JPH11268693A - ロータブレードのフラップ駆動装置 - Google Patents

ロータブレードのフラップ駆動装置

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JPH11268693A
JPH11268693A JP10076242A JP7624298A JPH11268693A JP H11268693 A JPH11268693 A JP H11268693A JP 10076242 A JP10076242 A JP 10076242A JP 7624298 A JP7624298 A JP 7624298A JP H11268693 A JPH11268693 A JP H11268693A
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flap
input
displacement
actuator
output
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榮一 山川
Tatsuro Motomiya
達郎 本宮
Mitsumasa Sato
光政 佐藤
Shunichi Bando
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COMMUTER HELICOPTER SENSHIN GIJUTSU KENKYUSHO KK
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    • B64C27/54Mechanisms for controlling blade adjustment or movement relative to rotor head, e.g. lag-lead movement
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    • B64C2027/7266Means acting on blades on each blade individually, e.g. individual blade control [IBC] with flaps actuated by actuators
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 応答速度が速く油漏れなどの生じない変位拡
大手段を備えるロータブレードのフラップ駆動装置を提
供する。 【解決手段】 ブレード21の後縁21aにはフラップ
22が角変位自在に取付けられる。変位拡大手段27は
アクチュエータ26からの変位量を拡大して出力し、フ
ラップ22を駆動する。アクチュエータ26から変位が
入力される入力部38はベローズ37によって伸縮自在
に支持される。同様に入力変位量が拡大されて出力され
る出力部45もベローズ43に伸縮自在に支持される。
したがって従来のシリンダ内壁に摺動するOリングに比
べて、高速で変位しても摩擦による応答特性の悪化を生
じず、またOリングの劣化や摩耗による油漏れなどを生
じない変位拡大手段が実現される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヘリコプタなどの
ロータブレードの後縁に設けられるフラップを駆動する
ロータブレードのフラップ駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、市街地のヘリポートに離発着する
コミュータヘリコプタの要望が高まっており、実現のた
めに騒音の低減化が要求されている。その騒音対策とし
て有効な手段の1つとして、ヘリコプターのロータブレ
ードにフラップを取付け、フラップを30Hz〜50H
z程度の高速応答させ、きめ細かく制御することによっ
て、ロータブレードの空力特性を改善する手法が考えら
れている。
【0003】図23は従来のロータブレードのフラップ
駆動装置1を示す平面図であり、図24はその側面図で
ある。ブレード2の後縁にはフラップ3がブレード2の
スパン方向に延びるヒンジ軸13まわりにフラップ3が
角変位自在に取付けられている。
【0004】フラップ3の駆動力を発生するアクチュエ
ータ4としては、小型軽量で応答速度の高いアクチュエ
ータが用いられ、たとえば薄板状のピエゾセラミクスを
積層したスタック型ピエゾアクチュエータが用いられ
る。このようなスタック型ピエゾアクチュエータの変位
量は小さいので、変位拡大手段8によって変位量が拡大
されてフラップ3は駆動される。変位拡大手段8はマス
ターシリンダ5およびスレーブシリンダ6を有し、アク
チュエータ4が伸長してマスターシリンダ5によって押
し出された作動油は管路9を介してスレーブシリンダ6
に流入する。スレーブピストン11の出力側圧面はマス
ターピストン10の入力側圧面よりも受圧面積が小さい
ので、アクチュエータ4の入力変位量が受圧面積比に応
じて拡大されてスレーブピストン11が変位し、このス
レーブピストン11にフラップ駆動ロッド7を介して連
結されるフラップ3が角変位駆動される。
【0005】マスターシリンダ5およびマスターピスト
ン10の間、およびスレーブシリンダ6およびスレーブ
ピストン11の間にはそれぞれOリングが介在され、摺
動するシリンダ5,6とピストン10,11との間から
作動油が漏れることを防いでいる。
【0006】またフラップ駆動装置に用いられるアクチ
ュエータは、前記したようにスタック型ピエゾアクチュ
エータあるいは超磁歪アクチュエータが用いられるが、
これらのアクチュエータは作動時に変位方向に圧縮して
プリロードを与える必要がある。したがってフラップ駆
動装置1では、スレーブピストン11がスレーブシリン
ダ6内に押し込まれるようにフラップ3とブレード2と
の間にプリロードばね12が設けられ、このばね力によ
ってスレーブピストン11によって押し出された作動油
がマスターピストン10に作用し、これによってアクチ
ュエータ4にプリロードが与えられることになる。また
別途に皿ばねを設け、これによって直接アクチュエータ
4にプリロードを与える場合もある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述したようにマスタ
ーピストン10およびスレーブピストン11は高速で摺
