JPH10331975A - シリンダ装置 - Google Patents

シリンダ装置

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JPH10331975A
JPH10331975A JP13878997A JP13878997A JPH10331975A JP H10331975 A JPH10331975 A JP H10331975A JP 13878997 A JP13878997 A JP 13878997A JP 13878997 A JP13878997 A JP 13878997A JP H10331975 A JPH10331975 A JP H10331975A
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JP
Japan
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cylinder
piston
cylinder body
chamber
main
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JP13878997A
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English (en)
Inventor
Toshifumi Hara
敏文 原
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Tokyo Seimitsu Sokki KK
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Tokyo Seimitsu Sokki KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シリンダ装置の組み立て誤差や駆動上でのピ
ストンの振動によってピストンとシリンダとの干渉によ
る摩擦が増大する。 【解決手段】 シリンダ外装主部58a内の空洞内に、
当該空洞側壁面との間に隙間(シリンダ側室76)を有
してシリンダ本体60aが配置される。ピストン32a
はシリンダ本体60a内の空洞を摺動する。シリンダ本
体60aは、シリンダ外装主部58aの上下を塞ぐ部材
にそれぞれ設けられたシリンダ本体支持部68、72に
弾性体パッキン70、74を介して支持される。これら
弾性体パッキンの弾性変形とシリンダ側室76の存在と
により、シリンダ本体60aはピストン32aの側壁か
ら受ける力に追動して、ピストンがシリンダ本体内側面
に及ぼす力が常に各方向に均等に保たれ、ピストン32
aとシリンダ本体60aとの間での摩擦が抑制される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はシリンダ本体内をピ
ストンが摺動するシリンダ装置に関し、特にピストンの
動作の円滑化に関する。
【0002】
【従来の技術】シリンダ装置は、流体エネルギーと機械
的エネルギーとの変換を行う装置の一種である。流体圧
をピストンの変位という機械的駆動力に変換するシリン
ダ装置として、アクチュエータがあり、逆に機械的な駆
動力によるピストンの変位をシリンダ内外間での流体の
吸引・吐出動作に変換するシリンダ装置としてシリンダ
ポンプといったものがある。
【0003】周知のようにシリンダ装置は、直線的な筒
であるシリンダ本体内を、その空洞断面に応じた形状の
ピストンが摺動可能に構成されたものである。ピストン
にはピストンロッドと呼ばれる軸が取り付けられる。ピ
ストンロッドは、例えば、アクチュエータにおいては流
体圧によるピストンの変位を外部に伝達する役割を果た
し、シリンダポンプにおいては外部から力をピストンに
伝達する役割を有する。
【0004】基本的には、ピストンを介した機械的エネ
ルギーと流体エネルギーとの変換効率を確保するため、
ピストンの側面とシリンダ本体の内壁面との間には隙間
を介して、流体が流通しないことが望ましい。そのた
め、上記隙間はできるだけ小さくなるように設計される
のが一般的である。
【0005】一方、隙間を小さくするほどシリンダ本体
内壁面とピストン側面との間の摩擦が増大し、円滑なピ
ストンの動きが妨げられる。これは、装置に供給された
機械的または流体のエネルギーが摩擦エネルギーとなり
エネルギー変換効率の低下を生じる要因となる。この摩
擦を抑制するため、シリンダ本体の内壁面やピストンの
側面に、例えばピストンの移動方向に垂直な向きの溝を
設けて、これら2つの面の接触面積を低減することが行
われる場合もある。
【0006】図3は、従来のシリンダ装置の一例を示す
ものである。具体的には従来の複動型シリンダアクチュ
エータの断面構造の一例を示す概略の断面図である。こ
