JPH11268482A - 字消し用具 - Google Patents
字消し用具Info
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- JPH11268482A JPH11268482A JP10094035A JP9403598A JPH11268482A JP H11268482 A JPH11268482 A JP H11268482A JP 10094035 A JP10094035 A JP 10094035A JP 9403598 A JP9403598 A JP 9403598A JP H11268482 A JPH11268482 A JP H11268482A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】消し粕が出ず、しかも廃棄処理性に優れた字消
し用具を提供する。 【解決手段】付加重合系熱可塑性ブロック弾性体および
パラフィン系オイルを主成分として成形された字消し部
11と、この字消し部11を保持するとともに把持部を
構成する本体部12とを有する。
し用具を提供する。 【解決手段】付加重合系熱可塑性ブロック弾性体および
パラフィン系オイルを主成分として成形された字消し部
11と、この字消し部11を保持するとともに把持部を
構成する本体部12とを有する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉛筆用字消し用具
(イレーサ)に関し、特に消し粕(かす)が出ず廃棄処
理性に優れた字消し用具に関する。
(イレーサ)に関し、特に消し粕(かす)が出ず廃棄処
理性に優れた字消し用具に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】鉛筆
用字消し用具としては、塩化ビニル(PVC)などのプ
ラスチック製消しゴムが普及しているが、塩化ビニル製
消しゴムは、焼却するとダイオキシンを発生させ、環境
汚染などの点で廃棄処理性に問題がある。また、従来の
消しゴムは、鉛筆で書いた文字を消すと、必ず消し粕が
でるので清掃が必要になるばかりでなく、こうした消し
粕を焼却した場合もダイオキシンを発生させるといった
問題がある。
用字消し用具としては、塩化ビニル(PVC)などのプ
ラスチック製消しゴムが普及しているが、塩化ビニル製
消しゴムは、焼却するとダイオキシンを発生させ、環境
汚染などの点で廃棄処理性に問題がある。また、従来の
消しゴムは、鉛筆で書いた文字を消すと、必ず消し粕が
でるので清掃が必要になるばかりでなく、こうした消し
粕を焼却した場合もダイオキシンを発生させるといった
問題がある。
【0003】本発明は、このような従来技術の問題点に
鑑みてなされたものであり、消し粕が出ず、しかも廃棄
処理性に優れた字消し用具を提供することを目的とす
る。
鑑みてなされたものであり、消し粕が出ず、しかも廃棄
処理性に優れた字消し用具を提供することを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の字消し用具は、付加重合系熱可塑性
ブロック弾性体およびパラフィン系オイルを主成分とし
て成形された字消し部と、この字消し部を保持するとと
もに把持部を構成する本体部とを有することを特徴とす
る。
に、請求項1記載の字消し用具は、付加重合系熱可塑性
ブロック弾性体およびパラフィン系オイルを主成分とし
て成形された字消し部と、この字消し部を保持するとと
もに把持部を構成する本体部とを有することを特徴とす
る。
【0005】本発明では、字消し部が付加重合系熱可塑
性ブロック弾性体およびパラフィン系オイルを主成分と
して成形されているので、焼却してもダイオキシンは発
生せず環境汚染の問題は生じない。また、付加重合系熱
可塑性ブロック弾性体およびパラフィン系オイルの相乗
効果により、鉛筆で書かれた文字に字消し部を押し当て
ると、文字(カーボン成分)は紙との圧着以上の付着力
を受けて、当該字消し部に付着する。したがって、文字
を消す場合には、紙の表面を擦らなくとも字消し部を押
し当てるだけで消すことができ、消し粕が生じることが
ない。
性ブロック弾性体およびパラフィン系オイルを主成分と
して成形されているので、焼却してもダイオキシンは発
