JP2000247297A - ロータブレードのフラップ駆動装置 - Google Patents

ロータブレードのフラップ駆動装置

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JP2000247297A JP11048917A JP4891799A JP2000247297A JP 2000247297 A JP2000247297 A JP 2000247297A JP 11048917 A JP11048917 A JP 11048917A JP 4891799 A JP4891799 A JP 4891799A JP 2000247297 A JP2000247297 A JP 2000247297A
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shaft
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 揺動アームを安定して揺動させてフラップを
安定して角変位駆動することができるロータブレードの
フラップ駆動装置を提供する。 【解決手段】 スパン方向に配置された一対のピエゾア
クチュエータ25,26の出力部35,36の変位を変
位拡大機構27によって拡大して揺動アーム28を大き
く揺動駆動する。揺動アーム28の先端部に取付けられ
る連結ロッド30を介してブレード21の後縁に取付け
られるフラップ22が上下に角変位駆動する。変位拡大
機構27は相互に偏心した軸線を有する第1軸41と第
2軸42とが一体に形成される偏心軸40を有し、第1
軸41には出力部35が連結され、第2軸42には出力
部36が連結される。揺動アーム28は偏心軸40に固
定される。アクチュエータ25,26の出力部35,3
6が逆位相で変位することによって揺動アーム28は安
定して揺動することになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヘリコプタなどの
ロータブレードの後縁に設けられるフラップを駆動する
ロータブレードのフラップ駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、市街地のヘリポートに離発着する
コミュータヘリコプタの要望が高まっており、実現のた
めに騒音の低減化が要求されている。その騒音対策とし
て有効な手段の1つとして、ヘリコプタのロータブレー
ドにフラップを取付け、フラップを30Hz〜50Hz
程度で高速応答させ、きめ細かく制御することによって
ロータブレードの空力特性を改善する手法が考えられて
いる。
【0003】このようにフラップを高速で駆動させる装
置として本件出願人は特願平10−076246でロー
タブレードのフラップ駆動装置として提案している。フ
ラップ駆動装置に用いるアクチュエータはブレード内に
収容するため小形で軽量なものが用いられ、上記ロータ
ブレードのフラップ駆動装置ではアクチュエータとして
ピエゾアクチュエータを用いる。ピエゾアクチュエータ
の変位量は僅かであるので変位拡大機構でアクチュエー
タの変位量を拡大してフラップを駆動する。
【0004】図16は、このような従来のロータブレー
ドのフラップ駆動装置1の一例を示す平面図であり、図
17はその側面図である。ロータブレードのフラップ駆
動装置1では変位拡大機構2として偏心軸3を用いる。
偏心軸3は相互に偏心した軸線10,11を有する第1
軸12と第2軸13とを有し、第1軸12を軸支する軸
受4がブレードに対して固定され、第2軸13を軸支す
る軸受5には2つのアクチュエータ6,7の出力部6
a,7aが連結部材14を介して連結されている。この
偏心軸3には揺動アーム8が固定され、この揺動アーム
8の先端部に連結される連結ロッド9がフラップに連結
される。
【0005】前記2つのアクチュエータ6,7を同時に
伸長/収縮させると偏心軸3はブレードに対して固定的
に軸支される第1軸12の軸線10を角変位中心として
往復角変位し、この偏心軸3に固定される揺動アーム8
が前後に大きく揺動することになる。このように前後に
大きく揺動する揺動アーム8の揺動が連結ロッド9を介
してフラップに伝達され、フラップが上下に往復角変位
駆動することになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このようなフラップ駆
動装置1では大きな駆動力を得るために上述したように
2つのアクチュエータ6,7を用い、各アクチュエータ
6,7を同期させて駆動する。2つのアクチュエータ
6,7の出力部6a,7aは連結部材14によって一体
に固定されて偏心軸3の第2軸13の軸受4に連結され
ている。したがって、2本のアクチュエータ6,7が正
確に同期して変位している場合には問題は生じないが、
同期が僅かでもずれると偏心軸3周辺がわずかに撓み、
変位拡大率を大きく低下させ、揺動が不安定となる。ま
た高速で変位するアクチュエータ6,7を高精度で同期
するように制御することは非常に困難である。
【0007】本発明の目的は、変位拡大機構の揺動アー
ムを簡単な構成で安定して揺動させることができるロー
タブレードのフラップ駆動装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、ブレードの後縁に上下に角変位自在に取付けられる
フラップと、ブレード内に収容され、相互に逆位相で出
力部が変位する一対のアクチュエータと、アクチュエー
タの各出力部に連結されて前後に揺動する揺動アーム
と、揺動アームの先端部と前記フラップとを連結する連
結ロッドとを備えることを特徴とするロータブレードの
フラップ駆動装置である。
【0009】本発明に従えば、2つのアクチュエータは
相互に逆位相で出力部が変位する。すなわち、一方のア
クチュエータが伸長するときには他方のアクチュエータ
が収縮し、逆に一方のアクチュエータが収縮するときに
は他方のアクチュエータが伸長する。したがって基端部
がこのような2つのアクチュエータの出力部に連結され
る揺動アームはこれによって先端部が大きく前後に揺動
し、揺動アームの揺動は連結ロッドを介してフラップを
上下に往復角変位させる。
【0010】前述した従来のフラップ駆動装置では2つ
のアクチュエータを同期して同時に伸長/収縮させ、出
力部を固定的に連結していたため僅かでも同期がずれる
と揺動アームがスムーズに揺動せず不安定になるといっ
た問題が生じていた。これに対して本発明では2つのア
