JP3822746B2 - ペレタイザーとペレタイジング方法 - Google Patents
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【発明の属する技術分野】
本発明は、ストランド状に成形した有機高分子材料をペレットに切断するペレタイザー(ストランドカッターともいう)およびペレタイジング方法に関する。とくに、ペレタイザー引取ロールの押しロール操作性の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
熱可塑性樹脂成形品の多くは、原料を重合した後、重合物を旦ペレットに成形してから、成形機を用いてペレットを成形加工して製造される。このペレット化方法の一つにストランドカット法がある。ストランドカット法は、重合により得られた樹脂を溶融状態で押出機または歯車ポンプを用いて多孔ダイからストランドをすだれ状に押し出し、冷却、凝固した後、ペレタイザーで短く切断する方法である。一般に、ペレタイザーは、冷却、凝固されたすだれ状のストランドを、シュート口を通して押えロールと支持ロールとからなる引取ロールにはさみ込んで引取り、ストランド走行台上に連続的に送出し、その先端に取付けた固定刃と、これに対峙する回転刃との間で、短くペレットに切断する構造になっている。前記のペレタイザーに関しては、特開平5−50428号公報、特開平5−50429号公報、特開平5−228922号公報、特開平5−278027号公報、実願平4−12339号のマイクロフィルム(実開平5−748111号公報)などに詳しく記載されている。
【0003】
ところで、前記の押えロールは、引取るストランドの径、本数、所要引取速度、駆動ロール速度などによって決まる適正な押圧力を付与する必要があり、従来は永らくスプリングなどによる押圧力の調整が主であり、エアシリンダー式のものもあるが構造が複雑で操作性に問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、最近は生産設備の生産性の向上がはかられ、ペレタイザーの処理能力が向上し、ストランドの本数が増え引取速度が速くなるなどのために、押えロールを操作状況に応じて時々刻々、精密に調整する必要性が増した。さらに、生産性が上昇した分、操業中止中に行なう切断部や引取ロールの点検、清掃を従来以上に、迅速、精密に実施できることが重要である。スプリングなどを利用した従来の押えロール操作機構やペレタイジング法は、押えロールの押圧力を目的値に十分正確に調整することが難しく、また、点検、清掃の点でも最近の生産性向上に対応するのに極めて不十分であった。そこで本発明は、ペレタイザーの押えロールの押圧力を操業中においても精密、容易に調整できると共に、作業者が装置内を安全、かつ迅速に点検し、清掃することのできるペレタイザーおよびペレタイジング法を提供することを目的に完成されたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明を図1を参照して説明する。本発明は、合成樹脂ストランド1を、押えロール2と支持ロール3とからなる引取ロールにより引取り、固定刃4と回転刃5とからなる切断部に送り込みペレットに切断するペレタイザーにおいて、押えロール2の装着部分が、
a.ペレタイザーのフレームに、押えロール2の回転軸と平行に取り付けられた軸回りに回転可能な支軸6と、
b.支軸6に取り付けられ、先端部において押えロール2の回転軸の両端をそれぞれ保持している、1対のアームからなる第1アーム7a,7bと、
c.基部が支軸6に取り付けられた第2アーム8と、
d.ロッド10を第2アーム8の先端部に押し付け、支軸6に回転力を付与し、もって押えロール2を支持ロール3に押し付けるエアシリンダー9とからなり、
かつ、押えロール2の作動を停止した状態では、ロッド10が、第2アーム8の先端部から離れて第2アーム8の押圧時とは反対方向Bへの回転移動領域11外に移動できることを特徴とするペレタイザーを提供する。前記の押えロール2の作動を停止した状態において、第2アーム8を前記B方向へ回転移動させるために、作動時の位置から少なくとも120度の範囲を確保しておくことが望ましい。また、ロッド10が、第2アーム8の先端部を押付ける位置と前記先端部から離れて第2アーム8の回転移動が可能になる位置との間を移動するために、誘導ガイド12を設けるとよい。
【0006】
