JPH11267395A - 洗濯機及びその制御装置の製造方法 - Google Patents

洗濯機及びその制御装置の製造方法

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JPH11267395A
JPH11267395A JP10070193A JP7019398A JPH11267395A JP H11267395 A JPH11267395 A JP H11267395A JP 10070193 A JP10070193 A JP 10070193A JP 7019398 A JP7019398 A JP 7019398A JP H11267395 A JPH11267395 A JP H11267395A
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washing machine
circuit board
electronic unit
heat sink
heat
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JP10070193A
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Yuji Nagata
勇二 永田
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Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
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Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 制御装置の回路基板の電子部品が実装される
面の、放熱板が占める割合を少なくして、該回路基板の
小形化、ひいては制御装置の小形化を可能にし、コスト
の低減を図り得るようにする。 【解決手段】 制御装置39の第1の電子ユニット40
を構成する、回路基板42及びこれに実装したパワー素
子43を含む電子部品を具え、そのパワー素子43に第
1の放熱板44を取付け、この第1の放熱板44の反回
路基板42側に第2の放熱板48を取付けることによ
り、回路基板42の電子部品が実装される面を占めるの
は第1の放熱板44のみで、第2の放熱板48が占める
面積を回路基板42に必要とせずに、パワー素子43の
放熱が充分にできるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、運転を制御する制
御装置に電子ユニットを有する洗濯機、及びその制御装
置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、洗濯機においては、洗濯や脱水な
ど、運転を制御する制御装置に電子ユニットを有するも
のが供されている。図8はその制御装置の従来構造を示
しており、プリント基板から成る回路基板1に、所要数
のパワー素子2を含む電子部品(パワー素子2以外は図
示を省略)が実装されて電子ユニット3が構成され、こ
の電子ユニット3のパワー素子2には、多数の放熱フィ
ン4aを有する放熱板4が取付けられている。
【0003】又、電子ユニット3はケース5に収納さ
れ、このケース5内にポッティング材6が注入されて、
このポッティング材6により回路基板1を包み込むポッ
ティングがなされている。この構成で、パワー素子2が
それぞれに発する熱を放熱板4に伝導して該放熱板4に
より放散するようになっており、従って、放熱板4はパ
ワー素子2の全放熱に必要且つ充分な大きさを有してい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のものの場合、回
路基板1の電子部品が実装される面を、放熱板4が占め
る割合が大きい。このため、必要な電子部品の全部を回
路基板1に実装するためには、回路基板1に、放熱板4
が占める大きな面積を差し引いてもなお余りある充分に
大きなものを使用せざるを得ず、該回路基板1の大形
化、ひいては制御装置の大形化を来たし、コストの増加
を招来していた。
【0005】本発明は上述の事情に鑑みてなされたもの
であり、従ってその目的は、制御装置の回路基板の電子
部品が実装される面の、放熱板が占める割合を少なくで
きて、該回路基板の小形化、ひいては制御装置の小形化
を可能にし、コストの低減を図ることのできる洗濯機を
提供するにあって、更に、電子ユニットに触れようとす