動変位するため、摩擦によってOリングが摩耗したり、
Oリングがずれたりして油漏れが生じやすい。また逆
に、摩擦力が過大なため応答特性が悪化する場合もあ
る。
【0008】またこのような油圧を利用するのではな
く、L型レバーによって機械的にアクチュエータの変位
量を拡大する変位拡大手段が考えられる。L型レバーは
短いアーム長さを有する入力アームと、長いアーム長さ
を有する出力アームと、L型レバーを角変位軸線まわり
に角変位自在に軸支する軸受とを有し、アームの長さの
比に応じてアクチュエータの変位量を拡大する。
【0009】変位拡大手段は、アームの変形や支持部で
のがたをなくすことによって、拡大率の低下を防止する
必要がある。また、ロータブレード内に装備するために
は、構成をできるだけ小さくすることが望まれる。すな
わち出力アーム長さを大きくすることなく、入力アーム
長さを短くすることによって小さい構成で拡大率を大き
くしたい。しかしながら入力アーム長さを短くするとL
型レバーを軸支する軸受が小さくなり、強度、剛性の低
下、支持部のがたの増加などにより、安定して軸支する
ことが困難になるといった問題を有する。
【0010】またアクチュエータにスタック型ピエゾア
クチュエータなどを用いた場合には前述したようにプリ
ロードを与えるためのばねを用いる必要があるため部品
点数が多くなり、構成が繁雑となっていた。
【0011】本発明の目的は、油などの作動流体の漏れ
ることのなく、高速応答性を保持する変位拡大手段を備
えるロータブレードのフラップ駆動装置を提供すること
である。
【0012】本発明の他の目的は、拡大率を低下させる
ことなく、かつ構成が大きくなることなく、安定に支持
される機械的な変位拡大手段を備えるロータブレードの
フラップ駆動装置を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、ブレードの後
縁に角変位自在に取付けられるフラップと、フラップの
駆動力を発生するアクチュエータと、アクチュエータと
フラップとの間に介在し、アクチュエータの変位量を拡
大する変位拡大手段を備えるロータブレードのフラップ
駆動装置において、前記変位拡大手段は、作動流体が充
填される容器と、作動流体に臨む入力側圧面を有し、ア
クチュエータからの変位が伝達される入力部と、入力部
を変位自在に支持し、入力部と容器との間を伸縮自在に
封止する伸縮部材と、前記作動流体に臨み、前記入力側
圧面よりも小さい受圧面積を有する出力側圧面を有し、
フラップに連結される出力部と、出力部を変位自在に支
持し、出力部と容器との間を伸縮自在に封止する伸縮部
材とを含むことを特徴とするロータブレードのフラップ
駆動装置である。
【0014】本発明に従えば、ブレードの後縁に取付け
られるフラップは変位拡大手段によってアクチュエータ
の変位量が拡大されて駆動される。フラップに連結され
る出力部の出力側圧面は、アクチュエータからの変位が
伝達される入力部の入力側圧面よりも受圧面積が小さい
ので、この面積比に応じてアクチュエータの変位量は拡
大される。入力部および出力部を変位自在に支持する伸
縮部材は、伸縮して入出力部の変位を許容することがで
きる。さらに、伸縮して入出力部と容器との間を封止す
るので摺動部が設けられず、摺動部の摩擦力による応答
性の低下や、摺動部の摩耗により作動流体が漏れ出すと
いったことを確実に阻止することができる。
【0015】また本発明の作動流体が充填される前記容
器は、アクチュエータからの変位が伝達される入力部を
有する入力ハウジングと、出力部を有し、フラップ近傍
に配置される出力ハウジングと、入力ハウジングおよび
出力ハウジングに液密に連結される管路とを含むことを
特徴とする。
【0016】本発明に従えば、作動流体が充填される容
器は入力ハウジングと出力ハウジングとに分離され、こ
れらは管路で連結される。出力部を有する出力ハウジン
グはフラップ近傍に配置されるので、出力部とフラップ
とを連結する出力ロッドなどを小さく構成することがで
き、これによって出力部の変位を効果的にフラップに伝
達することができる。
【0017】また本発明の前記変位拡大手段は、入力部
と出力部とが近接して配置されて一体構造となることを
特徴とする。
【0018】本発明に従えば、入力部と出力部とが近接
して配置されるので、作動流体が充填される容器を一体
に構成することができ、これによって変位拡大手段は一
体構造となる。したがって変位拡大手段を小形で軽量に
構成することができる。また油漏れなどを防止すること
ができる。
【0019】また本発明は、入力側圧面を有する入力部
が、ロータブレードの翼弦方向に並列に複数個配置され
ることを特徴とする。
【0020】本発明に従えば、入力側圧面を有する入力
部が複数個設けられるので、同一の受圧面積を有する1
個の大きな入力部を設ける構成に比べて、アクチュエー
タの変位を作動油に効果的に作用させることができる。
【0021】また本発明は、ブレードの後縁に角変位自
在に取付けられるフラップと、フラップの駆動力を発生
するアクチュエータと、アクチュエータとフラップとの
間に介在し、アクチュエータの変位量を拡大する変位拡
大手段を備えるロータブレードのフラップ駆動装置にお
いて、前記変位拡大手段は、予め定める角変位軸線を中
心に、所定の入力アーム長さだけ偏心した軸線を有し、
その偏心軸線に垂直に交わるようにアクチュエータが連
結される入力部と、前記角変位軸線を中心に前記入力ア
ーム長さよりも長い出力アーム長さでフラップが連結さ
れる出力部と、入力部および出力部に対して角変位軸線
方向に一定距離隔てて連結され、入力部と出力部とが前
記角変位軸線まわりに一体に角変位するように軸支する
支持部とを含むことを特徴とするロータブレードのフラ
ップ駆動装置である。
【0022】本発明に従えば、アクチュエータの変位は
変位拡大手段によって変位量が拡大されてブレードの後
縁に取付けられるフラップを駆動する。変位拡大手段は
アクチュエータが連結される入力部と、フラップが連結
される出力部とを有し、入力部と出力部とが角変位軸線
まわりに一体に角変位することによって、入力アーム長
さと出力アーム長さとの比に応じた拡大率でアクチュエ
ータの変位量が拡大される。
【0023】入力部および出力部と、これらを軸支する
支持部とは角変位軸線方向に一定距離を隔てて連結され
るので、入力アーム長さが短くなったとしても、たとえ
