JPH11268037A - プリプレグの製造方法 - Google Patents

プリプレグの製造方法

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JPH11268037A
JPH11268037A JP7751498A JP7751498A JPH11268037A JP H11268037 A JPH11268037 A JP H11268037A JP 7751498 A JP7751498 A JP 7751498A JP 7751498 A JP7751498 A JP 7751498A JP H11268037 A JPH11268037 A JP H11268037A
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prepreg
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JP7751498A
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Yoshinori Matsuzaki
義則 松▲崎▼
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 空隙を有する基材10の一方の面に樹脂組成
物20を塗布した後、基材10及び樹脂組成物20を加
熱することにより、基材10に樹脂組成物20を含浸し
て製造するプリプレグの製造方法であって、樹脂付着量
の表裏ばらつきが小さいプリプレグが得られるプリプレ
グの製造方法を提供する。 【解決手段】 基材10の一方の面に、基材10内の空
隙を略埋める量の樹脂組成物20を塗布した後、基材1
0及び樹脂組成物20を加熱して基材10に樹脂組成物
20を含浸し、次いで、表面に樹脂組成物20の層を形
成した第一のロール40及び第二のロール42を接触さ
せて、基材10のそれぞれの面に樹脂組成物20を塗布
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリント配線板の
製造に用いられるプリプレグの製造方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】プリント配線板の製造に用いられる積層
板は、例えばガラスクロス等の空隙を有する基材にエポ
キシ樹脂等の熱硬化性樹脂組成物を含浸したプリプレグ
を所要枚数重ねると共に、必要に応じて銅箔等の金属箔
をその片側又は両側に配して積層した後、加熱・加圧し
て製造されている。
【0003】プリプレグを製造する際の基材に樹脂組成
物を含浸する方法としては、例えば特開昭62−279
907号に示すような、液状の樹脂組成物を満たした含
浸槽に、基材を連続的に浸入させて樹脂組成物に浸漬し
た後、基材を含浸槽から引き出して連続的に含浸する方
法や、特開平8−132537号に示すような、樹脂組
成物を連続的に供給される基材の一方の面に塗布して、
基材の一方の表面に樹脂層を形成した後、基材及び樹脂
組成物を加熱することにより樹脂組成物の粘度を低下さ
せ、基材内の空隙に樹脂組成物を浸透させて含浸する方
法が行われている。
【0004】しかし、樹脂組成物は一般に粘度が高いた
め、基材の内部まで十分に樹脂組成物が含浸されにく
く、得られるプリプレグは、基材内部に気泡を残してい
る場合が一般的である。そのため、積層板を製造する際
には、加熱を行って樹脂組成物の粘度を一旦低下させる
と共に、加圧することにより樹脂組成物を中央部から端
部側に流動させて、基材内の気泡を抜く方法が行われて
いる。そのため、基材に含浸する樹脂組成物の量は、基
材内の空隙を埋める量よりやや多くし、基材のそれぞれ
の表面にも樹脂組成物の層が形成される程度の量が、一
般に含浸されている。
【0005】なお、基材の一方の表面に樹脂組成物を塗
布した後、加熱して含浸する方法の場合、基材の密度の
差や通気度の差等により、樹脂組成物が浸透しにくくな
って塗布した面の側の樹脂組成物の層の厚みが他方の面
の側の厚みより厚くなる場合や、樹脂組成物が浸透し過
ぎて塗布した面の側の厚みが他方の面の側の厚みより薄
くなる場合があり、樹脂付着量の表裏ばらつきが大きく
なりやすいという問題があった。そして、この樹脂付着
量の表裏の差が大きなプリプレグを用いて製造した積層
板は、内部に気泡が残留したり、表裏の電気特性が異な
り易く、電気的信頼性が低下するおそれがあるという問
題があった。そのため、樹脂付着量の表裏ばらつきが小
さいプリプレグが得られるプリプレグの製造方法が望ま
