JPH11268144A - 樹脂吹き付け装置 - Google Patents

樹脂吹き付け装置

Info

Publication number
JPH11268144A
JPH11268144A JP10076008A JP7600898A JPH11268144A JP H11268144 A JPH11268144 A JP H11268144A JP 10076008 A JP10076008 A JP 10076008A JP 7600898 A JP7600898 A JP 7600898A JP H11268144 A JPH11268144 A JP H11268144A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
pressing
roll
cutting
rotary cutter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10076008A
Other languages
English (en)
Inventor
Kosei Yagi
孝正 八木
Hiromichi Inaba
裕道 稲葉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP10076008A priority Critical patent/JPH11268144A/ja
Publication of JPH11268144A publication Critical patent/JPH11268144A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Moulding By Coating Moulds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガラスロービングの抜け落ちが少なく、吹き
付け作業の予期せぬ休止を防ぎ、また作業停止に伴う品
質不良を回避することができる樹脂吹き付け装置の開発
をする。 【解決手段】 樹脂ノズル10と硬化剤ノズル11から
成る樹脂噴射装置12を持ち、この樹脂噴射装置12に
加えてガラスロービング13を短く切断する切断装置1
5を備えている。切断装置15は、ロール17と、押圧
ロール18及び回転式カッター20を持つ。ロール17
はゴムロールであり、ストッパ30を突き当ててブレー
キをかけることができる。押圧ロール18にはラチェッ
トが設けられており、反対方向には回転しない。押圧ロ
ール18の外周面には、凹凸形状34が設けられてい
る。回転式カッター20は、切断刃40が円周状に配さ
れたロールであり、切断刃40の間に押さえ部材41が
介在されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スプレーアップ工
法等の際に使用する樹脂吹き付け装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】FRP成形品を製造する代表的な工法と
して、スプレーアップ工法が知られている。スプレーア
ップ工法は、所定形状の型にスプレーによって樹脂を吹
き付け、型に応じたFRP製品を成形するものである。
【0003】ところでスプレーアップ工法は、旧来、ス
プレーガンを人が手で持ち、型に樹脂を吹き付けて作業
を行っていた。しかし近年では、人手に代わってロボッ
トにスプレーガンを保持させ、ロボットに所定の軌跡を
描かせることによって樹脂の吹き付け作業を行う場合が
多い。またロボットを使用したスプレーアップ工法で
は、チョッパーガンと称される樹脂吹き付け装置が使用
され、線状の繊維を短く切断し、この繊維を樹脂の噴射
に巻き込み、樹脂と共に繊維を型に吹き付けることが行
われている。
【0004】図11は、上記したスプレーアップ工法に
使用する樹脂吹き付け装置の代表的な構成を示す説明図
である。この種の樹脂吹き付け装置100では、樹脂ノ
ズル101と硬化剤ノズル102から成る樹脂噴射装置
103に加えて、ガラスロービング110を短く切断す
る切断装置105を備えている。
【0005】そして切断装置105は、当てロール10
6と、押圧ロール107及び回転式カッター108によ
り構成される。押圧ロール107は、図示しないスライ
ド部材によって当てロール106との間隔が一定となる
様に調節される。回転式カッター108は、切断刃が円
周状に配されたロールであり、図示しないモータによっ
て回転されるものである。なお当てロール106は、回
転式カッタ108が接することにより回転式カッタ10
8から動力を受けて回転し、さらに押圧ロール107は
当てロール106から動力を受けて回転する。当てロー
ル106は、前記した押圧ロール107と同様に図示し
ないスライド部材によって回転式カッター108との間
隔が一定となる様に調節される。
【0006】なお従来技術の切断装置105の中には、
当てロール106にブレーキを持つものはあるが、押圧
ロール107や回転式カッター108にはブレーキやラ
チェットはない。また従来技術の切断装置105では、
押圧ロール107の表面は平滑である。そのため従来技
術の樹脂吹き付け装置100では、押圧ロール107は
平滑であるため、押圧ロール107から大きな摩擦力を
得ることは期待できない。
【0007】ロボットを用いた樹脂吹き付け装置100
においては、ガラスロービング110は、図示しないロ
ールから巻き出され、ロボットアーム111上に敷設さ
れたリングやパイプ(図示せず)をガイドとして樹脂吹
き付け装置100に導かれる。そしてガラスロービング
110は、当てロール106と、押圧ロール107の間
に挟まれ、回転式カッター108の方に送られる。続い
てガラスロービング110は、回転式カッター108に
よって刻まれ、シュート113に落とされる。短く切ら
れたガラスロービング110は、シュート113を落下
し、樹脂噴射装置103から噴射される樹脂液120及
び硬化剤121に巻き込まれ、樹脂と共に型に噴射され
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】スプレーアップ用の樹
脂吹き付け装置100では、前記した様にガラスロービ
ング110を当てロール106と回転式カッター108
とによって所定の長さに切断しながら、樹脂と共に吹き