る使用者の保護、防水、及び万一の発火の際の延焼の防
止の効果や放熱性に優れる洗濯機を提供し、併せて、放
熱板の取付けが、パワー素子の実装状態を損ねることな
くできる洗濯機の制御装置の製造方法を提供するにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の洗濯機は、運転を制御する制御装置に電子
ユニットを有するものにおいて、その電子ユニットを構
成する、回路基板及びこれに実装したパワー素子を含む
電子部品と、前記パワー素子を取付けた第1の放熱板
と、この第1の放熱板の反回路基板側に取付けた第2の
放熱板とを具備して成ることを特徴とする(請求項1の
発明)。
【0007】このものによれば、パワー素子が発する熱
は、第1の放熱板に伝導されてから、更に第2の放熱板
に伝導され、これら第1及び第2の放熱板の双方によっ
て放散される。従って、パワー素子の放熱に必要な面積
は、それら第1及び第2の放熱板によって確保されるも
のであり、充分な放熱ができる。
【0008】しかして、このように充分な放熱ができる
ものにおいて、パワー素子は第1の放熱板に取付けてお
り、第2の放熱板は第1の放熱板の反回路基板側に取付
けている。この結果、それらの放熱板について、回路基
板の電子部品が実装される面を占めるのは第1の放熱板
のみであり、第2の放熱板が占める面積を回路基板に必
要としない。かくして、回路基板の電子部品が実装され
る面の、放熱板が占める割合を少なくすることができ
る。
【0009】この場合、第2の放熱板は、電子ユニット
を覆うものとすると良い(請求項2の発明)。このもの
では、電子ユニットに触れようとする使用者の保護、防
水、及び万一の発火の際の延焼の防止が、その第2の放
熱板によってできる。
【0010】又、電子ユニットを収納する部分の底部に
は、該電子ユニットの下方を覆った第2の放熱板の更に
下方に位置して開口を形成すると良い(請求項4の発
明)。このものでは、第1及び第2の放熱板、特には第
2の放熱板から放散される熱を、開口を通じてその下方
に放散することができ、電子ユニットを収納する部分に
こもらせることがない。
【0011】そして、制御装置の組立てについては、パ
ワー素子を第1の放熱板に取付け、その後にそのパワー
素子を回路基板に実装すると良い(請求項10の発
明)。この方法では、パワー素子を回路基板に実装した
後に、第1の放熱板をパワー素子に取付ける方法で考え
られる、その第1の放熱板の取付けによるパワー素子の
実装部分のストレスを避けることができる。
【0012】又、この場合、パワー素子を実装した回路
基板をケースに収納した後、その回路基板をケース内に
注入するポッティング材で包み込むポッティングをし、
その後に前記第1の放熱板に第2の放熱板を取付けるよ
うにすると良い。この方法では、ポッティングでパワー
素子の実装部分が固持された状態で、第1の放熱板に第
2の放熱板を取付けることになるので、第2の放熱板の
取付けによるパワー素子の実装部分のストレスをやはり
避けることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1実施例につ
き、図1ないし図5を参照して説明する。まず図2に
は、洗濯機、中でもいわゆる全自動タイプの洗濯機の全
体構成を示しており、外箱11内に、外槽12を、複数
本(1本のみ図示)の吊り棒13aを主体とする弾性吊
持機構13により弾性支持して配設している。
【0014】外槽12内には内槽14を回転可能に配設
しており、この内槽14は洗濯槽であり、且つ、脱水槽
でもあるもので、例えば最上部に脱水孔15を周囲一列
状に有している。又、内槽14の内底部には撹拌体16
を回転可能に配設しており、この撹拌体16と内槽14
とを洗濯時と脱水時とに関して選択的に回転駆動する駆
動機構17を、外槽12の外底部に取付けている。
【0015】駆動機構17は、詳細には、例えばブラシ
レスモータから成るモータ18と、これの回転動力を伝
えるベルト伝動機構19、伝えられたモータ18の回転
動力を洗濯時と脱水時とに関して切換えるクラッチ20
を有すると共に、ブレーキ装置21の大半とギヤ減速機
構(図示せず)とを内設したハウジング22を有するも
ので、洗濯時に上記撹拌体16を正逆回転させ、脱水時
に内槽14を一方向に高速回転させるようになってい
る。なお、撹拌体16はその回転によって内槽14内に
洗濯水流を生成し、内槽14はその回転によって洗濯物
の遠心脱水を行うようになっている。
【0016】更に、外槽12の内底部には、内槽14か