のアクチュエータは、円筒状のシリンダ本体2の両端を
それぞれシリンダ底面部4、6によって封じられ、その
内部空間をピストン8により仕切られ2つのシリンダ室
10、12を形成されている。
【0007】シリンダ室10、12にはそれぞれ配管1
4、16が接続される。配管14、16を経由して空気
や作動油による圧力がシリンダ室10、12に印加され
る。例えば、配管14を介してシリンダ室10側を高圧
にし、配管16を介してシリンダ室12側を低圧にする
と、その圧力差によってピストンがシリンダ室10側か
らシリンダ室12側へ移動する。つまり、シリンダ室1
0が拡大し、シリンダ室12が縮小する。
【0008】ピストン8にはその移動方向と平行にピス
トンロッド18が取り付けられている。流体圧によるピ
ストン8の移動を外部へ取り出すため、ピストンロッド
18はシリンダ底面部4、6を貫通して外部へ突出され
ている。シリンダ底面部4、6にそれぞれ設けられた貫
通孔20、22は、シリンダ室10、12の気密を維持
する必要があるとともに、ピストンロッド18を支持す
る軸受けとしての機能も果たしている。
【0009】シリンダ底面部4、6は多くの場合、シリ
ンダ本体2に組み付けられる構造とされる。この組み立
ての際、貫通孔20、22が、ピストン8やピストンロ
ッド18の円滑な動きを阻害しない位置となるように、
シリンダ底面部4、6は位置決めされシリンダ本体2に
固定される。これは、従来のシリンダポンプにおいても
同様であった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】このように従来のシリ
ンダ装置は、組み立てられた状態では、シリンダ本体と
シリンダ底面部との位置関係、つまり軸受けとピストン
ロッドの位置関係及びピストン側面とシリンダ本体内の
側壁面との位置関係は固定される。このため、装置の組
み立てに際して誤差が生じると、各部間、特にピストン
とシリンダ本体との間に不要な力が作用したり摩擦が生
じたりし、円滑な動作が損なわれエネルギーの損失が生
じるという問題があった。
【0011】また、ピストンロッドや使用状況に関する
条件によっては、ピストンロッドの瞬間的な曲がり、振
動、偏心などの現象が発生する可能性がある。通常は、
これらの現象によるピストンの横方向への変位は微少な
ものである。しかし、装置の正確な制御等を目的として
各部の加工精度が向上すると、上記振動等の現象によっ
て、ピストンがシリンダ本体を擦り、やはり円滑な動作
が損なわれるという問題が生じる。
【0012】本発明は上記問題点を解消するためになさ
れたもので、シリンダ装置の組み立て誤差や、動作中の
振動等の影響を受けず円滑な動作を可能とするシリンダ
装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明に係るシリンダ装
置は、シリンダ本体と、前記シリンダ本体に内挿された
ピストンと、前記シリンダ本体と前記ピストンとを収納
するシリンダ外装部とを含み、前記シリンダ本体は、前
記ピストンの横方向の動きに追動可能に前記シリンダ外
装部に支持される。
【0014】本発明によれば、ピストンが設計された駆
動軸からずれて移動しても、シリンダ本体がその横方向
のずれに追従するので、ピストンがシリンダ本体と干渉
することがなくピストンからシリンダ本体の内側面に及
ぼされる力が等方的となる。本発明に係るシリンダ装置
は、前記シリンダ外装部が前記シリンダ本体を嵌挿され
支持するシリンダ本体支持部を有し、前記シリンダ本体
支持部は、嵌挿された前記シリンダ本体との間に弾性体
パッキンを有し、前記弾性体パッキンの弾性により前記
ピストンへの追動を行う。
【0015】本発明によれば、弾性体パッキンがシリン
ダ内の気密シールを行うとともに、その弾性変形により
シリンダ本体の横方向の変位を実現する。
【0016】本発明に係るシリンダ装置は、前記ピスト
ンの摺動により容積が変化する主シリンダ室と、前記シ
リンダ本体の外側面と当該シリンダ本体が収納される前
記シリンダ外装部の内側面との間に設けられた間隙であ
って前記主シリンダ室に連通したシリンダ側室とを有す
るものである。
【0017】本発明によれば、主シリンダ室とシリンダ
側室との圧力媒体の圧力差が基本的に生じない。そのた
め弾性体パッキンの表面上の位置による圧力媒体の変動
が抑制され、弾性体パッキンがいびつに変形することが
ない。よって、気密シールを保ちつつシリンダ本体が横
方向へ追動する能力が確保される。
【0018】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態であるア
クチュエータを用いた土質試験機について図面を参照し
て説明する。
【0019】図1は、本実施形態の土質試験機のアクチ
ュエータ部分の概略の断面図である。このアクチュエー