また、本発明は、合成樹脂ストランドを、押えロールと支持ロールとからなる引取ロールにより引取り、固定刃と回転刃とからなる切断部に送り込んでペレットに切断するペレタイジング方法において、エアシリンダーと、先端部に押えロールの回転軸の両端を保持する一対のアームからなる第1アーム、および第2アームが取付けられ、かつ軸回りに回転可能な支軸とを装着したペレタイザーを用い、ペレタイジング時には、エアシリンダーのロッドを第2アームの先端部に押し付けて前記の支軸に回転力を生じさせ、第1アームに取付けた押えロールに押圧力を伝達して支持ロールを押圧し、合成樹脂ストランドを引取り切断部に送り込んでペレットに切断し、ペレタイジング停止時には、エアシリンダーのロッドを、支軸を回転中心とする第2アームの回転領域外に移動させることを特徴とするペレタイジング方法を提供する。
【0007】
なお、本発明でペレタイザーのフレームの語には、直接または間接的にペレタイザーのフレーム部分に固定されている部分を含む。また、アーム7,8の先端部は、アーム7,8を支軸に取付けた部分以外の部分を広く意味する。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明のペレタイザーについて、実施態様例を示した図面を参照しつつ、詳しく説明する。図1は、本発明のペレタイザーの実施態様例を説明するための側面図である。
【0009】
さて、前記目的を達成する本発明は、合成樹脂ストランド1をカバー13に取付けられたシュート口14から、引取部の押えロール2と支持ロール3とにはさみ込んで引き取り、さらに固定刃4と回転刃5とからなる切断部に送り込んでペレットに切断するペレタイザー、とくに押えロール2の装着機構に関する。引取ロールには、支持ロールを駆動ロールとする場合や、押えロールと支持ロールの両方を駆動ロールとする場合などがあるが、本発明にはこれらに格別の制限はない。
【0010】
まず、本発明ペレタイザーは、エアシリンダー9を駆動源にして押えロール2に与圧し、作動させる。まず、エアシリンダー9を作動させるとロッド10が第2アーム8の先端部を押し付ける。第2アーム8の基部は、押えロール2の回転軸と平行にペレタイザーのフレームに装着された、軸回りに回転可能な支軸6に取り付けられている。
【0011】
支軸6には、さらに第1アーム7a、7b一対が取り付けられており、第1アーム7は先端部において押えロール2の回転軸の両端をそれぞれ保持している。したがって、エアシリンダー9が作動しロッド10が第2アーム8の先端部を押し付けると、支軸6に回転力が付与され、第1アーム先端部に取り付けられた押えロール2が、支持ロール3を押圧するのである。ロッド10が第2アーム8先端部を押し付ける方向は、押し付けられた第2アーム8が支軸6を回転させ、押えロール2が支持ロール3を押圧する、図中のA方向である。エアシリンダー9の形式は、プランジャー式でもピストン式であってもよく、特別な制限はない。押えロール2の押圧にエアシリンダー9を利用することにより、スプリングよりも精密、容易に押圧を調整することができる。調整はペレタイザーが稼動中であっても容易である。
【0012】
次に、エアシリンダー9は、押えロール2に押圧力を付与する必要がないとき、たとえば休止中には、作動を停止することによりロッド10が第2アーム8先端部から離れ、支軸6を中心とする第2アーム8の回転領域境界線11外に移動する。第2アーム8は作動時とは逆のB方向に回転可能な状態になる。そこで、本実施形態例では第1アームに付設されているハンドル15を図中のD方向に引けば、押えロール2は支持ロール3から離れて第1アームとともにC方向に移動する。また、同時に第2アームは、先端を第2アームの回転領域の境界線11に沿わせ移動することができる。その結果、切断部や支持ロールの近辺の空間が広がって、点検、清掃などの作業を迅速、容易にすることができる。点検、清掃を十二分に迅速、容易にするために回転可能範囲は、第2アーム8を基準にすればロッド10に押し付けられている時の位置からB方向に少なくとも120度を確保しておくことが望ましい。安全上、たとえばハンドル15とフレームとの間にピン穴を穿ち、差込ピンを用いて移動した押えロール2の位置を固定するなどの対策を講じておくことが望ましい。
【0013】
さらに、ロッド10が第2アーム8先端部から離れ、支軸6が押えロール2に与圧する方向とは反対方向に回転可能な状態に、自動的に移動するように誘導ガイド12を設け、作業を合理化することができる。誘導ガイド12には、必ずしも複雑な構成を要するものではなく、本実施形態例の誘導ガイド12は、ロッド10の先端部の単なる通路に過ぎない。押圧時にエアシリンダー9が作動状態に入ってロッド10が伸びると、ロッド10の先端は誘導ガイド11の坂を上り第2アーム8の先端部に接合してA方向に押し付ける。エアシリンダー9が休止状態に入ってロッド10が収縮すると、ロッド10の先端は第2アーム8の先端部から離れ、誘導ガイド12の坂を下って移動し、ロッド10は第2アーム8の先端の回転領域外に位置する。なお、前記のロッド10の伸縮を妨げないように、本実施形態例ではエアシリンダー9の本体は、ペレタイザーのフレームにピン16を用いて係合されている。また、ロッド10先端に回転ロール17を取付け、ロッド10の押付けと移動とを円滑ならしめている。
