JPH10175666A - 同時開封トレー収納カートン - Google Patents
同時開封トレー収納カートンInfo
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- JPH10175666A JPH10175666A JP35468196A JP35468196A JPH10175666A JP H10175666 A JPH10175666 A JP H10175666A JP 35468196 A JP35468196 A JP 35468196A JP 35468196 A JP35468196 A JP 35468196A JP H10175666 A JPH10175666 A JP H10175666A
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Abstract
することにより開封あるいは開口できる密封トレー収納
カートンを提供する。 【解決手段】 フランジ部を有するトレー1と、前記フ
ランジ部に開封可能に取り付けられたトレー蓋3とを備
えてなる密封トレーと、該密封トレーを収納する密閉型
のカートン2とからなるトレー収納カートンAであっ
て、前記トレー蓋3は、前記トレー1の一端側の前記フ
ランジ部を越えて延びる延長片を有し、該延長片は前記
フランジ部上で折り返されて前記カートン2に取り付け
られており、前記カートン2における前記延長片が取り
付けられた方向から前記トレー1を取り出すと、前記ト
レー蓋3が前記トレー1から引き剥がされて前記密封ト
レーが開封されるようにし、前記延長片が、前記カート
ン2の内面または外面に取り付けられている。
Description
トンの易開封の構造に関する。
フランジ部においてトレー蓋材(以下、トレー蓋と記載
する)を接着することにより密封した後、カートン内に
収納してなる包装方法があった。例えば、図9に示すよ
うな、カートン20内に収納した密封トレーの開封を、
前記カートン20のツマミ口26から弱め線26により
上部の開封部25を大きく開口し、そこへ指を突っ込み
密封トレーの蓋23を剥離し開口する包装方法があっ
た。この開口方法は、密封トレー上方よりトレー蓋23
を剥離するため、トレー蓋23が摘まみ難く、また、ト
レー蓋23を剥離する方向も上方に限られるので、力の
ロスがあり、さらにこの際、密封トレーを保持しないと
トレー蓋が剥がれないが、密封トレーがカートン20の
中にあるために保持しにくく不安定であった。また、別
の包装方法として、内容物を充填し密封トレーをカート
ン30に収納する包装方法において、その開封は、図1
0に示すようにカートン30の側面横面を開け、トレー
31を外に出してから、そのトレー蓋33を剥離して開
口する方法である。この方法では、カートン30を開け
る、トレー31を出す、トレー蓋33を剥がすという最
低3行程が必要で開口までの手順が多く不便であった。
ンに収納されている密封されたトレーの蓋を単純な動作
により容易に剥離することにより開封あるいは開口でき
る密封トレー収納カートンを提供する。
するトレーと、前記フランジ部に開封可能に取り付けら
れたトレー蓋とを備えてなる密封トレーと、該密封トレ
ーを収納する密閉型のカートンとからなるトレー収納カ
ートンであって、前記トレー蓋は、前記トレーの一端側
の前記フランジ部を越えて延びる延長片を有し、該延長
片は前記フランジ部上で折り返されて前記カートンに取
り付けられており、前記カートンにおける前記延長片が
取り付けられた方向から前記トレーを取り出すと、前記
トレー蓋が前記トレーから引き剥がされて前記密封トレ
ーが開封されるようにし、前記延長片が、前記カートン
の内面または外面に取り付けられていることを特徴とす
る同時開封トレー収納カートンである。そして、前記延
長片が、カートンの外面に取り付けられている場合は、
