JPH11266517A - グロメット - Google Patents

グロメット

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JPH11266517A
JPH11266517A JP10066567A JP6656798A JPH11266517A JP H11266517 A JPH11266517 A JP H11266517A JP 10066567 A JP10066567 A JP 10066567A JP 6656798 A JP6656798 A JP 6656798A JP H11266517 A JPH11266517 A JP H11266517A
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JP
Japan
Prior art keywords
grommet
opening
sliding contact
sliding
edge
Prior art date
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Pending
Application number
JP10066567A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuyoshi Saneishi
光義 実石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority to JP10066567A priority Critical patent/JPH11266517A/ja
Publication of JPH11266517A publication Critical patent/JPH11266517A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、パネルに開口する取付穴に取り付
けるグロメットに関し、簡易な構成により開口部の縁を
滑べらせ押し込むことができるようにして、安価で容易
な取付を実現する。 【解決手段】 パネルPの開口部Hの縁と略同一径の溝
12aを形成されその開口部Hに液密に嵌着する嵌着部12
と、その開口部Hの縁に摺接しつつ弾性変形して通過す
る摺接部13とを備えるEDPMにより成形されるグロメ
ット11において、その摺接部13の外面にEDPMより滑
り特性に優れるP・Pからなる摺接リブ14を形成し、そ
の摺接リブ14は内部のリング部15により連結する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パネルの開口部に
嵌着させてワイヤーハーネスを液密に保持するグロメッ
トに関し、該開口部に容易に嵌着させることができるも
のに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、車両などの外部と室内の間に
ワイヤーハーネスを通す際には、その車両のパネルに開
口する開口部にワイヤーハーネスを挿通するグロメット
を取り付けて保持させることが多用されている。この種
のグロメットとしては、例えば、図5に示すようなもの
がある。このグロメット1はパネルPの開口部Hに嵌着
して取り付ける嵌着部2と、外部に引き出したワイヤー
ハーネスWを保持する保持部3とを備えており、ワイヤ
ーハーネスWは液滴が電線束内に入り込まないようにテ
ープ巻きすると共に、グロメット1も嵌着部2がパネル
Pの開口部Hに液密に嵌着して車外からの液滴の侵入を
防止している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のグロメットにあっては、開口部Hの縁に保持
部3の外面を押し付けて弾性変形させ嵌着部2まで押し
込みパネルPに取り付けるので、開口部Hの縁に保持部
(摺接部)3の外面が摺接しつつ弾性変形することにな
り、このグロメット1は一般的にはEPDMなどのゴム
材料により一体成形して作製するものであるため、その
押し込み圧力としてかなりの力がいり、作業性が悪いと
いう問題があった。
【0004】この問題を解消すべく、いろいろな試みが
なされているが、いずれも十分な効果が得られていな
い。例えば、図6に示すものは、保持部3の外面にリブ
3aを立てて、開口部Hの縁に摺接する面積を少なくす
ると共に、そのリブ3aが潰れるようにすることによっ
て、入りやすくしているものである。しかし、リブ3a
自体はグロメット1本体と同一のEPDMにより成形し
ているため、滑べりが悪く、リブ3aが引っ張られる状
態になるなど、十分な効果を上げることはできない。
【0005】図7に示すものは、保持部3の外面を皮シ
ボなどのシボ面にして開口部Hの縁に摺接する面積を少
なくすることによって、入りやすくしているものであ
る。しかし、これも同様に、シボ面を形成しても滑べり
が十分でない。また、図8に示すものは、弾性変形して
パネルPの一面側に密着する密着部4aを形成されたホ
ルダ4に、切欠部5a内で撓んで取付穴Hの縁に係止す
るロック部5bを形成した円筒形状部5を収納してい