らの排水を行うための排水路23を設けており、この排
水路23の先端部(図中右側)に存する排水口24に
は、排水弁25を取付け、この排水弁25に、図示しな
い先端部が機外に位置する排水ホース26を接続してい
る。又、排水口24には、エアトラップ27を一体的に
形成しており、これにエアチューブ28を介して図示し
ない水位センサを接続している。
【0017】一方、内槽14の最上部には例えば液体封
入形のバランサ29を取着しており、外槽12の最上部
にはリング状のカバー30を取着している。更に、カバ
ー30には、内蓋31を枢着しており、内蓋31は、後
部(図においては右側)に例えば多数の散水孔を具える
注水部32を有し、前部(同左側)に開閉のための取手
33を有している。
【0018】そして、外箱11の最上部にはトップカバ
ー34を装着しており、このトップカバー34は、中央
部に洗濯物出入口35を有するもので、上面部にその出
入口35を開閉する例えば2つ折りの蓋36を有してい
る。又、このトップカバー34の後部には、前記内蓋3
1の注水部32を通じて内槽14内に給水する給水弁3
7を主体とする給水装置38を配設しており、前部に制
御装置39を配設している。
【0019】制御装置39は、前記洗濯及び脱水の運転
を制御するためのもので、図1にその詳細を示してい
る。すなわち、制御装置39は、この場合、第1の電子
ユニット40と、第2の電子ユニット41とを有するも
ので、そのうちの第1の電子ユニット40は駆動系であ
り、例えばプリント基板から成る回路基板42と、これ
に実装したパワー素子43を含む電子部品(パワー素子
43以外は図示を省略)とを有している。
【0020】ここで、上記パワー素子43は例えばIG
BTであって、図3(図1とは上下が逆)に示す例えば
6個により、前記駆動機構17のモータ18の駆動をす
るインバータ主回路を構成するものであり、このパワー
素子43を第1の放熱板44にそれぞれねじ45によっ
て取付けている。
【0021】第1の放熱板44は、伝熱材、例えばアル
ミニウム等の金属により横長の矩形板状に形成したもの
であり、この第1の放熱板44に取付けたパワー素子4
3を前記回路基板42に、それぞれリード43aをはん
だ付けすることによって、実装している。なお、このパ
ワー素子43の各リード43aのはんだ付けは、回路基
板42を貫通して突出したリード43aの各先端部を、
図示しないはんだ槽中のはんだに浸すことによって行っ
ている。
【0022】そして、そのパワー素子43を実装した回
路基板42(第1の電子ユニット40)を、矩形の偏平
箱状を成すケース46に収納してねじ止めあるいはフッ
ク止め等の適宜の手段(図示せず)により固定し、その
後にケース46内にウレタン樹脂等のポッティング材4
7を注入して、回路基板42を該ポッティング材47に
より包み込むポッティングをしている。なお、このポッ
ティングにより、回路基板42に実装した電子部品の各
リードもポッティング材47中に埋没させている。
【0023】更にその後、第1の放熱板44には第2の
放熱板48を取付けている。この第2の放熱板48は、
第1の放熱板44と同様の伝熱材、従って、アルミニウ
ム等の金属により例えば片流れ的な屋根状に形成したも
のであり、その一端部48aを、第1の放熱板44の反
回路基板42側すなわち回路基板42とは反対側の部分
(図3においては上部)に密接させて、図1に示すねじ
49により取付けている。なお、このねじ49による第
2の放熱板48の一端部48aの取付けのため、該第2
の放熱板48の一端部48aの外側に位置する、ケース
46の第1の放熱板44側の側壁部46aには、ねじ4
9の頭部よりも径大な孔50を形成している。
【0024】第1の放熱板44に上述のように取付けた
第2の放熱板48は、回路基板42とこれに実装した電
子部品、すなわち第1の電子ユニット40を囲うように
覆うものであり、その覆った先の端部である、上記一端
部48aとは反対側の他端部48bを、ねじ51によっ
てケース46の上記側壁部46aとは反対側の側壁部4
6bに取付け固定している。
【0025】なお、このねじ51による第2の放熱板4
8の他端部48bの取付け固定のため、第2の放熱板4
8の他端部48bと、ケース46の側壁部46bには、
それぞれ張出部52,53を形成しており、更に、その
うちの第2の放熱板48の張出部52には該第2の放熱
板48の一端部48aから他端部48bにかけた方向に
長い長孔54を形成し、ケース46の張出部53にはね
じ孔55を形成して、ねじ51を長孔54からねじ孔5
5へと通して螺挿し締付けている。
