JP2020008055A - アクチュエータ - Google Patents

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允也 田中
Mitsunari Tanaka
允也 田中
聖 笠嶋
Sei Kasajima
聖 笠嶋
恒 下村
Hisashi Shimomura
恒 下村
泰之 小林
Yasuyuki Kobayashi
泰之 小林
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【課題】簡単な制御や構成で圧電素子の変位を拡大させることが可能なアクチュエータを提供する。【解決手段】アクチュエータ10は、互いに連通する第1の室21及び第2の室22を内部に備えるアクチュエータ本体20と、第1の室21内を変位する加圧板30と、第2の室22内を変位するピストン40と、アクチュエータ本体20内の加圧板30とピストン40との間の閉じられた空間23に封入される作動液60と、加圧板30の外側に位置し、電圧の印加により変位することで加圧板30を変位させる圧電素子50とを備え、第1の室21は、加圧板30の変位方向と直交する断面の面積が、第2の室22のピストン40の変位方向に直交する断面の面積よりも大きく、第1の室21と第2の室22との断面の面積比に応じて、圧電素子50の変位量に対するピストン40の変位量が変化する。【選択図】図1

Description

本発明は、アクチュエータに関し、特に、圧電素子を駆動源として変位するアクチュエータに関するものである。
従来、高精度に変位を制御する素子として、圧電素子が開発されている。圧電素子は、印加電圧に対して高精度で伸縮して変位する、いわゆる逆圧電効果と呼ばれる特性を有しており、また、発生力(圧電素子が発生しうる力)が大きいという特徴があるため、例えばアクチュエータに用いられている。
特許文献1に記載のアクチュエータは、ピストンで区画されるシリンダ内の一方の空間に、積層型の圧電素子が配置されており、積層型圧電素子はピストンに接続されている。シリンダには他方の空間に連通するAポート,Bポートが設けられている。積層型圧電素子に印加する電圧のオンオフにより積層型圧電素子が変位し元に戻る往復動を行うことで、Bポートから流動体が吸い込まれAポートから吐出される。Aポートは、逆止弁を介して、ワークに作用するロッドを有するシリンダ機構に接続されており、吐出される流動体によりロッドが押されて変位する。圧電素子の往復動(振動)の回数により流動体の吐出量を調整して、ロッドを所望の位置まで変位させる。
特開平7−119625号公報
特許文献1に記載のアクチュエータにおいては、積層型圧電素子の変位をロッドで出力しているが、一般に、圧電素子の変位量は、1Vの印加電圧に対して数十〜数千pm(ピコメートル)と非常に小さい。このため、特許文献1においては、圧電素子を積層した積層型圧電素子を用いることで、変位量を拡大させている。また、特許文献1においては、ロッドの所望の変位量を得るために、積層型圧電素子を往復動させてシリンダから吐出する流動体の量を増加させ、ロッドの変位を拡大させている。しかし、積層型圧電素子に印加する電圧のオンオフ制御を行わなくてはならず、制御が複雑であり手間であるという問題がある。
また、積層型圧電素子を用いたアクチュエータにおいて、積層型圧電素子の変位を拡大させる機構として、例えば超音波モータ等の機械的な拡大機構を用いることが既に知られている。しかし、微小な変位を機械的に拡大するには、分解能に応じた高精度な加工を拡大機構に行う必要があり、拡大機構の構成が複雑になり製造が難しいという問題がある。
本発明は、上記した課題に着目してなされたものであり、簡単な制御や構成で圧電素子の変位を拡大させることが可能なアクチュエータを提供することを目的とする。
本発明によるアクチュエータは、互いに連通する第1の室及び第2の室を内部に備えるアクチュエータ本体と、前記第1の室内を変位する加圧板と、前記第2の室内を変位するピストンと、前記アクチュエータ本体内の前記加圧板と前記ピストンとの間の閉じられた空間に封入される作動液と、前記加圧板の外側に位置し、電圧の印加により変位することで前記加圧板を変位させる圧電素子とを備え、前記第1の室は、前記加圧板の変位方向と直交する断面の面積が、前記第2の室の前記ピストンの変位方向と直交する断面の面積よりも大きく、前記第1の室と前記第2の室との断面の面積比に応じて、前記圧電素子の変位量に対する前記ピストンの変位量が変化する。