生せず環境汚染の問題は生じない。また、付加重合系熱
可塑性ブロック弾性体およびパラフィン系オイルの相乗
効果により、鉛筆で書かれた文字に字消し部を押し当て
ると、文字(カーボン成分)は紙との圧着以上の付着力
を受けて、当該字消し部に付着する。したがって、文字
を消す場合には、紙の表面を擦らなくとも字消し部を押
し当てるだけで消すことができ、消し粕が生じることが
ない。
【0006】本発明において、字消し部を構成する一方
の付加重合系熱可塑性ブロック弾性体は、ポリスチレン
ブロック(以下、単にSともいう。)と水添または非水
添のポリイソプレンブロック(以下、単にIともい
う。)とからなるブロック共重合体、またはポリスチレ
ンブロック(S)と水添または非水添のポリブタジエン
ブロック(以下、単にBともいう。)とからなるブロッ
ク共重合体の何れかである。
の付加重合系熱可塑性ブロック弾性体は、ポリスチレン
ブロック(以下、単にSともいう。)と水添または非水
添のポリイソプレンブロック(以下、単にIともい
う。)とからなるブロック共重合体、またはポリスチレ
ンブロック(S)と水添または非水添のポリブタジエン
ブロック(以下、単にBともいう。)とからなるブロッ
ク共重合体の何れかである。
【0007】この付加重合系熱可塑性ブロック弾性体
は、(S−I)や(S−B)で表されるジブロックのも
の、あるいはS−(I−S)nやS−(B−S)n,
(ただしn=1〜5)の一般式で表されるトリブロック
およびそれ以上のものである。
は、(S−I)や(S−B)で表されるジブロックのも
の、あるいはS−(I−S)nやS−(B−S)n,
(ただしn=1〜5)の一般式で表されるトリブロック
およびそれ以上のものである。
【0008】本発明に係る付加重合系熱可塑性ブロック
弾性体は、たとえば全体の数平均分子量が5,000〜
500,000の範囲にあり、Sブロック単位の含有量
が5〜70wt%であり、かつIブロック単位またはB
ブロック単位の二重結合の70%以上が水添されたもの
がより好ましく用いられる。また、Sブロック単位の重
量平均分子量としては5,000〜125,000、I
ブロック単位またはBブロック単位の重量平均分子量と
しては15,000〜250,000のものを例示する
ことができる。
弾性体は、たとえば全体の数平均分子量が5,000〜
500,000の範囲にあり、Sブロック単位の含有量
が5〜70wt%であり、かつIブロック単位またはB
ブロック単位の二重結合の70%以上が水添されたもの
がより好ましく用いられる。また、Sブロック単位の重
量平均分子量としては5,000〜125,000、I
ブロック単位またはBブロック単位の重量平均分子量と
しては15,000〜250,000のものを例示する
ことができる。
【0009】さらに具体的には、ポリスチレンブロック
と水添または非水添のポリイソプレンブロックとからな
る付加重合系熱可塑性ブロック弾性体として、飽和型の
ジブロックおよびトリブロックタイプのスチレンエンチ
レンプロピレン(SEP)やスチレンエチレンプロピレ
ンスチレン(SEPS)が好適に用いられる。市販品で
は、たとえばクラレ社製「セプトン」が例示できる。
と水添または非水添のポリイソプレンブロックとからな
る付加重合系熱可塑性ブロック弾性体として、飽和型の
ジブロックおよびトリブロックタイプのスチレンエンチ
レンプロピレン(SEP)やスチレンエチレンプロピレ
ンスチレン(SEPS)が好適に用いられる。市販品で
は、たとえばクラレ社製「セプトン」が例示できる。
【0010】また、ポリスチレンブロックと水添または
非水添のポリブタジエンブロックとからなる付加重合系
熱可塑性ブロック弾性体としては、スチレンエンチレン
ブタジエン(SEB)やスチレンエチレンブタジエンス
チレン(SEBS)が好適に用いられる。市販品では、
たとえば、水素添加物として三菱油化社製「ラバロ
ン」、旭化成社製「タフテック」、シェル化学社製「ク
ラトンG」、非水素添加物としてアロン化成社製「エラ
ストマーAR」、シェル化学社製「クラトンカリフレッ
クスTR」、日本合成ゴム社製「JSR TR」が例示
できる。
非水添のポリブタジエンブロックとからなる付加重合系
熱可塑性ブロック弾性体としては、スチレンエンチレン