延長片が前記カートンを構成するフラツプで覆うこと
や、また、前記トレーの一端側の前記フランジ部に、ツ
マミ部を形成することおよび前記カートンに、カートン
を開封する開封帯を備えたりするいるできる同時開封ト
レー収納カートンである。
レー収納カートンの実施例を示す開封時の斜視図(1−
1)、開封前の斜視図(1−2)、X−X部断面図(1
−3)、図2は、図1のトレーおよび蓋の平面図および
側面図、図3は、図1のカートンの展開図、図4は、本
発明の同時開封トレー収納カートンの包装方法を示す説
明図、図5は、本発明による同時開封トレー収納カート
ンの別の実施例を示す開封時の斜視図(4−1)、開封
前の斜視図(4−2)、X−X部断面図(4−3)、図
6は、図4のトレーおよび蓋の平面図および側面図、図
7は、図4の外箱の展開図、図8は、トレーとカートン
との掛止についての説明図である。
は、図1に示すようにカートン2内に内容物Cを充填
し、その周縁のフランジ部4においてのトレー蓋3によ
り剥離可能に密封シールされたトレーT(以下、密封ト
レーと記載する)を収納してカートン2の側面部をクロ
ージングしてなるものである。この場合のトレー1及び
トレー蓋3の形状と位置は図2、カートン2のブランク
形状は図3に例示した通りである。カートンに収納する
トレーは、内容物の収納部と該収納部の周縁部にフラン
ジ4を設けた形状をなしており、望ましくは、前記フラ
ンジ4の一部を延長して、トレー引出しの際のツマミ部
5を形成し、カートン2の中に収納する際には、折り曲
げ部Pにおいて、90°下方に折り曲げることにより、カ
ートンへの収納の無駄を無くすことができる。また、前
記トレーに密封シールするトレー蓋3は、前記トレー1
の一端側の前記フランジ部4を越えて延びる延長片3b
を有し、該延長片3bは前記フランジ部4上で折り返さ
れて前記カートン2に取付けらける。そして、開封の際
には、カートン2の開口側面8を開き(1ー2)、前記
折り返された延長片3bとカートン2とが接着している
ために、密封トレーTを引き出すに従い、トレー1とト
レー蓋3とのシール部が剥離しながら、前記密封トレー
Tがカートン2の外に出てくる(1−3)。すなわち、
密封トレーTを引き出すと同時に開封が行われることを
特徴としている。
トレー1は、内容物収納部とその周縁部にトレーの蓋3
によって密封シールをするためのフランジ部4を形成し
ている。また該トレー1をカートンから引き出す際に手
前に位置する前記フランジ部4を折り曲げ部Pを介して
延長し、密封トレーTを引き出す際のツマミ部5とす
る。ただし、開封前は、前記ツマミ部は5、折り曲げら
れて、カートン2に収まっている。
の外縁部と同寸法とするか、好ましくは、やや大きめの
サイズとする。ただし、本発明においては、カートン2
から密封トレーTを取り出すときに、手前に位置する辺
のトレー蓋3を延長して延長片3bとする。前記トレー
1に内容物Cを充填した後、好ましくは専用ヒートシー
ル装置H.Sによりトレー蓋3をトレー1のフランジ部
4にヒートシールする。本発明においては、前記トレー
蓋3としてはイージーピール性を有する蓋材を用いる。
以上のようにして密封シールしたトレーTをカートン2
に収納する際に、前記延長片3bを反転し、該反転した
延長片3bの先端に近い部分においてカートン2の内面
または外面に接着する。トレー蓋3の材質としては、一
般的な包装条件、例えば、密封性や臭いのないこと、食
品用や医薬品用等であれば、衛生性等に問題がなく、ト
レー1にヒートシールが可能で、そのシール部6はイー
ジーピール性を示し、前記カートン2に部分的に接着可
能なものであればよい。
ンAに用いるカートンの構成は次の通りである。紙とし
ては、ある程度の強度および剛度を有する板紙であれば
よいが、一般のカートンに用いられる板紙のように印刷
適性があれば、尚、望ましい。また、カートンとしての