圧電素子に電圧を印加すると、電圧値の大きさに応じて圧電素子が変位し、これにより加圧板に圧力が加わって加圧板が変位する。加圧板は作動液に圧力を加え、この圧力はピストンに伝わり、ピストンが変位する。パスカルの原理に基づき、ピストンの変位量は、加圧板の変位、すなわち圧電素子の変位に対して、第1の室と第2の室との断面の面積比に応じて定まる。ピストンの変位が所望の値に拡大するように、第1の室の断面の面積と第2の室との断面の面積、圧電素子に印加する電圧値とが設定される。
上記の構成によれば、圧電素子に所定値の電圧を印加して圧電素子を変位させ、この圧電素子の変位を作動液と加圧板を介してピストンに伝えるだけの簡単な制御や構成で圧電素子の変位を拡大させることができる。このため、高精度な加工が必要な機械的拡大機構や複雑な制御が不要となる。
好ましい実施形態によれば、前記圧電素子が、複数のピエゾ素子を積層した積層型圧電素子である。
好ましい実施形態によれば、前記圧電素子は、前記アクチュエータ本体の前記第1の室内に位置し、一端が前記加圧板の外側に固定され、他端が前記第1の室の内壁に固定されている。
好ましい実施形態によれば、前記第1の室及び前記第2の室は、前記加圧板の変位方向と前記ピストンの変位方向とが互いに直交するように配置されている。
好ましい実施形態によれば、前記加圧板を前記圧電素子による押圧方向と反対方向へ付勢するバネをさらに備える。
好ましい実施形態によれば、前記ピストンと連動し、導電性の接点部材を有する作動部材をさらに備える。前記作動部材は、リレーの可動端子を構成し、リレーの導電性の固定端子に前記接点部材が接触する位置と接触しない位置とを移動する。
本発明によれば、簡単な制御や構成で圧電素子の変位を拡大させることができる。
本発明のアクチュエータの原理を説明する断面図である。 本発明の一実施形態の断面図である。 図2の実施形態の(A)は側面図、(B)は平面図である。 本発明のアクチュエータを適用したリレーの説明図である。
本発明の実施形態を図面を参照して説明する。まず、図1を用いて本発明のアクチュエータ10の原理を説明する。アクチュエータ10は、互いに連通する第1の室21及び第2の室22を内部に備えたアクチュエータ本体20と、第1の室21内を変位可能に設けられた加圧板30と、第2の室22内を変位可能に設けられたピストン40と、アクチュエータ本体20内の加圧板30とピストン40との間の閉じられた空間23に封入される作動液60と、加圧板30の外側に固定され、電圧の印加により変形することで加圧板30を変位させる圧電素子50とを備えている。本実施形態では、図1における上下方向がピストン40、加圧板30、圧電素子50の変位方向Xであるが、ピストン40、加圧板30、圧電素子50の変位方向Xは上下方向に限定されるものではなく、任意の方向であってもよい。
アクチュエータ本体20は長さ方向、すなわち変位方向Xに対して直交する断面の形状が円形である有底の筒状体であり、第1の室21は、一方側(本実施形態では下側)に底を備え、第2の室22は第1の室21に連続して形成され他方側の端部(本実施形態では上端部)が開口している。第1の室21は、加圧板30の変位方向Xと直交する断面の面積(以下、「第1の室21の断面積S1」という。)が、第2の室22のピストン40の変位方向Xと直交する断面の面積(以下、「第2の室22の断面積S2」という。)よりも大きく形成されている。なお、アクチュエータ本体20の断面の形状は円形に限定されず、矩形状、多角形状、楕円形状などいずれの形状であってもよい。
加圧板30は、円板状の板部材からなり、平面形状が第1の室21の断面形状とほぼ等しく、第1の室21の内壁に対して作動液60が漏れないように密閉された状態で変位する。
圧電素子50は、複数のピエゾ素子を積層した積層型圧電素子であり、ピエゾ素子の積層方向に変位する。圧電素子50の一端(下端)50aは第1の室21の底面21aに固定され、他端(上端)50bは加圧板30の外側面30aに固定されている。なお、本明細書において、加圧板30の外側とは作動液60側と反対の側を言い、図1においては加圧板30の下側を言う。圧電素子50には、図示しない電極が設けられ、電極には電線を介して電源が接続されている。
ピストン40は、円柱部材からなり、第2の室22に収容される部分の断面形状が第2の室22の断面形状とほぼ等しく、第2の室22の内壁に対して作動液60が漏れないように密閉された状態で変位する。ピストン40の先端部は第2の室22の開口22aから突出している。