ブタジエン(SEB)やスチレンエチレンブタジエンス
チレン(SEBS)が好適に用いられる。市販品では、
たとえば、水素添加物として三菱油化社製「ラバロ
ン」、旭化成社製「タフテック」、シェル化学社製「ク
ラトンG」、非水素添加物としてアロン化成社製「エラ
ストマーAR」、シェル化学社製「クラトンカリフレッ
クスTR」、日本合成ゴム社製「JSR TR」が例示
できる。
【0011】一方、本発明において、字消し部を構成す
る他方のパラフィン系オイル(炭化水素系鉱物油)とし
ては、特に限定されないが、入手が容易で低コストの点
から流動パラフィンを挙げることができる。
る他方のパラフィン系オイル(炭化水素系鉱物油)とし
ては、特に限定されないが、入手が容易で低コストの点
から流動パラフィンを挙げることができる。
【0012】本発明において、字消し部の形状および構
造は特に限定されないが、請求項3記載の字消し用具
は、前記字消し部がローラ状に形成され、このローラ状
字消し部が前記本体部に対して回転自在に保持されてい
ることを特徴とする。
造は特に限定されないが、請求項3記載の字消し用具
は、前記字消し部がローラ状に形成され、このローラ状
字消し部が前記本体部に対して回転自在に保持されてい
ることを特徴とする。
【0013】字消し部をローラ状に形成し、これを本体
部に対して回動自在に設けることにより、本体部を把持
し、字消し部を文字が書かれた紙の表面に押し当てなが
ら転がすだけで、文字を消すことができる。
部に対して回動自在に設けることにより、本体部を把持
し、字消し部を文字が書かれた紙の表面に押し当てなが
ら転がすだけで、文字を消すことができる。
【0014】また、請求項4記載の字消し用具は、前記
字消し部が前記本体部の一端に挿入され、前記本体部の
一端から出没可能に設けられていることを特徴とする。
字消し部が前記本体部の一端に挿入され、前記本体部の
一端から出没可能に設けられていることを特徴とする。
【0015】字消し部を本体部の一端に挿入し、この一
端から少しだけ出るようにした状態で、本体部を把持
し、文字部に叩くように押し当てるだけで、文字を消す
ことができる。
端から少しだけ出るようにした状態で、本体部を把持
し、文字部に叩くように押し当てるだけで、文字を消す
ことができる。
【0016】さらに、請求項5記載の字消し用具は、前
記本体部がシャープペンシルであることを特徴とする。
本体部をシャープペンシルとし、その頭部に字消し部を
設ければ、筆記具と字消し用具とを別々に携帯する必要
がなくなるので便利である。
記本体部がシャープペンシルであることを特徴とする。
本体部をシャープペンシルとし、その頭部に字消し部を
設ければ、筆記具と字消し用具とを別々に携帯する必要
がなくなるので便利である。
【0017】本発明において、字消し部の成形方法は特
に限定されず、射出成形法、コンプレッション成形法、
押し出し成形法、シート成形法、または塗装法などを例
示することができる。このうちの塗装法は、字消し部を
構成する主成分である付加重合系熱可塑性ブロック弾性
体およびパラフィン系オイルが溶解する塩素系溶剤ある
いはラッカーシンナに当該主成分を溶かし、これを塗装
することで付加重合系熱可塑性ブロック弾性体およびパ
ラフィン系オイルを主成分とする膜を成形し、これを字
消し部として用いる。
に限定されず、射出成形法、コンプレッション成形法、
押し出し成形法、シート成形法、または塗装法などを例
示することができる。このうちの塗装法は、字消し部を
構成する主成分である付加重合系熱可塑性ブロック弾性
体およびパラフィン系オイルが溶解する塩素系溶剤ある
いはラッカーシンナに当該主成分を溶かし、これを塗装
することで付加重合系熱可塑性ブロック弾性体およびパ
ラフィン系オイルを主成分とする膜を成形し、これを字
消し部として用いる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。第1実施形態 図1は本発明の字消し用具1の第1実施形態を示す斜視
図であり、本体部12の一端に字消し部11が設けられ
て構成されている。本体部12は、一般的な鉛筆やシャ
ープペンシルとほぼ同じ大きさであり、必要に応じて断
面を円形、多角形とすることができる。また、この字消
し用具1をポケットなどに装着できるようにクリップを