構造は、収納した密封トレーTを引き出す開口部を形成
できて、前記トレーTを水平に引き出すことができれば
よく、その細部の構造を限定するものではない。カート
ンへの印刷はその表面に、オフセット印刷、グラビア印
刷等の通常の印刷技術により行い、続いて、所定の形状
に打ち抜くとともに必要な折り罫または弱め線等を設け
る。
よる密封トレーTの易開封性が成立する条件はトレー1
のフランジ部4とトレー蓋3との剥離強度と、トレー蓋
3の反転部3bとカートン2との接着強度とが重要であ
る。トレー1とトレー蓋3との剥離強度をP0 とし、前
記トレー蓋の延長片3bとカートン2との接着強度をP
1 とすると、 P1 > P0 又は P1 >> P0 の関係が必要である。トレー蓋3のイージーピール性
と、前記トレー蓋の延長片3bとカートン2とを接着す
る接着剤7のタイプおよび接着面積等とを基準として設
計することにより、カートン2から前記密封トレーTを
引出す際の力によってトレー蓋3が易開封できる。
レー収納カートンAの開封方法について説明する。カー
トン2の開口部8のフラップFを剥がし、折り曲げられ
ているツマミ部5を起こして、図1に示すように、その
ツマミ部5を持って密封トレーTを引き出す(1−2)
と、前記トレー蓋の延長片3bカートン2に接着されて
いるために、前記トレー蓋3がトレー1から剥離して密
封トレーTが徐々に開口されていく。また、必要量の内
容物Cを取り出した後、トレーTをカートン2の中に、
押し戻すことにより、シール部6は剥離しているけれど
も、トレー1にトレー蓋3がほぼ密着した状態となり、
カートン開封部のフラップを再封止タイプとしておけ
ば、内容物が零れる心配のないリクローズが可能であ
る。
ら真空成形などにより作られるもの、射出成形により作
られるものがあり、いずれの製法によるトレーでも良
い。射出成形法による成形の場合には、ポリエチレン、
ポリスチレン、ポリプロピレン、等の汎用樹脂を使用で
きる。シートからの成形法による成形法の場合には、そ
の材質としてはポリエチレン、ポリスチレン、ポリプロ
ピレン、ポリエステル、ポリアミド、ポリカーボネー
ト、ポリ塩化ビニル等からなるシート、または、これら
のシートの2種以上を積層したシートを用いてもよい。
前記各シートに、塩化ビニリデンのようなバリアコート
を塗布したり、アルミニウム、酸化アルミニウム、酸化
ケイ素などの無機物や無機酸化物等を蒸着して、バリヤ
ー性などの物性を改良したしたシートとしてもよい。ま
た、各種の樹脂を用いて製膜して積層する方法に対し
て、前記各種の樹脂を共押出方式により製膜する多層シ
ートであってもよい。内容物の防湿性、保香性、ガスバ
リヤー性などが要求される場合は、成形性と内容物の物
性と必要とする流通期間から、多くのケースにおいて
は、種々の物性のシートを積層できることから、前記の
シート成形法により、多層のシートを成形する方法が好
適に使用できる。また、トレーは内容物の種類、量によ
り適宜な形状および深さに成形するが、その周縁部に
は、ヒートシールのためのフランジ4を設ける。該フラ
ンジ部4の巾は、5mm 〜15mmの範囲が一般的である。5m
m 以下の巾では、シール不良を起こす恐れがあり、15mm
を超える巾は、シールの安定性からは必要がなく、逆に
本発明において必要とする易開封性(剥離性)の点でも
好ましくはない。
単体、或いは紙の表面及び/又は裏面にプラスチックフ
ィルム或いは金属箔等を積層してもよい。すなわち、通
常の紙器加工に用いられる材料を使用できる。
開封方法としては、開封部側面フラップをジッパーなど
により開口し、トレー1のフランジ部4に連設したツマ
ミ部5を起こし、該ツマミ部5をもって、密封トレーT
をカートン2から引き出すことにより、トレー1のフラ
ンジ部4に接着されたシール部6が剥離してトレー開口
部が形成される。内容物Cの残部を保存する際には、前
記引き出した密封トレーTを再度カートン内に挿入し、