る。しかし、この場合には開口部Hの縁にロック部5b
を係止させたときに、密着部4aがパネルPの一面側に
密着することはできるが、ホルダ4と円筒形状部5との
間の隙間や切欠部5aにより液密にすることができな
ず、高価になってしまうという問題があった。
【0006】そこで、本発明は、簡易な構成により開口
部の縁を滑べらせ押し込むことができるようにして、安
価で容易に取り付けることのできるグロメットを提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、請
求項1に記載の発明は、弾性材料により形成されパネル
に開口する開口部に挿通するワイヤーハーネスを保持す
るグロメットであって、パネルの開口部の縁に摺接しつ
つ弾性変形し該開口部を通過させる摺接部に、グロメッ
ト本体の弾性材料よりも滑り特性に優れる材料からなり
開口部に対する通過方向に延在して該開口部の縁に摺接
する摺接リブを形成したことを特徴とするものである。
【0008】この請求項1に記載の発明では、摺接部
は、パネルの開口部の縁には滑り特性に優れる例えば、
弾性変形可能な樹脂材料や金属材料からなる摺接リブが
摺接しつつ弾性変形して該開口部を通過される。したが
って、グロメット本体を形成するゴム材料などが直接、
開口部の縁に接触して押し込む際の負荷になってしまう
ことがない。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明の構成に加え、前記摺接リブはグロメット本体内
で連結されていることを特徴とするものである。この請
求項2に記載の発明では、摺接リブは、開口部に押し込
む際には摺接部の一部として弾性変形されるが、グロメ
ット本体内部で連結され、その弾性変形により外れてし
まうことがなく、グロメット本体の形状維持の補強とな
る。
【0010】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2に記載の発明の構成に加え、前記摺接部を肉薄に形成
したことを特徴とするものである。この請求項3に記載
の発明では、摺接部は、肉薄に形成されて容易に弾性変
形することができ、開口部の縁と摺接リブとの摺接によ
り小さな力で弾性変形することができる。なお、その摺
接部は摺接リブにより強度が足りなくなることもない。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に基づいて説
明する。図1〜図3は本発明に係るグロメットの第1実
施形態を示す図であり、本実施形態は請求項1、2に記
載の発明に対応する。図1および図2において、グロメ
ット11は、車両のパネルPに開口する開口部Hの縁と略
同一形状に底面を形成された溝12aを有しその開口部H
に溝12aを嵌め込んで嵌着させ取り付ける嵌着部12と、
この嵌着部12から徐々に拡径した後に開口部Hよりも小
径に縮径する縦断面形状を略菱形に形成された摺接部13
とを備えており、この嵌着部12および摺接部13は内部を
貫通する内筒部13a内に開口部Hに挿通するワイヤーハ
ーネスWを保持するようになっている。したがって、グ
ロメット11は、電線束内に液滴が入り込まないようにテ
ープ巻きしたワイヤーハーネスWを保持すると共に、嵌
着部12がパネルPの開口部Hに液密に嵌着して車外から
の液滴の侵入を防止することができる。
【0012】摺接部13は、開口部H内への押し込み方向
に延在する摺接リブ14が複数その外面に形成されてお
り、摺接リブ14は、円環形状に形成されたリング部15か
ら放射方向に延長した放射部16先端に連設され、各々が
連結されている。この摺接リブ14は、グロメット11本体
の嵌着部12および摺接部13が例えば、EPDMなどのゴ
ム材料などにより成形されているのに対して、そのゴム
材料よりも滑り特性に優れる例えば、P・P(ポリプロ
ピレン)、P・A(ポリアミド)、POM(ポセアセタ
ール)などの樹脂材料により成形されており、本実施形
態では安価なP・Pにより作製されている。なお、摺接
部13は、EPDMとP・Pの所謂、2色成形の成形加工
により、あるいは、予め成形準備していた摺接リブ14の
所謂、埋め込み成形により作製すればよく、摺接部13内
にリング部15が位置して摺接リブ14が外部に露出するよ
うに作製される。
【0013】したがって、グロメット11は、パネルPの
開口部Hの縁にはP・Pにより作製した摺接リブ14が摺
接しつつ摺接部13全体が弾性変形して、その開口部Hを
通過した後に摺接部13が弾性復帰することにより、嵌着
部12が開口部Hの縁に嵌着することができ、パネルPに
液密に取り付けることができる。このとき、摺接リブ14
を構成するP・Pは、EPDMよりも滑り特性に優れる
ので、大きな力を押し込み力として加えなくても、摺接
部13を弾性変形させる程度の力を加えるだけで、取付作
業を行なうことができる。
【0014】また、摺接リブ14は、リング部15により連
結されているので、摺接部13の一部として弾性変形して
も外れてしまうことがない。また、グロメット11本体が