付けている。そしてガラスロービング110は、当てロ
ール106と押圧ロール107によって挟み込むことに
よって保持されている。ここで吹き付け作業が行われて
いる最中においては、ガラスロービング110は、当て
ロール106と押圧ロール107の双方によって巻き出
されるので、樹脂吹き付け装置100に対して比較的強
く保持されている。すなわち押圧ロール107は、自転
しないものの当てロール106と当接しているので当て
ロール106から動力伝達を受けて回転する。そのため
吹き付け作業が行われている最中においては、ガラスロ
ービング110は、当てロール106と押圧ロール10
7から力を受け、引き抜き方向(破線の矢印方向)に対
する力に抗することができる。
【0009】これに対して従来技術の樹脂吹き付け装置
100では、吹き付けを停止中は、ガラスロービング1
10の保持力が弱く、ガラスロービング110が抜け落
ちてしまうことがある。すなわち従来技術の樹脂吹き付
け装置100では、押圧ロール107は自由回転するも
のであり、ブレーキ機能や反転防止機能はない。そのた
めガラスロービング110が引き抜き方向(破線の矢印
方向)に引っ張られると、押圧ロール107が逆回転し
てしまう。そのためガラスロービング110が引かれた
場合には、押圧ロール107の摩擦力は寄与せず、当て
ロール106から受ける摩擦力だけによって保持される
こととなる。また従来技術の樹脂吹き付け装置100に
おいては、回転式カッター108は、ガラスロービング
110の引き抜き方向の力に対してエアモータの回転抵
抗力程度しか抗することができない。
【0010】そのため吹き付けを停止して当てロール1
06が停止している時に、樹脂吹き付け装置100を支
えるロボットアーム111を急激に移動させたり、ロボ
ットアーム111に首振り動作をさせた場合、ガラスロ
ービング110に作用する引張り力が大きくなり、ガラ
スロービング110が当てロール106と押圧ロール1
07の間で滑って樹脂吹き付け装置100から抜けてし
まうことがあった。特にガラスロービング110の直径
が太く、樹脂吹き付け装置100に急激な動作をさせた
場合にガラスロービング110は抜けやすい。そしてガ
ラスロービング110が樹脂吹き付け装置100から抜
けてしまうと、樹脂の吹き付け作業を一旦休止せざるを
得ず、作業工程が加重されるばかりでなく、品質不良の
原因となる問題があった。
【0011】また最近、ロボットが高性能化し、手首の
動作速度や動作範囲が旧来に増して大きくなっている。
これに対して従来から用いられているガラスロービング
110のガイドは、その向きや高さが固定されており、
吹き付け方向が変わることによるロボットの姿勢の変化
によっては、ガラスロービング110のガイド部で大き
な引張り抵抗を発生させる。
【0012】また可動範囲を少しでも拡大するために、
樹脂吹き付け装置100の取り付け位置をロボットアー
ムの先端からアーム軸方向に対してオフセットして配置
する場合が多いが、この様なオフセット位置に樹脂吹き
付け装置100を取り付けた場合には、アーム先端にあ
る機構部のエッジにガラスロービングが接触する場合も
ある。そのため従来技術においてはガラスロービング1
10が引っ掛かって樹脂吹き付け装置100からガラス
ロービング110が抜ける不具合が発生している。また
ガラスロービング110が抜けないまでも、ガラスロー
ビング110がアーム先端の機構部と擦れて表面がケバ
立つことがある。
【0013】そこで本発明は、従来技術の上記した問題
点に注目し、ガラスロービングの抜け落ちが少なく、吹
き付け作業の予期せぬ休止を防ぎ、また作業停止に伴う
品質不良を回避することができる樹脂吹き付け装置の開
発を課題とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】そして上記した課題を解
決するための請求項1に記載の発明は、線状の繊維を短
く切断する切断装置と、樹脂を噴射する樹脂噴射装置を
有し、切断された繊維と共に樹脂を吹き付ける樹脂吹き
付け装置であって、前記切断装置は、動力によって回転
又は走行する駆動側部材と、前記駆動側部材を押圧しつ
つ回転又は走行する押圧側部材を備え、両者の間で線状
の繊維を挟んで線状の繊維を送る樹脂吹き付け装置にお
いて、前記駆動側部材と押圧側部材の少なくとも一方に
は、反転防止装置が備えられていることを特徴とする樹
脂吹き付け装置である。ここで回転する部材の代表例と
してロールが挙げられ、走行する部材の代表例としてベ
ルトが挙げられる。また駆動側部材は、例えば回転式カ
ッター等の部材から回転力を受けて回転するものであっ
てもよい。
【0015】本発明の樹脂吹き付け装置では、駆動側部
材と押圧側部材の少なくとも一方に反転防止装置が備え
られている。そのため、線状の繊維に引き抜き方向の力
が働いても、駆動側部材と押圧側部材の少なくとも一方
は逆回転せず、引き抜き方向の力に抗することができ
る。
【0016】また上記した発明を発展させた請求項2に
記載の発明は、線状の繊維を短く切断する切断装置と、
樹脂を噴射する樹脂噴射装置を有し、切断された繊維と
共に樹脂を吹き付ける樹脂吹き付け装置であって、前記
切断装置は、動力によって回転又は走行する駆動側部材
と、前記駆動側部材を押圧しつつ回転又は走行する押圧
側部材を備え、両者の間で線状の繊維を挟んで線状の繊
維を送る樹脂吹き付け装置において、前記駆動側部材と
押圧側部材のいずれか一方は弾性部材によって覆われ、
他方には凹凸形状が設けられており、前記駆動側部材と
押圧側部材の少なくとも一方には、反転防止装置または
ブレーキ装置が備えられていることを特徴とする樹脂吹
き付け装置である。
【0017】本発明の樹脂吹き付け装置では、駆動側部
材と押圧側部材のいずれか一方は弾性部材によって覆わ
れ、他方には凹凸形状が設けられている。そのためガラ
スロービング等の線状の繊維を両者の間で挟んだとき、
一方の凹凸形状によって弾性部材が変形し、ジグザグ断
面となった間に線状の繊維が挟まれる。そのため線状の
繊維には大きな摩擦力がかかる。また駆動側部材と押圧
側部材の少なくとも一方には、反転防止装置またはブレ
ーキ装置が備えられているので、駆動側部材と押圧側部
材の回転は停止し、線状の繊維は引き抜き方向の力に抗
することができる。
【0018】また上記した発明を発展させた請求項3に