れている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
を改善するために成されたもので、その目的とするとこ
ろは、空隙を有する基材の一方の面に樹脂組成物を塗布
した後、基材及び樹脂組成物を加熱することにより、基
材に樹脂組成物を含浸して製造するプリプレグの製造方
法であって、樹脂付着量の表裏ばらつきが小さいプリプ
レグが得られるプリプレグの製造方法を提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
プリプレグの製造方法は、空隙を有する基材の一方の面
に、基材内の空隙を略埋める量の樹脂組成物を塗布した
後、基材及び樹脂組成物を加熱して基材に樹脂組成物を
含浸し、次いで、基材のそれぞれの面に樹脂組成物を塗
布することを特徴とする。
【0008】本発明の請求項2に係るプリプレグの製造
方法は、請求項1記載のプリプレグの製造方法におい
て、基材のそれぞれの面に樹脂組成物を塗布する方法
が、ロールの表面に付着した樹脂組成物を、基材のそれ
ぞれの面に転写して塗布する方法である。
【0009】本発明の請求項3に係るプリプレグの製造
方法は、請求項1又は請求項2記載のプリプレグの製造
方法において、基材のそれぞれの面に樹脂組成物を塗布
する方法が、樹脂組成物をそれぞれの表面に付着させた
一対のロール間に基材を通過させながら、それぞれのロ
ールの表面に付着した樹脂組成物を、基材に転写して塗
布する方法である。
【0010】本発明の請求項4に係るプリプレグの製造
方法は、請求項1から請求項3のいずれかに記載のプリ
プレグの製造方法において、樹脂組成物が、実質的に無
溶剤の樹脂組成物である。
【0011】基材内の空隙を略埋める量の樹脂組成物を
基材に塗布した場合、加熱温度を高めて樹脂組成物の粘
度を過度に低下させても、樹脂組成物の表面張力によ
り、基材の下面側に樹脂組成物の層が形成される程度に
まで樹脂組成物が浸透することは起こりにくくなる。そ
のため、樹脂組成物が浸透しにくくなった場合を考慮し
てやや高い温度で加熱すると、樹脂組成物が浸透しにく
くなって塗布した面の側に樹脂組成物の層が残ったり、
樹脂組成物が浸透し過ぎて塗布した面と反対側の面に樹
脂組成物の層が形成されることが起こりにくくなる。そ
のため、次いで、基材のそれぞれの面に略同じ量の樹脂
組成物を塗布すると、基材の両面に略同じ厚みの樹脂組
成物の層が形成された、樹脂付着量の表裏ばらつきが小
さいプリプレグが得られる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明に係るプリプレグの製造方
法を図面に基づいて説明する。図1は本発明に係るプリ
プレグの製造方法の一実施の形態を説明する図であり、
図2は本発明に係るプリプレグの製造方法の一実施の形
態の、基材と樹脂組成物の状態を説明する図である。ま
た、図3は本発明に係るプリプレグの製造方法の他の実
施の形態を説明する図である。
【0013】本発明に係るプリプレグの製造方法の一実
施の形態は、図1に示すように、コーター28のリップ
部より樹脂組成物20を吐出させることにより、連続的
に供給される基材10の一方の面に樹脂組成物20を塗
布して、図2(a)に示すように、空隙12を有する基
材10の塗布面の表面に樹脂層22を形成する。次い
で、加熱炉30で基材10及び樹脂層22中の樹脂組成
物20を加熱して樹脂組成物20の粘度を低下させ、図
2(b)に示すように、基材10に樹脂組成物20を含
浸させる。
【0014】なお、基材10に樹脂組成物20を塗布す
る方法は、ダイコーター法や、カーテンコーター法や、
ロールコーター法等が挙げられる。ダイコーター法の場
合、ダイコーターから吐出する樹脂組成物20の量を調
整することで所定の樹脂組成物20を基材10に塗布す
ることが容易となり好ましい。また、塗布する樹脂組成
物20は、液体状のものでも固体状のものでも良いが、
室温で固体状の樹脂組成物20の場合には、多少加熱し
て液体状にした後、塗布すると好ましい。
【0015】また、本発明に用いられる基材10は、空
隙12を有するシート状のものであり、ガラス等の無機
質繊維や、ポリエステル、ポリアミド、ポリアクリル、
ポリイミド等の有機質繊維や、木綿等の天然繊維を用い
た、織布、不織布、紙等が挙げられる。なお、ガラス繊
維製の織布(ガラスクロス)を用いると、得られる積層
板の耐熱性及び耐湿性が優れ好ましい。
【0016】なお、この工程で塗布する樹脂組成物20
の量は、基材10内の空隙12を略埋める量の樹脂組成
物20を塗布することが重要である。この量の場合、樹