延長フラップに設けられた差し込み凸部をカートンの差
し込み部に挿入することにより、トレーのシール部6は
剥離はしているが、ほぼ密着の状態にリクローズするこ
とができる。
Aの包装工程について説明する。図4(4−1)に示す
ように、成形したトレー1に内容物を充填し、該トレー
の上にトレー蓋3を置いて、該トレー蓋3の上部からヒ
ートシール装置H.Sにより、熱と圧力を加えて、前記
トレー1のフランジ部4においてトレー蓋3をヒートシ
ールすることにより密封トレーTとする。この際、トレ
ー蓋3の延長片3bは、そのままフリーの状態とする。
前記トレー蓋3の延長片3bを折り返し部Qにおいて、
前記ヒートシールしたトレー蓋3aの上に折り返す。後
工程を安定させる目的で、前記折り返した延長片3bと
トレー1にシールしたトレー蓋3aとを弱い接着力(仮
着)で接着しておくことは効果がある。次に、得られた
密封トレーTをカートン2内に収納するが、この際、前
記トレー蓋3の延長片3bを折り返した面とカートン2
の内面とを接着する。前記カートン2内への密封トレー
Tの収納には、通常のオーバーラップ型のカーニングマ
シン(以下、オーバーラップマシンと記載する)を利用
することができる。前記オーバーラップマシンとは、図
4(4−2)に示すように被包装体(本発明においては
密封トレーT)をカートンブランクにより上から包みこ
んで包装する方式であり、本発明では、カートンブラン
クに包み込む直前に前記折り返した蓋体の延長片3bま
たは、カートンブランクの内面のいずれかの接着予定部
に接着剤7を塗布する。前記接着剤は、塗布後カートン
ブランクと密封トレーTとがセットされた状態におい
て、接着するタイプのものを使用するが、たとえば、塗
布後、数秒から数分の間、粘着性を保つホットメルト系
の接着剤等が好適に利用できる。その他、エマルジョン
タイプ、溶剤タイプなど、前記と同様、塗布後、数秒か
ら数分の間、粘着性を保つもので、トレー蓋3とカート
ン2とに接着性を示すものであればよい。また、特殊な
接着剤として、塗布後に一旦粘着性を示さなくなり、使
用時に該接着剤を加熱することにより粘着性を示すティ
レードタック型と称する接着剤を用いてもよい。密封ト
レーTを包み込んだあとの製函(カートン側面の接着)
など、オーバーラップマシンの機能に従い包装が完了す
る。
別の実施としては、トレー蓋3の折り返した延長片3b
をカートン2の外面に接着する方法がある(図5〜図
7)。例えば、図5に示す実施例のように、カートン2
の上面に貼着されたカートンの延長フラップの開封帯k
を切り取り、開放された側面から、密封トレーTのツマ
ミ部5を起こし、密封トレーTを引き出すに従って、ト
レー1とトレー蓋3の接着部分が剥離し密封トレーTが
開口していく。この場合のトレー1およびトレー蓋3の
密封、カートン2への接着は次の通りである。トレー1
およびトレー蓋3は、図6に示すように、トレー1の一
辺のシール部に相当する部分3bを延長した蓋とするこ
と(6−1、6−2)は、前述の例と同じであるが、該
延長片を折り返して、カートン2に接着する際に、本実
施例においては、カートン2の外面に接着する(6−
3)。この実施例におけるカートン2としては、例え
ば、トレー1の引出しをする側面の上部にフラップを形
成しないタイプの構造とすることにより、前記トレー蓋
の延長片3bを、カートン2を介在して反転させ、前記
延長片3bの先端部近くにおいて、カートン表面と接着
7する。次いで、カートン2のトレー引出し口の底面に
設けたフラップF1 を延長し、フラップF2 、開封帯
k、フラップF3 を連設し、前記フラップF3 をカート
ン2の外面に接着することにより、カートン2の表面に
接着させた延長片3bを被覆し、また、開封の際には、
前記開封帯kを取り、トレー1のツマミ部5を引き出す
ことにより密封トレーTの開口が可能な同時開封トレー
収納カートンAを得ることができる。