記載の発明は、切断装置は、動力によって回転する回転
式カッターを備え、駆動側部材は、前記回転式カッター
と接していて当該回転式カッターから動力を受けて回転
する当てロールであり、押圧側部材は空転する押圧ロー
ルであり、前記当てロールには回転を停止するブレーキ
装置が備えられ、押圧ロールには反転防止装置が設けら
れていることを特徴とする請求項1又は2に記載の樹脂
吹き付け装置である。
【0019】本発明の樹脂吹き付け装置では、駆動側部
材と押圧側部材にいずれもロールを採用している。そし
て当てロールには回転を停止するブレーキ装置を備え、
押圧ロールには反転防止装置を備えている。そのため線
状の繊維に引き抜き方向の力が働いた時、当てロールは
ブレーキ装置によって逆回転が阻止され、押圧ロールに
は反転防止装置によって逆回転が阻止される。そのため
線状の繊維は、当てロールと押圧ロールの双方から摩擦
力を受け、引き抜き方向の力に抗することができる。
【0020】また同様の目的を達成するための請求項4
に記載の発明は、線状の繊維を短く切断する切断装置
と、樹脂を噴射する樹脂噴射装置を有し、切断された繊
維と共に樹脂を吹き付ける樹脂吹き付け装置であって、
前記切断装置は回転式カッターと回転又は走行する当て
部材を有し、回転式カッターと当て部材の間で線状の繊
維を挟んで剪断する樹脂吹き付け装置において、前記回
転式カッターは、切断刃が円周上に配されていると共に
当該切断刃の間に押さえ部材が配され、回転式カッター
或いは当て部材の少なくともいずれかにはブレーキ装置
又は反転防止装置が備えられていることを特徴とする樹
脂吹き付け装置である。
【0021】本発明の樹脂吹き付け装置で採用する回転
式カッターは、切断刃が円周上に配されていると共に当
該切断刃の間に押さえ部材が配されている。そのため線
状の繊維は、切断刃の間に設けられた押さえ部材によっ
て当て部材に押し当てられる。また回転式カッター或い
は当て部材の少なくともいずれかにはブレーキ装置又は
反転防止装置が備えられているので、線状の繊維に引き
抜き方向の力が働いた時、線状の繊維は停止状態にある
回転式カッター或いは当て部材のいずれかとの間で摩擦
力を発生させる。そのため線状の繊維に引き抜き方向の
力が働いた時、この摩擦力によって引き抜き方向の力に
抗することができる。
【0022】また上記した発明を具体化した請求項5に
記載の発明は、切断刃の外周円は、押さえ部材の外周円
よりも大きく、切断刃は押さえ部材の外側に突出してい
ることを特徴とする請求項4に記載の樹脂吹き付け装置
である。
【0023】本発明の樹脂吹き付け装置では、切断刃の
外周円が、押さえ部材の外周円よりも大きく切断刃は押
さえ部材の外側に突出しているので、線状の繊維を剪断
する際に押さえ部材が邪魔にならない。また切断刃は、
多くの場合、当て部材に食い込んで線状の繊維を剪断す
るので、切断刃が食い込んだ際に、押さえ部材は線状の
繊維を押圧することとなる。
【0024】また上記した発明を具体化した請求項6に
記載の発明は、線状の繊維が挿通されると共に首振り動
作が可能なガイド部材を有し、線状の繊維は、当該ガイ
ド部材を介して導かれることを特徴とする請求項1乃至
5のいずれかに記載の樹脂吹き付け装置である。
【0025】本発明の樹脂吹き付け装置では、ガイド部
材は首振り動作が可能であるから、線状の繊維に無理な
力がかからない。
【0026】さらに上記した発明を発展させた請求項7
に記載の発明は、ガイド部材は、挿通穴部と雄ねじが形
成された軸部を有する挿入部と、雌ねじが形成された筒
状部から構成され、前記挿入部は筒状部に嵌合され、首
振り動作が可能であると共にネジの嵌合長さを変更する
ことによって挿通穴部の高さを変更可能である請求項6
に記載の樹脂吹き付け装置である。
【0027】本発明の樹脂吹き付け装置では、首振り動
作が可能であるばかりでなく、ネジの嵌合長さを変更す
ることによって挿通穴部の高さを変更可能である。その
ため線状の繊維に無理な力がかからない様に、挿通穴部
の高さを調節することができる。
【0028】さらに同様の目的を達成するための請求項
8に記載の発明は、線状の繊維を短く切断する切断装置
と、樹脂を噴射する樹脂噴射装置と、前記切断装置及び
樹脂噴射装置を保持して所定の軌跡を描いて移動する移
動装置を有し、切断された繊維と樹脂を所定の位置に吹
き付ける樹脂吹き付け装置において、移動装置には線状
の繊維を導くガイド部材が設けられ、該ガイド部材は、
挿通穴部と雄ねじが形成された軸部を有する挿入部と、
雌ねじが形成された筒状部から構成され、前記挿入部は
筒状部に嵌合され、首振り動作が可能であると共にネジ
の嵌合長さを変更することにより挿通穴部の高さを変更
可能であることを特徴とする樹脂吹き付け装置である。
【0029】本発明の樹脂吹き付け装置では、ロボット
等に代表される移動装置にガイド部材が設けられてお
り、さらにそのガイド部材は、首振り動作と挿通穴部の
高さの調節が可能である。本発明の樹脂吹き付け装置で
は、ガイド部材が移動装置に取り付けられているので、
線状の繊維は、切断装置に導入される直前でガイド部材
にガイドされ、切断装置に円滑に導かれる。またガイド
部材は、首振り動作が可能であるから、線状の繊維に無
理な力がかからない。加えて本発明の樹脂吹き付け装置
では、ネジの嵌合長さを変更することによって挿通穴部
の高さを変更可能である。そのため線状の繊維に無理な
力がかからない様に、挿通穴部の高さを調節することが
できる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下さらに本発明の実施形態につ
いて説明する。図1は、本発明の実施形態の樹脂吹き付
け装置の基本構成を示す説明図である。図2は、本発明
の実施形態における樹脂吹き付け装置の正面図である。
図3は、本発明の実施形態における樹脂吹き付け装置の
要部の斜視図である。図4は、本発明の実施形態におけ
る樹脂吹き付け装置の要部の側面図である。図5は、本
発明の実施形態における樹脂吹き付け装置で採用する押
圧ロールの内部を示す正面図である。図6は、本発明の
実施形態における樹脂吹き付け装置で採用する押圧ロー
ル及び回転式カッターと、当てロールとの関係を示す説
明図である。図7は、本発明の実施形態における樹脂吹
き付け装置及びその周辺機材を説明する説明図である。