クチュエータの出力部を相互に逆位相で変位させて揺動
させるため、揺動アームは各出力部の中央の仮想揺動中
心軸線を中心として揺動することになる。したがって2
つのアクチュエータの位相が正確に逆位相でなく僅かに
ずれた場合でも揺動アームの仮想揺動中心軸線の位置が
僅かにずれるだけで変位拡大率を低下させることなく揺
動を維持することができる。このように簡単な構造で安
定して揺動アームを揺動させることができる。
【0011】また、大きな遠心力のためアクチュエータ
に圧縮力が加わり、アクチュエータがわずかに縮んだ場
合、従来の方法では揺動アームの角度が変化してしまう
のに対し、本発明によれば揺動アームの角度はそのまま
であるため、遠心力の大きさによる揺動アームの角度へ
の影響を考慮する必要が無いという利点がある。
【0012】またさらに、本発明では2つのアクチュエ
ータの出力部の位相差によって揺動アームを揺動させる
ため、アクチュエータを同期させて同時に伸長/収縮さ
せる従来の構造に比べてアクチュエータの変位量に対す
る変位拡大率を従来の構造のフラップ駆動装置に比べて
約2倍にすることができる。
【0013】請求項2記載の本発明は、相互に偏心した
軸線を有する第1軸および第2軸が軸線方向に連なって
一体に形成される偏心軸と、第1軸を角変位自在に軸支
し、一方のアクチュエータの出力部に連結される第1支
持体と、第2軸を角変位自在に軸支し、他方のアクチュ
エータの出力部に連結される第2支持体とを備え、前記
揺動アームは偏心軸に固定されることを特徴とする。
【0014】本発明に従えば、偏心軸と偏心軸に固定さ
れる揺動アームによってアクチュエータの変位が拡大さ
れる。拡大率は偏心量と揺動アームの長さとの比によっ
て決定されるので、構成を小さくして拡大率を大きくす
るためには偏心量を小さくする必要がある。また、安定
して揺動アームを駆動させるためには第1軸、第2軸お
よびこれらを軸支する第1軸受および第2軸受が大きく
なってしまい、第1および第2軸を並列に配置すると偏
心量も大きくせざるをえないが、本発明では第1軸と第
2軸とを軸線方向に連ねて一体に形成することによって
偏心量を可及的に小さくして拡大率を大きくすることが
できる。また各軸を軸支する第1軸受および第2軸受も
軸線方向にずらして配置することができ、安定して支持
することが可能となる。
【0015】請求項3記載の前記揺動アームは、基端部
の前後方向一方側に一方のアクチュエータの出力部が角
変位自在に連結され、基端部の前後方向他方側に他方の
アクチュエータの出力部が角変位自在に連結されること
を特徴とする。
【0016】本発明に従えば、揺動アームの基端部に前
後に配置される2つのアクチュエータの各出力軸が角変
位自在に連結される。したがって、各出力軸を逆位相で
交互に逆方向に変位させると揺動アームの先端部が大き
く前後に揺動し、先端部に連結される連結ロッドを介し
てフラップが上下に往復角変位駆動する。このようにし
て簡単な構成で安定して揺動アームを駆動させることが
できる。
【0017】請求項4記載の前記揺動アームは一対のリ
ンクを有し、一方のリンクの基端部は一方のアクチュエ
ータの出力部に角変位自在に連結され、他方のリンクの
基端部は他方のアクチュエータの出力部に角変位自在に
連結され、一方のリンクの先端部と他方のリンクの先端
部とが角変位自在に連結され、この先端部に連結ロッド
が連結されることを特徴とする。
【0018】本発明に従えば揺動アームは、各リンクの
基端部が各アクチュエータの出力部に角変位自在に連結
されるとともに、先端部同士が連結され、言わばトグル
リンク状に構成される。このようなトグルリンク型の揺
動アームも各アクチュエータの出力部を逆位相で変位さ
せることによって先端部が大きく前後に揺動し、先端部
に連結される連結ロッドを介してフラップが上下に往復
角変位することになる。このようにして逆位相で変位す
る出力部とトグルリンク型の揺動アームとによって安定
して揺動アームを揺動駆動させることができる。
【0019】請求項5記載の本発明は、ブレード内に取
付けられ、いずれか一方のアクチュエータの出力部に対
してその変位方向に沿う変位は許容し、変位方向に垂直
な方向への変位は阻止する直線案内手段を備えることを
特徴とする。
【0020】本発明に従えば、いずれか一方のアクチュ
エータの出力部は直線案内手段によって正確に直線方向
に変位するので、連結ロッドを介して作用するフラップ
の反力を直線案内手段によって受けて揺動アームを安定
して正確に揺動駆動させることができる。揺動アームの
基端部に連結される各出力部を相互に略平行に逆位相で
直線変位させることによって揺動アームを揺動させる構
成となっているので、各出力部の移動経路は正確な平行
線とならず、変位方向中央部で僅かに膨らんだ移動経路
となる。したがって、いずれか一方のアクチュエータの
出力部のみに直線案内手段を設け、他方には設けないこ
とによってこのような僅かな移動経路の差を許容し、正
確に安定して揺動アームを揺動駆動させることができ
る。
【0021】請求項6記載の本発明は、揺動アームとブ
レードとの間に介在され、揺動アームが中立位置よりも
いずれか一方側に角変位したとき、その角変位を助長す
る向きにばね力を作用させるばね部材が備えられること
を特徴とする。
【0022】本発明に従えば、揺動アームが中立位置を
超えていずれか一方側に角変位したときばね部材のばね
力によってその角変位が助長されて迅速にその一方側の
フルストローク位置まで角変位する。逆にこの一方側か
ら中立位置を超えて他方側に角変位したときにはその他
方側への角変位が助長される。したがって、アクチュエ
ータによって揺動アームが中立位置を中心として前後に
揺動させることによって揺動アームを確実にフルストロ
ークで迅速に往復角変位させることができる。このよう
にして簡単な構成で応答性を向上することができる。
【0023】また、このばね力はフラップに働くヒンジ
・モーメントを打ち消し、アクチュエータによるフラッ
プ駆動を助ける働きを持つ。
【0024】請求項7記載の本発明は、フラップとブレ
ードとの間に介在され、フラップが中立位置よりもいず
れか一方側に角変位したとき、その角変位を助長する向
きにばね力を作用させるばね部材が備えられることを特
徴とする。
【0025】本発明に従えば、フラップにも前述と同様
のばね部材が設けられ、このばね部材によってフラップ
が中立位置を超えて上方に角変位したときにはばね部材