【0014】
【発明の効果】
本発明のペレタイザーは、押えロールの押圧にエアシリンダーを利用することにより、従来のスプリングを用いたペレタイザーよりも精密、正確に押圧を調整することができる。しかも調整はペレタイザーが稼動中であっても容易である。また、休機中、ハンドルを引くだけの操作で押えロール2を支持ロール3から大きく離されるので、支持ロール3や切断部の点検、清掃を迅速、容易に実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のペレタイザーの実施態様例を示す側面方向断面図。
【符号の説明】
1:合成樹脂ストランド 2:押えロール
3:支持ロール 4:固定刃 5:回転刃 6:支軸
7:第1アーム 8:第2アーム 9:エアシリンダー
10:ロッド 11:第2アームの回転移動領域の境界線
12:誘導ガイド 13:カバー 14:シュート口
15:ハンドル 16:ピン 17:ロール
Claims (4)
- 合成樹脂ストランド(1)を、押えロール(2)と支持ロール(3)とからなる引取ロールにより引取り、固定刃(4)と回転刃(5)とからなる切断部に送り込みペレットに切断するペレタイザーにおいて、
押えロール(2)の装着部分が、
a.ペレタイザーのフレームに、押えロール(2)の回転軸と平行に取り付けられた軸回りに回転可能な支軸(6)と、
b.支軸(6)に取り付けられ、先端部において押えロール(2)の回転軸の両端をそれぞれ保持している、1対のアームからなる第1アーム(7a,7b)と、
c.基部が支軸(6)に取り付けられた第2アーム(8)と、
d.ロッド(10)を第2アーム(8)の先端部に押し付け、支軸(6)に回転力を付与し、もって押えロール(2)を支持ロール(3)に押し付けるエアシリンダー(9)とからなり、
かつ、押えロール(2)の押圧を停止した状態では、ロッド(10)が、第2アーム(8)の先端部から離れて第2アーム(8)の押圧時とは反対方向(B)への回転移動領域(11)外に移動できることを特徴とするペレタイザー。 - 前記の押えロール(2)の押圧を停止した状態において、第2アーム(8)の前記B方向への回転移動できる範囲が、作動時の位置から少なくとも120度であることを特徴とする請求項1記載のペレタイザー。
- ロッド(10)が、第2アーム(8)の先端部を押付ける位置と前記先端部から離れて第2アーム(8)の回転移動が可能になる位置との間を移動するために、誘導ガイド(12)が設けられていることを特徴とする、請求項1または2記載のペレタイザー。
- 合成樹脂ストランドを、押えロールと支持ロールとからなる引取ロールによって引取り、固定刃と回転刃とからなる切断部に送り込んでペレットに切断するペレタイジング方法において、
エアシリンダーと、先端部に押えロールの回転軸の両端を保持する一対のアームからなる第1アーム、および第2アームが取付けられ、かつ軸回りに回転可能な支軸とを装着したペレタイザーを用い、
ペレタイジング時には、エアシリンダーのロッドを第2アームの先端部に押し付けて前記の支軸に回転力を生じさせ、第1アームに取付けた押えロールに押圧力を伝達して支持ロールを押圧し、合成樹脂ストランドを引取り切断部に送り込んでペレットに切断し、
ペレタイジング停止時には、エアシリンダーのロッドを、支軸を回転中心とする第2アームの回転領域外に移動させることを特徴とするペレタイジング方法。
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JP12055498A JP3822746B2 (ja) | 1998-04-30 | 1998-04-30 | ペレタイザーとペレタイジング方法 |
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JPH11309714A JPH11309714A (ja) | 1999-11-09 |
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1998
- 1998-04-30 JP JP12055498A patent/JP3822746B2/ja not_active Expired - Fee Related
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