ば軸受などの支持部を設けるスペースがなくなることが
なく、入力部および出力部を安定して軸支することがで
きる。これによって変位拡大手段の構成が大きくなるこ
となく、高い剛性と高い精度で、かつ大きな拡大率を保
つことができる。
【0024】また本発明の前記変位拡大手段は、前記角
変位軸線を共通に有する入力部の入力軸、出力部の出力
軸および支持部の支持軸が、一体に削り出して形成され
ることを特徴とする。
【0025】本発明に従えば、変位拡大手段の入力部、
出力部および支持部はそれぞれ共通の角変位軸線を有
し、対応する入力軸、出力軸および支持軸を有する。こ
れらの各軸は一体に削り出して形成されるので、高精度
かつ高剛性で形成することができ、これによって高い耐
久性を有する変位拡大手段を実現することができる。
【0026】また本発明の前記変位拡大手段の出力部と
フラップの角変位軸との間には、前記出力部に取付けら
れる出力ロッドと、フラップの角変位軸に固定され、フ
ラップの角変位軸線に対して所定の入力アーム長さで偏
心した軸線を有し、前記出力ロッドが前記偏心軸線に垂
直に交わるように連結される第2の変位拡大手段とが設
けられることを特徴とする。
【0027】本発明に従えば、アクチュエータの変位を
拡大して出力する第1の変位拡大手段に加えて第2の変
位拡大手段が設けられる。第2の変位拡大手段は、フラ
ップの角変位軸に固定され、第1の変位拡大手段からの
入力変位を拡大してフラップを駆動する。このように、
第1および第2の変位拡大手段が設けられることによ
り、アクチュエータの変位量がわずかであってもフラッ
プを大きく駆動することができる。
【0028】また本発明の前記第2の変位拡大手段は、
フラップの角変位軸に一体に固定され、フラップの角変
位軸線に近接した偏心軸線を有する入力軸と、入力軸
を、その軸線まわりに角変位自在に軸支し、前記出力ロ
ッドが連結されるロッドエンドと、前記ロッドエンドに
近接した位置で、フラップの角変位軸を軸支する軸受を
有する支持部材とを含むことを特徴とする。
【0029】本発明に従えば、第2の変位拡大手段の入
力軸は、フラップの角変位軸線に近接した偏心軸線を有
し、この入力軸にロッドエンドを介して第1の変位拡大
手段からの変位出力が入力される。このように入力軸は
フラップの角変位軸線に近接した偏心軸線を有し、フラ
ップの角変位軸線と偏心軸線との距離が入力アーム長さ
となる。したがって入力アーム長さを短くでき、ブレー
ドからの突出部をなくすことができ、空気抵抗の増加や
ブレードの空力特性の低下を防ぐことができる。また、
入力アーム長さを短くできることにより、第2の変位拡
大手段の拡大率を大きくすることができる。
【0030】また本発明の前記アクチュエータは、ロー
タブレードの翼弦方向に並列に複数個配置されることを
特徴とする。
【0031】本発明に従えば、アクチュエータが複数個
設けられることにより、大きな駆動力を発生することが
できる。
【0032】また本発明の前記アクチュエータは、印加
される電圧に応じて変位するピエゾ素子が複数枚積層さ
れたスタック型ピエゾアクチュエータから成り、変位方
向がブレードのスパン方向に沿うように配置され、ブレ
ードの先端側のアクチュエータの一端部がブレードに固
定されることを特徴とする。
【0033】本発明に従えば、アクチュエータはスタッ
ク型ピエゾアクチュエータから成るので、作動時にアク
チュエータの変位方向に圧縮させてプリロードを与える
必要があるが、アクチュエータはブレードのスパン方向
に沿って配置され、さらにブレードの先端側のアクチュ
エータの一端部をブレードに固定するので、ロータブレ
ードが回転したときにその遠心力によってアクチュエー
タにプリロードが与えられる。これによって、従来のよ
うにばねなどによってプリロードを与える必要がなくな
り、部品点数が少なくなり構成が簡略化される。
【0034】また本発明の前記アクチュエータは、電磁
コイルに電流を流すことで発生する磁界の変化によって
変位する超磁歪アクチュエータから成り、変位方向がブ
レードのスパン方向に沿うように配置され、ブレードの
先端側のアクチュエータの一端部がブレードに固定され
ることを特徴とする。
【0035】本発明に従えば、アクチュエータは作動時
にプリロードを与える必要がある超磁歪アクチュエータ
から成るが、アクチュエータがスパン方向に沿うように
配置されてブレードの先端側のアクチュエータの一端部
がブレードに固定されるので、ロータブレードが回転し
たときにその遠心力によってアクチュエータにプリロー
ドが与えられることになる。これによって、従来のよう
にばねなどによってプリロードを与える必要がなくな
り、部品点数が少なくなり、構成が簡略化される。
【0036】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態で
あるロータブレードのフラップ駆動装置20を示すため
にブレード21の一部を切欠いて示す斜視図であり、図
2は図1の切断面線II−IIから見た断面図である。
ロータブレードのブレード21は、図1において右側が
先端となり、反時計まわりに回転する。フラップ駆動装
置20は、フラップ22とアクチュエータ26と変位拡
大手段27とから構成され、フラップ22はブレード2
1の後縁21aに、ブレード21のスパン方向に沿うヒ
ンジ軸23まわりに軸受24により角変位自在に取付け
られる。
【0037】アクチュエータ26は、たとえば電圧を印
加すると厚み方向に瞬時に歪んで変位を発生する薄板状
のピエゾ素子が、厚み方向に複数枚積層されて円柱状に
形成されたスタック型ピエゾアクチュエータから成り、
アクチュエータ26の長手方向であるアクチュエータの
変位方向がブレード21のスパン方向に沿うように配置
される。ブレード21の先端側であるアクチュエータ2
6の一端部26aは、ブレード21に固定されてブレー
ド21に対する変位が拘束され、他端部26bの変位は
拘束されていない。したがって、ロータブレードの回転
によってアクチュエータ26には遠心力によるプリロー
ドが与えられる。これによって、別途にばねなどの部材
を設けることなくアクチュエータ26にプリロードが与
えられることになる。
【0038】アクチュエータ26の変位量を拡大する変
位拡大手段27は入力装置28と、出力装置29および
これらを連結する管路32とを有し、入力装置28に与