図8は、本発明の実施形態の樹脂吹き付け装置で採用す
るガイド部材の正面図である。図9は、図8のガイド部
材の挿通穴部の断面図である。図10は、図8のガイド
部材の動作を示す説明図である。
【0031】本実施形態の樹脂吹き付け装置1の基本構
成は、従来技術で説明したものと同一であり、樹脂ノズ
ル10と硬化剤ノズル11から成る樹脂噴射装置12を
持ち、この樹脂噴射装置12に加えてガラスロービング
13を短く切断する切断装置15を備えている。樹脂噴
射装置12の樹脂ノズル10はベース16の下部に取り
付けられ、樹脂供給ホース14が接続されている。また
硬化剤ノズル11も同様にベース16の下部に取り付け
られ、硬化剤供給ホース19が接続されている。
【0032】切断装置15は、ベース16に取り付けら
れた当てロール17と、押圧ロール18及び回転式カッ
ター20を持つ。その他ベース16には、ガラスロービ
ング13を当てロール17側に導くガイド部材21と、
切断されたガラスロービング13を樹脂ノズル10側に
落とすシュータ22が取り付けられている。さらに樹脂
吹き付け装置1には、図2の様にロボットアーム25に
取り付けられたガイド部材24が含まれる。
【0033】切断装置15について詳細に説明すると、
本実施形態の樹脂吹き付け装置1は、従来技術と同様に
当てロール17を持つが、本実施形態では特に当てロー
ル17としてゴムロールが採用されている。当てロール
17の直径は、60mmから90mm程度が適当であ
る。当てロール17は、モータによって回転される回転
式カッター20と当接され、回転式カッター20から動
力を受けて回転する。そして当てロール17は、押圧ロ
ール18との関係において駆動側部材として機能する。
【0034】さらにベース16には図4の様にエアシリ
ンダ27が設けられている。そしてエアシリンダ27の
ロッドには摩擦力を発生する棒状のストッパ30が取り
付けられている。ストッパ30は、エアシリンダ27の
伸縮に応じて移動し、当てロール17の側面にストッパ
30を突き当ててブレーキをかけることができ、またス
トッパ30を引いてブレーキを解放することができる。
したがって吹き付け作業の停止時には、回転式カッター
20の回転を停止して当てロール17の駆動力を停止
し、エアシリダー27のロッドを伸ばしてストッパー3
0を当てロール17に突き当て、当てロール17を強制
停止する。ストッパー30は、当てロール17の回転中
心軸32から離れた位置に設けた方が回転を止める力が
大きいが、通常は、中心軸32から30mm程度の位置に
設けられる。当該位置に設けた場合は、エアシリンダー
27の容量は、断面積が10mm3 程度のものが適当であ
り、駆動するためのエア圧は、0.5MPa 程度で十分当
てロール17を停止させることができる。
【0035】押圧ロール18は変形しにくいものが望ま
しく、金属等で作られる。押圧ロール18には、ラチェ
ット機構等のワンウェイクラッチが設けられており、矢
印で示した所定の回転方向には回転するが、反対方向に
は回転しない。すなわち押圧ロール18の内面には、図
5の様にラチェット歯35が設けられている。一方ベー
ス16には、バネ37及び片持ち状に軸止されたラチェ
ット爪38が設けられており、当該ラチェット爪38が
押圧ロール18の内面に設けられたラチェット歯35と
嵌合している。そのため、押圧ロール18は、矢印の方
向にのみ回転可能であり、反対方向には回転しない。
【0036】押圧ロール18の外周面には、摩擦係数を
増大させるために凹凸形状34が設けられている。凹凸
形状34は、エッチンク等の梨地加工や、ローレット加
工によって設けることができる。本発明の樹脂吹き付け
装置1では、特にローレット加工により凹凸を設けるこ
とが加工容易な点から推奨される。ローレット加工を採
用する場合には、ローレット目は、モジュールm0.2
程度が適当である。すなわちこれ以上のモジュールを採
用する場合は、ガラスロービング13に折れ癖が付く可
能性があり、逆にm0.2よりも小さい場合には摩擦の
増大作用が小さい。押圧ロール18は、図示しないスラ
イド部材によって当てロール17との間隔が一定となる
様に調節される。
【0037】回転式カッター20は、切断刃40が円周
状に配されたロールである点で従来技術と共通するが、
特徴的な構成は、切断刃40同士の間に押さえ部材41
が設けられている点である。すなわち本実施形態で採用
する回転式カッター20は、切断に使用する8枚程度の
切断刃40の間に押さえ部材41が介在されている。押
さえ部材41の材質には限定はないが、本実施形態では
当てロール17にゴムロールが採用されているので、押
さえ部材41側はアルミニュームやステンレススチール
等の金属が適当である。
【0038】押さえ部材41の材質に金属を採用する場
合には、切断刃40の外周円は、押さえ部材41の外周
円よりも大きく、切断刃40は押さえ部材41の外側に
突出していることが必要である。すなわち押さえ部材4
1の高さは、ガラスロービング13が比較的太いとき
(例えば#3460)は、切断刃40の高さより0.5
〜1mm程度低くすることが望ましい。逆にガラスロービ
ング13が比較的細いとき(例えば#1150)は、切
断刃40より0.2〜0.3mm低い高さが適当である。
もちろん本発明は、押さえ部材41の高さに特に制約は
なく、押さえ部材41が軟質であって押圧することによ
って圧縮される場合には、押さえ部材41の高さを切断
刃40よりも高く設定して、切断刃40が押さえ部材4
1の間に潜るものであってもよい。
【0039】回転式カッター20は、図示しないモータ
等から動力伝達を受け、当該モータ等によって回転され
る。回転式カッター20を回転させる動力は、いわゆる
エアモータが推奨され、圧縮空気により回転式カッター
20を矢印に示す一定の回転方向(ガラスロービング吹
き出し方向)に回転させる。そして回転式カッター20
が回転することにより、これと当接する当てロール17
が回転式カッター20から動力を受けて回転する。また
回転式カッター20は、前記した押圧ロール18と同様
に図示しないスライド部材によって当てロール17との
間隔が調節される。
【0040】シュータ22は、回転式カッター20の掃
き出し側の下部にあり、傾斜した板状であって、その先
端部は樹脂ノズル10と硬化剤ノズル11の吐出口の近
傍に位置する。
【0041】ガイド21は、中心に穴を有する部材であ