脂組成物20の表面張力により、樹脂組成物20の粘度
が過度に低下した場合であっても、基材10の下面側に
樹脂組成物20の層が形成される程度にまで浸透するこ
とは起こりにくくなる。そのため、基材10の密度の差
や通気度の差等により樹脂組成物20が浸透しにくくな
った場合を考慮して、やや高い温度で加熱すると、樹脂
組成物20が浸透しにくくなって塗布した面の側に樹脂
層22が残ったり、樹脂組成物20が浸透し過ぎて塗布
した面と反対側の面に樹脂層22が形成されることが起
こりにくくなり、基材10の密度の差や通気度の差等の
影響を受けにくい含浸が可能となる。
【0017】なお、上記のやや高い温度で加熱する温度
は、樹脂組成物20が浸透しにくくなった場合を考慮し
た温度より高めになっていれば多少変動しても影響が少
ないため、加熱炉30の温度制御が容易になるという効
果も得られる。
【0018】これに対し、従来の基材10内の空隙12
を埋める量の樹脂組成物20より多い量の樹脂組成物2
0を塗布した後、樹脂組成物20を加熱して含浸する方
法の場合、樹脂組成物20の粘度が過度に低下すると、
基材10内の空隙を埋める量を越える分の樹脂組成物2
0の重力が、表面張力に勝り、基材10の下面側に樹脂
組成物20の層が形成されやすくなるため、基材10の
密度の差や通気度の差等の影響を受けやすく、均一な含
浸は困難となる。
【0019】なお、基材10内の空隙12を略埋める樹
脂組成物20の量を求める方法としては、例えば従来
の、樹脂組成物20を基材10の一方の面に塗布して、
基材10の一方の表面に樹脂層22を形成した後、加熱
することにより樹脂組成物20の粘度を低下させる方法
で、基材10に樹脂組成物20を含浸すると共に、基材
10のそれぞれの表面に樹脂組成物20の層を形成した
プリプレグを製造する。次いで、得られたプリプレグの
厚みから、用いた基材10の厚みを引き算することによ
り、基材10の両面に形成された樹脂組成物の層の厚み
の合計を求める。そして、その厚みの合計を形成する樹
脂組成物20の量を樹脂組成物20の比重を用いて計算
して、塗布した樹脂組成物20の量から引き算すること
により、基材10内の空隙12を略埋める樹脂組成物2
0の量を求めることができる。
【0020】次いで、図1に示すように、所定の量の樹
脂組成物20が連続的に供給され、表面に所定の量の樹
脂組成物20の層を形成した第一のロール40に基材1
0を接触させて、第一のロール40の表面に付着した樹
脂組成物20を、基材10の上記塗布面と反対側の面に
転写して、図2(c)に示すように、基材10の塗布面
と反対側の面に、第二の樹脂層24を形成する。
【0021】次いで、図1に示すように、第一のロール
40の場合と略同じ量の樹脂組成物20が連続的に供給
され、表面に第一のロール40の場合と略同じ厚みの樹
脂組成物20の層を形成した第二のロール42に基材1
0を接触させて、第二のロール42の表面に付着した樹
脂組成物20を基材10の塗布面に転写し、図2(d)
に示すように、基材10の塗布面に、第三の樹脂層26
を形成する。すると、基材10の両面に、略同じ厚みの
樹脂組成物20の層が形成された樹脂含浸基材が得られ
る。
【0022】なお、基材10のそれぞれの面に樹脂組成
物20を転写する方法は、基材10の塗布面と反対側の
面に樹脂組成物20を転写した後、基材10の塗布面に
樹脂組成物20を転写する方法に限定するものではな
く、基材10の塗布面にロールを接触させて転写した
後、基材10の塗布面と反対側の面にロールを接触させ
て転写しても良く、基材10の両面に一対のロールを同
時に接触させて転写しても良い。なお、基材10の塗布
面と反対側の面に樹脂組成物20を転写した後、基材1
0の塗布面に樹脂組成物20を転写する方法の場合、樹
脂付着量の表裏ばらつきが特に小さくなりやすく好まし
い。
【0023】また、基材10の両面に一対のロールを同
時に接触させて転写する方法の場合、図3に示すよう
に、それぞれ所定の量の樹脂組成物20が連続的に供給
され、表面に略同じ厚みの樹脂組成物20の層を形成し
た一対のロール44,44を、間隔が一定の幅になるよ
うに調整して平行に配設しておき、この一対のロール4
4,44間に基材10を通過させながら、それぞれのロ
ール44,44の表面に付着した樹脂組成物20を基材
10に転写する。この場合、前の工程で樹脂組成物20
を塗布する量が、基材10内の空隙を埋める量よりやや
多くなったり、この工程でロール44,44の表面に付
着した樹脂組成物20がやや多くなって、過剰に樹脂組
成物20が付着したときには、ロール44,44の間隔