アクチュエータ10の動作について説明する。圧電素子50に印加される電圧がゼロの場合、圧電素子50の変位量はゼロであり、圧電素子50の上端50b、加圧板30、ピストン40はそれぞれ初期位置にある。圧電素子50に所定の値の電圧を印加すると、圧電素子50の下端50aが第1の室21の底面21aに固定されているために、圧電素子50は上方向へ伸び、上端50bが加圧板30を押し上げるように変位する。これより加圧板30に圧力が加わって、圧電素子50の上端50bの変位量だけ加圧板30が変位し、作動液60に圧力が加わる。作動液60に加わった圧力はピストン40に伝わり、ピストン40が上方向に変位する。パスカルの原理に基づき、ピストン40の変位量L2は、次式により求めることができる。
ピストン40の変位量L2=加圧板30の変位量L1×(第1の室21の断面積S1/第2の室22の断面積S2)
第1の室21の断面積S1と第2の室22の断面積S2との面積比に応じて、圧電素子50の変位量L1すなわち加圧板30の変位量L1に対するピストン40の変位量L2が変化する。
例えば、第1の室21の円形の断面の直径を10mmとすると、第1の室21の断面積S1は、25πmmであり、第2の室22の円形の断面の直径を1mmとすると、0.25πmmであり、第1の室21の断面積S1/第2の室22の断面積S2=100となる。加圧板30の変位量L1を10μmとすると、ピストン40の変位量L2=10μm×100=1mmとなる。
圧電素子50に印加する電圧をゼロに戻すと、圧電素子50の上端50bは初期位置に戻り、加圧板30を押圧する力が解除され、加圧板30が初期位置に戻り、ピストン40も初期位置に戻る。
上記の構成によれば、圧電素子50に所定値の電圧を印加して圧電素子50を変位させ、この圧電素子50の変位を加圧板30に作用させ、作動液60を介してピストン40に伝えるだけの簡単な制御や構成で圧電素子50の変位を拡大させることができ、高精度な加工が必要な機械的拡大機構や複雑な制御が不要である。
なお、圧電素子50の変位量は印加する電圧値によっても変化する。このため、印加電圧値を変化させることで、ピストン40の変位量を調整してもよい。また、上記の実施形態では、圧電素子50に印加する電圧をゼロと所定の値とのいずれかに切り替えているが、印加する電圧をゼロとはせずに圧電素子50に常に一定値の電圧を印加し、このときのピストン40の先端部の位置を初期位置とし、圧電素子50にこの一定値よりもさらに高い電圧を印加してピストン40を変位させてもよい。
図1に示すアクチュエータ10の具体例な構成を図2、図3(A)、図3(B)に示す。図2は、図3(B)の平面図のA−A線に沿う断面図である。図2、図3のアクチュエータ100において、アクチュエータ本体20は、第1の本体部71と、第2の本体部81とを有している。第1の本体部71は、断面形状が円形の筒状部72と、筒状部72の一端側(図2においては右側)の開口を封鎖する封鎖部材73とから構成されている。筒状部72の他端側は筒状部72の周壁と一体に形成された外壁74により閉じられており、外壁74の一部には第2の本体部81の内部と連通する開口75が設けられている。
筒状部72の内部空間は第1の室21であり、第1の室21には、加圧板30が第1の本体部71の長さ方向(本実施形態においては図2における左右方向)に変位可能に収容されている。加圧板30は、第1の室21の断面形状と略同一の平面形状を有する板部材である。加圧板30の周縁にはゴム製のパッキン31が取り付けられ、筒状部72の内周壁に対して作動液60が漏れないように密閉された状態で変位可能としている。加圧板30の外側面30aには、周縁から延びる円筒部32が設けられている。円筒部32は、加圧板30を安定して変位させ、変位動作中に傾くのを防止している。円筒部32の長さは、加圧板30が変位しても円筒部32の開放端部32aが封鎖部材73に接しない長さに設定されている。なお、加圧板30の外側とは、後述する作動液60側と反対の側の面であり、本実施形態においては図2において加圧板30の右側である。
加圧板30の内側面30b、すなわち作動液60側の面30bには、後述するバネ76を支持するための円筒状突起33が形成されている。
圧電素子50は、一端50aが、封鎖部材73の内面に形成された凹部73aの底面73bに固定されている。圧電素子50の他端50bは加圧板30の外側の面30aの中央部に固定されている。凹部73aの深さは圧電素子50の長さに合わせて設定される。封鎖部材73には、凹部73aから外部に通じる貫通孔73cが形成されており、貫通孔73cに、圧電素子50に電圧を印加するために圧電素子50の電極と接続される電線51が通されている。圧電素子50の押圧方向は、圧電素子50が伸びる方向であり、図2においては左方向である。