設けても良い。
基づいて説明する。第1実施形態 図1は本発明の字消し用具1の第1実施形態を示す斜視
図であり、本体部12の一端に字消し部11が設けられ
て構成されている。本体部12は、一般的な鉛筆やシャ
ープペンシルとほぼ同じ大きさであり、必要に応じて断
面を円形、多角形とすることができる。また、この字消
し用具1をポケットなどに装着できるようにクリップを
設けても良い。
【0019】字消し部11は、付加重合系熱可塑性ブロ
ック弾性体およびパラフィン系オイルを主成分として、
同図に示すように円柱状に成形された成形体111に軸
112を挿入してなり、本体部12の一端に形成された
フランジ121の孔122に字消し部11の軸112を
差し込むことにより、本体部12に対して回動自在に設
けられている。
ック弾性体およびパラフィン系オイルを主成分として、
同図に示すように円柱状に成形された成形体111に軸
112を挿入してなり、本体部12の一端に形成された
フランジ121の孔122に字消し部11の軸112を
差し込むことにより、本体部12に対して回動自在に設
けられている。
【0020】特に限定はされないが、字消し部11の成
形体111は、スチレンエチレンプロピレンスチレン
(SEPS)またはスチレンエチレンブタジエンスチレ
ン(SEBS)に流動パラフィンを添加したものを射出
成形することにより製造する。この場合、硬度がJIS
規格のA−60〜アスカーCの0となるように調合して
成形する。
形体111は、スチレンエチレンプロピレンスチレン
(SEPS)またはスチレンエチレンブタジエンスチレ
ン(SEBS)に流動パラフィンを添加したものを射出
成形することにより製造する。この場合、硬度がJIS
規格のA−60〜アスカーCの0となるように調合して
成形する。
【0021】こうして構成された字消し用具1を用いて
鉛筆で書かれた文字を消す場合は、図6に示すように、
本体部12を把持して、紙面P上にローラ状に形成され
た字消し部11を押し当て、消したい部分を往復移動さ
せて転がす。こうすることで、紙面Pに圧着された鉛筆
粉(カーボン)は、字消し部11側に付着し、きれいに
消すことができる。字消し部11に付着した鉛筆粉は、
水洗いなどで容易に除去することができるが、ある程度
使用したら字消し部11を交換するようにしても良い。
この場合、交換用の字消し部11を本体部12内に入れ
ておくこともできる。
鉛筆で書かれた文字を消す場合は、図6に示すように、
本体部12を把持して、紙面P上にローラ状に形成され
た字消し部11を押し当て、消したい部分を往復移動さ
せて転がす。こうすることで、紙面Pに圧着された鉛筆
粉(カーボン)は、字消し部11側に付着し、きれいに
消すことができる。字消し部11に付着した鉛筆粉は、
水洗いなどで容易に除去することができるが、ある程度
使用したら字消し部11を交換するようにしても良い。
この場合、交換用の字消し部11を本体部12内に入れ
ておくこともできる。
【0022】また、本実施形態に係る字消し部11は、
流動パラフィンを含有しているので、紙面Pに長時間接
触すると、この流動パラフィンが紙にしみ込むおそれが
あるので、図8に示すように、本体部12を横たえたと
きに字消し部11が紙面Pに接触しないように、同図で
いえば隙間Sが生じるように、本体部12の外径と字消
し部11の外径との寸法関係を決定しておくことが望ま
しい。
流動パラフィンを含有しているので、紙面Pに長時間接
触すると、この流動パラフィンが紙にしみ込むおそれが
あるので、図8に示すように、本体部12を横たえたと
きに字消し部11が紙面Pに接触しないように、同図で
いえば隙間Sが生じるように、本体部12の外径と字消
し部11の外径との寸法関係を決定しておくことが望ま
しい。
【0023】第2実施形態 図2は本発明の字消し用具1の第2実施形態を示す斜視
図であり、本体部12の一端に字消し部11が挿入して
設けられている。本体部12は、一般的な鉛筆やシャー
プペンシルとほぼ同じ大きさとしても良いし、口紅ある
いは印鑑とほぼ同じ大きさとしても良い。また、本体部
12の断面は、必要に応じて円形、多角形とすることが
できる。本体部12を鉛筆とほぼ同じ大きさに形成する
場合等には、この字消し用具1をポケットなどに装着で
きるように本体部12にクリップを設けても良い。