によってその角変位が助長されて上限位置まで角変位
し、逆に中立位置を超えて下方側にフラップが角変位し
た場合にはばね部材によって下限位置まで角変位駆動す
る。このように簡単な構成で応答性を向上することがで
きる。
【0026】またこのばねも、揺動アームに設けた前述
のばねと同様に、ばね力によりフラップに働くヒンジ・
モーメントを打ち消し、アクチュエータを助ける働きを
持つ。
【0027】請求項8記載の本発明は、前記ばね部材と
ブレードとの間に介在され、ばね部材のばね力を変化さ
せるばね用アクチュエータが設けられることを特徴とす
る。
【0028】ブレードの回転などによってフラップに作
用するヒンジ・モーメントは、周期的に変化するが、本
発明に従えば、揺動アームまたはフラップに取付けられ
る前記ばね部材にはばね用アクチュエータが設けられ、
このアクチュエータによってばね力を変化させることが
できる。したがってフラップに作用するヒンジ・モーメ
ントに応じてばね用アクチュエータでばね力を変化させ
ることによって、常に最適な力でアクチュエータの動き
を補助することが可能となる。
【0029】請求項9記載の本発明は、フラップの角変
位軸に偏心して固定される入力軸と、入力軸を角変位自
在に軸支し、前記連結ロッドが入力軸の軸線に垂直に連
結されるロッドエンドとを備えることを特徴とする。
【0030】本発明に従えば、フラップの角変位軸に偏
心して固定される入力軸に前後に変位する連結ロッドの
変位量が入力されると、偏心量を入力アーム長さとして
連結ロッドの変位が拡大されてフラップが大きく角変位
することになる。このように偏心した入力軸および入力
軸を軸支するロッドエンドとを用いて安定してフラップ
を拡大変位することができる。
【0031】請求項10記載の本発明の前記アクチュエ
ータは、印加される電圧に応じて変位するピエゾ素子が
複数枚積層されたスタック型ピエゾアクチュエータから
成り、変位方向がブレードのスパン方向に沿うように配
置され、ブレードの先端側のアクチュエータの一端部が
ブレードに固定されることを特徴とする。
【0032】スタック型ピエゾアクチュエータは作動時
に変位方向に圧縮させてプリロードを与える必要がある
が、本発明ではアクチュエータはブレードのスパン方向
に沿って配置され、さらにブレードの先端側のアクチュ
エータの一端部をブレードに固定するので、ロータブレ
ードが回転したときにその遠心力によってアクチュエー
タにプリロードが与えられる。これによってばねなどに
よってプリロードを与える必要がなくなり、部品点数が
少なくなり構成を簡略化することができる。
【0033】請求項11記載の本発明の前記アクチュエ
ータは、電磁コイルに電流を流すことで発生する磁界の
変化によって変位する超磁歪アクチュエータから成り、
変位方向がブレードのスパン方向に沿うように配置さ
れ、ブレードの先端側のアクチュエータの一端部がブレ
ードに固定されることを特徴とする。
【0034】超磁歪アクチュエータも変位方向にプリロ
ードを与える必要があるが、アクチュエータがスパン方
向に沿うように配置されてブレードの先端側のアクチュ
エータの一端部がブレードに固定されるので、ロータブ
レードが回転したときにその遠心力によってアクチュエ
ータにプリロードが与えられることになる。これによっ
てばねなどによってプリロードを与える必要がなくな
り、部品点数が少なくなり、構成を簡略化することがで
きる。
【0035】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態で
あるロータブレードのフラップ駆動装置20を示すため
にブレード21の一部を切欠いて示す斜視図であり、図
2は図1の切断面線II−IIから見た断面図である。
ロータブレードは、ヘリコプタに設けられ、ロータブレ
ードのブレード21は、図1において右側が先端とな
り、反時計まわりに回転する。フラップ駆動装置20
は、フラップ22と、ブレード21内に収容されるアク
チュエータ25,26および揺動アーム28を有する角
変位拡大機構27とから構成され、フラップ22はブレ
ード21の後縁21aに、ブレード21のスパン方向に
沿うヒンジ軸23まわりに軸受24により角変位自在に
取付けられる。
【0036】アクチュエータ25,26は、電圧を印加
すると厚み方向に瞬時に歪んで変位を発生する薄板状の
ピエゾ素子が、厚み方向に複数枚積層されて円柱状に形
成されたスタック型ピエゾアクチュエータから成り、ア
クチュエータ25,26の長手方向であるアクチュエー
タの変位方向がブレード21のスパン方向に沿うように
配置される。ブレード21の先端側であるアクチュエー
タ25,26の一端部25a,26aは、ブレード21
に固定される固定部材29によってブレード21に対す
る変位が拘束され、他端部25b,26bの変位は拘束
されていない。したがって、ロータブレードの回転によ
ってアクチュエータ25,26には遠心力によるプリロ
ードが与えられる。これによってブレードにばねなどの
部材を設けることなくアクチュエータ25,26にプリ
ロードが与えられることになる。
【0037】アクチュエータ25,26は前後方向(図
1における上下方向、図2における左右方向)に間隔を
あけて配置され、他端部25b,26bに設けられる出
力部35,36の変位が変位拡大機構27によって拡大
されて揺動アーム28が前後方向に大きく揺動する。揺
動アーム28の先端部には連結ロッド30の一端部が角
変位自在にピン結合され、連結ロッド30の他端部は図
2に示されるようにフラップ22に連結される。フラッ
プ22には、ヒンジ軸23を中心として半径方向に突出
する突出部31が設けられ、この突出部31に連結ロッ
ド30の他端部が角変位自在にピン結合される。このよ
うな構成によって連結ロッド30が揺動アーム28によ
って前後方向に変位したときフラップ22は上下(図2
の上下方向)に往復角変位することになる。また前記フ
ラップ22の突出部31を覆うカバーを設けるように構
成してもよい。
【0038】図3は変位拡大機構17近傍を拡大して示
す斜視図であり、図4は変位拡大機構27の偏心軸40
および揺動アーム28を示す斜視図である。変位拡大機
構27は相互に偏心した第1軸41および第2軸42か
ら成る偏心軸40を有し、この偏心軸40に揺動アーム
28が固定される。偏心軸40は第2軸42と第2軸4
2の上下両側に連なる第1軸41a,41bとから構成
される。第1軸41a,41bは共通の第1軸線L1を
有し、第2軸42は第1軸線L1に偏心した第2軸線L