加圧板30と外壁74との間には、加圧板30を圧電素子50による押圧方向と反対方向へ付勢するバネ76を備えている。バネ76の一端は外壁74に固定され、他端は加圧板30の円筒状突起33の内部に挿入されて加圧板30に支持されている。バネ76により圧電素子50に所定の圧力を加えることで、圧電素子50の伸びる力(発生力)を大きくすることができる。また、加圧板30が変位動作中に傾いて圧電素子50が伸縮する方向以外の方向から圧電素子50に力が加わった場合であっても、この力に対する耐性が向上し、圧電素子50が変形するのを防ぐことができる。
第2の本体部81は、内部に断面形状が円形の第2の室22が形成された筒状部材であり、第2の室22にはピストン40が第2の室22の長さ方向(本実施形態においては図2における上下方向)に変位可能に収容されている。ピストン40は円柱部材からなり、ピストン40の第2の室22に収容される部分の断面形状が第2の室22の断面形状とほぼ等しい。
第2の本体部81は、第1の本体部71の外壁74に接着やねじ止めなどの取付手段により取り付けられている。第2の本体部81の一端側(図2における下側)であって第1の本体部71の外壁74に設けられた開口75に対応する位置に開口82が形成されている。第2の本体部81が第1の本体部71に取り付けられた状態で、開口75、82により第2の室22と第1の室21とが連通している。すなわち、第1の室21と第2の室22とは、加圧板30の変位方向Y(図2における左右方向)とピストン40の変位方向Z(図2における上下方向)とが互いに直交するように配置されている。加圧板30とピストン40との間の閉じられた空間23には作動液60が封入されている。
ピストン40の先端部は第2の室22の他端側に形成された開口22aから突出している。ピストン40の先端部には鍔部41が形成されており、ピストン40が変位したときに先端部が第2の室22に入り込むのを防いでいる。ピストン40の先端面40aは平坦面となっており、アクチュエータ100により動作される図示しない作動部材などを取り付けやすくなっている。第2の室22の先端にはパッキン24が設けられ、ピストン40の外面と第2の室22の内周面とのわずかな隙間に作動液60が入り込んだ場合でも、作動液60が第2の室22から外部に漏れるのを防いでいる。
アクチュエータ10の動作について説明する。圧電素子50に印加される電圧がゼロの場合、圧電素子50の変位量はゼロであり、圧電素子50の他端50b、加圧板30、ピストン40はそれぞれ初期位置にある。圧電素子50に所定の値の電圧を印加すると、圧電素子50は、一端50aが封鎖部材73に固定されているので、他端50bが伸びて変位し、加圧板30が押圧されて圧電素子50の変位量だけ変位し、加圧板30から作動液60に圧力が加わる。なお、バネ76の付勢力は圧電素子50の変位量には影響を与えない。作動液60に加わった圧力は第2の室22のピストン40の下面に伝わり、ピストン40が上方向に変位する。パスカルの原理に基づき、ピストン40の変位量L2は上述した式により求めることができる。第1の室21の断面積S1と第2の室22の断面積S2との面積比に応じて、圧電素子50の変位量L1すなわち加圧板30の変位量L1に対するピストン40の変位量が変化する。
上記の構成によれば、圧電素子50に所定値の電圧を印加して圧電素子50を変位させ、この圧電素子50の変位を加圧板30に作用させ、作動液60を介してピストン40に伝えるだけの簡単な制御や構成で圧電素子50の変位を拡大させることができ、高精度な加工が必要な機械的拡大機構や複雑な制御が不要である。
なお、第1の本体部71、第1の室21、第2の室22の断面形状はそれぞれ円形に限定されず、矩形状、多角形状、楕円形状など、任意の形状であってもよい。
図4は、上記のアクチュエータ100を用いたリレー200を示す。リレー200のベース201には、アクチュエータ100が支持されるとともに、導電性を有する第1から第3の固定端子202〜204が設けられている。アクチュエータ100のピストン40には作動部材42が連結されており、作動部材42の先端には導電性の金属片からなる接点部材43が設けられている。接点部材43は第3の固定端子204と導線205により導通させている。接点部材43は、第1の固定端子202と第2の固定端子203との間を移動する。