り、ベース16の上部に設けられている。
【0042】上記したベース16及びベース16に取り
付けられた当てロール17や樹脂噴射装置12等は、ロ
ボットアーム25の先端部に取り付けられている。なお
ロボットアーム25の先端部分には、「Z」型の部材4
5が取り付けられており、ベース16の取り付け位置
は、ロボットアーム25の軸芯に対してオフセットされ
た位置である。ベース16は、「L」型金具46および
防振ゴム47を介して上記した「Z」型の部材45に取
り付けられている。
【0043】またロボットアーム25の先端部であっ
て、その上部にガイド部材24が設けられている。本実
施形態で採用するガイド部材24は、図8の様に筒状部
50と、挿入部51によって構成される。筒状部50
は、中空の鋼製パイプであり内部に雌ねじ(図示せず)
が設けられており、ロボットアーム25にボルト52で
固定されている。挿入部51は、挿通穴部53と軸部5
5が一体的に溶接されたものである。挿入部51は鋼製
の外リング56にセラミック製の内リング57が装着さ
れたものである。外リング56は、内面が円弧状であ
り、中心に断面三角形の突条58が設けられている。ま
た内リング57は断面形状が略円形であるが、外周部に
断面が三角形の溝59が設けられている。そして内リン
グ57の外周面の溝59は、外リング56の内面の突条
58と嵌合し、内リング57は外リング56から脱落し
ないようになっている。
【0044】軸部55は、鋼製の棒であり、外周には雄
ねじ60が形成されている。そして挿入部51の軸部5
5は、筒上部50に挿入され、両者の雄ねじ60と雌ね
じが嵌合している。ただし両者の嵌合は緩やかであり、
挿入部51は軸部55を軸として、左右に自由に回転で
きる構造になっている。
【0045】次に本実施形態の樹脂吹き付け装置1の作
用について説明する。ロボットを用いたFRPスプレー
アップ成形装置全体の概略は、図7の通りであり、吹付
処理すべき物品Wはターンテーブル70上に載せられ
る。またターンテーブル70に隣接した位置には、直線
方向に移動する走行台車71が配置され、当該走行台車
71上にロボット72が載置されている。そして本実施
形態の樹脂吹き付け装置1は、前記した様に、ロボット
72のアーム25に取り付けられている。また樹脂吹き
付け装置1には、原料樹脂やガラスロービング13を供
給するためのスプレーアップ装置75が接続されてい
る。
【0046】ガラスロービング13はロール状になって
おり、図2に示すように、ロボットアーム25に取り付
けられたガイド部材24を通ってベース16のガイド2
1に挿通される。そしてガラスロービング13は、さら
に当てロール17と押圧ロール18の間を通り当てロー
ル17と押圧ロール18の間に挟み込まれている。な
お、当てロール17と押圧ロール18は、図示しないス
ライド部材によって間隔が調節されており、両ロール
は、ガラスロービング13の間に摩擦力を生じる程度の
間隔に保たれている。また当てロール17と押圧ロール
18の間隙を出たガラスロービング13は、さらに当て
ロール17と回転式カッター20の間に挟み込まれてい
る。
【0047】物品Wに樹脂の吹き付けを行う際には、回
転式カッター20を図示しないエアモータで回転させ
る。すると当てロール17は、回転式カッターから動力
伝達を受けて回転する。その結果、ガラスロービング1
3は、当てロール17と押圧ロール18によって挟ま
れ、回転式カッター20側に送られる。なお、押圧ロー
ル18はガラスロービング13が送り出される際に、ガ
ラスロービング13等との摩擦力により矢印の方向に回
転する。ガラスロービング13が、当てロール17と押
圧ロール18によって挟まれた際の様子は、図6(a)
の様である。すなわち本実施形態では、当てロール17
はゴムロールであって弾性を有し、押圧ロール18は金
属であって硬く、かつ凹凸形状34が設けられている。
そのため当てロール17の表面が押圧ロール18の凹凸
形状34よって凹凸化し、両者の間がジグザグとなって
ラビリンス化する。そしてガラスロービング13は、こ
のラビリンス化した部位に挟み込まれる。
【0048】ガラスロービング13はさらに、回転式カ
ッター20と当てロール17の間に挟まれながら切断刃
41により切断されてシュート22を滑走して前方に掃
き出される。なお本実施形態では、当てロール17が回
転式カッター20に対する当て部材として機能してい
る。ガラスロービング13が回転式カッター20と当て
ロール17の間に挟まれた様子は、図6(b)の様であ
る。すなわち回転式カッター20の切断刃40は、当て
ロール17のゴム表面にめり込み、ガラスロービング1
3を剪断する。そして押さえ部材41の表面が当てロー
ル17の表面と接し、ガラスロービング13を押さえて
いる。
【0049】切断されたガラスロービング13は、シュ
ート22に沿って落下し、樹脂に混入され、物品Wに吹
き付けられる。なお物品Wに樹脂の吹き付けを行う際に
は、ストッパー30は当てロール17を離れ、ブレーキ
は解除状態にある。物品Wに樹脂の吹き付けを行ってい
る際には、ガラスロービングは約5m/Sで送られる。
【0050】吹付作業中に、吹き付け方向が大きく変わ
るとロボット72の姿勢が大きく変わる。そのため従来
技術では、ガイド部分で大きな抵抗が生じていた。そし
て従来技術では、ロボットが高速動作で姿勢を大きく変
えたときに図示しないモータの回転を開始して回転式カ
ッター20を回転させると、ガラスロービング13が抜
ける不具合が発生する場合があった。これに対して本実
施形態の樹脂吹き付け装置1では、ガイド部材24の採
用により、この不具合は解消される。すなわち本実施形
態の樹脂吹き付け装置1では、前記した様に図8に示す
構造のガイド部材24を採用した。本ガイド部材24
は、ロボット72に固定されたパイプ状の筒状部50
に、リング状の挿通穴部53が溶接された軸部55が差
し込まれたものであり、挿通穴部53は軸部55を軸と
して、左右に自由に回転できる構造になっている。その
ためロボット72の動きに起因してガイド部材24から
当てロール17側へ向かうガラスロービング13の経路
が変わると、図10のように、挿通穴部53の向きがガ
ラスロービング13の経路に追従して変化する。そのた
め本実施形態の樹脂吹き付け装置1では、ガイド部材2