2を有し、それぞれ上下方向に延び、第1軸41a,4
1bおよび第2軸42はそれぞれ軸線方向に連なって一
体に形成される。このような偏心軸40はたとえば削り
出しによって一体に構成されてもよく、第1軸41a,
41bおよび第2軸42をそれぞれ個別に形成してボル
トによって連結して一体に構成してもよい。
【0039】第1軸41a,41bはそれぞれ第1軸受
43a,43bによって角変位自在に軸支され、第1軸
受43a,43bは断面形状が略コ字状の第1支持体4
5によって固定的に支持され、この第1支持体45に一
方のアクチュエータ25の出力部35が連結される。第
2軸42は軸線方向上方に揺動アーム28が固定され、
軸線方向下方側に第2軸42を角変位自在に軸支する第
2軸受44が設けられ、この第2軸受44は第2支持体
46によって固定的に支持されてこの第2支持体46に
他方のアクチュエータ26の出力部36が連結される。
【0040】2つのアクチュエータ25,26はそれぞ
れ逆位相でブレードのスパン方向に伸長/収縮して各出
力部35,36が逆位相でスパン方向に変位することに
なる。これによって一方の出力部35に連結される第1
支持体45と他方の出力部36に連結される第2支持体
46とが交互に逆方向に変位し、たとえば一方のアクチ
ュエータ25が伸長し、他方のアクチュエータ26が収
縮した場合には揺動アーム28が矢符A方向(後方)に
角変位し、一方のアクチュエータ25が収縮し、他方の
アクチュエータ26が伸長した場合には揺動アーム28
は矢符B方向(前方)に角変位する。このとき、第1軸
41の軸線L1と第2軸42の軸線L2との中心を仮想
揺動中心軸線L3としたとき、偏心軸40および揺動ア
ーム28はこの仮想揺動中心軸線L3を中心として角変
位することになる。各出力部35,36は互いに逆位相
で変位するが、正確に逆位相でなく僅かにずれたとして
も仮想揺動中心軸線L3がずれるだけであり、揺動アー
ム28は安定して前後方向に揺動維持することができ
る。このようにして簡単な構成で安定して揺動アーム2
8を揺動させることができる。
【0041】揺動アーム28の先端部に連結ロッド30
の一端部が角変位自在にピン連結され、この連結部と仮
想揺動中心軸線L3との間の距離をCとし、仮想揺動中
心軸線L3と第1軸線L1または第2軸線L2との間の
距離をDとしたとき、変位拡大機構27の変位拡大率は
C/Dとなる。
【0042】また第1支持体45は直線案内手段50が
設けられ、これによって前縁側に配置される一方のアク
チュエータ25の出力部35を正確に直線状に案内す
る。直線案内手段50は実施形態ではエラストメリック
・ベアリングによって実現される。エラストメリック・
ベアリングは薄板状で、面方向に弾性伸縮可能なエラス
トマ53が複数枚積重され、厚み方向両側から剛性を有
する一対の支持板51,52によって挟持されて構成さ
れ、厚み方向の変位は阻止し、厚み方向に垂直な方向へ
の変位は許容する。このような直線案内手段50の一方
の支持板51が第1支持体45に前縁側から当接し、他
方の支持板52がブレード21に固定される。このよう
な直線案内手段50でフラップ22の反力を受けて第1
支持体45および一方のアクチュエータ25の出力部3
5が正確に直線状に案内され、揺動アーム28が安定し
て再現性よく揺動可能となる。偏心軸40は仮想揺動中
心軸線L3を中心として第1軸41および第2軸42を
相互に略平行に逆方向に変位させて揺動する。第1軸線
L1と第2軸線L2との間の距離は一定であるので、偏
心軸40が揺動するとき第1軸線L1および第2軸線L
2の移動経路は正確に平行とならず、仮想揺動中心軸線
L3近傍で最も第1軸線L1と第2軸線L2との間隔が
広くなるように僅かに湾曲した移動経路となる。本実施
形態では直線案内手段50によって第1軸41の移動経
路が直線状に決定されるので、第2軸線L2のみが後方
へ湾曲した移動経路となる。このような移動経路を許容
できるように第2支持体46側には直線案内手段を設け
ない構成とする。また直線案内手段50は一方のアクチ
ュエータ25側に設ける構成に限らず、他方のアクチュ
エータ26側のみに設ける構成であってもよい。
【0043】各アクチュエータ25,26にはそれぞれ
電源ケーブル37a,37bを介して駆動電力が入力さ
れる。また各アクチュエータ25,26にはストローク
センサ33a,33bが組込まれており、このストロー
クセンサ33a,33bからの出力がセンサ出力ケーブ
ル38a,38bを介して出力される。
【0044】一方のアクチュエータ25の出力部35の
変位軸線をL4とし、他方のアクチュエータ26の出力
部36の変位軸線をL5としたとき、本実施形態では変
位軸線L4と第1軸線L1および変位軸線L5と第2軸
線L2とが交わらない構成となっているが、本発明の他
の実施形態として変位軸線L4と第1軸線L1と、およ
び変位軸線L5と第2軸線L2とが交わるように構成し
てもよい。このように構成することによって一方のアク
チュエータ25の出力部35の駆動力を第1軸41の中
心に作用させ、同様に他方のアクチュエータ26の出力
部36の駆動力を第2軸42の中心に作用させてアクチ
ュエータ25,26の駆動力を効果的に揺動アーム28
に伝達することができる。
【0045】図5は、変位拡大機構27の平面図であ
る。変位拡大機構27には、揺動アーム28の応答性を
向上させるためにアーム用ばね部材60およびリニア・
アクチュエータ47が設けられる。アーム用ばね部材6
0は一端部が揺動アーム28に連結され、他端部がボー
ルスクリュー49および電動モータ48から構成される
ばね用アクチュエータであるリニア・アクチュエータ4
7を介してブレード21に取付けられる。揺動アーム2
8が予め定める中立位置L6にあるとき仮想揺動中心軸
線L3を通り、揺動アーム28の長手方向にアーム用ば
ね部材60はばね引張力を作用させる。ばね部材60は
たとえば引張コイルばねであり、揺動アーム28が中立
位置L6にあるときには揺動方向である前後方向いずれ
にもばね力が作用せず、揺動アーム28が中立位置L6
よりも後方(矢符A方向)に角変位した場合にはばね部
材60のばね力によって後方への角変位が助長され、揺
動アーム28は図5(b)に示すように後方最大ストロ
ーク位置まで迅速に角変位することになる。
【0046】逆に揺動アーム28が中立位置L6を超え
て前方Bに角変位した場合にはばね部材60の引張りば
ね力によって前方最大ストローク位置まで迅速に角変位