えられたアクチュエータの入力変位量は拡大されて出力
され、出力装置29に設けられるフラップ駆動ロッド3
0を介してフラップ22を変位駆動させる。フラップ2
2には、ヒンジ軸23を中心として半径方向に突出する
突出部31が設けられ、この突出部31の先端部にフラ
ップ駆動ロッド30の一端部が角変位自在にピン結合さ
れる。これによってフラップ駆動ロッド30が図2にお
いて左右に変位するとフラップ22は図2において上下
に角変位することになる。このフラップ22の突出部3
1を覆うカバーを設けるようにしてもよい。
【0039】図3は変位拡大手段27を示す斜視図であ
り、図4はカバー33を外した状態の入力装置28を示
す斜視図であり、図5は図4の切断面線V−Vから見た
断面図であり、図6は出力装置29を示す断面図であ
る。アクチュエータ26は図3および図4に実線で示さ
れるように入力装置28に1つ設けられるが、出力を増
加し、かつ薄いロータブレード内に収めるために、図3
および図4で仮想線で示されるように複数個、たとえば
3個並列に設けるようにしてもよい。
【0040】入力装置28は、カバー33内に作動油が
充填される入力ハウジング35を有し、この入力ハウジ
ング35の一側壁36には複数、本実施形態では3つの
ベローズ37が設けられる。ベローズ37は、有底短円
筒状であり、可撓性および伸縮性を有する蛇腹状の構造
で、外周部34が軸線、すなわちアクチュエータ26の
変位方向に伸縮自在な構成となっており、開口端部は入
力ハウジング35に液密に連結される。このベローズ3
7の底壁41には、剛性を有する薄板から成る押圧片3
8が外方から貼着され、この押圧片38とベローズ37
の底壁41とから入力部48は構成され、外周部34が
伸縮部材として機能する。アクチュエータ26の先端部
に設けられる作動片40は、三つに分岐する操作片39
に連結され、操作片39の各先端部はそれぞれ各ベロー
ズ37の押圧片38に固定される。したがって、アクチ
ュエータ26の作動片40が変位すると、この変位は操
作片39および入力部48を介して入力される。
【0041】出力装置29は中空の略円柱状の出力ハウ
ジング42を有し、この出力ハウジング42と入力ハウ
ジング35とは管路32によって連結される。これらの
ハウジング35,42および管路32は作動油が充填さ
れる容器として機能する。
【0042】出力ハウジング42内にはベローズ43が
収納される。ベローズ43は有底の略円筒状であり、外
周部49が蛇腹状に形成され、軸線方向に伸縮自在であ
る。このベローズ43の開口端部43aは出力ハウジン
グ42に液密に連結され、ベローズ43内には剛性を有
する押圧片45が底壁44に貼着され、この押圧片45
と底壁44とによって出力部58は構成され、出力部5
8はベローズ43の軸線方向に変位自在に支持される。
ベローズ43の安定を保ち坐屈強度を増すため、内部に
空気または液体によるキャビティ圧を加えてもよい。ま
た押圧片45にはフラップ駆動ロッド30が固定され
る。出力ハウジング42の一方の端壁にはフラップ駆動
ロッド30が挿通する挿通孔59が形成され、これによ
ってフラップ駆動軸30は、その軸線方向に変位自在に
軸支されることになる。
【0043】アクチュエータ26によって入力装置28
の入力部48が押圧されると、入力ハウジング35内の
作動油は管路32を介して出力ハウジング42内に押し
出される。出力ハウジング42では、流入する作動油に
よって圧力が高くなり、この圧力は出力部58に作用し
てベローズ43を収縮させ、これによってフラップ駆動
ロッド30が出力ハウジング42内から押し出されて伸
長することになる。
【0044】3つのベローズ37の底壁41の作動油に
臨む各面が入力側圧面として機能し、出力部58の底壁
44の作動油に臨む面が出力側圧面として機能し、アク
チュエータ26の作動片40のストローク長W1は各入
力側圧面の合計の受圧面積S1と出力側圧面の受圧面積
S2との比に応じて拡大され、フラップ駆動ロッド30
のストローク長W2は、W2=(S1/S2)・W1と
なり、アクチュエータ26の入力変位量であるストロー
ク長W1が、S1/S2倍に拡大されて出力されること
になる。
【0045】入力ハウジング35にはこのように伸縮自
在に入力部48を支持して封止するベローズ37が設け
られ、このベローズ37を介してアクチュエータ26の
変位量は伝達される。同様に出力装置29も、出力部5
8の大きな変位がベローズ43によって伸縮自在に封止
されて支持される。
【0046】ベローズ37,43は蛇腹状の周壁によっ
て伸縮するので、たとえばシリンダの内壁に摺動するO
リングに比べて、入力部48や出力部58が高速で変位
しても、摩擦による応答特性の悪化を生じず、Oリング
の劣化や摩耗による油漏れが発生することもない。
【0047】またアクチュエータ26を3個用いる場合
には、図4で仮想線で示されるように、各アクチュエー
タが各ベローズ37の入力部48に対して個別に変位入
力するように構成することもできる。
【0048】この場合、入力側のベローズ37は、複
数、本実施形態では3個設けられるので、ブレード21
内の空間が制限される場合であっても、入力側のベロー
ズ37を増やすことによって入力部48の外径を大きく
することなく、入力側圧面S1を大きくできる。これに
よって拡大率を大きくでき、アクチュエータ26の入力
変位量もわずかであってもフラップ22を大きく変位さ
せることができる。
【0049】また入力装置28に設けられる3つの円筒
状のベローズ37に代えて、図7に示されるように一方
が開放した中空の直方体状の方形ベローズ46を用いて
もよい。方形ベローズ46の作動油に臨む底壁の内面が
入力側圧面として機能し、底壁に剛性を有する矩形の押
圧片が貼着されて入力部47が構成され、アクチュエー
タ26の変位が伝達される。
【0050】このような方形ベローズ46の開口端部は
入力ハウジング35に液密に固定され、周壁はアクチュ
エータ26の変位方向に伸縮自在に設けられるので、油
漏れなどを発生することなく入力ハウジング35へ入力
部47が近接および離反する変位を許容して入力部47
を支持することができる。
【0051】図8は、本発明の実施の他の形態であるロ
ータブレードのフラップ駆動装置に備えられる変位拡大
手段50を示す断面図である。なお図1〜図6に示され
る変位拡大手段27に対応する構成には同一の参照符を