4で発生する抵抗は軽微である。
【0051】加えてガイド部材24には、軸部55の長
さを異なるものに溶接し直さずに高さが調節できるよう
に、筒状部50の内面と軸部55の外周面にネジが設け
られており、ネジの嵌合長さを変化させることにより挿
通穴部53の高さ調節ができる。このためロボットアー
ム25の位置をアーム軸方向に対してオフセットして配
置している場合でも、アーム先端にある機構部のエッジ
とガラスロービング13が接触しないように挿通穴部5
3の高さを調節することができる。
【0052】吹き付け作業が停止される時には、図示し
ないエアモータを停止して回転式カッター20の回転を
停止する。そしてエアシリダー27をエアにより押出し
てストッパー30を当てロール17に突き当て、当てロ
ール17を停止させる。この時、当てロール17は、ス
トッパー30によってブレーキがかけられる。そのため
当てロール17は強制的に停止され、正逆どちらの方向
にも回転しない。また押圧ロール18には、ラチェット
機構が設けられており、正回転たる図3の実線矢印の方
向には回転するが、ベース16に取り付けられたラチェ
ット爪38が押圧ロール18の内側に設けられたラチェ
ット歯35に噛み合うため、逆方向たる破線矢印の方向
には回転しない。また押圧ロール18の表面にはガラス
ロービング13との摩擦力が大きくなるようにローレッ
ト目の凹凸形状34が付けられており、ガラスロービン
グ13はラビリンス化した当てロール17と押圧ロール
18との間に挟まれている。
【0053】吹き付け停止中に、ロボットアーム25を
急激に移動させたり角度を変えると、ガラスロービング
13に従来技術と同様の引き抜き力が作用する(図1,
図3の破線矢印)。しかし本実施形態の樹脂吹き付け装
置1では、押圧ロール18と当てロール17の双方がい
ずれも固定されていてガラスロービング13の抜け方向
には回転しない。加えて本実施形態の樹脂吹き付け装置
1では、押圧ロール18の表面にローレット目による凹
凸形状34が設けられていて、ガラスロービング13と
押圧ロール18との摩擦が大きい。そのためガラスロー
ビング13に引き抜き力が作用してもガラスロービング
13が抜けてしまうことがない。
【0054】またさらに本実施形態の樹脂吹き付け装置
1では、回転式カッター20の切断刃40同士の間に押
さえ部材41を設け、この押さえ部材41と、当てロー
ル17によってもガラスロービング13を挟み、ガラス
ロービング13抜け防止が図られている。すなわち吹き
付け停止時に回転式カッター20の回転を停止させる
と、ガラスロービング13は、図6(b)の様に、押さ
え部材41または切断刃40と当てロール17に挟まれ
た状態で保持される。本実施形態では、押さえ部材41
は切断刃40よりも低いが、切断刃41はガラスロービ
ング13を切断するために、ガラスロービング13の太
さにより0.1〜1mm程度、当てロール17のゴムに食
い込むので、押さえ部材41の先端はガラスロービング
13に当接し、ガラスロービング13は押さえ部材41
によって当てロール17に押しつけられる。この様に、
ガラスロービング13は押さえ部材41または切断刃4
0によっても、当てロール17に押しつけられているた
め、ガラスロービング13に引き抜き力が作用してもガ
ラスロービング13が抜けてしまうことはない。
【0055】本発明の効果を確認するため、上記した実
施形態の樹脂吹き付け装置1を製作し、モータの回転・
停止を10回繰り返す所要時間90秒のロボット動作プ
ログラムを10回実行したが、ロービング抜けは発生し
なかった。
【0056】以上説明した実施形態では、当てロール1
7にゴムロールを採用したが、本発明は、当てロール1
7の素材をゴムに限定するものではなく、ウレタン樹脂
等の他の弾性材料も活用できる。また以上説明した実施
形態では、当てロール17にゴムロールを採用し、押圧
ロール18を金属製としてその表面に凹凸形状34を設
けたが、逆に当てロール17に凹凸形状を設け、押圧ロ
ール18をゴム製としても同様の効果が期待できる。
【0057】また上記した実施形態では、当てロール1
7にブレーキを設け、押圧ロール18に反転防止装置を
設けたが、当てロール17と押圧ロール18の双方にブ
レーキを設けてもよく、また双方に反転防止装置を設け
てもよい。
【0058】
【発明の効果】請求項1に記載の樹脂吹き付け装置で
は、線状の繊維に引き抜き方向の力が働いても、駆動側
部材と押圧側部材の少なくとも一方は逆回転せず、引き
抜き方向の力に抗することができる。そのため本発明の
樹脂吹き付け装置は、ガラスロービングの抜け落ちが少
なく、吹き付け作業の予期せぬ休止を防ぎ、また作業停
止に伴う品質不良を回避することができる効果がある。
【0059】また請求項2に記載の樹脂吹き付け装置で
は、線状の繊維をロールと押圧ロールの間で挟んだと
き、両者の間がジグザグ断面となり当該部位によって線
状の繊維が挟まれる。そのため線状の繊維には大きな摩
擦力がかかる。その結果、本発明は、ガラスロービング
の抜け落ちが少なく、吹き付け作業の予期せぬ休止を防
ぎ、また作業停止に伴う品質不良を回避することができ
る効果がある。
【0060】請求項3に記載の樹脂吹き付け装置では、
線状の繊維に引き抜き方向の力が働いた時、ロールはブ
レーキ装置によって逆回転が阻止され、押圧ロールには
反転防止装置によって逆回転が阻止される。そのため線
状の繊維は、ロールと押圧ロールの双方から摩擦力を受
け、引き抜き方向の力に抗することができ、吹き付け作
業の予期せぬ休止を防ぎ、また作業停止に伴う品質不良
を回避することができる。
【0061】請求項4に記載の樹脂吹き付け装置では、
切断刃の間に押さえ部材が配されているので、線状の繊
維は、押さえ部材によって当て部材に押し当てられる。
そのため請求項4に記載の樹脂吹き付け装置では、線状
の繊維は、引き抜き方向の力に抗することができ、吹き
付け作業の予期せぬ休止を防ぎ、また作業停止に伴う品
質不良を回避することができる。
【0062】また請求項6乃至8に記載の樹脂吹き付け
装置では、ガイド部材は首振り動作が可能であるから、
線状の繊維に無理な力がかからない効果がある。さらに
請求項7,8に記載の樹脂吹き付け装置では、挿通穴部
の高さを調節することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の樹脂吹き付け装置の基本構