することになる。したがって、アクチュエータ25,2
6で揺動アーム28を中立位置を中心として前後に揺動
させることによって揺動アーム28を最大ストローク位
置まで迅速に角変位駆動させ、応答性を向上させること
ができる。
【0047】また、このばね力はフラップ22に働くヒ
ンジ・モーメントを打ち消し、アクチュエータ25,2
6によるフラップ駆動を助ける働きを持つ。
【0048】図6は、フラップ22に備えられるフラッ
プ用ばね部材62を示す模式図である。フラップ22に
も上述した変位拡大機構27に備えられるアーム用ばね
部材60と同様の機能を有するばね部材62が備えられ
る。フラップ用ばね部材62は図6に示されるように、
一端部がフラップ22に連結され、他端部が電動モータ
63およびボールスクリュー64から構成されるばね用
アームであるリニア・アクチュエータ68を介してブレ
ード21に連結される。図6に示されるようにフラップ
22が中立位置にあるときにはばね部材62はヒンジ軸
23を通る方向にばね力を作用させてフラップ22には
上下いずれの方向にも角変位力を作用させない。フラッ
プ22が中立位置を超えて上方に角変位するとばね部材
62のばね力によってフラップ22は上限位置まで角変
位し、逆にフラップ22が中立位置を超えて下方側に角
変位すると、ばね部材62のばね力によってフラップ2
2は下限位置まで角変位する。このようなばね部材62
が設けられることによってフラップ22は迅速に安定し
てフルストローク位置まで角変位させ、応答性を向上さ
せることができる。
【0049】またこのばね62も、揺動アーム28に設
けた前述のばね60と同様に、ばね力によりフラップ2
2に働くヒンジ・モーメントを打ち消し、アクチュエー
タ25,26によるフラップの駆動を助ける働きを持
つ。
【0050】フラップ22は回転するヘリコプタのブレ
ード21に取付けられるため、ブレードが前進側にある
ときと後退側にあるときとで対気速度が異なり、これに
よってフラップ22に作用するヒンジ・モーメントは周
期的に変化する。また、ヒンジ・モーメントは、ピッチ
角操縦量の影響も受ける。このようなヒンジ・モーメン
トの変動による影響を避けるため、各ばね部材60,6
2にはそれぞれリニア・アクチュエータ47,68が設
けられる。つまり、このリニア・アクチュエータ47,
68を周期的に伸縮させて周期的に変動するヒンジ・モ
ーメントを打ち消すように、ばね部材60,62のばね
力を変動させる。これによって最適な力でアクチュエー
タ25,26の動きを補助することができる。
【0051】図7はリニア・アクチュエータ47,68
を駆動する電動モータ48,63のモータ制御装置12
0の構成を示すブロック図であり、図8はヘリコプタの
各種センサ122〜124を示す図である。ロータブレ
ード125の各ブレード21には、それぞれブレード回
転角センサ123が設けられる。また機体126には対
気速度を検出する機速センサ124が設けられる。ま
た、パイロットの操縦量はスワッシュプレート127に
取付けられる操縦量センサ122によって検出する。
【0052】モータ制御装置120は、パイロット操縦
量センサ122、ブレード回転角センサ123および機
速センサ124に基づいて、各リニア・アクチュエータ
47,68の各モータ48,63を駆動する指令信号を
出力する。モータ制御装置120は、第1演算回路13
0、第2演算回路131および第3演算回路132を有
し、第1演算回路130では、パイロット操縦量センサ
122に基づき、サイクリック・ピッチ制御によって生
じるヒンジ・モーメントの周期的変動の周期、振幅を算
出し、第2演算回路131では、ブレード回転角センサ
123および機速センサ124に基づき、ブレード21
の回転による前進側と後退側の対気速度の差によって生
じるヒンジ・モーメントの周期的変動の周期、振幅を算
出し、第3演算回路130では、これらの第1および第
2演算回路130,131の演算結果に基づき、操縦量
およびブレードの回転によって生じるヒンジ・モーメン
トの変動を打消すようなモータ48,63への指令信号
を算出して各モータ48,63を制御する。これによっ
て各ボールスクリュー49,64が回転して各アクチュ
エータ47,68が周期的に伸縮し、ばね部材60,6
2のばね力がヒンジ・モーメントの周期的変動と釣り合
って、変動が打ち消される。このようにしてフラップ2
2および揺動アーム28に取付けられる各ばね部材6
0,62は常に最適な力でアクチュエータ25,26の
動きを補助する。なお、各第1〜第3演算回路130〜
132はそれぞれモータの数だけ多重化して設けられ、
並列処理を行う。
【0053】図9は、フラップ駆動装置20の制御方法
を示す図である。フラップ駆動装置20の制御手段65
の信号処理回路66ではフラップの目標とする角変位周
波数、振幅および角変位中心位置である目標信号に基づ
いて互いに逆位相となる各アクチュエータ25,26へ
の指令信号を生成し、D/A変換器67a,67bでD
/A変換し、電圧振幅器68a,68bで電圧を増幅し
て電源ケーブル37a,37bを介して各アクチュエー
タ25,26へ入力する。各アクチュエータ25,26
にはストロークセンサ33a,33bが組込まれてお
り、アクチュエータ25,26のストローク量がセンサ
出力ケーブル38a,38bを介して信号処理回路66
にフィードバックされる。さらにフラップ22にはフラ
ップ舵角センサ67が取付けられており、フラップ22
の舵角(角変位角)が信号処理回路66にフィードバッ
クされる。信号処理回路66ではストロークセンサ33
a,33bおよびフラップ舵角センサ67からのフィー
ドバック信号および目標信号に基づいてフラップ22が
予め定める角変位中心位置を中心として目標とする振幅
および周波数で往復角変位するように指令信号を制御す
る。このようにフィードバック制御することによってフ
ラップ22を高精度に制御することができる。
【0054】図10は、本発明の実施の他の形態のフラ
ップ駆動装置の変位拡大機構140を示す平面図であ
る。変位拡大装置140は、図5に示す変位拡大機構2
7に類似し、対応する構成には同一の参照符号を付し説
明を省略する。変位拡大機構27では、揺動アーム28
の応答性を向上させるために引張コイルばねから成るア
ーム用ばね部材60が設けられていたが、本実施形態の
変位拡大機構140では、揺動アーム28に対して圧縮
方向にばね力を作用させる弾性支持部材143が設けら