【0026】これは、前記ケース46に対する第1の電
子ユニット40の組付け時のずれを考慮してでのことで
あり、すなわち、この場合、第1の電子ユニット40が
第2の放熱板48の一端部48aから他端部48bにか
けた方向にずれやすいから、その方向(長孔54の長手
方向)に第2の放熱板48の他端部48bの固定位置を
合わせるためである。これによって、第2の放熱板48
の他端部48bの固定が、第1の電子ユニット40を無
理に戻すようして行われることを避け、回路基板42に
実装した電子部品のリードにストレスがかからないよう
にしている。
【0027】なお、この場合、長孔54とねじ孔55
は、ねじ51の螺挿方向も含めて上述とは逆に設けても
良い。又、上述の第1の電子ユニット40に関する組立
てをまとめると、 パワー素子43を第1の放熱板44に取付ける。 パワー素子43を回路基板42に実装する。 回路基板42をケース46に収納し固定する。 ケース46内をポッティング材47でポッティングす
る。 第1の放熱板44に第2の放熱板48を取付ける。 の順になる。
【0028】一方、第2の電子ユニット41は操作表示
系及び主制御系で、例えばプリント基板から成る回路基
板56と、これに実装した、操作スイッチ57や、LE
D支え58に取付けた表示LED、並びにマイクロコン
ピュータを含む電子部品(操作スイッチ57及びLED
支え58以外は図示を省略)を有している。
【0029】なお、マイクロコンピュータは、前述の水
位センサを初めとした各種センサから検知信号が入力さ
れると共に、上記操作スイッチ57を初めとしたスイッ
チから操作信号が入力され、それらの入力並びにあらか
じめ記憶された制御プログラムに基づいて、上述のパワ
ー素子43で構成したインバータ主回路のスイッチング
をすることにより前記駆動機構17のモータ18の駆動
を制御すると共に、前記給水弁37及び排水弁25の開
閉等を制御し、更に、表示LEDに運転情報を表示させ
るための表示信号を与えるようになっている。
【0030】しかして、この第2の電子ユニット41
も、矩形の偏平箱状を成すケース59に収納してねじ止
めあるいはフック止め等の適宜の手段(図示せず)にて
固定し、その後にケース59内にウレタン樹脂等のポッ
ティング材60を注入して、回路基板56を該ポッティ
ング材60により包み込むポッティングをしている。
【0031】そして、ケース59とケース46とは、そ
のうちのケース46の上下を反転させて、該ケース46
の底部をケース59の底部に合わせ、この状態で、図示
しないねじあるいは接着等の手段によりそれらの結合を
しており、更に、この状態で、それら(制御装置39)
を前記トップカバー34の前部の凹部61に収納して図
示しないねじ止め等の手段により固定している。
【0032】従って、トップカバー34の凹部61は制
御装置39を収納する部分であって、この部分の底部に
は開口62を形成しており、この開口62は、該部分へ
の収納状態で第1の電子ユニット40の下方を覆った第
2の放熱板48の更に下方に位置している。又、該開口
62の周縁部上には、図4及び図5に示すように、その
全周にリブ63を形成しており、このリブ63の上端部
に上記第2の放熱板48の下面が接し、これによって、
リブ63が、開口62の周縁部と第2の放熱板48との
間を封じるシール手段として機能するようにしている。
なお、図4から明らかなように、トップカバー34の凹
部61は、トップカバー34の前半部、すなわち、前辺
部から左右の両側辺部にかけて形成している。
【0033】そして更に、制御装置39の上方に位置し
て上記トップカバー34の凹部61の上部には、コント
ロールパネル64を装着しており、このコントロールパ
ネル64には、あらかじめ、第2の電子ユニット41の
操作スイッチ57と対応する位置に操作ボタン部65を
形成し、表示LEDと対応する位置に透光窓66を形成
して、これらを表示シート67で覆っている。
【0034】さて、上述のごとく構成したものの場合、
洗濯機の運転を行えば、第1の電子ユニット40のパワ
ー素子43からは熱が発せられる。このパワー素子43
から発せられた熱は、第1の放熱板44に伝導され、こ
の第1の放熱板44から更に第2の放熱板48に伝導さ
れるもので、これら第1及び第2の放熱板44,48の
双方によって放散される。従って、パワー素子43の放
熱に必要な面積は、それら第1及び第2の放熱板44,
48によって確保されるものであり、充分な放熱ができ
る。
【0035】しかして、このように充分な放熱ができる
ものにおいて、パワー素子43は第1の放熱板44に取