タはピストンロッドにピストンとロータとが設けられ、
ピストンロッドの軸駆動と回転駆動とを同時かつ独立に
制御可能なものである。
【0020】図において、装置を上下に貫いている軸が
ピストンロッド30である。このピストンロッド30に
は、上下2箇所にピストン32a、32bが取り付けら
れている。また、これらピストン32a、32bの設け
られた位置の中間の高さには、ロータ36がその回転中
心をピストンロッド30が貫通するように設けられてい
る。
【0021】土質試験の対象となる試料は、ピストンロ
ッド30の下部先端側に配置され、ピストンロッド30
先端に取り付けられたアダプタ38を介して、ピストン
ロッド30から圧縮力やトルクを作用される。
【0022】次に、装置本体50に内蔵された本発明に
かかるシリンダ装置の構造及び動作を説明する。ピスト
ン32aを含んだ上部のシリンダ装置とピストン32b
を含んだ下部のシリンダ装置の構成、動作は同様である
ので、上部シリンダ装置に関して主に説明する。図2
は、ピストン32aを内蔵した装置本体50上部のシリ
ンダ部を示す概略の断面図である。
【0023】装置本体50の一部であるシリンダ外装部
は、加工及び組み立ての都合上、シリンダ外装主部58
a、シリンダ外装上部62a及びシリンダ外装下部64
bの3つのパーツから構成される。シリンダ外装主部5
8aは円筒状の空洞を有し、この空洞にはそれに応じた
大きさの円筒状のシリンダ本体60aが配置される。ピ
ストン32aは、このシリンダ本体60a内部を摺動す
る。シリンダ外装上部62a及びシリンダ外装下部64
bはそれぞれシリンダ外装主部58aの上下に接続され
る。
【0024】シリンダ外装上部62aはドーナツ形状で
あり、中心孔にピストンロッド30を支持するボールベ
アリング軸受け66aが差し込まれる。シリンダ外装上
部62aとボールベアリング軸受け66aとの間はOリ
ングでシールされる。シリンダ外装上部62aはシリン
ダ外装主部58aの円筒空洞内部に差し込まれる円筒状
の突起部であるシリンダ本体支持部68を有し、シリン
ダ本体60aの一端の開口はこのシリンダ本体支持部6
8に嵌挿される。同様に、やはりドーナツ形状のシリン
ダ外装下部64bはシリンダ外装主部58aの円筒空洞
内部に差し込まれる円筒状の突起部であるシリンダ本体
支持部72を有し、シリンダ本体60aの他端の開口が
このシリンダ本体支持部72に嵌挿される。これらシリ
ンダ本体支持部68、72とシリンダ本体60aとの接
合部をシールするため、その円周状の接合部にはそれぞ
れOリング等の弾性体パッキン70、74が配置され
る。これによって、シリンダ本体60aの上部は、シリ
ンダ外装上部62aとボールベアリング軸受け66a及
びピストンロッド30とによって閉止される。この閉止
された上部とピストン32aとによって挟まれた空間
は、ピストン32aの摺動によって容積が変化する空間
である。以下、この空間を主シリンダ室80aと呼ぶ。
【0025】また、シリンダ本体60aはシリンダ本体
支持部68、72により、シリンダ外装主部58a内側
面から浮かせた状態で支持される。これにより生じるシ
リンダ外装主部58a内側面とシリンダ本体60a外側
面との間の円筒状の空間を以下、シリンダ側室76と呼
ぶ。
【0026】シリンダ外装主部58aには、外部からシ
リンダ外装主部58a内部へ空気圧を印加する空気供給
路52が設けられている。またシリンダ外装上部62a
のシリンダ外装主部58aへの挿入部分には、シリンダ
本体支持部68の外側と内側を連通する連絡孔82が設
けられている。さらにシリンダ本体支持部68内側の連
絡孔82の開口と主シリンダ室80aとの間を連通する
隙間84が、シリンダ本体支持部68内側面とボールベ
アリング軸受け66外側面との間に設けられる。
【0027】この構成によって、空気供給路52からシ
リンダ外装主部58a内部に流入した空気の圧力は、連
絡孔82及び隙間84を経由して、主シリンダ室80a
に到達する。また、空気供給路52からの空気圧はシリ
ンダ外装主部58a内部の空間であるシリンダ側室76
にも直接及ぶ。すなわち、図1に示す軸制御弁90を介
して外部から印加した空気圧は、空気供給路52から主
シリンダ室80aとシリンダ側室76の双方に及び、主
シリンダ室80aとシリンダ側室76との双方は基本的
に同じ空気圧に保たれる。
【0028】次に、上述した構成を有した本発明にかか
るシリンダ装置の特徴的動作について説明する。本装置
のピストン32a側面とシリンダ本体60aとの間隙は
極めて小さく、例えばおよそ10μmである。一般には
そのような装置の加工及び組み立てには十分な精度が要
求される。もしその精度が満たされず、例えばシリンダ
の軸とピストンロッドの軸との方向がずれていたり偏心
していたりすると、ピストンとシリンダ内壁との干渉に