変形するような高温の使用環境であってもその形状の骨
組みとして働き形状を保持することもできる。このよう
に本実施形態においては、摺接部13に摺接リブ14を形成
するだけの簡易な構成により、開口部Hに容易に取り付
けることができ、その摺接リブ14は2色成形や埋め込み
成形により、従来のものとほぼ同等のコストで作製する
ことができる。また、摺接リブ14はリング部15と共に、
グロメット11本体の形状を維持すいる補強材としても機
能することができる。
【0015】次に、図4は本発明に係るグロメットの第
2実施形態を示す図であり、本実施形態は請求項3に記
載の発明に対応する。なお、本実施形態は、上述実施形
態と略同様に構成されているので、同様な構成には同一
の符号を用いて特徴部分を説明する。図4において、グ
ロメット11は、摺接リブ14に対応する部位を肉抜きして
肉薄に形成した摺接部23を備えており、摺接リブ14のリ
ング部15は摺接部23の内面側に露出する状態で作製され
ている。
【0016】本実施形態では、摺接部23は容易に弾性変
形することができ、開口部Hの縁に摺接リブ14を摺接さ
せつつ、より小さな力で押し込むことができ、容易にパ
ネルPに取り付けることができる。また、その摺接リブ
14、リング部15は、摺接部23の骨組みとしても働くの
で、グロメット11としての機能が低下してしまうことも
ない。
【0017】なお、上述実施形態では、摺接リブ14はリ
ング部15で連結するが、これに限らず、摺接部13の外面
に各々バラバラに埋め込んだり、接着剤で張り付けても
よいことはいうまでもない。しかし、摺接部13、23は弾
性変形することから、本実施形態のように作製するのが
好適である。また、2色成形する際には、リング部15は
樹脂材料のランナとして形成されるので、特別に設計す
る必要もない。
【0018】また、摺接リブ14は、開口部Hの形状や穴
径などに応じてその本数や位置を設定すればよく、その
高さや幅も適宜に設定すればよいことはいうまでもな
い。すなわち、摺接リブは、少なくとも開口部の縁に押
し込む際に大きな負荷となってしまわない程度以上、摺
接部本体の外面に接触することがないように設定すれば
よい。
【0019】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、摺接部
に摺接リブを形成するだけの構成により、その摺接リブ
を滑らせてパネルの開口部に摺接部を押し込むことがで
き、ゴム材料などが摺接する場合よりも格段に押し込み
圧力を低減することができる。したがって、安価に作製
することができると共に、容易に取り付けることができ
る。
【0020】請求項2に記載の発明によれば、その摺接
リブをグロメット本体内部で連結することにより、摺接
部から外れることなく弾性変形することができるととも
に、高温の使用環境でもグロメット本体の形状を保持す
ることができる。請求項3に記載の発明によれば、摺接
部を薄肉にしても摺接リブによりその強度を確保するこ
とができ、その摺接部は小さな力で容易に弾性変形させ
開口部に押し込んでパネルに取り付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るグロメットの第1実施形態を示す
図であり、その概略全体構成を示す斜視図である。
【図2】その縦断面図である。
【図3】その要部の断面図である。
【図4】本発明に係るグロメットの第2実施形態を示す
図であり、その概略全体構成を示す斜視図である。
【図5】その従来技術を示す斜視図である。
【図6】本発明の課題を説明するためのグロメットの一
例を示す図であり、(a)はその側面図、(b)はその
縦断面図である。
【図7】図6と異なる一例の側面図である。
【図8】図6、図7と異なる一例を示す図であり、
(a)はその分解側面図、(b)はその組立側面図であ
る。
【符号の説明】
11 グロメット 12 嵌着部 13、23 摺接部 14 摺接リブ 15 リング部 H 取付穴 P パネル W ワイヤーハーネス

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】弾性材料により形成されパネルに開口する
    開口部に挿通するワイヤーハーネスを保持するグロメッ
    トであって、 パネルの開口部の縁に摺接しつつ弾性変形し該開口部を
    通過させる摺接部に、グロメット本体の弾性材料よりも
    滑り特性に優れる材料からなり開口部に対する通過方向
    に延在して該開口部の縁に摺接する摺接リブを形成した
    ことを特徴とするグロメット。
  2. 【請求項2】前記摺接リブはグロメット本体内で連結さ
    れていることを特徴とする請求項1に記載のグロメッ
    ト。
  3. 【請求項3】前記摺接部を肉薄に形成したことを特徴と
    する請求項1または2に記載のグロメット。
JP10066567A 1998-03-17 1998-03-17 グロメット Pending JPH11266517A (ja)

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