成を示す説明図である。
【図2】本発明の実施形態における樹脂吹き付け装置の
正面図である。
【図3】本発明の実施形態における樹脂吹き付け装置の
要部の斜視図である。
【図4】本発明の実施形態における樹脂吹き付け装置の
要部の側面図である。
【図5】本発明の実施形態における樹脂吹き付け装置で
採用する押圧ロールの内部を示す正面図である。
【図6】本発明の実施形態における樹脂吹き付け装置で
採用する押圧ロール及び回転式カッターと、当てロール
との関係を示す説明図である。
【図7】本発明の実施形態における樹脂吹き付け装置及
びその周辺機材を説明する説明図である。
【図8】本発明の実施形態の樹脂吹き付け装置で採用す
るガイド部材の正面図である。
【図9】図8のガイド部材の挿通穴部の断面図である。
【図10】図8のガイド部材の動作を示す説明図であ
る。
【図11】スプレーアップ工法に使用する樹脂吹き付け
装置の代表的な構成を示す説明図である。
【符号の説明】
1 樹脂吹き付け装置 10 樹脂ノズル 11 硬化剤ノズル 12 樹脂噴射装置 13 ガラスロービング(線状の繊維) 15 切断装置 17 当てロール(当て部材) 18 押圧ロール 20 回転式カッターー 25 ロボットアーム(移動装置) 30 ストッパ 34 凹凸形状 35 ラチェット歯 40 切断刃

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 線状の繊維を短く切断する切断装置と、
    樹脂を噴射する樹脂噴射装置を有し、切断された繊維と
    共に樹脂を吹き付ける樹脂吹き付け装置であって、前記
    切断装置は、動力によって回転又は走行する駆動側部材
    と、前記駆動側部材を押圧しつつ回転又は走行する押圧
    側部材を備え、両者の間で線状の繊維を挟んで線状の繊
    維を送る樹脂吹き付け装置において、前記駆動側部材と
    押圧側部材の少なくとも一方には、反転防止装置が備え
    られていることを特徴とする樹脂吹き付け装置。
  2. 【請求項2】 線状の繊維を短く切断する切断装置と、
    樹脂を噴射する樹脂噴射装置を有し、切断された繊維と
    共に樹脂を吹き付ける樹脂吹き付け装置であって、前記
    切断装置は、動力によって回転又は走行する駆動側部材
    と、前記駆動側部材を押圧しつつ回転又は走行する押圧
    側部材を備え、両者の間で線状の繊維を挟んで線状の繊
    維を送る樹脂吹き付け装置において、前記駆動側部材と
    押圧側部材のいずれか一方は弾性部材によって覆われ、
    他方には凹凸形状が設けられており、前記駆動側部材と
    押圧側部材の少なくとも一方には、反転防止装置または
    ブレーキ装置が備えられていることを特徴とする樹脂吹
    き付け装置。
  3. 【請求項3】 切断装置は、動力によって回転する回転
    式カッターを備え、駆動側部材は、前記回転式カッター
    と接していて当該回転式カッターから動力を受けて回転
    する当てロールであり、押圧側部材は空転する押圧ロー
    ルであり、前記当てロールには回転を停止するブレーキ
    装置が備えられ、押圧ロールには反転防止装置が設けら
    れていることを特徴とする請求項1又は2に記載の樹脂
    吹き付け装置。
  4. 【請求項4】 線状の繊維を短く切断する切断装置と、
    樹脂を噴射する樹脂噴射装置を有し、切断された繊維と
    共に樹脂を吹き付ける樹脂吹き付け装置であって、前記
    切断装置は回転式カッターと回転又は走行する当て部材
    を有し、回転式カッターと当て部材の間で線状の繊維を
    挟んで剪断する樹脂吹き付け装置において、前記回転式
    カッターは、切断刃が円周上に配されていると共に当該
    切断刃の間に押さえ部材が配され、回転式カッター或い
    は当て部材の少なくともいずれかにはブレーキ装置又は
    反転防止装置が備えられていることを特徴とする樹脂吹
    き付け装置。
  5. 【請求項5】 切断刃の外周円は、押さえ部材の外周円
    よりも大きく、切断刃は押さえ部材の外側に突出してい
    ることを特徴とする請求項4に記載の樹脂吹き付け装
    置。
  6. 【請求項6】 線状の繊維が挿通されると共に首振り動
    作が可能なガイド部材を有し、線状の繊維は、当該ガイ
    ド部材を介して導かれることを特徴とする請求項1乃至
    5のいずれかに記載の樹脂吹き付け装置。
  7. 【請求項7】 ガイド部材は、挿通穴部と雄ねじが形成
    された軸部を有する挿入部と、雌ねじが形成された筒状
    部から構成され、前記挿入部は筒状部に嵌合され、首振
    り動作が可能であると共にネジの嵌合長さを変更するこ
    とによって挿通穴部の高さを変更可能である請求項6に
    記載の樹脂吹き付け装置。
  8. 【請求項8】 線状の繊維を短く切断する切断装置と、
    樹脂を噴射する樹脂噴射装置と、前記切断装置及び樹脂
    噴射装置を保持して所定の軌跡を描いて移動する移動装
    置を有し、切断された繊維と樹脂を所定の位置に吹き付
    ける樹脂吹き付け装置において、移動装置には線状の繊
    維を導くガイド部材が設けられ、該ガイド部材は、挿通
    穴部と雄ねじが形成された軸部を有する挿入部と、雌ね
    じが形成された筒状部から構成され、前記挿入部は筒状
    部に嵌合され、首振り動作が可能であると共にネジの嵌
    合長さを変更することにより挿通穴部の高さを変更可能
    であることを特徴とする樹脂吹き付け装置。
JP10076008A 1998-03-24 1998-03-24 樹脂吹き付け装置 Pending JPH11268144A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10076008A JPH11268144A (ja) 1998-03-24 1998-03-24 樹脂吹き付け装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10076008A JPH11268144A (ja) 1998-03-24 1998-03-24 樹脂吹き付け装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11268144A true JPH11268144A (ja) 1999-10-05