付けており、第2の放熱板48は第1の放熱板44の反
回路基板42側に取付けている。この結果、それらの放
熱板44,48について、回路基板42の電子部品が実
装される面を占めるのは第1の放熱板44のみとなり、
第2の放熱板48が占める面積を回路基板42に必要と
しない。
【0036】かくして、回路基板42の電子部品が実装
される面の、放熱板44,48が占める割合を少なくで
きるものであり、その分、回路基板42の電子部品が実
装される面には余裕が生じ、回路基板42の小形化を可
能ならしめることができる。よって又、制御装置39全
体としても、小形化できるものであり、コストの低減も
所望に達成することができる。
【0037】又、上記構成のものの場合、第2の放熱板
48は第1の電子ユニット40を覆うように設けてい
る。これにより、使用者が例えばトップカバー34の洗
濯物出入口35から手を差し込んで第1の電子ユニット
40に触れようとしたときの該使用者の保護(感電の防
止)、洗濯時あるいは脱水時での外箱11内からの水は
ねに対する防水、及び万一の発火の際の延焼の防止が、
その第2の放熱板48によってできる。なお、従来は、
万一の発火の際の延焼の防止のために、防炎シートを使
用しており、これに対して、上記構成のものでは、その
防炎シートを不要ならしめることもできるので、その
分、コストの一層の低減ができる。
【0038】更に、上記構成のものの場合、第2の放熱
板48は、第1の電子ユニット40を単に覆うだけでな
く、囲うように覆うものであって、且つ、該第2の放熱
板48の、第1の放熱板44に取付けた一端部48aと
は反対側の他端部48bも固定している。これにより、
第1の電子ユニット40をより多く、充分に覆うことが
でき、又、第2の放熱板48自体、取付状態を堅固にで
きるので、上述の使用者の保護、防水、及び万一の発火
の際の延焼の防止が、より確実にできる。
【0039】このほか、上記構成のものの場合、第1の
電子ユニット40を収納したトップカバー34の凹部6
1の底部には、該第1の電子ユニット40の下方を覆っ
た第2の放熱板48の更に下方に位置して開口62を形
成している。これにより、第1及び第2の放熱板44,
46、特には第2の放熱板46から放散される熱を、開
口62を通じてその下方に放散することができ、トップ
カバー34の凹部61内にこもらせることがない。又、
脱水時には内槽14の回転によって外箱1内に空気の流
れが生じ、この空気の流れによって開口62を通じ第2
の放熱板48の放熱効果を増すことができる。かくし
て、パワー素子43についても、その放熱効果を高める
ことができる。
【0040】加えて、上記構成のものの場合、開口62
の周縁部には、第2の放熱板48との間を封じるシール
手段としてリブ63を設けている。これにより、洗濯時
あるいは脱水時での外箱11内からの水はねに対する防
水の効果を高めることができる。なお、この場合のシー
ル手段としては、開口62の周縁部にゴム製等のシール
部材を貼着して、これに第2の放熱板48を当接させる
ようにしても良く、あるいはそのシール部材を第2の放
熱板48に貼着して、これを開口62の周縁部に当接さ
せるようにしても良い。
【0041】そして更に、上記構成のものの場合、第1
の電子ユニット40に関する組立てについては、パワー
素子43を第1の放熱板44に取付け、その後にそのパ
ワー素子43を回路基板42に実装する方法を採ってい
る。これにより、それとは逆に、パワー素子43を回路
基板42に実装した後に、第1の放熱板44をパワー素
子43に取付ける方法で考えられる、その第1の放熱板
43の取付けによるパワー素子43の実装部分(リード
43a)のストレスを避けることができ、実装状態を良
好に保つことができる。
【0042】又、この場合、パワー素子43を回路基板
42に実装した後には、回路基板42をケース46に収
納し、そして、その回路基板42をケース46内に注入
するポッティング材47で包み込むポッティングをし
て、その後に第1の放熱板44に第2の放熱板48を取
付ける方法を採っている。これにより、ポッティングで
パワー素子43の実装部分(リード43a)が固持され
た状態で、第1の放熱板44に第2の放熱板48を取付
けることになるので、第2の放熱板48の取付けによる
パワー素子43の実装部分のストレスをも避けることが
でき、実装状態をやはり良好に保つことができる。
【0043】以上に対して、図6及び図7は本発明の第
2実施例を示すもので、第1実施例と同一の部分には同
一の符号を付して説明を省略し、異なる部分についての
