開封密封カートンの一実施例を
示す斜視図である。

【図２】本発明による易開封密封カートンの一実施例の
カートン本体のブランクを示す展開図である。

【図３】本発明による易開封密封カートンの一実施例の
内落とし蓋のブランクを示す展開図である。

【図４】本発明による易開封密封カートンの一実施例の
外落とし蓋のブランクを示す展開図である。

【図５】本発明による易開封密封カートンの一実施例の
内落しと蓋と外落しと蓋とを重ね合わせた概略部分平面
図である。

【図６】本発明による易開封密封カートンの一実施例の
落しと蓋とカートン本体の組み立て説明図である。

【図７】本発明による易開封密封カートンの一実施例の
開封および再封の説明図である。

【図８】従来の易開封密封カートンを示す斜視図であ
る。

【符号の説明】

１易開封密封カートン２カートン本体３内落とし蓋４外落とし蓋１０ブランク（カートン本体）１１糊代片１２後面１３側面１４前面１５側面１６底フラップ１７底フラップ１８底フラップ１９底フラップ２０ブランク（内落とし蓋）２１天面２２上内折れ面２３上外折れ面２４下内折れ面２５下外折れ面２６左内折れ面２７左外折れ面２８右内折れ面３０ブランク（外落とし蓋）３１天面３２上内折れ面３３下内折れ面３４摘まみ片ａ〜ｈ折れ線（カートン本体）ｉ〜ｐ折れ線（内落とし蓋）ｑ〜ｒ折れ線（外落とし蓋）Ｇ外落とし蓋の開口部Ｙの切り取り線と内落とし蓋の
切り取り線との間の領域Ｘ内落とし蓋の開口部Ｙ外落とし蓋の開口部

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】糊代片、後面、側面、前面、側面を折れ
線を介して一列に連設し、それぞれの面の下縁に底部形
成部を折れ線を介して連設したブランクを形成してなる
四角柱状の胴部と、該胴部の上端に内嵌合して封止された開口部を有する内
落とし蓋と、該内落とし蓋の少なくとも一部分に接着し
て重なり合う開口部を有する外落とし蓋とからなり、前記外落とし蓋の前記開口部を開封すると同時に前記内
落とし蓋の前記開口部が開封されることを特徴とする易
開封密封カートン。
【請求項２】前記内落とし蓋が、天面を中心として、
該天面の上縁には、上内折れ面、上外折れ面を連設し、
下縁には、下内折れ面、下外折れ面を連設し、左縁に
は、左内折れ面、左外折れ面を連設し、そして右縁に
は、右内折れ面、右外折れ面を連設しており、また、前
記天面には、切り取り線によって前記開口部を設けたブ
ランクからなり、前記胴部の４面の上端を、前記内落とし蓋の各々の内折
れ面と外折れ面とで挟んで接着し嵌合したことを特徴と
する請求項１に記載の易開封密封カートン。
【請求項３】前記外落とし蓋が、天面を中心に、該天
面の上縁には、上内折れ面を連設し、下縁には、下内折
れ面を連設し、そして該下内折れ面の下外辺部中央には
摘まみ片を設け、また、前記天面と前記下内折れ面とに
またがって、切り取り線によって前記開口部を設けたブ
ランクからなり、前記胴部に嵌合した前記内落とし蓋の前記上内折れ面に
前記外落とし蓋の前記上内折れ面を、前記内落とし蓋の
前記天面に前記外落とし蓋の前記天面を、前記内落とし
蓋の前記下内折れ面に前記外落とし蓋の前記下内折れ面
を接着し嵌合したことを特徴とする請求項２に記載の易
開封密封カートン。
【請求項４】前記外落とし蓋を前記内落とし蓋に接着
し嵌合した時に、前記外落とし蓋の前記天面と前記下内
折れ面とにまたがる前記切り取り線が、前記内落とし蓋
の前記天面の前記切り取り線の外側に位置することを特
徴とする請求項３に記載の易開封密封カートン。
【請求項５】前記内落とし蓋の前記天面の前記切り取
り線の前記内落とし蓋の前記天面の前記切り取り線の少
なくとも一部が、２重のＩ字形の切り取り線からなって
いることを特徴とする請求項４に記載の易開封密封カー
トン。
【請求項６】前記外落とし蓋の前記天面と前記下内折
れ面とにまたがる前記切り取り線が、直線部とその直線
部の一方の端部から直線的に延びる２本の斜線部とから
なるＹ字形の切り取り線からなっていることを特徴とす
る請求項４に記載の易開封密封カートン。
【請求項７】前記外落とし蓋を前記内落とし蓋に接着
し嵌合した時に、外側の前記外落とし蓋の前記天面と前
記下内折れ面とにまたがる前記切り取り線と、内側の前
記内落とし蓋の前記天面の前記切り取り線との間の領域
を、界面剥離の可能な仮着状態としたことを特徴とする
請求項４に記載の易開封密封カートン。