れる。弾性支持部材143は先端部がリンク部材142
を介して揺動アーム28に連結され、基端部がアクチュ
エータ25,26を介してブレード21に取付けられ、
揺動アーム28とブレード21との間に介在される。リ
ンク部材142の一端部は、揺動アーム28の先端部に
角変位自在に取付けられ、他端部は弾性支持部材143
の先端部に角変位自在に取付けられる。弾性支持部材1
43の基端部はアクチュエータ25,26に取付けら
れ、弾性変形することによってリンク部材142と揺動
アーム28とに常に圧縮力を作用させる。図10(a)
に示すようにリンク部材142と揺動アーム28が一直
線上に並んだ状態では弾性支持部材143の弾性復元力
によりリンク部材142および揺動アーム28には最も
大きな圧縮力が作用するが、このときには揺動アーム2
8には揺動方向である前後方向いずれにも力は作用しな
い。揺動アームが中立位置よりも前方または後方に角変
位した場合には弾性支持部材143の弾性復元力により
与えられるリンク部材142および揺動アーム28への
圧縮力により揺動アーム28の角変位が助長され、揺動
アーム28は図10(b)に示すように最大ストローク
位置まで迅速に角変位することになる。したがって、ア
クチュエータ25,26で揺動アーム28を中立位置を
中心として前後に揺動させることによって揺動アーム2
8を最大ストローク位置まで迅速に角変位駆動させ、応
答性を向上させることができる。
【0055】図11は、本発明の実施の他の形態のフラ
ップ駆動装置の変位拡大機構70を示す斜視図である。
本実施形態は図1〜図9に示すフラップ駆動装置20に
類似し、対応する構成には同一の参照符号を付し説明を
省略する。
【0056】変位拡大機構70はT字型の揺動アーム7
1を有し、基端部71a側に各アクチュエータ25,2
6の出力部35,36が連結され、先端部71bに連結
ロッド30が連結される。前方側に配置されるアクチュ
エータ25の出力部35には断面形状が略コ字状の第1
取付部材72が連結され、揺動アーム71の基端部71
aの前方側には上下方向に延びる第1角変位軸76が設
けられ、この第1角変位軸76が前記取付部材72に軸
受74を介して角変位自在に軸支される。同様に後方側
に配置されるアクチュエータ26の出力部36に断面形
状略コ字状の第2取付部材73が連結され、揺動アーム
71の基端部71aの後方側に上下方向に延びる第2角
変位軸77が設けられ、この第2角変位軸77は軸受7
5を介して第2取付部材73に角変位自在に軸支され
る。
【0057】したがって各アクチュエータ25,26を
相互に逆位相で出力部35,36を変位させることによ
って第1軸76の軸線と第2軸77の軸線との中央部に
位置する仮想揺動中心軸線を中心として揺動アーム71
の先端部は前後方向に安定して揺動することになる。
【0058】図12は、本発明の実施の他の形態である
フラップ駆動装置の変位拡大機構80を示す斜視図であ
る。本実施形態は図1〜図9に示すフラップ駆動装置2
0に類似し、対応する構成には同一の参照符号を付し説
明を省略する。
【0059】変位拡大機構80の揺動アームは2つのリ
ンク81,82によってトグルリンク型に構成される。
前方側に配置される一方のアクチュエータ25の出力軸
35には断面形状が略コ字状の取付部材83が取付けら
れ、後方側に配置される他方のアクチュエータ26の出
力部36にも同様に断面形状が略コ字状の取付部材84
が取付けられる。一方のリンク81の基端部には上下方
向に延びる第1軸85が設けられ、この第1軸85は一
方の取付部材83の上下に設けられる一対の第1軸受8
7に角変位自在に軸支される。同様に他方のリンク82
の基端部に設けられる第2軸86は他方の取付部材84
の一対の第2軸受88に角変位自在に軸支される。また
一方のリンク81の他端部はY字状に二股に分かれて第
2リンク82の先端部を挟んで相互に角変位自在に連結
され、さらにこの先端部に連結ロッド30の一端部が角
変位自在に連結される。このような構成によってアクチ
ュエータ25,26の各出力部35,36を相互に逆位
相で変位駆動させることによって第1軸85と第2軸8
6の中央となる仮想揺動中心軸線を中心としてリンク8
1,82の先端部が前後方向に安定して揺動し、これに
よってフラップを上下に安定して往復角変位駆動するこ
とができる。
【0060】図13は本発明の実施のさらに他の形態で
あるロータブレードのフラップ駆動装置100のフラッ
プ22の一部を切欠いて示す斜視図であり、図14は図
13の切断面線XIV−XIVから見た断面図であり、
図15は図13の切断面線XV−XVから見た断面図で
ある。本実施形態は、図1〜図9に示されるロータブレ
ードのフラップ駆動装置20に類似し、対応する構成に
は同一の参照符を付す。また、アクチュエータに直接取
付けられる変位拡大機構は、図1〜図10に示されるよ
うな偏心軸40を用いた変位拡大機構27,140であ
ってもよく、また図11に示されるT字形の揺動アーム
71を用いた変位拡大機構70であってもよく、また図
12に示されるトグルリンク型の揺動アームを用いた変
位拡大機構80であってもよい。
【0061】図13に図示されるようにフラップ22の
前縁22aには前方に突出し、スパン方向に延びる平板
101が形成される。この平板101は、フラップ22
全体の重量バランスをヒンジ軸23付近かそれよりも前
方に置くマスバランスの役目、フラップ前縁22aでの
ブレード21の上下面間の好ましくない空気の流れを阻
止する空気シールの役目、およびフラップ22が外部か
らの力で大きく角変位した場合にブレード21に当接し
て角変位を阻止するストッパの役目を果たしている。
【0062】前述のロータブレードのフラップ駆動装置
20においては、連結ロッド30の変位は、図2に示さ
れるように、フラップ22のヒンジ軸23を中心として
半径方向に突出する突出部31に伝えられてフラップ2
2を角変位させる。
【0063】これに対して本実施形態では、フラップ2
2のヒンジ軸23に第2の変位拡大機構110を設けて
いる。第2の変位拡大機構110は、入力軸111と軸
受104とロッドエンド103とを有し、入力軸111
は、図13および図15に示すようにフラップ22のヒ
ンジ軸23に偏心して一体に固定される。この入力軸1
11は、ヒンジ軸23よりも大径の大径軸であり、フラ
ップの角変位軸線L10に対して一定距離を隔てて偏心
した軸線L11を有する。ロッドエンド103は、入力
軸111を、その軸線L11まわりに角変位自在に軸支