付す。変位拡大手段50は入力装置28と出力装置29
とが一体に形成され、入力装置28は基本的に入力ハウ
ジング51、および入力部48として機能する伸縮自在
のベローズ37から構成され、このベローズ37の開口
端部37aは入力ハウジング51に液密に連結される。
出力装置29の出力ハウジング42は入力ハウジング5
1と一体に連結される。出力装置29は基本的に出力ハ
ウジング42、および出力部58として機能する伸縮自
在のベローズ43から構成され、このベローズ43の開
口端部43aは出力ハウジング42に液密に連結され
る。
【0052】アクチュエータ26の変位は操作片39を
介してベローズ37の底壁41を移動させ、作動油へ圧
力を加える。作動油の圧力は出力部58に作用してベロ
ーズ43を伸縮させ、フラップ駆動ロッド30を変位さ
せる。
【0053】入力装置28のベローズ37の直径D1は
たとえば70mmに選ばれ、また出力装置29のベロー
ズ43の直径D2はたとえば20mmに選ばれ、ベロー
ズ37の受圧面積S1とベローズ43の受圧面積S2と
の比は、S1/S2=12.25となりアクチュエータ
26の入力変位量は12.25倍に拡大されてフラップ
駆動ロッド30から出力される。
【0054】このように入力装置28と出力装置29と
を一体にした形態では、入力装置28と出力装置29を
連結する管路32が不要となるため、作動油が漏れる危
険性を少なくすることができる。
【0055】図9は本発明の実施のさらに他の形態であ
るロータブレードのフラップ駆動装置60を示す断面図
であり、図10はフラップ駆動装置60に備えられる変
位拡大手段61を示す斜視図である。なお、図1〜図6
に示されるロータブレードのフラップ駆動装置20に対
応する構成には同一の参照符を付す。変位拡大手段61
は、油圧利用式の変位拡大手段27と異なり、機械的に
アクチュエータ26の変位を拡大する。
【0056】変位拡大手段61のアクチュエータ26
は、変位拡大手段27のアクチュエータ26と同様にス
タック型のピエゾアクチュエータなどから成り、変位方
向がブレード21のスパン方向に沿うように配置され、
ブレード21の先端側のアクチュエータ26の一端部が
ブレード21に固定されてロータブレードの回転による
遠心力によってアクチュエータ26にプリロードが与え
られることになる。
【0057】図11はハウジング62を取外した状態を
示す変位拡大手段61の斜視図であり、図12はその側
面図である。変位拡大手段61は入力部77、出力部6
6およびこれらを一体的に角変位軸線L1まわりに軸支
する支持部65とを有し、出力部66は角変位軸線L1
を中心軸線とする短円柱状の出力軸72と、この出力軸
72に一体的に固定され、角変位軸線L1を中心として
半径方向外方に延びる出力アーム73とを有する。出力
アーム73の先端部にはフラップ駆動ロッド30の一端
部が、角変位軸線L1に平行な角変位軸線L3まわりに
角変位自在に連結される。
【0058】入力部77は入力軸67を有し、入力軸6
7は角変位軸線L1に偏心した軸線L2を有する短円柱
状に形成され、前記出力部66の出力軸72に、角変位
軸線L1方向に一定距離を隔てて一体的に出力軸72に
固定される。短円柱状の入力軸67には、軸受75を介
して入力ブロック76が入力軸67の軸線L2まわりに
角変位自在に装着される。この入力部77の入力ブロッ
ク76にはアクチュエータ26の作動片40が、アクチ
ュエータ26の軸線L4と入力軸67の軸線L2とが垂
直に交わるように連結される。
【0059】支持部65は上支持部63および下支持部
64から成り、入力部77および出力部66を角変位軸
線L1方向両側から支持し、入力部77および出力部6
6を一体的に変位軸線L1まわりに角変位自在に軸支す
る。上支持部63は、図11および図12において上方
から出力軸72に一体に固定され、角変位軸線L1を軸
心とする短円柱状の上支持軸68と軸受69とから成
り、軸受69は図10に示されるように、内輪80が上
支持軸68に固定され、転動体78を介して角変位軸線
L1まわりに回転自在に支持される外輪79がハウジン
グ62に固定され、ハウジング62はブレード21にブ
レード内端側への移動を拘束するように保持される。
【0060】同様に下支持部64は入力軸67に図11
および図12において下方から一体に固定され、角変位
軸線L1を軸心とする短円柱状の下支持軸70と、この
下支持軸70を角変位軸線L1まわりに角変位自在に軸
支する軸受71とを有し、この軸受71の外輪はハウジ
ング62に固定される。各軸受75,69,71はそれ
ぞれたとえばアンギュラ玉軸受から成り、ラジアル荷重
とスラスト荷重を受けることができる。
【0061】アクチュエータ26は、その軸線L4が、
入力部77の軸線L2と角変位軸線L1とを含む平面に
対して、入力軸67に垂直に交わるように配置されるの
で、アクチュエータ26からの変位は入力ブロック76
および軸受75を介して入力軸67に入力される。入力
軸67の軸線L2は角変位軸線L1にA1だけ偏心して
設けられるので、アクチュエータ26からの入力変位に
よって入力軸67は角変位軸線L1まわりに角変位する
ことになる。入力軸67が角変位するとこの入力軸67
に一体に設けられる出力部66の出力軸72および出力
アーム73が角変位軸線L1まわりに大きく角変位する
ことになる。このようにしてアクチュエータ26からの
入力変位は拡大されてフラップ駆動ロッド30を大きく
変位駆動することになる。
【0062】角変位軸線L1と入力軸67の軸線L2と
の距離が入力アーム長さA1となり、角変位軸線L1と
出力アーム73の先端部の角変位軸線L3との距離が出
力アーム長さA2となり、入力アーム長さA1はたとえ
ば3.3mmであり出力アーム長さA2はたとえば50
mmであるので、アクチュエータ26の変位量は、A2
/A1≒15倍程度に拡大されて出力される。
【0063】このように入力アーム長さA1が非常に短
い場合であっても、入力部77と支持部65とは角変位
軸線L1方向に一定距離を隔てて上下方向にずれて設け
られるので、支持部65を軸支する軸受69および軸受
71、さらに入力部77を軸支する軸受75の大きさが
制限されず、安定して軸支することができる。
【0064】このように本発明では入力アーム長さA1
を小さくしても安定して入力部77および出力部66を