図であり、本体部12の一端に字消し部11が挿入して
設けられている。本体部12は、一般的な鉛筆やシャー
プペンシルとほぼ同じ大きさとしても良いし、口紅ある
いは印鑑とほぼ同じ大きさとしても良い。また、本体部
12の断面は、必要に応じて円形、多角形とすることが
できる。本体部12を鉛筆とほぼ同じ大きさに形成する
場合等には、この字消し用具1をポケットなどに装着で
きるように本体部12にクリップを設けても良い。
【0024】本実施形態に係る字消し部11も、上述し
た第1実施形態と同様に、付加重合系熱可塑性ブロック
弾性体およびパラフィン系オイルを主成分として、同図
に示すように円柱状に成形されている。そして、この字
消し部11を、当該字消し部11の一部が露呈するよう
に本体部12の一端に差し込む。この場合、口紅式の如
く、本体部12の一部を回転あるいはノックすること
で、字消し部11が本体部12に対して出没するように
構成することもできる。
た第1実施形態と同様に、付加重合系熱可塑性ブロック
弾性体およびパラフィン系オイルを主成分として、同図
に示すように円柱状に成形されている。そして、この字
消し部11を、当該字消し部11の一部が露呈するよう
に本体部12の一端に差し込む。この場合、口紅式の如
く、本体部12の一部を回転あるいはノックすること
で、字消し部11が本体部12に対して出没するように
構成することもできる。
【0025】特に限定はされないが、字消し部11は、
スチレンエチレンプロピレンスチレン(SEPS)また
はスチレンエチレンブタジエンスチレン(SEBS)に
流動パラフィンを添加したものを射出成形することによ
り製造する。この場合、硬度がJIS規格のA−60〜
アスカーCの0となるように調合して成形する。なお、
同図に示すようにキャップ13を設けることもできる。
スチレンエチレンプロピレンスチレン(SEPS)また
はスチレンエチレンブタジエンスチレン(SEBS)に
流動パラフィンを添加したものを射出成形することによ
り製造する。この場合、硬度がJIS規格のA−60〜
アスカーCの0となるように調合して成形する。なお、
同図に示すようにキャップ13を設けることもできる。
【0026】こうして構成された字消し用具1を用いて
鉛筆で書かれた文字を消す場合は、図7に示すように、
本体部12を把持して、紙面P上に字消し部11を押し
当て、消したい部分を叩く。こうすることで、紙面Pに
圧着された鉛筆粉(カーボン)は、字消し部11側に付
着し、きれいに消すことができる。字消し部11に付着
した鉛筆粉は、水洗いなどで容易に除去することができ
るが、ある程度使用したら字消し部11を交換するよう
にしても良い。また、汚れた部分のみを切除して新たな
字消し部11を押し出しても良い。
鉛筆で書かれた文字を消す場合は、図7に示すように、
本体部12を把持して、紙面P上に字消し部11を押し
当て、消したい部分を叩く。こうすることで、紙面Pに
圧着された鉛筆粉(カーボン)は、字消し部11側に付
着し、きれいに消すことができる。字消し部11に付着
した鉛筆粉は、水洗いなどで容易に除去することができ
るが、ある程度使用したら字消し部11を交換するよう
にしても良い。また、汚れた部分のみを切除して新たな
字消し部11を押し出しても良い。
【0027】また、本実施形態に係る字消し部11も流
動パラフィンを含有しているので、紙面Pに長時間接触
すると、この流動パラフィンが紙にしみ込むおそれがあ
るので、上述した第1実施形態と同様に、本体部12を
横たえたときに字消し部11が紙面Pに接触しないよう
に、本体部12の外径と字消し部11の外径との寸法関
係を決定しておくことが望ましい。
動パラフィンを含有しているので、紙面Pに長時間接触
すると、この流動パラフィンが紙にしみ込むおそれがあ
るので、上述した第1実施形態と同様に、本体部12を
横たえたときに字消し部11が紙面Pに接触しないよう
に、本体部12の外径と字消し部11の外径との寸法関
係を決定しておくことが望ましい。
【0028】第3実施形態 図3は本発明の字消し用具1の第3実施形態を示す斜視
図であり、いわゆるノック式字消し用具としたものであ
る。つまり、本実施形態の字消し用具1では、本体部1
2の一端に字消し部11が挿入して設けられている。