より摩擦が大きくなって円滑なピストンの摺動が不可能
となる。また、上記課題において述べたように、ピスト
ンロッドの瞬間的な曲がり、振動、偏心などの現象が発
生する可能性もあり、この場合は、製造時に精度よく加
工、組み立てを行っても、従来の構成では上述した摩擦
の増大を回避することができない。
【0029】本装置はこの問題を解決するものである。
本装置において、上記加工、組み立ての誤差や振動等に
より、ピストン32aがシリンダ本体60aに対して偏
った横方向の力を作用すると、その力に応じてシリンダ
本体60aはシリンダ本体支持部68、72との間に挟
まれた弾性体パッキン70、74の弾性変形により変位
することができる。つまり、シリンダ本体60aは、弾
性体パッキン70により主シリンダ室80aの気密シー
ルを保ちつつ、ピストン32aの横方向の動きに追動す
る。これにより、ピストン32aからシリンダ本体60
a内壁面に及ぼされる力が各方向に均等となるように、
ピストン32aとシリンダ本体60aとの位置関係が保
たれる。よって、ピストン32aとシリンダ本体60a
との摩擦力が、誤差等を生じずに組み立てられた場合と
同様に抑制され、円滑なピストン32aの摺動を実現す
ることができる。
【0030】さて、弾性体パッキン70、74は、異方
的な圧力を受けるとそれに応じていびつに変形し、シー
ルの能力が低下する。つまり、シリンダ本体60aがシ
ールを保ちつつ追動できる範囲が小さくなる。本シリン
ダ装置は、これを防止するため、主シリンダ室80aと
同圧力のシリンダ側室76を設け、弾性体パッキン70
に主シリンダ室80a側から作用する圧力と、シリンダ
側室76側から作用する圧力とを等しくしている。ピス
トンに対して主シリンダ室80aと反対側に位置するシ
リンダ本体60a内部空洞は、後述するように空気ダン
パ室92aである。この空気ダンパ室92aは、空気供
給路52と連通していないので、その内部圧力はシリン
ダ側室76内の圧力とは等しいとは限らない。しかし、
その圧力差は、シリンダ側室76を大気圧に開放した場
合の圧力差に比べれば抑制され、これにより、弾性体パ
ッキン74に関しても、弾性体パッキン70に対すると
同様の原理による上記効果が得られる。
【0031】ここで空気ダンパ室92a、92bを説明
する。空気ダンパ室92a、92bは、ピストンロッド
30の急激な動きによって不要な振動が生じないように
その動きを緩衝するダンパとしての機能を有する。つま
り、例えば空気ダンパ室92aは、上方をピストン32
aにより閉止され、下方を装置本体50の他の部品や、
ロータ36とピストンロッド30とを係合するボールス
プライン100によって基本的に閉止される。ただし、
空気ダンパ室92a、92bはピストンロッド30表面
とボールスプライン100との間の微少な、例えば10
μm程度の間隙によって相互に連通している。この構成
により、例えば主シリンダ室80a内の圧力が高くなっ
ても、同時に空気ダンパ室92aの圧力も高くなるの
で、ピストンロッド30の動きが緩和される。しかし、
時間の経過とともに、空気ダンパ室92a内の空気が空
気ダンパ室92bへ徐々に移動することによって、ピス
トンロッド30は最終的には主シリンダ室80aに印加
された圧力に応じた位置まで変位される。
【0032】ピストン32bを含む装置本体50下部の
シリンダ部は、上述した上部のシリンダ部と基本的には
上下が反転した構成を有するので説明を省略する。ちな
みに、上部シリンダ部への空気供給路52と下部シリン
ダ部への空気供給路54とは、それぞれ独立に空気圧を
印加することができる。つまり、例えば主シリンダ室8
0aを高圧にし、これに対して主シリンダ室80bを相
対的に低圧にするように空気圧を印加することによっ
て、ピストン32aが主シリンダ室80aの内圧によっ
て受ける下向きの力が、ピストン32bが空気室80b
の内圧によって受ける上向きの力より大きくなる。これ
によって、ピストンロッド30は、ピストン32a、3
2bからの合力として下向きの力を受け、下方に駆動さ
れる。一方、空気圧の高低を逆にすることにより、ピス
トンロッド30は上方へ駆動される。なお、ボールベア
リング軸受け66a、66bは、この上下の軸駆動にお
いてピストンロッド30の不要な横方向のぶれを生じな
い円滑な駆動を実現するために設けられている。
【0033】ここでは、本発明に係るシリンダ装置とし
て空気圧のシリンダアクチュエータを説明したが、圧力
媒体は空気である必要はなく、作動油を用いた油圧制御
のアクチュエータであってもよい。
【0034】また、シリンダとピストンを含んだ装置で
あれば、アクチュエータに限られず、本発明を適用する
ことができる。例えば、本発明に係るシリンダ装置は、
上記図2のように横方向に可動に保持されたシリンダ本