軸支することができるので、出力アーム長さA2を大き
くする、すなわち変位拡大手段61の構成を大きくする
ことなく確実に安定してアクチュエータ26からの変位
入力を拡大して出力することができる。
【0065】このような変位拡大手段61は、上支持軸
68、出力軸72、入力軸67および下支持軸70が一
体に組立てられる組立体87を有する。組立体87は、
図13に示されるように出力部66の出力軸72と上支
持部63の上支持軸68および入力部77の入力軸67
とを一体の円柱状に削り出し、さらに下支持部65の下
支持軸70を別途に円柱状に削り出し、一体となった上
支持軸68、出力軸72および入力軸67にボルト挿通
孔82を形成し、下支持軸70にねじ孔84を形成し、
ボルト挿通孔82にボルト83を挿通して下支持軸70
のねじ孔84にボルト83を締付けることによって一体
に形成する。このとき、上支持軸68にはボルト83の
頭部83aが挿入される。またボルト挿入孔82および
ねじ孔84は、好ましくは角変位軸線L1に偏心して設
けられる入力軸67の軸線L2に沿って形成される。変
位拡大手段61は上下両端部で角変位軸線L1まわりに
角変位自在に軸支された状態にあるので、偏心して設け
られる入力軸67にアクチュエータからの変位が入力さ
れたとき、この入力軸67の軸線L2に沿って設けられ
るボルト83を介して確実に出力部66に変位が伝達さ
れることになる。
【0066】このように各部材を分割して形成し、ボル
ト63によって一体に組立てることによって、入力部7
7に軸受75を別途に装着した後に組立てることがで
き、組立が容易な構造を実現できる。
【0067】図14は他の組立体88を示す斜視図であ
り、図15はその正面図である。組立体88は、上支持
軸68、出力軸72、入力軸67および下支持軸70を
一体で削り出したものである。入力軸67の軸受75を
下方から挿入するために、下支持軸70は入力軸67よ
りも直径が小さく、かつ図15に示されるように入力軸
67の右側と下支持軸70の右端とを、角変位軸線L1
から同じ距離にそろえるか、または図16に示されるさ
らに他の組立体89のように下支持軸70の右端を入力
軸67の右端より内側になるように削ってある。このよ
うな組立体88および89では、全ての軸68,72,
67,70を一体で削り出しているため、高い精度と高
い剛性が確保される。
【0068】図17は本発明の実施の他の形態の機械的
な変位拡大手段90を示す側面図であり、図18はその
平面図である。なお変位拡大手段61に対応する構成に
は同一の参照符を付し説明を省略する。図17、図18
の変位拡大手段90は図11および図12の変位拡大手
段61に類似するが、支持部65が角変位軸線L1方向
中央部に設けられる。
【0069】支持部65の支持軸91の上方に、角変位
軸線L1から偏心した軸線L2を有する入力部77の入
力軸67が固定され、支持軸91の下方に角変位軸線L
1と同軸に出力部66の出力軸72が固定される。支持
部65の軸受92は内輪が支持軸91に固定され、外輪
がハウジング62に固定されて入力部77および出力部
66を角変位軸線L1まわりに角変位自在に軸支する。
【0070】このような構成であっても支持部65と入
力部77および出力部66とは角変位軸線L1方向に一
定距離隔てて設けられるので、軸受92を設けるスペー
スが充分に確保され、入力部77および出力部66は軸
受92によって安定して軸支されることになる。このよ
うに1つの軸受92であっても入力部77および出力部
66を安定して角変位自在に軸支することができる。
【0071】図19は本発明の実施のさらに他の形態で
あるロータブレードのフラップ駆動装置100を示すた
めにブレード21の一部を切欠いて示す斜視図であり、
図20は図19の切断面線XX−XXから見た断面図で
あり、図21は図19の切断面線XXI−XXIから見
た断面図であり、図22は変位拡大手段110近傍を示
す斜視図である。なお、図1〜図18に示されるロータ
ブレードのフラップ駆動装置20,60に対応する構成
には同一の参照符を付す。また、アクチュエータに直接
取付けられる第1の変位拡大手段61は、図1〜図8に
示されるような油圧利用式の変位拡大手段27,50で
あってもよく、また図9〜図18に示される機械式の変
位拡大手段61,90であってもよい。
【0072】図20に図示されるようにフラップ22の
前縁22aには突出した平板101が形成される。この
平板101は、フラップ22全体の重量バランスをヒン
ジ軸23付近かそれよりも前方に置くマスバランスの役
目、フラップ前縁22aでのブレード21の上下面間の
好ましくない空気の流れを阻害する空気シールの役目、
およびフラップ22が外部からの力で大きく角変位した
場合にブレード21に当接して角変位を阻止するストッ
パの役目を果たしている。
【0073】前述のロータブレードのフラップ駆動装置
20または60においては、それぞれの変位拡大手段2
7および61から得られるフラップ駆動ロッド30の変
位は、図2および図9に示されるように、フラップ22
のヒンジ軸23を中心として半径方向に突出する突出部
31に伝えられてフラップ22を角変位させる。
【0074】これに対して本実施形態では、ヒンジ軸2
3に第2の変位拡大手段110を設けている。第2の変
位拡大手段110は、入力軸111と軸受104とロッ
ドエンド103とを有し、入力軸111は、図21およ
び図22に示すようにフラップ22のヒンジ軸23に一
体に固定される。この入力軸111は、ヒンジ軸23よ
りも大径の大径軸であり、フラップの角変位軸線L5に
対して一定距離を隔てて偏心した軸線L6を有する。ロ
ッドエンド103は、入力軸111を、その軸線L6ま
わりに角変位自在に軸支する軸受104を有し、このロ
ッドエンド103を介してフラップ駆動ロッド30が軸
線L5と軸線L6とを含む平面に対して、軸線L6に垂
直に交わるように連結される。
【0075】また、軸23のたわみによる変位の減少を
防止するために、一端部がブレード21内に固定され、
他端部が入力軸111に近接した位置のヒンジ軸23を
軸受106を介して回転自在に軸支する支持部材105
が設けられる。この支持部材105は入力軸111の両
側に設けるか、または、片側のみに設けてもよい。
【0076】このような構成により、図2に示されるよ
うに、突出部31にロッドエンド30を取付ける構成に