ートンの外面に接着する包装の場合、トレーに内容物を
充填して、トレー蓋3をヒートシールする方法は、前記
の例と同様に行い、カートン2との接着の際の包装方法
は、例えば、スリーブ状にしたカートンを、公知の横型
カートナーにて起缶し、密封トレーTをカートン2の開
口したサイドから挿入する。次に、前記トレー蓋3の延
長片3bをカートン2の天面の端部において折り返し、
カートン2の外面と接着する。ついで、カートンフラッ
プにより、前記反転したトレー蓋の延長片3bを被覆す
ることにより、同時開封トレー収納カートンAが得られ
る。
から内容物Cを取り出すには、カートンフラップの開封
帯kを取り去り、開放されたカートン側面に現れた密封
トレーTの、折り曲げられたツマミ部5を起こして、密
封トレーTを引き出す。蓋体の延長片3bとカートン2
の一部とが接着しているため、密封トレーTを引き出す
に従って、密封トレーTのシール部6において、トレー
蓋体3の剥離が起こり、前記密封トレーTの開口がなさ
れる。内容物Cの必要量を取り出して、残部を保管する
際には、前記引き出したトレーTを再度カートンの中に
押し込むことによって、トレー1の開口部の上に、剥離
した蓋体3が被覆するので、ほぼ再密封の状態になる。
面から密封トレーTを引き出すことによって開封が同時
になされるが、前記トレー内に内容物を残して、再度保
管、携帯をするケースがある。カートン2から密封トレ
ーTを引き出して、トレー蓋3を剥離してしまうと、ト
レーートンとしてのリクローズ性は全く期待できない。
そこで、本発明者らは、図8に示すように、前記トレー
1の底部に突起11を設け(8−2)、また、カートン
の開口部を被覆するカートンのフラップのうち、カート
ン上部からカートン開放側面を覆うフラップFX の先
に、折り曲げ線(ミシン目など弱め線)を介して差し込
み片FZ を連設し、カートン2に密封トレーTを収納
し、カートン側面を封緘する際、前記差し込み片FZ と
カートン内面とを接着剤により固着する。このように構
成された同時開封トレー収納カートンAの開封は、カー
トン2の開封部を開き、前記カートン内に収納された密
封トレーTを引き出すと、前述の例と同様、密封トレー
Tのシール部6において、トレー蓋体3が剥離し、トレ
ーの開口がなされる。密封トレーTの引出しが一定の距
離となった時に、トレー1の底部に設けた突起11が、
前記カートン2の底面に固着した差し込み片FZ の端部
に当接する。すなわち、前記当接点がすなわち、カート
ン2と密封トレーTとの掛止部とすることができ、トレ
ー引出しの際にトレー1の抜け落ちを防止し得るととも
に、内容物Cが残り、リクローズする際に、密封トレー
Tを引出しの方向と反対の方向に カートン2内に押し
込むことにより、ほぼリクローズ状態とすることができ
る。
よって、延長されたトレーの蓋体3bの先端部をカート
ン2の内側または外側に接着させたため、カートン2か
ら密封トレーTを引き出す動作のみでトレーの蓋体3が
剥離し開口部を形成する。従って、誰にでも容易に開封
が可能な容器が提供できるようになった。トレー1を引
き出すツマミ口5がカートン2のなかに折り曲げられた
状態で無駄なく収納されており、トレーの引出しの際
に、前記折り曲げられたツマミ部5を起こして、密封ト
レーTを引き出すことができる。
片3bを折り返してカートン2の内面に接着する構造の
同時開封トレー収納カートンA(図1のタイプ)を作成
した。カートンの用紙としてコートボール270g/m2 を用
い、表面に、所定の印刷を施した。カートンブランク
は、図3の打ち抜きとした。カートンのサイズは、巾62
mm、奥行き(または長さ)102mm 、厚みを20mmとした
(いずれも内寸)。また、トレーは共押出し製膜によ
り、ポリプロピレン/EVOH/ポリプロピレンの構成
で300 μm厚さのシート(厚み構成 140/20/140)を用