圧電素子50に所定の電圧値を印加した場合に、ピストン40の変位量L2が第1の固定端子202と第2の固定端子203との間の距離にほぼ等しくなるように、アクチュエータ100の電圧値や、第1の室21の断面積S1と第2の室22の断面積S2との比が設定される。圧電素子50に印加する電圧値がゼロの場合に、接点部材43は第1の固定端子202と接触して導通する第1の位置P1に定位する。圧電素子50に所定の電圧値が印加されると、接点部材43は移動して第2の固定端子203と接触して導通する第2の位置P2に定位される。圧電素子50にゼロより大きく所定の電圧値より小さい電圧が印加されると、接点部材43は第1の固定端子202と第2の固定端子203との間であって、第1の固定端子202及び第2の固定端子203のいずれにも接触しない第3の位置P3に移動して定位する。
このように本発明に係るアクチュエータ100を有するリレー200は、圧電素子50に電圧を印加することで接点部材43を第2の位置P2、第3の位置P3に移動させるが、この第2の位置P2、第3の位置P3に接点部材43を保持するために圧電素子50に電圧を印加するが、このときに流れる電流は圧電素子50の漏れ電流のみであるため、消費電力が小さくてすむ。特に、従来の電磁リレー200の場合には、コイルに電流を流して可動接点を所定の位置に保持するため、大きいコイル電流が必要となるが、本発明に係るアクチュエータ100を有するリレー200は、従来の電磁リレー200に比べて消費電力が小さくなる。
また、本発明に係るアクチュエータ100は、ソレノイドバルブ(電磁弁)に対して用いることもできる。従来のソレノイドバルブはプランジャをソレノイドコイルにより駆動させることで通路を開閉するものであるが、プランジャを本発明のアクチュエータ100のピストン40に連結してプランジャを駆動する。本発明に係るアクチュエータ100は、リレーやソレノイドバルブに限らず、他の用途にも使用可能である。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
10、100 アクチュエータ
20 アクチュエータ本体
21 第1の室
22 第2の室
23 加圧板とピストンとの間の閉じられた空間
30 加圧板
40 ピストン
42 作動部材
50 圧電素子
60 作動液
76 バネ
200 リレー
202〜204 固定端子
S1 第1の室の断面積
S2 第2の室の断面積
L1 加圧板の変位量、圧電素子の変位量
L2 ピストンの変位量

Claims (6)

  1. 互いに連通する第1の室及び第2の室を内部に備えるアクチュエータ本体と、
    前記第1の室内を変位する加圧板と、
    前記第2の室内を変位するピストンと、
    前記アクチュエータ本体内の前記加圧板と前記ピストンとの間の閉じられた空間に封入される作動液と、
    前記加圧板の外側に位置し、電圧の印加により変位することで前記加圧板を変位させる圧電素子とを備え、
    前記第1の室は、前記加圧板の変位方向と直交する断面の面積が、前記第2の室の前記ピストンの変位方向と直交する断面の面積よりも大きく、
    前記第1の室と前記第2の室との断面の面積比に応じて、前記圧電素子の変位量に対する前記ピストンの変位量が変化するアクチュエータ。
  2. 前記圧電素子が、複数のピエゾ素子を積層した積層型圧電素子である請求項1に記載のアクチュエータ。
  3. 前記圧電素子は、前記アクチュエータ本体の前記第1の室内に位置し、一端が前記加圧板の外側に固定され、他端が前記第1の室の内壁に固定されている請求項1または2に記載のアクチュエータ。
  4. 前記第1の室及び前記第2の室は、前記加圧板の変位方向と前記ピストンの変位方向とが互いに直交するように配置されている請求項1から3のいずれかに記載のアクチュエータ。
  5. 前記加圧板を前記圧電素子による押圧方向と反対方向へ付勢するバネをさらに備える請求項1から4のいずれかに記載のアクチュエータ。
  6. 前記ピストンと連動し、導電性の接点部材を有する作動部材をさらに備え、
    前記作動部材は、リレーの可動端子を構成し、リレーの導電性の固定端子に前記接点部材が接触する位置と接触しない位置とを移動する請求項1から5のいずれかに記載のアクチュエータ。
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