体60aや、さらに上記図2のように主シリンダ室に連
通するシリンダ側室を有したシリンダポンプであっても
よい。シリンダポンプは周知のように、ピストンロッド
に外力を作用してピストンを移動させることにより、主
シリンダ室内の流体を外部に吐出させたり、逆に外部か
ら主シリンダ室に流体を吸引させたりすることができ
る。この場合において、ピストンの移動による主シリン
ダ室の圧力の変動は、これに連通したシリンダ側室に伝
達され、両室は基本的に同じ圧力になる。これにより、
上述したアクチュエータの場合と同様、弾性体パッキン
の変形の抑制が図られ、シールとシリンダ本体の横変位
範囲の確保とが実現される。
【0035】さらに、シリンダ本体の横変位を可能とす
るため、上記例では弾性体パッキンを採用したが、その
代わりにバネを用いる構成も可能である。例えば、シリ
ンダ本体をシリンダ本体支持部やシリンダ外装部に対し
て、バネで浮動支持する構成が考えられる。さらにこの
場合、シリンダ本体とシリンダ本体支持部との間をベロ
フラムといった膜で接続しシールすることにより、上記
弾性体パッキンを用いた装置と同様の機能を有するシリ
ンダ装置を得ることができる。主シリンダ室とシリンダ
側室とが同圧力とされるということは、ベロフラムの表
裏の圧力差は基本的にないということであり、主シリン
ダ内の圧力にかかわらずベロフラムにかかる張力はそれ
ほど大きくはならずその強度上の問題は生じない。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、シリンダ本体がピスト
ンの横方向の動きに追動可能であるので、シリンダ装置
の加工、組み立ての誤差や駆動上での振動等によるピス
トンの横方向の変位が生じても、シリンダ本体がそれに
応じて変位して、ピストンがシリンダ本体内側面に及ぼ
す力が常に各方向に均等に保たれる。これにより、ピス
トンとシリンダ本体との間での摩擦が不用意に増大する
ことが回避され、円滑な動作が実現されるという効果が
得られ、装置の加工、組み立て精度や駆動上での制限を
緩和することができるという効果が得られる。
【0037】また、シリンダ本体の支持を弾性体パッキ
ンで行うことにより、圧力媒体のシールと、弾性体の変
形によるシリンダ本体の横方向変位との機能を両立させ
ることができ、上記効果を有する装置が簡単な構成で実
現される。
【0038】さらに、シリンダ本体の周囲にシリンダ側
室を設け、シリンダ本体内部の主シリンダ室と前記シリ
ンダ側室とを連通させ、両者を同圧にすることにより、
上記弾性体による横方向変位の範囲を大きく確保するこ
とができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態である土質試験機のアクチ
ュエータ部分の概略の断面図である。
【図2】 ピストンを内蔵した装置本体上部のシリンダ
部を示す概略の断面図である。
【図3】 従来のシリンダ装置である複動型シリンダア
クチュエータの断面構造の一例を示す概略の断面図であ
る。
【符号の説明】
30 ピストンロッド、32a,32b ピストン、3
6 ロータ、50 装置本体、52 空気供給路、58
a,58b シリンダ外装主部、60a,60b シリ
ンダ本体、62a,64a シリンダ外装上部、62
b,64b シリンダ外装下部、66a,66b ボー
ルベアリング軸受け、68,72 シリンダ本体支持
部、70,74 弾性体パッキン、76 シリンダ側
室、80a,80b 主シリンダ室、82 連絡孔、8
4 隙間、92a,92b 空気ダンパ室。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダ本体と、 前記シリンダ本体に内挿されたピストンと、 前記シリンダ本体と前記ピストンとを収納するシリンダ
    外装部と、 を含み、 前記シリンダ本体は、前記ピストンの横方向の動きに追
    動可能に前記シリンダ外装部に支持されることを特徴と
    するシリンダ装置。
  2. 【請求項2】 前記シリンダ外装部は、前記シリンダ本
    体を嵌挿され支持するシリンダ本体支持部を有し、 前記シリンダ本体支持部は、嵌挿された前記シリンダ本
    体との間に弾性体パッキンを有し、 前記弾性体パッキンの弾性により前記ピストンへの追動
    を行うことを特徴とする請求項1記載のシリンダ装置。
  3. 【請求項3】 前記ピストンの摺動により容積が変化す
    る主シリンダ室と、 前記シリンダ本体の外側面と当該シリンダ本体が収納さ
    れる前記シリンダ外装部の内側面との間に設けられた間
    隙であって前記主シリンダ室に連通したシリンダ側室
    と、 を有することを特徴とする請求項2記載のシリンダ装
    置。
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