によって、過剰の樹脂は絞り取られるため、得られるプ
リプレグの樹脂付着量が安定し好ましい。
【0024】次いで、必要に応じて、図1に示すよう
に、第二加熱炉50で基材10及び樹脂組成物20を加
熱して樹脂組成物20をBステージ化(半硬化)した
後、切断したり巻き取ってプリプレグを製造する。する
と、樹脂付着量の表裏ばらつきが小さいプリプレグが得
られる。なお、切断したり巻き取らずに、連続的に積層
板成形装置に供給して積層板を製造するようにしても良
い。
【0025】なお、この第二加熱炉50で加熱する温度
が、加熱炉30で加熱するときの温度よりも高く、基材
10に樹脂組成物20を含浸するときよりも樹脂組成物
20の粘度が低下しても、基材10の内部には樹脂組成
物20が含浸されているため、基材10の塗布面に形成
された第三の樹脂層26から基材10の内部に樹脂組成
物20が移動したり、基材10の内部から基材10の塗
布面と反対側の面に形成された第二の樹脂層24に樹脂
組成物20が移動することは起こりにくく、得られるプ
リプレグは、樹脂付着量の表裏ばらつきが小さい状態が
保持される。
【0026】本発明に用いられる樹脂組成物20として
は、エポキシ樹脂系、フェノール樹脂系、ポリイミド樹
脂系、不飽和ポリエステル樹脂系、ポリフェニレンエー
テル樹脂系等の単独、変性物、混合物のように、熱硬化
性樹脂組成物全般を用いることができる。なお、樹脂組
成物20がエポキシ樹脂系の場合、得られる積層板の電
気特性及び接着性のバランスが優れ好ましい。
【0027】この樹脂組成物20中には、熱硬化性樹脂
を必須として含有し、必要に応じてその熱硬化性樹脂の
硬化剤、硬化促進剤及び無機充填材等を含有することが
できる。なお、N,N−ジメチルホルムアミド等のアミ
ド類や、メチルエチルケトン等のケトン類等の溶剤をも
含有していても良いが、含有する溶剤の量が少ないと、
作業環境や安全性等が向上するため、実質的に無溶剤が
好ましい。なお、この実質的に無溶剤の樹脂組成物20
の場合、一般に粘度が高く含浸しにくいため、基材10
の密度の差や通気度の差等の影響を受けやすく、樹脂付
着量の表裏ばらつきが大きくなりやすいが、本発明によ
ると、樹脂付着量の表裏ばらつきが小さいプリプレグを
得ることが可能となる。
【0028】
【実施例】(実施例1)エポキシ樹脂系の樹脂組成物の
原料として、下記のエポキシ樹脂、硬化剤及び硬化促進
剤を使用し、下記の重量部で配合した後、60℃に加温
した状態で混合して、60℃・無溶剤・液状のエポキシ
樹脂組成物を得た。
【0029】エポキシ樹脂としては、臭素化ビスフェノ
ールA型エポキシ樹脂[東都化成株式会社製、商品名Y
DB500、エポキシ当量500]を80重量部と、ク
レゾールノボラック型エポキシ樹脂[大日本インキ化学
工業株式会社製、商品名EPICLON N690、エ
ポキシ当量220]を20重量部、硬化剤としてはジシ
アンジアミド[油化シェルエポキシ株式会社製、商品名
DICY7]を3重量部、硬化促進剤としては2−エチ
ル−4−メチルイミダゾール[試薬を使用]を0.1重
量部用いた。
【0030】次いで、この樹脂組成物をダイコーターの
ホッパーに供給し、ダイコーターのリップ部から吐出さ
せて、2m/分の速度で連続的に供給された厚さ0.1
8mmのガラスクロス[旭シュエーベル株式会社製、商
品名 7628W]の一方の面に29.6g/m2
て、塗布面に樹脂層を形成した。
【0031】なおこの塗布した樹脂組成物の量は、ガラ
スクロス内の空隙を略埋める量となっており、予め、同
様の樹脂組成物を同様のガラスクロスの一方の面に塗布
して、ガラスクロスの一方の表面に樹脂層を形成した
後、加熱することにより樹脂組成物の粘度を低下させる
方法で、ガラスクロスに樹脂組成物を含浸すると共に、
ガラスクロスのそれぞれの表面に樹脂組成物の層を形成
したプリプレグを製造し、次いで、得られたプリプレグ
の厚みと、用いたガラスクロスの厚みと、塗布した樹脂
組成物の量から計算することにより、ガラスクロス内の
空隙を略埋める樹脂組成物の量を求めて設定した。
【0032】次いで、加熱炉で約115℃、5秒間加熱
して樹脂組成物をガラスクロスに含浸した。次いで、表
面に59.2g/m2の樹脂組成物の層を形成した第一
のロールにガラスクロスを接触させて、第一のロールの
表面に付着した樹脂組成物を、ガラスクロスの塗布面と
反対側の面に転写した後、表面に第一のロールの場合と
略同じ厚みの樹脂組成物の層を形成した第二のロールに
ガラスクロスを接触させて、第二のロールの表面に付着
した樹脂組成物をガラスクロスの塗布面に転写した。
【0033】次いで、180℃に加熱した加熱炉を15