比べてヒンジ軸23の軸線L5と入力軸111の軸線L
6との距離を小さくできる。軸線L5と軸線L6との距
離が入力アーム長さとなり、この入力アーム長さをきわ
めて小さくすることができるので、これによって軸線L
5と軸線L6との距離に対して、軸線L6からフラップ
22の後縁までの距離が大きくなり、第2の変位拡大手
段110の拡大率を大きくすることができる。
【0077】また、ロッドエンド103はフラップ22
内部に納められるため、ブレードの外部に突出する部分
がなくなり、空気力によるフラップ駆動ロッドへの影響
やブレード21の性能低下が発生しない。
【0078】またアクチュエータ26はスタック型ピエ
ゾアクチュエータに限らず、超磁歪アクチュエータであ
ってもよく、その他のアクチュエータであってもよい。
【0079】超磁歪アクチュエータは、電磁コイルに電
流を流すことで発生する磁界の変化によって変位するア
クチュエータであり、このような超磁歪アクチュエータ
であっても、作動時に変位方向に圧縮してプリロードを
与える必要があるが、超磁歪アクチュエータの変位方向
をブレードのスパン方向に沿って配置し、ロータブレー
ドの先端側であるアクチュエータの一端部をブレードに
固定し、アクチュエータの他端部の変位を拘束しないよ
うに取付けることによって、ロータブレードの回転によ
る遠心力によって超磁歪アクチュエータにプリロードが
与えられることになる。これによって、プリロードを与
えるために別途にばねなどを用いる必要がなくなる。
【0080】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、入力部の
入力側圧面と出力部の出力側圧面との受圧面積の比によ
ってアクチュエータからの入力変位が拡大されて出力さ
れる。入力部および出力部は伸縮自在に封止する伸縮部
材によって変位自在に支持されるので、従来のピストン
とOリングを使用した出力部に比べ、摩擦による応答速
度の低下や摩耗による作動流体の漏れを防止して、安定
して出力部を変位自在に支持することができる。
【0081】また本発明によれば、出力ハウジングはフ
ラップ近傍に配置されるので、出力部の変位を効果的に
フラップに伝達することができる。
【0082】また本発明によれば、変位拡大手段は入力
ハウジングと出力ハウジングとが分離して形成されるの
ではなく、一体に形成されて一体構造となるので、小形
で軽量に製造することができるとともに、作動流体が漏
れるといったことを防止することができる。
【0083】また本発明によれば、入力部が複数個配置
されるので、大きな入力側圧面を有する1つの入力部を
設ける構成に比べて、アクチュエータからの変位を効果
的に作動流体に作用させることができる。
【0084】また本発明によれば、変位拡大手段はアク
チュエータからの変位量を、入力アーム長さと出力アー
ム長さの比で拡大してフラップを変位駆動させる出力部
と、アクチュエータからの変位が入力される入力部とこ
の入力部および出力部を、角変位軸線まわりに軸支する
支持部とで構成される。出力部および入力部と支持部と
は角変位軸線方向に一定距離隔てて連結されるので、入
力アーム長さが小さい場合であっても支持部を設けるス
ペースが確保され、高精度、高剛性で安定して入力部を
軸支することができる。
【0085】また本発明によれば、入力軸、出力軸およ
び支持軸が一体に削り出して形成されるので、変位拡大
手段の耐久性が向上する。
【0086】また本発明によれば、第1の変位拡大手段
に加えて第2の変位拡大手段が設けられるので、アクチ
ュエータの変位がさらに拡大されてフラップを大きく角
変位駆動することができる。
【0087】また本発明によれば、第2の変位拡大手段
はフラップの角変位軸線に近接した偏心軸線を有する入
力軸を有するので、第2の変位拡大手段は拡大率を大き
くでき、さらにブレード外部に部材が突出することが防
がれ、これによって抵抗の増加および空力特性の低下な
どを防ぐことができる。
【0088】また本発明によれば、アクチュエータが複
数設けられることにより、大きな駆動力を発生すること
ができる。
【0089】また本発明によれば、スタック型ピエゾア
クチュエータなどから成るアクチュエータはブレードの
スパン方向に沿って配置され、ブレードの先端側の一端
部がブレードに固定されるので、ロータブレードの回転
時に遠心力によってアクチュエータにプリロードが与え
られる。したがって、別途にばねなどを設ける必要がな
くなり、構成が簡略化される。
【0090】また本発明によれば、アクチュエータは超
磁歪アクチュエータから成り、このアクチュエータには
遠心力によってプリロードを与えられるので、別途にば
ねなどを設ける必要がなくなり、構成が簡略化される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態であるロータブレードの
フラップ駆動装置20を示す斜視図である。
【図2】図1の切断面線II−IIから見た断面図であ
る。
【図3】変位拡大手段27を示す斜視図である。
【図4】カバー33を外した入力装置28を示す斜視図
である。
【図5】図4の切断面線V−Vから見た断面図である。
【図6】出力装置29を示す断面図である。
【図7】方形ベローズ46を備える入力装置28を示す
斜視図である。
【図8】変位拡大手段50を示す断面図である。
【図9】本発明の実施の他の形態であるロータブレード
のフラップ駆動装置60を示す断面図である。
【図10】変位拡大手段61を示す斜視図である。
【図11】ハウジング62を取外した変位拡大手段61
を示す斜視図である。
【図12】変位拡大手段61の側面図である。
【図13】組立体87の軸部分の分解斜視図である。
【図14】組立体88を示す斜視図である。
【図15】組立体88の正面図である。
【図16】組立体89の正面図である。
【図17】変位拡大手段90を示す側面図である。
【図18】変位拡大手段90を示す平面図である。
【図19】本発明の実施の他の形態であるロータブレー
ドのフラップ駆動装置100を示す斜視図である。
【図20】図19の切断面線XX−XXから見た断面図
である。
【図21】図19の切断面線XXI−XXIから見た断
面図である。
【図22】変位拡大手段110近傍を示す斜視図であ
る。
【図23】従来のロータブレードのフラップ駆動装置1
を示す平面図である。