図であり、いわゆるノック式字消し用具としたものであ
る。つまり、本実施形態の字消し用具1では、本体部1
2の一端に字消し部11が挿入して設けられている。
【0029】本体部12は、一般的な鉛筆やシャープペ
ンシルとほぼ同じ大きさとされ、その断面は、必要に応
じて円形、多角形とすることができる。また、この字消
し用具1をポケットなどに装着できるように本体部12
にクリップを設けても良い。
ンシルとほぼ同じ大きさとされ、その断面は、必要に応
じて円形、多角形とすることができる。また、この字消
し用具1をポケットなどに装着できるように本体部12
にクリップを設けても良い。
【0030】本実施形態に係る字消し部11も、上述し
た第1および第2実施形態と同様に付加重合系熱可塑性
ブロック弾性体およびパラフィン系オイルを主成分と
し、同図に示すように円柱状に成形されている。そし
て、この字消し部11を、当該字消し部11の一部が露
呈するように本体部12の一端に差し込む。この場合、
シャープペンシルの如く本体部12の頭部に設けられた
押圧部123をノックすることで、字消し部11が本体
部12に対して出没するように構成されている。
た第1および第2実施形態と同様に付加重合系熱可塑性
ブロック弾性体およびパラフィン系オイルを主成分と
し、同図に示すように円柱状に成形されている。そし
て、この字消し部11を、当該字消し部11の一部が露
呈するように本体部12の一端に差し込む。この場合、
シャープペンシルの如く本体部12の頭部に設けられた
押圧部123をノックすることで、字消し部11が本体
部12に対して出没するように構成されている。
【0031】こうして構成された字消し用具1を用いて
鉛筆で書かれた文字を消す場合は、図7に示した実施形
態と同様に、本体部12を把持して、紙面P上に字消し
部11を押し当て、消したい部分を叩く。こうすること
で、紙面Pに圧着された鉛筆粉(カーボン)は、字消し
部11側に付着し、きれいに消すことができる。字消し
部11に付着した鉛筆粉は、水洗いなどで容易に除去す
ることができるが、ある程度使用したら字消し部11を
交換するようにしても良い。また、汚れた部分のみを切
除して、押圧部123をノックし、新たな字消し部11
を押し出しても良い。
鉛筆で書かれた文字を消す場合は、図7に示した実施形
態と同様に、本体部12を把持して、紙面P上に字消し
部11を押し当て、消したい部分を叩く。こうすること
で、紙面Pに圧着された鉛筆粉(カーボン)は、字消し
部11側に付着し、きれいに消すことができる。字消し
部11に付着した鉛筆粉は、水洗いなどで容易に除去す
ることができるが、ある程度使用したら字消し部11を
交換するようにしても良い。また、汚れた部分のみを切
除して、押圧部123をノックし、新たな字消し部11
を押し出しても良い。
【0032】また、本実施形態に係る字消し部11も流
動パラフィンを含有しているので、紙面Pに長時間接触
すると、この流動パラフィンが紙にしみ込むおそれがあ
るので、上述した第1および第2実施形態と同様に、本
体部12を横たえたときに字消し部11が紙面Pに接触
しないように、本体部12の外径と字消し部11の外径
との寸法関係を決定しておくことが望ましい。
動パラフィンを含有しているので、紙面Pに長時間接触
すると、この流動パラフィンが紙にしみ込むおそれがあ
るので、上述した第1および第2実施形態と同様に、本
体部12を横たえたときに字消し部11が紙面Pに接触
しないように、本体部12の外径と字消し部11の外径
との寸法関係を決定しておくことが望ましい。
【0033】第4実施形態 図4は本発明の字消し用具1の第4実施形態を示す斜視
図であり、本実施形態では、本体部12をシャープペン
シルとするとともに、上述した第1実施形態と実質的に
同じ字消し部11が本体部12の頭部に回動自在に設け
られている。その他の構成については上述した実施形態
と同様であるため、同一の部材には同一の符号を付して
その説明を一部省略するが、このように本体部12をシ
ャープペンシルとし、その頭部に字消し部11を設ける
ことにより、筆記具と字消し用具とを別々に携帯する必
要がなくなるので便利である。
図であり、本実施形態では、本体部12をシャープペン
シルとするとともに、上述した第1実施形態と実質的に
同じ字消し部11が本体部12の頭部に回動自在に設け