み述べる。このものでは、第1の放熱板44に凹部71
と凸部72とを形成し、第2の放熱板48の一端部48
aに凸部73と凹部74とを形成して、その凹部71に
凸部73を嵌合させると共に、凸部72に凹部74を嵌
合させることで、第1の放熱板44に対する第2の放熱
板48の取付けを行っている。このようにすることによ
って、第1の放熱板44に対する第2の放熱板48の取
付けが、前述のねじ49による取付けより容易にでき
る。
【0044】又、この場合、第2の放熱板48の他端部
48bには鉤部75を形成しており、ケース46の側壁
部46bには鉤部76を形成していて、これらを嵌合さ
せることにより、第2の放熱板48の他端部48bの固
定をしている。これにより、第2の放熱板48の他端部
48bの固定も、前述のねじ51による固定より容易に
できる。
【0045】更に、この場合、それらの凹部71と凸部
73との嵌合、凸部72と凹部74との嵌合、鉤部75
と鉤部76との嵌合は、図7に矢印Aで示すように、横
方向からのスライドにより行うようにしており、これに
よって、それらの取付け、固定が一段と容易にできる。
【0046】加えて、このスライドより嵌合する凸部と
凹部とのうち、特に第1の放熱板44の凹部71と凸部
72とのスライド受口側の共通する側縁部には斜面部7
7を形成しており、第2の放熱板48は、この斜面部7
7からスライドさせて凸部73を凹部71に嵌合させ、
凹部74を凸部72に嵌合させるようにしている。これ
によって、それらの嵌合は斜面部77にガイドされて行
われることになり、スムーズに嵌合できるから、第1の
放熱板44に対する第2の放熱板48の取付けが更に容
易にできる。なお、この場合、斜面部77は、第2の放
熱板48側の凸部73及び凹部74に形成するようにし
ても良く、第1の放熱板44側の凹部71及び凸部72
と、第2の放熱板48側の凸部73及び凹部74との双
方に形成するようにしても良い。
【0047】そして又、それらの嵌合に先立って、斜面
部77には伝熱塗料、例えばシリコーン樹脂塗料78を
塗布しており、この状態で、上述のスライド嵌合を行う
ことにより、シリコーン樹脂塗料78が第2の放熱板4
8に押しやられて第1の放熱板44との間に行き渡り介
在されるようにしている。これにより、それら第1の放
熱板44と第2の放熱板48との密着性を良くでき、熱
伝導性を良くできるので、パワー素子43の放熱効果を
高めることができる。
【0048】なお、この場合、伝熱塗料はシリコーン樹
脂塗料78以外のものであっても良く、又、それは第1
の放熱板44と第2の放熱板48との間に介在されてさ
えいれば良いもので、第1の放熱板44と第2の放熱板
48との接触面の少なくともいずれか一方の全部の面や
一部の面に塗布されていても良い。このほか、本発明は
上記し且つ図面に示した実施例にのみ限定されるもので
はなく、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施し
得る。
【0049】
【発明の効果】本発明は以上説明したとおりのもので、
下記の効果を奏する。請求項1の洗濯機によれば、パワ
ー素子の放熱をする第1及び第2の放熱板のうち、回路
基板の電子部品が実装される面を占めるのは第1の放熱
板のみであり、第2の放熱板が占める面積を回路基板に
必要としないので、該回路基板の電子部品が実装される
面の、放熱板が占める割合を少なくできて、該回路基板
の小形化、ひいては制御装置の小形化を可能ならしめ
得、コストの低減を達成することができる。
【0050】請求項2の洗濯機によれば、電子ユニット
に触れようとする使用者の保護、防水、及び万一の発火
の際の延焼の防止が第2の放熱板によってでき、中で
も、延焼の防止に関しては、従来使用していた防炎シー
トを不要ならしめることができて、一層のコストの低減
ができる。
【0051】請求項3の洗濯機によれば、第2の放熱板
による、使用者の保護、防水、及び万一の発火の際の延
焼の防止が、より確実にできる。請求項4の洗濯機によ
れば、第2の放熱板の放熱効果を増すことができて、パ
ワー素子の放熱効果を高めることができる。請求項5の
洗濯機によれば、上述のパワー素子の放熱効果を高め得
るものについて、これの防水効果を高めることができ
る。
【0052】請求項6の洗濯機によれば、第1の放熱板
に対する第2の放熱板の取付けが容易にできる。請求項
7の洗濯機によれば、第1の放熱板に対する第2の放熱
板の取付けが一段と容易にできる。請求項8の洗濯機に
よれば、第1の放熱板に対する第2の放熱板の取付けが