する軸受104を有し、このロッドエンド103を介し
て連結ロッド30が軸線L11に垂直に交わるように連
結される。
【0064】また、ヒンジ軸23のたわみによる変位の
減少を防止するために、一端部がブレード21の前縁線
側に固定され、他端部が入力軸111に近接した位置の
ヒンジ軸23を軸受106を介して回転自在に軸支し、
ヒンジ軸23を突張って支持する支持部材105が設け
られる。この支持部材105は入力軸111の両側に設
けるか、または、片側のみに設けてもよい。
【0065】このような構成により、図2に示されるよ
うに、突出部31にロッドエンド30を取付ける構成に
比べてヒンジ軸23の軸線L10と入力軸111の軸線
L11との距離を小さくできる。軸線L10と軸線L1
1との距離が入力アーム長さとなり、この入力アーム長
さをきわめて小さくすることができるので、これによっ
て軸線L10と軸線L11との距離に対して、軸線L1
1からフラップ22の後縁までの距離が大きくなり、第
2の変位拡大手段110の拡大率を大きくすることがで
きる。
【0066】また、ロッドエンド103はフラップ22
内部に納められるため、ブレードの外部に突出する部分
がなくなり、空力特性が向上する。
【0067】またアクチュエータ25,26はスタック
型ピエゾアクチュエータに限らず、超磁歪アクチュエー
タであってもよく、その他のアクチュエータであっても
よい。
【0068】超磁歪アクチュエータは、電磁コイルに電
流を流すことで発生する磁界の変化によって伸縮するア
クチュエータであり、このような超磁歪アクチュエータ
であっても、作動時に変位方向に圧縮してプリロードを
与える必要があるが、超磁歪アクチュエータの変位方向
をブレードのスパン方向に沿って配置し、ロータブレー
ドの先端側であるアクチュエータの一端部をブレードに
固定し、アクチュエータの他端部の変位を拘束しないよ
うに取付けることによって、ロータブレードの回転によ
る遠心力によって超磁歪アクチュエータにプリロードが
与えられることになる。これによって、プリロードを与
えるために別途にばねなどを用いる必要がなくなる。
【0069】
【発明の効果】請求項1記載の本発明によれば、相互に
逆位相で出力部が変位する一対のアクチュエータによっ
て揺動アームを揺動させることによって変位拡大率を低
下させることなく安定して揺動アームを揺動させてフラ
ップを上下に往復角変位駆動させることができる。
【0070】請求項2記載の本発明によれば、偏心軸を
用いることによって揺動アームを安定して揺動させるこ
とができるとともに、偏心量を小さく設定することがで
きるのでこれによってアクチュエータの出力部の変位の
拡大率を大きくすることができる。
【0071】請求項3記載の本発明によれば、揺動アー
ムの基端部で前後方向両側に連結されるアクチュエータ
の出力部を逆位相で変位させることによって揺動アーム
を安定して前後に揺動させることができる。
【0072】請求項4記載の本発明によれば、トグルリ
ンク型に構成された揺動アームを用い、各リンクの基端
部に連結されるアクチュエータの出力部を逆位相で変位
させることによって先端部を前後に安定して揺動させる
ことができる。
【0073】請求項5記載の本発明によれば、直線案内
手段を設けることによってさらに安定して揺動アームを
揺動させることができる。
【0074】請求項6記載の本発明によれば、アーム用
ばね部材を用いて揺動アームをフルストローク位置まで
迅速に安定して揺動させることができる。
【0075】請求項7記載の本発明によれば、フラップ
用ばね部材を用いてフラップをフルストローク位置まで
迅速に安定して往復角変位駆動させることができる。
【0076】請求項8記載の本発明によれば、フラップ
に作用するヒンジ・モーメントに応じてばね用アクチュ
エータでばね力を変化させることによって、常に最適な
力でアクチュエータの動きを補助することが可能とな
る。
【0077】請求項9記載の本発明によれば、連結ロッ
ドの前後変位をさらに拡大してフラップを往復角変位駆
動することができる。
【0078】請求項10および11記載の本発明によれ
ば、ロータブレードの回転時に遠心力によってアクチュ
エータにプリロードを与えることによって、別途にばね
などを設ける必要がなくなり、構成が簡略化される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態であるロータブレードの
フラップ駆動装置20を示す斜視図である。
【図2】図1の切断面線II−IIから見た断面図であ
る。
【図3】変位拡大機構27およびアクチュエータ25,
26を示す斜視図である。
【図4】変位拡大機構27の偏心軸40を示す斜視図で
ある。
【図5】変位拡大機構27に設けられるアーム用ばね部
材60を示す平面図である。
【図6】フラップ22に設けられるフラップ用ばね部材
62を示す正面図である。
【図7】モータ制御装置120のブロック図である。
【図8】機体126に設けられる各センサ122〜12
4を示す図である。
【図9】フラップ駆動装置20の制御方法を示す図であ
る。
【図10】本発明の実施の他の形態であるフラップ駆動
装置の変位拡大機構140に設けられる弾性支持部材1
43を示す平面図である。
【図11】本発明の実施の他の形態であるフラップ駆動
装置の変位拡大機構70を示す斜視図である。
【図12】本発明の実施の他の形態であるフラップ駆動
装置の変位拡大機構80の斜視図である。
【図13】本発明の実施の他の形態のフラップ駆動装置
の第2の変位拡大機構110を示す斜視図である。
【図14】図13の切断面線XIV−XIVから見た断
面図である。
【図15】図13の切断面線XV−XVから見た断面図
である。
【図16】従来のロータブレードのフラップ駆動装置1
の平面図である。
【図17】ロータブレードのフラップ駆動装置1の側面
図である。
【符号の説明】
20 フラップ駆動装置 21 ブレード 22 フラップ 23 ヒンジ軸 25,26 アクチュエータ 27,70,80,140 変位拡大機構 28 揺動アーム 30 連結ロッド 35,36 出力部 40 偏心軸 41 第1軸 42 第2軸 47,68 リニア・アクチュエータ 60 アーム用ばね部材 62 フラップ用ばね部材 103 ロッドエンド 110 第2の変位拡大機構
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年12月22日(1999.12.