られている。その他の構成については上述した実施形態
と同様であるため、同一の部材には同一の符号を付して
その説明を一部省略するが、このように本体部12をシ
ャープペンシルとし、その頭部に字消し部11を設ける
ことにより、筆記具と字消し用具とを別々に携帯する必
要がなくなるので便利である。
【0034】第5実施形態 図5は、本発明の字消し用具1の第5実施形態を示す斜
視図であり、本実施形態では、字消し部11が上述した
第1および第2実施形態と同様に付加重合系熱可塑性ブ
ロック弾性体およびパラフィン系オイルを主成分として
いるが、これをシート状に形成し、図1や図4に示す軸
112に巻回することにより成形体111が構成されて
いる。したがって、使用により字消し部11の表面が汚
れたら、成形体111を1枚ずつ切除することで、新た
な字消し部11が現れ、水洗するよりも手間がかから
ず、また図1や図4に示す実施形態のように全てを廃棄
することもない。
視図であり、本実施形態では、字消し部11が上述した
第1および第2実施形態と同様に付加重合系熱可塑性ブ
ロック弾性体およびパラフィン系オイルを主成分として
いるが、これをシート状に形成し、図1や図4に示す軸
112に巻回することにより成形体111が構成されて
いる。したがって、使用により字消し部11の表面が汚
れたら、成形体111を1枚ずつ切除することで、新た
な字消し部11が現れ、水洗するよりも手間がかから
ず、また図1や図4に示す実施形態のように全てを廃棄
することもない。
【0035】なお、以上説明した実施形態は、本発明の
理解を容易にするために記載されたものであって、本発
明を限定するために記載されたものではない。したがっ
て、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技
術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨
である。
理解を容易にするために記載されたものであって、本発
明を限定するために記載されたものではない。したがっ
て、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技
術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨
である。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
消し粕が出ず、しかも廃棄処理性に優れた字消し用具を
提供することができる。
消し粕が出ず、しかも廃棄処理性に優れた字消し用具を
提供することができる。
【図1】本発明の字消し用具の第1実施形態を示す斜視
図である。
図である。
【図2】本発明の字消し用具の第2実施形態を示す斜視
図である。
図である。
【図3】本発明の字消し用具の第3実施形態を示す斜視
図である。
図である。
【図4】本発明の字消し用具の第4実施形態を示す斜視
図である。
図である。
【図5】本発明の字消し用具の第5実施形態を示す斜視
図である。
図である。
【図6】第1、第4および第5実施形態に係る字消し用
具の使用方法を説明するための側面図である。
具の使用方法を説明するための側面図である。
【図7】第2および第3実施形態に係る字消し用具の使
用方法を説明するための側面図である。
用方法を説明するための側面図である。
【図8】第1実施形態に係る字消し用具を横たえたとき
の状態を示す側面図である。
の状態を示す側面図である。
1…字消し用具 11…字消し部 12…本体部
Claims (5)
- 【請求項1】付加重合系熱可塑性ブロック弾性体および
パラフィン系オイルを主成分として成形された字消し部
と、この字消し部を保持するとともに把持部を構成する
本体部とを有することを特徴とする字消し用具。 - 【請求項2】前記付加重合系熱可塑性ブロック弾性体
は、ポリスチレンブロックと水添または非水添のポリイ
ソプレンブロックとからなるブロック共重合体、または
ポリスチレンブロックと水添または非水添のポリブタジ
エンブロックとからなるブロック共重合体であることを
特徴とする請求項1記載の字消し用具。 - 【請求項3】前記字消し部がローラ状に形成され、この
ローラ状字消し部が前記本体部に対して回転自在に保持