更に容易にできる。
【0053】請求項9の洗濯機によれば、第1の放熱板
と第2の放熱板との密着性を良くできて、熱伝導性を良
くでき、パワー素子の放熱効果を高めることができる。
請求項10の洗濯機の制御装置の製造方法によれば、放
熱板の取付けが、第1の放熱板及び第2の放熱板の両方
について、ともにパワー素子の実装状態を損ねることな
くできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す主要部分の縦断側面
【図2】全体の破断側面図
【図3】第1の電子ユニット部分の斜視図
【図4】トップカバーの平面図
【図5】トップカバーの開口及び第1の電子ユニット部
分の分解斜視図
【図6】本発明の第2実施例を示す図1部分相当図
【図7】第1の放熱板及び第2放熱板の一部の拡大分解
斜視図
【図8】従来例を示す電子ユニット部分の平面図
【符号の説明】
39は制御装置、40は第1の電子ユニット(電子ユニ
ット)、42は回路基板、43はパワー素子、44は第
1の放熱板、46はケース、47はポッティング材、4
8は第2の放熱板、48aは第2の放熱板の一端部、4
8bは第2の放熱板の他端部、61はトップカバーの凹
部(電子ユニットを収納する部分)、62は開口、63
はリブ(シール手段)、71は凹部、72,73は凸
部、74は凹部、77は斜面部、78はシリコーン樹脂
塗料(伝熱塗料)を示す。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 運転を制御する制御装置に電子ユニット
    を有するものにおいて、 その電子ユニットを構成する、回路基板及びこれに実装
    したパワー素子を含む電子部品と、 前記パワー素子を取付けた第1の放熱板と、 この第1の放熱板の反回路基板側に取付けた第2の放熱
    板とを具備して成ることを特徴とする洗濯機。
  2. 【請求項2】 第2の放熱板が、電子ユニットを覆うも
    のであることを特徴とする請求項1記載の洗濯機。
  3. 【請求項3】 第2の放熱板が、電子ユニットを囲うよ
    うに覆うものであって、該第2の放熱板の、第1の放熱
    板に取付けた一端部とは反対側の他端部も固定している
    ことを特徴とする請求項2記載の洗濯機。
  4. 【請求項4】 電子ユニットを収納する部分の底部に、
    該電子ユニットの下方を覆った第2の放熱板の更に下方
    に位置して開口を形成したことを特徴とする請求項1記
    載の洗濯機。
  5. 【請求項5】 開口の周縁部に、第2の放熱板との間を
    封じるシール手段が存することを特徴とする請求項4記
    載の洗濯機。
  6. 【請求項6】 第2の放熱板を、第1の放熱板に凸部と
    凹部との嵌合により取付けたことを特徴とする請求項1
    記載の洗濯機。
  7. 【請求項7】 凸部と凹部との嵌合を、スライドにより
    行うようにしたことを特徴とする請求項6記載の洗濯
    機。
  8. 【請求項8】 スライドより嵌合する凸部と凹部との少
    なくともいずれか一方に、その嵌合をガイドする斜面部
    を形成したことを特徴とする請求項7記載の洗濯機。
  9. 【請求項9】 第1の放熱板と第2の放熱板との間に伝
    熱塗料を介在させたことを特徴とする請求項1記載の洗
    濯機。
  10. 【請求項10】 運転を制御する制御装置に電子ユニッ
    トを有する洗濯機において、その電子ユニットを構成す
    る電子部品のうちのパワー素子を第1の放熱板に取付
    け、その後にそのパワー素子を回路基板に実装し、この
    パワー素子を実装した回路基板をケースに収納した後、
    その回路基板をケース内に注入するポッティング材で包
    み込むポッティングをし、その後に前記第1の放熱板に
    第2の放熱板を取付けるようにしたことを特徴とする洗
    濯機の制御装置の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005519711A (ja) * 2002-04-17 2005-07-07 エルジー・エレクトロニクス・インコーポレーテッド 洗濯機
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JP2007185237A (ja) * 2006-01-11 2007-07-26 Toshiba Corp 洗濯機

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