【図24】従来のロータブレードのフラップ駆動装置1
の側面図である。
【符号の説明】
20,60,100 ロータブレードのフラップ駆動装
置 21 ブレード 22 フラップ 23 ヒンジ軸 26 アクチュエータ 27,50,61,90,110 変位拡大手段 37,43 ベローズ 46 方形ベローズ 28,77 入力部 29,66 出力部 65 支持部 S1 入力側圧面の受圧面積 S2 出力側圧面の受圧面積 A1 入力アーム長さ A2 出力アーム長さ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 光政 岐阜県各務原市川崎町2番地 株式会社コ ミュータヘリコプタ先進技術研究所内 (72)発明者 板東 舜一 岐阜県各務原市川崎町2番地 株式会社コ ミュータヘリコプタ先進技術研究所内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブレードの後縁に角変位自在に取付けら
    れるフラップと、 フラップの駆動力を発生するアクチュエータと、 アクチュエータとフラップとの間に介在し、アクチュエ
    ータの変位量を拡大する変位拡大手段を備えるロータブ
    レードのフラップ駆動装置において、 前記変位拡大手段は、 作動流体が充填される容器と、 作動流体に臨む入力側圧面を有し、アクチュエータから
    の変位が伝達される入力部と、 入力部を変位自在に支持し、入力部と容器との間を伸縮
    自在に封止する伸縮部材と、 前記作動流体に臨み、前記入力側圧面よりも小さい受圧
    面積を有する出力側圧面を有し、フラップに連結される
    出力部と、 出力部を変位自在に支持し、出力部と容器との間を伸縮
    自在に封止する伸縮部材とを含むことを特徴とするロー
    タブレードのフラップ駆動装置。
  2. 【請求項2】 作動流体が充填される前記容器は、 アクチュエータからの変位が伝達される入力部を有する
    入力ハウジングと、 出力部を有し、フラップ近傍に配置される出力ハウジン
    グと、 入力ハウジングおよび出力ハウジングに液密に連結され
    る管路とを含むことを特徴とする請求項1記載のロータ
    ブレードのフラップ駆動装置。
  3. 【請求項3】 前記変位拡大手段は、入力部と出力部と
    が近接して配置されて一体構造となることを特徴とする
    請求項1記載のロータブレードのフラップ駆動装置。
  4. 【請求項4】 入力側圧面を有する入力部が、ロータブ
    レードの翼弦方向に並列に複数個配置されることを特徴
    とする請求項1〜3のいずれかに記載のロータブレード
    のフラップ駆動装置。
  5. 【請求項5】 ブレードの後縁に角変位自在に取付けら
    れるフラップと、 フラップの駆動力を発生するアクチュエータと、 アクチュエータとフラップとの間に介在し、アクチュエ
    ータの変位量を拡大する変位拡大手段を備えるロータブ
    レードのフラップ駆動装置において、 前記変位拡大手段は、 予め定める角変位軸線を中心に、所定の入力アーム長さ
    だけ偏心した軸線を有し、その偏心軸線に垂直に交わる
    ようにアクチュエータが連結される入力部と、前記角変
    位軸線を中心に前記入力アーム長さよりも長い出力アー
    ム長さでフラップが連結される出力部と、 入力部および出力部に対して角変位軸線方向に一定距離
    隔てて連結され、入力部と出力部とが前記角変位軸線ま
    わりに一体に角変位するように軸支する支持部とを含む
    ことを特徴とするロータブレードのフラップ駆動装置。
  6. 【請求項6】 前記変位拡大手段は、前記角変位軸線を
    共通に有する入力部の入力軸、出力部の出力軸および支
    持部の支持軸が、一体に削り出して形成されることを特
    徴とする請求項5記載のロータブレードのフラップ駆動
    装置。
  7. 【請求項7】 前記変位拡大手段の出力部とフラップの
    角変位軸との間には、前記出力部に取付けられる出力ロ
    ッドと、 フラップの角変位軸に固定され、フラップの角変位軸線
    に対して所定の入力アーム長さで偏心した軸線を有し、
    前記出力ロッドが前記偏心軸線に垂直に交わるように連
    結される第2の変位拡大手段とが設けられることを特徴
    とする請求項1〜6のいずれかに記載のロータブレード
    のフラップ駆動装置。
  8. 【請求項8】 前記第2の変位拡大手段は、 フラップの角変位軸に一体に固定され、フラップの角変
    位軸線に近接した偏心軸線を有する入力軸と、 入力軸を、その軸線まわりに角変位自在に軸支し、前記
    出力ロッドが連結されるロッドエンドと、 前記ロッドエンドに近接した位置で、フラップの角変位
    軸を軸支する軸受を有する支持部材とを含むことを特徴
    とする請求項7記載のロータブレードのフラップ駆動装
    置。
  9. 【請求項9】 前記アクチュエータは、ロータブレード
    の翼弦方向に並列に複数個配置されることを特徴とする
    請求項1〜8のいずれかに記載のロータブレードのフラ
    ップ駆動装置。
  10. 【請求項10】 前記アクチュエータは、印加される電
    圧に応じて変位するピエゾ素子が複数枚積層されたスタ
    ック型ピエゾアクチュエータから成り、変位方向がブレ
    ードのスパン方向に沿うように配置され、ブレードの先
    端側のアクチュエータの一端部がブレードに固定される
    ことを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載のロー
    タブレードのフラップ駆動装置。
  11. 【請求項11】 前記アクチュエータは、電磁コイルに
    電流を流すことで発生する磁界の変化によって変位する
    超磁歪アクチュエータから成り、変位方向がブレードの
    スパン方向に沿うように配置され、ブレードの先端側の
    アクチュエータの一端部がブレードに固定されることを
    特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載のロータブレ
    ードのフラップ駆動装置。
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