0秒間通過させることにより加熱して樹脂組成物をBス
テージ化してプリプレグを得た。得られたプリプレグを
断面観察して樹脂付着量の表裏差を評価した結果、約5
μmであり、樹脂付着量の表裏ばらつきが小さいことが
確認された。
【0034】(実施例2)樹脂組成物を、厚さ0.1m
mのガラスクロス[旭シュエーベル株式会社製、商品名
216L]の一方の面に23.0g/m2して、塗布
面に樹脂層を形成したこと、及び表面に26.0g/m
2の樹脂組成物の層を形成した第一のロール及び第二の
ロールにガラスクロスを接触させたこと以外は実施例1
と同様にしてプリプレグを得た。そして、得られたプリ
プレグの樹脂付着量の表裏差を実施例1と同様にして評
価した結果、約4μmであり、樹脂付着量の表裏ばらつ
きが小さいことが確認された。
【0035】(実施例3)樹脂組成物を、厚さ0.06
mmのガラスクロス[旭シュエーベル株式会社製、商品
名 1080]の一方の面に14.0g/m2して、塗
布面に樹脂層を形成したこと、及び表面に32.1g/
2の樹脂組成物の層を形成した第一のロール及び第二
のロールにガラスクロスを接触させたこと以外は実施例
1と同様にしてプリプレグを得た。そして、得られたプ
リプレグの樹脂付着量の表裏差を実施例1と同様にして
評価した結果、約4μmであり、樹脂付着量の表裏ばら
つきが小さいことが確認された。
【0036】(比較例1)樹脂組成物を、ガラスクロス
の一方の面に148g/m2して、塗布面に樹脂層を形
成したこと、第一のロール及び第二のロールにガラスク
ロスを接触させないこと以外は実施例1と同様にしてプ
リプレグを得た。そして、得られたプリプレグの樹脂付
着量の表裏差を実施例1と同様にして評価した結果、1
2μmであり、実施例1と比べて樹脂付着量の表裏ばら
つきが大きいことが確認された。
【0037】
【発明の効果】本発明に係るプリプレグの製造方法は、
基材内の空隙を略埋める量の樹脂組成物を塗布した後、
基材及び樹脂組成物を加熱して基材に樹脂組成物を含浸
し、次いで、基材のそれぞれの面に樹脂組成物を塗布す
るため、樹脂付着量の表裏ばらつきが小さいプリプレグ
を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプリプレグの製造方法の一実施の
形態を説明する図である。
【図2】本発明に係るプリプレグの製造方法の一実施の
形態の、基材と樹脂組成物の状態を説明する図である。
【図3】本発明に係るプリプレグの製造方法の他の実施
の形態を説明する図である。
【符号の説明】
10 基材 12 空隙 20 樹脂組成物 22,24,26 樹脂層 28 コーター 30 加熱炉 40,42,44 ロール 50 第二加熱炉

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空隙を有する基材の一方の面に、基材内
    の空隙を略埋める量の樹脂組成物を塗布した後、基材及
    び樹脂組成物を加熱して基材に樹脂組成物を含浸し、次
    いで、基材のそれぞれの面に樹脂組成物を塗布すること
    を特徴とするプリプレグの製造方法。
  2. 【請求項2】 基材のそれぞれの面に樹脂組成物を塗布
    する方法が、ロールの表面に付着した樹脂組成物を、基
    材のそれぞれの面に転写して塗布する方法であることを
    特徴とする請求項1記載のプリプレグの製造方法。
  3. 【請求項3】 基材のそれぞれの面に樹脂組成物を塗布
    する方法が、樹脂組成物をそれぞれの表面に付着させた
    一対のロール間に基材を通過させながら、それぞれのロ
    ールの表面に付着した樹脂組成物を、基材に転写して塗
    布する方法であることを特徴とする請求項1又は請求項
    2記載のプリプレグの製造方法。
  4. 【請求項4】 樹脂組成物が、実質的に無溶剤の樹脂組
    成物であることを特徴とする請求項1から請求項3のい
    ずれかに記載のプリプレグの製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001269954A (ja) * 2000-03-27 2001-10-02 Sumitomo Bakelite Co Ltd 積層板の製造方法
WO2010137558A1 (ja) 2009-05-26 2010-12-02 パナソニック電工株式会社 プリント配線板用プリプレグの製造方法及びプリント配線板用プリプレグ製造装置

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