Family

ID=13592796

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10076008A Pending JPH11268144A (ja) 1998-03-24 1998-03-24 樹脂吹き付け装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11268144A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014121075A1 (en) * 2013-01-31 2014-08-07 Graco Minnesota Inc. Dual wedge clamp angled blade cutter system
JP2015534914A (ja) * 2012-11-05 2015-12-07 トウホウ テナックス ユーロップ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングToho Tenax Europe GmbH 繊維プリフォームを製造する方法
JP2016501744A (ja) * 2012-11-05 2016-01-21 トウホウ テナックス ユーロップ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングToho Tenax Europe GmbH 強化繊維束を制御して堆積させる堆積装置
KR102345361B1 (ko) * 2020-10-27 2021-12-30 재단법인 한국섬유기계융합연구원 쵸프드피버 및 직물소재 적층 헤드장치

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015534914A (ja) * 2012-11-05 2015-12-07 トウホウ テナックス ユーロップ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングToho Tenax Europe GmbH 繊維プリフォームを製造する方法
JP2016501744A (ja) * 2012-11-05 2016-01-21 トウホウ テナックス ユーロップ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングToho Tenax Europe GmbH 強化繊維束を制御して堆積させる堆積装置
WO2014121075A1 (en) * 2013-01-31 2014-08-07 Graco Minnesota Inc. Dual wedge clamp angled blade cutter system
CN104955578A (zh) * 2013-01-31 2015-09-30 格瑞克明尼苏达有限公司 双楔形物夹子成角度刀片切割系统
US10213787B2 (en) 2013-01-31 2019-02-26 Graco Minnesota Inc. Dual wedge clamp angles blade cutter system
KR102345361B1 (ko) * 2020-10-27 2021-12-30 재단법인 한국섬유기계융합연구원 쵸프드피버 및 직물소재 적층 헤드장치

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4716231B2 (ja) ロール清掃装置
US3992967A (en) Fiber cutter
JP3746513B2 (ja) 補強繊維材料の切断装置
JPH11268144A (ja) 樹脂吹き付け装置
JP4375866B2 (ja) ゴムストリップ材の巻付け方法及び巻付け装置
EP0738242A1 (en) Apparatus for applying fibres during production of fibre reinforced products
DE2506930A1 (de) Verfahren zur bildung einer fadenreserve aus dem fadenende einer textilspule und vorrichtung zur durchfuehrung des verfahrens
US7279658B2 (en) Device for cleaning the gas nozzle of a welding torch
CA2175460C (en) Arrangement for feeding out fibre bundles with random fibre direction
CN212505220U (zh) 一种喷毛机断纱处理装置
US11478950B2 (en) Fiberglass cutting device with yoke-supported adjustable roller
CN215744350U (zh) 一种针头清洁装置及点胶设备
JPH09183413A (ja) 粘着テープの巻付機
DE2429055C2 (ja)
JPS60501094A (ja) 携帯可能な砥材吹付け装置
JP2572001Y2 (ja) 麺帯圧延装置
JPH08505326A (ja) 制御器
DE2429055B1 (de) Vorrichtung zur Beseitigung von unerwünschten Aufspulungen von Kapillarfäden, Fäden oder Folienbändchen auf einer rotierenden Arbeitswalze
CN115787276B (zh) 一种匀整并条机
JP3822746B2 (ja) ペレタイザーとペレタイジング方法
JP2007260794A (ja) 回転カッタ装置
JPH05162922A (ja) 弾性糸供給方法及び装置
US3063608A (en) Plastic glass breaker depositor
CN211165558U (zh) 一种高效的塑料袋间断纵切装置
JP3578892B2 (ja) ホース送出装置