い、真空成形法によりトレーを成形した。{略号 EV
OH:エチレン−酢酸ビニル共重合体のケン化物} トレーの開口部サイズは、巾50mm、奥行き100mm 、深さ
は、20mmとし、底部に補強のリブを設けた。又、トレー
のフランジ部4の巾は 5mmとし、該フランジ4の一辺を
延長してツマミ部5とし、該ツマミ部5とトレー蓋3の
シール部6との境界に該ツマミ部5を折り曲げられる折
り曲げ部Pを設けた。また、トレー蓋3は、前記トレー
1のフランジ部4にシールし得るに必要な面積に加え
て、その一辺を延長したものとする。その材質としては
PET12 /Dl/蒸着PET12 /PE20/易剥離性接着剤とし、
この易剥離性接着剤としてはEVA を主成分とするホット
メルト系接着剤を7g/m2 (8μm) の厚さにコートし
た。次に、包装工程となるが、内容物Cとして、ボール
状チョコレートを前記トレー1に充填し、前記トレー蓋
3により、ヒートシールした。
内容物Cを充填してトレー蓋3により密封接着(シー
ル)し、カートン2に前記密封シールしたトレーTを、
トレー蓋3の延長片3bをカートン内側に接着した状態
で封入、カートン2のフラップを封緘した。前記トレー
蓋3の延長片3bを折り返して、その裏面、すなわち、
フランジとの接着面に、粘着性を有するホットメルト剤
7を塗布し、前記トレー蓋3の延長片3bをカートンフ
ォーマーから供給された前記カートンブランクの所定の
位置に接着すると同時にカートン2を製函しフラップ等
をクロージングして包装が完了した。また、トレーのフ
ランジ部4に延長して設けられたツマミ部5は、カート
ン2にセッティングする際に前記折り曲げ部Pにて、90
°下向きに折り曲げた。
納カートンAは、前述のような、開封の手順、すなわ
ち、カートンの開口側面のフラップを開放し、カートン
2内に収納されている密封トレーTの折り曲げられてい
るツマミ部5を起こして、指で摘んで、密封トレーTを
引き出したところ、密封トレーTのトレー蓋3が容易に
剥離し、開口部を形成することができ、また、必要な量
の内容物Cを取り出した後、前記トレーTをカートン2
中に押し戻すことによりリクローズ状態が得られた。
着方法は特に限定するものではなく、内容物Cの保存性
を確保する接着強度と本発明において必要とする易開封
性を有する方法であればよい。易開封接着剤の塗布、ト
レー材質とトレー蓋のシーラント層を異種または改質樹
脂とする方法などによる易開封技法を利用することがで
きる。前記、易開封性とは、密封トレーTの引出しの際
の剥離時の強度として、トレーの巾(またはシールの
巾)に寄ってもことなるが、おおよそ300g〜1000g の範
囲が望ましい。300g未満の強度では、密封性が確保し難
く、1000g を超える強度では、易開封性が困難となる。
その接着方法としては、ヒートシール方法による接着が
好適に利用できる。
の包装形態は、カートン表面の印刷適性の良さによる装
飾性、トレー包装による密封性によって内容物の保存性
を合わせ持ち、使用の際には、カートン2の側面を開封
してトレーフランジのツマミ部5を摘んで引き出す動作
だけで、トレーが容易に開封できるものである。
施例を示す開封時の斜視図(1−1)、開封前の斜視図
(1−2)、X−X部断面図(1−3)
面図
法を示す説明図
の実施例を示す開封時の斜視図(4−1)、開封前の斜
視図(4−2)、X−X部断面図(4−3)
面図
で、カートンの構造を示す斜視図(8−1)、トレーの
斜視図(8−2)、開封前の断面図(8−3)、開封時
の断面図(8−4)、開封時の斜視図(8−5)
カートンの開封前の斜視図(9−1)と開封状態の斜視
図(9−2)
納カートンの開封前の斜視図(10−1)、トレーの取
り出し状態の斜視図(10−2)および開封状態の斜視
図(10−3)
施例を示す開封前の斜視図(1−1a)とX1−X1部
断面図(1−1b)、開封直後の斜視図(1−2a)と