22)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項2
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項3
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項9
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、ブレードの後縁に上下に角変位自在に取付けられる
フラップと、ブレード内に収容され、相互に逆位相で出
力部が変位する一対のアクチュエータと、アクチュエー
タ側端部である基端部が、一対のアクチュエータのそれ
ぞれの出力部に角変位自在に連結されて、基端部とは反
対側の先端部が、前後方向に揺動する揺動アームと、揺
動アームの先端部と前記フラップとを連結する連結ロッ
ドとを備えることを特徴とするロータブレードのフラッ
プ駆動装置である。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】請求項2記載の本発明は、相互に平行で、
軸線方向に垂直な方向に相互に偏心した軸線を有する第
1軸および第2軸が軸線方向に連なって一体に形成され
る偏心軸と、第1軸を角変位自在に軸支し、一方のアク
チュエータの出力部に連結される第1支持体と、第2軸
を角変位自在に軸支し、他方のアクチュエータの出力部
に連結される第2支持体とを備え、前記揺動アームは偏
心軸の外周部に、偏心軸に対して垂直に固定されること
を特徴とする。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】請求項3記載の本発明は、前記揺動アーム
は、前後方向に揺動する先端部と、前後方向に離反して
配置され、上下方向に延びる2本の軸線を有する基端部
とを備え、基端部の前後方向一方側軸線に、一方のアク
チュエータの出力部が角変位自在に連結され、基端部の
前後方向他方側軸線に、他方のアクチュエータの出力部
が角変位自在に連結されることを特徴とする。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】請求項9記載の本発明は、フラップの角変
位軸の軸線に対して平行で、概略上下方向に偏心してフ
ラップの角変位軸に固定される入力軸と、入力軸を角変
位自在に軸支し、前記連結ロッドが入力軸の軸線に垂直
に連結されるロッドエンドとを備えることを特徴とす
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山川 榮一 岐阜県各務原市川崎町2番地 株式会社コ ミュータヘリコプタ先進技術研究所内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブレードの後縁に上下に角変位自在に取
    付けられるフラップと、 ブレード内に収容され、相互に逆位相で出力部が変位す
    る一対のアクチュエータと、 アクチュエータの各出力部に連結されて前後に揺動する
    揺動アームと、 揺動アームの先端部と前記フラップとを連結する連結ロ
    ッドとを備えることを特徴とするロータブレードのフラ
    ップ駆動装置。
  2. 【請求項2】 相互に偏心した軸線を有する第1軸およ
    び第2軸が軸線方向に連なって一体に形成される偏心軸
    と、 第1軸を角変位自在に軸支し、一方のアクチュエータの
    出力部に連結される第1支持体と、 第2軸を角変位自在に軸支し、他方のアクチュエータの
    出力部に連結される第2支持体とを備え、 前記揺動アームは偏心軸に固定されることを特徴とする
    請求項1記載のロータブレードのフラップ駆動装置。
  3. 【請求項3】 前記揺動アームは、基端部の前後方向一
    方側に一方のアクチュエータの出力部が角変位自在に連
    結され、基端部の前後方向他方側に他方のアクチュエー
    タの出力部が角変位自在に連結されることを特徴とする
    請求項1記載のロータブレードのフラップ駆動装置。
  4. 【請求項4】 前記揺動アームは一対のリンクを有し、
    一方のリンクの基端部は一方のアクチュエータの出力部
    に角変位自在に連結され、他方のリンクの基端部は他方
    のアクチュエータの出力部に角変位自在に連結され、一
    方のリンクの先端部と他方のリンクの先端部とが角変位
    自在に連結され、この先端部に連結ロッドが連結される
    ことを特徴とする請求項1記載のロータブレードのフラ
    ップ駆動装置。
  5. 【請求項5】 ブレード内に取付けられ、いずれか一方
    のアクチュエータの出力部に対してその変位方向に沿う
    変位は許容し、変位方向に垂直な方向への変位は阻止す
    る直線案内手段を備えることを特徴とする請求項1〜4
    のいずれかに記載のロータブレードのフラップ駆動装
    置。
  6. 【請求項6】 揺動アームとブレードとの間に介在さ
    れ、揺動アームが中立位置よりもいずれか一方側に角変
    位したとき、その角変位を助長する向きにばね力を作用
    させるばね部材が備えられることを特徴とする請求項1
    〜5のいずれかに記載のロータブレードのフラップ駆動
    装置。
  7. 【請求項7】 フラップとブレードとの間に介在され、
    フラップが中立位置よりもいずれか一方側に角変位した
    とき、その角変位を助長する向きにばね力を作用させる
    ばね部材が備えられることを特徴とする請求項1〜6の
    いずれかに記載のロータブレードのフラップ駆動装置。
  8. 【請求項8】 前記ばね部材とブレードとの間に介在さ
    れ、ばね部材のばね力を変化させるばね用アクチュエー
    タが設けられることを特徴とする請求項6または7記載
    のロータブレードのフラップ駆動装置。
  9. 【請求項9】 フラップの角変位軸に偏心して固定され
    る入力軸と、 入力軸を角変位自在に軸支し、前記連結ロッドが入力軸
    の軸線に垂直に連結されるロッドエンドとを備えること
    を特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載のロータブ
    レードのフラップ駆動装置。
  10. 【請求項10】 前記アクチュエータは、印加される電
    圧に応じて変位するピエゾ素子が複数枚積層されたスタ
    ック型ピエゾアクチュエータから成り、変位方向がブレ
    ードのスパン方向に沿うように配置され、ブレードの先
    端側のアクチュエータの一端部がブレードに固定される
    ことを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載のロー
    タブレードのフラップ駆動装置。
  11. 【請求項11】 前記アクチュエータは、電磁コイルに
    電流を流すことで発生する磁界の変化によって変位する
    超磁歪アクチュエータから成り、変位方向がブレードの
    スパン方向に沿うように配置され、ブレードの先端側の
    アクチュエータの一端部がブレードに固定されることを
    特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載のロータブレ
    ードのフラップ駆動装置。
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