されていることを特徴とする請求項1または2記載の字
消し用具。 - 【請求項4】前記字消し部が前記本体部の一端に挿入さ
れ、前記本体部の一端から出没可能に設けられているこ
とを特徴とする請求項1または2記載の字消し用具。 - 【請求項5】前記本体部がシャープペンシルであること
を特徴とする請求項1または2記載の字消し用具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09403598A JP3406510B2 (ja) | 1998-03-23 | 1998-03-23 | 字消し用具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09403598A JP3406510B2 (ja) | 1998-03-23 | 1998-03-23 | 字消し用具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11268482A true JPH11268482A (ja) | 1999-10-05 |
JP3406510B2 JP3406510B2 (ja) | 2003-05-12 |
Family
ID=14099324
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP09403598A Expired - Fee Related JP3406510B2 (ja) | 1998-03-23 | 1998-03-23 | 字消し用具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3406510B2 (ja) |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63166492U (ja) * | 1987-04-17 | 1988-10-28 | ||
JPH01259999A (ja) * | 1988-04-12 | 1989-10-17 | Daito Kako Kk | 固型修正剤 |
JPH01262197A (ja) * | 1988-04-12 | 1989-10-19 | Masatoshi Iogi | 消しくずのないボール消しゴム |
JPH05124391A (ja) * | 1991-10-30 | 1993-05-21 | Pentel Kk | 消しゴム |
JPH05238195A (ja) * | 1992-02-28 | 1993-09-17 | Pentel Kk | 消しゴム |
JPH07290897A (ja) * | 1994-04-20 | 1995-11-07 | Seed Gomme Kogyo Kk | 字消し |
-
1998
- 1998-03-23 JP JP09403598A patent/JP3406510B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63166492U (ja) * | 1987-04-17 | 1988-10-28 | ||
JPH01259999A (ja) * | 1988-04-12 | 1989-10-17 | Daito Kako Kk | 固型修正剤 |
JPH01262197A (ja) * | 1988-04-12 | 1989-10-19 | Masatoshi Iogi | 消しくずのないボール消しゴム |
JPH05124391A (ja) * | 1991-10-30 | 1993-05-21 | Pentel Kk | 消しゴム |
JPH05238195A (ja) * | 1992-02-28 | 1993-09-17 | Pentel Kk | 消しゴム |
JPH07290897A (ja) * | 1994-04-20 | 1995-11-07 | Seed Gomme Kogyo Kk | 字消し |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3406510B2 (ja) | 2003-05-12 |
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