X2−X2部断面図(1−2b)、途中まで開封した時
の斜視図(1−3a)とX3−X3部断面図(1−3
b)
面図
法を示す説明図
の実施例を示す開封前の斜視図(5−1)、開封直後の
斜視図(5−2)、途中まで開封した状態の斜視図(5
−3)
面図
で、カートンの構造を示す斜視図(8−1)、トレーの
斜視図(8−2)、開封前の断面図(8−3)、開封時
の断面図(8−4)、開封時の斜視図(8−5)
カートンの開封前の斜視図(9−1)と開封状態の斜視
図(9−2)
納カートンの開封前の斜視図(10−1)、トレーの取
り出し状態の斜視図(10−2)および開封状態の斜視
図(10−3)
Claims (6)
- 【請求項1】 フランジ部を有するトレーと、前記フラ
ンジ部に開封可能に取り付けられたトレー蓋とを備えて
なる密封トレーと、該密封トレーを収納する密閉型のカ
ートンとからなるトレー収納カートンであって、前記ト
レー蓋は、前記トレーの一端側の前記フランジ部を越え
て延びる延長片を有し、該延長片は前記フランジ部上で
折り返されて前記カートンに取り付けられており、前記
カートンにおける前記延長片が取り付けられた方向から
前記トレーを取り出すと、前記トレー蓋が前記トレーか
ら引き剥がされて前記密封トレーが開封されるようにし
たことを特徴とする同時開封トレー収納カートン。 - 【請求項2】 前記延長片が、前記カートンの内面に取
り付けられていることを特徴とする請求項1記載の同時
開封トレー収納カートン。 - 【請求項3】 前記延長片が、前記カートンの外面に取
り付けられていることを特徴とする請求項1記載の同時
開封トレー収納カートン。 - 【請求項4】 請求項3において、前記延長片が、前記
カートンを構成するフラツプで覆われていることを特徴
とする同時開封トレー収納カートン。 - 【請求項5】 前記トレーの一端側の前記フランジ部
に、ツマミ部が形成されていることを特徴とする請求項
1乃至請求項4のいずれか1項に記載の同時開封トレー
収納カートン。 - 【請求項6】 前記カートンが、カートンを開封する開
封帯を備えていることを特徴とする請求項1乃至請求項
5のいずれか1項に記載の同時開封トレー収納カート
ン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35468196A JP4184455B2 (ja) | 1996-12-20 | 1996-12-20 | 同時開封トレー収納カートン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35468196A JP4184455B2 (ja) | 1996-12-20 | 1996-12-20 | 同時開封トレー収納カートン |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10175666A true JPH10175666A (ja) | 1998-06-30 |
JP4184455B2 JP4184455B2 (ja) | 2008-11-19 |
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ID=18439193
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-
1996
- 1996-12-20 JP JP35468196A patent/JP4184455B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2000211637A (ja) * | 1999-01-27 | 2000-08-02 | Toppan Printing Co Ltd | 開封が容易なトレ―インカ―トン |
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